JP4276017B2 - 切断工具 - Google Patents
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請求項2に記載の発明は、請求項1の目的に加えて、ロック部材をより良好な操作性で移動操作可能とするために、ロック部材をガイド部材の基端部に沿ってスライド可能に設けたものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2の目的に加えて、ロック部材の操作量を少なくして位置調整をより簡単にするために、ロック部材の押し上げ部を基端部の被係合部に合わせて複数並設したものである。
請求項5に記載の発明は、請求項4の目的に加えて、ロック部材をコンパクト且つ合理的に形成するために、ロック部材を、ガイド部材の基端部へ回転可能に軸着されて偏心位置で操作部材と連結され、操作部材のスライドに伴って回転して基端部から出没する回転板としたものである。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加えて、ロック部材がより良好な操作性で移動操作可能となる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1または2の効果に加えて、ロック部材の操作量を少なくして位置調整をより簡単にすることができる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項4の効果に加えて、ロック部材をコンパクト且つ合理的に形成することができる。
《形態1》
図1は、切断工具の一例であるレシプロソーの先端部分を示す断面説明図である。レシプロソー1は、ハウジング2内に、図示しないモータや、そのモータの回転をスライダ3の往復動に変換する変換機構等を内設し、スライダ3の先端に連結したブレード4をハウジング2の前方(図1の左側)に突出させている。また、ハウジング2の先端下面には、ハウジング2の下面にネジ止め固定されるシューカバー5によって、前方が開口する収容部6が前後方向に形成され、その収容部6にガイド部材としてのガイドシュー7が装着されている。このガイドシュー7は、後端が収容部6へスライド可能に挿入される基端部としてのスライドシャフト8と、そのスライドシャフト8の先端へ直交状に連結され、ブレード4が貫通するシュー9と、スライドシャフト8に沿ってスライド可能なロック部材としてのロックプレート10とからなる。
なお、ロックプレート10の突出片22は、ロックプレート10の前後位置何れにかかわらず中間部20と係止して、ロックプレート10のスライドシャフト8からの離脱を防止するようになっている。
また、スライドシャフト8の切欠部12とストッパピン28の前後面を、互いに平行な平面としているから、切欠部12への嵌合状態でストッパピン28が切欠部12から外れにくくなり、切断作業時に振動が生じてもガイドシュー7が不意に移動したりするおそれがなくなる。
また、ロックプレート10の第2切欠部15をスライドシャフト8の切欠部12に合わせて複数並設しているから、ロック解除の際のロックプレート10の操作量が僅かで済み、より簡単な操作で位置調整が行えるようになっている。
また、ストッパ部材としては、上記横長のストッパピン以外に、左右の立ち上げ部ごとにピン部材を縦方向に設けたり、ピンに代えてボールを採用したりすることもできる。さらに、ロックプレート等のロック部材を付勢する付勢手段は、コイルバネに限らず、板バネやゴム等の弾性体を用いることもできる。これはストッパ部材の付勢手段についても同様である。
その他、ロック部材をロック解除位置で保持する保持手段(例えばロック部材側の係止部と基端部側の被係止部との係止によるもの等)を設けたり、ロック部材を、退避位置へ回転付勢される回転板としたりすることもできる。
次に、第2発明に対応する実施の形態を説明する。なお、上記形態1と同じ構成部は同じ符号を付して重複する説明を省略する。
図6に示すレシプロソー1aにおいて、ハウジング2の先端下面に形成される収容部6には、ガイド部材としてのガイドシュー31が装着されている。ガイドシュー31は、後端が収容部6へスライド可能に挿入される基端部としての平板状のスライドシャフト32と、そのスライドシャフト32の先端へ直交状に連結され、ブレード4が貫通するシュー33と、スライドシャフト32に配される固定手段としてのロック機構35とからなる。
さらに、回転板39の上面には、回転板39の上記横向き姿勢でピン38の真後ろに当たる位置で偏心ピン41が立設されて、この偏心ピン41が連結バー37の後端に穿設した長孔42に遊挿して両者が連結されている。
そして、ここから操作バー36を左右何れか一方側の第2の所定位置へスライドさせると、図8に示すように、コイルバネ40の付勢に抗して連結バー37も当該方向へ平行移動し、偏心ピン41を介して回転板39を回転させる。よって、回転板39の両端がスライドシャフト32内へ没入する格好となり、図9の二点鎖線で示すように凹部43,43から離反する。よって、ガイドシュー31の前後移動が可能となる。
また、ロック部材を、ガイドシュー31のスライドシャフト32へ回転可能に軸着されて偏心位置で操作バー36と連結され、操作バー36のスライドに伴って回転してスライドシャフト32から出没する回転板39としたことで、ロック部材をコンパクト且つ合理的に形成することができる。
さらに、2つのコイルバネの付勢によって操作バーを中央位置へ付勢しているが、1つのコイルバネによって操作バーを左右何れか一方寄りの所定位置へ付勢して、その付勢位置で回転板が横向き姿勢になるように偏心ピンを設けて、操作バーの反対側の第2の所定位置へのスライドで回転板が回転するような構造も採用可能である。
Claims (5)
- ブレードを前方へ突出させたハウジングの前端に、切断のガイド部材の基端部を前後へスライド可能に挿入すると共に、前記ハウジングとガイド部材との間に、前記ガイド部材を任意のスライド位置で固定可能な固定手段を設けた切断工具であって、
前記固定手段を、前記ハウジング側にあって前記基端部側へ付勢され、前記基端部に沿って複数並設した被係合部に係合可能なストッパ部材と、前記ガイド部材側にあって前記ストッパ部材を前記基端部からの離反方向へ移動させる押し上げ部を備え、前記被係合部に係合するストッパ部材と干渉しない退避位置と、前記ストッパ部材を押し上げて前記被係合部から離脱させるロック解除位置との間で移動操作可能なロック部材と、そのロック部材を前記退避位置へ付勢する付勢手段とから形成したことを特徴とする切断工具。 - ロック部材はガイド部材の基端部に沿ってスライド可能に設けられる請求項1に記載の切断工具。
- ロック部材の押し上げ部を基端部の被係合部に合わせて複数並設した請求項1または2に記載の切断工具。
- ブレードを前方へ突出させたハウジングの前端に、切断のガイド部材の基端部を前後へスライド可能に挿入すると共に、前記ハウジングとガイド部材との間に、前記ガイド部材を任意のスライド位置で固定可能な固定手段を設けた切断工具であって、
前記固定手段を、前記ガイド部材側へその直交方向へ所定のストロークでスライド操作可能に設けられ、付勢手段によって前記ストローク間の所定位置へ付勢される操作部材と、前記ガイド部材の基端部にあって前記操作部材と連結され、前記操作部材の所定位置で前記基端部から突出して前記ハウジングに設けた凹部に嵌合し、前記付勢に抗した第2の所定位置で前記基端部側に没入して前記凹部から離反するロック部材とから形成したことを特徴とする切断工具。 - ロック部材が、ガイド部材の基端部へ回転可能に軸着されて偏心位置で操作部材と連結され、前記操作部材のスライドに伴って回転して前記基端部から出没する回転板である請求項4に記載の切断工具。
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