JP4273523B2 - 放電電圧制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は、入力電圧の瞬間的若しくは継続的な低下(または停電)時に、前記入力電圧に代わって蓄電器からの放電電圧を負荷に供給する電圧低下保護装置などに利用される放電器において、前記蓄電器から、負荷に供給される放電電圧を制御する放電電圧制御装置に関する。
一般に、この種の放電器は、入力電圧の低下若しくは停電時にも負荷に直流または交流電力を供給し続ける無停電電源装置や瞬時電圧低下保護装置のバックアップ電源として知られている。
例えば特許文献1では、商用交流電源から供給される交流入力電圧の正常時に、当該交流入力電圧を整流平滑回路により直流電圧に変換し、この直流電圧を第1のDC−DCコンバータで所定の直流出力電圧に変換した上で負荷に供給すると共に、第1のDC−DCコンバータからの直流出力電圧で蓄電器に相当する電気二重層コンデンサを充電する一方で、前記交流入力電圧の低下時に、電気二重層コンデンサからの直流電力を放電電圧制御装置に相当する第2のDC−DCコンバータで所定の直流出力電圧に変換して、負荷にこの直流出力電圧を供給するようにした直流無停電電源装置が提案されている。
ここで、蓄電器として利用するコンデンサは、特許文献1で提案されるような電気二重層コンデンサに限らず、電解コンデンサなども知られている。電気二重層コンデンサは同等寸法の電解コンデンサよりも出力電圧の保持時間が長くなる反面、充電電圧が低いという特性を持つ。
図3は、本願出願人が先に特願2003−354092号で提案した回路例を概略的に示したものである。同図において、ここでの電圧低下保護装置は、スイッチング電源ユニット1と、放電器としての瞬低バックアップユニット2とにより構成される。スイッチング電源ユニット1は、AC100V系若しくはAC200V系の交流入力電圧VACi(例えば85VAC〜264VAC)が電力供給源としての商用交流電源3から印加される入力端子4と、この交流入力電圧VACiを整流した直流電圧を得る例えばダイオードブリッジ回路などの整流器5と、前記整流した直流電圧から高調波成分を取り除いて、昇圧した供給電圧としての直流入力電圧VDCiを得る昇圧チョッパ回路からなる力率改善回路6と、力率改善回路6の出力側に発生する直流入力電圧VDCiを所要の直流出力電圧VDCoに変換して出力する絶縁型DC/DCコンバータ8と、当該直流出力電圧VDCoを外部に出力する出力端子9とにより構成され、出力端子9には必要に応じて負荷Lが接続される。
力率改善回路6は周知のように、チョークコイル21と例えばMOS型FETなどのスイッチ素子22とからなる直列回路に、前記整流器5からの整流した直流電圧が印加されると共に、スイッチ素子22のオフ時に前記チョークコイル21に蓄えられたエネルギーをダイオード23からコンデンサ24に送り出すように構成される。また絶縁型DC/DCコンバータ8は、一次側と二次側とを絶縁するトランス31と、このトランス31の一次巻線31Aに直流入力電圧VDCiを断続的に印加するスイッチング素子32と、トランス31の二次巻線31Bに接続される出力側整流平滑回路としての整流ダイオード33,転流ダイオード34,チョークコイル35およびコンデンサ36とにより構成され、トランス31の二次巻線31Bに誘起された電圧を、上記出力側整流平滑回路で整流平滑して、所要の直流出力電圧VDCoを取り出すようになっている。
一方、瞬低バックアップユニット2は、複数個の電解コンデンサ11を並列接続してなる蓄電器12と、交流入力電圧VACiが正常値である場合に、接続端子としてのバックアップ入出力端子13を介して供給される直流入力電圧VDCiを蓄電器12に供給する抵抗15と、交流入力電圧VACiの低下時に導通して、前記電解コンデンサ11の端子電圧VBを抵抗15をバイパスしてバックアップ入出力端子13側に供給するダイオード16とにより構成される。
そして上記構成では、商用交流電源3からの交流入力電圧VACiが、入力端子4を介してスイッチング電源ユニット1の整流器5に供給されると、この整流器5からは高調波成分を含む脈動した直流電圧が力率改善回路6に出力される。当該力率改善回路6では、スイッチ素子22のオン時に整流器5からの整流された直流電圧がチョークコイル21に印加され、このチョークコイル21にエネルギーが蓄えられる一方で、スイッチ素子22のオフ時には、チョークコイル21の両端間に発生する電圧と前記整流された直流電圧が重畳され、この整流された直流電圧よりも高い直流入力電圧VDCi(例えばDC360V)が、コンデンサ24の両端間に発生する。その際、前記正弦波状の交流入力電圧VACiに、チョークコイル21を流れる電流波形が近づくように、スイッチ素子22をオン,オフ制御することで、高調波成分を取り除いた直流入力電圧VDCiがコンデンサ24の両端間に発生する。
ここで前記交流入力電圧VACiが正常に出力されている場合は、力率改善回路6から出力される昇圧した直流電圧が電解コンデンサ11の端子電圧VBよりも高く、ダイオード16は非導通となる。そのため蓄電器12は待機状態となり、スイッチング電源ユニット1の絶縁型DC/DCコンバータ8は、力率改善回路6ひいては商用交流電源3からの電力供給を受けて、所要の直流出力電圧VDCoを出力端子9に供給する。また、瞬低バックアップユニット2では、バックアップ入出力端子13に発生する直流入力電圧VDCiが抵抗15を介して電解コンデンサ11に与えられ、当該電解コンデンサ11が充電される。
これに対して、交流入力電圧VACiが低下して、力率改善回路6から出力される昇圧した直流電圧が電解コンデンサ11の端子電圧VBよりも低くなると、今度はダイオード16が導通し、電解コンデンサ11の端子電圧VBが絶縁型DC/DCコンバータ8の一次側に印加される。そのため絶縁型DC/DCコンバータ8は、蓄電器12からの電力供給を受けて、所要の直流出力電圧VDCoを出力端子9に供給し続けることができる。
特開平6−351245号公報
しかし、上記電圧低下保護装置などの無停電電源システムにおける従来の放電電圧制御装置を備えた放電機器(瞬低バックアップユニット2)は、放電機器の負荷に相当するスイッチング電源ユニット1を構成する絶縁型DC/DCコンバータ8の仕様に応じて、放電電圧を予め設定した上で運転を行なうが、該放電電圧は出荷時に固定されているため、設定された値のみでしか放電することができなかった。とりわけ、放電先の機器としてのスイッチング電源ユニット1の交換などにより、当該電圧仕様と放電電圧の設定値とが相違する場合は、放電機器が使用できなくなるという問題があった。また、放電電圧の設定は、手動で行なう必要があり、とりわけ精度を良くするためには、検査が不可欠であり、労力を要していた。
そこで本発明は上記問題点に鑑み、接続された負荷の電圧仕様に応じて放電電圧を自動調節可能な放電電圧制御装置を提供することを目的とする。
請求項1における放電電圧制御装置では、電力供給源から供給電圧が印加される負荷と接続する接続端子と、蓄電器から放電される電圧を変換して前記接続端子に放電電圧を出力する電力変換部と、前記接続端子に印加される前記供給電圧と前記放電電圧とを検出する電圧検出部と、前記電圧検出部で検出した前記供給電圧を設定電圧として保持する電圧保持部と、前記電圧保持部で保持された前記設定電圧と前記電圧検出部で逐次検出される前記放電電圧とに基づいて前記電力変換部の出力を制御するフィードバック制御部とを備えている。
本発明では、本来負荷に放電電圧を供給するための接続端子に、蓄電器とは別の電力供給源から、負荷に供給される供給電圧も印加されることに着目して、当該供給電圧に応じて放電電圧を設定する。即ち、電力供給源から負荷ひいては接続端子に印加される供給電圧を、電圧検出部により検出して、その検出した供給電圧を電圧保持部で保持し、電力変換部が接続端子から出力する放電電圧の設定電圧とする。このようにすれば、負荷に実際供給されている電圧を、放電電圧として自動的に設定可能となる。電力供給源の供給電力が低下して、蓄電器から負荷に放電電圧を供給する際には、フィードバック制御部により電力変換部を制御して、電圧保持部の設定電圧と電圧検出部により逐次検出した放電電圧とが近づくように、放電電圧のフィードバック制御を行なう。このように、同じ電圧検出部を利用して、放電電圧の設定と放電電圧のフィードバック制御とを行うことができる。
請求項2における放電電圧制御装置では、請求項1の構成に加え、前記電圧保持部は、前記電圧検出部で検出した前記供給電圧をデジタルデータに変換するA/D変換部と、前記デジタルデータを処理し放電電圧データとして記憶する演算処理部と、前記放電電圧データを前記フィードバック制御部に入力する前記設定電圧に変換するD/A変換部とから構成されている。
このようにすると、放電電圧の設定値がデジタルデータとして記憶されるため、電圧保持部で保持された設定電圧の低下による誤差を生じる虞がなく、デジタルデータにフィルタリングや平均化処理等を施すことにより適切な設定値とすることができる。
請求項3における放電電圧制御装置では、請求項2の構成に加え、前記演算処理部はDSPにより構成されている。
このようにすると、離散時間信号処理に適したDSP(Digital Signal Processor)を利用するため、演算処理部で行なうデジタルデータの処理を高速化することができる。
本発明は、以上説明したようなものであるから、以下に記載されるような効果を奏する。
本発明の請求項1における放電電圧制御装置によれば、接続された負荷の電圧仕様に応じて放電電圧を自動調節することができる。
本発明の請求項2における放電電圧制御装置によれば、請求項1の効果に加え、放電電圧の設定値を精度の良い最適な値とすることができる。
本発明の請求項3における放電電圧制御装置によれば、請求項2の効果に加え、放電電圧の設定処理を高速化することができる。
以下、添付図面を参照しながら、本発明における放電電圧制御装置の好ましい各実施例を説明する。なお、これらの各実施例において、従来例と同一箇所には同一符号を付し、共通する部分の説明は重複するため極力省略する。
装置全体の構成を示す図1において、本実施例では、放電機器たる瞬低バックアップユニット2に接続された負荷に相当するスイッチング電源ユニット1の各部の構成は、従来例に示すものと概ね共通している。即ち、スイッチング電源ユニット1は、商用交流電源3から入力端子4に印加される直流出力電圧VACiを、整流した直流電圧に変換する整流器5と、前記整流した直流電圧から高調波成分を取り除いて、昇圧した直流入力電圧VDCiを得る力率改善回路6と、前記直流入力電圧VDCiを所要の出力電圧である直流出力電圧VDCoに変換し、出力端子9を経由して負荷Lに供給する絶縁型DC/DCコンバータ8とを備えており、力率改善回路6は、チョークコイル21,スイッチ素子22,ダイオード23および平滑コンデンサ24からなる昇圧チョッパ回路により構成される。
一方、瞬低バックアップユニット2は、複数個の電解コンデンサ11を並列接続してなる蓄電器12と、交流入力電圧VACiが正常値である場合に、バックアップ入出力端子13を介して供給される直流入力電圧VDCiを蓄電器12に供給する充電回路40と、商用交流電源3から印加される交流入力電圧VACiの低下を検出する停電検出回路50と、停電検出回路50の検出信号を受けて、前記電解コンデンサ11の端子電圧VBを所望の放電電圧VB1に変換して、バックアップ入出力端子13側に供給する放電電圧制御装置としての放電電圧制御回路41とにより構成される。
充電回路40は、従来例と同様の構成(抵抗15)でもよいが、後述するように、放電電圧VB1は、放電電圧制御回路41によりPWM制御されて出力されるため、直流入力電圧VDCiを昇圧して蓄電器12に供給するよう構成するのが好ましく、交流入力電圧VACiの低下時に、当該充電回路40を介して蓄電器12が放電しないように、ダイオードなどの放電抑制素子が設けられる。もちろん、例えばトランジスタなどのスイッチ素子で、蓄電器12から切り離すようにしてもよい。
放電電圧制御回路41は、スイッチング素子のスイッチング動作により端子電圧VBを有する蓄電器12から電力を取り出し、放電電圧VB1を出力するバッテリーコンバータ42と、バックアップ入出力端子13,13間に印加される直流入力電圧VDCiと放電電圧VB1とを検出する電圧検出回路43と、交流入力電圧VACiが正常値である場合に、電圧検出回路43で検出された直流入力電圧VDCiの検出電圧を保持するピークホールド回路44と、バッテリーコンバータ42を構成する前記スイッチング素子のスイッチング動作をPWM(Pulse Width Modulation)制御するPWM制御回路45とにより構成される。PWM制御回路45は、少なくとも誤差増幅器とPWM制御ICとからなり、ピークホールド回路44の保持電圧を基準として、交流入力電圧VACiの低下時に、電圧検出回路43で逐次検出される放電電圧VB1をフィードバック制御すべく、バッテリーコンバータ42を構成するスイッチング素子の導通幅に対して周知のPWM制御を行なう。このとき、直流入力電圧VDCi及び放電電圧VB1は、電圧検出回路43を構成する抵抗で検出,分圧させた検出電圧を、ピークホールド回路44若しくはPWM制御回路45に入力するようにすればよい。
次に上記構成について、その作用を説明する。
まず、瞬低バックアップユニット2と任意の電圧仕様を有するスイッチング電源ユニット1とをバックアップ入出力端子13を介して接続する。このとき、瞬低バックアップユニット2とスイッチング電源ユニット1との接続点13a,13aは、力率改善回路6と絶縁型DC/DCコンバータ8との間に限らず、力率改善回路6の前段部分となるようバックアップ入出力端子13を設けてもよく、トランス31の二次側に設けてもよい。
商用交流電源3から供給される交流入力電圧VACiが、正常に出力されている場合即ち停電検出回路50で設定した所定値を越えている場合、バッテリーコンバータ42は出力を停止しているため、蓄電器12は待機状態となり、スイッチング電源ユニット1の絶縁型DC/DCコンバータ8は、力率改善回路6ひいては商用交流電源3からの電力供給を受けて、所要の直流出力電圧VDCoを出力端子9に供給する。同時に、瞬低バックアップユニット2では、バックアップ入出力端子13に発生する直流入力電圧VDCiが充電回路40を介して電解コンデンサ11に与えられ、当該電解コンデンサ11が充電される。このとき、直流入力電圧VDCiは、電圧検出回路43を構成する抵抗により、検出,分圧され、ピークホールド回路44に入力され、放電電圧VB1の設定電圧として保持される。保持された設定電圧は、PWM制御回路45を構成する誤差増幅器の入力基準に入力される。
これに対して、交流入力電圧VACiが、停電検出回路50で設定した所定値よりも低下すると、この停電検出回路50からの検出信号によりバッテリーコンバータ42は出力を開始する。こうなると、蓄電器12は待機状態からバックアップ動作に移行して、電解コンデンサ11の端子電圧VBが、バッテリーコンバータ42により放電電圧VB1として、バックアップ入出力端子13に出力される。放電電圧VB1は、直流入力電圧VDCiと同様に、電圧検出回路43を構成する抵抗により、検出,分圧され、PWM制御回路45に逐次入力される。PWM制御回路45では、ピークホールド回路44の前記保持電圧と電圧検出回路43で逐次検出される放電電圧VB1とが近づくように、バッテリーコンバータ42を構成するスイッチング素子の導通幅に対して周知のPWM制御を行なうことにより、当該放電電圧VB1は、フィードバック制御される。このようにして、放電電圧VB1は、バックアップ入出力端子13を介して、絶縁型DC/DCコンバータ8の一次側に印加される。そのため絶縁型DC/DCコンバータ8は、バッテリーコンバータ42ひいては蓄電器12からの電力供給を受けて、所要の直流出力電圧VDCoを出力端子9に供給し続けることができる。
従って、放電電圧制御回路41は、絶縁型DC/DCコンバータ8に実際供給されている直流入力電圧VDCiを、放電電圧値として自動的に設定することができるため、交流入力電圧VACiの低下時には、絶縁型DC/DCコンバータ8の電圧仕様に適合する値で、放電電圧VB1を出力することができる。
以上のように本実施例では、力率改善回路6ひいては電力供給源たる商用交流電源3から供給電圧として直流入力電圧VDCiが印加される負荷に相当する絶縁型DC/DCコンバータ8と接続する接続端子たるバックアップ入出力端子13と、停電検出回路50の停電検出信号を受けて蓄電器12から放電される端子電圧VBを変換してバックアップ入出力端子13に放電電圧VB1を出力する電力変換部たるバッテリーコンバータ42と、バックアップ入出力端子13に印加される直流入力電圧VDCiと放電電圧VB1とを検出する電圧検出部たる電圧検出回路43と、電圧検出回路43で検出した直流入力電圧VDCiを設定電圧として保持する電圧保持部たるピークホールド回路44と、ピークホールド回路44で保持された前記設定電圧(直流入力電圧VDCi)と電圧検出部43で逐次検出される放電電圧VB1とが近づくように、バッテリーコンバータ42の出力を制御するフィードバック制御部たるPWM制御回路45とを備えるよう放電電圧制御装置としての放電電圧制御回路41を構成している。
本発明では、本来負荷に放電電圧VB1を供給するためのバックアップ入出力端子13に、蓄電器12とは別の電力供給源である商用交流電源3から、力率改善回路6を介して絶縁型DC/DCコンバータ8に供給される直流入力電圧VDCiも印加されることに着目して、当該直流入力電圧VDCiに応じて放電電圧VB1の値を設定する。即ち、商用交流電源3から力率改善回路6を介して絶縁型DC/DCコンバータ8ひいてはバックアップ入出力端子13に印加される直流入力電圧VDCiを、電圧検出回路43により検出して、その検出した直流入力電圧VDCiをピークホールド回路44で保持し、バッテリーコンバータ42がバックアップ入出力端子13から出力する放電電圧VB1の設定電圧とする。このようにすれば、絶縁型DC/DCコンバータ8に実際供給されている直流入力電圧VDCiを、設定電圧として自動的に設定可能となる。商用交流電源3の供給電力が低下して、蓄電器12から絶縁型DC/DCコンバータ8に放電電圧VB1を供給する際には、PWM制御回路45によりバッテリーコンバータ42を制御して、ピークホールド回路44の設定電圧と電圧検出回路43により逐次検出した放電電圧VB1とが近づくように、放電電圧VB1のフィードバック制御を行なう。このように、同じ電圧検出回路43を利用して、放電電圧VB1の設定と放電電圧VB1のフィードバック制御とを行うことができる。従って、接続された絶縁型DC/DCコンバータ8の電圧仕様に応じて放電電圧VB1を自動調節することができる。
図2は、図1と同様、装置全体の構成を示す回路図であるが、本実施例では、放電機器たる瞬低バックアップユニット2に接続された負荷に相当するスイッチング電源ユニット1の各部の構成は、第1実施例に示すものと共通している。
一方、瞬低バックアップユニット2は、電圧保持部としての放電電圧設定部51以外の構成は、第1実施例に示すものと概ね共通している。即ち、複数個の電解コンデンサ11を並列接続してなる蓄電器12と、交流入力電圧VACiが正常値である場合に、バックアップ入出力端子13を介して供給される直流入力電圧VDCiを蓄電器12に供給する充電回路40と、商用交流電源3から印加される交流入力電圧VACiの低下を検出する停電検出回路50と、停電検出回路50の検出信号を受けて、前記電解コンデンサ11の端子電圧VBを所望の放電電圧VB1に変換して、バックアップ入出力端子13側に供給するバッテリーコンバータ42と電圧検出回路43とPWM制御回路45と後述する放電電圧設定部51とからなる放電電圧制御回路41とにより構成される。
放電電圧設定部51は、電圧検出回路43で検出された直流入力電圧VDCiをデジタルデータに変換するA/D変換部52と、デジタルデータを処理して放電電圧データとして記憶する演算処理部53と、放電電圧データをPWM制御回路45に入力する設定電圧に変換するD/A変換部54とから構成される。演算処理部53は、例えばマイコンやDSP(Digital Signal Processor)などからなり、A/D変換部52で変換された検出電圧のデジタルデータにフィルタリングや平均化処理を施すことにより、放電電圧の設定値となる放電電圧データを生成する。とりわけ、DSPは、離散時間処理に適している為、高速に処理することができる。
次に上記構成について、その作用を説明する。
まず、瞬低バックアップユニット2と任意の電圧仕様を有するスイッチング電源ユニット1とをバックアップ入出力端子13を介して接続する。
商用交流電源3から供給される交流入力電圧VACiが、正常に出力されている場合即ち停電検出回路50で設定した所定値を越えている場合、バッテリーコンバータ42は出力を停止しているため、蓄電器12は待機状態となり、スイッチング電源ユニット1の絶縁型DC/DCコンバータ8は、力率改善回路6ひいては商用交流電源3からの電力供給を受けて、所要の直流出力電圧VDCoを出力端子9に供給する。同時に、瞬低バックアップユニット2では、バックアップ入出力端子13に発生する直流入力電圧VDCiが充電回路40を介して電解コンデンサ11に与えられ、当該電解コンデンサ11が充電される。このとき、直流入力電圧VDCiは、電圧検出回路43を構成する抵抗により、検出,分圧され、A/D変換部52でデジタルデータに変換され、演算処理部53に取り込まれる。演算処理部53では、当該デジタルデータを最適な値とするため、フィルタリングや平均化処理を行い、放電電圧VB1の設定値となる放電電圧データとして記憶する。記憶された放電電圧データは、D/A変換部54で設定電圧に変換され、PWM制御回路45を構成する誤差増幅器の入力基準に入力される。
これに対して、交流入力電圧VACiが、停電検出回路50で設定した所定値よりも低下すると、この停電検出回路50からの検出信号によりバッテリーコンバータ42は出力を開始する。こうなると、蓄電器12は待機状態からバックアップ動作に移行して、電解コンデンサ11の端子電圧VBが、バッテリーコンバータ42により放電電圧VB1として、バックアップ入出力端子13に出力される。放電電圧VB1は、直流入力電圧VDCiと同様に、電圧検出回路43を構成する抵抗により、検出,分圧され、PWM制御回路45に逐次入力される。PWM制御回路45では、D/A変換部54から入力される前記設定電圧と電圧検出回路43で逐次検出される放電電圧VB1とが近づくように、バッテリーコンバータ42を構成するスイッチング素子の導通幅に対して周知のPWM制御を行なうことにより、当該放電電圧VB1は、フィードバック制御される。このようにして、放電電圧VB1は、バックアップ入出力端子13を介して、絶縁型DC/DCコンバータ8の一次側に印加される。そのため絶縁型DC/DCコンバータ8は、バッテリーコンバータ42ひいては蓄電器12からの電力供給を受けて、所要の直流出力電圧VDCoを出力端子9に供給し続けることができる。
以上のように本実施例では、電圧保持部たる放電電圧設定部51を、電圧検出部たる電圧検出回路43で検出した直流入力電圧VDCiをデジタルデータに変換するA/D変換部52と、前記デジタルデータを処理し放電電圧データとして記憶する演算処理部53と、前記放電電圧データをPWM制御回路45に入力する設定電圧に変換するD/A変換部54とから構成されている。
このようにすると、放電電圧VB1の設定値がデジタルデータとして記憶されるため、電圧保持部で保持された設定電圧の低下による誤差を生じる虞がなく、デジタルデータにフィルタリングや平均化処理等を施すことにより適切な設定値とすることができる。従って、放電電圧VB1の設定値を精度の良い最適な値とすることができる。
また本実施例では、演算処理部53をDSPにより構成している。
このようにすると、離散時間信号処理に適したDSPを利用するため、演算処理部53で行なうデジタルデータの処理を高速化することができる。従って、放電電圧VB1の設定処理を高速化することができる。
なお、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更可能である。接続対象はスイッチング電源装置に限らず、各種製品の電圧低下保護装置などの放電器への適用が可能である。また、PWM制御回路45と放電電圧設定部51とを一つのLSIで構成するようにしてもよい。
本発明の第1実施例における放電電圧制御装置を備えた電圧低下保護装置の回路図である。 本発明の第2実施例における放電電圧制御装置を備えた電圧低下保護装置の回路図である。 従来例における電圧低下保護装置の回路図である。
符号の説明
3 商用交流電源(電力供給源)
8 絶縁型DC/DCコンバータ(負荷)
13 バックアップ入出力端子(接続端子)
12 蓄電器
41 放電電圧制御回路(放電電圧制御装置)
42 バッテリーコンバータ(電力変換部)
43 電圧検出回路(電圧検出部)
44 ピークホールド回路(電圧保持部)
45 PWM制御回路(フィードバック制御部)
51 放電電圧設定部(電圧保持部)
52 A/D変換部
53 演算処理部
54 D/A変換部

Claims (3)

  1. 電力供給源から供給電圧が印加される負荷と接続する接続端子と、蓄電器から放電される電圧を変換して前記接続端子に放電電圧を出力する電力変換部と、前記接続端子に印加される前記供給電圧と前記放電電圧とを検出する電圧検出部と、前記電圧検出部で検出した前記供給電圧を設定電圧として保持する電圧保持部と、前記電圧保持部で保持された前記設定電圧と前記電圧検出部で逐次検出される前記放電電圧とが近づくように、前記電力変換部の出力を制御するフィードバック制御部とを備えたことを特徴とする放電電圧制御装置。
  2. 前記電圧保持部は、前記電圧検出部で検出した供給電圧をデジタルデータに変換するA/D変換部と、前記デジタルデータを処理し放電電圧データとして記憶する演算処理部と、前記放電電圧データを前記フィードバック制御部に入力する前記設定電圧に変換するD/A変換部とから構成されることを特徴とする請求項1記載の放電電圧制御装置。
  3. 前記演算処理部はDSPにより構成されることを特徴とする請求項2記載の放電電圧制御装置。

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