JP5395703B2 - 多方向入力装置 - Google Patents

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Description

本発明は、操作部材による多方向の操作によって各種信号の入力を行なうことができる多方向入力装置であって、特に、シフトバイワイヤ方式のシフト操作装置に適する構造を有する多方向入力装置に関する。
多方向入力装置は、一般に、ケーシングと、互いに直交する2方向に回動自在にケーシングに軸支され且つそれぞれが回動方向と直角する方向に延びる長孔を有する一組の回動部材と、これら一組の回動部材の各長孔を貫通して延びるとともに任意の方向に操作されることにより前記各回動部材を回動させる操作部材と、前記一組の回動部材に関連付けて設けられ且つ各回動部材の回動角度に対応する信号を出力する信号出力手段とを備えている(例えば、特許文献1参照)。
また、このような多方向入力装置は、その構造原理により、例えば自動車の自動変速機のシフト操作装置に適用できる。該シフト操作装置は、従来から様々な形態のものが知られているが、最近では、シフトレバー等のシフト部材の切換位置をセンサによって検知して、それを電気的な切換信号に変換し、その切換信号によってアクチュエータを作動させて変速機の接続状態を切り換える、いわゆるシフトバイワイヤ方式が開発されている。
図7および図8には、そのようなシフトバイワイヤ方式のシフト操作装置の一例(特許文献2参照)が示されている。図示のように、このシフト操作装置111はハウジング112を備えている。ハウジング112は、下端部に設けられたフランジ部112aを介して車両のフロアコンソールFに締結固定される。ハウジング112の上部には、シフトゲート113が形成されたカバー体114が被せられている。シフトゲート113からはシフトレバー115が突出しており、その上端部には球状のノブ116が取り付けられる。シフトゲート113は、車両の前後左右方向に沿ってそれぞれ延びる十字状のゲートと、十字部分の左端部から車両前方に延びるゲートとを組み合わせることによって形成されている。シフトレバー115がシフトゲート113における左側の前端部(R位置)に操作されると、車両の変速機は後進状態に切り換えられるようになっている。また、シフトレバー115が、十字部分の左端部(N位置)に操作されると、変速機は中立状態に切り換えられるようになっている。さらに、シフトレバー115が、十字部分の中央部(S位置)に操作されると、変速機はシーケンシャル状態に切り換えられるようになっている。
ハウジング112内にはリテーナ117が配置されており、リテーナ117はシャフト118と一体で前後方向(シフト方向)に回動するようになっている。また、リテーナ117の上部は、略コ字状に形成されたシフトレバー115の下部にセレクトピン119を介して回動可能に取り付けられている。したがって、シフトレバー115がリテーナ117に対して左右方向(セレクト方向X)に回動可能であるとともに、リテーナ117が前後方向(シフト方向Y)に回動可能であるため、シフトレバー115は前後左右方向に回動可能になっている。
ハウジング112においてシャフト118が貫通する側壁134にはセンサユニット136が取り付けられている。センサユニット136は、扁平な有底四角箱状のケース137と、ケース137を覆うカバープレート138とを備えている。ケース137内には、ケース137よりも小さく形成された基板としてのプリント基板139が締結固定されている。
ケース137内には、第1センサ機構143及び第2センサ機構144が集中配置されている。第1センサ機構143は、第1回動片145、磁石146、第1センサとしての第1磁気抵抗素子(以下、MRE素子という)147a及び第2センサとしての第2MRE素子147bによって構成されている。第1回動片145は、シフトレバー115がシフト方向に操作される際に、シフトレバー115と連動してシフト方向に回動することにより、シフトレバー115のシフト方向への位置を検知するのに用いられている。第1回動片145は、磁石146を備えており、シャフト118の先端部に案内板118aを介して取り付けられている。第1回動片145及び磁石146は、シャフト118と一体で回動可能になっている。
第1MRE素子147a及び第2MRE素子147bは非接触センサを構成しており、プリント基板139において磁石146と対向する位置に1個ずつ取り付けられている。第1及び第2MRE素子147a,147bは、第1回動片145と一体で回動する磁石146の磁束の変化をそれぞれ検知してアナログ信号を出力するようになっている。
第2センサ機構144は、回動軸151を中心として回動可能に取り付けられる連動部148、第2回動片149、磁石150、第2センサとしての第3MRE素子147c及び第2センサとしての第4MRE素子147dによって構成されている。第2回動片149は、シフトレバー115がセレクト方向に操作される際に、シフトレバー115及び連動部148に連動してシフト方向に沿って回動することにより、シフトレバー115のセレクト方向への位置を検知するのに用いられる。第2回動片149は、磁石150を備えており、ケース137内に突設された軸部161に回動可能に軸着されている。第2回動片149及び磁石150は一体に回動するようになっている。
第3MRE素子147c及び第4MRE素子147dは、非接触センサを構成しており、前記プリント基板139において磁石150に対向する位置に1個ずつ取り付けられている。第3及び第4MRE素子147c,147dは、連動部148によって第2回動片149が回動したときに、磁石150の磁束の変化をそれぞれ検知してアナログ信号を出力するようになっている。
そして、第1及び第2MRE素子147a,147bからの第1出力信号と、第3及び第4MRE素子147c,147dからの第2出力信号とは、AND回路で演算されて、得られた結果が変速機の接続状態を切換制御するための電子制御装置(ECU)に入力されるようになっている。ECUは、シフトレバー115のシフト方向及びセレクト方向における位置を、第1及び第2出力信号から把握し、把握したシフトレバー115の位置に基づいて、車両の変速機を切り替えるアクチュエータに、所定の操作信号を出力するように構成されている。
特開2001−75727号公報 特許第4068393号公報
しかしながら、前述した従来技術の多方向入力装置(シフト操作装置)は、特に図7および図8に示される特許文献2から明らかなように、多数の部品の複雑な回動結合によって実現されるものであり、部品点数および組み立て工数が多く、したがって、製造コストが高くなる。
また、前述した従来技術の多方向入力装置(シフト操作装置)は、多方向に傾動されるレバー115のX軸(セレクト方向)およびY軸(シフト方向)の動き量を検知する検知手段(センサ等)を1枚の基板(プリント基板139)上に配置して、電気回路部分を一括して配置できるようにしている点で有益であるが、各種回動部材を旋回動作させることによってレバー115の操作方向を検出しており、しかも、様々な異なる位置で回動部材が複雑に回動(旋回)するため、回動部材の動作範囲をケース内で十分に確保する必要があり、省スペース化、したがって、装置の小型化を図ることが難しい。更に、レバー115の動き量を検知手段に伝えるための回動機構の動作の信頼性が十分とは言い難い。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、動作の信頼性および検出精度が高く、省スペース化・小型化を図ることができる、低コストな多方向入力装置を提供することを目的とする。
本発明の多方向入力装置は、ハウジングに回動可能に軸支される互いに直交する2つの第1および第2の連動軸と、前記ハウジング内に揺動可能に支持され、該揺動によって前記第1および第2の連動軸を個別に回動させる操作レバーと、前記第1および第2の連動軸のそれぞれの一端に同軸的に設けられて該連動軸と一体で回動する第1のかさ歯車と、前記第1および第2の連動軸のそれぞれに対応して設けられ、前記第1および第2の連動軸の両軸に直交する第3および第4の連動軸と、前記第3および第4の連動軸のそれぞれの一端に同軸的に設けられて該連動軸と一体で回動するとともに、対応する前記第1のかさ歯車と噛み合う第2のかさ歯車と、前記第3および第4の連動軸のそれぞれの他端に設けられて該連動軸と一体で回動する回動体と、前記回動体に設けられた磁石と、前記ハウジング内に固定された1つの基板上に配置され、前記操作レバーの操作に伴って回動する前記回動体の磁石の作用に基づいて電気的な検出信号を出力する回動検出手段とを備えることを特徴とする。
この構成によれば、操作レバーの揺動動作をこれに連動して回動体に伝える連動機構が、連動軸と、互いに直交するかさ歯車とによって構成されているため、すなわち、互いに直交するかさ歯車および連動軸の固定位置での回転のみによって操作レバーの動きを直線的に伝達でき、連動機構を略一方向に沿って配列することができるため(大きな動作範囲を確保しなければならない旋回動作を必要としないため)、各種構成部品をハウジング内にコンパクトに収容することができ、省スペース化、したがって、装置の小型化を図ることができる。また、操作レバーの動きを検出領域の回動体に伝える連動機構がかさ歯車の噛み合いによって実現されるため、連動機構の動作の信頼性が高く、したがって、検出精度を高めることができるとともに、図7および図8に示されるような多数の部品の複雑な回動結合も不要となり(かさ歯車の採用により、直角方向の軸へ回転を伝達できるため)、部品点数および組み立て工数を少なくして製造コストを低減することができる。
また、本発明は、前記多方向入力装置において、前記第2のかさ歯車の歯数が前記第1のかさ歯車の歯数よりも少ないことを特徴とする。
この構成により、第1および第2の連動軸の動きを更に大きくして第3および第4の連動軸に伝えることができるため、すなわち、回動検出手段によって検出される回動体の動きを大きく確保できるため、検出精度を高めることができる。
また、本発明は、前記多方向入力装置において、前記回動検出手段は、前記磁石の磁束の変化を検知する磁気抵抗素子を含むことを特徴とする。
この構成により、回動体の動き、すなわち、操作レバーの動きを、磁気的に正確に検出することができる。
また、本発明は、前記多方向入力装置において、前記回動体が平歯車から成り、この平歯車には、該平歯車とギア比が異なり且つ磁石を保持する別の補助平歯車が噛み合い、前記回動検出手段は、前記平歯車および前記補助平歯車のそれぞれに設けられた磁石の作用を個別に検出することを特徴とする。
この構成により、1つの連動軸(第3、第4の連動軸)に対して2つの磁石が対応付けられ、しかも、各磁石を保持する平歯車のギア比が異なるため、1つの連動軸に関して回動検出手段で異なる検出値を得ることができるとともに、これらの異なる検出値に基づいて操作レバーの動きを検出でき、検出における冗長性を高めることができる。また、一方の磁石(例えば、メインとなる平歯車の磁石)に障害が発生しても、他方の磁石(例えば、サブとなる補助平歯車の磁石)を用いて検出できるという付随的効果も有する。
また、本発明は、前記構成の多方向入力装置と、前記ハウジングに設けられ、前記操作レバーの操作方向を規定するシフトゲートが形成されたカバー体とを備えることを特徴とするシフト操作装置も提供する。
この構成によれば、シフト操作装置の動作の信頼性および検出精度を高めることができるとともに、省スペース化・小型化を図ることができる。
本発明によれば、動作の信頼性および検出精度が高く、省スペース化・小型化を図ることができる、低コストな多方向入力装置を提供できる。
本発明の一実施形態に係る多方向入力装置(カバーケースが除去されている)の概略的な部分斜視図である。 (a)はカバーケースが除去された図1の多方向入力装置の平面図、(b)は(a)のB方向矢視図(側面図)、(c)は(a)のC方向矢視図(側面図)である。 図2の(a)のA−A線に沿う断面図である。 図1の多方向入力装置のカバーケースおよび操作レバーの分解斜視図である。 図1の多方向入力装置のハウジングおよび連動機構の分解斜視図である。 図1の多方向入力装置の検出領域の分解斜視図である。 従来のシフト操作装置の概略斜視図である。 図7のシフト操作装置の概略的な分解斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
図1〜図6は、本発明の一実施形態に係る多方向入力装置を示しており、この多方向入力装置は、以下で説明するように、操作レバーの操作方向をセンサによって検出して、それを電気的な切換信号に変換し、その切換信号によって例えばアクチュエータを作動させる、いわゆるシフトバイワイヤ方式のものである。
図1〜図6に示されるように、本実施形態の多方向入力装置1は、略六面体状のハウジング30を基台として備えている。ハウジング30には、その上面および4つの側面をほぼ覆うカバーケース6(図4参照)が上側から被着される。また、ハウジング30の底部には、後述する検出領域を閉塞するためのボトムケース90(図2,3,6参照)が設けられる。また、ハウジング30は、特に図5に明確に示されるように、その上面の4つの角部にそれぞれ取付支柱35を有している。なお、以下では、説明の便宜上、ハウジング30の互いに対向する一対の側面が向き合う方向をX方向、ハウジング30の対向する他の一対の側面が向き合う方向(X方向と垂直な方向)をY方向、XY平面に対して直交する方向をZ方向として、向きを規定する。
ハウジング30には、互いに直交する2つの第1および第2の連動軸12,22が回動可能に軸支されている。具体的には、特に図3および図5に示されるように、その長手中心軸が互いに直交するように交差して配置される2つの第1および第2の回動部材10,20がハウジング30に回動可能に支持されており、第1の回動部材10の下向き(Z方向)に開放するコの字状の本体10Aの両側からX方向に延びる第1の連動軸12,12が、X方向で互いに対向するハウジング30の一対の矩形の支持側板11,11に回動可能に軸支され、一方、第2の回動部材20の箱型の本体20Aの両側からY方向に延びる第2の連動軸22,22が、Y方向で互いに対向するハウジング30の一対の矩形の支持側板21,21に回動可能に軸支されている。この場合、第2の回動部材20は、その本体20Aが第1の回動部材10の本体10Aのコの字状の凹陥部10bに嵌め込まれることにより第1の回動部材10と交差状態で直交して配置され、また、支持側板11,11は、ハウジング30の隣り合う取付支柱35間に形成されてX方向で対向する矩形の嵌合溝30b,30bに嵌着され、一方、支持側板21,21は、ハウジング30の隣り合う取付支柱35間に形成されてY方向で対向する矩形の嵌合溝30a,30aに嵌着される。
また、第1の連動軸12の一端側(特に第1の連動軸12が第1の回動部材10の両側に存在する本実施形態では、一方の連動軸12の端部)には、該連動軸12と一体で回動する第1のかさ歯車14が同軸的に固定されている。また、同様に、第2の連動軸22の一端側(特に第2の連動軸22が第2の回動部材20の両側に存在する本実施形態では、一方の連動軸22の端部)にも、該連動軸22と一体で回動する第1のかさ歯車24が同軸的に固定されている。なお、連動軸12,22に対するかさ歯車14,24の固定形態は様々なものが考えられ、例えば、前述したように両側の連動軸12,12(22,22)を支持側板11,11(21,21)に回動可能に軸支する代わりに、図5に明確に示されるように、一方の円形断面の連動軸12(22)のみを一方の支持側板11(21)に回動可能に軸支するとともに、他方の矩形断面の連動軸12(22)の端部にかさ歯車14(24)をその矩形中心軸穴を介して回り止め嵌合し、かさ歯車14(24)の円形断面の軸部14a(24a)を他方の支持側板11(21)に回動可能に軸支させるようにしてもよい。
また、本実施形態において、ハウジング30内には操作レバー2が揺動可能に支持されている。この操作レバー2は、その揺動によって第1および第2の連動軸12,22を個別に回動させることができるようになっている。具体的には、操作レバー2は、第1の回動部材10の本体10Aに設けられたX方向に延びる第1の長穴10aに挿通されるとともに、第2の回動部材20の本体20Aに設けられたY方向に延びる第2の長穴20aに挿通されており、操作レバー2が第1の長穴10a(X方向)に沿って揺動することにより、第2の回動部材20(したがって、第2の連動軸22)がY軸周りに回動し、一方、操作レバー2が第2の長穴20a(Y方向)に沿って揺動することにより、第1の回動部材10(したがって、第1の連動軸12)がX軸周りに回動するようになっている。
また、操作レバー2の節度ある揺動を確保するため、多方向入力装置1は、操作レバー2のための節度機構を有している。この節度機構は、操作レバー2を第2の回動部材20に対して取り付け支持する第1の節度機構49A(図5参照)と、操作レバー2の揺動経路を規定する第2の節度機構49B(図6参照)とから成る。
第1の節度機構49Aは、操作レバー2の下端に連結される筒状の連結部材42を有する。この連結部材42は、ハウジング30の中心孔33を通じてZ方向に延びており、その嵌合頭部42Aが第2の回動部材20の本体20Aの下部開口を通じて本体20A内に嵌め込まれるとともに、嵌合頭部42A内にその上部開口42bを通じて操作レバー2の下端部を受けた状態(図3参照)で、嵌合頭部42Aの両側の側孔42aと操作レバー2の下端部の両側の側孔2aとに軸部材26を挿通させることにより、操作レバー2と連結される。この場合、軸部材26は、矩形断面を有しており、矩形の前記側孔2a,42aに挿通されることにより、操作レバー2と連結部材42とを回動不能に連結する一方で、それ自体が、第2の回動部材20の本体20Aの両側の側部開口20bに嵌め付けられる軸支部材25,25に対して回動可能に軸支される。したがって、操作レバー2は連結部材42と一体で揺動できる。
なお、第1の回動部材10の第1の長穴10aから突出する操作レバー2の上端側は、ハウジング30上に被着される前記カバーケース6(図4参照)の上部開口6bを通じて装置1の外部に導出され、その導出端に操作ノブ8が取付けられる。また、カバーケース6は、その上面の4隅に設けられる通孔6a(図4参照)とハウジング30の取付支柱35の上端のネジ穴34(図5参照)とに挿通されて捩じ込まれる取り付けネジ9によってハウジング30に対して固定される。
連結部材42は、第1の節度機構49Aの作用部を構成する摺動係合部材40をその内孔で摺動自在に受けている。この摺動係合部材40は、該摺動係合部材40と連結部材42との間に介挿された付勢手段としてのコイルバネ41によって連結部材42の内孔から突出する方向に常時付勢されており、その先端が、中心孔33の底部でハウジング30に嵌着された第2の節度機構49bの節度部材50の節度凹部50a(図3および図6参照)に対して係合される。なお、節度凹部50aは、操作レバー2の操作方向(揺動経路)を規定するように例えば前述したシフトゲート113(図7および図8参照)の形状を成す凹陥溝から成る。
また、前述した第1のかさ歯車14,24を有する第1および第2の連動軸12,22のそれぞれには、これらに対応して第3および第4の連動軸54,52が関連付けられる(図3および図6参照)。第3および第4の連動軸54,52は、第1および第2の連動軸12,22と直交するようにハウジング30の垂直穴31,32を通じてZ方向に上下に延びており、その下端が、垂直穴31,32と連通するハウジング30の検出空間(検出領域)S内に突出している。第3および第4の連動軸54,52の上端には、対応する第1のかさ歯車14,24と噛み合う第2のかさ歯車39A,39Bが設けられている。これらの第2のかさ歯車39A,39Bは、第1のかさ歯車14,24と90度の角度を成して噛み合っており、第3および第4の連動軸54,52に同軸的に設けられて該連動軸54,52と一体で回動するようになっている。なお、本実施形態において、第2のかさ歯車39A,39Bの歯数は、第1のかさ歯車14,24の歯数よりも少なく設定されている。
ハウジング30の底部の検出空間S内に突出する第3および第4の連動軸54,52のそれぞれの下端には、該連動軸54,52と一体で回動する回動体としての平歯車58,56(図3および図6参照)が設けられている。これらの平歯車58,56は、その底面に形成された凹部内に対応する磁石63,61を保持しており、ハウジング30に取付け固定された歯車受けプレート70の受け穴72,74内に回転可能に支持されている。また、これらの平歯車58,56には、該平歯車とギア比が異なる別の補助平歯車57,55が噛み合っている。補助平歯車57,55は、その底面に形成された凹部内に対応する磁石62,60を保持しており、前記歯車受けプレート70の受け穴71,73内に回転可能に支持されている。
また、本実施形態の多方向入力装置1は、操作レバー2の操作に伴って回動する平歯車58,57,55,56の磁石63,62,60,61の作用に基づいて電気的な検出信号を出力する回動検出手段を備えている。該回動検出手段は、本実施形態では、磁石63,62,60,61の磁束の変化を検知する磁気抵抗素子から成るセンサ82,81,84,83によって構成される。これらのセンサ82,81,84,83は、対応する磁石63,62,60,61と対向しており、歯車受けプレート70に取付けられた(したがって、ハウジング30内に固定された)1つの基板80上に配置されている。なお、基板80は、歯車受けプレート70の取り付け穴75および基板80の取り付け穴85に捩じ込まれるネジ91によって歯車受けプレート70に固定される。
以上のように構成される多方向入力装置1では、操作レバー2を節度機構49A,49Bの節度作用(特に、節度凹部50aの経路規定)により所定の操作方向に沿って安定して操作することができ、また、その操作の動きは、第1ないし第4の連動軸12,22,52,54と互いに直交配置されるかさ歯車14,24,39A,39Bとから成る連動機構を介して平歯車58,57,55,56に伝えられる。そして、平歯車58,57,55,56のそれぞれの回動量に応じた磁石63,62,60,61の磁束変化がセンサ82,81,84,83によって個別に検出される。
以上説明したように、本実施形態の多方向入力装置1によれば、操作レバー2の揺動動作をこれに連動して平歯車58,57,55,56に伝える連動機構が、連動軸12,22,52,54と、互いに直交するかさ歯車14,24,39A,39Bとによって構成されているため、すなわち、互いに直交するかさ歯車14,39A(24,39B)および連動軸12,22,52,54の固定位置での回転のみによって操作レバー2の動きを直線的に伝達でき、連動機構を略一方向に沿って配列することができるため(大きな動作範囲を確保しなければならない旋回動作を必要としないため)、各種構成部品をハウジング30内にコンパクトに収容することができ、省スペース化、したがって、装置の小型化を図ることができる。また、操作レバー2の動きを検出領域Sの平歯車58,57,55,56に伝える連動機構がかさ歯車14,24,39A,39Bの噛み合いによって実現されるため、連動機構の動作の信頼性が高く、したがって、検出精度を高めることができるとともに、図7および図8に示されるような多数の部品の複雑な回動結合も不要となり(かさ歯車14,24,39A,39Bの採用により、直角方向の軸へ回転を伝達できるため)、部品点数および組み立て工数を少なくして製造コストを低減することができる。なお、第2のかさ歯車を使用しなくても良い。
また、上記構成では、第2のかさ歯車39A,39Bの歯数が第1のかさ歯車14,24の歯数よりも少なく設定されているため、第1および第2の連動軸12,22の動きを更に大きくして第3および第4の連動軸52,54に伝えることができ、すなわち、センサ82,81,84,83によって検出される平歯車58,57,55,56の動きを大きく確保でき、そのため、検出精度を高めることができる。
また、上記構成では、1つの連動軸(第3、第4の連動軸52,54)に対して2つの磁石62,63(60,61)が対応付けられ、しかも、各磁石を保持する平歯車58,57(56,55)のギア比が異なるため、1つの連動軸に関して回動検出手段(センサ)で異なる検出値を得ることができるとともに、これらの異なる検出値に基づいて操作レバー2の動きを検出でき、検出における冗長性を高めることができる。また、一方の磁石(例えば、メインとなる平歯車58,56の磁石63,61)に障害が発生しても、他方の磁石(例えば、サブとなる補助平歯車57,55の磁石62,60)を用いて検出できるという付随的効果も有する。
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できることは言うまでもない。例えば、前述した多方向入力装置1は、自動車の変速装置等におけるシフト操作装置に適用することもできる。その場合には、操作レバー2の操作方向を規定する図7および図8に示したシフトゲート113を有するカバー体114を多方向入力装置1に付加すればよい。
本発明は、自動車の変速装置など、様々な多方向入力の用途に適用可能である。
1 シフト操作装置(多方向入力装置)
2 操作レバー
12 第1の連動軸
22 第2の連動軸
30 ハウジング
14,24 第1のかさ歯車
39A,39B 第2のかさ歯車
52 第4の連動軸
54 第3の連動軸
55,57 補助平歯車
56,58 平歯車(回動体)
60,61,62,63 磁石
80 基板
81,82,83,84 センサ(回動検出手段)
113 シフトゲート
114 カバー体

Claims (5)

  1. ハウジングに回動可能に軸支される互いに直交する2つの第1および第2の連動軸と、前記ハウジング内に揺動可能に支持され、該揺動によって前記第1および第2の連動軸を個別に回動させる操作レバーと、前記第1および第2の連動軸のそれぞれの一端に同軸的に設けられて該連動軸と一体で回動する第1のかさ歯車と、前記第1および第2の連動軸のそれぞれに対応して設けられ、前記第1および第2の連動軸の両軸に直交する第3および第4の連動軸と、前記第3および第4の連動軸のそれぞれの一端に同軸的に設けられて該連動軸と一体で回動するとともに、対応する前記第1のかさ歯車と噛み合う第2のかさ歯車と、前記第3および第4の連動軸のそれぞれの他端に設けられて該連動軸と一体で回動する回動体と、前記回動体に設けられた磁石と、前記ハウジング内に固定された1つの基板上に配置され、前記操作レバーの操作に伴って回動する前記回動体の磁石の作用に基づいて電気的な検出信号を出力する回動検出手段とを備えることを特徴とする多方向入力装置。
  2. 前記第2のかさ歯車の歯数が前記第1のかさ歯車の歯数よりも少ないことを特徴とする請求項1に記載の多方向入力装置。
  3. 前記回動検出手段は、前記磁石の磁束の変化を検知する磁気抵抗素子を含むことを特徴とする請求項1に記載の多方向入力装置。
  4. 前記回動体が平歯車から成り、この平歯車には、該平歯車とギア比が異なり且つ磁石を保持する別の補助平歯車が噛み合い、前記回動検出手段は、前記平歯車および前記補助平歯車のそれぞれに設けられた磁石の作用を個別に検出することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の多方向入力装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の多方向入力装置と、前記ハウジングに設けられ、前記操作レバーの操作方向を規定するシフトゲートが形成されたカバー体とを備えることを特徴とするシフト操作装置。
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