JP4274223B2 - 車両操作装置 - Google Patents

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本発明は、車体に対して変位可能に設けられて運転者により操作される操作部材を、車体に対して変位可能に設けた操作部本体に組み付けてなる車両操作装置に関する。
従来から、例えば、特開平9−301193号公報に開示されているように、運転者が操作する制御ノブ(操作部材)が取り付けられたコンソールを運転席近傍で変位可能にした車両がある。この車両においては、コンソールが、前後方向、左右方向および上下方向に調整可能になった支持アームに取り付けられており、支持アームとともにコンソールを変位させることにより、制御ノブの位置調節ができ、また、運転者だけでなく助手席の乗員も制御ノブの操作ができるようになっている。
しかしながら、上記車両においては、車両の走行中にコンソールを変位させると、制御ノブが揺れることがあり、また、誤って制御ノブを動かしたりすると、車両はその揺れや誤った操作に基づいて車両の状態(加減速、制動および操舵)を変更してしまうという問題がある。
本発明は、上記問題に対処するためになされたもので、その目的は、車両の走行中に操作部材が取り付けられた操作部本体を変位させる際、揺れ等による誤った操作部材の操作があればその操作を無効にすることのできる車両操作装置を提供することである。
上記の目的を達成するため、本発明にかかる車両操作装置の特徴は、固定手段により車体側に固定される操作部本体と、固定手段による操作部本体の固定を解除して、操作部本体を車体に対して変位可能にする固定解除手段と、操作部本体に変位可能に設けられて運転者により操作される操作部材と、操作部材の変位位置を検出する位置検出手段と、操作部材の変位位置に応じて車両の状態を変更させる出力発生手段と、固定手段が操作部本体を車体側に固定しているときには、操作部材の操作を有効にし、固定解除手段により操作部本体の固定が解除されているときには、操作部材の操作を無効にする出力制御手段と、固定解除手段により操作部本体の固定が解除されたときに、その固定解除時の操作部材の位置を基準位置として基準位置に操作部材が向くように反力を発生する反力発生手段とを備えたことにある。
前記のように構成した本発明の車両操作装置によれば、固定手段が操作部本体を車両側に固定しているときには、出力制御手段が操作部材の操作を有効にして通常の車両操作を行うことができる。また、固定解除手段によって、固定手段による操作部本体の固定が解除されているとき、すなわち、操作部本体が車体に対して変位可能になっているときには、出力制御手段が操作部材の操作を無効にする。したがって、操作部本体の移動中に操作部材に揺れが生じたり、誤操作が行われたりしても、その操作は無効になるため、誤操作による車両の状態変化がなくなる。また、操作部本体の固定を解除したときに、操作部材が固定解除時の位置である基準位置に向くように反力を発生する反力発生手段を設けたため、車両走行中に操作部本体の固定位置を変更する場合でも、そのときの車両状態を維持できる。
また、前記車両操作装置は、固定解除手段により操作部本体の固定が解除されているときに、操作部材に所定値以上の入力があれば、出力制御手段が操作部材の操作を有効にするようにすることができる。これによると、操作部本体を移動させるときに、運転者が意識的に操作部材を操作したい場合は、操作部材に所定値以上の変位が生じるように操作部材を操作することにより、その操作に基づいた出力が車両に対して行われる。このため、咄嗟の場合でも適正な車両操作ができるようになり安全性が確保される。なお、前記入力とは、操作部材の変位と操作部材への操作力を含むものである。
以下、本発明による車両操作装置の一実施形態を図面を用いて説明する。この車両操作装置は、図1に示した操作部材としての操作レバー(ジョイスティック)10が組み込まれた箱状の操作部本体11を備えている。操作部本体11は、後側面がパイプ状の支持アーム12の一端に連結固定されて、この支持アーム12と、車体本体側に垂設された取付け片13に着脱自在に取り付けられ支持アーム12の他端側を締め付け固定する締め具14とからなる固定手段を介して、車両本体側における運転席近傍に配設されている。
締め具14は、図2に示すように、締付け板15と、一端に長円形の止板16aが固定されたガイド棒16と、中央部に設けられた挿通穴(図示せず)にガイド棒16を挿通させた一対の円形移動板16b,16cと、円形移動板16b,16c間におけるガイド棒16の外周に巻設されたコイルばね17と、ソレノイド18とで構成されている。締付け板15は、両端側に穴部15a,15bが設けられた可撓性の金属板からなっており、支持アーム12の他端側周面に巻き付けられて両端部が取付け片13の両側に延びている。そして、ガイド棒16が、締付け板15の端部側の一面に止板16aを当接させ、締付け板15の端部側の他面に円形移動板16bを当接させて、締付け板15の穴部15a,15bおよび取付け片13に設けられた取付け穴13aを挿通している。
なお、締付け板15は、両端部側の面がそれぞれ対応する取付け片13の側面に密着しているときには支持アーム12を締付け固定し、両端部側の面が取付け片13の側面から離れているときには支持アーム12との間に多少の隙間ができて支持アーム12を移動可能にさせるような長さおよび形状に設定されている。
ソレノイド18は、円形移動板16cの近傍における車体側に取り付けられ、パイプ状の進退軸18aを図2の矢印d方向に突出させることにより、円形移動板16cを円形移動板16b側に移動させてコイルばね17を収縮させる。そして、コイルばね17の弾性を利用して、止板16aと円形移動板16bとで締付け板15の両端部側の面を取付け片13に圧接させることにより、締付け板15で支持アーム12を締付け固定させる。また、進退軸18aを矢印e方向に後退させることにより、コイルばね17を伸張させて締付け板15による支持アーム12の締付け固定を解除する。
なお、支持アーム12と締め具14からなる固定手段は、チルト・テレスコ機構を利用しており、支持アーム12が締め具14に締付け固定されていないときには、操作部本体11および支持アーム12は、図1の矢印aで示した前後方向に変位可能になるとともに、矢印bで示した上下方向に変位可能になる。また、矢印cで示したように支持アーム12を軸とした回転方向にも変位可能になる
締め具14は、電気的にオンオフすることにより、支持アーム12を固定・固定解除できるようにしたもので、操作部本体11の側面に設けられた固定解除スイッチ19を押してオン状態にすると、ソレノイド18の進退軸18aは矢印e方向に後退して支持アーム12は締め具14から移動可能になる。また、固定解除スイッチ19を離してオフ状態にすると、ソレノイド18の進退軸18aは矢印d方向に突出して支持アーム12は締め具14に固定される。なお、締め具14による支持アーム12の固定は、固定解除スイッチ19がオフ状態のときだけでなく、固定解除スイッチ19がオン状態になっている場合でも、後述する制御により行われることがある。
図3は、操作部本体11内に収容された操作レバー10を含む操作レバー装置の概略斜視図を示している。操作レバー10は、運転者の操作により全体を前後方向および左右方向に傾動(回動)されるもので、円柱棒状のロッド10aと、ロッド10aの上部外周に固定された円柱状の把持部10bとを備えている。ロッド10aは、略中央部に球状部10cを備えて、この球状部10cによって車体に対して左右および前後方向に回動可能に支持されている。
また、操作レバー装置は、操作レバー10の車両左右方向の回動に対する反力(中立位置から車両左右方向に回動させようとする運転者の操作力に抗する力)を発生する左右方向反力発生機構20を備えている。この左右方向反力発生機構20は、ガイドプレート21、回転軸22、第1歯車23、第2歯車24、左右反力用の電動モータ25および位置検出手段としての操作位置センサ26を備えている。
ガイドプレート21は、L字状に屈曲された板状体からなり、回転軸22に固定された面が鉛直面になるように配置され、水平方向に配置される面に車両前後方向に長手方向を有する溝21aが設けられている。そして、水平方向に配置される面は鉛直面の上端に位置するように配置され、溝21a内をロッド10aの上部側部分が貫通している。回転軸22は、その軸線が車両前後方向に沿うとともに、操作レバー10の球状部10cの中心を通るように車体に対して回転可能に支持され、中央部に第1歯車23を一体的に備えている。この第1歯車23は電動モータ25の回転軸に固定された第2歯車24に噛合している。
操作位置センサ26は、回転軸22の端部位置において車体側に固定され、回転軸22の回転角を操作レバー10の左右方向の操作位置として検出する。この操作位置センサ26の出力である操作位置の値は、操作レバー10が左右方向の中立位置にあるときに「0」となるように調整されている。
さらに、操作レバー装置は、操作レバー10の車両前後方向の傾動に抗する反力(中立位置から車両前後方向に傾動させようとする運転者の操作力に抗する力)を発生する前後方向反力発生機構30を備えている。この前後方向反力発生機構30は、ガイドプレート31、回転軸32、第3歯車33、第4歯車34、前後反力用の電動モータ35、および位置検出手段としての操作位置センサ36を備えている。
ガイドプレート31は、ガイドプレート21と同様、L字状に屈曲された板状体からなり、回転軸32に固定された面が鉛直面になるように配置され、水平方向に配置される面に、車両左右方向に長手方向を有する溝31aが設けられている。そして、水平方向に配置される面は鉛直面の下端に位置するように配置され、溝31a内をロッド10aの下部側部分が貫通している。また、回転軸32は、その軸線が車両左右方向に沿うとともに、操作レバー10の球状部10cの中心を通るように車体に対して回転可能に支持され、中央部に第3歯車33を一体的に備えている。この第3歯車33は電動モータ35の回転軸に固定された第4歯車34に噛合している。
操作位置センサ36は、回転軸32の端部位置において車体側に固定され、回転軸32の回転角を操作レバー10の前後方向の操作位置として検出する。この操作位置センサ36の出力である操作位置の値は、操作レバー10が前後方向の中立位置にあるときに「0」となるように調整されている。
つぎに、車両操作装置の電気制御部について、図4を用いて説明する。この電気制御部40では、前述した固定解除スイッチ19および操作位置センサ26,36が電気制御装置41に接続されている。電気制御装置41は、CPU41a、ROM41b、RAM41cなどを有するマイクロコンピュータによって構成され、固定解除スイッチ19のオンオフ状態に応じてソレノイド18の状態を変更するとともに、操作位置センサ26,36が検出する検出値に応じてエンジン制御装置42、ブレーキ制御装置43およびステアリング制御装置44を制御する。
エンジン制御装置42は、操作位置センサ36が検出する操作レバー10の操作位置に基づいて電気制御装置41によって制御され、スロットル開度を制御するスロットルアクチュエータ45を駆動させることによって車両を加速制御する。操作レバー10は、車両の前後方向において、その中立位置を境に後方に変位するに従って車両の加速度を大きくし、中立位置側に変位するに従って車両の加速度を小さくするように設定され、中立位置においては、加速度を「0」にするように設定されている。
したがって、運転者の操作により、操作レバー10が中立位置よりも後方の部分で前後方向に変位すると、その操作位置を操作位置センサ36が検出し、その操作位置に応じた信号が電気制御装置41に送信され、電気制御装置41は、エンジン制御装置42に、スロットルを開成するための制御信号を出力する。そして、エンジン制御装置42がスロットルアクチュエータ45を制御することにより、操作レバー10の操作位置に応じて車両は前進走行を加減速する。
ブレーキ制御装置43は、操作位置センサ36が検出する操作レバー10の操作位置に基づいて電気制御装置41によって制御され、車両に制動力を付与するブレーキアクチュエータ46を駆動させる。操作レバー10は、車両の前後方向において、その中立位置を境に前方に変位するに従って車両の制動力を大きくし、中立位置側に変位するに従って車両の制動力を小さくするように設定され、中立位置においては、制動力を「0」にするように設定されている。
したがって、運転者の操作により、操作レバー10が中立位置よりも前方の部分で前後方向に変位すると、その操作位置を操作位置センサ36が検出し、その操作位置に応じた信号が電気制御装置41に送信され、電気制御装置41は、演算処理によって操作位置に応じた制動力の値を算出し、その制御信号をブレーキ制御装置43に出力する。そして、ブレーキ制御装置43がブレーキアクチュエータ46を制御することにより、操作レバー10の操作位置に応じて車両は前進走行を制動する。
ステアリング制御装置44は、運転者による操作レバー10の操作に従った車体左右方向の変位量により操舵アクチュエータ47を制御して車両を左右に操舵する。すなわち、電気制御装置41は、操作位置センサ26からの操作レバー10の左右方向の変位位置を入力して、この入力した変位位置に対応した操舵角を計算する。この操舵角は、操作レバー10の変位位置が中立位置であるとき「0」に設定され、操作レバー10が、その中立位置を境に車両右側に変位するに従って操舵角が右側に大きくなって車両は右旋回し、中立位置を境に車両左側に変位するに従って操舵角が左側に大きくなって車両は左旋回するように設定されている。そして、電気制御装置41は、算出した操舵制御信号をステアリング制御装置44に出力し、テアリング制御装置44は、この操舵制御信号に応じて操舵アクチュエータ47を制御することにより車両を左右方向に変位させ操舵する。
つぎに、以上のように構成した電気制御部40を備えた車両操作装置において、車両の走行中に操作部本体11を位置調節のために移動させるときの操作レバー10の操作に対する反力および車両への加速度、制動力、操舵角等の出力状態を、図5のフローチャートを用いて説明する。図5は、図4に示した電気制御装置41のCPU41aが実行するプログラムを示したものであり、このプログラムは、電気制御装置41に備わったメモリのROM41bに記憶されており、運転者の操作によりイグニッションスイッチがオン状態にされたのちに、所定の短時間ごとに繰り返し実行される。
まず、プログラムは、ステップS100において開始され、CPU41aは、ステップS102において、固定解除スイッチ19がオフ状態であるか否かを判定する。プログラムの初期においては、操作部本体11が支持アーム12と締め具14によって取付け片13に固定されて通常の車両操作ができる状態であれば、固定解除スイッチ19はオフ状態であり、操作部本体11が固定されず変位可能な状態であれば固定解除スイッチ19はオン状態である。ここでは、固定解除スイッチ19がオフ状態であるとして、ステップS102において「YES」と判定して、ステップS104に進む。ステップS104においては、キャンセルフラグCFが“0”に設定される。
このキャンセルフラグCFは、“1”により固定解除スイッチ19がオン状態であることを無効として、操作部本体11が移動不可能でありかつ操作レバー10が操作可能な状態であることを表し、“0”により固定解除スイッチ19が有効な状態を表すものであり、初期においては、初期化処理により“0”に設定されている。ステップS104において、キャンセルフラグCFを“0”に設定するのは、後述するプログラム実行において、キャンセルフラグCFが“1”に設定された状態で、ステップS104に進む場合があるためで、ここでは、キャンセルフラグCFを改めて“0”に設定し、キャンセルフラグCFが“0”である場合の以下の処理が後続される。
つぎに、ステップS106において、締め具14をロック状態にする。この場合、ステップS102において、固定解除スイッチ19がオフ状態であると判定されているため、締め具14はすでにロック状態になっているが、改めてこの処理が行われる。これも前述したステップS104の処理において、キャンセルフラグCFを“0”に設定したことと同様の理由で、後述するプログラム実行において締め具14が固定解除された状態でステップS106に進む場合があるためである。
そして、ステップS108において、操作レバー10の位置Xを操作位置センサ26,36から入力し、入力した位置Xを、プログラム実行時における操作レバー10の変位位置を表す位置Xnとして設定しておく。ついで、ステップS110において、操作レバー10の位置Xnと反力マップとから反力Fを決定してステップS112に進み、ステップS112において反力Fを出力する。なお、この反力マップはROM41bに予め記憶されている。これによって、運転者が操作レバー10を操作したときのその操作位置に応じた反力が操作レバー10に付与され、運転者による操作レバー10の操作が安定する。
つぎに、ステップS114において、操作レバー10の位置Xnに応じた加速度、制動力および操舵角が車両に発生するように車両状態Ynを出力する。この車両状態Ynは、操作位置センサ26,36が検出する操作レバー10の操作位置に応じて出力される。すなわち、操作レバー10が後方に操作されると、エンジン制御装置42がスロットルアクチュエータ45を制御して車両を加速させ、操作レバー10が前方に操作されると、ブレーキ制御装置43がブレーキアクチュエータ46を制御して車両を制動する。また、操作レバー10が左側に操作されると、ステアリング制御装置44の制御によって車両は左旋回し、操作レバー10が右側に操作されると、車両は右旋回する。
このように、車両は操作レバー10の操作に応じた通常の走行を行う。ついで、ステップS116において、操作レバー10の位置Xnを一時的に位置XtmpとしてメモリのRAM41cに記憶するとともに、ステップS118において、出力された車両状態Ynを一時的に車両状態YtmpとしてRAM41cに入力しておく。そして、ステップS120に進んでプログラムは一旦終了する。
所定時間の経過後、ステップS100からプログラムの実行をふたたび開始し、CPU41aは、ステップS102の判定処理を実行する。ここで、固定解除スイッチ19が、まだ、オフ状態であれば、プログラムをステップS104に進め、前述したステップS104,S106の処理を行う。つぎに、ステップS108において、操作レバー10の位置Xを入力し、入力した位置Xを、プログラム実行時における操作レバー10の位置Xnとして設定しておく。ついで、前回のプログラム実行と同様に、ステップS110〜S114の処理を行うことにより、操作レバー10の位置Xnに基づいて反力Fを決定しその反力を操作レバー10に出力するとともに、車両状態Ynを車両に対して出力する。
つぎに、ステップS116において、操作レバー10の新たな位置Xnを位置Xtmpとして更新するとともに、ステップS118において、新たな車両状態Ynを車両状態Ytmpとして更新しておく。そして、ステップS120に進んでプログラムの実行を一旦終了する。また、再度繰り返してこのプログラムを実行しても、ステップS102において、固定解除スイッチ19がオフ状態である限り、プログラムは前述した処理と同じ処理を繰り返す。
そして、運転者が操作本体11を移動させるために固定解除スイッチ19を押すと、CPU41aは、前記プログラムの実行中に、ステップS102において「NO」と判定して、ステップS122に進む。ステップS122においては、キャンセルフラグCFが“1”であるか否かを判定する。キャンセルフラグCFは“0”に設定されたままであるため、ステップS122において、「NO」と判定され、ステップS124に進む。ステップS124においては、操作レバー10の位置Xを入力し、入力した位置Xを、プログラム実行時における操作レバー10の位置Xnとして設定する。
つぎに、ステップS126において、操作レバー10の位置Xnから前回のプログラム実行におけるステップS116の処理時にメモリのRAM41cに記憶させておいた位置Xtmpを減算した値の絶対値|Xn―Xtmp|が所定値αよりも大きいか否かを判定する。所定値αは、操作レバー10の移動が、運転者の操作によるものか、操作部本体11を移動するときに操作レバー10に生じた揺れや接触等によるものかを判断するための閾値で、運転者が操作レバー10を操作したと判定できる最小移動距離に基づいて決定される。ステップS126の判定においては、|Xn―Xtmp|が所定値αよりも大きければ、操作レバー10は運転者による正常な操作と判定され、|Xn―Xtmp|が所定値αよりも小さければ揺れ等による誤操作であると判定される。
ここで、|Xn―Xtmp|が所定値αよりも小さければ、操作レバー10の位置Xnへの移動は、運転者の意思によるものでなく、操作部本体11の移動の際に生じる揺れか、または、運転者の手等が操作レバー10に接触したことによる誤操作等であると判定する。そして、ステップS126において、「NO」と判定して、ステップS128に進み、以下、操作レバー10の操作量(移動量)を無視した別の制御による車両操作が行われる。
まず、ステップS128において、ソレノイド18の進退軸18aを矢印e方向に後退させることにより締め具14による支持アーム12の締付けを解除して、操作部本体11を移動可能にする。ついで、ステップS130において、操作レバー10の位置Xnとレバーホールド反力のマップとからレバーホールド反力Fを決定する。
このレバーホールド反力のマップは、予め設定してマップ化したものでROM41bに記憶されており、固定解除スイッチ19が押されたときの操作レバー10の位置Xnを基準位置として、この基準位置に反力が向うようにしたものである。そして、レバーホールド反力Fの最大値をFAとし、FAを超えた力で操作レバー10を操作して、その操作量が所定値αを超えた場合には、ステップS126において、「YES」と判定されるようにしている。したがって、ステップS130においては、レバーホールド反力FがFA以下で、操作レバー10の操作量が所定値α以下の図示の範囲でレバーホールド反力Fが決定され、そのレバーホールド反力Fの方向は、固定解除スイッチ19が押されたときの操作レバー10の位置Xnに向うようになる。
ついで、プログラムは、ステップS132に進み、ステップS130において決定されたレバーホールド反力Fが出力される。つぎに、ステップS134に進み、前回のプログラム実行時に、ステップS118において更新処理された車両状態Ytmpを車両に対して出力する。これによって、車両は、固定解除スイッチ19が押される直前の状態で、加速、制動および操舵が行われる。すなわち、この処理は、固定解除スイッチ19が押されたときの車両の状態をそのまま維持させるためのもので、操作部本体11を移動させるときに振動等によって、操作レバー10に変位が生じても、その変位を無視して前の車両状態Ytmpを維持させる。
そして、ステップS120に進んでプログラムは一旦終了する。また、再度、プログラムが実行され、固定解除スイッチ19が押されたままであれば、ステップS102において「NO」と判定して、ステップS122に進み、キャンセルフラグCFが“1”であるか否かが判定される。キャンセルフラグCFは“0”であるため、ステップS122において「NO」と判定してステップS124に進み、ステップS124において、操作レバー10の位置Xを入力し、入力した位置Xを、プログラム実行時における操作レバー10の位置Xnとして設定する。
ステップS124の処理後、ステップS126に進んで、|Xn―Xtmp|が所定値αよりも大きいか否かを判定する。ここで、まだ|Xn―Xtmp|が所定値αよりも小さい状態が続いていれば、ステップS126において、「NO」と判定して、ステップS128に進み、以下、ステップS128〜S134の処理を行って、ステップS120に進んでプログラムは終了する。
以後、プログラムの実行を開始しても、固定解除スイッチ19が押されたままで、かつ、|Xn―Xtmp|が所定値αよりも小さい状態が続いていれば、前述したステップS100,S102,S122〜S134,S120の処理を繰り返す。そして、操作部本体11の位置調節が終了して、運転者が固定解除スイッチ19を離したときにステップS102において、「YES」と判定して、前述したステップS102〜S120の処理を行う。その処理の際に、キャンセルフラグCFは“0”に設定される。
また、再度、運転者が操作部本体11を移動させるために固定解除スイッチ19を押すと、プログラムは、ステップS102において、「NO」と判定して、ステップS122に進み、ステップS122においてキャンセルフラグCFが“1”に設定されているか否かが判定される。キャンセルフラグCFは、前回のプログラム実行において“0”に設定されているため、ステップS122において、「NO」と判定して、ステップS124に進み、ステップS124の処理を行う。
つぎに、ステップS126において、|Xn―Xtmp|が所定値αよりも大きいか否かを判定する。ここで、操作レバー10は運転者によって操作されていて、|Xn―Xtmp|が所定値αよりも大きければ、ステップS126において「YES」と判定して、ステップS136に進む。ステップS136においては、キャンセルフラグCFが“1”に設定される。このキャンセルフラグCFの“1”への設定は、運転者による操作レバー10の操作を有効にするために行われるものである。このキャンセルフラグCFの設定により、固定解除スイッチ19は押されたままで、そのオン状態はキャンセルされてオフ状態にあるものとされる。
ついで、プログラムは、ステップS106に進んで、固定解除スイッチ19が押されたままの状態で、ソレノイド18の進退軸18aが図2の矢印d方向に突出して操作部本体11は固定された状態になる。この場合のソレノイド18の作動は、プログラムに応じたCPU41aの制御により行われる。そして、ステップS108〜S118の処理を行い、プログラムはステップS120に進んで一旦終了する。
所定時間の経過後、ステップS100からプログラムの実行をふたたび開始し、CPU41aは、ステップS102の判定処理を実行する。ここで、固定解除スイッチ19がまだ押されたままの状態であれば、ステップS102で「NO」と判定して、ステップS122に進み、ステップS122でキャンセルフラグCFが“1”であるか否かが判定される。キャンセルフラグCFは、前回のプログラム実行時にステップS136において“1”に設定されているため、ステップS122において「YES」と判定して、ステップS106に進む。そして、前述したステップS106〜S118の処理を行い、プログラムはステップS120に進んで一旦終了する。
以後、固定解除スイッチ19が押されたままの状態が続く限り、ステップS100,S102,S122の処理後、ステップS106〜S120の処理が繰り返される。そして、運転者による操作部本体11の位置調節が終了して、固定解除スイッチ19が離されオフ状態になると、ステップS100から実行開始されたプログラムは、ステップS102において「YES」と判定して、ステップS104〜S120の処理を行い、以後、ステップS100〜S120の処理を繰り返す。この間に、ステップS104において、キャンセルフラグCFは、“0”に設定される。
なお、前記説明では、操作レバー10の変位位置を位置Xnとしているが、この位置Xnは、操作レバー10の左右方向の変位位置だけでなく、前後方向の変位位置も含むものとしている。したがって、図5のフローチャートの説明において、操作レバー10の位置Xnに応じた車両状態Ynとして、加速度、制動力および操舵角を上げている。
このように、本実施形態による車両操作装置では、操作部本体11の位置調節をするために、固定解除スイッチ19を押して締め具14による支持アーム12の固定を解除しているときに、操作部本体11の移動により操作レバー10が揺れたり、操作レバー10を持つ運転者の手が不意に移動したりした場合には、車両は、固定解除スイッチ19を押す直前の状態で走行を継続する。また、運転者が意識的に操作レバー10を所定の力で操作した場合には、その操作に基づいた車両走行が行われる。これによって、操作部本体11の移動中であっても運転者による適正な操作は有効となり安全性が確保される。なお、本実施形態では、固定解除スイッチ19を押している状態でも、操作レバー10の変位に基づいて運転者が意識的に操作しているかどうかを判断しているが、操作レバー10の変位ではなく操作レバー10への操作力を検知して判断してもよい。
図6は、本発明の他の実施形態による車両操作装置で使用される操作部本体50と、操作部本体50を固定する支持アーム51と締め具52とからなる固定手段とを示している。支持アーム51は先端部が球状部51aに形成された棒状体で構成され、後端が操作部本体50の後側面に連結固定されている。そして、先端の球状部51aが、車体本体側の取付け片53に固定された締め具52に着脱自在に取り付けられている。締め具52は、締付け板54と、一端に円形の止板55aが固定されたガイド棒55と、中央部に設けられた挿通穴(図示せず)にガイド棒55を挿通させた一対の円形移動板55b,55cと、モータ56とで構成されている。
締付け板54は、両端側に穴部54a,54bが設けられ、中央部が球状部51aの周面に沿うような曲面に形成された可撓性の金属板からなっており、中央部が球状部51aの周面に巻き付けられて両端部が取付け片53の両側に延びている。そして、ガイド棒55が、締付け板54の端部側の一面に止板55aを当接させ、締付け板54の端部側の他面に円形移動板54bを当接させて、締付け板54の穴部54a,54bおよび取付け片53に設けられた取付け穴53aを挿通している。
なお、締付け板54は、両端部側の面がそれぞれ対応する取付け片53の側面に密着しているときには支持アーム51の球状部51aを締付け固定し、両端部側の面が取付け片53の側面から離れているときには支持アーム51の球状部51aとの間に多少の隙間ができて支持アーム51を移動可能にさせるような長さおよび形状に設定されている。
モータ56は、円形移動板55cの近傍における車体側に取り付けられ、パイプ状の進退軸56aを図6の矢印f方向に突出させることにより、円形移動板55cを円形移動板55bに圧接させる。そして、止板55aと円形移動板55bとで締付け板54の両端部を取付け片53に圧接させることにより、締付け板54で支持アーム51の球状部51aを締付け固定させる。また、進退軸56aを矢印g方向に後退させることにより、締付け板54による支持アーム51の締付け固定を解除する。
なお、支持アーム51と締め具52からなる固定手段は、チルト・テレスコ機構を利用しており、支持アーム51が締め具52に締付け固定されていないときには、操作部本体50および支持アーム51は、前後方向、上下方向および支持アーム51を軸とした回転方向に移動可能になる。また、締め具52は、操作部本体50の側面に設けられた固定解除スイッチ57を押してオン状態にすると、モータ56の進退軸56aは後退して支持アーム51は締め具52から移動可能になり、固定解除スイッチ57を離してオフ状態にすると、モータ56の進退軸56aは突出して支持アーム51は締め具54に固定される。この車両操作装置におけるそれ以外の部分の構成については前記実施形態と同様である。また、その作用効果についても同様である。
本発明の実施形態による車両操作装置が備える操作部本体を車両側に取り付けた状態を示す概略斜視図である。 図1に示した締め具の側面図である。 操作レバー装置の概略斜視図である。 車両操作装置の電気制御装置を示すブロック図である。 図4に示したCPUが実行する車両制御を示すフローチャートである。 本発明の他の実施形態による車両操作装置が備える操作部本体を車両側に取り付けた状態を示す概略斜視図である。
符号の説明
10…操作レバー、11,50…操作部本体、12,51…支持アーム、13…取付け片、14,52…締め具、15,54…締付け板、16,55…ガイド棒、16b,16c…円形移動板、17…コイルばね、18…ソレノイド、19,57…固定解除スイッチ、20…左右方向反力発生機構、25,35…電動モータ、26,36…操作位置センサ、30…前後方向反力発生機構、41…電気制御装置、41a…CPU、42…エンジン制御装置、43…ブレーキ制御装置、44…ステアリング制御装置、56…モータ。

Claims (2)

  1. 固定手段により車体側に固定される操作部本体と、
    前記固定手段による前記操作部本体の固定を解除して、前記操作部本体を車体に対して変位可能にする固定解除手段と、
    前記操作部本体に変位可能に設けられて運転者により操作される操作部材と、
    前記操作部材の変位位置を検出する位置検出手段と、
    前記操作部材の変位位置に応じて車両の状態を変更させる出力発生手段と、
    前記固定手段が前記操作部本体を車体側に固定しているときには、前記操作部材の操作を有効にし、前記固定解除手段により前記操作部本体の固定が解除されているときには、前記操作部材の操作を無効にする出力制御手段と、
    前記固定解除手段により前記操作部本体の固定が解除されたときに、その固定解除時の前記操作部材の位置を基準位置として前記基準位置に前記操作部材が向くように反力を発生する反力発生手段と
    を備えたことを特徴とする車両操作装置。
  2. 前記固定解除手段により前記操作部本体の固定が解除されているときに、前記操作部材に所定値以上の入力があれば、前記出力制御手段が前記操作部材の操作を有効にする請求項1に記載の車両操作装置。
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