JP4274929B2 - スラリーの脱水乾燥方法及び脱水乾燥装置 - Google Patents

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Description

本発明はスラリーの脱水乾燥方法及び脱水乾燥装置に係り、特に上下水道、農村集落排水処理設備、し尿処理設備、および産業排水設備などから排出される汚泥などのスラリーを脱水乾燥する脱水乾燥方法及び脱水乾燥装置に関する。
従来、汚泥などのスラリー(含水物)を脱水乾燥するためには、脱水装置と乾燥装置とをそれぞれ個別に設置する必要があり、イニシャルコストが大きく、維持管理に多大な労力がかかるのが実情であった。このような問題を解決するための装置として、特許文献1に示すように、フィルタープレス(加圧脱水機)を備えた脱水乾燥装置が知られている。この種の脱水乾燥装置では、フィルタープレスのろ室内のスラリーを温水などの熱媒体により加温しつつ圧搾すると同時に、フィルタープレス内を真空ポンプにより真空にすることにより、スラリーを脱水乾燥させる。脱水乾燥したスラリーはケーキとしてフィルタープレスから排出される。
特開2001−232109号公報
しかしながら、この脱水乾燥装置では、特に有機性汚泥に対して蒸発速度が不十分なため装置が大型化するという問題点、及びケーキのろ布からの剥離性が悪化した場合は脱水乾燥装置の維持管理に多大な労力を必要とする問題点などがあった。
本発明は上記問題点を解決するためになされたもので、スラリーの脱水と乾燥をより効率的かつ短時間で行うことができるとともに、ケーキの剥離性を改善することができるスラリーの脱水乾燥方法及び脱水乾燥装置を提供することを目的とする。
上記目標を達成するために、本発明の一態様は、フィルタープレスを用いてスラリーを脱水乾燥する方法であって、前記フィルタープレスのろ室内にスラリーを充填し、該スラリーを圧力P1条件下で圧搾しつつ所定の圧力P2に対応する飽和蒸気温度T2よりも高い温度T1に加温した後、前記ろ室内のスラリーを瞬時に圧力P1から圧力P2下に導くことにより該スラリーに含まれる水分を突沸させることを特徴とするスラリーの脱水乾燥方法である。
本発明の好ましい態様は、前記ろ室に開閉弁を介して接続された真空タンク内を真空ポンプにより減圧した後、前記開閉弁を開くことにより前記ろ室内のスラリーを瞬時に圧力P1から圧力P2下に導くことを特徴とする
本発明の好ましい態様は、前記ろ室内のスラリーを加温した後、減圧下に導く動作を複数回繰り返すことを特徴とする
本発明の他の態様は、スラリーを脱水乾燥する脱水乾燥装置において、ろ室を有するフィルタープレスと、前記ろ室に充填されたスラリーを減圧下に瞬時に導いて該スラリーに含まれる水分を突沸させる減圧機構を備え、前記減圧機構は、真空ポンプと、該真空ポンプに接続された真空ラインと、該真空ラインに設けられた開閉弁と、前記真空ラインおよび前記開閉弁を介して前記ろ室に接続された真空タンクとを備えることを特徴とする。
本発明によれば、スラリーを加熱後、減圧下に導くことにより、スラリーの種類に拘わらず、自己蒸発の加速による突沸を生じさせてケーキをひび割れさせることができる。これにより、蒸発面積が増加し、スラリーの脱水と乾燥をより効率的かつ短時間で行うことができる。また、ケーキがひび割れることにより粘着性を持つケーキをろ布から容易に分離させることができるため、脱水乾燥装置の維持管理にかかる労力を大幅に低減させることができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明の第1の実施形態に係る脱水乾燥装置を示す概略図である。
図1に示すように、脱水乾燥装置は、フィルタープレス(横型加圧脱水機)1を備えており、フィルタープレス1の内部にはろ室(後述する)が形成されている。フィルタープレス1にはスラリー供給ライン3が接続されており、このスラリー供給ライン3には供給弁6及び圧力検出器4が設けられている。また、スラリー供給ライン3にはスラリー供給ポンプ5が接続されており、汚泥などのスラリーはスラリー供給ポンプ5によりスラリー供給ライン3を介してフィルタープレス1内のろ室に供給されるようになっている。
フィルタープレス1には、ろ室内のスラリーを圧搾しつつ加温する熱媒体(例えば温水)を供給するための熱媒体循環ライン7A,7Bが接続されている。フィルタープレス1の上流側に位置する熱媒体循環ライン7Aには、熱媒体循環ポンプ8及び熱媒体入口温度検出器9が設けられ、フィルタープレス1の下流側に位置する熱媒体循環ライン7Bには、熱媒体出口温度検出器10、圧力検出器11、及び背圧弁12が設けられている。背圧弁12は、熱媒体循環ライン7Bを流通する熱媒体の圧力を調整可能に構成されており、この背圧弁12を操作することにより、フィルタープレス1に供給される熱媒体の圧力、すなわち圧搾圧力を調節することができるようになっている。熱媒体循環ライン7A,7Bは1つの加温槽13にそれぞれ接続され、熱媒体循環ライン7A,7B内を循環する熱媒体は加温槽13により加温されるようになっている。このような構成により、熱媒体は、加温槽13により加温された後に熱媒体循環ライン7Aを介してフィルタープレス1内に供給され、熱媒体循環ライン7Bを介して加温槽13に戻される。
フィルタープレス1内のろ室は、真空ライン16を介して真空ポンプ20に連通している。真空ライン16には、第1切替弁(開閉弁)17Aと、コンデンサー(凝縮器)18と、真空タンク19とが設けられている。コンデンサー18には冷却液が供給されており、コンデンサー18に導かれた蒸気がコンデンサー18内で凝縮され、凝縮液として排出される。熱媒体によりろ室内のスラリーを圧搾すると、ろ室の容積が減少する。これにより、ろ室内のスラリーが脱水されてケーキとなる。スラリーの脱水に伴いろ室からはろ液が排出され、このろ液は真空ライン16に接続されたろ液排出ライン21を介して排出される。ろ液排出ライン21には第2切替弁17Bが設けられており、真空ポンプ20によりフィルタープレス1内を真空排気するときは、第2切替弁17Bが閉じられる。また、第2切替弁17Bを開けることにより、フィルタープレス1内の圧力を真空から大気圧に瞬時に導くことができる。なお、真空ライン16、真空ポンプ20、第1切替弁17A、及び真空タンク19により減圧機構が構成される。
フィルタープレス1には、排出弁23を有する排出ライン24と、空気弁25を有するブローライン26とが接続されている。ブローライン26の端部には圧縮空気を生成するコンプレッサーが接続されており、ブローライン26を介してコンプレッサーからろ室内に圧縮空気が吹き込まれるようになっている。フィルタープレス1内及びろ室のスラリー供給口(後述する)に残ったスラリーは、ブローライン26から吹き込まれる圧縮空気により排出ライン24を介して排出される。なお、フィルタープレス1には、ろ室内の温度を検出する温度検出器27と、熱媒体循環ライン7A,7B内に溜まった気体を排出する開放弁28とが設けられている。
図2は、図1に示すフィルタープレスの構成例を模式的に示す断面図である。なお、図2に示すフィルタープレスは両面圧搾式である。
図2に示すように、フィルタープレス1は、内部に凹部を有する一対のろ枠30を備えており、これらのろ枠30は凹部が互いに向き合うように配置されている。ろ枠30内には一対のダイアフラム31が配置されており、ダイアフラム31の内側には一対のろ布32が配置されている。ろ布32の間にはろ室33が形成されている。ろ枠30は互いに近接及び離間するように相対的に移動可能に構成され、図示しない締付装置によりろ枠30が互いに締め付けられる。通常、複数のフィルタープレス1が並列に配置され、上記締付装置により相互に締め付けられる。
ダイアフラム31のろ布32側の表面には複数の突起部34が設けられており、これにより、ダイアフラム31とろ布32との間には微小な空間S1が形成されている。この空間S1は、ろ液排出口36を介して真空ライン16(図1参照)にそれぞれ連通しており、真空ポンプ20を介して空間S1に真空が形成されるようになっている。ダイアフラム31とろ枠30との間には空間S2が形成されており、この空間S2は熱媒体入口37を介して熱媒体循環ライン7A(図1参照)にそれぞれ連通するとともに、熱媒体出口38を介して熱媒体循環ライン7B(図1参照)にそれぞれ連通している。このような構成において、熱媒体は熱媒体循環ライン7Aから熱媒体入口37を介して空間S2に供給され、熱媒体出口38を介して熱媒体循環ライン7Bに送られる。
フィルタープレス1の中央部にはスラリー供給口39が形成されている。このスラリー供給口39は、ろ枠30、ダイアフラム31、及びろ布32を貫通してろ室33に連通し、スラリー供給ライン3(図1参照)を介してスラリーがろ室33に供給されるようになっている。フィルタープレス1の上部には、上述した温度検出器27が配置されており、この温度検出器27によってろ室33内のスラリーの温度が検出される。なお、温度検出器27としては熱電対が好適に用いられる。
上述したフィルタープレス1は、次の条件を満足すれば、その詳細な構造は特に限定されない。
(1)ろ室内のスラリーを加温および圧搾できること。
(2)フィルタープレス内を真空にできること。
(3)ろ室内の温度および圧力を測定できること。
(4)加温圧搾のための熱媒体の温度および圧力を測定できること。
図3は、図1に示すフィルタープレスの他の構成例を模式的に示す断面図である。図3に示すフィルタープレスは片面圧搾式である。なお、特に説明しない構成は、図2に示すフィルタープレスと同様であるので、その重複する説明を省略する。
図3に示すように、一方のろ枠30には、1枚のダイアフラム31及び1枚のろ布32が取り付けられている。他方のろ枠30には金属板40が取り付けられており、ろ布32と金属板40の間にろ室33が形成される。空間S1はろ液排出口36を介して真空ライン16(図1参照)に連通している。
金属板40とこの金属板40が取り付けられるろ枠30との間には空間S3が形成され、この空間S3は熱媒体入口37を介して熱媒体循環ライン7Aに連通し、さらに熱媒体出口38を介して熱媒体循環ライン7Bに連通している。このような構成において、熱媒体は熱媒体循環ライン7Aから熱媒体入口37を介して空間S2,S3に供給され、熱媒体出口38を介して熱媒体循環ライン7Bに送られる。この構成例では、ろ室33に充填されたスラリーは金属板40に接触することになり、ろ室33内のスラリーは金属板40を介して熱媒体により効率よく加温される。
次に、図1及び図2を参照して脱水乾燥工程について説明する。
スラリーの脱水乾燥工程は、ろ過工程、圧搾工程、ブロー工程、及び乾燥工程に大別することができる。
[ろ過工程]
ろ過工程では、スラリーはスラリー供給ポンプ5によりスラリー供給ライン3、供給弁6、及び圧力検出器4を介してフィルタープレス1に供給され、ろ室33に充填される。さらにスラリーがろ室33に供給されると、スラリー中の水分がろ過され、ろ過ろ液としてろ液排出ライン21を介して排出される。スラリー供給圧力は、ろ過工程開始時には例えば絶対圧0.15MPa〜0.20MPaの低圧に設定し、ろ過工程が進行するに従って次第にスラリー供給圧力を上昇させ、最終的には絶対圧0.6MPa以上に設定することが好ましい。なお、ろ過工程時間はスラリーの性状により最適値を選定することが好ましい。
[予備加温ろ過工程]
スラリーをフィルタープレス1に供給する前にスラリーを予め加温してもよい。この場合では、加温されたスラリーをフィルタープレス1に供給することにより、スラリーのろ過性を向上させることができる。
[加温ろ過工程]
上記ろ過工程と並行して、加温槽13で加熱された熱媒体を熱媒体循環ポンプ8により熱媒体循環ライン7A,7Bを介してフィルタープレス1に循環供給することもできる。この場合では、スラリーを加温しながらろ過することより、スラリーのろ過性を向上させることができる。
[圧搾工程]
圧搾工程では、加温槽13で加温された熱媒体は熱媒体循環ポンプ8により熱媒体循環ライン7Aを介してフィルタープレス1に供給され、ろ室33内のスラリーは熱媒体により加温される。熱媒体は、熱媒体循環ライン7B、熱媒体出口温度検出器10、圧力検出器11、及び背圧弁12を介して加温槽13に戻り、加温槽13により加温された後、熱媒体循環ライン7Aを介して再度フィルタープレス1に供給される。空間S2の熱媒体の圧力(圧搾圧力P1)は、熱媒体循環ライン7Bに設けられた背圧弁12により所定の値に調整される。空間S2に熱媒体が供給されるとダイアフラム31がろ室33に向かって移動し、これによりろ室33内のスラリーが圧搾されると同時に加温される。スラリー中の水分は圧搾ろ液として排出され、スラリーは次第にケーキとなる。
圧搾工程の開始時に一時的に開放弁28を開き、熱媒体循環ライン7A,7B内に溜まった気体を排出することもできる。スラリーに対する圧搾圧力P1は絶対圧0.1MPa(大気圧)から1.6MPaの範囲内で調節可能であることが好ましい。圧搾圧力P1は圧搾開始後、次第に上昇させ、スラリー供給圧力以上、1.6MPa以下に設定することが好ましい。熱媒体の温度は真空圧力に対応する飽和蒸気温度以上であれば特に限定されないが、好ましくは70℃以上である。
[乾燥工程]
乾燥工程では、圧搾工程と同様に熱媒体を循環させるが、背圧弁12により調整される熱媒体の圧力は圧搾工程時の圧搾圧力よりも低く設定されることが好ましい。乾燥工程開始と同時に、第1切替弁17Aを開いて、コンデンサー18、真空タンク19、及び真空ライン16を介して真空ポンプ20によりフィルタープレス1内の空間S1を真空排気し、スラリーを圧力P1から圧力P2下に導く。なお、圧搾工程中に予め真空ポンプ20を稼動させて真空タンク19内を減圧し、乾燥工程開始と同時に第1切替弁17Aを開いて瞬時に空間S1を真空にすることもできる。
圧搾工程では、ろ室33内のスラリーは熱媒体により十分に加温されている。乾燥工程においてフィルタープレス1内のスラリーが瞬時に真空圧力P2下に導かれることにより、スラリーの温度T1と真空圧力P2に対応する飽和蒸気温度T2との温度差(T1−T2)が大きくなる。この結果、熱媒体により供給される熱に加えて、スラリーの保有する熱エネルギーが蒸発に用いられるため、スラリーに含まれる水分の自己蒸発が加速されて突沸が生じ、これにより乾燥速度(蒸発速度)が増加する。
なお、コンデンサー18に冷却液を供給し、ろ室33内のスラリー(ケーキ)から生じる蒸気を水に戻すことにより、真空ポンプ20の効率を上昇させることができる。乾燥工程での真空圧力は絶対圧0.03MPa以下が好ましい。また、真空タンク19の容積はろ室33の容積の4倍以上であることが好ましい。
さらに、熱媒体温度が大気圧に対応する飽和蒸気温度である100℃以上の場合、乾燥工程開始後も第1切替弁17Aを閉じたままにしておき、第2切換弁17Bを開いてスラリーから生じる蒸気を真空ライン16からではなくろ液排出ライン21から排出させることもできる。この場合も、圧搾工程でろ室33内のスラリーは十分に加温されており、スラリーの温度と大気圧に対応する飽和蒸気温度との差が大きい場合、スラリーの保有する熱エネルギーが蒸発に用いられるため、スラリーに含まれる水分の自己蒸発が加速されて突沸が生じ、これにより乾燥速度が増加する。
[繰り返し乾燥工程]
乾燥速度はろ室33内のスラリー(ケーキ)の温度と所定の真空圧力に対応する飽和水蒸気温度との差が大きいほど速くなる。しかしながら、乾燥工程開始とともにケーキ温度は水分蒸発により急激に低下し、上記温度差が小さくなり、乾燥速度が低下する。そこで、ケーキを所定の温度に加温した後、直ちに真空下(減圧下)に導く動作を複数回繰り返すことにより、乾燥工程初期の乾燥速度を維持することができる。
この繰り返し乾燥工程は、上述した通常の乾燥工程と同様に熱媒体を圧搾圧力よりも低い圧力で循環し、第1切替弁17Aを開き、コンデンサー18、真空タンク19、及び真空ライン16を介して真空ポンプ20によりフィルタープレス1内の空間S1を真空にする。ろ室33内のケーキの温度が熱媒体温度よりも所定の値だけ低下した後、第1切替弁17Aを閉じる。その後、ろ室33内のケーキの温度が所定の温度にまで上昇した後、再び第1切替弁17Aを開いて真空ポンプ20により空間S1を真空にする。このような動作を繰り返す。
[ブロー工程]
ブロー工程は圧搾工程終了後または乾燥工程終了後などの任意のタイミングで行うことができる。ブロー工程では空気弁25と排出弁23を開放し、ブローライン26を介して圧縮空気をフィルタープレス1に供給し、排出ライン24を介してスラリーを排出する。
ろ過工程、圧搾工程、及び乾燥工程の終点または後工程への切換タイミングの検出は、予め設定した時間に基づいて行うこともできるが、次の方法で検出することもできる。
(1)ろ過工程の終点:ろ室33内への固形物打ち込み量が所定の値に達した場合。
(2)圧搾工程の終点:ろ室33内の圧力が熱媒体による圧搾圧力よりも低下した場合、圧搾ろ液流量または圧搾ろ液量が所定の値に達した場合、またはろ室33内のケーキの温度が所定の値に達した場合。
(3)乾燥工程の終点:ろ室33内のケーキの温度変化、熱媒体の温度変化、またはろ液排出口温度変化。
次に、本発明の第2の実施形態に係る脱水乾燥装置について図4を参照して説明する。図4は本発明の第2の実施形態に係る脱水乾燥装置を示す概略図である。
図4に示すように、乾燥ユニット41は、真空ライン16を介して真空ポンプ20に接続されている。真空ライン16には第1切換弁17Aが設けられており、第1切換弁17Aの上流側には大気に連通する連通管44が真空ライン16に接続されている。この連通管44には第2切換弁17Bが設けられており、第2切換弁17Bを開くことにより乾燥ユニット41内の圧力が大気圧に開放されるようになっている。
乾燥ユニット41の内部には熱供給板(熱供給部)43が備え付けられており、この熱供給板43に接触するようにスラリー42が乾燥ユニット41の内部に供給されるようになっている。また、乾燥ユニット41には、乾燥ユニット41の内部圧力を検出する圧力検出器4と、乾燥ユニット41内に供給されたスラリー42の温度を検出する温度検出器27とが設けられている。乾燥ユニット41内に供給されたスラリー42は熱供給板43によって加温されるようになっている。なお、本実施形態においては、真空ライン16、第1切換弁17A、及び真空ポンプ20により減圧機構が構成される。
上記構成において、スラリー42を加温する場合は第1切換弁17Aを閉、第2切換弁17Bを開とする。また、スラリー42を加温および乾燥する場合は、第1切換弁17Aを開、第2切換弁17Bを閉とし、真空ポンプ20を稼動させる。本実施形態においても、第1の実施形態と同様に、スラリー42を圧力(大気圧)P1条件下で所定の圧力(真空圧力)P2に対応する飽和蒸気温度T2よりも高い温度T1に熱供給板43によって加温した後、真空ポンプ20によってスラリー42を圧力P1から圧力P2下に導くことができる。従って、温度T1と飽和蒸気温度T2との温度差(T1−T2)によって生じる熱エネルギーにより、スラリー42に含まれる水分の自己蒸発が加速されて突沸が生じ、これにより乾燥速度(蒸発速度)が増加する。
次に、本発明に係るスラリーの脱水乾燥方法に関し、図1及び図3に示す脱水乾燥装置を用いて実験を行ったときの実験条件及び実験結果を図5に示す。以下、図5を参照しながら、所定の温度に達したスラリーを低い圧力下に導いた場合の乾燥効果、及び加温と減圧乾燥とを繰り返した場合の乾燥効果について説明する。
図5に示すように、供試スラリーとして、濃度:52g/L、強熱減量:68%の有機物を多く含む汚泥を使用した。
実験装置として、ろ過面積:3.45m、ろ室容積:50Lの脱水乾燥装置を用い、各付帯設備の運転条件を変更して実験を行った。
本実験の基本条件は次の通りである。
[ろ過工程]
汚泥供給圧力:0.6MPa、ろ過時間:15min、汚泥供給量:145L
[圧搾工程]
圧搾圧力:1.6MPa、圧搾時間:30min
[乾燥工程]
熱媒体圧力:0.13MPa
乾燥工程の時間は、実験により乾燥ケーキ含水率が35%となる時間から求めた。
従来例では熱媒体として温水を使用し、圧搾工程及び乾燥工程において真空ポンプとコンデンサー(冷却装置)を稼動させた。
本発明の実験例1では熱媒体として温水を使用し、乾燥工程のみに真空ポンプ20とコンデンサー18を稼動させた。
本発明の実験例2では熱媒体として温水を使用し、乾燥工程のみに真空ポンプ20とコンデンサー18を稼動させ、さらに乾燥工程途中で第1切替弁17Aを数回開閉させ、真空ライン16とフィルタープレス1とを断続的に切り離した。
本発明の実験例3では熱媒体として油を使用し、真空ポンプ20とコンデンサー18は稼動させなかった。
従来例では圧搾工程及び乾燥工程を通して真空乾燥が行われているため、スラリー(ケーキ)の温度は53℃に留まった。真空圧力に対応する飽和蒸気温度は48℃、ケーキ温度と上記飽和蒸気温度との温度差は5℃の条件下で乾燥が行われた。乾燥ケーキ含水率が35%になるまでの乾燥時間は30min、ろ過速度は1.38kg・m−2・h−1であった。また、乾燥ケーキはろ布と金属板に付着しており、自重ではろ布及び金属板から剥離しなかった。
本発明の実験例1では、圧搾工程において真空乾燥が行われていないため、圧搾工程終了時のスラリー(ケーキ)の温度は89℃に達した。乾燥工程では真空乾燥が進行しているため、ケーキ温度は89℃から53℃に低下した。真空圧力に対応する飽和蒸気温度は48℃、ケーキ温度と上記飽和蒸気温度との温度差が5℃から41℃の範囲内の条件下で乾燥が行われた。
乾燥ケーキ含水率が35%になるまでの乾燥時間は12min、ろ過速度は1.70kg・m−2・h−1であり、従来例と比較してろ過速度は1.23倍となった。また、乾燥工程時における真空ポンプ20とコンデンサー18の動力は従来例の24%であった。本発明の実験例1によれば、圧搾工程でスラリーを加温し、乾燥工程でフィルタープレス1内を直ちに真空にすることによりスラリーに十分な熱エネルギーを持たせることができ、これによりスラリーの水分の自己蒸発が加速され、より短時間で乾燥を終了することができた。また、乾燥ケーキにひび割れが生じたために乾燥ケーキがろ布と金属板に付着しておらず、自重でろ布及び金属板から剥離した。
本発明の実験例2では圧搾工程で真空乾燥が行われていないため、圧搾工程終了時のスラリー(ケーキ)の温度は89℃に達した。乾燥工程では真空乾燥によるケーキ温度の低下を防ぐため、ケーキ温度が78℃に低下した時点で、第1切替弁17Aにより真空ライン16を閉とし、ケーキ温度が88℃に上昇した時点で、再び第1切替弁17Aにより真空ライン16を開とした。真空ライン16を開とした時間及び回数は各1min,3回であり、真空ライン16を閉とした時間及び回数は各2min,2回であった。
ケーキの加温と真空乾燥とを繰り返すことにより、ケーキ温度は78℃から88℃の範囲内に保たれ、真空圧力に対応する飽和蒸気温度48℃に対して、ケーキ温度と上記飽和蒸気温度との温度差が30℃から40℃の範囲内で乾燥が行われた。乾燥ケーキ含水率が35%になるまでの乾燥時間は7min、ろ過速度は1.82kg・m−2・h−1であり、従来例と比較してろ過速度は1.32倍となった。また、乾燥工程時における真空ポンプ20とコンデンサー18の動力は従来例の14%であった。本発明の実験例2によれば、乾燥工程でもケーキを加温し、フィルタープレス1内を直ちに真空にする動作を複数回繰り返すことにより、ケーキが十分な熱エネルギーを有することによる自己蒸発の加速が維持され、より短時間で乾燥を終了することができた。また、乾燥ケーキにひび割れが生じたために乾燥ケーキがろ布と金属板に付着しておらず、自重でろ布及び金属板から剥離した。
本発明の実験例3では熱媒体として油を使用し、圧搾工程終了時のスラリー(ケーキ)の温度は140℃に達した。乾燥工程ではケーキの乾燥が進行するに従い、ケーキ温度は140℃から105℃に低下した。大気圧に対応する飽和蒸気温度は100℃であり、ケーキ温度と上記飽和蒸気温度との温度差が5℃から40℃の範囲内で乾燥が行われた。
乾燥ケーキ含水率が35%になるまでの乾燥時間は10min、ろ過速度は1.75kg・m-2・h-1であり、従来例と比較してろ過速度は1.27倍となった。本発明の実験例3によれば、圧搾工程においてケーキを100℃以上に加温することにより、乾燥工程でフィルタープレス1内を真空にしなくても、ケーキが十分な熱エネルギーを有していたため、自己蒸発が加速され、より短時間で乾燥を終了することができた。また、乾燥ケーキにひび割れが生じたために乾燥ケーキがろ布と金属板に付着しておらず、自重でろ布及び金属板から剥離した。
以上述べたように、本発明によれば、スラリーの脱水及び乾燥を必要最小限のエネルギー使用量で、かつ短時間で行うことができ、さらにはケーキの剥離性を改善することができる。
本発明の第1の実施形態に係る脱水乾燥装置を示す概念図である。 図1に示すフィルタープレスの構成例を模式的に示す断面図である。 図1に示すフィルタープレスの他の構成例を模式的に示す断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る脱水乾燥装置を示す概略図である。 図1及び図3に示す脱水乾燥装置を用いて実験を行ったときの実験条件及び実験結果を示す表である。
符号の説明
1 フィルタープレス
3 スラリー供給ライン
4 圧力検出器
5 スラリー供給ポンプ
6 供給弁
7A,7B 熱媒体循環ライン
8 熱媒体循環ポンプ
9 熱媒体入口温度検出器
10 熱媒体出口温度検出器
11 圧力検出器
12 背圧弁
13 加温槽
16 真空ライン
17A 第1切替弁
17B 第2切替弁
18 コンデンサー
19 真空タンク
20 真空ポンプ
21 ろ液排出ライン
23 排出弁
24 排出ライン
25 空気弁
26 ブローライン
27 温度検出器
28 開放弁
30 ろ枠
31 ダイアフラム
32 ろ布
33 ろ室
34 突起部
36 ろ液排出口
37 熱媒体入口
38 熱媒体出口
39 スラリー供給口
40 金属板
41 乾燥ユニット
42 スラリー
43 熱供給板
44 連通管

Claims (5)

  1. フィルタープレスを用いてスラリーを脱水乾燥する方法であって
    前記フィルタープレスのろ室内にスラリーを充填し、
    該スラリーを圧力P1条件下で圧搾しつつ所定の圧力P2に対応する飽和蒸気温度T2よりも高い温度T1に加温した後、
    前記ろ室内のスラリーを瞬時に圧力P1から圧力P2下に導くことにより該スラリーに含まれる水分を突沸させることを特徴とするスラリーの脱水乾燥方法。
  2. 前記ろ室に開閉弁を介して接続された真空タンク内を真空ポンプにより減圧した後、前記開閉弁を開くことにより前記ろ室内のスラリーを瞬時に圧力P1から圧力P2下に導くことを特徴とする請求項1に記載のスラリーの脱水乾燥方法。
  3. 前記ろ室内のスラリーを加温した後、減圧下に導く動作を複数回繰り返すことを特徴とする請求項1に記載のスラリーの脱水乾燥方法。
  4. スラリーを脱水乾燥する脱水乾燥装置において、
    ろ室を有するフィルタープレスと、
    前記ろ室に充填されたスラリーを減圧下に瞬時に導いて該スラリーに含まれる水分を突沸させる減圧機構を備え
    前記減圧機構は、真空ポンプと、該真空ポンプに接続された真空ラインと、該真空ラインに設けられた開閉弁と、前記真空ラインおよび前記開閉弁を介して前記ろ室に接続された真空タンクとを備えることを特徴とするスラリーの脱水乾燥装置。
  5. 前記真空タンクの容積は、前記ろ室の容積の4倍以上であることを特徴とする請求項4に記載のスラリーの脱水乾燥装置。
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