JP2005100611A - 磁気ディスク装置、並びにそのデータトラックピッチ決定方法及びセルフサーボライト方法 - Google Patents

磁気ディスク装置、並びにそのデータトラックピッチ決定方法及びセルフサーボライト方法 Download PDF

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Abstract

【課題】最適なデータトラックピッチを高精度に算出する方法、これに基づいて決定されたヘッド送りピッチでサーボ信号を磁気ディスクの記録領域に記録するセルフサーボライト方法を提供する。
【解決手段】磁気ディスク1に、タイミングパターン及び斜め位相パターンよりなるセルフサーボ参照信号を予め磁気転写記録する。位相差検出部13は、前記2パターン間の位相差を検出し、磁気ヘッド2の位置を検出する。磁気ディスク1におけるセルフサーボ参照信号が記録されていない領域に、記録信号生成部14より生成したバースト信号を記録する。トラックピッチ算出部11は、再生信号処理部12で検出したバースト信号の再生出力と、位相差検出部13で検出した位相差との関係を測定し、最適なデータトラックピッチを算出する。この算出は磁気ディスク1の半径方向への各分割ゾーン毎に行われる。算出結果をメモリ15に蓄積し、最適データトラックピッチに基づいて算出されたヘッド送りピッチにしたがって、サーボ信号を所定の記録トラック数だけ順次記録する。
【選択図】図1

Description

本発明は、磁気ディスク装置、並びにそのデータトラックピッチ決定方法及びセルフサーボライト方法に関するものである。
近年、磁気ディスク装置について、小型化や大容量化が急速に進んでいる。例えば、磁気ディスク装置の大容量化に関しては、ディスクのトラックの高密度化が進み、トラックピッチはさらに狭くなる傾向にある。そのため、磁気ディスクにデータを正確に記録・再生するために、狭いトラックピッチで形成された目標トラックに対し、磁気ヘッドを高精度に位置決めすることが必要になってきている。
ところで、磁気ヘッドの位置は、磁気ディスクに一定の角度間隔であらかじめ記録されているサーボ信号を磁気ヘッド自身が読み取ることによって検出される。磁気ヘッドの位置決め制御は、このサーボ信号に基づいて行われる。すなわち、検出された磁気ヘッド位置情報から、目標トラックに対する磁気ヘッドの位置誤差を示す位置誤差信号を生成し、この位置誤差信号の大きさが最小となるように、磁気ヘッドは位置決め制御される。したがって、磁気ヘッドを高精度に位置決めするためには、位置決めの基準となるサーボ信号が磁気ディスクに精度よく記録されていなければならない。
一般に、磁気ディスクに対するサーボ信号の記録方法には、(1)専用のサーボトラック記録装置を用いる方法、(2)磁気転写記録法を用いる方法、(3)セルフサーボライト方法がある。次に、これらの方法を簡単に説明する。
サーボトラック記録装置を用いる方法では、サーボ信号の記録に際して、磁気ディスク装置の磁気ヘッドをサーボトラック記録装置に具備された外部アクチュエータによって精密に位置決めしながら、当該磁気ヘッドによりサーボ信号を順次記録する。しかし、サーボトラック記録装置は高価である。また、磁気ディスク装置1台分のサーボ信号を記録するためには、数十分から1時間程度の時間が必要である。そのため、高価なサーボトラック記録装置が長い間占有されてしまい、その間は他の磁気ディスク装置にサーボ信号を記録することができないという問題があった。このように、サーボトラック記録装置を用いる方法には、生産性・コスト面での課題が指摘されている。また、外部アクチュエータで磁気ヘッドを位置決めする構成上、磁気ディスク装置内への塵埃の混入を避けるため、クリーンな環境が必要になる。
磁気転写記録法を用いる方法では、サーボ信号に対応するパターンが形成されたマスターディスクを用意し、このマスターディスクを用いて、磁気ディスクに一括してサーボ信号を転写記録する。このような方法として、例えば、サーボ信号に対応する強磁性薄膜パターンを形成したマスターディスクと磁気ディスクとを密着させ、外部磁界を印加することにより磁気ディスクにサーボ信号を一括転写記録する手法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この手法によれば、サーボトラック記録装置が必要なくなり、極めて短時間で高精度のサーボ信号を記録することが可能である。
セルフサーボライト方法では、磁気ディスクの記録面の一部にあらかじめ基準となる参照信号を記録させておく。そして、磁気ヘッドがこの参照信号を読み取り、自己の位置を検出しながら位置決め制御を行いつつ、所定のヘッド送りピッチでサーボ信号を順次記録していく。セルフサーボライト方法では、サーボトラック記録装置が不要であるという利点はあるが、磁気ヘッドの位置決めの基準となる参照信号をいかに高精度・低コストで磁気ディスクに記録させるかという課題が指摘されている。そこで、このような課題を解決するため、上述の磁気転写記録法によって参照信号を記録させるセルフサーボライト技術が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
ところで、いずれの方法においても、サーボ信号は、所定のヘッド送りピッチで順次記録されていくが、サーボ信号記録時のヘッド送りピッチは、データトラックピッチから決定される。データを正確に記録・再生できる信頼性の高い磁気ディスクを実現するためには、最適又は好適(以下、単に最適という)なデータトラックピッチを決定し、これに基づいて算出された所定のヘッド送りピッチでサーボ信号を記録する必要がある。最適なデータトラックピッチは、磁気ヘッドの再生用素子・記録用素子のギャップ長やその特性、磁気ディスクの磁気特性、磁気ヘッドと磁気ディスクとのスペーシングなどのさまざまな特性によって決定されるものであり、それらは通常、磁気ヘッド、磁気ディスク毎にばらつきが見られる。次に、最適なデータトラックピッチの算出方法について説明する。
図6は一般的なデータトラックピッチの算出方法を説明する図である。符号2は磁気ヘッドであり、2aは磁気ヘッドの記録用素子、2bは再生用素子である。符号2cは、記録用素子2aと再生用素子2bのそれぞれのギャップ中心のずれ(オフセット量)を表している。なお、記録用素子2a及び再生用素子2bのそれぞれのギャップ長には個体差がある。データトラックピッチの算出にあたっては、まず記録用素子2aにより、一定周波数のバースト信号20を記録する。次に、再生用素子2bにより、バースト信号20を再生する。
バースト信号20を記録したときの磁気ヘッド2の位置に対して、磁気ヘッド2の位置を微小変化させると、バースト信号20の再生出力は変化する。この磁気ヘッド2の位置と再生出力との関係をプロットしたものは、オフトラックプロファイルと呼ばれ、曲線21で表される。例えば、再生出力の最大値の1/2となる磁気ヘッドの位置は位置21a及び位置21bであるが、これらの位置21aと21bとの距離22を、最適なデータトラックピッチとして設定することができる。また、バースト信号20を記録した際の磁気ヘッド2の位置と、再生出力が最大になるときの磁気ヘッド2の位置との距離を測定することにより、オフセット量2cを算出することができる。
最適なデータトラックピッチを算出する方法は前記方法に限られない。最適なデータトラックピッチを算出する別の方法として、所定のデータトラックピッチで複数のトラックに記録されたデータ信号に対して、オフトラック許容量とデータトラックピッチとの関係を求め、オフトラック許容量が最大となるデータトラックピッチを最適なデータトラックピッチとして設定する方法が知られている(例えば、非特許文献1参照)。なお、オフトラック許容量については後述する。
図7はその方法を説明する図である。本方法では、以下の(1)〜(4)の工程を実行する。
(1)バックグラウンドノイズとして、磁気ディスクにプリデータ信号30を記録する(図7(a)参照)。
(2)所定のデータトラックピッチ32でデータ信号31をプリデータ信号30上にオーバーライトする(図7(b)参照)。
(3)磁気ヘッド(図示せず)の位置を微小に変化させて、データ信号31のエラーレートに対するオフトラック特性33(図7(c)参照)を測定する。そして、エラーレートが所定値(BER0)になるときの磁気ヘッド位置34a及び34bを求め、位置34aと34bとの距離34cを求める。これがオフトラック許容量となる。
(4)データトラックピッチ32を変化させて前記(2)及び(3)の工程を繰り返し、データトラックピッチとオフトラック許容量との関係を測定する(図7(d)参照)。データトラックピッチとオフトラック許容量との関係を表す曲線35は、一般的に「747カーブ」と呼ばれている。747カーブ35において、オフトラック許容量が最大となるデータトラックピッチ32aを求め、このデータトラックピッチ32aを最適なデータトラックピッチとして設定する。
747カーブの測定において明らかなように、データトラックピッチと再生信号のエラーレートとの間には密接な関係があり、データトラックピッチの設定次第で再生信号のエラーレートは異なってくる。したがって、再生信号の読み取りエラーを少なくして磁気ディスク装置の信頼性を向上するためには、最適なデータトラックピッチを算出することが重要となるのである。
セルフサーボライト方法を用いてサーボ信号を記録する際のヘッド送りピッチを決定する方法としては、これまでにも、磁気ディスクの記録面に記録された参照信号を用いて磁気ヘッドを位置決めし、前述のオフトラックプロファイルなどを測定して、最適なヘッド送りピッチを算出する技術が提案されている。例えば、磁気ディスクの記録面の一部の領域にあらかじめ基準となる参照信号を記録しておき、磁気ヘッドでこれを読み取ることによりオフトラックプロファイルを求める技術が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
一方、参照信号を用いずにオフトラックプロファイルを求める技術も提案されている(例えば、特許文献4参照)。特許文献4記載の技術では、磁気ディスク装置に具備された弾性体ストッパに、磁気ヘッドを支持するアクチュエータを押し当てて、アクチュエータを駆動する電流と再生出力との関係から、オフトラックプロファイルを求める。
特許第3323743号公報(第5〜9頁、第6図) 特開2001−243733号公報(第5〜17頁、第4〜10図) 特許第3251804号公報(第6頁、第3図) 特開2002−230929号公報(第3〜5頁、第5図) 国際ディスクドライブ協会編、日経BP社発行、「最新ストレージ用語辞典」第195〜196頁
オフトラックプロファイルや747カーブ等を用いて最適なデータトラックピッチを算出する方法においては、磁気ヘッドを高精度に位置決めした上で、信号の再生出力やエラーレートを測定することが必要である。
専用のサーボトラック記録装置を用いてサーボ信号を記録する方法では、外部アクチュエータを用いることにより、磁気ヘッドの位置を精密に位置決めすることができる。そして、その上でオフトラックプロファイルや747カーブを測定するので、最適なデータトラックピッチを精度良く算出することが理論上は可能である。しかしながら、サーボ信号の記録に際して、サーボ信号自体の記録工程に加えて、データトラックピッチの算出工程が必要となる。そのため、磁気ディスク装置1台あたりのサーボトラック記録装置の占有時間がより長くなり、生産性の更なる低下を招くおそれがある。したがって、磁気ディスク装置の量産現場においては、各磁気ディスク装置毎に最適なデータトラックピッチを算出するのではなく、磁気ヘッドの記録用素子及び再生用素子の寸法や特性のバラツキを勘案して平均的に定めた特定のトラックピッチを、最適なデータトラックピッチとして画一的に設定しているのが実情である。そのため、個々の磁気ヘッドの素子寸法や特性、磁気ディスクの磁気特性、磁気ヘッドと磁気ディスクとのスペーシング等、各種の特性のバラツキが大きい場合には、磁気ディスク装置としての所望の性能を得られず、歩留まりが悪化するという課題がある。
一方、セルフサーボライト方法によってサーボ信号を記録する従来の方法では、最適なデータトラックピッチの算出精度が十分に高いとは言い難い。
特許文献3で開示されている技術は、磁気ディスクの一部の領域に仮サーボ情報をあらかじめ記録しておき、その仮サーボ情報を用いてサーボ情報を記録するものである。最適なデータトラックピッチを高精度で算出するためには、あらかじめ記録しておく仮サーボ情報の精度を高めることが重要である。そこで、特許文献3の技術においては、仮サーボ情報を専用の外部装置を用いて記録している。しかし、専用の外部装置を用いていることにより、セルフサーボライト方法そのものの利点が損なわれている。さらに、仮サーボ情報は記録領域の一部にのみ構成されているため、最適ななデータトラックピッチの算出は、仮サーボ情報の記録領域にのみ有効であって、他の記録領域では最適ななデータトラックピッチと異なるデータトラックピッチが設定されてしまうという課題がある。
特許文献4で開示されている技術は、参照信号を用いずに弾性体ストッパを利用しているが、データトラックピッチの算出に際しては、弾性体ストッパの変形特性が誤差要因になり、正確なデータトラックピッチの算出ができないという課題がある。
ところで、通常の磁気ディスク装置では、磁気ヘッドは、ボイスコイルモータ(VCM)により回転軸受(ピボット)を中心として回動し、磁気ディスクの外周側から内周側(あるいは内周側から外周側)に移動する。すなわち、磁気ヘッドは、実質的に磁気ディスクの半径方向に移動することができる。しかし、磁気ヘッドは回転軸受を中心として回動するので、ヘッドの長手方向と磁気ディスクの半径方向とは必ずしも一致せず、記録トラックの半径位置によっては、スキュー角が存在する。図8はスキュー角がある場合とない場合とにおいて、記録用素子2aと再生用素子2bと記録トラック41との位置関係を示す模式図である。図8から分かるように、スキュー角がない場合(図8(a)参照)とスキュー角がある場合(図8(b)参照)とでは、半径方向に対する磁気ヘッドの投影長さ、すなわち実質的な記録用素子幅2dは異なる。さらに、実質的な記録用素子幅2dは、スキュー角の大きさによっても異なってくる。ところが、スキュー角は、記録トラックの位置(トラック半径)によって変化する。したがって、最適なデータトラックピッチ40は記録トラックの位置ごとに異なることになる。
このように、磁気ディスク装置においては、最適なデータトラックピッチは磁気ディスクの記録トラック位置(半径方向の位置)によって異なってくる。ところが、前記いずれの方法においても、このようなトラック位置による最適データトラックピッチの変動に対応することはできない。
本発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、最適なデータトラックピッチを高精度に算出する方法と、これに基づいて決定されたヘッド送りピッチでサーボ信号を磁気ディスクの記録領域に記録するセルフサーボライト方法と、このようなデータトラックピッチ算出方法、セルフサーボライト方法を利用して生産性に優れた高信頼性・低コストの磁気ディスク装置を提供することを目的とする。
本発明のデータトラックピッチ決定方法は、磁気ディスクと前記磁気ディスクに情報を記録及び再生する磁気ヘッドとを備えた磁気ディスク装置のデータトラックピッチを決定する方法である。
前記磁気ディスクの少なくとも一つの記録面には、所定方向に並ぶタイミングパターンと前記所定方向に対して斜めの方向に並ぶ斜め位相パターンとが含まれるセルフサーボ参照信号が磁気転写によって記録されているとし、前記データトラックピッチ決定方法は、(1)前記セルフサーボ参照信号を用いて前記磁気ヘッドを位置決め制御しながら、前記磁気ディスクの所定の位置に前記磁気ヘッドによりバースト信号を記録する工程と、(2)前記磁気ヘッドの位置を前記バースト信号を記録した位置から微小変化させながら、前記磁気ヘッドにより前記バースト信号を再生すると共に、前記セルフサーボ参照信号の再生によって前記磁気ヘッドの前記磁気ディスクにおける半径方向位置を検出し、前記磁気ヘッドの位置と前記バースト信号の再生信号出力との関係を求める工程と、(3)前記関係に基づいてデータトラックピッチを決定する工程と、を含む。
本発明の他のデータトラックピッチ決定方法は、(1)データトラックピッチを所定のピッチに仮決めする仮決め工程と、(2)前記セルフサーボ参照信号を用いて前記磁気ヘッドを位置決め制御しながら、仮決めしたデータトラックピッチにしたがって複数のトラックに前記磁気ヘッドによって所定のデータ信号を記録するデータ信号記録工程と、(3)前記磁気ヘッドの位置を前記データ信号を記録した位置から微小変化させながら、前記磁気ヘッドにより前記データ信号を再生すると共に、前記セルフサーボ参照信号の再生によって前記磁気ヘッドの前記磁気ディスクにおける半径方向位置を検出し、前記磁気ヘッドの位置と前記データ信号の再生のエラーレートとの関係から、オフセット許容量を算出する算出工程と、(4)仮決めのデータトラックピッチを変更して前記仮決め工程、データ信号記録工程及び算出工程を繰り返す工程と、(5)前記仮決めのデータトラックピッチとオフセット許容量との関係を求め、前記関係に基づいてデータトラックピッチを決定する工程と、を含む。
前記磁気ディスクの、ひとつあるいは複数の記録面に対して、前記磁気ディスクの半径方向に分割した複数のゾーンをあらかじめ設定し、データトラックピッチの決定を、前記ゾーンのそれぞれに対して行うようにしてもよい。
前記データトラックピッチ決定方法は、前記磁気ディスクの少なくとも一つの記録面に、前記セルフサーボ参照信号を、磁気転写により記録する工程、をさらに含んでもよい。
本発明のセルフサーボライト方法は、磁気ディスクと前記磁気ディスクに情報を記録及び再生する磁気ヘッドとを備えた磁気ディスク装置の前記磁気ディスクに対し、前記磁気ヘッドによりサーボ信号を記録するセルフサーボライト方法である。
前記磁気ディスクの少なくとも一つの記録面には、所定方向に並ぶタイミングパターンと前記所定方向に対して斜めの方向に並ぶ斜め位相パターンとが含まれるセルフサーボ参照信号が磁気転写によって記録されているとし、前記セルフサーボライト方法は、(1)前記セルフサーボ参照信号を利用してデータトラックピッチを決定するデータトラックピッチ決定工程と、(2)前記データトラックピッチに基づいて、ヘッド送りピッチを決定する工程と、(3)前記セルフサーボ参照信号を用いて前記磁気ヘッドを位置決め制御しつつ、前記磁気ヘッドによりサーボ信号を、前記ヘッド送りピッチにしたがって複数のトラックに順次記録する工程と、を含む。
前記データトラックピッチ決定工程は、前記セルフサーボ参照信号を用いて前記磁気ヘッドを位置決め制御しながら、前記磁気ディスクの所定の位置に前記磁気ヘッドによりバースト信号を記録する工程と、前記磁気ヘッドの位置を前記バースト信号を記録した位置から微小変化させながら、前記磁気ヘッドにより前記バースト信号を再生すると共に、前記セルフサーボ参照信号の再生によって前記磁気ヘッドの前記磁気ディスクにおける半径方向位置を検出し、前記磁気ヘッドの位置と前記バースト信号の再生信号出力との関係を求める工程と、前記関係に基づいてデータトラックピッチを決定する工程と、を含む、としてもよい。
また、前記データトラックピッチ決定工程は、データトラックピッチを所定のピッチに仮決めする仮決め工程と、前記セルフサーボ参照信号を用いて前記磁気ヘッドを位置決め制御しながら、仮決めしたデータトラックピッチにしたがって複数のトラックに前記磁気ヘッドによって所定のデータ信号を記録するデータ信号記録工程と、前記磁気ヘッドの位置を前記データ信号を記録した位置から微小変化させながら、前記磁気ヘッドにより前記データ信号を再生すると共に、前記セルフサーボ参照信号の再生によって前記磁気ヘッドの前記磁気ディスクにおける半径方向位置を検出し、前記磁気ヘッドの位置と前記データ信号の再生のエラーレートとの関係から、オフセット許容量を算出する算出工程と、仮決めのデータトラックピッチを変更して前記仮決め工程、データ信号記録工程及び算出工程を繰り返す工程と、前記仮決めのデータトラックピッチとオフセット許容量との関係を求め、前記関係に基づいてデータトラックピッチを決定する工程と、を含む、としてもよい。
前記磁気ディスク装置はメモリをさらに備え、前記磁気ヘッドは、互いに分離した記録用ヘッドと再生用ヘッドとを備えた記録再生分離型の磁気ヘッドからなり、前記セルフサーボライト方法は、前記磁気ヘッドの位置と前記バースト信号の再生信号出力との関係から、前記記録用ヘッドと前記再生用ヘッドとの各ギャップ中心間のオフセット量を算出して前記メモリに蓄積するメモリ蓄積工程をさらに含むことが好ましい。
前記磁気ディスクの記録領域に対して、前記磁気ディスクの半径方向に分割した複数のゾーンをあらかじめ設定し、前記メモリ蓄積工程を前記ゾーンのそれぞれに対して実行することが好ましい。
前記磁気ディスクの記録領域に対して、前記磁気ディスクの半径方向に分割した複数のゾーンをあらかじめ設定し、前記データトラックピッチ決定工程を前記ゾーンのそれぞれに対して実行することが好ましい。
前記セルフサーボライト方法は、前記磁気ディスクの少なくとも一つの記録面に、前記セルフサーボ参照信号を、磁気転写により記録する工程、をさらに含んでもよい。
本発明のディスク装置は、磁気ディスクと、前記磁気ディスクに情報を記録及び再生する磁気ヘッドと、データトラックのピッチを決定するデータトラックピッチ決定手段とを備えた磁気ディスク装置である。
前記磁気ディスクの少なくとも一つの記録面には、所定方向に並ぶタイミングパターンと前記所定方向に対して斜めの方向に並ぶ斜め位相パターンとが含まれるセルフサーボ参照信号が磁気転写によって記録されており、前記データトラックピッチ決定手段は、(1)前記セルフサーボ参照信号を用いて前記磁気ヘッドを位置決め制御しながら、前記磁気ディスクの所定の位置に前記磁気ヘッドによりバースト信号を記録する工程と、(2)前記磁気ヘッドの位置を前記バースト信号を記録した位置から微小変化させながら、前記磁気ヘッドにより前記バースト信号を再生すると共に、前記セルフサーボ参照信号の再生によって前記磁気ヘッドの前記磁気ディスクにおける半径方向位置を検出し、前記磁気ヘッドの位置と前記バースト信号の再生信号出力との関係を求める工程と、(3)前記関係に基づいてデータトラックピッチを決定する工程と、を実行するように構成される。
本発明の他のディスク装置は、そのデータトラックピッチ決定手段が、(1)データトラックピッチを所定のピッチに仮決めする仮決め工程と、(2)前記セルフサーボ参照信号を用いて前記磁気ヘッドを位置決め制御しながら、仮決めしたデータトラックピッチにしたがって複数のトラックに前記磁気ヘッドによって所定のデータ信号を記録するデータ信号記録工程と、(3)前記磁気ヘッドの位置を前記データ信号を記録した位置から微小変化させながら、前記磁気ヘッドにより前記データ信号を再生すると共に、前記セルフサーボ参照信号の再生によって前記磁気ヘッドの前記磁気ディスクにおける半径方向位置を検出し、前記磁気ヘッドの位置と前記データ信号の再生のエラーレートとの関係から、オフセット許容量を算出する算出工程と、(4)仮決めのデータトラックピッチを変更して前記仮決め工程、データ信号記録工程及び算出工程を繰り返す工程と、(5)前記仮決めのデータトラックピッチとオフセット許容量との関係を求め、前記関係に基づいてデータトラックピッチを決定する工程と、を実行するように構成される。
本発明のさらに他のディスク装置は、磁気ディスクと、前記磁気ディスクに情報を記録及び再生する磁気ヘッドと、前記磁気ヘッドにより前記磁気ディスクにサーボ信号を記録するセルフサーボライト手段とを備えた磁気ディスク装置である。
前記磁気ディスクの少なくとも一つの記録面には、所定方向に並ぶタイミングパターンと前記所定方向に対して斜めの方向に並ぶ斜め位相パターンとが含まれるセルフサーボ参照信号が磁気転写によって記録されており、前記セルフサーボライト手段は、前記セルフサーボ参照信号を利用してデータトラックピッチを決定するデータトラックピッチ決定手段と、前記データトラックピッチに基づいて、ヘッド送りピッチを決定する手段と、前記セルフサーボ参照信号を用いて前記磁気ヘッドを位置決め制御しつつ、前記磁気ヘッドによりサーボ信号を、前記ヘッド送りピッチにしたがって複数のトラックに順次記録する手段と、を備える。
前記データトラックピッチ決定手段は、(1)前記セルフサーボ参照信号を用いて前記磁気ヘッドを位置決め制御しながら、前記磁気ディスクの所定の位置に前記磁気ヘッドによりバースト信号を記録する工程と、(2)前記磁気ヘッドの位置を前記バースト信号を記録した位置から微小変化させながら、前記磁気ヘッドにより前記バースト信号を再生すると共に、前記セルフサーボ参照信号の再生によって前記磁気ヘッドの前記磁気ディスクにおける半径方向位置を検出し、前記磁気ヘッドの位置と前記バースト信号の再生信号出力との関係を求める工程と、(3)前記関係に基づいてデータトラックピッチを決定する工程と、を実行するように構成してもよい。
また、前記データトラックピッチ決定手段は、(1)データトラックピッチを所定のピッチに仮決めする仮決め工程と、(2)前記セルフサーボ参照信号を用いて前記磁気ヘッドを位置決め制御しながら、仮決めしたデータトラックピッチにしたがって複数のトラックに前記磁気ヘッドによって所定のデータ信号を記録するデータ信号記録工程と、(3)前記磁気ヘッドの位置を前記データ信号を記録した位置から微小変化させながら、前記磁気ヘッドにより前記データ信号を再生すると共に、前記セルフサーボ参照信号の再生によって前記磁気ヘッドの前記磁気ディスクにおける半径方向位置を検出し、前記磁気ヘッドの位置と前記データ信号の再生のエラーレートとの関係から、オフセット許容量を算出する算出工程と、(4)仮決めのデータトラックピッチを変更して前記仮決め工程、データ信号記録工程及び算出工程を繰り返す工程と、(5)前記仮決めのデータトラックピッチとオフセット許容量との関係を求め、前記関係に基づいてデータトラックピッチを決定する工程と、を実行するように構成してもよい。
前記磁気ヘッドは、互いに分離した記録用ヘッドと再生用ヘッドとを備えた記録再生分離型の磁気ヘッドからなり、前記データトラックピッチ決定手段は、前記磁気ヘッドの位置と前記バースト信号の再生信号出力との関係から、前記記録用ヘッドと前記再生用ヘットとの各ギャップ中心間のオフセット量を算出するように構成され、前記オフセット量を記憶するメモリをさらに備えていることが好ましい。
前記磁気ディスクの記録領域には、前記磁気ディスクの半径方向に分割した複数のゾーンがあらかじめ設定され、前記メモリには、前記オフセット量が前記ゾーンのそれぞれについて記憶されていることが好ましい。
前記磁気ディスクの記録領域には、前記磁気ディスクの半径方向に分割した複数のゾーンがあらかじめ設定され、前記データトラックピッチ決定手段は、前記ゾーンのそれぞれに対してデータトラックピッチを決定することが好ましい。
本発明では、磁気ディスクには、あらかじめセルフサーボ参照信号が磁気転写によって記録される。セルフサーボ参照信号は、タイミングパターンと斜め位相パターンとを含んでおり、磁気ヘッドによってこれらタイミングパターン及び斜め位相パターンを再生し、それら再生信号の位相差を算出することによって、磁気ヘッドの位置を高精度に検出することができる。したがって、前記セルフサーボ参照信号を利用して磁気ヘッドを高精度に位置決め制御しながら、データトラックピッチを決定することができる。その結果、データトラックピッチの決定を高精度に行うことができる。
セルフサーボ参照信号は磁気転写によって記録されるので、専用のサーボトラック記録装置は不要である。そのため、磁気ディスク装置の生産性が向上する。
サーボ信号の記録は、磁気ヘッドが前記セルフサーボ参照信号を利用して高精度に位置決め制御されながら実行され、しかも、精度良く決定されたデータトラックピッチに基づいて算出されたヘッド送りピッチにしたがって行われるので、信頼性の高いサーボ信号の記録が可能となる。
データトラックピッチを、磁気ヘッドの位置とバースト信号の再生信号出力との関係(オフトラック関係)に基づいて決定する工程においては、バースト信号を記録した際の磁気ヘッドの位置と、バースト信号を再生したときの出力が最大となる位置とを知ることができるので、最適なデータトラックピッチの算出と併せて、記録用ヘッドと再生用ヘッドの各ギャップ中心間距離、すなわちオフセット量を算出することも可能である。
データトラックピッチの算出は、磁気ディスクの記録領域を半径方向に分割した複数のゾーン毎に行われる。セルフサーボ参照信号は磁気ディスクの記録領域全面に磁気転写記録することができるので、最適なデータトラックピッチの算出が、磁気ディスクの記録領域の一部に限定されず、全ての領域において実行可能となる。したがって、信頼性の高いサーボ信号の記録が可能となる。
本発明によれば、サーボ信号を記録するための高価なサーボトラック記録装置が不要である。そのため、磁気ディスク装置を安価に製造することができる。
また、本発明では、セルフサーボ参照信号を利用して磁気ヘッドを精密に位置決めし、そのうえでデータトラックピッチの算出を行うので、最適なデータトラックピッチを高精度に算出することができる。
最適なデータトラックピッチに基づいて算出されたヘッド送りピッチにしたがって複数のトラックにサーボ信号を順次記録するため、サーボ信号の信頼性を向上させることができる。
また、個々の磁気ヘッド毎に最適なデータトラックピッチを算出することができるので、磁気ヘッドの寸法バラツキなどの許容度を緩めることができ、磁気ディスク装置の生産性を高めることができる。
また、磁気ディスクの半径方向に分割した複数のゾーンのそれぞれについて、最適なデータトラックピッチを算出することができる。したがって、スキュー角の変化による最適データトラックピッチの変動に柔軟に対応することができ、各ゾーンに応じた最適なデータトラックピッチでサーボ信号を記録することが可能となる。
以上の結果、高信頼性・低コストの磁気ディスク装置を提供することが可能となる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態における磁気ディスク装置の主要部の構成を示すブロック図である。磁気ディスク装置は、磁気ディスク1と、磁気ディスク1を回転させるスピンドルモータ4と、磁気ディスク1に対して情報の記録・再生を行う磁気ヘッド2と、磁気ヘッド2を移動させるボイスコイルモータ(VCM)3とを備えている。
磁気ヘッド2は、磁気ディスク1に情報を記録するための誘導コイル型記録用素子2a(図4参照)と、磁気ディスク1に記録された情報を読み取るための磁気抵抗効果型再生用素子2b(図4参照)とを有している。前記記録用素子2aには記録アンプ19が接続され、前記再生用素子2bには再生アンプ18が接続されている。磁気ヘッド2はボイスコイルモータ(VCM)3によって、磁気ディスク1の外周側から内周側に向かって、あるいは内周側から外周側に向かって移動することができる。すなわち、磁気ヘッド2は、実質的に磁気ディスク1の半径方向に沿って移動することができる。VCM駆動部17は、ヘッド位置決め制御部16からの制御信号を入力して、駆動電流をVCM3に印加する。
磁気ディスク装置は、セルフサーボライト手段10を備えている。セルフサーボライト手段10は、磁気ヘッド2を位置決め制御する際の基準となるサーボ信号を磁気ディスク1に記録させるものであり、トラックピッチ算出部11、再生信号処理部12、位相差検出部13、記録信号生成部14、及びメモリ15により構成されている。各部の機能についての詳細な説明は後述する。
磁気ディスク1には、セルフサーボライトのための参照信号(セルフサーボ参照信号)があらかじめ磁気転写記録されている。具体的な磁気転写方法は、公知の技術、例えば前述の特許文献1に開示された技術を用いることができる。すなわち、セルフサーボ参照信号に対応する強磁性薄膜パターンを形成したマスターディスクを用意し、これを磁気ディスク1に密着させ、磁気ディスク1の円周方向に直流外部磁界を印加することにより、磁気ディスク1にセルフサーボ参照信号を転写記録することができる。図2は、磁気ディスク1に記録されたセルフサーボ参照信号103を説明する平面図である。図2(a)に示すように、セルフサーボ参照信号103は、磁気ディスク1の記録領域の全面に渡って一定角度間隔で記録されている。図2(b)は、図2(a)の一部の領域Aを拡大した図である。セルフサーボ参照信号103は、磁気ディスク1の半径方向に磁化遷移が揃ったタイミングパターン101と、磁化遷移がタイミングパターン101に対して一定の角度を有する斜め位相パターン102とにより構成される。具体的には、本実施形態では、斜め位相パターン102は、タイミングパターン101に対して約20度程度の角度を有する。ただし、タイミングパターン101に対する斜め位相パターン102の角度は、特に限定されるものではない。
位相差検出部13は、タイミングパターン101の再生信号と斜め位相パターン102の再生信号との間の位相差を算出し、その位相差に基づいて磁気ヘッド2の位置を検出する。ここで図3を参照しながら、タイミングパターン101の再生信号と斜め位相パターン102の再生信号との位相差を算出する方法について説明する。
磁気ヘッド2に搭載された再生用素子2bが図3中の一点鎖線に沿ってタイミングパターン101及び斜め位相パターン102を再生すると、それらの再生信号は波形104のように表される。クロック信号105は、タイミングパターン101の再生信号からPLL(位相ロックループ)回路より生成した信号であり、タイミングパターン101の再生信号に対して位相が合っている。なお、クロック信号105の周波数は、タイミングパターン101の再生信号周波数の4倍から64倍程度である。位相差の算出にあたっては、このクロック信号105に同期して、斜め位相パターン102の再生信号をAD変換する。そして、AD変換によって得られたディジタルデータを離散フーリエ変換(DFT)処理することにより、タイミングパターン101に対する斜め位相パターン102の位相差を求める。
この位相差は、磁気ヘッド2の半径方向の位置変化に対して線形に変化する。そのため、位相差を算出することにより、磁気ヘッド2の半径方向位置を正確に検出することが可能となる。算出された位相差はヘッド位置決め制御部16に入力され、磁気ヘッド2の位置決め制御に利用される。すなわち、ヘッド位置決め制御部16は、前記位相差を利用して求めた磁気ヘッド2の位置に基づいて、VCM駆動部17にヘッド位置制御信号を出力して、磁気ヘッド2を所定の位置に位置決めする。
磁気ディスク1に対するサーボ信号の記録に先立って、最適なデータトラックピッチを算出する必要がある。次に、最適データトラックピッチの算出方法について説明する。
図4は、最適データトラックピッチを算出する方法を説明する図である。まず、セルフサーボ参照信号103を用いて、磁気ヘッド2を磁気ディスク1上の所定の位置に位置決めする。そして、その状態で、記録信号生成部14により一定周波数の信号を生成し、磁気ヘッド2によって、磁気ディスク1のセルフサーボ参照信号103が記録されていない領域にバースト信号70を記録する。図4において、一点鎖線73で示した位置はバースト信号70を記録した中心位置であり、これは磁気ヘッド2を構成する記録用素子2aの位置に相当する。
次に、セルフサーボ参照信号103を再生し、磁気ヘッド2の位置を位相差検出部13により検出する。そして、磁気ヘッド2を位置決め制御しつつ、バースト信号70を記録した位置73から磁気ヘッド2の位置を微小変化させ、バースト信号70の再生出力を再生信号処理部12により検出する。これにより、位相差検出部13により検出した位相差(磁気ヘッド2の位置)と再生信号処理部12により検出したバースト信号70の再生出力との関係(オフトラックプロファイル)71を得ることができる。
トラックピッチ算出部11は、このオフトラックプロファイル71に基づいて最適データトラックピッチを算出する。本実施の形態では、再生出力が最大値の半分となるときの再生用素子2bの位置を位置71a及び71bとし、これら位置71aと71bとの距離72を最適なデータトラックピッチとして算出する。また、データトラックピッチとあわせて、オフセット量を算出する。オフセット量は、バースト信号70を記録したときの磁気ヘッド2の位置と、再生出力が最大となったときの磁気ヘッド2の位置との差として算出される。図4においては符号2cがオフセット量に相当する。
上述のデータトラックピッチ及びオフセット量の算出は、磁気ディスク1の記録領域を半径方向に分割した複数のゾーンごとに実施され、その結果はメモリ15に蓄積される。具体的には、例えば2.5インチ型の磁気ディスク装置において、最内周の記録トラック半径が14mm、最外周の記録トラック半径が30mmである場合、2mmごとに記録領域を分割して8つのゾーンを定義し、そのゾーンごとにデータトラックピッチ及びオフセット量を算出して、メモリ15に蓄積する。
ただし、最適なデータトラックピッチの算出方法は前記方法に限定されない。最適なデータトラックピッチは、種々の評価基準に基づいて、あるいは種々の方法によって定めることができる。なお、前述したように、ここでいう「最適」とは、狭義の最適のみならず、好適なものも含む意味である。
図5は、データトラックピッチを算出する別の方法を説明する図である。本方法では、以下の(1)〜(4)の工程によって最適なデータトラックピッチを算出する。
(1)セルフサーボ参照信号103を用いて磁気ヘッド2を位置決め制御した状態において、記録信号生成部14より適当な信号を生成し、磁気ディスク1のセルフサーボ参照信号103が記録されていない領域に、磁気ヘッド2によってプリデータ信号80を複数トラック記録する(図5(a)参照)。なお、プリデータ信号80を記録する際のトラックピッチは、記録トラック間に隙間ができない程度に小さく設定しておく。
(2)次に、トラックピッチを所定のピッチに仮決めし、記録信号生成部14より所定のデータ信号を生成し、仮決めしたトラックピッチ82でデータ信号81をプリデータ信号80上にオーバーライトする(図5(a)参照)。
(3)次に、セルフサーボ参照信号103を再生して磁気ヘッド2の位置を位相差検出部13により検出し、磁気ヘッド2を位置決め制御する。そして、磁気ヘッド2を位置決め制御しつつ、磁気ヘッド2の位置をデータ信号81の記録位置から微小に変化させながらデータ信号81を再生し、再生信号処理部12によりエラーレートを算出する。このようにして、位相差検出部13により検出した位相差と、再生信号処理部12により検出したエラーレートとの関係(オフトラック特性)を測定する。なお、図5(b)に示す符号83は、オフトラック特性を示す特性曲線である。次に、前記オフトラック特性に基づき、エラーレートが所定のエラーレート(BER0)になるときの磁気ヘッドの位置84a及び84bを特定し、それらの位置84aと84bとの距離84cを求める。そして、これをオフトラック許容量とする。なお、所定のエラーレートBER0には、例えば1×10-6程度の値を設定することができる。
(4)次に、トラックピッチ82を変化させて、前記(2)及び(3)の工程を繰り返す。これにより、図5(c)に示すように、トラックピッチとオフトラック許容量との関係を示す特性曲線(747カーブ)85を得ることができる。トラックピッチ算出部11は、この747カーブ85において、オフトラック許容量が最大となるトラックピッチを最適なデータトラックピッチ82aとして算出する。747カーブによる最適データトラックピッチの算出は、磁気ディスク1の記録領域を半径方向に分割した複数のゾーンごとに実施され、ゾーン毎の最適データトラックピッチがメモリ15に蓄積される。
以上、最適なデータトラックピッチの算出方法の例について説明した。本実施形態に係るサーボ信号記録方法では、各ゾーンごとの最適データトラックピッチに基づいてヘッド送りピッチを算出し、そのヘッド送りピッチにしたがってサーボ信号を所定のトラック数だけ順次記録する。
サーボ信号の記録に際しては、磁気ヘッド2でセルフサーボ参照信号103を読み取り、磁気ヘッド2を位置決め制御する。そして、記録信号生成部14より生成されたサーボ信号を、磁気ヘッド2によって、磁気ディスク1のセルフサーボ参照信号103が記録されていない領域に記録する。
このようにして所定のトラックにサーボ信号を記録した後、引き続き他のトラックにサーボ信号を記録する。具体的には、所定のトラック位置にサーボ信号を記録した後、ヘッド位置決め制御部16が各ゾーンに対する最適データトラックピッチをメモリ15から読み出して、最適データトラックピッチに基づいて算出したヘッド送りピッチだけ磁気ヘッド2を移動させる。そして、当該トラック位置にサーボ信号を記録する。その後、この工程を繰り返すことにより、磁気ディスク1の記録領域全体にわたってサーボ信号を記録する。
このように、本実施の形態においては、磁気ディスク1にあらかじめ磁気転写記録されたセルフサーボ参照信号103を利用して最適なデータトラックピッチ及び磁気ヘッド2のオフセット量を算出し、その後に、セルフサーボ参照信号103を用いて磁気ヘッド2を精密に位置決めして、最適データトラックピッチに基づいて算出したヘッド送りピッチにしたがってサーボ信号を記録する。セルフサーボ参照信号103の記録には磁気転写記録技術を用いており、高価な記録専用装置を必要としない。さらに、個々の磁気ヘッド2に対して最適なデータトラックピッチの算出を行うので、磁気ヘッド2の寸法バラツキの許容度を緩め、通常はスペックアウトになるような磁気ヘッド2であっても、使用することが可能となる。結果として、磁気ディスク装置の生産性を向上させ、低コストの磁気ディスク装置を提供することが可能になる。
また、セルフサーボ参照信号103を構成する斜め位相パターン102の位相差を検出することで、磁気ヘッド2の精密な位置決めをすることができるので、最適なデータトラックピッチを算出する際に必要となるオフトラックプロファイルや747カーブを高精度に測定することができる。したがって、最適データトラックピッチの算出精度を向上させることが可能である。また、一般にスキュー角が変わることによって最適データトラックピッチも変化するが、本実施形態では、磁気ディスクの記録領域を半径方向に分割したゾーン毎に最適なデータトラックピッチを算出するので、スキュー角に対する最適データトラックピッチの変化に対応できるという効果を有する。結果として、信頼性の高い磁気ディスク装置を提供することができる。
以上説明したように、本発明は、磁気ディスク装置について有用である。
本発明の実施の形態に係る磁気ディスク装置の主要部の構成を示すブロック図である。 (a)はセルフサーボ参照信号を表す磁気ディスクの平面図、(b)は(a)の領域Aを拡大した図である。 セルフサーボ参照信号を用いて磁気ヘッドの位置を検出する方法を説明するための模式図である。 オフトラックプロファイルの測定方法とデータトラックピッチの算出方法とを説明するための模式図である。 (a)はセルフサーボ信号とプリデータ信号とデータ信号とを示す模式図、(b)はオフトラック特性を示すグラフ、(c)は747カーブを示すグラフである。 一般的なオフトラックプロファイルの測定方法とデータトラックピッチの算出方法とを説明する模式図である。 (a)はプリデータ信号を示す模式図、(b)はデータ信号を示す模式図、(c)はオフトラック特性を示すグラフ、(d)は747カーブを示すグラフである。 スキュー角と磁気ヘッドの再生用素子及び記録用素子との位置関係を示す平面図であり、(a)はスキュー角がない場合を表し、(b)はスキュー角がある場合を表している。
符号の説明
1 磁気ディスク
2 磁気ヘッド
2a 記録用素子
2b 再生用素子
2c オフセット量
3 ボイスコイルモータ(VCM)
4 スピンドルモータ
10 セルフサーボライト手段
11 トラックピッチ算出部(データトラックピッチ決定手段)
12 再生信号処理部
13 位相差検出部
14 記録信号生成部
15 メモリ
16 ヘッド位置決め制御部
17 VCM駆動部
18 再生アンプ
19 記録アンプ
20,70 バースト信号
21,71 オフトラックプロファイル
30,80 プリデータ信号
31,81 データ信号
33,83 エラーレートに対するオフトラック特性曲線
34c,84c オフトラック許容量
35,85 747カーブ
41 記録トラック
101 タイミングパターン
102 斜め位相パターン
103 セルフサーボ参照信号
104 セルフサーボ参照信号の再生信号
105 クロック信号

Claims (19)

  1. 磁気ディスクと前記磁気ディスクに情報を記録及び再生する磁気ヘッドとを備えた磁気ディスク装置のデータトラックピッチを決定する方法であって、
    前記磁気ディスクの少なくとも一つの記録面には、所定方向に並ぶタイミングパターンと前記所定方向に対して斜めの方向に並ぶ斜め位相パターンとが含まれるセルフサーボ参照信号が磁気転写によって記録されており、
    (1)前記セルフサーボ参照信号を用いて前記磁気ヘッドを位置決め制御しながら、前記磁気ディスクの所定の位置に前記磁気ヘッドによりバースト信号を記録する工程と、
    (2)前記磁気ヘッドの位置を前記バースト信号を記録した位置から微小変化させながら、前記磁気ヘッドにより前記バースト信号を再生すると共に、前記セルフサーボ参照信号の再生によって前記磁気ヘッドの前記磁気ディスクにおける半径方向位置を検出し、前記磁気ヘッドの位置と前記バースト信号の再生信号出力との関係を求める工程と、
    (3)前記関係に基づいてデータトラックピッチを決定する工程と、
    を含むデータトラックピッチ決定方法。
  2. 磁気ディスクと前記磁気ディスクに情報を記録及び再生する磁気ヘッドとを備えた磁気ディスク装置のデータトラックピッチを決定する方法であって、
    前記磁気ディスクの少なくとも一つの記録面には、所定方向に並ぶタイミングパターンと前記所定方向に対して斜めの方向に並ぶ斜め位相パターンとが含まれるセルフサーボ参照信号が磁気転写によって記録されており、
    (1)データトラックピッチを所定のピッチに仮決めする仮決め工程と、
    (2)前記セルフサーボ参照信号を用いて前記磁気ヘッドを位置決め制御しながら、仮決めしたデータトラックピッチにしたがって複数のトラックに前記磁気ヘッドによって所定のデータ信号を記録するデータ信号記録工程と、
    (3)前記磁気ヘッドの位置を前記データ信号を記録した位置から微小変化させながら、前記磁気ヘッドにより前記データ信号を再生すると共に、前記セルフサーボ参照信号の再生によって前記磁気ヘッドの前記磁気ディスクにおける半径方向位置を検出し、前記磁気ヘッドの位置と前記データ信号の再生のエラーレートとの関係から、オフセット許容量を算出する算出工程と、
    (4)仮決めのデータトラックピッチを変更して前記仮決め工程、データ信号記録工程及び算出工程を繰り返す工程と、
    (5)前記仮決めのデータトラックピッチとオフセット許容量との関係を求め、前記関係に基づいてデータトラックピッチを決定する工程と、
    を含むデータトラックピッチ決定方法。
  3. 請求項1又は2に記載のデータトラックピッチ決定方法において、
    前記磁気ディスクの、ひとつあるいは複数の記録面に対して、前記磁気ディスクの半径方向に分割した複数のゾーンをあらかじめ設定し、データトラックピッチの決定を、前記ゾーンのそれぞれに対して行うデータトラックピッチ決定方法。
  4. 請求項1又は2に記載のデータトラックピッチ決定方法において、
    前記磁気ディスクの少なくとも一つの記録面に、前記セルフサーボ参照信号を、磁気転写により記録する工程、をさらに含むデータトラックピッチ決定方法。
  5. 磁気ディスクと前記磁気ディスクに情報を記録及び再生する磁気ヘッドとを備えた磁気ディスク装置の前記磁気ディスクに対し、前記磁気ヘッドによりサーボ信号を記録するセルフサーボライト方法であって、
    前記磁気ディスクの少なくとも一つの記録面には、所定方向に並ぶタイミングパターンと前記所定方向に対して斜めの方向に並ぶ斜め位相パターンとが含まれるセルフサーボ参照信号が磁気転写によって記録されており、
    (1)前記セルフサーボ参照信号を利用してデータトラックピッチを決定するデータトラックピッチ決定工程と、
    (2)前記データトラックピッチに基づいて、ヘッド送りピッチを決定する工程と、
    (3)前記セルフサーボ参照信号を用いて前記磁気ヘッドを位置決め制御しつつ、前記磁気ヘッドによりサーボ信号を、前記ヘッド送りピッチにしたがって複数のトラックに順次記録する工程と、を含むセルフサーボライト方法。
  6. 請求項5に記載のセルフサーボライト方法において、
    前記データトラックピッチ決定工程は、
    前記セルフサーボ参照信号を用いて前記磁気ヘッドを位置決め制御しながら、前記磁気ディスクの所定の位置に前記磁気ヘッドによりバースト信号を記録する工程と、
    前記磁気ヘッドの位置を前記バースト信号を記録した位置から微小変化させながら、前記磁気ヘッドにより前記バースト信号を再生すると共に、前記セルフサーボ参照信号の再生によって前記磁気ヘッドの前記磁気ディスクにおける半径方向位置を検出し、前記磁気ヘッドの位置と前記バースト信号の再生信号出力との関係を求める工程と、
    前記関係に基づいてデータトラックピッチを決定する工程と、
    を含むセルフサーボライト方法。
  7. 請求項5に記載のセルフサーボライト方法において、
    前記データトラックピッチ決定工程は、
    データトラックピッチを所定のピッチに仮決めする仮決め工程と、
    前記セルフサーボ参照信号を用いて前記磁気ヘッドを位置決め制御しながら、仮決めしたデータトラックピッチにしたがって複数のトラックに前記磁気ヘッドによって所定のデータ信号を記録するデータ信号記録工程と、
    前記磁気ヘッドの位置を前記データ信号を記録した位置から微小変化させながら、前記磁気ヘッドにより前記データ信号を再生すると共に、前記セルフサーボ参照信号の再生によって前記磁気ヘッドの前記磁気ディスクにおける半径方向位置を検出し、前記磁気ヘッドの位置と前記データ信号の再生のエラーレートとの関係から、オフセット許容量を算出する算出工程と、
    仮決めのデータトラックピッチを変更して前記仮決め工程、データ信号記録工程及び算出工程を繰り返す工程と、
    前記仮決めのデータトラックピッチとオフセット許容量との関係を求め、前記関係に基づいてデータトラックピッチを決定する工程と、
    を含むセルフサーボライト方法。
  8. 請求項6に記載のセルフサーボライト方法において、
    前記磁気ディスク装置はメモリをさらに備え、
    前記磁気ヘッドは、互いに分離した記録用ヘッドと再生用ヘッドとを備えた記録再生分離型の磁気ヘッドからなり、
    前記磁気ヘッドの位置と前記バースト信号の再生信号出力との関係から、前記記録用ヘッドと前記再生用ヘッドとの各ギャップ中心間のオフセット量を算出して前記メモリに蓄積するメモリ蓄積工程をさらに含むセルフサーボライト方法。
  9. 請求項8に記載のセルフサーボライト方法において、
    前記磁気ディスクの、ひとつあるいは複数の記録面に対して、前記磁気ディスクの半径方向に分割した複数のゾーンをあらかじめ設定し、前記メモリ蓄積工程を、前記ゾーンのそれぞれに対して行うセルフサーボライト方法。
  10. 請求項5〜9のいずれか一つに記載のセルフサーボライト方法において、
    前記磁気ディスクの、ひとつあるいは複数の記録面に対して、前記磁気ディスクの半径方向に分割した複数のゾーンをあらかじめ設定し、前記データトラックピッチ決定工程を、前記ゾーンのそれぞれに対して行うセルフサーボライト方法。
  11. 請求項5に記載のセルフサーボライト方法において、
    前記磁気ディスクの少なくとも一つの記録面に、前記セルフサーボ参照信号を、磁気転写により記録する工程、をさらに含むセルフサーボライト方法。
  12. 磁気ディスクと、前記磁気ディスクに情報を記録及び再生する磁気ヘッドと、データトラックのピッチを決定するデータトラックピッチ決定手段とを備えた磁気ディスク装置であって、
    前記磁気ディスクの少なくとも一つの記録面には、所定方向に並ぶタイミングパターンと前記所定方向に対して斜めの方向に並ぶ斜め位相パターンとが含まれるセルフサーボ参照信号が磁気転写によって記録されており、
    前記データトラックピッチ決定手段は、
    (1)前記セルフサーボ参照信号を用いて前記磁気ヘッドを位置決め制御しながら、前記磁気ディスクの所定の位置に前記磁気ヘッドによりバースト信号を記録する工程と、
    (2)前記磁気ヘッドの位置を前記バースト信号を記録した位置から微小変化させながら、前記磁気ヘッドにより前記バースト信号を再生すると共に、前記セルフサーボ参照信号の再生によって前記磁気ヘッドの前記磁気ディスクにおける半径方向位置を検出し、前記磁気ヘッドの位置と前記バースト信号の再生信号出力との関係を求める工程と、
    (3)前記関係に基づいてデータトラックピッチを決定する工程と、
    を実行するように構成されている磁気ディスク装置。
  13. 磁気ディスクと、前記磁気ディスクに情報を記録及び再生する磁気ヘッドと、データトラックのピッチを決定するデータトラックピッチ決定手段とを備えた磁気ディスク装置であって、
    前記磁気ディスクの少なくとも一つの記録面には、所定方向に並ぶタイミングパターンと前記所定方向に対して斜めの方向に並ぶ斜め位相パターンとが含まれるセルフサーボ参照信号が磁気転写によって記録されており、
    前記データトラックピッチ決定手段は、
    (1)データトラックピッチを所定のピッチに仮決めする仮決め工程と、
    (2)前記セルフサーボ参照信号を用いて前記磁気ヘッドを位置決め制御しながら、仮決めしたデータトラックピッチにしたがって複数のトラックに前記磁気ヘッドによって所定のデータ信号を記録するデータ信号記録工程と、
    (3)前記磁気ヘッドの位置を前記データ信号を記録した位置から微小変化させながら、前記磁気ヘッドにより前記データ信号を再生すると共に、前記セルフサーボ参照信号の再生によって前記磁気ヘッドの前記磁気ディスクにおける半径方向位置を検出し、前記磁気ヘッドの位置と前記データ信号の再生のエラーレートとの関係から、オフセット許容量を算出する算出工程と、
    (4)仮決めのデータトラックピッチを変更して前記仮決め工程、データ信号記録工程及び算出工程を繰り返す工程と、
    (5)前記仮決めのデータトラックピッチとオフセット許容量との関係を求め、前記関係に基づいてデータトラックピッチを決定する工程と、
    を実行するように構成されている磁気ディスク装置。
  14. 磁気ディスクと、前記磁気ディスクに情報を記録及び再生する磁気ヘッドと、前記磁気ヘッドにより前記磁気ディスクにサーボ信号を記録するセルフサーボライト手段とを備えた磁気ディスク装置であって、
    前記磁気ディスクの少なくとも一つの記録面には、所定方向に並ぶタイミングパターンと前記所定方向に対して斜めの方向に並ぶ斜め位相パターンとが含まれるセルフサーボ参照信号が磁気転写によって記録されており、
    前記セルフサーボライト手段は、
    前記セルフサーボ参照信号を利用してデータトラックピッチを決定するデータトラックピッチ決定手段と、
    前記データトラックピッチに基づいて、ヘッド送りピッチを決定する手段と、
    前記セルフサーボ参照信号を用いて前記磁気ヘッドを位置決め制御しつつ、前記磁気ヘッドによりサーボ信号を、前記ヘッド送りピッチにしたがって複数のトラックに順次記録する手段と、を備えている磁気ディスク装置。
  15. 請求項14に記載の磁気ディスク装置において、
    前記データトラックピッチ決定手段は、
    (1)前記セルフサーボ参照信号を用いて前記磁気ヘッドを位置決め制御しながら、前記磁気ディスクの所定の位置に前記磁気ヘッドによりバースト信号を記録する工程と、
    (2)前記磁気ヘッドの位置を前記バースト信号を記録した位置から微小変化させながら、前記磁気ヘッドにより前記バースト信号を再生すると共に、前記セルフサーボ参照信号の再生によって前記磁気ヘッドの前記磁気ディスクにおける半径方向位置を検出し、前記磁気ヘッドの位置と前記バースト信号の再生信号出力との関係を求める工程と、
    (3)前記関係に基づいてデータトラックピッチを決定する工程と、
    を実行するように構成されている磁気ディスク装置。
  16. 請求項14に記載の磁気ディスク装置において、
    前記データトラックピッチ決定手段は、
    (1)データトラックピッチを所定のピッチに仮決めする仮決め工程と、
    (2)前記セルフサーボ参照信号を用いて前記磁気ヘッドを位置決め制御しながら、仮決めしたデータトラックピッチにしたがって複数のトラックに前記磁気ヘッドによって所定のデータ信号を記録するデータ信号記録工程と、
    (3)前記磁気ヘッドの位置を前記データ信号を記録した位置から微小変化させながら、前記磁気ヘッドにより前記データ信号を再生すると共に、前記セルフサーボ参照信号の再生によって前記磁気ヘッドの前記磁気ディスクにおける半径方向位置を検出し、前記磁気ヘッドの位置と前記データ信号の再生のエラーレートとの関係から、オフセット許容量を算出する算出工程と、
    (4)仮決めのデータトラックピッチを変更して前記仮決め工程、データ信号記録工程及び算出工程を繰り返す工程と、
    (5)前記仮決めのデータトラックピッチとオフセット許容量との関係を求め、前記関係に基づいてデータトラックピッチを決定する工程と、
    を実行するように構成されている磁気ディスク装置。
  17. 請求項12又は15に記載の磁気ディスク装置において、
    前記磁気ヘッドは、互いに分離した記録用ヘッドと再生用ヘッドとを備えた記録再生分離型の磁気ヘッドからなり、
    前記データトラックピッチ決定手段は、前記磁気ヘッドの位置と前記バースト信号の再生信号出力との関係から、前記記録用ヘッドと前記再生用ヘッドとの各ギャップ中心間のオフセット量を更にさらに算出するように構成され、
    前記オフセット量を記憶するメモリをさらに備えている磁気ディスク装置。
  18. 請求項17に記載の磁気ディスク装置において、
    前記磁気ディスクの、ひとつあるいは複数の記録面に対して、前記磁気ディスクの半径方向に分割した複数のゾーンがあらかじめ設定され、
    前記メモリには、前記オフセット量が、前記ゾーンのそれぞれについて記憶されている磁気ディスク装置。
  19. 請求項12〜18のいずれか一つに記載の磁気ディスク装置において、
    前記磁気ディスクの、ひとつあるいは複数の記録面に対して、前記磁気ディスクの半径方向に分割した複数のゾーンがあらかじめ設定され、
    前記データトラックピッチ決定手段は、前記ゾーンのそれぞれに対してデータトラックピッチを決定する磁気ディスク装置。
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US7242550B2 (en) 2005-09-26 2007-07-10 Fujitsu Limited Magnetic disk apparatus suppressing adjacent track influence
US7355810B2 (en) 2005-10-27 2008-04-08 Kabushiki Kaisha Toshiba Disk drive having a disk medium with discrete track
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US10304484B2 (en) 2015-03-20 2019-05-28 Kabushiki Kaisha Toshiba Servo write control apparatus and method, and magnetic disk apparatus

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