JP4277122B2 - リニアテープドライブ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、磁気テープ長手方向に沿う複数のサーボトラックを有したサーボバンドと、磁気テープ長手方向に沿う複数の記録トラックを有したデータバンドとを、テープ幅方向に交互に形成したリニアテープを用いるリニアテープドライブ装置に関する。
リニアテープの製品で代表的なLTO(リニア テープ オープン) ドライブでは、トラッキングの位置制御用にマルチデータヘッドの両脇を挟みこむようにサーボヘッドが配置されている。これは片側のサーボヘッドからデータヘッドの一番遠いチャネルまでが2700μm程度あり、テープの温湿度変化が1200ppm程度であることを考えると、最悪3.2μmのトラックズレが発生してしまうことになる。
この影響を低減するために、マルチデータヘッドの両脇にサーボヘッドを配置し、両側の2個のサーボヘッドでバランスが取れるようにサーボ制御をすることで、テープの温湿度変化の影響を半分にすることが可能となっている。
図4は、前述したリニアテープと、リニアテープドライブ装置のマルチチャンネルによる磁気ヘッド部との関係を表しており、磁気テープTには、テープ長手方向に沿う、複数のサーボトラックを有したサーボバンドSBと、複数の記録トラックを有したデータバンドDBとが、テープ幅方向に交互に形成されている。
サーボバンドSBには、トラッキングサーボ用のサーボデータが、サーボトラックライター(STW)と呼ばれるサーボパターン書き込み装置により予め工場にて書き込まれ、ユーザーに出荷される。1は、磁気テープTに対向配設されて、記録、再生を行う、複数の磁気ヘッド素子が配列されたマルチチャンネルによる磁気ヘッド部である。
図5は、磁気ヘッド部1の、磁気テープTに対向する面の構成の一例を示し、1つのデータバンドDBとそれを挟む上、下のサーボバンドに各々対向配設される部分のみの磁気ヘッドの配列を表している。
磁気ヘッド部1には、それぞれ磁気ヘッド素子が配列された第1および第2の磁気ヘッドスタック部11、12が並置されている。第1および第2の磁気ヘッドスタック部11、12のデータバンドに対向する部位には、各トラックのセンターをCT1、CT2、CT3…で示した各トラック上に、記録磁気ヘッド素子1Wと再生磁気ヘッド素子1Pとが、所定の磁気ギャップを保持して直線的に配列されている。1Sはサーボバンドに対向する位置に配されるサーボ信号再生磁気ヘッド素子である。
例えば磁気テープ走行の往路においては、第1のスタック部11における各記録磁気ヘッド素子1Wによってデータ信号記録がなされ、この記録を各磁気ヘッド素子1Wと並置された他方の第2のスタック部12における再生磁気ヘッド素子1Pによって再生し、例えば記録状態のモニター等がなされる。
また例えば磁気テープ走行の復路においては、第2のスタック部12における各記録磁気ヘッド素子1Wによってデータ信号記録がなされ、この記録を、第1のスタック部11における再生磁気ヘッド素子1Pによって再生する。
これら記録・再生における磁気ヘッド素子のデータトラックに対するトラッキングは、対象とするデータバンドDBを挟んでその両側に配置されたサーボバンドに記録されたヘッド位置制御用サーボデータ信号の読み出しによってなされる。
またLTOドライブでは位相差を検出してトラック位置情報を検出するタイミング基準サーボ方式(Timing Based Servo方式)を使用しており、ハの字形状のパターンをテープ上にサーボ信号として書き込んでいる。この方式のメリットとしては6°の傾きを持つ直線上の信号をサーボバンド一杯に書くため、トラックピッチを無段階的に可変することが可能となり、世代互換性を考慮した場合の自由度を大きく取ることが出来る。またその為にサーボ信号を書き込むサーボパターン書き込み装置のサーボトラックライター(STW)の設備投資を世代交代毎に行わなくてもすむという点などが挙げられる。
しかしながら、位相差検出のために時間軸分解能の要求が厳しく、例えば下記特許文献1に記載のように、基準クロック周波数を出来るだけ上げずにすむように多相クロック化するなど、対応に苦慮している。
今後益々データ転送レートを上げるためにテープスピードなどが上がると、位相検出用の基準クロックが1GHzオーダーになってしまい、クロックの配線遅延(Skew)やアプリケーションスペシフェックインテグレーテッドサーキット(ASIC;ユーザーが設計できるIC;特定用途向け集積回路)の処理能力の限界に直面しており、今後の分解能向上は見込めないのが実状である。
またクロックの高速化によるICの発熱化の問題も懸念され、冷却機構の追加に伴うコストアップ、ドライブサイズの大型化など副次的な問題も抱えることになる。
特開2000−123335号公報
別の代表的なサーボ方式としては、上記のLTOに代表されるタイミング基準サーボ方式に対してHDDなどで古くから使用され、リニアテープフォーマットでも9840,9940等に使用されている振幅基準サーボ方式(Amplitude Based Servo方式)がある。
これは例えば図6に示すように、市松模様状に配したサーボ信号を検出し、隣り合うサーボ信号の信号差からトラック位置情報を検出する方法である。図6(a)は1つのサーボバンドに形成された複数のサーボトラックの一部を表しており、例えばトラック幅(トラックピッチ)が10ミクロンの第1のサーボトラックと第2のサーボトラックとがテープ幅方向に交互に複数本形成されている。
第1のサーボトラックのテープ長手方向には、間欠的にバーストAなるバースト信号が形成され、第1のサーボトラックに隣接する第2のサーボトラックのテープ長手方向には、間欠的にバーストBなるバースト信号が形成されている(尚図6(a)では各々1個のバーストA、1個のバーストBのみを図示しているが、これら各バーストA、Bはテープ長手方向に間欠的に複数個形成され、サーボパターンを形成しているものである)。
そして、この2つのバースト信号(A、B)を跨ぐようにサーボリードヘッド(サーボ信号再生用磁気ヘッド;例えば図5のサーボ信号再生磁気ヘッド素子1S)が各バースト信号を再生する(尚図6(b)はサーボリードヘッドの再生信号レベルの推移を示している)。
この時に、バーストAの再生信号レベルとバーストBの再生信号レベルの差分(A−B)を比較し(偏差をとり)、差分が0になるところ(図中の(1)、(3)、(5)の部位)をトラックセンターとするものである。逆に言えば、常にこの差分(A−B)が0になるようにヘッドアクチュエーターがサーボをかけ、オフトラックしないようにフィードバック制御するものである。この一連の動作をトラックフォローイングとも呼ぶ。
尚前記バーストA、Bの部分は、無信号部分に信号を書いても、また逆にサーボバンド内に一様に書かれたトーン信号を消す形で形成しても、どちらでも構わない。
一般に、アジマス(斜め)記録を行わないリニアテープ用のサーボリードヘッドの幅(Width-R)は、バーストA、Bの幅(Width-A,B)に対して若干狭く設計されている。それはもし製造バラツキなどでWidth-RがWidth-A,Bよりも大きくなってしまった場合に、隣接する二つのバーストA(もしくはバーストB)を同時に読んでしまい、出力の差分比較を正常に行う事が出来なくなるためである。
しかし反対にWidth-RがWidth-A,Bに対して狭い場合は、図示(2)、(4)の範囲のように位置検出信号としては不感地帯が発生することになる。
すなわち、単純な2バーストを使用した振幅比較ではゲインリニアリティが丁度釣り合う範囲では良いが、どちらかに大きくずれて片側のバースト信号が最小になる範囲で悪くなる欠点を持っている。これはバーストの書き込み幅に対して隣接バーストのクロストークを避けるためにリード幅が多少小さめに設計されるために起きる。
そのため、この不感地帯に入ってしまった場合は図示(1)もしくは(3)の範囲に戻るように、どちらかの方向に強制的に動かしてやる必要がある。この図示(2)、(4)のような不感地帯は出来るだけないのが良いわけだが、もしないとしても三角形の頂点付近は、図示(1)と(3)の境界になり、いずれにせよサーボにとっては扱いづらい範囲であり、同様の制御が求められることになる。
さて、図6で表したサーボリードヘッド1Sとサーボパターンにおいて、トラックピッチを更に狭くした次世代機を考えた場合、バーストA、Bの幅Width-A,Bを狭くし、同様にサーボリードヘッド1Sの幅Width-Rも狭くしていく必要がある。
そして、データストレージデバイスの市場要求慣習としては最低でも1世代前のものとの下位互換性を持つ必要があるため、この下位互換性を考えた場合、市松模様形状の振幅基準サーボパターン(Amplitude Based Servo Pattern)はトラックピッチを1/2,1/4と二の倍数分の一に狭くしていく必要がある。
またその場合サーボパターン書き込み装置のサーボトラックライターではWidth-A,Bをより狭く正確に書き込む必要があり、サイドフリンギング(Side Fringing;もれ、にじみ)の影響などもあり、狭くなればなるほど、サーボトラックライター用ヘッドの精度を向上させるのが困難になっていく。
また仮に前記精度を向上させたサーボトラックライター用ヘッドを製作したとしても、コスト的にかなり高額なものになり、メディア製造コストを大きく圧迫する要因となる。
そしてそれに応じたWidth-Rも狭くしなければならず、狭幅化から再生出力も下がり、サーボ制御の分解能とも言える信号再生出力のS/N比(振幅比較をする際のS/N比)が下がることになる。これらが今後更に高TPI(トラックピッチ/インチ)化を進めて行くに際しての振幅基準サーボ(Amplitude Based Servo)の課題であった。
一方LTOに代表されるタイミング基準サーボのパターン(Timing Based Servo Pattern)がトラックピッチをいきなり2倍に上げずに、同じサーボパターンを使用しながらも1.3倍等の任意のトラックピッチを選択することができるのは大きな利点であるが、しかしタイミング基準サーボ方式も時間分解能の制約からIBM社が予定しているLTOの第4世代レベルが限界とされている。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものでその目的は、狭トラックピッチ化に対して十分なS/N比を得てサーボ制御性能を高めるとともに、トラックピッチの異なる複数世代のリニアテープに対する互換性を確保したリニアテープドライブ装置を提供することにある。
上記課題を解決するための本発明のリニアテープドライブ装置は、磁気テープ長手方向に沿う複数のサーボトラックを有したサーボバンドと、磁気テープ長手方向に沿う複数の記録トラックを有したデータバンドとテープ幅方向に交互に設けられたリニアテープを用いるリニアテープドライブ装置である。リニアテープの複数のサーボトラックは、テープ幅方向の所定距離をトラック幅とする第1のサーボトラックと第2のサーボトラックとが交互に配置されて形成されている。第1サーボトラックには、第1のサーボ信号がテープ長手方向に間欠的に記録され、第2のサーボトラックには、第2のサーボ信号がテープ長手方向に間欠的に記録されている。リニアテープドライブ装置は、リニアテープの第1および第2のサーボ信号をまたいで再生し、該各再生信号の差に基づいてトラッキングサーボ制御を行う。
リニアテープドライブ装置は、所定のデータバンドを挟む上下両側のサーボバンド各々に配設された第1のサーボヘッドと、単数又は複数の第2のサーボヘッドとを備える。第1のサーボヘッドは、幅方向中間位置が、第1のサーボトラック第2のサーボトラックの境界線と対向する。第2のサーボヘッドは、第1のサーボヘッドからテープ幅方向に、トラック幅の1/n(n>1)の距離ずれている。そして、所定のデータバンドを挟む上下両側のサーボバンドにおいて、第1のサーボヘッドに対して第2のサーボヘッドがずれる方向を異ならせたことを特徴としている。
すなわち例えば前記第2のサーボヘッドを、前記データバンドを挟む上側のサーボバンドにおいては第1のサーボヘッドから第2のサーボトラック側にずれて配設し、前記データバンドを挟む下側のサーボバンドにおいては第1のサーボヘッドから第1のサーボトラック側にずれて配設するものである。
また本発明のリニアテープドライブ装置は、前記第1および第2のサーボヘッドのうち、前記第1および第2のサーボ信号の差信号の直線性が良好である側のサーボヘッドに切り換えてトラッキング制御を行うことを特徴としている。
本発明のリニアテープドライブ装置の、より具体的な特徴は、
(1)メディアに書き込まれるサーボパターンを変えずに、サーボヘッド側にトラックピッチの数分の一程度の所定距離を離して複数サーボヘッドを持つ構造とした。
(2)1つのサーボバンドにかかるサーボヘッドの数が複数個ある構造とした。
(3)トラックピッチが狭くなってもサーボパターン及びサーボリードヘッドの再生幅を狭くしなくても良い構成とし、これによってサーボ信号のS/Nを下げずに高精度のサーボ制御を可能とした。
(4)1サーボバンド(1サーボヘッド)のみ使用するサーボヘッドでも、2サーボバンド(2サーボヘッド)を使用するどちらの方法でも可能な構造とした。
(5)2サーボバンドを使用する場合では、反対側のサーボヘッドの位置をずらすことによって片側に複数サーボヘッドを持たせるのと同じ働きを持たせた構造とした。
(6)片側のマルチサーボヘッドを切り替えて使用することにより、サーボチャネルの増加分の信号線に対応できる構成とした。
(7)サーボの制御信号となる出力比較の差分量のリニアリティの良い部分だけをマルチサーボヘッドで切り替えて使用する構成とした。
(1)発明によれば、使用するリニアテープのトラックピッチが変更されても(例えば狭くなっても)第1および第2のサーボトラックに間欠的に記録するサーボ信号パターン及びサーボ信号再生用の磁気ヘッドの再生幅を変更しなくても良い。
すなわち、第1のサーボヘッドの幅方向中間位置は、所定トラック幅の第1および第2のサーボトラックの境界線と合致するよう配設されているので、(所定のトラックピッチの世代のリニアテープを使用する場合)、第1のサーボヘッドで再生した信号の差に基づいてトラッキング制御がなされる。そして第2のサーボヘッドは、第1のサーボヘッドからテープ幅方向に、トラック幅の1/n(n>1)、例えば1/2の距離ずれて配設しているので、例えば世代交代によりサーボトラックのトラックピッチが例えば1/2に狭くなった場合、第1のサーボヘッドの幅方向中間位置は第1および第2のサーボトラックの境界線と合致し、且つ、第2のサーボヘッドの幅方向中間位置は、第1、第2のサーボトラックのうち、第1のサーボヘッドからずれている側のトラックのセンターに対向する配置となる。
このためサーボ信号パターンおよびサーボヘッドの再生幅を変更することなく前記第1のサーボヘッドの再生信号の差と、第2のサーボヘッドの再生信号の差とに基づいてトラッキング制御を行うことができる。これによって、十分なトラックフォローイング性能及びトラックピッチの異なる複数の世代の磁気テープに対する互換性を確保することができる。
すなわち、
(1−1)サーボ再生用磁気ヘッドの再生幅を狭くしなくてすむため、振幅基準(アンプリチュードベース)サーボ方式のサーボ信号の振幅比較をする際のS/N比を十分に確保することができ、サーボ制御性能を上げることが可能である。
(1−2)オリジナルのサーボパターンのままで第2世代、第3世代の下位互換性を確保できる。
(1−3)前記のようにオリジナルのサーボパターンのままで数世代可能なため、サーボパターン書き込み装置の投資を激減することができる。
(1−4)サーボパターン書き込み装置のサーボトラックライター用ヘッドのトラックピッチをオリジナルよりも狭くする必要がないため、サーボトラックライター用ヘッドのコストを下げることができる。また数世代に渡る長期間使用可能なため設計開発費を十分に回収することが可能となる。
(1−5)サーボトラックライター用ヘッドの定期的交換にかかるランニングコストを下げることができる。
(1−6)第1のサーボヘッドと第2のサーボヘッド間の配設距離(ずれ距離)をトラック幅の1/n(n>1)の任意距離に設定することにより、次世代を、トラックピッチ/インチ的に倍密度にしなくてもすむために、フォーマット全体の設計自由度が大きくなる。
(2)また請求項2に記載の発明によれば、データバンドを挟む上、下両側のサーボバンドにおける第2のサーボヘッドの個数を増やさなくても済み、全体としてのサーボ再生用ヘッドの数を抑制することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明するが、本発明は以下の実施形態例に限定されるものではない。本実施形態例では、市松模様の振幅基準サーボパターン(Amplitude Based Pattern)を使用しながら、トラックピッチが例えば1/2になってもサーボパターンを変更することなくオリジナルのトラックピッチの距離の1/2 ピッチずらしたサーボ再生用ヘッドを持つことにより、そのヘッド幅(Width-R)も狭くすることなく狭トラックピッチ化に対して十分なS/N比を確保し、サーボ制御性能を高めるようにした。
図1にその原理を示す。図1は、図6と同様に1つのサーボバンドに形成された複数のサーボトラックの一部を表しており、例えばトラック幅(トラックピッチ)が10ミクロンの第1のサーボトラックと第2のサーボトラックとがテープ幅方向に交互に複数本形成されている。
第1のサーボトラックのテープ長手方向には、間欠的にバーストAなるバースト信号が形成され、第1のサーボトラックに隣接する第2のサーボトラックのテープ長手方向には、間欠的にバーストBなるバースト信号が形成されている(尚図1(a)では各々1個のバーストA、1個のバーストBのみを図示しているが、これら各バーストA、Bはテープ長手方向に間欠的に複数個形成され、サーボパターンを形成しているものである)。
図1(a)に示す1つのサーボバンドには、2つのサーボリードヘッドS1,S2が、オリジナルのトラックピッチから1/2ピッチずらして配設されている。すなわちS1は、幅方向中間位置が第1のサーボトラックおよび第2のサーボトラックの境界線と対向するように配設されたサーボリードヘッド(第1のサーボヘッド)であり、S2は、サーボリードヘッドS1から、テープ幅方向に1/2ピッチずれて配設されたサーボリードヘッド(第2のサーボヘッド)である。
尚サーボリードヘッドS1,S2のテープ長手方向の間隔は、両ヘッドの再生信号が互いに干渉しない範囲に設定されている。
各サーボリードヘッドS1,S2がバーストA、Bから再生する信号は図1(b)のとおりである。尚、前記ヘッドS1からテープ幅方向に1/2トラックピッチずれて配設されている前記ヘッドS2の再生信号は、テープが幅方向に変動した場合に図1(b)のように再生されることを表している。
サーボリードヘッドS1ではオリジナルのトラックピッチセンターである図示(1)の部分(バーストA、Bの際)が、差分信号(A−B)のリニアリティの良い部分にきており、問題なくサーボをかけることが可能となっている。
次にバーストBの丁度真ん中が倍密度時のトラックセンターになるが、この部分はサーボリードヘッドS1では不感地帯を含む範囲になっており、使用できない。しかし代わりにサーボリードヘッドS2の図示(8)がリニアリティの良い部分となっており、こちらの信号を使用すれば問題なくサーボをかけることが可能となる。
以下同様にサーボリードヘッドS1の(3)、サーボリードヘッドS2の(10)、サーボリードヘッドS1の(5)と交互に、使用するサーボリードヘッドを切り換えながら、リニアリティの良い部分だけを使用してサーボを高精度にかけることが可能となる。
図2は、1つのサーボバンドにかかるサーボリードヘッドを3個にして、1/3ピッチづつずらして配置したものである。すなわち、幅方向中間位置が第1のサーボトラックおよび第2のサーボトラックの境界線と対向するように配設されたサーボリードヘッドS1から、テープ幅方向一方側、例えば上側に1/3ピッチずらしてサーボリードヘッドS2a(第2のサーボヘッド)を配設し、テープ幅方向他方側、例えば下側に1/3ピッチずらしてサーボリードヘッドS2b(第2のサーボヘッド)を配設している。
尚サーボリードヘッドS1,S2a,S2bのテープ長手方向の各間隔は、これらヘッドの再生信号が互いに干渉しない範囲に設定されている。
これら各サーボリードヘッドS1,S2a,S2bがバーストA、Bから再生する信号は図2(b)のとおりである。尚、前記ヘッドS1からテープ幅方向に1/3トラックピッチずれて配設されている前記ヘッドS2a,S2bの再生信号は、テープが幅方向に変動した場合に図2(b)のように再生されることを表している。
サーボリードヘッドS1ではオリジナルのトラックピッチセンターである図示(1)の部分(バーストA、Bの際)が、差分信号(A−B)のリニアリティの良い部分にきており、問題なくサーボをかけることが可能となっている。
次にバーストBのテープ幅方向1/3の位置がトラックセンターになるが、この部分はサーボリードヘッドS1,S2aでは不感地帯(図示(2)、(7))を含む範囲になっており、使用できない。しかし代わりにサーボリードヘッドS2bの図示(11)がリニアリティの良い部分となっており、こちらの信号を使用すれば問題なくサーボをかけることが可能となる。
以下同様にサーボリードヘッドS2aの(8)、サーボリードヘッドS1の(3)、サーボリードヘッドS2bの(13)、サーボリードヘッドS2aの(10)、サーボリードヘッドS1の(5)と、順次使用するサーボリードヘッドを切り換えながら、リニアリティの良い部分だけを使用してサーボを高精度にかけることが可能となる。
これによって、第1図のようにいきなり倍のTPI(トラックピッチ/インチ)にあげなくても、1.33倍のTPIを、サーボパターン及びサーボの信号S/Nを変えることなしに実現することが可能となる。これはTPIマイグレーションの自由度を上げられるという観点からは大変大きなメリットであり、第4世代までを視野に入れたフォーマットマイグレーションを現実的なものとすることに大きく寄与する。
次に、前記図1、図2では1サーボバンドのみで説明してきたが、実際にはデータヘッド群を両脇から挟み込むようにサーボヘッドが各々配される。そして両脇のサーボヘッド両方の差分信号の中間を狙ってサーボがかけられている。これは前述のようにテープが温湿度変化特性を持っており伸縮するために、前記両側の2つのサーボヘッドの中間をとることでその影響を半分にするためである。
前記図1、図2、図6の説明は基本的に、同じサーボリードヘッドの配列が、データバンドを挟む2つのサーボバンドにどちらにもある場合であり、理由は前述の通り、テープ幅伸縮の影響を軽減するためである。しかしテープの幅方向の伸縮の変化スピードは数十分から数時間という単位であり、数分で大きく変化することは考えにくい。とすれば前記2つのサーボバンドのサーボパターンから2つのサーボリードヘッドが同時に読み、補正をかける作業は常時行わなくても良いことになり、数分に一度補正をし直せば、十分実用的な制御が可能である。この考えをもとに発明した実施形態例を図3に示す。
図3においてサーボバンド#n側にサーボリードヘッドS1a,S2bを配し、サーボバンド#n+1(or n-1)にサーボリードヘッドS1b,S2aを配している。すなわち、サーボリードヘッドS1a(第1のサーボヘッド)は幅方向中間位置が、所定のデータバンドを挟む2つのサーボバンドのうち上側のサーボバンドの第1および第2のサーボトラックの境界線と対向するように配設され、サーボリードヘッドS1b(第1のサーボヘッド)は幅方向中間位置が、所定のデータバンドを挟む2つのサーボバンドのうち下側のサーボバンドの第1および第2のサーボトラックの境界線と対向するように配設されている。
またサーボリードヘッドS2b(第2のサーボヘッド)は、前記上側のサーボバンドのサーボヘッドS1aから、1/3ピッチ、バーストB側にずらして配設され、サーボリードヘッドS2a(第2のサーボヘッド)は、前記下側のサーボバンドのサーボヘッドS1bから、1/3ピッチ、バーストA側にずらして配設されている。
尚サーボリードヘッドS1a,S2b間の間隔、サーボヘッドS2a,S1b間の間隔は、各ヘッドの再生信号が互いに干渉しない範囲に設定されている。
これら各サーボリードヘッドS1a,S1b,S2a,S2bがバーストA,Bから再生する信号は図3(b)のとおりであり、これは図2(b)に示すサーボリードヘッドS1,S2a,S2bの再生信号と同様となる。
このため図2のサーボリードヘッドS1,S2a,S2bを、データバンドを挟む上、下2つのサーボバンドに各々配設して合計6個のサーボヘッド(サーボリードヘッドS1,S2a,S2b)を使用する場合とでは同様のサーボ制御を行うことができることがわかる。
図3のポイントは、サーボリードヘッドS1aとS1bが上、下のサーボバンドの同じ位置関係にあることから、前記と同様に2つのサーボリードヘッドの差信号の中間をとって、テープ幅伸縮の補正を行うことが可能でありサーボリードヘッドS2a,S2bが使用されている間はそれぞれ片側のみのサーボ信号によって位置制御が行われるわけだが、直近に行ったサーボリードヘッドS1a,S1b時のオフセット量を使用することで、大きな(そして支配的な)テープ幅伸縮補正を行うことが可能となる。そしてサーボリードヘッドの数を6個から4個に減らすことが可能となりコスト及び信頼性的にも有利となる。この理論を適用すれば1/4ピッチの場合もサーボリードヘッドの数を極端に増やすことなく、前記同様に行うことが可能となる。
尚前記サーボリードヘッドS1,S2,S1a,S1b,S2a,S2bは例えば図5の磁気ヘッドスタック部に配設することができ、また他の磁気ヘッド部に配設するように構成しても良い。
本発明の一実施形態例を表し、(a)は本発明のサーボヘッドとサーボパターンの配置関係を示す模式図、(b)はサーボヘッドの再生信号を示す説明図。 本発明の他の実施形態例を表し、(a)は本発明のサーボヘッドとサーボパターンの配置関係を示す模式図、(b)はサーボヘッドの再生信号を示す説明図。 本発明の他の実施形態例を表し、(a)は本発明のサーボヘッドとサーボパターンの配置関係を示す模式図、(b)はサーボヘッドの再生信号を示す説明図。 リニアテープフォーマットで一般的に使用されているサーボバンド方式の模式図。 リニアテープドライブ装置で用いられる磁気ヘッド部の一例を示す要部正面図。 従来の振幅基準サーボ方式の一例を表し、(a)はサーボヘッドとサーボパターンの配置関係を示す模式図、(b)はサーボヘッドの再生信号を示す説明図。
符号の説明
A,B…バースト信号、DB…データバンド、SB…サーボバンド、S1,S2,S1a,S1b,S2a,S2b…サーボリードヘッド、T…磁気テープ。

Claims (3)

  1. 磁気テープ長手方向に沿う複数のサーボトラックを有したサーボバンドと、磁気テープ長手方向に沿う複数の記録トラックを有したデータバンドとテープ幅方向に交互に設けられており、前記複数のサーボトラックは、前記テープ幅方向の所定距離をトラック幅とする第1のサーボトラックと第2のサーボトラックとが交互に配置されて形成され、前記第1サーボトラックには、第1のサーボ信号がテープ長手方向に間欠的に記録され、前記第2のサーボトラックには、第2のサーボ信号がテープ長手方向に間欠的に記録されたリニアテープの第1および第2のサーボ信号をまたいで再生し、該各再生信号の差に基づいてトラッキングサーボ制御を行うリニアテープドライブ装置であって、
    所定のデータバンドを挟む上下両側のサーボバンド各々に、幅方向中間位置が、前記第1のサーボトラックと前記第2のサーボトラックの境界線と対向するように配設された第1のサーボヘッドと、
    前記第1のサーボヘッドからテープ幅方向に、前記トラック幅の1/n(n>1)の距離ずれて配設された単数又は複数の第2のサーボヘッドとを備え
    所定のデータバンドを挟む上下両側のサーボバンドにおいて、前記第1のサーボヘッドに対して前記第2のサーボヘッドがずれる方向を異ならせたことを特徴とするリニアテープドライブ装置。
  2. 前記第1のサーボヘッドおよび前記第2のサーボヘッドの幅方向の長さは、前記トラック幅よりも短いことを特徴とする請求項1に記載のリニアテープドライブ装置。
  3. 前記第1および第2のサーボヘッドのうち、前記第1および第2のサーボ信号の差信号の直線性が良好である側のサーボヘッドに切り換えてトラッキング制御を行うことを特徴とする請求項1に記載のリニアテープドライブ装置。
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