JP4273376B2 - ディスク記録装置及びこれに用いられる磁気ヘッド駆動機構 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はディスク記録装置及び磁気ヘッド駆動機構に関する。詳しくは、ディスク状記録媒体に対して情報信号の記録を行うディスク記録装置及びこれに用いられる磁気ヘッド駆動機構についての技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
ディスク状記録媒体に対して情報信号の記録を行うことができるディスク記録装置がある。このようなディスク記録装置にあっては、光学ピックアップの対物レンズと磁気ヘッド部の磁気ヘッドとがシャーシを挟んで互いに対向して位置され、ディスク状記録媒体に対して、一方の側から対物レンズを介してレーザー光が照射されると共に反対側から磁気ヘッドを介して磁界が印加されて情報信号の記録が為されるようになっている。
【0003】
図10にディスク記録装置の内部構造の一部を示す。
【0004】
ディスク記録装置は外筐a内に所要の各部材が配置されて成り、シャーシbに光学ピックアップcがディスク状記録媒体の半径方向へ移動自在に支持されている。光学ピックアップcは、移動ベースdと該移動ベースd上に支持された2軸アクチュエーターeとを有し、2軸アクチュエーターeには対物レンズfが設けられている。
【0005】
磁気ヘッド部gは、板バネ状のヘッド取付アームhと該ヘッド取付アームhの一端部に設けられた磁気ヘッドiとを有し、連結部材jを介して光学ピックアップcの移動ベースdと連結されている。
【0006】
連結部材jは縦断面形状で略コ字状を為し、垂直方向に延びる中間部kと該中間部kの上縁から水平方向に突出された上側取付部lと中間部kの下縁から上側取付部lと同じ方向へ突出された下側取付部mとが一体に形成されている。
【0007】
光学ピックアップcの移動ベースdは、その後端部が連結部材jの下側取付部mに取り付けられ、磁気ヘッド部gのヘッド取付アームhの後端部が連結部材jの上側取付部lに取り付けられる。そして、この状態で連結部材jは中間部kがシャーシbの後縁と外筐aとの間に位置され、光学ピックアップcの移動ベースdがシャーシbの下面側に位置されると共に磁気ヘッド部gがシャーシbの上面側に位置される。
【0008】
このようなディスク記録装置にあっては、情報信号の適正な記録動作を行うために、光学ピックアップcの対物レンズfを介して照射されるレーザー光の光路に対応する位置に磁気ヘッド部gの磁気ヘッドiが配置されるように対物レンズfと磁気ヘッドiとの位置合わせを行う必要がある。
【0009】
従来の位置合わせ作業は、先ず、磁気ヘッド部gを連結部材jの上側取付部lに取り付け、この状態で対物レンズfを介して照射されるレーザー光の光路に対応する位置に磁気ヘッドiが位置されるように、シャーシbの下面側に支持されている光学ピックアップcの移動ベースdに対して連結部材jを図10に示すA方向へ適宜移動させて行っている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、連結部材jはシャーシbの後縁と外筐aとの間に位置されるため、移動ベースdに対して磁気ヘッド部gが取り付けられた連結部材jの位置を調整する上記した従来の方法では、シャーシbと外筐aとの間に図10に示す調整範囲分の間隔Mを予め設けておく必要があり、その分ディスク記録装置の外形、即ち、前後方向における幅が大きくなり、ディスク記録装置の小型化を阻む要因となっていた。
【0011】
そこで、本発明ディスク記録装置及び磁気ヘッド駆動機構は、上記した問題点を克服し、光学ピックアップと磁気ヘッド部との位置合わせのための調整作業を改善してディスク記録装置の小型化を図ることを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明ディスク記録装置は、上記した課題を解決するために、シャーシに所定の方向へ移動自在に支持されると共に対物レンズを有する光学ピックアップと、前記シャーシの外縁の外側に配置された中間部と前記中間部の上縁から前方へ突出された上側取付部とからなり、一端部に前記光学ピックアップが取り付けられ、一対の第1の調整孔(38a、38b)を有する連結部材と、ヘッド取付アームの一端部に取り付けられた磁気ヘッド、及び、前記連結部材の他端部に取り付けられ前記シャーシを挟んで前記光学ピックアップの反対側に対向して配置され、前記対物レンズと前記磁気ヘッドとの位置合わせを行う前記連結部材に対する前記磁気ヘッドの取付位置を調整する調整部を有する磁気ヘッド部とを備え、前記調整部は、前記第1の調整孔と同じ径である長孔状の第2の調整孔(27a、30a)と前記第1の調整孔より径が小さい第3の調整孔(27b、30b)を有し、前記第2の調整孔及び前記第3の調整孔によってそれぞれ規定される2本の調整軸の位置を前記一対の第1の調整孔内において変更して前記ヘッド取付アームを前記上側取付部に対して回動させて移動させるように、かつ、前記ヘッド取付アームを前記上側取付部に対して前後に移動させるようにして前記連結部材に対する前記磁気ヘッドの取付位置を調整するものである。
【0013】
また、本発明磁気ヘッド駆動機構は、上記した課題を解決するために、シャーシに所定の方向へ移動自在に支持され対物レンズを有する光学ピックアップが一端部に取り付けられると共に、前記シャーシの外縁の外側に配置された中間部と前記中間部の上縁から前方へ突出された上側取付部とからなり、一端部に前記光学ピックアップが取り付けられ、一対の第1の調整孔(38a、38b)を有する連結部材と、ヘッド取付アームの一端部に取り付けられた磁気ヘッド、及び、前記連結部材の他端部に取り付けられ前記シャーシを挟んで前記光学ピックアップの反対側に対向して配置され、前記対物レンズと前記磁気ヘッドとの位置合わせを行う前記連結部材に対する前記磁気ヘッドの取付位置を調整する調整部を有する磁気ヘッド部とを備え、前記調整部は、前記第1の調整孔と同じ径である長孔状の第2の調整孔(27a、30a)と前記第1の調整孔より径が小さい第3の調整孔(27b、30b)を有し、前記第2の調整孔及び前記第3の調整孔によってそれぞれ規定される2本の調整軸の位置を前記一対の第1の調整孔内において変更して前記ヘッド取付アームを前記上側取付部に対して回動させて移動させるように、かつ、前記ヘッド取付アームを前記上側取付部に対して前後に移動させるようにして前記連結部材に対する前記磁気ヘッドの取付位置を調整するものである。
【0014】
従って、本発明ディスク記録装置及び磁気ヘッド駆動機構にあっては、シャーシの外縁の外側に予め調整範囲分のスペースを設けておく必要がない。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
【0016】
尚、以下に示した実施の形態は、本発明を光磁気ディスクに対して情報信号の記録及び再生を行うことができる光磁気ディスク記録装置に適用したものである。
【0017】
光磁気ディスク記録装置1は外筐2内に所要の各部材及び各機構が設けられて成り、外筐2は上方に開口された薄い箱状を為す本体ケース3と該本体ケース3に回動自在に支持され本体ケース3の上面を開閉するカバー体4とから成る(図1参照)。
【0018】
外筐2の所定の位置には、所定の各操作を行うための操作摘子2a、2a、・・・が設けられ、開閉用の操作摘子2aをスライド操作することによりカバー体4が回動されて本体ケース3の上面が開放されるようになっている。
【0019】
本体ケース2内にはシャーシ5が配置され、該シャーシ5の略中央部にはスピンドルモーター6が取り付けられている(図3参照)。そして、スピンドルモーター6のモーター軸の上端部には、シャーシ5から上方へ突出された状態でディスクテーブル7が固定されている(図2参照)。
【0020】
シャーシ5には配置孔5aが形成され、該配置孔5a内にシャーシ5に支持された光学ピックアップ8の一部が配置されている(図3参照)。光学ピックアップ8は移動ベース9上に2軸アクチュエーター10が支持されて成り、該2軸アクチュエーター10は対物レンズ10aを有している(図2参照)。
【0021】
移動ベース9は配置孔5a内に配置される本体部11と該本体部11から後方へ突出された被取付部12とが一体に形成されて成る。そして、被取付部12の下面には下方へ突出された位置決め突部12a、12aが前後に離間して形成され、該位置決め突部12a、12aの間の位置には、前後に離間して取付螺孔12b、12bが形成されている(図7参照)。また、本体部11の前後両端部には軸受部11a、11bが形成されている(図3参照)。
【0022】
光学ピックアップ8は移動ベース9の軸受部11a、11bが、それぞれシャーシ5に支持されたガイド軸13とリードスクリュー14とに支持され、ディスクテーブル7に装着される光磁気ディスクの半径方向へ移動可能とされている(図3参照)。
【0023】
ガイド軸13はシャーシ5に一体に形成された軸受部5b、5bに回転自在に支持され、シャーシ5の下面側に設けられた駆動モーター15の駆動力によって回転可能とされている。尚、ガイド軸13が駆動モーター15によって回転されると、シャーシ5の側面部に支持された図示しないスライドレバーが前後方向へ移動されるようになっている。
【0024】
リードスクリュー14には一端側の部分と他端部を除いた部分が螺溝部14aとして形成され、一端部にはウォーム16が圧入されて取り付けられている。
【0025】
リードスクリュー14は一端寄りの部分と他端部とが軸受部材17、18によって回転自在に支持され(図4参照)、該軸受部材17、18はともに金属材料、例えば、焼結性の金属材料によって形成されている。このような焼結性の金属材料としては、銅系、鉄系、アルミニウム系等の材料があり、焼結性の金属材料は加工精度が高いと共に加工が比較的簡単であるという特徴を有する。
【0026】
軸受部材17は下方及び一方の側方に開口した軸受部17aとシャーシ5に取り付けられる被取付部17bとが一体に形成されて成り、被取付部17bに螺孔17cが形成されている。
【0027】
軸受部材18は下方へ開口した溝状に形成された軸受部18aとシャーシ5に取り付けられる被取付部18bとが一体に形成されて成り、被取付部18bに螺孔18cが形成されている。
【0028】
リードスクリュー14は、光学ピックアップ8の軸受部11bを挿通された状態で、他端部が軸受部材17の軸受部17aに挿入されると共に一端寄りの部分が軸受部材18の軸受部18aに挿入されて支持される。そして、軸受部材17、18は、螺孔17c、18cにそれぞれ取付ネジ19a、19bが螺合され、シャーシ5に加締めによって固定されダイキャストによって形成された図示しない取付台を介してシャーシ5に取り付けられる。
【0029】
取付ネジ19a、19bが螺孔17c、18cに螺合されると、軸受部材17及び軸受部材18の一部が取付ネジ19a、19bの頭部によって下方から覆われた状態となり、これによりリードスクリュー14の軸受部材17及び軸受部材18からの脱落が防止される。
【0030】
シャーシ5には、軸受部材18の側方に予圧バネ20が取り付けられ、該予圧バネ20がリードスクリュー14の一端に弾接されて軸受部材18が軸受部材17側へ付勢されている。
【0031】
光学ピックアップ8の下面には板バネ状のバネ部材21が取り付けられ、該バネ部材21にはナット部21aが一体に形成されている。そして、バネ部材21はナット部21aがリードスクリュー14の螺溝部14aに弾接されて螺合されている。
【0032】
シャーシ5には扁平モーター22が配置されており、該扁平モーター22の駆動力が伝達ギヤ列22aを介してウォーム16に伝達されてリードスクリュー14が回転される。リードスクリュー14が回転されると、螺溝部14aに螺合されているバネ部材21のナット部21aがリードスクリュー14の軸方向へ送られ、これにより光学ピックアップ8が光磁気ディスクの半径方向へ移動される。
【0033】
光学ピックアップ8は、リードスクリュー14のシャーシ5に対する良好な位置精度を確保することにより、シャーシ5に対する位置精度が確保されている。即ち、光磁気ディスク記録装置1にあっては、光学ピックアップ8のシャーシ5に対する良好な位置精度を確保する位置決定手段としてリードスクリュー14を用いている。従って、従来のように、2つのガイド軸を設けて、そのうちの1つを光学ピックアップ8の位置精度を確保するために利用する場合に比し、部品点数の削減を図ることができると共に設計上の位置精度の考慮の負担が少なく、製造コストの低減を図ることができる。
【0034】
リードスクリュー14の良好な位置精度の確保は、シャーシ5に対する軸受部材17、18の位置精度を確保することにより行っている。上記のように、軸受部材17、18はシャーシ5とは別部材として形成されると共に金属材料によって形成されていることから、良好な加工精度を確保することができると共にシャーシ5に対する良好な位置精度を確保することができるため、リードスクリュー14及び光学ピックアップ8のシャーシ5に対する良好な位置精度を確保することができる。
【0035】
また、良好な位置精度を確保することにより、回転時にリードスクリュー14に生じる負荷が小さく、扁平モーター22としてトルクの小さな小型のモータを用いることができる。
【0036】
さらに、取付ネジ19a、19bを用いて軸受部材17、18をシャーシ5に取り付けているため、例えば、接着によって軸受部材17、18をシャーシ5に取り付ける場合に比し、取り付けが簡単であると共に安価に取り付けを行うことができ、作業性の向上及び製造コストの低減を図ることができる。
【0037】
シャーシ5には光磁気ディスクを保持するためのホルダー23が後端部を支点として回動自在に支持され、該ホルダー23にはシャーシ5の配置孔5aに対応する位置に開口23aが形成されている(図3及び図5参照)。そして、ホルダー23の上面にはヘッドシフト板24が略上下方向へ回動自在に支持され、該ヘッドシフト板24は開口23aの後側開口縁に寄って位置されている(図2及び図5参照)。
【0038】
磁気ヘッド25はヘッド取付アーム26の一端部に取り付けられ、該ヘッド取付アーム26は薄い板状の弾性を有する金属材料によって形成されている(図6参照)。そして、ヘッド取付アーム26は横長の略矩形状を為す被取付部27と該被取付部27から前方へ突出された前後方向に長い延設部28とが一体に形成されて成り、延設部28の前端部に磁気ヘッド25が取り付けられている(図6及び図7参照)。
【0039】
被取付部27には、左右に離間して調整孔27a、27bが形成され、左側の調整孔27aは左右に長い長孔状に形成されている。そして、調整孔27a、27b間には挿通孔27cが形成され、該挿通孔27cの径は調整孔27aの径と同じにされ、調整孔27bの径より大きくされている。
【0040】
アーム支持板29は基部29aと該基部29aから前方へ突出された平面形状でL字状を為す持ち上げ部29bと基部29aの左右両端部から後方へ突出された被支持部29c、29cとが薄い板状の金属材料によって一体に形成され(図6参照)、基部29aがヘッド取付アーム26の延設部28の後端寄りの部分に上側から溶接されている。そして、このように溶接された状態において、ヘッド取付アーム26の被取付部27の前縁がアーム支持板29の被支持部29c、29cの先端部を上側から覆った状態とされる。
【0041】
補強板30は板状の金属材料によって横長の略矩形状に形成され、ヘッド取付アーム26の被取付部27に形成された調整孔27a、27b、挿通孔27cと同じ位置同じ大きさの調整孔30a、30b、挿通孔30cを有している(図7参照)。そして、補強板30は、調整孔30a、30b、挿通孔30cを調整孔27a、27b、挿通孔27cに対応させてヘッド取付アーム26の被取付部27に上側から溶接されている。
【0042】
付勢板31は、横長の略矩形状を為す被取付部32と該被取付部32から前方へ突出された付勢部33と被取付部32の左右両側縁からそれぞれ下方へ突出された結合部34、34とが弾性を有する板状の金属材料によって一体に形成されて成る(図7参照)。被取付部32には、ヘッド取付アーム26の被取付部27に形成された調整孔27a、27b、挿通孔27cに対応する位置に挿入孔32a、32a、32aが形成され、該挿入孔32a、32a、32aの径は挿通孔27cと同じ径に形成されている。そして、結合部34、34には、それぞれ前後方向に長い係合孔34a、34aが形成されている。
【0043】
上記磁気ヘッド25が取り付けられたヘッド取付アーム26、アーム支持板29、補強板30及び付勢板31によって磁気ヘッド部100が構成される。
【0044】
光学ピックアップ8とヘッド取付アーム26とは、連結部材35によって連結されている。連結部材35は、水平方向に延びる下側取付部36と該下側取付部36の後縁から上方へ突出された中間部37と該中間部37の上縁から前方へ突出された上側取付部38とが厚手の板状の金属材料によって一体に形成されて成る(図7参照)。
【0045】
下側取付部36の前縁には位置決め切欠36aが形成され、下側取付部36の後端寄りの位置には位置決め孔36bが形成されている。そして、下側取付部36には、位置決め切欠36aと位置決め孔36bの間の位置に、前後に離間してネジ挿通孔36c、36cが形成されている。
【0046】
上側取付部38には、ヘッド取付アーム26の被取付部27に形成された調整孔27a、27b、挿通孔27cに対応する位置に調整孔38a、38b、螺孔38cが形成され、該調整孔38a、38bの径はヘッド取付アーム26の調整孔27aの径と同じに形成され、螺孔38cの径は挿通孔27cの径より小さくされている。また、上側取付部38の左右両側縁には、それぞれ外方へ突出された係合突部38e、38eが形成されている。
【0047】
光学ピックアップ8は移動ベース9の被取付部12に形成された位置決め突部12a、12aが、それぞれ連結部材35の下側取付部36に形成された位置決め切欠36a、位置決め孔36bに挿入されて連結部材35に位置決めされる。そして、このように位置決めされた状態で、下側取付部36の下方から取付ネジ39、39がネジ挿通孔36c、36cを挿通され取付螺孔12b、12bに螺合され、光学ピックアップ8が連結部材35の下側取付部36に取り付けられる(図5及び図9参照)。
【0048】
光学ピックアップ8が連結部材35の下側取付部36に取り付けられた状態において、連結部材35は中間部37がシャーシ5の後縁の後側に位置される。
【0049】
光学ピックアップ8が連結部材35の下側取付部36に取り付けられた状態において、連結部材35の上側取付部38の上面にヘッド取付アーム26の被取付部27を載置する。このとき、アーム支持板29の被支持部29c、29cの先端部が支持孔38d、38dに対応して位置されるように、被取付部27を上側取付部38に載置する。
【0050】
被取付部27を上側取付部38に載置した状態で、被取付部27を付勢板31によって上側から覆うようにして該付勢板31を上側取付部38と結合させる。付勢板31の上側取付部38への結合は、係合孔34a、34aに係合突部38e、38eを挿入して係合させることにより行う。このように係合孔34a、34aに係合突部38e、38eを係合させた状態においては、係合孔34a、34aの前後方向の幅が係合突部38e、38eのそれより稍大きくされているため、付勢板31は上側取付部38に対して前後方向へ移動させることが可能である。
【0051】
このように付勢板31を上側取付部38に結合させた状態で、磁気ヘッド25の対物レンズ10aに対する位置合わせを行うために、磁気ヘッド部100の連結部材35に対する取付位置の調整作業を行う。
【0052】
この調整作業は連結部材35の調整孔38a、38bの径より外径が小さい2本の調整軸を有する図示しない調整治具によって行う。そして、調整作業に際しては、取付ネジ40を付勢板31の中央の挿入孔32a、補強板30の挿通孔30c及びヘッド取付アーム26の挿通孔27cを順に上側から挿通し、連結部材35の上側取付部38の螺孔38cに、付勢板31、補強板30及びヘッド取付アーム26が上側取付部38に対して移動可能なように螺合させた状態で行う。
【0053】
調整作業は調整治具の一方の調整軸を付勢板31の左側の挿入孔32a、補強板30の調整孔30a、ヘッド取付アーム26の調整孔27a及び連結部材35の調整孔38aを順に上側から挿通すると共に他方の調整軸を付勢板31の右側の挿入孔32a、補強板30の調整孔30b、ヘッド取付アーム26の調整孔27b及び連結部材35の調整孔38bを順に上側から挿通して行う。
【0054】
このように2本の調整軸を挿通した状態においては、各孔間の大きさ又は形状の関係から、上側取付部38に対して補強板30が溶接されたヘッド取付アーム26を移動させることが可能である。即ち、ヘッド取付アーム26の調整孔27a及び補強板30の調整孔30aは、連結部材35の調整孔38aと同じ径であるが長孔状に形成されているため、長孔状に形成されている分、ヘッド取付アーム26及び補強板30は連結部材35の上側取付部38に対して前後方向へ移動可能である。また、ヘッド取付アーム26の調整孔27b及び補強板30の調整孔30bは、連結部材35の調整孔38bより径が小さくされているため、径が小さく形成されている分、ヘッド取付アーム26及び補強板30は連結部材35の上側取付部38に対して移動可能である。
【0055】
従って、磁気ヘッド部100の調整孔27a、27b、30a、30bは、連結部材35に対する磁気ヘッド部100の取付位置を調整する調整部としての役割を果たす。
【0056】
2本の調整軸の位置を連結部材35の調整孔38a、38b内において適宜に変更することにより、ヘッド取付アーム26を上側取付部38に対して回動させるように移動させ(図8に示すB)、また、ヘッド取付アーム26を上側取付部38に対して前後へ移動させることにより(図8及び図9に示すC)、光学ピックアップ8の対物レンズ10aを介して照射されるレーザー光の光路に対応する位置に磁気ヘッド部100の磁気ヘッド25が配置されるように対物レンズ10aと磁気ヘッド25との位置合わせを行う。尚、この調整作業中に付勢部材31は上側取付部38に対して移動可能であるが、付勢部材31の上側取付部38に対する位置は対物レンズ10aに対する磁気ヘッド25の位置に影響しないため、付勢部材31の移動によって位置合わせ作業に支障を生じることはない。
【0057】
そして、対物レンズ10aに対する磁気ヘッド25の位置合わせが完了したときに、再度取付ネジ40を上側取付部38の螺孔38cに螺合して付勢板31、補強板30及びヘッド取付アーム26を連結部材35の上側取付部38に固定し、これにより調整作業を完了する。
【0058】
以上に記載した通り、光磁気ディスク記録装置1にあっては、対物レンズ10aに対する磁気ヘッド25の位置合わせを行うための調整作業を、連結部材35と光学ピックアップ8とを予め結合させた状態で行うため、調整作業に際し連結部材35をシャーシ5の後縁と外筐2との間で前後方向へ移動させる必要がない。
【0059】
従って、その分、シャーシ5を外筐2に近づけて配置させることができ、光磁気ディスク記録装置1の小型化を図ることができる。
【0060】
尚、上記した実施の形態において示した各部の具体的な形状及び構造は、何れも本発明の実施を行うに際しての具体化のほんの一例を示したものにすぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
【0061】
以上に記載したところから明らかなように、本発明ディスク記録装置は、シャーシに所定の方向へ移動自在に支持されると共に対物レンズを有する光学ピックアップと、前記シャーシの外縁の外側に配置された中間部と前記中間部の上縁から前方へ突出された上側取付部とからなり、一端部に前記光学ピックアップが取り付けられ、一対の第1の調整孔(38a、38b)を有する連結部材と、ヘッド取付アームの一端部に取り付けられた磁気ヘッド、及び、前記連結部材の他端部に取り付けられ前記シャーシを挟んで前記光学ピックアップの反対側に対向して配置され、前記対物レンズと前記磁気ヘッドとの位置合わせを行う前記連結部材に対する前記磁気ヘッドの取付位置を調整する調整部を有する磁気ヘッド部とを備え、前記調整部は、前記第1の調整孔と同じ径である長孔状の第2の調整孔(27a、30a)と前記第1の調整孔より径が小さい第3の調整孔(27b、30b)を有し、前記第2の調整孔及び前記第3の調整孔によってそれぞれ規定される2本の調整軸の位置を前記一対の第1の調整孔内において変更して前記ヘッド取付アームを前記上側取付部に対して回動させて移動させるように、かつ、前記ヘッド取付アームを前記上側取付部に対して前後に移動させるようにして前記連結部材に対する前記磁気ヘッドの取付位置を調整することを特徴とする。
【0062】
従って、調整作業に際し連結部材をシャーシの外側において移動させる必要がないため、シャーシを外筐に近づけて配置させることができ、ディスク記録装置の小型化を図ることができる。
【0063】
また、本発明磁気ヘッド駆動機構は、シャーシに所定の方向へ移動自在に支持され対物レンズを有する光学ピックアップが一端部に取り付けられると共に、前記シャーシの外縁の外側に配置された中間部と前記中間部の上縁から前方へ突出された上側取付部とからなり、一端部に前記光学ピックアップが取り付けられ、一対の第1の調整孔(38a、38b)を有する連結部材と、ヘッド取付アームの一端部に取り付けられた磁気ヘッド、及び、前記連結部材の他端部に取り付けられ前記シャーシを挟んで前記光学ピックアップの反対側に対向して配置され、前記対物レンズと前記磁気ヘッドとの位置合わせを行う前記連結部材に対する前記磁気ヘッドの取付位置を調整する調整部を有する磁気ヘッド部とを備え、前記調整部は、前記第1の調整孔と同じ径である長孔状の第2の調整孔(27a、30a)と前記第1の調整孔より径が小さい第3の調整孔(27b、30b)を有し、前記第2の調整孔及び前記第3の調整孔によってそれぞれ規定される2本の調整軸の位置を前記一対の第1の調整孔内において変更して前記ヘッド取付アームを前記上側取付部に対して回動させて移動させるように、かつ、前記ヘッド取付アームを前記上側取付部に対して前後に移動させるようにして前記連結部材に対する前記磁気ヘッドの取付位置を調整することを特徴とする。
【0064】
従って、調整作業に際し連結部材をシャーシの外側において移動させる必要がないため、シャーシを磁気ヘッド駆動機構が設けられる装置の外筐に近づけて配置させることができ、当該装置の小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2乃至図9と共に本発明の実施の形態を示すものであり、本図は本発明を適用した光磁気ディスク記録装置の概略斜視図である。
【図2】光磁気ディスクの内部の構造を示す概略平面図である。
【図3】光磁気ディスクの内部の構造を示す概略底面図である。
【図4】軸受部材と該軸受部材に支持されたリードスクリューとを示す拡大底面図である。
【図5】光磁気ディスクの内部の構造を示す概略側面図である。
【図6】磁気ヘッド部が連結部材に取り付けられた状態を示す概略拡大斜視図である。
【図7】連結部材と該連結部材に取り付けられる各部材とを示す拡大分解斜視図である。
【図8】磁気ヘッド部の位置合わせのための調整作業を説明する概略拡大平面図である。
【図9】磁気ヘッド部の位置合わせのための調整作業を説明する概略側面図である。
【図10】従来の磁気ヘッド部の位置合わせ調整を説明する概略側面図である。
【符号の説明】
1…光磁気ディスク記録装置(ディスク記録装置)、5…シャーシ、8…光学ピックアップ、10a…対物レンズ、27a…調整孔(調整部)、27b…調整孔(調整部)、30a…調整孔(調整部)、30b…調整孔(調整部)、35…連結部材、36…下側取付部(一端部)、37…中間部、38…上側取付部(他端部)、100…磁気ヘッド部
Claims (2)
- シャーシに所定の方向へ移動自在に支持されると共に対物レンズを有する光学ピックアップと、
前記シャーシの外縁の外側に配置された中間部と前記中間部の上縁から前方へ突出された上側取付部とからなり、一端部に前記光学ピックアップが取り付けられ、一対の第1の調整孔(38a、38b)を有する連結部材と、
ヘッド取付アームの一端部に取り付けられた磁気ヘッドと、前記連結部材の他端部に取り付けられ前記シャーシを挟んで前記光学ピックアップの反対側に対向して配置され、前記対物レンズと前記磁気ヘッドとの位置合わせを行う前記連結部材に対する前記磁気ヘッドの取付位置を調整する調整部とを有する磁気ヘッド部とを備え、
前記調整部は、前記第1の調整孔と同じ径である長孔状の第2の調整孔(27a、30a)と前記第1の調整孔より径が小さい第3の調整孔(27b、30b)を有し、前記第2の調整孔及び前記第3の調整孔によってそれぞれ規定される2本の調整軸の位置を前記一対の第1の調整孔内において変更して前記ヘッド取付アームを前記上側取付部に対して回動させて移動させるように、かつ、前記ヘッド取付アームを前記上側取付部に対して前後に移動させるようにして前記連結部材に対する前記磁気ヘッドの取付位置を調整する
ことを特徴とするディスク記録装置。 - シャーシに所定の方向へ移動自在に支持され対物レンズを有する光学ピックアップが一端部に取り付けられると共に、前記シャーシの外縁の外側に配置された中間部と前記中間部の上縁から前方へ突出された上側取付部とからなり、一端部に前記光学ピックアップが取り付けられ、一対の第1の調整孔(38a、38b)を有する連結部材と、
ヘッド取付アームの一端部に取り付けられた磁気ヘッドと、前記連結部材の他端部に取り付けられ前記シャーシを挟んで前記光学ピックアップの反対側に対向して配置され、前記対物レンズと前記磁気ヘッドとの位置合わせを行う前記連結部材に対する前記磁気ヘッドの取付位置を調整する調整部とを有する磁気ヘッド部とを備え、
前記調整部は、前記第1の調整孔と同じ径である長孔状の第2の調整孔(27a、30a)と前記第1の調整孔より径が小さい第3の調整孔(27b、30b)を有し、前記第2の調整孔及び前記第3の調整孔によってそれぞれ規定される2本の調整軸の位置を前記一対の第1の調整孔内において変更して前記ヘッド取付アームを前記上側取付部に対して回動させて移動させるように、かつ、前記ヘッド取付アームを前記上側取付部に対して前後に移動させるようにして前記連結部材に対する前記磁気ヘッドの取付位置を調整する
ことを特徴とする磁気ヘッド駆動機構。
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JP28818699A Expired - Fee Related JP4273376B2 (ja) | 1999-10-08 | 1999-10-08 | ディスク記録装置及びこれに用いられる磁気ヘッド駆動機構 |
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