JP4275003B2 - 電話機 - Google Patents

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本発明は、IP(Internet Protocol)電話に使用可能な電話機における転送電話機能に関する。
従来の転送電話装置は、2つの電話回線を使用して、一方の電話回線で着信した電話を他方の電話回線を使用して転送するものであった。このため、ユーザは電話転送を実現するために2回線を引き込む必要があり、さらに2回線分の電話基本料金を支払う必要があった。
それとは別に、近年、インターネットの普及により、従来の公衆交換電話網(PSTN: Public Switched Telephone Network)を使用した電話(以下、「加入電話」と呼ぶ。)に加えて、インターネットを利用したIP電話サービス(以下、「IP電話」と呼ぶ。)が普及している。IP電話は、音声をデジタルデータのパケット化して送受信する仕組みであり、ADSLのような高速のデータ転送を行えるネットワークでは、複数の通話を1つのケーブルにて同時に使用することができる。
なお、IP電話に関連する文献として、特許文献1及び2などがある。
特開2003−134172号公報 特開2003−188992号公報
本発明が解決しようとする課題には上記のようなものが例として挙げられる。本発明は、2つの電話回線を使用することなく、転送電話機能を安価なランニングコストで実現することが可能な電話機を提供することを課題とする。
請求項1に記載の発明は、複数のIP電話番号を有する電話機であって、外部の発信元からの着信を受ける受信部と、前記着信がIP電話からの着信であるか否かを判別する判別部と、前記判別部がIP電話からの着信であると判別した場合に、着信したデジタル音声データの転送先を転送先IP電話番号に設定する設定部と、前記デジタル音声データを、IP網を介して、前記転送先IP電話番号へ発信する発信部、とを備え、前記受信部は、外部の発信元から、前記電話機が有する第1IP電話番号に着信を受けるものであって、前記発信部は、前記デジタル音声データを、前記電話機が有する第2IP電話番号から前記転送先IP電話番号へ発信することを特徴とする。
本発明の好適な実施形態では、複数のIP電話番号を有する電話機は、外部の発信元からの着信を受ける受信部と、前記着信がIP電話からの着信であるか否かを判別する判別部と、前記判別部がIP電話からの着信であると判別した場合に、着信したデジタル音声データの転送先を転送先IP電話番号に設定する設定部と、前記デジタル音声データを、IP網を介して、前記転送先IP電話番号へ発信する発信部、とを備え、前記受信部は、外部の発信元から、前記電話機が有する第1IP電話番号に着信を受けるものであって、前記発信部は、前記デジタル音声データを、前記電話機が有する第2IP電話番号から前記転送先IP電話番号へ発信する。
上記の電話機は、IP網(インターネット)を経由したいわゆるIP電話による通話が可能である。外部の発信元から着信を受けると、まず、電話機は、IP電話からの着信であるか否かを判別する。IP電話からの着信であると判別した場合、IP網を介して転送先IP電話番号へ発信する。即ち、IP電話による外部からの着信を、さらにIP電話を利用して他のIP電話番号へ転送する。ADSLのような高速のデータ転送を行えるIP網であれば、複数の通話を1つのケーブルにて同時に使用することができるため、このような転送を実現することができる。よって、電話回線の契約は1回線でよく、従来のように転送電話を利用するために2回線の契約を必要としない。よって、従来の転送電話装置の不満を解消し、低コストで転送電話を実現することができる。また、転送先IP電話番号への発信を低料金のIP電話で行うので、通話料金も安価とすることができ、ランニングコストも抑えることができる。
また、上記の電話機は、複数のIP電話番号を有しており、前記受信部は、外部の発信元から、前記電話機が有する第1IP電話番号に着信を受けるものであって、前記発信部は、前記デジタル音声データを、前記電話機が有する第2IP電話番号から前記転送先IP電話番号へ発信する。これによれば、第1IP電話番号により外部の発信元と当該電話機との接続を確立し、第2IP電話番号により当該電話機と外部の転送先との接続を確立するため、デジタル音声データの発着信を確実に行うことができる。
上記の電話機の一態様は、前記転送先IP電話番号を記憶する記憶部と、前記判別部がIP電話からの着信であると判別したときに、前記記憶部から前記転送先IP電話番号を取得する手段と、を備える。この態様では、外部からの着信を、予め記憶部に記憶しておいた転送先IP電話番号へ自動的に転送することができる。
上記の電話機の他の一態様では、前記デジタル音声データは、発信元アドレス及び着信元アドレスを含むIPヘッダが付加されたパケットとして発着信されるものであって、前記設定部は、前記発信元アドレスに前記第2IP電話番号に対応するIPアドレスを設定し、前記着信元アドレスに前記転送先IP電話番号に対応するIPアドレスを設定する。
上記の電話機は、IP網を経由したいわゆるIP電話による通話の場合、IPヘッダ及びデジタル音声データから構成されるパケットにより発着信を行っている。IPヘッダは、発信元IP電話のIPアドレスを示す発信元アドレスと、着信元IP電話のIPアドレスを示す着信元アドレスを情報として含んでいる。当該電話機は、第2IP電話番号により外部の転送先との接続を確立しているため、IPヘッダの発信元アドレスには第2IP電話番号に対応するIPアドレスを、着信元アドレスには転送先IP電話番号に対応するIPアドレスを設定する。このようなIPヘッダにより、当該電話機は、外部の発信元から着信したデジタル音声データを転送先へ確実に転送することができる。換言すると、当該電話機は、IPヘッダに所定のIPアドレスを設定するだけで、容易にデジタル音声データを転送することができる。
上記の電話機のさらに他の一態様では、前記受信部が前記着信を受けた後、前記外部の発信元へ音声メッセージを送信する手段を備える。これにより、外部から発信したユーザは、転送電話処理中であることを知ることができる。
以下、本発明の好適な実施例を図面に基づいて説明する。なお、以下の実施例は、本発明をコードレス電話機に適用した例を示すが、これは本発明の適用をコードレス電話機に限定することを意図するものではない。
[基本構成]
図1に、本発明の実施例に係るコードレス電話機の全体構成を示す。図示のように、コードレス電話機100は、1つの親機110aと、1つ又は複数の子機110bとを備える。親機110aは外部の電話回線網103と接続されている。なお、親機110aはADSLモデムなどを介してIP網(インターネット)にも接続されるが、これについては後述する。
また、親機110aは、子機110bと無線通信を行うことにより、必要な電話帳データや各種の設定データなどを授受する。さらに、親機110aと子機110bとの通信により、ユーザは子機110bを利用して外部と通話することができる。
まず、親機110aの構成について説明する。図2は、コードレス電話機100の親機110aの概略構成を示すブロック図である。
図2において、親機110aは、検波回路1と、回線制御回路2と、通話回路3と、DSP(Digital Signal Processor)4と、無線送受信回路5と、アンテナ6と、CPU7と、キースイッチ8と、CPU7に接続されたドライバ9と、ドライバ9によって駆動される液晶パネルや有機ELなどのディスプレイ10とを備えている。
検波回路1は、外線接続端子L1、L2に入力される外線着信信号および受信信号を検波する。回線制御回路2は電話機と外線との回線接続を制御し、通話回路3は回線制御回路2を介して入力されてくる受信信号の後述する他の回路への送出や外線への送話信号の送出を行う。DSP4は、通話回路3を介して入力されてくる受信信号や外線に送出する送話信号の音声処理を行うとともに、CPU7に対してモデムとして機能する。無線送受信回路5は、子機との間でMCA(マルチ・チャンネル・アクセス)方式による無線通話回路を形成する。アンテナ6は、子機との間で無線の送受信を行うために使用される。
CPU7は、回線制御回路2、通話回路3、DSP4、及び無線送受信回路5に接続され、各回路の作動制御を行う。また、CPU7にはメモリなどにより構成される記憶部115aが接続されており、このメモリ115aは電話帳データなどを記憶する。
また、親機110aは、外線接続端子L1、L2から入力されてくる外線着信信号を検出するリング回路11、リング回路11による外線着信信号の検出によって呼出音を鳴らすモニタスピーカ12、オンフックモード時にハンズフリーによる通話を行うためのマイク13、及び、子機を置いたままで通話するためのオンフックモードへの切り換えを行うオンフックスイッチ14をさらに備える。
次に、子機110bの構成について説明する。図3は、コードレス電話機100の子機110bの概略構成を示すブロック図である。
図3において、子機110bは、アンテナ21と、無線送受信回路22と、DSP23と、CPU24と、CPU24に接続されて電話番号等のデータ入力や電話機操作を行うキースイッチ25と、CPU24に接続されたドライバ26と、ドライバ26によって駆動される液晶パネルや有機ELなどのディスプレイパネル27とを備えている。また、子機110bはさらに、マイク28、レシーバ29を備える。
アンテナ21は、親機110aとの間で無線の送受信を行うために使用される。無線送受信回路22は、アンテナ21を介して親機110aとの間でMCA方式による無線通話回路を形成する。DSP23は、無線送受信回路22を介して入力されてくる受信信号や外線に送出する送話信号の音声処理を行うとともに、CPU24に対してモデムとして機能する。CPU24は、DSP23および無線送受信回路22に接続され、各回路の作動制御を行う。CPU24には、記憶部としての115bが接続されており、メモリ115bは電話帳データなどを記憶する。
次に、IP電話と加入電話の通話経路について図4を参照して説明する。図4は、IP電話に対応したコードレス電話機100が通話を行う場合の経路を示す。具体的には、図示のように、本発明によるコードレス電話機100から、IP電話に対応した電話機(以下、「IP電話」と呼ぶ。)211、一般加入電話212、「110」、「119」などの特殊番号213、及び、携帯電話の「090」、フリーダイヤルの「0120」など現状ではIP電話による通話が制限されている所定の番号(以下、「除外番号」と呼ぶ)214にそれぞれ発信する際の通話の経路を説明する。なお、コードレス電話100はIP電話サービスを提供する特定のADSL通信事業者(以下、単に「通信事業者」、「キャリア」とも呼ぶ。)AのIP電話サービスに加入しているものとする。また、通話の相手であるIP電話211も同一の通信事業者AのIP電話サービスに加入しているものとする。
まず、通話の相手が同一の通信事業者AのIP電話211である場合には、基本的に通話は全てIP網105を経由する(ルートR1)。この場合は、一般の電話回線網103を経由しないので加入電話の通話料金は発生しない。IP網105のみの通信であるので、通信事業者Aは通話料金を非常に安価にすることができる。現実には、ルートR1のように同一通信事業者のIP電話同士の通話の場合、通話料金を無料に設定している通信事業者が多い。
相手が一般加入電話212である場合、通話はIP網105及び電話回線網103の一部を使用して行われる(ルートR2)。具体的には、通話経路はコードレス電話機100からIP網105を介して一般加入電話212の地域に近い通信事業者Aの端末へ到達し、そこから電話回線網103により電話局などを経由して一般加入電話212へと接続される。よって、電話回線網103のみを経由して一般加入電話212へ接続する場合と比較すると、IP網105を経由している分、電話回線網103を通過する区間が短くなるので、その分通話料金が安くなる。
一方、「110」、「119」などの特殊番号213への発信はIP電話を利用することができないので、コードレス電話100から電話回線網103を経由して特殊番号213へ接続される(ルートR3)。
また、携帯電話(「080」/「090」発信)、PHS(「070」発信)、フリーダイヤル(「0120」発信)などの所定の除外番号214についても、現状ではIP電話が利用できないので、電話回線網103のみを使用して通話が行われる(ルートR4)。
従って、IP網105を経由するルートR1及びR2の場合がIP電話通話であり、通常の電話回線網103を経由する場合と比べて通話料金が安くなる。一方、ルートR3及びR4の場合は、IP網105を経由しない加入電話通話であるので、通話料金は安くならない。なお、本発明による転送電話機能は、IP電話への着信をIP電話で転送するものであるので、上記のルートR1で着信した通話のみを対象とするものである。
図5は、本実施例の転送電話機能に関連する部分の概略構成を示す機能ブロック図である。図示のように、コードレス電話機100は、親機110aと子機110bがそれぞれのアンテナ部6、21を介して通信可能とされている。なお、コードレス電話機100は、後述するネットワークインタフェース(以下、「ネットワークI/F」と呼ぶ。)120により2つ以上のIP電話番号を有するものとする。即ち、コードレス電話機100は、高速のデータ転送を行えるADSL等によりIP網105と接続することが可能であって、複数の通話を1つのケーブルにて同時に使用することができるものである。具体的に、コードレス電話機100が有する2つ以上のIP電話番号は、1つの親機110a及び複数の子機110bにそれぞれ1つずつ割り当てることができる。
親機110aは、主制御部111aと、表示部112aと、操作部113aと、無線部114aと、記憶部115aを備えて構成される。主制御部111aは、親機110aを利用した通話処理に加えて、親機110aから子機110bへ、または逆に子機110bから親機110aへのデータの送受信処理全体にわたる必要な制御を行う。
表示部112aは例えば液晶パネルなどにより構成され、電話番号など、電話に関する必要な情報の表示に使用される。操作部113aは、ユーザが操作する操作ボタンなどにより構成される。無線部114aは子機との間で必要なデータを無線通信する。
記憶部115aは、ユーザが親機110aまたは子機110bに登録した登録データを電話帳データとして記録する。また、記憶部115aは送信履歴、着信履歴などのデータを記憶しておくことができる。
さらに、本実施例では、記憶部115aは、転送電話機能において使用される転送先電話番号を記憶する。転送先電話番号はコードレス電話機100のユーザにより予め設定され、複数であってもよい。但し、本実施例のコードレス電話機100では、転送先との通話はIP電話通話であるので、転送先電話番号はIP電話通話が可能な電話番号、即ち、特定の通信事業者(キャリア)によるIP電話サービスの対象となるIP電話番号である必要がある。(以下、転送先電話番号を「転送先IP電話番号」と呼ぶ。)
さらに、親機110aは、電話回線網制御部116と、音声合成再生部117と、音声制御部118と、IP網制御部119と、ネットワークI/F120とを備える。電話回線網制御部116は外部の電話回線網103との間の通信に関する制御を行うものであり、IP網制御部119は外部のIP網105との間の通信に関する制御を行うものである。
音声合成再生部117は、外部からの着信を転送する間に、転送処理中である旨の音声メッセージを再生する。音声メッセージは、例えば「転送中です。しばらくお待ち下さい。」などとすることができる。なお、転送中に音声メッセージを再生せず、例えばリングバックトーン(RBT:Ring Back Tone)などを再生する場合には、音声合成再生部117を省略することもできる。
音声制御部118は、転送電話機能における音声信号と音声データの切り替え処理などを行う。また、音声制御部118は、外部からの着信が電話回線網103を通じた加入電話であるか、IP網105を通じたIP電話であるかを判別することができる。具体的には、IP網105を通じて、コードレス電話機100が有するIP電話番号の中の1つであるIP電話番号1に外部から着信があると、音声制御部118は音声合成再生部117から再生される音声メッセージをIP網制御部119へ供給し、発信元に対して当該音声メッセージを流す。これと同時に音声制御部118は、主制御部111aから転送先IP電話番号を受け取り、IP網制御部119を制御してIP網105を介し、コードレス電話機100が有する他のIP電話番号2を利用して転送先IP電話番号への発呼を行う。なお、主制御部111aは、記憶部115aから転送先IP電話番号を取得する。転送先IP電話番号への接続が確立すると、音声制御部118は、IP網制御部119への音声メッセージの供給を停止する。
こうして転送先への接続が確立し、外部の発信元のユーザが通話を開始すると、音声制御部118は、パケット化されたデジタル音声データを含むパケットを、IP網制御部119を通じて受信する。
ここで、図6(a)を参照し、パケット化について詳しく説明する。図6(a)は、パケットの構成を模式的に示す図である。パケット化とは音声をIP網105に乗せるための一定の形式に変換する処理のことであり、パケットは図6に示すようにデジタル音声データ、RTP(Real-Time Transport Protocol)ヘッダ、UDP(User Datagram Protocol)ヘッダ及びIPヘッダから構成されている。デジタル音声データは、アナログ信号である音声を所定の方式で符号化したデジタルデータである。RTPヘッダには、音声品質を向上させるため、タイムスタンプやシーケンス番号といった情報が含まれている。UDPヘッダには、通信する相手や用途を識別するため、発着信の仮想通路設定、データ再編成、確認応答に関する情報が含まれている。IPヘッダには、相手先にパケットを届けるため、発信元アドレス及び着信元アドレスの情報が含まれている。発信元アドレスとは発信元IP電話を識別するIPアドレスであり、着信元アドレスとは着信元IP電話を識別するIPアドレスである。なお、IPアドレスはIP電話番号に対応付けられた識別情報であって、IP電話番号からDNS(Domain Name System)を検索することでIPアドレスを特定することができる。
外部の発信元IP電話からパケットを受信した音声制御部118は、当該パケットをコピーし、IPヘッダに含まれる発信元アドレス及び着信元アドレスを、それぞれコードレス電話機100のIP電話番号2及び転送先IP電話番号に対応するIPアドレスに設定、即ち書き換える。そして、IPヘッダを書き換えたパケットをIP網制御部119へ供給する。IP網制御部119が通話内容のデジタル音声データを含むパケットを、IP網105を通じて送信することによりIP電話通話がなされる。
ここで、図6(b)を参照し、IPヘッダの書き換えについて詳しく説明する。図6(b)は、発信元IP電話A、着信元IP電話B及び転送先IP電話Cの間で送受信されるパケットのデータ構成を模式的に示す図である。着信元IP電話Bは、本実施形態における転送機能を有するコードレス電話機100であり、IP電話番号1「050−×××−2222」と、IP電話番号2「050−×××−2223」とを有するものとする。
まず、発信元IP電話Aが、IP網105を通じて、着信元IP電話Bへ送信するパケットについて説明する。この場合、図6(b)上段に示すように、IPヘッダに含まれる発信元アドレスは発信元IP電話AのIP電話番号に対応する「IPアドレス11」であり、着信元アドレスは着信元IP電話BのIP電話番号1に対応する「IPアドレス22」である。
次に、着信元IP電話Bが、IP網105を通じて、転送先IP電話Cへ送信するパケットについて説明する。なお、着信元IP電話Bは、発信元IP電話Aから受信した図6(b)上段に示すようなパケットをコピーし、IPヘッダに含まれる発信元アドレス及び着信元アドレスを書き換える。よって、発信元IP電話Aから受信したパケットに含まれるデジタル音声データと、転送先IP電話Cへ送信するパケットに含まれるデジタル音声データは同一である。着信元IP電話Bが転送先IP電話Cへ送信する場合、図6(b)下段に示すように、IPヘッダに含まれる発信元アドレスは着信元IP電話BのIP電話番号2に対応する「IPアドレス23」であり、着信元アドレスは転送先IP電話CのIP電話番号に対応する「IPアドレス33」である。
このように、着信元IP電話Bが、発信元IP電話Aから受信したパケットをIPヘッダ部分のみを書き換えて転送先IP電話Cへ送信することで、転送電話機能を安価なランニングコストで実現することが可能となる。同様に、着信元IP電話Bが、転送先IP電話Cから受信したパケットをIPヘッダ部分のみ書き換えて発信元IP電話Aへ送信することももちろん可能である。
なお、親機110aは、上述のようなIP網制御部119によるIP網105を利用した通話の他に、電話回線網制御部116による電話回線網103を利用した通話も可能である。また、親機110aは、通常の加入電話の低域アナログ信号と、ADSLによる高域アナログ信号とを分離するフィルタであるスプリッタを介してNTT交換局、即ち電話回線網103及びIP網105と接続している。さらに、親機110aは、ADSL通信を行うためのデータ変調/復調装置であって、デジタルデータを変調してアナログ信号に変換したり、その逆を行ったりするADSLモデムを介してIP網105と接続している。但し、本発明による転送電話機能は、IP網105を経由したIP電話への着信を対象としており、通常の電話回路網103を経由した加入電話の着信については対象としていない。
一方、子機110bは、主制御部111bと、表示部112bと、操作部113bと、無線部114bと、を備え、各部の働きは親機110aのものと同様である。
なお、以下の説明において、親機又は子機の構成要素であって、いずれかを区別する必要が無い場合には、添え字を省略して表記する。例えば、「主制御部111a」と言った場合は親機の主制御部を指し、単に「主制御部111」と言った場合は親機又は子機のいずれかの主制御部を指すものとする。また、説明の便宜上、「コードレス電話機100」を単に「電話機100」と記すことがある。
次に、本実施例における転送電話機能による転送開始処理及び転送通話中処理について説明する。図7は転送開始処理のフローチャートであり、図8は転送通話中処理のフローチャートである。この転送開始処理および転送通話中処理は、IP網を通じてIP電話から着信があった場合に、予めコードレス電話機100内に設定しておいた転送先IP電話番号への転送を行うものである。なお、転送開始処理及び転送通話中処理は、図5に示す親機110aの主制御部111aが所定のプログラムを実行して記憶部115a、IP網制御部119、音声合成再生部117及び音声制御部118を制御することにより実現される。
まず、図7を参照し、転送開始処理について説明する。図7に示すフローチャートによると、主制御部111aは、電話機100が有するIP電話番号の中の1つであるIP電話番号1より着信があるか否かを判定する(ステップS1)。着信がない場合(ステップS1;No)、主制御部111aは、転送開始処理を終了する。一方、着信があった場合(ステップS2;Yes)、主制御部111aは、音声合成再生部117及び音声制御部118を制御し、IP網制御部119を介して音声メッセージを外部の発信元IP電話へ送出する。これにより、外部の発信元ユーザは、電話転送処理中であることを知る。そして、主制御部111aは、記憶部115aから転送先IP電話番号を取得し(ステップS2)、電話機100が有する他のIP電話番号2より当該転送先IP電話番号への発呼を行う(ステップS3)。これにより、転送開始処理は完了する。
次に、図8を参照し、転送通話中処理を説明する。なお、この転送通話中処理は、転送開始処理のステップS3において転送先IP電話番号とIP網105を介して接続された場合に行われる処理とする。即ち、転送通話中処理では、外部からの発信元IP電話と電話機100との接続が、電話機100が有するIP電話番号1により確立されている。また、電話機100と外部の転送先IP電話との接続が、電話機100が有するIP電話番号2により確立されている。
図8に示すフローチャートによると、主制御部111aは、IP電話番号1より発信元IP電話から終了データを受信したか否かを判定する(ステップS11)。発信元IP電話から終了データを受信していない場合(ステップS11;No)、主制御部111aは、IP電話番号2より転送先IP電話から終了データを受信したか否かを判定する(ステップS12)。転送先IP電話から終了データを受信していない場合(ステップS12;No)、主制御部111aは、IP電話番号1より発信元IP電話から音声データを受信したか否かを判定する(ステップS13)。発信元IP電話から音声データを受信した場合(ステップS13;Yes)、主制御部111aは、当該音声データを転送先IP電話へ転送する(ステップS14)。具体的に、電話機100は、発信元IP電話から音声データを図6(a)に示すようなパケットとして受信する。よって、主制御部111aは、IPヘッダにおける発信元アドレス及び着信元アドレスを、IP電話番号2に対応するIPアドレス及び転送先IP電話番号に対応するIPアドレスに書き換えることにより、パケット、即ち音声データを転送することができる。転送後、主制御部111aは、ステップS11へ戻る。
一方、ステップS13において発信元IP電話から音声データを受信していない場合(ステップS13;No)、主制御部111aは、IP電話番号2より転送先IP電話から音声データを受信したか否かを判定する(ステップS15)。転送先IP電話から音声データを受信した場合(ステップS15;Yes)、主制御部111aは、当該音声データを発信元IP電話へ転送する(ステップS16)。具体的に、電話機100は、転送先IP電話から音声データを図6(a)に示すようなパケットとして受信する。よって、主制御部111aは、IPヘッダにおける発信元アドレス及び着信元アドレスを、IP電話番号1に対応するIPアドレス及び発信元IP電話番号に対応するIPアドレスに書き換えることにより、パケット、即ち音声データを転送することができる。転送後、主制御部111aは、ステップS11へ戻る。また、ステップS15において転送先IP電話から音声データを受信していない場合(ステップS15;No)も、主制御部111aは、ステップS11へ戻る。
ステップS11において、発信元IP電話から終了データを受信した場合(ステップS11;Yes)、転送先IP電話への通話終了処理を行うことで(ステップS17)、転送通話中処理を完了する。なお、終了データは、電話機のユーザがハンドセットを電話機に置くなどの操作により接続を切断(オンフック)したときに送信されるデータであり、通話の終了を示す。また、ステップS12において、転送先IP電話から終了データを受信した場合(ステップS12;Yes)、発信元IP電話への通話終了処理を行うことで(ステップS18)、転送通話中処理を完了する。このような転送開始処理および転送通話中処理により、電話機100において電話転送を実現することができる。
以上説明したように、本実施形態では、IP電話を利用することにより、1回線の電話回線契約で転送電話が実現できるので、2回線の工事や契約は不要であり、安価に転送電話を実現することができる。また、ADSLの場合、電話会社との契約は1回戦であるため、基本料金などのランニングコストを低額に抑えることができる。さらに、IP電話を利用可能な電話機に本発明を適用すれば、特に追加の部品コストなどが不要であり、低コストで転送電話を実現できる。
本発明の実施例に係るコードレス電話機の全体構成を模式的に示す。 親機の概略構成を示すブロック図である。 子機の概略構成を示すブロック図である。 IP網及び電話回線網を利用した通話経路の例を示す図である。 本発明の実施例によるコードレス電話の構成を示す機能ブロック図である。 パケットのデータ構成を模式的に示す図である。 電話転送機能による転送開始処理のフローチャートである。 電話転送機能による転送通話中処理のフローチャートである。
符号の説明
6、21 アンテナ 100 コードレス電話機
103 電話回線網
105 IP網
110a 親機
110b 子機
111a、111b 主制御部
112a、112b 表示部
113a、113b 操作部
114a、114b 無線部
115a 記憶部
116 電話回線網制御部
117 音声合成再生部
118 音声制御部
119 IP網制御部

Claims (4)

  1. 複数のIP電話番号を有する電話機であって、
    外部の発信元からの着信を受ける受信部と、
    前記着信がIP電話からの着信であるか否かを判別する判別部と、
    前記判別部がIP電話からの着信であると判別した場合に、着信したデジタル音声データの転送先を転送先IP電話番号に設定する設定部と、
    前記デジタル音声データを、IP網を介して前記転送先IP電話番号へ発信する発信部と、を備え
    前記受信部は、外部の発信元から、前記電話機が有する第1IP電話番号に着信を受けるものであって、
    前記発信部は、前記デジタル音声データを、前記電話機が有する第2IP電話番号から前記転送先IP電話番号へ発信することを特徴とする電話機。
  2. 前記転送先IP電話番号を記憶する記憶部と、
    前記判別部がIP電話からの着信であると判別したときに、前記記憶部から前記転送先IP電話番号を取得する手段と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の電話機。
  3. 前記デジタル音声データは、発信元アドレス及び着信元アドレスを含むIPヘッダが付加されたパケットとして発着信されるものであって、
    前記設定部は、前記発信元アドレスに前記第2IP電話番号に対応するIPアドレスを設定し、前記着信元アドレスに前記転送先IP電話番号に対応するIPアドレスを設定することを特徴とする請求項1に記載の電話機。
  4. 前記受信部が前記着信を受けた後、前記外部の発信元へ音声メッセージを送信する手段を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の電話機。
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