JP4275384B2 - 低炭素高ジルコニア質電鋳耐火物とその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、ガラス溶融炉に適した高ジルコニア質電鋳耐火物、とくに炭素(C)含有量の少ない高ジルコニア質電鋳耐火物とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
電鋳耐火物は、原料を溶融し、溶融物を所定形状の鋳型に鋳造し、これを徐冷することによって製造される。従って、焼成法による耐火物とは組織、製造方法とも異なる非常に緻密な耐火物として知られている。
【0003】
このような電鋳耐火物の中で、ジルコニア含有量が85〜96重量%である高ジルコニア質電鋳耐火物は、ジルコニアの結晶と僅かのガラス相からなり、あらゆる種類の溶融ガラスに対し耐食性に極めて優れており、溶融ガラスとの界面に反応層を作らない性質を持つことから、ガラス中にストーンやコードと呼ばれる欠陥を発生させることがない。
【0004】
こういった理由で、ジルコニア含有量が85〜96重量%である高ジルコニア質電鋳耐火物は、高品質のガラスを製造するのに特に適している。
【0005】
そのような高ジルコニア質電鋳耐火物において、その大部分を占めるジルコニア結晶は、800〜1200℃で急激な体積変化を伴って単斜晶系と正方晶系の可逆的な変態を起こすことがよく知られている。
【0006】
それゆえ、製作の際に亀裂のない高ジルコニア質電鋳耐火物を得るためには、この変態に伴う応力をいかにして緩和させるかが大きな課題である。
【0007】
この課題を解決するために、従来、いろいろとガラス相の改善について提案がなされ、ある程度改善されている。
【0008】
しかしながら、高ジルコニア質電鋳耐火物は、ガラス溶融炉に使用する際、溶融ガラスに対して泡を発生させる原因となっていた。さらに、熱衝撃に弱く、操炉初期の熱上げの際に、比較的低い300〜600℃で剥離や破断が生じることもあった。
【0009】
これらの欠点を取り除く為に、種々の改良がなされてきた。例えば、特開平6−183832号公報では、MgOを加えることによつて発泡性や熱衝撃性を改善している。また、特公平4−4271号公報では原料中に含まれるFeやCuなどの不純物を少なくすることによって、発泡性を改善している。また、特開平8−277162号公報では、ガラス相の膨張係数を低下させ残留応力の適正化を図り、使用時の熱衝撃によって剥離を生じないように改善している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
高ジルコニア質電鋳耐火物は、一般に、珪砂などの徐冷材中に埋設したカーボン鋳型に溶湯を鋳造し、そのまま徐冷して製作されている。
【0011】
しかし、この方法では、耐火物がカーボンによる還元作用を受け、得られる耐火物の酸素濃度が理論値より少ない不飽和酸化物になりやすく、かつ、カーボン鋳型による浸炭作用で、耐火物中に炭素を含有した状態となってしまう。
【0012】
このような高ジルコニア質電鋳耐火物は、使用されるガラス溶融炉において、ガラス中に気泡を生じさせてガラス製品の品質を低下させる。
【0013】
また、この気泡の発生を防止する対策の一つとして、耐火物の周囲に白金を被覆することがある。
【0014】
しかし、炭素を含有した状態の高ジルコニア質電鋳耐火物は、白金と接触すると白金を劣化させることがある。
【0015】
前述の各公報に示された発明においても、改善度合いが不十分であり、また、製造工程が複雑で高価になるという欠点があった。
【0016】
本発明の目的は、このような従来の問題点を克服し、ガラス溶融炉に適した高ジルコニア質電鋳耐火物、とくに、炭素の含有量が極めて少なく、その為に溶融ガラスに対して発泡性の少ない特徴をもつ高ジルコニア質電鋳耐火物及びその製造方法を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、高ジルコニア質電鋳耐火物において、耐火物の不純物を含む化学組成と、その耐火物を使用してガラスを溶融したときの、ガラス中に発生する泡の数との関係について鋭意研究を重ねた結果、前記ガラス中における泡の発生が、耐火物中に含まれる炭素含有量に大きく依存することを見出し、この知見に基づいて本発明をなすに至った。
【0018】
本発明の解決手段を例示すると、請求項1〜1に記載の高ジルコニア質電鋳耐火物とその製造方法である。
【0019】
本発明の好適な解決手段により提供された高ジルコニア質電鋳耐火物は、耐火物の化学組成が、ZrO2成分85〜96重量%、SiO2成分3〜10重量%、Al23が0.5〜2重量%であって、且つ、C(炭素)が150ppm以下であることを特徴とする。
【0020】
また、本発明の好適な解決手段により提供された高ジルコニア質電鋳耐火物の製造方法は、鋳造物の化学組成が、ZrO285〜96重量%、SiO23〜10重量%、Al230.5〜2重量%となるように原料を配合し、溶融し、炭素を含まない耐熱性粒子からなる鋳型によって鋳造し、徐冷することを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明は、高ジルコニア質電鋳耐火物に含まれる炭素に着目し、溶融ガラスに対して低発泡性であるように改良した。すなわち、耐火物に含まれる炭素の量を少なくするという構成により、発泡を少なくする効果を得た。
【0022】
本発明は、ZrO2が85〜96重量%であり、SiO2が3〜10重量%であり、Al23が0.5〜2重量%である高ジルコニア質電鋳耐火物を改良して、ガラス類の溶融に有効に作用するようにした。
【0023】
本発明は、高ジルコニア質電鋳耐火物に含まれる炭素を150ppm以下、より好ましくは100ppm以下とすることにより、発泡を顕著に少なくするものである。高ジルコニア質電鋳耐火物に含まれる炭素が150ppmを超えると、溶融ガラスに対して発泡性が改善されにくい。発泡が少なくなる効果は、ガラスの種類にもよるが、ソーダライムガラスにおいて特に顕著である。
【0024】
高ジルコニア質電鋳耐火物に含まれる炭素が少ないと、発泡性を改善する他に、高ジルコニア質電鋳耐火物に白金を被覆して使用する際に、白金の劣化を防ぐ意味でも重要な役割を果たす。使用した白金が劣化すると、回収が困難になり、白金の再使用が困難となる。
【0025】
次に、本発明の電鋳耐火物の、C(炭素)以外の化学組成について説明する。
【0026】
ZrO2成分濃度は、85〜96重量%が好ましい。96重量%より高くなる と、得られる電鋳耐火物に亀裂が生じることがある。また、85重量%未満になると、得られる電鋳耐火物の、溶融ガラスに対する耐食性が低下する。
【0027】
SiO2成分濃度は、3〜10重量%が好ましい。SiO2成分は、高ジルコニア質電鋳耐火物のガラス相の網目形成成分として必須であり、鋳造したとき、亀裂のない高ジルコニア質電鋳耐火物を得るのに十分なガラス相を形成するためには、少なくとも3重量%以上のSiO2成分が必要である。また、SiO2成分濃度が10重量%よりも高くなると、得られる電鋳耐火物の溶融ガラスに対する耐食性が低下する。
【0028】
また、Al23成分は、ガラス相の粘度を調節するための重要な役割を果たしている。
【0029】
高ジルコニア質電鋳耐火物は、ジルコニア結晶相とガラス相より構成される。ジルコニア結晶には前記のように変態による体積変化が生じるが、このジルコニア結晶の体積変化を、ガラス相が緩衝するためには、ジルコニア結晶の変態温度域におけるガラス相の粘度を適度な範囲としなければならない。前記ガラス相の粘度が適度な範囲から外れると、得られる電鋳耐火物に亀裂が発生する傾向が強くなる。そこで、本発明者らは、Al23成分濃度と得られる電鋳耐火物の亀裂の有無について鋭意検討を重ねた結果、耐火物の炭素含有量を150ppm以下とするために、後述する材質の鋳型に鋳造して本発明の電鋳耐火物を得る場合、耐火物のAl23成分濃度が0.5〜2重量であれば、亀裂のない電鋳耐火物が得られることを見出した。また、Al23成分濃度が0.5重量%よりも低くなると、得られる電鋳耐火物の耐食性が低下することがあり、Al23成分濃度が2重量%よりも高くなると、後述する材質の鋳型に鋳造したとき、得られる電鋳耐火物のガラス相の一部が結晶化し、亀裂が生じることがある。
【0030】
したがって、本発明の高ジルコニア質電鋳耐火物に含まれる化学成分は、ZrO2が85〜96重量%であり、SiO2が3〜10重量%であり、Al23が0.5〜2重量%であり、Cが150ppm以下である。
【0031】
次に、本発明の高ジルコニア質電鋳耐火物の製造方法の一例を示す。
【0032】
所定の原料配合物を電気炉にて溶融し、この溶融物を、徐冷材に埋設した炭素を含まない耐熱性粒子からなる鋳型によって鋳造し、鋳造後も徐冷材の中に埋設しておき十分に徐冷する。
【0033】
この製造方法を用いると、高ジルコニア質電鋳耐火物中の炭素含有量を容易かつ確実に150ppm以下に低減できる。これは従来のカーボン鋳型を用いる製造方法では実現し難い。
【0034】
鋳型は炭素を含まない耐熱性粒子を有機質或は無機質バインダーで結合したものを使用する。
【0035】
炭素を含む耐熱性粒子とは、例えばSiC粒子のように、化学組成としてC(炭素)を含む。そして、本発明の炭素を含まない耐熱性粒子とは、化学組成として実質的にCを含有しない粒子であり、不純物として微量のCを含んでいても良い。
【0036】
この耐熱性粒子は、機械的強度と耐熱性に優れていて、炭素を含まない無機粒子が使用できる。このような好ましい耐熱性粒子としては、例えば、アルミナ、ジルコニア、マグネシア、ジルコンなどの粒子がある。これらの耐熱性粒子は、高純度のものが、更に耐熱性に優れていて、より好ましい。
【0037】
耐熱性粒子の材質としては、特にジルコニア粒子が好ましい。ジルコニア粒子を用いると、断熱性に優れ、鋳造物の酸化が進み、炭素含有量が100ppm以下の高ジルコニア質電鋳耐火物が得られて、発泡特性が顕著に優れている。
【0038】
耐熱性粒子として、その他に、アルミナ質、高ジルコニア質またはアルミナジルコニアシリカ質等の各種電鋳耐火物を粉砕した粒子が好ましく使用できる。これらの粒子は、炭素を含まず、十分な機械的強度と耐熱性が得られて理想的である。
【0039】
また、耐熱性粒子の粒径は0.1〜5mmとするのが望ましい。粒径が0.1mm未満の粒子を含むと、鋳型は鋳造時の溶湯によって比較的溶融し易い上、鋳型作製の際に多量のバインダーを必要とする。また、粒径が5mmを超える粒子を含むと、十分な鋳型の強度を確保し難い。
【0040】
バインダーとしては、有機質或いは無機質の各種バインダーが使用できる。特に無機バインダーはC(炭素)を含まないことから好ましく使用できる。無機バインダーのなかでも珪酸ソーダ水溶液が特に好ましい。
【0041】
また、鋳型は、熱伝導率が10W/mK以下であることが好ましい。熱伝導率が低いと、鋳造後、長時間にわたって鋳造物の温度が高く、例えば電極から混入したC(炭素)が酸化され易くなり、結果としてCの少ない高ジルコニア質電鋳耐火物が得られる。この理由により、熱伝導率は10W/mK以下であることが好ましい。
【0042】
【実施例】
本発明の高ジルコニア質電鋳耐火物を次のようにして作製した。
【0043】
脱珪ジルコニアに、SiO2、Al23、その他の粉末原料を所定の割合で加 え、これらを混合後、アーク電気炉で溶融し、別に準備した珪砂の中に埋設した鋳型によって鋳造し、そのまま徐冷した。
【0044】
鋳型は、実験例2〜5では各種耐熱性粒子に珪酸ソーダ水溶液を4重量%添加し、混練し、50mmの厚さに造型した後に熱硬化して作製し、実験例1ではカーボン板を使用して作製した。
【0045】
耐熱性粒子としては、粒径が0.2〜5mmである、電融アルミナ、マグネシアクリンカー、ジルコンサンド、ジルコニアを用いた。
【0046】
鋳型は製品部分の内寸法が100×300×350mmで、その上部に内寸法が180×300×150mmの押し湯部分を一体に接続したものである。
【0047】
徐冷後、製品部分を押し湯部分から切り離して試験耐火物として使用した。得られた試験耐火物はいずれも外観上亀裂はなかった。
【0048】
この試験耐火物の化学成分はZrO2が93.8重量%、SiO2が4.5重量%、Al23が1.3重量%、Na2Oが0.2重量%であった。
【0049】
表1は、各実験例に用いた鋳型の材質、鋳型の熱伝導率(W/mK)、試験耐火物の炭素含有量、各種ガラスの発泡試験による発泡数および白金回収の難易を示す。
【0050】
【表1】
Figure 0004275384
実験例2〜5は、本発明の実施例であるが、実験例1は、Cの含有量が170ppmであって、比較例である。
【0051】
炭素量は、試験耐火物の鋳込み面から約25mmの部分を切り出し、これを試料として、JIS G1211の全炭素定量方法−高周波誘導加熱炉燃焼−赤外線吸収法により測定した。
【0052】
発泡は次の方法で試験した。各試験耐火物の鋳造面から約15mm内部の3箇所から直径33mm、厚さ8mmの大きさの試験片を切り出し、この試験片を直径65mmの白金るつぼ内で溶融した30gの3種類のガラスの中に浸漬し、温度1400℃にて4時間保持した。試験後に白金るつぼの外周部分を水冷により急冷し、その後、試験片の中央部分15×15mmの上部ガラスに残った泡を数えた。この泡の数をcm2あたりに換算して発泡数とした。
【0053】
白金回収の難易は、耐火物に白金を巻いて使用した後に、白金を回収する際の容易性を示す。
【0054】
実験例1に示すようにカーボン板の鋳型の熱伝導率は100W/mKと大きく、得られる耐火物の炭素含有量が170ppmであり、発泡試験後のガラスの発泡数は大きいものであった。しかしながら、実験例2〜5に示すように、炭素を含まない耐熱性粒子を用いた鋳型は熱伝導率が10W/mK以下と小さく、得られる耐火物の炭素含有量が150ppm以下であり、発泡試験後のガラスの発泡数は、より小さくなった。特に、実験例1と実験例5の比較からわかるように、ジルコニア粒を用いた鋳型は熱伝導率が1W/mKと極めて小さく、得られる耐火物の炭素含有量が100ppm以下であり、カーボン板を使用した鋳型に鋳造して得られた耐火物に比べ、発泡試験後のガラスの発泡数が1/2以下となった。
【0055】
また、実験例2〜5に示すように、耐火物の炭素含有量が150ppm以下であると、耐火物に白金を巻いて使用した後の、白金の回収が容易であった。しかしながら、実験例1に示すように、耐火物の炭素含有量が150ppmを超えると、耐火物に白金を巻いて使用した後は、白金が脆弱となり、その回収が困難であった。
【0056】
【発明の効果】
本発明の高ジルコニア質電鋳耐火物は、含まれる炭素が少ないため、発泡性が大きく改善されている。耐火物に起因する発泡が抑制されるためにガラスの品質向上に多大な効果をもたらすことが可能となる。
【0057】
さらに、本発明の高ジルコニア質電鋳耐火物は、高ジルコニア質電鋳耐火物に白金を被覆して使用する際に、白金の劣化を防ぎ、白金の回収を容易にする。

Claims (8)

  1. 化学成分として、ZrOが85〜96重量%であり、SiOが3〜10重量%であり、Alが0.5〜2重量%であり、粒径が0.1〜5mmの、ジルコニア、ジルコンから選ばれた1種以上の耐熱性粒子と無機結合材からなる、熱伝導率が10W/mK以下の鋳型によって鋳造され、鋳造物の鋳込み面から25mmの部分のCが120ppm以下であり、耐熱性粒子が炭素を含まず、無機結合材が炭素を含まないことを特徴とする高ジルコニア質電鋳耐火物。
  2. 耐熱性粒子が、ジルコニアのみからなることを特徴とする請求項1に記載の高ジルコニア質電鋳耐火物。
  3. 化学成分として、ZrO が85〜96重量%であり、SiO が3〜10重量%であり、Al が0.5〜2重量%であり、粒径が0.1〜5mmの耐熱性粒子と無機結合材からなる、熱伝導率が10W/mK以下の鋳型によって鋳造され、鋳造物の鋳込み面から25mmの部分のCが120ppm以下であり、耐熱性粒子が炭素を含まず、無機結合材が炭素を含まず、耐熱性粒子が、高ジルコニア質電鋳耐火物を粉砕したものであることを特徴とする高ジルコニア質電鋳耐火物。
  4. 無機結合材が、珪酸ソーダであることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の高ジルコニア質電鋳耐火物。
  5. 鋳造物の化学成分として、ZrO 85〜96重量%、SiO 3〜10重量%、Al 0.5〜2重量%となるように原料を配合し、溶融し、粒径が0.1〜5mmの、ジルコニア、ジルコンから選ばれた1種以上の耐熱性粒子と無機結合材からなる、熱伝導率が10W/mK以下の鋳型によって鋳造し、徐冷して、鋳造物の鋳込み面から25mmの部分のCを120ppm以下とし、耐熱性粒子が炭素を含まず、無機結合材が炭素を含まないことを特徴とする高ジルコニア質電鋳耐火物の製造方法。
  6. 耐熱性粒子が、ジルコニアのみからなることを特徴とする請求項5に記載の高ジルコニア質電鋳耐火物の製造方法。
  7. 鋳造物の化学成分として、ZrO が85〜96重量%、SiO が3〜10重量%、Al が0.5〜2重量%となるように原料を配合し、溶融し、粒径が0.1〜5mmの耐熱性粒子と無機結合材からなる、熱伝導率が10W/mK以下の鋳型によって鋳造し、徐冷して、鋳造物の鋳込み面から25mmの部分のCを120ppm以下とし、耐熱性粒子が炭素を含まず、無機結合材が炭素を含まず、耐熱性粒子が、高ジルコニア質電鋳耐火物を粉砕したものであることを特徴とする高ジルコニア質電鋳耐火物の製造方法。
  8. 無機結合材が、珪酸ソーダであることを特徴とする請求項5から7のいずれか1項に記載の高ジルコニア質電鋳耐火物の製造方法。
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