JP4274608B2 - ドライペットフード及びその製造方法 - Google Patents

ドライペットフード及びその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はドライペットフード、特に犬、ネコに向けられたドライペットフード、及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、栄養価や嗜好性の観点から、ペットフードについて種々の工夫がなされてきている。例えば、特開昭63−74456号公報には同時押出半湿性ペットフードとして、内側コアと外側コアで構成されたペットフードが開示されている。また、特開平3−240445号公報には、野菜、牧草類含有ペットフード及びその製造方法として、小粒物、小片を含有したペットフードを開示している。しかしながら、歯切れの良い食感を有し、かつ、動物の嗜好性の高いペットフードは今だ達成されておらず、新規な形状のペットフードが求められている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、歯切れの良い食感を有し嗜好性の高いペットフードを提供することである。また、ペットにペットフードを与えるに際し、飼い主がそのペットフードの中身について容易に識別できるような形状を持つペットフードを提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、ペットフードにおいて2層構造で且つ内部を粒状物とすることによって、食感のよい嗜好性の高いペットフードが得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
従って本発明は、粒状物を内部に包含し、該粒状物が外層で被覆されていることを特徴とするドライペットフードに関する。
このようなドライペットフードは、エクストルーダーと、粒状物を注入する空気輸送装置とを組み合わせて使用することにより製造することができる。
よって本発明は、粒状物を内部に包含し、該粒状物が外層で被覆されているドライペットフードの製造方法であって、外層材料をエクストルーダーに導入し、エクストルーダーの出口先端部において、空気と粒状物を連続的に送る管を介して、外層材料の中心部に粒状物及び空気を導入して押し出し、その後カットし乾燥することを特徴とする方法に関する。
本発明の上記方法において、押し出し後に押し出し物に圧延操作を施して、その後カットすることもできる。さらには上記の圧延操作に、圧延面に溝又は模様を付けた圧延機械を使用することができる。従って、本発明はまた、粒状物を内部に包含し、該粒状物が外層で被覆されている扁平状のドライペットフードに向けられている。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳しく説明する。
ドライペットフードは加熱発泡処理された固形状のペットフードであり、その水分含量は一般的に5〜10重量%程度である。
本発明の2層構造を有するドライペットフードの外層は、通常のペットフードに用いられる原料から製造することができ、例えば、コーン、小麦粉、ふすま、脱脂胚芽、脱脂大豆、ミートミール、チキンミール、グルテンミール、燐酸カルシウム、ビタミン、ミネラル、食塩、魚肉、油脂、植物蛋白、色素、調味料、澱粉、ソルビトール、エキス、糖、カラメル、骨粉、食物繊維、魚粉及びこれらの混合物といった成分を含んで構成される。
また、本発明のドライペットフードにおいて外層内に包含される粒状物としては、ごま、アマランサス等の雑穀粒、小麦粉、米粉、コーン、アマランサス等の穀粉やこれらの穀粉の混合物から製造した膨化粒、アーモンド等のナッツ粒、大豆タンパク加工粒、煮干し、ビーフジャーキー、レバーチップ、タラコ、メンタイコ等の加工魚肉フレーク、ビタミン等の栄養成分を配合したカプセル粒、チーズ加工粒が挙げられる。粒状物としてこれらの混合物を使用してもよい。粒状物には、その他、色素、食塩、調味料などを含めることもできる。
【0006】
本発明のドライペットフードの製造に用いる粒状物の水分含量は、粒状物の全重量に基づいて5.0〜15重量%が適当であり、好ましくは5.0〜10.5重量%である。
また粒状物の形状及び大きさは、球状、立方体形状等で、平均径で0.5〜20mmが適当であり、好ましくは1〜5mmである。
粒状物としては市場で入手できる市販品を用いてもよい。また、適当な原料及び任意にバインダーを使って常法に従って膨化粒を得て、この膨化粒を粒状物として使用するができる。例えば、原料を混合粉砕し、整粒した後、加水してエクストルーダーで加圧加熱処理して得られた押し出し物から膨化粒を得ることができる。
【0007】
本発明のドライペットフードを製造するには、通常、エクストルーダーと、粒状物を注入する空気輸送装置とを組み合わせて、外層と粒状物とを同時に押し出すような態様で行うことができる。
よって本発明は、図1の符号とともに説明すると、粒状物(15)を内部に包含し、該粒状物が外層(14) で被覆されているドライペットフードの製造方法であって、外層材料をエクストルーダー(1)に導入し、エクストルーダーの出口先端部(3)において、空気と粒状物を連続的に送る管(10) を介して、外層材料(13) の中心部に粒状物(15)及び空気を導入して押し出し、その後カットし乾燥することを特徴とする方法に向けられている。以下、本発明のドライペットフードを製造方法の具体例の概略を、図1の符号を参照しながら記載する。
【0008】
エクストルーダー(1)としては、一軸型エクストルーダー、二軸型エクストルーダーなどを使用することができる。エクストルーダーの先端部には、外層と粒状物を組み合わせるような構造を持つアダプター(2)を取り付ける。そのアダプターにはさらに、コンプレッサー(5)、エアータンク(6)、バルブ(7)、ストレートエアーノズル(8)、ホッパー(9)及び該ホッパーからの管(10)(この管の先端は、エクストルダーの最先端部のダイの孔(4)を通過して0.5〜5cm程度出たところに至る)とによる粒状物を送る装置を取り付ける。
【0009】
粒状物は別のホッパー(11)に入れベルトコンベア(12)を介して前記のホッパー(9)内に連続的に送り込まれ、次いでストレートエアーノズル(8)より噴出するエアーと共に管(10)内に送り込まれる。
この場合、コンプレッサーの圧力範囲は6〜8kg/cm2が望ましい。
また、ストレートエアーノズルの先端内径範囲は0.1〜3mmに設定することが望ましい。ストレートエアーノズルの先端は、管(10) の入り口の上方0.6〜25mmの位置で、水平方向では管(10) の内径以内に存在するようにする。管(10) の断面の形状は通常円形であって、その内径は2〜25mmの範囲とする。
ダイの孔の内径の範囲は5〜30mmとすることが望ましい。
【0010】
外層材料をエクストルーダーに導入する際には、外層材料を予め粉砕して1mm以下に整粒しておき、この整粒したものに加水してエクストルーダーに導入することが好ましい。この加水量は、通常採用される範囲から適宜選択することができる。
エクストルーダーによる加圧加熱押し出し処理の条件としては、温度100〜140℃、圧力5〜20kg/cm2、滞留時間1〜10分の範囲が望ましい。
【0011】
このようにして得られる押し出し物は、粒状物(15)が外層(14)にくるまれたような形態である。この押し出し物をカッター、例えばプロペラカッター(16)、ギロチンカッター等でカットし、適当な長さのものとする。これらのカッターを使用すると、カットした断面から内にある粒状物を目視することができる。また、押し出し物をカットした後、両端を閉じて、粒状物を目視できないようにすることも可能である。
このようにカットされたものをベルトコンベア(17)で送り、ベルト式乾燥機等により、100〜150℃で、5〜30分間程度乾燥させ、水分含量が10重量%以下のドライペットフードとする。
【0012】
本発明のドライペットフードにおいて、粒状物と外層との重量比率は1:99〜8:1が適当であり、より好ましくは1:15〜2:1である。
粒状物と外層との体積比率は、一般に1:99〜8:1であって、好ましくは1:33〜2:1である。
上述のような方法で得られる本発明のドライペットフードの大きさ及び形状は、断面径が1〜5cm程度で、外層の内径が0.4〜2.5cm程度で、長さ1〜30cm程度の2層構造の一般に円筒形状であるが、エクストルーダーのダイの孔(4)の形状を変えることで、断面を円形、楕円径、星形、四角形等に適宜変えることができる。
【0013】
本発明のドライペットフードの製造方法では、上記の工程において押し出した後、押し出し物に圧延操作を施し、その後カットすることもできる。圧延操作によってドライペットフードの内部は脱気される。圧延操作には、連続的な圧延方法として両面ローラー、片面ローラーを使用することができ、間欠的な圧延方法として両面スタンピング又は片面スタンピングなどを使用することができる。
こうして得られたドライペットフードは扁平状となる。扁平状のドライペットフードは、その厚みが3〜15mm程度が適当であり、好ましくは6〜12mmである。その外断面横幅の範囲は、一般的に7〜80mm程度である。その長さは1〜30cm程度が適当である。
また、上記圧延操作において、圧延機械の圧延面に溝又は模様を付けることによって、扁平状のドライペットフードの上下の面に溝又は模様を付けることも可能である。
上記のとおり、本発明はさらに、厚みが3〜15mmの扁平状のドライペットフードを提供し、さらに上下の面に溝又は模様が付いた上記扁平状ドライペットフードを提供するものである。
【0014】
【発明の効果】
本発明によるドライペットフードは、内に含まれる粒状物と粒状物との間に空隙があるので、噛むことにより砕けやすくなり、歯切れの良い食感を有し、動物にとって嗜好性が高いものである。その製造段階で断面がはっきりするようにカットすれば、粒状物として何が配合されているか容易に目視でき、ペットフードを与える飼い主にとって便利である。また、外層の膨化物のハードでクリスピーな食感と、内層の粒状物素材との食感の組み合わせを可能にし、種々の組み合わせを作ることができる。
本発明のドライペットフードの製造方法によれば、粒状物を1種類に限らず、複数種配合することも容易であり、それによってペットフードが均一な味、色調、形状、食感でなくなり、変化をつけることができる。特に粒状物本来の味、色調、形状、食感を活かすことができる。本発明の製造方法によれば、エクストルーダーと粒状物注入空気輸送装置とを組み合わせたことにより、2層構造物の連続生産(注入押出し)が可能となった。
【0015】
以下、実施例によって本発明をより詳細に説明する。
【実施例1】
2層ドライドッグフードの製造
▲1▼粒状物の配合
下記の原料を混合粉砕し、1mmの開口を持つ篩を通して整粒した。
コーン 70 重量部
小麦粉 30 重量部
色素 0.03重量部
これらに水15重量部を加え、一軸型エクストルーダーで加圧加熱押し出し処理(温度130℃、圧力10kg/cm2、時間2分)をした。得られた押し出し物をプロペラカッターでカットし、ベルト式乾燥機で120℃、15分間乾燥して膨化粒を得た。膨化粒の形状は球状で平均径4mm、水分含量は7.4重量%であった。
【0016】
▲2▼外層配合
下記の原料を混合粉砕し、1mmの開口を持つ篩を通して整粒した。
コーン 31重量部
小麦粉 25重量部
ふすま 10重量部
脱脂胚芽 1重量部
脱脂大豆 10重量部
ミートミール 10重量部
チキンミール 5重量部
グルテンミール 5重量部
燐酸カルシウム 1重量部
ビタミン・ミネラル 1重量部
食塩 1重量部
【0017】
▲3▼工程(図1の符号を参照して説明する。)
一軸型エクストルーダー(1)の先端部に、外層(14) と粒状物(15)を1つのフードに組み合わせるような構造を持つアダプター(2)を取り付け、さらにコンプレッサー(5)、エアータンク(6)、ストレートエアーノズル(8)(先端内径0.5mm) 、ホッパー(9)、管(10)、ホッパー(11)とベルトコンベア(12)とによる、粒状物(15) を連続的に注入する装置をアダプター(2)に取り付けた。
コンプレッサー(5)の圧力を7kg/cm2にし、ストレートエアーノズル(8)の先端を管(10) 入口の上方10mmの位置にほぼ垂直になるようにホッパー(9)に固定した。管(10) の内径を9mmφ、エクストルーダー(1)の出口先端部(3)のダイの孔(4)の内径を18mmφとして、▲1▼で得られた粒状物(15)の管(10) を通してエクストルーダー(1)の出口先端部(3)から圧縮空気により押し出した。
【0018】
同時に、上記▲2▼の配合原料により水27重量部を加え、エクストルーダーで加圧加熱押し出し処理(温度130℃、圧力10kg/cm2、時間2分)をしてダイの孔(4)から外層(14) を押し出した。外層(14) と粒状物(15) とが同時に押し出されることによって得られた2層構造の押し出し物をプロペラカッター(16) でカットし、ベルト式乾燥機で120℃、15分間乾燥して、2層構造のドッグフードを得た。
2層構造のドッグフードは円筒形状で断面平均径20mm、外層の内径は7mm、平均長さ50mmであった。粒状物(15) と外層(14) との体積比率は1:10であった。重量比率は1:10であった。
以上のようにして得られた2層構造のドッグフードを犬に給餌したところ、おいしそうに食した。
【0019】
【実施例2】
2層ドライドッグフードの製造
▲1▼粒状物
平均径2mmのレバーチップ(加工粒)(水分含量7.0重量%)を用いた。
▲2▼外層配合
下記の原料を1mmの開口を持つ篩を通して整粒した。
小麦粉 100重量部
【0020】
▲3▼工程(図1の符号を参照して説明する。)
エクストルーダー(1)の先端部に、外層(14) と粒状物(15)を1つのフードに組み合わせるような構造を持つアダプター(2)を取り付け、さらにコンプレッサー(5)、エアータンク(6)、ストレートエアーノズル(8)(先端内径1mm) 、ホッパー(9)、管(10)、ホッパー(11)とベルトコンベア(12)とによる、粒状物(15) を連続的に注入する装置をアダプター(2)に取り付けた。
コンプレッサー(5)の圧力を7.5kg/cm2にし、ストレートエアーノズル(8)の先端を管(10)入口の上方15mmの位置にほぼ垂直になるようにホッパー(9)に固定した。管(10)の内径を6mmφ、エクストルーダー(1)の出口先端部(3)のダイの孔(4)の内径を12mmφとして、▲1▼の粒状物(15) を管(10)を通してエクストルーダー(1)の出口先端部(3)から圧縮空気により押し出した。
【0021】
同時に▲2▼の原料に水10重量部を加え、エクストルーダー(1)で加圧加熱押し出し処理(温度130℃、圧力10kg/cm2、時間4分)をして、ダイの孔(4)から外層(14) を押し出した。外層(14) と粒状物(15) とが同時に押し出されることによって得られた2層構造の押し出し物をプロペラカッター(16)でカットし、ベルト式乾燥機で120℃、20分間乾燥して、2層構造のドライドッグフードを得た。
2層構造のドッグフードは円筒形状で断面平均径20mm、外層の内径は6mm、平均長さ100mmであった。粒状物と外層との体積比率は1:10であった。重量比率は1:4であった。
以上のようにして得られた2層構造のドッグフードを犬に給餌したところ、おいしそうに食した。
【0022】
【実施例3】
2層ドライキャットフードの製造
▲1▼粒状物配合
平均径2mmのチーズ加工粒(水分含量6.0重量%)を用いた。
▲2▼外層配合
下記の原料を混合粉砕し、1mmの開口を持つ篩を通して整粒した。
コーン 32重量部
小麦粉 20重量部
ふすま 5重量部
大豆粕 7重量部
ミートミール 13重量部
チキンミール 5重量部
グルテンミール 5重量部
ビタミン・ミネラル 2重量部
食塩 1重量部
トロールミール 10重量部
【0023】
▲3▼工程(図1の符号を参照して説明する。)
エクストルーダー(1)の先端部に、外層(14) と粒状物(15)を1つのフードに組み合わせるような構造を持つアダプター(2)を取り付け、さらにコンプレッサー(5)、エアータンク(6)、ストレートエアーノズル(8)(先端内径1.5mm) 、ホッパー(9)、管(10)、ホッパー(11)とベルトコンベア(12)とによる、粒状物(15) を連続的に注入する装置をアダプター(2)に取り付けた。
コンプレッサー(5)の圧力を7.5kg/cm2にし、ストレートエアーノズル(8)の先端を管(10) 入口の上方5mmの位置にほぼ垂直になるようにホッパー(9)に固定した。管(10) の内径を6mmφ、エクストルーダー(1)の出口先端部(3)のダイの孔(4)の内径を9mmφとして、▲1▼の粒状物(15) を管(10) を通してエクストルーダー(1)の出口先端部(3)から圧縮空気により押し出した。
【0024】
同時に▲2▼の原料に水27重量部を加え、エクストルーダー(1)加圧加熱押し出し処理(温度130℃、圧力10kg/cm2、時間4分)をして、ダイの孔(4) から外層(14) を押し出した。外層(14) と粒状物(15)とが同時に押し出されることによって得られた2層構造の押し出し物をプロペラカッター(16)でベルト式乾燥機で120℃、10分間乾燥して、2層構造のドライキャットフードを得た。
2層構造のキャットフードは円筒形状で断面平均径11mm、外層の内径5mm、平均長さ30mmであった。粒状物と外層との体積比率は1:5であった。重量比率は1:3であった。
以上のようにして得られた2層構造のキャットフードをネコに給餌したところ、おいしそうに食した。
【0025】
【実施例4】
2層ドライキャットフードの製造
▲1▼粒状物
平均径2mmの魚チップ(加工粒)(水分含量7.0重量%)を用いた。
▲2▼外層配合
下記の原料を1mmの開口を持つ篩を通して整粒した。
小麦粉 50重量部
米粉 50重量部
【0026】
▲3▼工程(図1の符号を参照して説明する。)
エクストルーダー(1)の先端部に、外層(14) と粒状物(15)を1つのフードに組み合わせるような構造を持つアダプター(2)を取り付け、さらにコンプレッサー(5)、エアータンク(6)、ストレートエアーノズル(8)(先端内径0.9mm) 、ホッパー(9)、管(10)、ホッパー(11)とベルトコンベア(12)とによる、粒状物(15) を連続的に注入する装置をアダプター(2)に取り付けた。
コンプレッサー(5)の圧力を7.5kg/cm2にし、ストレートエアーノズル(8)の先端を管(10) 入口の上方15mmの位置にほぼ垂直になるようにホッパー(9)に固定した。管(10) の内径を5mmφ、エクストルーダー(1)の出口先端部(3)のダイの孔(4)の内径を9mmφとして、▲1▼の粒状物(15) を管(10) を通してエクストルーダー(1)の出口先端部(3)から圧縮空気により押し出した。
【0027】
同時に▲2▼の原料に水5重量部を加え、エクストルーダー(1)で加圧加熱押し出し処理(温度120℃、圧力10kg/cm2、時間4分)をして、ダイの孔(4) から外層(14) を押し出した。外層(14) と粒状物(15)とが同時に押し出されることによって得られた2層構造の押し出し物をプロペラカッター(16)でベルト式乾燥機で125℃、10分間乾燥して、2層構造のドライキャットフードを得た。
2層構造のキャットフードは円筒形状で断面平均径15mm、外層の内径4mm、平均長さ25mmであった。粒状物と外層との体積比率は1:10であった。重量比率は1:6であった
以上のようにして得られた2層構造のキャットフードをネコに給餌したところ、おいしそうに食した。
【0028】
【実施例5】
扁平状のドライドッグフードの製造
実施例1と同一の方法で押し出し後、両面ローラーで押し出し物を扁平にした後、ギロチンカッターでカットしてベルト式乾燥機で120℃15分間乾燥して、2層構造のドライドッグフードを得た。該ドッグフードの外断面横幅は28mm、厚さ8mm、長さ50mmであった。以上のようにして得られた2層構造のドッグフードを犬に給餌したところ、おいしそうに食した。
【0029】
【実施例6】
扁平状のドライドッグフードの製造
実施例5と同一の方法で押し出し後、両面ローラーで押し出し物を扁平にした。両面ローラーの表面に回転方向と同一方向に凹凸の溝を施し、扁平にすると同時に押し出し物の上下の面に模様を入れた。その後、ギロチンカッターでカットしてベルト式乾燥機で120℃15分間乾燥して、2層構造で且つ表面に凹凸の溝模様の入ったドライドッグフードを得た。以上のようにして得られた2層構造のドッグフードを犬に給餌したところ、おいしそうに食した。
【図面の簡単な説明】
【図1】エクストルーダーの中心線上垂直断面図とともに、本発明のドライペットフードの製造方法の一具体例の概略を示す。
【図2】本発明のドライペットフードの具体例の斜視図である。
【図3】 (a) 及び (b)はともに本発明の扁平状ドライペットフードの断面図である。(b) は上下の面に模様のあるドライペットフードの断面図である。
【符号の説明】
1 エクストルーダー
2 アダプター
3 エクストルーダーの出口先端部
4 ダイの孔
5 コンプレッサー
6 エアータンク
7 バルブ
8 ストレートエアーノズル
9 ホッパー
10 管
11 ホッパー
12 ベルトコンベア
13 外層材料
14 外層
15 粒状物
16 プロペラカッター
17 ベルトコンベア

Claims (3)

  1. 粒状物を内部に包含し、該粒状物が外層で被覆されているドライペットフードの製造方法であって、外層材料をエクストルーダーに導入し、エクストルーダーの出口先端部において、空気と粒状物を連続的に送る管を介して、外層材料の中心部に粒状物及び空気を導入して押し出し、その後カットし乾燥することを特徴とする方法。
  2. 押し出し後、押し出し物に圧延操作を施し、その後カットすることを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 圧延面に溝又は模様を付けた圧延機械を使用することを特徴とする請求項2記載の方法。
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