JP4274329B2 - 遊技台の分析支援装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技台の分析支援装置に関し、特に、パチンコ台等に代表される遊技台の状態を、正確且つ容易に分析できるようにする分析支援装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ台等に代表される遊技台では、遊技台に打ち込まれた遊技球が入賞することで景品球が支給される。遊技の面白さを増進するために、通常遊技状態から入賞し易い状態いわゆる特別遊技状態に一定の確率で切り替えられる遊技台が普及している。
このような遊技台では、打ち込まれた遊技球に対する入賞の比率が適当な値に調整されていなければならない。この値が適当な値に調整されているか否かを知るためには、現実に得られたデータによって知ることができるように思われる。しかしながら、一日の営業終了後にデータを分析し、仮に、打ち込まれた遊技球に対して景品球が少なすぎると言う結果が得られた場合に、入賞し易く調整し直しても、翌日の営業に於いて適当な収支が得られることは少ない。
この主たる理由は、一日という営業期間では現象が平均化されるだけのデータ数がとれないためと思われる。データ数が不十分の場合、例えば、1/200の確率で通常遊技状態から特別遊技状態に切り替わるはずの遊技台が、その一日に限ってみると、1/100の確率であったり、1/300の確率であったりするからである。
【0003】
たまたまその営業日には1/300の確率で切り替わった遊技台に於いて、景品球の個数が少なすぎすぎるとして入賞し易く調整すると、翌日には予定どおりに1/200の確率で特別遊技状態に切り替わって過大に景品球が支給されることが多く起こる。
信頼できる分析結果が得られるようにするために、分析に用いるデータ数を増やす工夫が行われている。例えば、分析対象期間を1日でなく3日に増やすこと或いは1台づつで分析するかわりに同一機種の複数の遊技台をまとめて分析することが行われている。分析に供するデータ数を増大することで、分析の信頼性を高めるのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、分析対象期間を延ばせば、その期間内には入賞のし易さを調整し直すことができず、きめの細かい管理ができない。また調整した翌日の営業成績だけでは調整がうまく行われたか否かわからず、3日たってみなければわからないといったことになる。複数台をまとめて分析する方式では遊技台ごとの管理ができない。一方の遊技台では景品球が過大であり、他方の遊技台では景品球が過小であっても、そのことは分析できない。
そこで、本発明では、上述の欠点をなくし、遊技台について信頼性の高い分析を可能とする遊技台の分析支援装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本願の請求項1の発明の構成の遊技台は、通常状態において打ち込まれた遊技球が入賞装置に入賞することで景品球が支給されると共にある特定の遊技台における固有の切換確率で前記通常状態から特別遊技状態(大当たり状態)に切り替えられる。又、この特別遊技状態(大当たり状態)においては、遊技球が通常状態に比して前記入賞装置に入賞し易い状態となる遊技機に対し、その遊技機の遊技球の収支に関するモデルを用いて分析する分析支援装置である。
また、前記遊技台固有の切換確率に基づいた乱数列と、ある特定の遊技台における現実に測定した通常状態で打ち込まれた遊技球数(アウト数)と景品球数(セーフ数)前記モデルに対する入力値としている。
又、(a)前記通常状態において打ち込まれた遊技球に対し、前記乱数列に基づいて大当たりを生起するか否かを判断すると共に、外れのときには外れ回数と景品球数(セーフ数)を累算し、大当たりが生起したときには、前回大当たりが生起したときから今回大当たりが生起するまでの前記外れ回数から始動数を求め、(b)大当たりが生起する毎の始動数と累算のセーフ数と累算のアウト数(外れ回数)を求める。
そして、前記累計アウト数が、前記入力された現実に測定したアウト数になるまで、前記(a)(b)を繰り返して、演算により大当たりが生起する毎の始動数、累算セーフ数、累算アウト数を求める。
【0006】
この請求項1の発明のモデルに基づくシミュレーションは、入力された遊技台固有の切換確率等に基づく、大当たりが生起する毎の始動数、累算セーフ数、累算アウト数が求まる。
【0007】
又、請求項2の発明は、1回の大当たりに対するセーフ数(大当たりセーフ数)を求める。
【0009】
請求項3の発明は、請求項1の「累計アウト数が入力された現実に測定したアウト数になるまで(a)(b)を繰り返す」という工程を、遊技台の収支に関する「遊技球数(アウト数)と景品球数(セーフ数)の比」の平均値が所望の値と一致するまで繰り返して、大当たりセーフ数(1回の大当たりに対するセーフ数)の頻度を求める。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、本願発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は該実施の形態に係わる遊技台の分析支援装置を模式的に示している。
分析支援装置20で分析する遊技台10は、図1に模式的に示されているように、打ち込まれた遊技球11が入賞装置13に入賞することで景品球15が支給されるとともに、通常遊技状態12から入賞し易い特別遊技状態16に一定の確率14で切り替えられるものである。なお、この明細書では特別遊技状態16以外の状態を通常遊技状態12という。
なお、この実施の形態では、入賞装置13が始動口を兼ねているが、これに限定されず、入賞装置13とは別個に始動口を設け、該始動口に遊技球11が入った場合に通常遊技状態12から入賞し易い特別遊技状態16に一定の確率14で切り替えられるようにしてもよい。
この分析支援装置20は、分析期間中に実際に特別遊技状態16以外(即ち通常遊技状態12)で打ち込まれた遊技球11と景品球15の個数の比率(現実の入賞比率)18と(これに代えて遊技球11と景品球15の個数自体としてもよい。)、遊技台10に固有の通常遊技状態12から特別遊技状態16への切換確率21とに基づいて、その遊技台10の数式化されたモデル23によって計算される遊技台10の収支に関する値を多数回計算手段22により多数回計算し、多数回計算することで得られる多数個のその遊技台10の収支に関する値26を収支量記憶手段24で記憶するとともに、表示手段によりヒストグラム28として表示する。なお、30はその出現度である。
【0012】
ここで、収支に関する量(収支量)26とは、景品球15の個数、景品球15と遊技球11の個数の差、その差に遊技球の単価を乗じた額など、種々の種類であり得る。
また、収支量26の多数個の値を表示するには、その平均値と標準偏差を表示することが含まれる。分析対象期間は、通常遊技状態12で打ち込まれた遊技球11と景品球15の個数の比率(現実の入賞比率)18が平均化された値に落ち着く期間であれば足り、通常一営業日とすることで平均化された比率18が得られる。
前記繰り返し計算する回数は、十分なデータ数となることが必要で、1万回程度で十分な数が得られる(図2参照)。ここで重要なことは、数式化されたモデル23では、現実に生じた通常遊技状態12から特別遊技状態16への切換確率を用いず、遊技台10ごとに定められている一定の切換確率21を用いることである。
【0013】
この分析支援装置20によると、分析対象となる遊技台10で実際に生じた通常状態で打ち込まれた遊技球11と景品球15の個数の比率18と、その遊技台10で実際に生じた特別遊技状態16への切換確率ではなく、その遊技台10で本来的に予定されている特別遊技状態16への切換確率21とによって、その遊技台10で生じる現象が数式化されたモデル23によって再現され、しかもそれが多数回繰り返されることで、多数のデータが得られる。
この分析支援装置20によると、分析対象期間が短くとも、信頼に足る十分なデータ数が得られ、その十分な数のデータと現実のデータを対比することが可能になる。
すなわち、この分析支援装置20によると、例えば景品球15が過大であるという場合に、それが通常遊技状態12で入賞し易いことに起因しているのか、たまたま高確率で特別遊技状態16に切り替わったことに起因しているのかを、容易に把握することが可能になる。
【0014】
この分析支援装置20の一つの好ましい態様では、現実に通常遊技状態12で打ち込まれた遊技球11と景品球15の個数の比率18を入力し、遊技台10に固有の特別遊技状態16への切換確率21を記憶しておき、前記の比率18と前記の確率21に基づいて、「入賞の有無」と「特別遊技状態への切換の有無」を判別してその遊技台10の収支に関する値を計算する遊技台10の数式化されたモデル23を提供する。
更に、その数式化されたモデル23によってモデル23上での遊技球11が現実に打ち込まれた遊技球数に達するまで計算を進めてその時に得られらる収支に関する値を記憶する手段24と、前記計算を多数回繰り返し起動させる多数回繰り返し手段22と、多数回繰り返した結果得られる、多数個の収支に関する値26のヒストグラム28を表示する手段とを有する。なお、ここでヒストグラムとは、数値とその数値の出現比率との関係を示す図であって、棒状グラフに限られない。
この分析支援装置20によると、遊技台10の特性が視覚的に表示されて一目瞭然に把握することが可能になる。
【0015】
図2は、前記分析支援装置20の動作を説明し、図3はその動作のフローチャートを示している。図2において、1つのホールに多数の種類の遊技台10が配設されている。1つのCR機(カードリーダーを備えた遊技機)から、遊技球数(アウト数)、景品球数(セーフ数)、始動数、大当たりアウト数及び大当たりセーフ数が管理コンピュータ中の分析支援装置20に入力される。管理コンピュータ中には、遊技台10毎の実績データ、機種別データベース及びホールデータベースが含まれている。遊技台10毎の実績データは、アウト数、遊び率、始動数、大当たりアウト数、大当たりセーフ数及び売上げである。機種別データベースには上述の切替確率が含まれている。また、ホールデータベースには交換率及び遊技台10の設置台数が含まれている。遊技台10毎の実績データ、機種別データベース及びホールデータベースの各データは、数式化されたモデル23に入力されて遊技台10の特性が計算される。この計算は1万回繰り返される。該計算により算出された遊技台の収支球数(収支量に対応する。)及びその出現比率が表示装置に表示される。
【0016】
図3は該分析支援装置20の動作のフローチャートを示している。図3において、まずステップ1(S1)において、遊技台10の数式化されたモデル23がスタートする。
次に、ステップ2(S2)において、アウト数、セーフ数、始動数及び大当たり回数をゼロクリアする。
次に、ステップ3(S3)にて、大当たり乱数列から乱数値を読み出す。
次に、ステップ4(S4)において、読み出された乱数値が大当たり乱数値に等しいかどうか判定する。判定結果がYESであれば特別遊技状態に相当する「大当たり」となり、ステップ6(S6)に進み、NOであれば「はずれ」となり、通常遊技状態のままステップ5(S5)に進む。ここでは、実際の大当たり回数ないし確率を用いず、乱数列から乱数値を読み出して、それが大当たり乱数値か否かという手法をとる。このために、その日にたまたま生じた大当たり確率(ここでは大当たり回数/始動数という。)を用いてシミュレーションするのでなく、その遊技台にもともと予定されている大当たり確率に基づいて計算がなされる。
【0017】
次に、ステップ5(S5)において、はずれ回数をインクリメントして、ステップ3に戻る。次に、ステップ6(S6)において、「大当たり」から次の「大当たり」までの「始動回数(始動数)」を把握する。次に、ステップ7(S7)において、次回のはずれ回数カウントのために、回数カウンタをゼロクリアする。次に、ステップ8(S8)において、(「大当たり」から次の「大当たり」までの始動回数)を(始動数/分)で割り算し、「大当たり」から次の「大当たり」までの時間を把握する。ここでは、分析対象期間内に実際に生じた始動数をその遊技台の稼働時間で除した値によって(始動数/分)を求めている。この結果、(始動数/分)の値は実績値が用いられる。次に、ステップ9(S9)において、(1)(「大当たり」〜「大当たり」間の時間)に(アウト数/分)を掛け算した値をそれ以前のアウト数累計に加算して「アウト数累計」を更新する。(2)「アウト数」に「遊び率」を掛けた値をそれ以前のセーフ数累計に加算して「セーフ数累計」を更新する。(3)「通常遊技時間」をそれ以前の通常遊技時間累計に加算して「通常遊技時間累計」を更新する。ステップ9は通常遊技状態での収支を再現するものであり、実績値が用いられる。
【0018】
次に、ステップ10(S10)において、▲1▼「大当たり回数」をインクリメントする。▲2▼「大当たりアウト数」をそれ以前のアウト数累計に加算してアウト数累計を更新する。▲3▼「大当たりセーフ数」をそれ以前のセーフ数累計に加算してセーフ数累計を更新する。
なお、ここでは、「大当たりアウト数」は1回の大当たり中のアウト数であり、「大当たりセーフ数」は1回の大当たり中のセーフ数であり、両者とも後述する図4に示す方法により算出される。
次に、ステップ11(S11)において、「アウト数累計」<「実アウト数」かどうか判定する。判定結果がYESであればステップ3に戻り、判定結果がNOであればステップ12(S12)へ進む。
次に、ステップ12において、収支量(アウト数−セーフ数)を計算し記憶する。次に、エンドとなる。
【0019】
図4は前記「大当たりセーフ数」を求めておく処理手順を説明している。図4(a)はその処理のフローチャートを示し、図4(b)は1回当たりセーフ数の分布を示している。これは分析期間対象内に実際に生じたものである。
図4(a)では、まず、ステップ21(S21)において、大当たりセーフ球フィルター処理がスタートする。
次に、ステップ22(S22)において、1回当たりの大当たりセーフ数の全データからその標準偏差σを計算する。
次に、ステップ23(S23)において、各「大当たりセーフ数」がその平均値±3σ以内かどうか判定する。判定結果がYESであればステップ24(S24)へ進み、判定結果がNOであればステップ25(S25)へ進む。
次に、ステップ24において、前記平均値±3σ以内にある「1回当たりセーフ数」の平均値を計算する。この平均値が上述の図3のステップ10における「大当たりセーフ数」となる。
次に、ステップ25において、「大当たりセーフ数」を記憶する。次に、エンドとなる。
なお、「大当たりアウト数」についても、図4の「大当たりセーフ数」の処理を同様の処理がなされる。同様に、「1回当たりアウト数」の平均値が上述の図3のステップ10における「大当たりアウト数」となる。
【0020】
また、上記の分析支援装置20の場合、通常遊技状態12で打ち込まれた遊技球11と景品球15の個数の比率18を現実のものから変化させて計算を進めることができる。この結果、遊技台10の収支に関する量に関して所望の値が与えられた場合に、計算して得られる多数個の収支に関する量の平均値を所望の値と一致させる比率を求めることが可能となる。
この分析支援装置20の場合、このようして求められる、計算された多数個のその遊技台10の収支に関する値の平均値を所望の値と一致させる、通常遊技状態12で打ち込まれる遊技球11と景品球15の個数の比率を表示する手段を付加することができる。
【0021】
図5は、既知の異なる比率18としてのB1 、B2 、B3 に対応する「収支量の分布」を使用して、目標とする「収支量」に対応する未知の比率18を求める方法を説明している。
図5(a)にて、A1 、A2 、A3 は、それぞれB1 、B2 、B3 に対応する「収支の分布」の平均値である。なお、図5(a)の横軸Aは収支量である。
図5(b)は、上記B1 、B2 、B3 を使用して目標とする「収支量」の分布の平均値をATとする比率Bx を求める方法を示している。この場合、Bが横軸であり、Aが縦軸である。点(B1 、A1 )、点(B2 、A2 )及び点(B3 、A3 )を通る二次曲線を下記のように求める。
A=αB2 +βB+γ
より、α、β及びγを算出し、目標とする平均値ATに対応するBxを上式から求める。これを図示すると図5(b)となる。
このようにして、目標とする「収支量」の分布の平均値をATとする比率18の値Bxを求めることができる。
【0022】
図6は割数分布グラフを示している。なお、
割数=(景品球/売上げ)×10(割)
粗利=売上げ−景品球×単価
である。
例えば10000回のシミュレーション結果より、割数データを求めてグラフにしたものである。このグラフより対象となる遊技台10が現状の営業設定のもとで、平均としては15.3割となり、1回単位では、12割〜19割の範囲でばらつきがあることが分かる。
仮に、その日の目標割数が15割で、営業結果が14割であったとする。従来のように営業結果のみで判断すると遊技台10の釘を開ける必要があると判断されるが、上記割数分布の平均値が15.3なので、前記釘を閉める必要があると正しい判断ができる。また、割数分布と営業結果の比較によりその営業結果がどれぐらいの頻度で起こり得るかを視覚的に判断することが可能となる。
【0023】
分布ブラフの作成方法については、任意の個数のデータに対して一定の区間を設定し、その範囲内のデータ個数を集計して、表示する方法がある。また、データの分布を正規分布をみなし、次のように処理をして、グラフ作成をすることもできる。
確率密度関数の値を算出する。表示すべきデータをX={X1 、X2 ─Xn }とすると、確率密度関数f(χ,μ,σ)は、
【0024】
【数1】
Xの平均値をXaとすると、
Xa=(X1 +X2 +──Xn )/n
【数2】
【0025】
と表せる。この表を用いて、割数グラフに必要なデータを算出することもできる。 また、次式で信頼区間を設定し、その範囲を求めることもできる。
上式において、nに設置台数を入れれば、機種別単位での平均の割数のばらつきを求めることができる。χ0 を1.96とすれば、信頼区間として95%の下限値と上限値を求めることができる。割数グラフ表示せずに、このような数値で割数のばらつきの範囲を示すこともできる。
【0026】
図7は、遊技台を設置したホール全体の収支の例を示している。この場合、(アウト数)−(セーフ数)は100個であり、単価は4円である。また、遊技台の台数は10台である。これをホール内の全部の遊技台について加算した結果、ホール全体の収支合計は20,000円となる。なお、単価は景品球1個当たりの金銭価値をいう。
【0027】
【発明の効果】
本願の請求項1の発明は、遊技台のモデルに基づくシミュレーションによって、累計加算されたアウト数が現実に測定したアウト数になるまで繰り返され、入力された遊技台固有の切換確率等に基づくセーフ数等の累積値を求めることができる。
【0028】
又、請求項2の発明は、大当たりセーフ数(1回の大当たりに対するセーフ数)を求めることができる。
【0029】
又、請求項3の発明は、遊技台の収支に関する「遊技球数(アウト数)と景品球数(セーフ数)の比」の平均値が所望の値と一致するまで繰り返すので、精度のよい、大当たりセーフ数(1回の大当たりに対するセーフ数)の頻度を求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わる遊技台の分析支援装置の模式的な説明図である。
【図2】前記分析支援装置の動作説明図である。
【図3】前記分析支援装置の動作を示すフローチャートである。
【図4】大当たりセーフ球の処理の説明図である。
【図5】既知の収支量分布から目標とする収支量分布を求める方法の説明図である。
【図6】前記分析支援装置による割数分布グラフである。
【図7】ホール全体の収支の計算例を示す説明図である。
【符号の説明】
10 遊技台
11 遊技球
12 通常遊技状態
13 入賞装置
14 一定の確率
15 景品球
16 特別遊技状態
18 現実の入賞比率
20 遊技台の分析支援装置
21 遊技台に固有の特別遊技状態への切替確率
22 多数回繰り返し手段
23 数式化されたモデル
26 収支量
28 ヒストグラム
Claims (3)
- 通常状態において打ち込まれた遊技球が入賞装置に入賞することで景品球が支給されると共にある特定の遊技台における固有の切換確率で前記通常状態から特別遊技状態(大当たり状態)に切り替えられ、
この特別遊技状態(大当たり状態)においては、遊技球が通常状態に比して前記入賞装置に入賞し易い状態となる遊技機に対し、その遊技機の遊技球の収支に関するモデルを用いて分析する分析支援装置であり、
前記遊技台固有の切換確率に基づいた乱数列と、ある特定の遊技台における現実に測定した通常状態で打ち込まれた遊技球数(アウト数)と景品球数(セーフ数)前記モデルに対する入力値とし、
(a)前記通常状態において打ち込まれた遊技球に対し、前記乱数列に基づいて大当たりを生起するか否かを判断すると共に、外れのときには外れ回数と景品球数(セーフ数)を累算し、大当たりが生起したときには、前回大当たりが生起したときから今回大当たりが生起するまでの前記外れ回数から始動数を求め、
(b)大当たりが生起する毎の始動数と累算のセーフ数と累算のアウト数(外れ回数)を求め、
前記累計アウト数が、前記入力された現実に測定したアウト数になるまで、前記(a)(b)を繰り返すことによって、演算により大当たりが生起する毎の始動数、累算セーフ数、累算アウト数を求めることを特徴とする遊技台の分析支援装置。 - 大当たりセーフ数(1回の大当たりに対するセーフ数)を求める請求項1の遊技台の分析支援装置。
- 請求項1の「累計アウト数が入力された現実に測定したアウト数になるまで(a)(b)を繰り返す」という工程を、遊技台の収支に関する「遊技球数(アウト数)と景品球数(セーフ数)の比」の平均値が所望の値と一致するまで繰り返して、大当たりセーフ数(1回の大当たりに対するセーフ数)の頻度を求める請求項2の遊技台の分析支援装置。
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