JP4273315B2 - 免疫測定用粒子および免疫測定法 - Google Patents

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本発明は、生化学・医薬品分野での免疫測定用粒子および該粒子を用いた免疫測定法に関する。
免疫測定法、特に酵素免疫測定法においては、簡便にB/F分離を行う方法として、粒径の小さい磁性粒子を採用する方法が提案された。この方法としては、例えばマグネタイトを核としてシランを被覆した粒径が1.0〜10.0μmの粒子を用いる免疫測定法(特開昭55−141670号及び同50−122997号)及び磁性金属酸化物を核としてシランを被覆した粒径が0.1〜1.5μmの粒子を用いる免疫測定法(特開昭60−1546号)が知られている。また、有機物を核としてシランを被覆した粒径が0.2〜3μmの粒子を用いる免疫測定法(特開平3−115862号)が知られている。
また、特開平7−92168号には、核が有機高分子であり、表層に特定金属を特定の組成比率とする混晶フェライトの層を形成した平均粒径が0.03〜10μmの混晶フェライト被覆粒子を免疫測定用粒子とすることが開示されているが、シグナル強度およびS/N比ともに充分ではなかった。
特開平7−92168公報
本発明は、シグナル強度およびS/N比がともに充分と高い免疫測定用粒子を提供することを目的とするものである。
本発明の核粒子の表面にFeおよびFeの少なくとも一方を含む磁性体層を有し、さらに該磁性体層上にポリマー層を有する粒子の表面に抗原または抗体が結合されてなることを特徴とする免疫測定用粒子を提供するものである。
本発明で使用する核粒子は、基本的に非磁性物質であり、有機物質および無機物質のいずれも使用可能であり、免疫測定用粒子の使用目的などによって適宜選択することができる。
有機物質の代表例としては、例えばポリマーを挙げることができる。かかるポリマーとしては、特に、ビニル系ポリマーが好ましく、その製造に使用するビニル系モノマーとしては、スチレン、α−メチルスチレン、ハロゲン化スチレン、ジビニルベンゼンなどの芳香族ビニル単量体、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルなどのビニルエステル類、アクリロニトリルなどの不飽和ニトリル、メチルアクリレート、エチルアクリレート、エチルメタクリレート、ブチルアクリレート、ブチルメタクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、ラウリルアクリレート、ラウリルメタクリレート、エチレングリコールジアクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、シクロヘキシルアクリレート、シクロヘキシルメタクリレートなどのエチレン性不飽和カルボン酸アルキルエステルなどを例示することができる。このビニル系ポリマーは単独重合体であっても、あるいは上記ビニル系モノマーから選ばれた2種以上のモノマーからなる共重合体であってもよい。また、上記ビニル系モノマーとブタジエン、イソプレンなどの共役ジオレフィン、アクリル酸、メタクリル酸、アクリルアミド、メタクリルアミド、グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレート、N−メチロールアクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミド、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、ジアリルフタレート、アリルアクリレート、アリルメタクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレートなどの共重合可能なモノマーとの共重合体も使用することができる。
上述した特定範囲の平均粒子径を有する核粒子としてのポリマー粒子は、例えば上記のビニル系モノマーの懸濁重合、あるいはポリマーバルクの粉砕によって得ることもできる。均一な粒子径を有する核粒子の作製法としては、特公昭57−24369号公報記載の膨潤重合法、ジャーナル オブポリマーサイエンス ポリマーレター エディション(J.Polym.Sci.,Polymer Letter Ed.)記載の重合方法、あるいは本発明者らが先に提案した重合方法(特開昭61−215602号、同61−215603号、同61−215604号)によって容易に製造することができる。
本発明で使用する核粒子の平均粒子径は、0.4〜200μm、好ましくは0.8〜100μm、さらに好ましくは1.0〜50μmである。核粒子のCV(Coefficient of Variation)値は、20%以下、好ましくは15%以下、より好ましくは10%以下である。核粒子の平均粒子径が1μm未満では、たとえば粒子の高速撹拌による衝突エネルギーが不十分で磁性体微粒子の吸着が困難になる。一方、核粒子の平均粒子径が200μmを超えると、微粒子としての特性が失われてしまう。また、CV値が上記範囲をはずれると、得られる磁性体複合粒子の粒子径の均一性が不十分となる。
本発明において核粒子の材質は、複合化の際の加工性、軽量性の観点からポリマーなどの有機物質が好ましい。なお、本発明における平均粒子径および粒子径分布は、電子顕微鏡写真上にて100個の粒子の粒子径を無作意に測定して求めたものである。
本発明で使用する磁性体層を構成する磁性体微粒子としては、酸化鉄系の物質が代表的であり、MnFe(Mn=Co、Ni、Mg、Cu、Li0.5Fe0.5等)で表現されるフェライト、Feで表現されるマグネタイト、あるいはγ−Feが挙げられ、飽和磁化が強く、かつ残留磁化が少ないγ−FeおよびFeのいずれか一方を含むことが必要である。
本発明で使用する磁性体微粒子の平均粒子径は、好ましくは核粒子の平均粒子径の1/5以下であり、より好ましくは1/10以下であり、さらに好ましくは1/20以下である。磁性体微粒子の平均粒子径が核粒子の平均粒子径の1/5を超えると核粒子表面に均一かつ十分な厚みを持った被覆層を形成することができにくい。
本発明での核粒子と磁性体微粒子との比(核粒子:磁性体微粒子)は、重量比で95:5〜20:80が好ましい。磁性体微粒子がこの範囲の量より少ないと、複合化効果が少なくなる。磁性体微粒子がこの範囲の量より多いと、核粒子の対する量が過剰となり、複合化されない磁性体微粒子が多くなる。
本発明で使用する磁性体微粒子は、核粒子と後工程で使用する単量体モノマーとの親和性、相溶性との観点から表面が疎水化されたものが望ましい。磁性体微粒子の表面の疎水化処理方法としては、磁性体微粒子と極めて親和性の高い部分と疎水性の部分とを分子内に有する化合物を磁性体微粒子に接触させて結合させる方法を挙げることができる。このような親和性の高い部分と疎水性の部分とを分子内に有する化合物としては、シランカップリング剤に代表されるシラン化合物を挙げることができる。
シラン化合物により磁性体微粒子を疎水化することによって、薬品耐性、特にアルカリ耐性に優れ、診断薬として使用中に磁性体微粒子が核粒子から剥離し磁気性能が低下する問題、あるいは脱離した磁性体微粒子が診断薬反応液中に浮遊する事により生じる汚染物混入を効果的に防止することができる。
本発明においては、疎水化された磁性体微粒子が、たとえばトルエンに良好に分散することができる場合に、十分に疎水化されているということができる。
シランカップリング剤に代表されるシラン化合物としては、ビニルトリクロロシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ−グリシドオキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、N−β(アミノエチル)−γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−β(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、ドデシルトリメトキシシラン、ヘキシルトリメトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、ドデシルトリクロロシラン、ヘキシルトリクロロシラン、メチルトリクロロシラン、フェニルトリクロロシランなどがある。
これらのシラン化合物を磁性体微粒子に結合させる方法としては、例えば、磁性体微粒子と、シラン化合物とを水などの無機媒質またはアルコール、エーテル、ケトン、エステルなどの有機媒質中で混合し、撹拌しながら加熱した後、磁性体微粒子をデカンテーションなどにより分離して減圧乾燥により無機媒質または有機媒質を除去する手段を挙げることができる。また、磁性体微粒子とシラン化合物とを直接混合し加熱させて両者を結合させてもよい。これらの手段において、加熱温度は通常30〜100℃であり、加熱温度は0.5〜2時間程度である。また、シラン化合物の使用量は、磁性体微粒子の表面積によって適宜定められているが、通常磁性体微粒子100重量部に対して1〜50重量部、好ましくは2〜30重量部である。
本発明において核粒子の表面に磁性体微粒子の被覆する磁性体層を形成するには、先ず核粒子と磁性体微粒子とを混合し、核粒子の表面に磁性体微粒子を物理的に吸着させる。本発明で述べる物理的吸着法とは、化学反応を伴わない吸着法、結合法を指すものである。
核粒子の表面に磁性体微粒子を吸着させるには、物理的に強い力を外部から加えることにより複合化を実現させる方法も有効である。例えば乳鉢、自動乳鉢、ボールミル、ブレード加圧式粉体圧縮法、メカノフュージョン法のようなメカノケミカル効果を利用するもの、あるいはジェットミル、ハイブリダイザーなど高速気流中衝撃法を利用するものが挙げられる。
効率よくかつ強固に複合化を実施するには物理的吸着力が強いことが望ましい。その方法としては攪拌翼付き容器中で攪拌翼の周速度が好ましくは15m/秒以上、より好ましくは30m/秒以上、さらに好ましくは40〜150m/秒で実施することが挙げられる。撹拌翼の周速度が15m/秒より低いと、被覆層を形成する十分なエネルギーを得ることができないことがある。なお、撹拌翼の周速度の上限については、特に制限はないが、使用する装置、エネルギー効率などの点から自ずと決定される。
本発明において、核粒子の表面に形成された磁性体層の厚さは 0.005〜20μm、好ましくは 0.01〜5μmであり、厚みは均一であることが好ましい。磁性体層の厚さが、0.005μmより小さい場合、磁性体含有量が小さくなり、充分な磁気分離性が得られず、20μmを超える場合は、磁性体層の強度が低下し、磁性体層がこわれるおそれがある。
また、核粒子の表面は完全に磁性体層で被覆されていることが好ましく、核粒子表面の少なくとも90%以上は磁性体層で被覆されていることが必要である。
次に、上記のようにして製造された母粒子の表面に形成するポリマー層(以下、「第1コーティングポリマー層」ともいう)について述べる。
かかるポリマー層は、母粒子の存在下で、主原料としての共重合性モノマーと、副原料である重合開始剤、乳化剤、分散剤、界面活性剤、電解質、架橋剤、分子量調節剤などが必要に応じて添加され液体中で重合を行うことにより形成される。このようにポリマー層を重合によって形成することにより、当該ポリマー層の表面に所望の官能基を導入することができるなど、表面加工性にすぐれる。
ポリマー層の成分としては特に、ビニル系ポリマーが好ましく、その製造に使用するビニル系モノマーとしては、スチレン、α−メチルスチレン、ハロゲン化スチレン、ジビニルベンゼンなどの芳香族ビニル単量体、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルなどのビニルエステル類、アクリロニトリルなどの不飽和ニトリル、メチルアクリレート、エチルアクリレート、エチルメタクリレート、ブチルアクリレート、ブチルメタクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、ラウリルアクリレート、ラウリルメタクリレート、エチレングリコールジアクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、シクロヘキシルアクリレート、シクロヘキシルメタクリレートなどのエチレン性不飽和カルボン酸アルキルエステル、アクロレインなどを例示することができる。このビニル系ポリマーは単独重合体であっても、あるいは上記ビニル系モノマーから選ばれた2種以上のモノマーからなる共重合体であってもよい。
また、上記ビニル系モノマーとブタジエン、イソプレンなどの共役ジオレフィン、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、無類マレイン酸、クロトン酸などのモノまたはジカルボン酸化合物、アクリルアミド、メタクリルアミド、グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレート、N−メチロールアクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミド、N−イソプロピルアクリルアミド、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、グリセロールモノアクリレート、グリセロールモノメタクリレート、エチレングリコールジアクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、連鎖数2〜40のポリエチレングリコールまたはポリプロピレングリコールを側鎖とする(メタ)アクリレート、ジアリルフタレート、アリルアクリレート、アリルメタクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、スチレンスルホン酸およびそのナトリウム塩、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸およびそのナトリウム塩、イソプレンスルホン酸およびそのナトリウム塩などの共重合可能なモノマーとの共重合体も使用することができる。
重合開始剤としては、水への溶解性の観点から分類すると、油溶性重合開始剤が好ましい。水溶性の重合開始剤を用いると複合粒子表面での重合でなく、磁性体被覆粒子を含まない疎水性重合重合モノマーのみが重合した新粒子が多量に生じる傾向がある。
油溶性重合開始剤としては、ベンゾイルペルオキシド、ラウロイルペルオキシド、ターシャリーブチルペルオキシ2−エチルヘキサネート、3,5,5−トリメチルヘキサノイルペルオキシド、アゾビスイソブチロニトリル等の過酸化化合物、アゾ化合物などを挙げることができる。
水溶性開始剤としては、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過硫酸ナトリウム等の過硫酸塩、過酸化水素、2-2アゾビス(2-アミノプロパン)鉱酸塩、アゾビスシアノ吉草酸およびそのアルカリ金属塩およびアンモニウム塩等があげられ、また、過硫酸塩、過酸化水素塩と重亜硫酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、塩化第一鉄等を組み合わせたレドックス開始剤もあげられ、中でも過硫酸塩が好適に用いられる。これらの重合開始剤のモノマー全体に対する割合は0.01〜8重量%の範囲が好適に用いられる。
乳化剤としては、通常使用されている陰イオン性界面活性剤または非イオン性界面活性剤等、を単独もしくは組み合わせて用いることができる。例えば反応性陰イオン性界面活性剤としては、高級アルコール硫酸エステルのアルカリ金属塩、アルキルベンゼンスルホン酸のアルカリ金属塩、コハク酸ジアルキルエステルスルホン酸のアルカリ金属塩、アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸のアルカリ金属塩、ポリオキシエチレンアルキル(またはアルキルフェニル)エーテルの硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキル(またはアルキルフェニル)エーテルのリン酸エステル塩、ナフタレンスルホン酸ナトリウムのホルマリン縮合物などの陰イオン性界面活性剤の他、ラテムルS−180A(花王(株)製)、エレミノールJS−2(三洋化成(株)製)、アクアロンHS−10(第一工業製薬(株)製)、アデカリアソープSE−10N(旭電化工業(株)製)などを挙げることができる。
また、非イオン性界面活性剤としては、例えばポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルなどのほか、アクアロンRS−20(第一工業製薬(株)製)、アデカリアソープNE−20(旭電化工業(株)製)などの反応性非イオン性界面活性剤を挙げることができる。
ポリマー層の形成におけるモノマーの重合系への添加方法は、とくに制限されず、一括方式、分割方式あるいは連続添加方式のいずれであっても良い。重合温度は重合開始剤によって異なるが、通常10〜90℃好ましくは30〜85℃であり、重合に要する時間は通常1〜30時間程度である。
また、ポリマー層形成後、エチレン性不飽和カルボン酸アルキルエステルのアルカリ加水分解、ビニルエステルのアルカリけん化などの方法により官能基を改変することも可能である。
本発明において、ポリマー層の厚さは 0.005〜20μm、好ましくは0.01〜5μmである。また、ポリマー層は磁性体層を完全に被覆していることが好ましい。
上記のようにポリマー層を形成した粒子は、そのまま免疫測定用粒子として用いることが可能であるが、さらに免疫測定用粒子として好適な粒子表面を形成するために、コーティングポリマー層に、再度ポリマー層を形成することも可能である(以下、再度形成されたポリマー層を「第2コーティングポリマー層という)。この場合、第1コーティングポリマー層は、磁性体層を被覆することを主目的とし、第2コーティングポリマー層は、免疫測定用粒子として好適な粒子表面を形成するための官能基導入を主目的とできるので、それぞれのポリマー層の形成を最適な条件で行うことが可能であり、免疫測定用粒子の製造法として好ましい。
第2コーティングポリマー層の形成方法は、第1コーティングポリマー層の形成方法と基本的には同様に行なうことができ、第1コーティングポリマー層が形成された粒子の存在下で、主原料としての共重合性モノマーと、副原料である重合開始剤、乳化剤、分散剤、界面活性剤、電解質、架橋剤、分子量調節剤などが必要に応じて添加され液体中で重合を行うことにより形成される。
第2コーティングポリマー層の成分としては特に、ビニル系ポリマーが好ましく、その製造に使用するビニル系モノマーとしては、スチレン、α−メチルスチレン、ハロゲン化スチレン、ジビニルベンゼンなどの芳香族ビニル単量体、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルなどのビニルエステル類、アクリロニトリルなどの不飽和ニトリル、メチルアクリレート、エチルアクリレート、エチルメタクリレート、ブチルアクリレート、ブチルメタクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、ラウリルアクリレート、ラウリルメタクリレート、エチレングリコールジアクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、シクロヘキシルアクリレート、シクロヘキシルメタクリレートなどのエチレン性不飽和カルボン酸アルキルエステルなどを例示することができる。このビニル系ポリマーは単独重合体であっても、あるいは上記ビニル系モノマーから選ばれた2種以上のモノマーからなる共重合体であってもよい。
また、上記ビニル系モノマーとブタジエン、イソプレンなどの共役ジオレフィン、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、無類マレイン酸、クロトン酸などのモノまたはジカルボン酸化合物、アクリルアミド、メタクリルアミド、グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレート、N−メチロールアクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミド、N−イソプロピルアクリルアミド、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、グリセロールモノアクリレート、グリセロールモノメタクリレート、エチレングリコールジアクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、連鎖数2〜40のポリエチレングリコールまたはポリプロピレングリコールを側鎖とする(メタ)アクリレート、ジアリルフタレート、アリルアクリレート、アリルメタクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、スチレンスルホン酸およびそのナトリウム塩、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸およびそのナトリウム塩、イソプレンスルホン酸およびそのナトリウム塩などの共重合可能なモノマーとの共重合体も使用することができる。
重合開始剤としては、水への溶解性の観点から分類すると、油溶性重合開始剤が好ましい。水溶性の重合開始剤を用いると複合粒子表面での重合でなく、磁性体被覆粒子を含まない疎水性重合重合モノマーのみが重合した新粒子が多量に生じる傾向がある。
油溶性重合開始剤としては、ベンゾイルペルオキシド、ラウロイルペルオキシド、ターシャリーブチルペルオキシ2−エチルヘキサネート、3,5,5−トリメチルヘキサノイルペルオキシド、アゾビスイソブチロニトリル等の過酸化化合物、アゾ化合物が挙げられる。
水溶性開始剤としては、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過硫酸ナトリウム等の過硫酸塩、過酸化水素、2-2アゾビス(2-アミノプロパン)鉱酸塩、アゾビスシアノ吉草酸およびそのアルカリ金属塩およびアンモニウム塩等があげられ、また、過硫酸塩、過酸化水素塩と重亜硫酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、塩化第一鉄等を組み合わせたレドックス開始剤もあげられ、中でも過硫酸塩が好適に用いられる。これらの重合開始剤のモノマー全体に対する割合は0.01〜8重量%の範囲が好適に用いられる。
乳化剤としては、通常使用されている陰イオン性界面活性剤または非イオン性界面活性剤等、を単独もしくは組み合わせて用いることができる。例えば陰イオン性界面活性剤としては、高級アルコール硫酸エステルのアルカリ金属塩、アルキルベンゼンスルホン酸のアルカリ金属塩、コハク酸ジアルキルエステルスルホン酸のアルカリ金属塩、アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸のアルカリ金属塩、ポリオキシエチレンアルキル(またはアルキルフェニル)エーテルの硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキル(またはアルキルフェニル)エーテルのリン酸エステル塩、ナフタレンスルホン酸ナトリウムのホルマリン縮合物などの陰イオン性界面活性剤の他、ラテムルS−180A(花王(株)製)、エレミノールJS−2(三洋化成(株)製)、アクアロンHS−10(第一工業製薬(株)製)、アデカリアソープSE−10N(旭電化工業(株)製)などの反応性?イオン界面活性剤を挙げることができる。
また、非イオン性界面活性剤としては、例えばポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルなどのほか、アクアロンRS−20(第一工業製薬(株)製)、アデカリアソープNE−20(旭電化工業(株)製)などの反応性非イオン性界面活性剤を挙げることができる。
第2コーティングポリマー層の形成におけるモノマーの重合系への添加方法は、とくに制限されず、一括方式、分割方式あるいは連続添加方式のいずれであっても良い。重合温度は重合開始剤によって異なるが、通常10〜90℃好ましくは30〜85℃であり、重合に要する時間は通常1〜30時間程度である。
また、第2コーティングポリマー層を形成した後、エチレン性不飽和カルボン酸アルキルエステルのアルカリ加水分解、ビニルエステルのアルカリけん化などの方法により官能基を改変することも可能である。
本発明において、第2コーティングポリマー層の厚さは、第1コーティングポリマー層に比較して薄くすることが可能であり、 0.005〜5μm、好ましくは0.005〜1μmである。
次いで、粒子表面に抗原または抗体を結合する。使用する抗体としては薬剤例えばテオフィリン、フェニトイン、バルプロ酸;低分子ホルモンとして、例えばサイロキシン、エストロゲン、エストラジオール;癌マーカーとして、例えばCEA、AFP;ウイルス抗原として、例えばHIV、ATLA、HBV;高分子ホルモンとして、例えばTSH、インスリン;サイトカインとして、例えばIL−1、IL−2、IL−6;各種グロスファクター、例えばEGF、PDGF;更に前記ウイルスの適当なDNA、RNAなどに対する抗体である。また、使用する抗原としては、ウイルス、例えばHIV、ATLA、HBV;前記のウイルスのDNA;高分子ホルモン、例えばインスリン、TSHなどである。
抗原又は抗体を粒子に結合する方法としては、物理吸着法又は化学結合法を採用することができる。物理吸着法は、適当な緩衝液中で前記粒子と抗原あるいは抗体とを反応させることにより行うものである。この反応に使用する緩衝溶液としては、リン酸緩衝液、トリス−塩酸緩衝液、炭酸緩衝液などである。反応は、両者を室温にて混合することにより容易に進行し、目的物を得ることができる。又、化学結合法は、ペプチド結合法におけるカルボジイミド法を採用することができる。
本発明における免疫測定法としては、放射免疫測定法、酵素免疫測定法を採用することができる。これらの測定法は、標識を用いる免疫測定法であって、サンドイッチ法あるいは競合法により、目的とする抗原あるいは抗体を測定することができる。
本発明における酵素免疫測定法は、例えば免疫測定用粒子と酵素標識抗体と検体とを、1分〜3時間反応させ行うものである。実施の際の反応温度は4℃〜40℃であり、好ましくは25℃〜38℃である。未反応酵素標識抗体を洗浄後、固相に結合した抗体結合酵素の量を酵素基質を加え活性を測定することにより検体のリガンドの量を定量することができる。
本方法において用いることのできる酵素は、パーオキシダーゼ、アルカリホスファターゼ、β−ガラクトシダーゼ、グルコースオキシダーゼなどである。
この際基質は、用いる酵素に適したものを用いることはいうまでもなく、例えば、ABTS、ルミノール−H22 (パーオキシダーゼ用)、p−ニトロフェニルホスフェート、メチルウンベリフェリルホスフェート、3−(2'−ピロ−トリシクロ[3.3.1.13,7 ]デカン)−4−メトキシ−4−(3’’−ホスフォリルオキシ)フェニル−1,2−ジオキセタン二ナトリウム塩(AMPPD)(アルカリホスファターゼ用)、p−ニトロフェニル−β−o−ガラクトース、メチルウンベリフェリル−β−o−ガラクトース、3−(2'−スピロアダマンタン)−4−(3−β−D−ガラクトピラノシル)フェニル−1,2−ジオキセタン(AMGPD)(β−ガラクトシダーゼ用)などを使用することができる。
又、免疫測定法の放射免疫測定法は上記酵素標識のかわりに 125Iなどの放射同位元素を標識し、行うものである。放射能を測定する以外は、操作は前記酵素免疫測定法の場合と全く同じである。
又、本発明の測定法は、イソルミノールやアクリジンエステルなどをラベルした化学発光測定法、フルオッセンやロードダミンをラベルした蛍光免疫測定法で行うこともできる。この際、ラベル体の標識は活性化エステル法やイソシアネート法を採用することにより容易に行うことができる。
以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらによって制限されるものではない。
1.核粒子の作製
特公昭57−24369号公報記載の膨潤重合法、ジャーナル オブポリマーサイエンス ポリマーレター エディション(J.Polym.Sci.,Polymer Letter Ed.)記載の重合方法、あるいは本発明者らが先に提案した重合方法(特開昭61−215602、同61−215603、同61−215604)を参考に以下の粒子を作製した。核粒子1〜5は平均粒子径、CV値とも本願発明の範囲内のものであり、核粒子6はCV値が本願発明の範囲より大きく、かつ不均一な粒子である。下記核粒子は、重合後遠心分離により粒子のみ取り出したものをさらに水洗し、乾燥、粉砕した。
核粒子1;メチルメタクリレート/ジビニルベンゼン=80/20共重合体
(平均粒子径1.5μm CV値2.2%)
核粒子2;スチレン/ジビニルベンゼン=80/20共重合体
(平均粒子径3.0μm CV値2.3%)
2.核粒子への磁性体の被覆(磁性体層の形成)
被覆方法1;
油性磁性流体「FV55」[松本油脂(株)製]にアセトンを加えて粒子を析出沈殿させた後、これを乾燥することにより、疎水化処理された表面を有するフェライト系の超常磁性体(平均粒子径:0.01μmを得た。なおこの磁性体は界面活性剤により疎水化処理された表面を有するものである。得られた磁性体をトルエン/水(重量比1:1)に添加し、十分に攪拌した後静置したところ、磁性体はトルエンのみに分散されており、表面が疎水化されたことを確認した。ついで、核粒子5gに、疎水化された磁性体を4g混合し、この混合物をハイブリダイゼーションシステムNHS−0型(奈良機械製作所(株)製)を使用して、羽根(撹拌翼)の周速度100m/秒(16200rpm)で3分間処理した。
被覆方法2;
油性磁性流体「FV55」[松本油脂(株)製]にアセトンを加えて粒子を析出沈殿させた後、これを乾燥することにより、疎水化処理された表面を有するフェライト系の超常磁性体(平均粒子径:0.01μmを得た。なおこの磁性体は界面活性剤により疎水化処理された表面を有するものである。この界面活性剤を除去すべく、大量の200mMのNaOH水溶液で磁性体を洗浄し、ついで蒸留水で余剰のNaOHを取り除いて乾燥させた。次に、この乾燥磁性体10gにイソブチルトリメトキシシラン100gを添加し、50℃において8時間混合させて表面の疎水化処理を行い、磁性体を得た。この磁性体を回収し乾燥させた。得られた磁性体をトルエン/水(重量比1:1)に添加し、十分に攪拌した後静置したところ、磁性体はトルエンのみに分散されており、表面が疎水化されたことを確認した。
ついで、核粒子5gに、疎水化された磁性体を4g混合し、この混合物をハイブリダイゼーションシステムNHS−0が他(奈良機械製作所(株)製)を使用して、羽根(撹拌翼)の周速度100m/秒(16200rpm)で3分間処理した。
3.母粒子の表面のコーティング重合(コーティングポリマー層の形成)
実施例1(表面コーティング重合1);
被覆方法1、2で得られた磁性体被覆粒子30gと、分散剤としてノニオン性乳化剤「エマルゲン150」(花王製)の0.5%水溶液375gと、アニオン性乳化剤ラウリル硫酸ナトリウム(SDS)の0.5%水溶液375gとを1Lセパラブルフラスコに投入し充分に分散させた。ついで、イカリ型撹拌羽200rpm撹拌、Nガス気流下60℃とした。これに、モノマーとしてシクロヘキシルメタクリレート15g、メタクリル酸3.75g、ジビニルベンゼン0.6g、重合開始剤としてターシャリーブチルペルオキシ2−エチルヘキサネート(日本油脂社製;パーブチルO)1.5g、分散剤としてノニオン性乳化剤「エマルゲン150」(花王製)の0.5%水溶液75gおよびアニオン性乳化剤ラウリル硫酸ナトリウム(SDS)の0.5%水溶液75gの混合物を10℃以下において超音波微分散により乳化させて、2時間にわたり連続添加して反応させた。その後、さらに温度を80℃とし3時間継続し反応を完結させた。その後、室温に冷却し500メッシュステンレス製網で粗大物を除去し、さらに磁気精製において非磁性成分を除去した。
実施例2(表面コーティング重合2);
表面コーティング重合1のシクロヘキシルメタクリレートをスチレンとした以外は全て表面コーティング重合1の方法に基づいて実施した。
比較例1(重合により磁性体層およびコーティングポリマー層を同時に形成する方法);
油性磁性流体「FV55」[松本油脂(株)製]にアセトンを加えて粒子を析出沈殿させた後、これを乾燥することにより、得られた超常磁性体粉体4.8gを0.5%ラウリル硫酸ナトリウム420gに分散させ、さらにスチレン4.2gを添加しイカリ型撹拌羽200rpm撹拌、Nガス気流下55℃で1時間撹拌した。この混合物に過硫酸カリウム8gと0.5%ラウリル硫酸ナトリウム560gに分散させた核粒子130gを添加した。さらに6時間後にスチレン4.2gと過硫酸カリウム7gを添加しさらに15時間撹拌した。その後、室温に冷却し500メッシュステンレス製網で粗大物を除去し、さらに磁気精製において非磁性成分を除去した。得られた粒子5g(固形分)を0.5%ラウリル硫酸ナトリウム150gに分散させ、スチレン2g、メタクリル酸1g過硫酸カリウム1gを添加しイカリ型撹拌羽200rpm撹拌、Nガス気流下55℃で4時間撹拌した。その後、室温に冷却し500メッシュステンレス製網で粗大物を除去し、さらに磁気精製において非磁性成分を除去した。
比較例2重合により磁性体層およびコーティングポリマー層を同時に形成する方法);
比較例1で核粒子として核粒子2を使用した以外は、比較例1の方法に基づき実施した。
実施例1〜2よび比較例1〜2;
上記の核粒子の作製方法、核粒子への磁性体の被覆方法、磁性体被覆粒子の表面コーティング重合方法を表1(実施例)および表2(比較例)に示すとおり組み合わせて診断薬用粒子を製造した。得られた粒子につき以下の評価を行った。
評価1;磁気捕捉率の評価
得られた診断薬用粒子を分散媒である水に分散させ、1重量%の試験液が得られるよう調整した。この試験液の1mlをエッペンドルフチューブに入れ、撹拌後に横方向から4000ガウスの磁気を1分間かけた場合の磁気捕捉率を測定した。結果を表1に示す。
評価2;免疫診断用粒子としての評価
実施例1〜2および比較例で得られた診断薬用粒子の100mgを10mM MES−NaOH(pH6)5mLに分散させ、これに水溶性カルボジイミド5mgを加えた。室温で30分間反応させた後、上清を除去し、抗AFPマウスIgG抗体溶液(1mg/mL、10mM MES−NaOH(pH6))を10mL加え、室温で回転攪拌機にて2時間攪拌した。2時間後、この粒子を0.1%BSA含有リン酸緩衝塩溶液(pH 7.4)で4回洗浄し、0.1%BSA含有リン酸緩衝液(pH 7.4)で粒子濃度が0.5重量%となるように再分散し、抗AFPIgG結合磁性粒子(免疫測定用粒子)とした。
この免疫測定用粒子10μLに0〜1000ng/mLのAFPを含むサンプル50μLを加えて攪拌し、室温で10分放置した。磁気分離法により免疫測定用粒子をリン酸緩衝塩溶液(PBS)で2回洗浄を行った。
次に、アルカリフォスファターゼコンジュゲート抗AFP抗体(抗体濃度2.5μg/mL、0.1%BSA/PBS)を100μL加えて攪拌し、室温で10分放置した。これを前述の磁気分離法により洗浄を行った。この粒子にAMPPD200μg/mLを含む基質液100μLを加え攪拌の後、10分間放置後、ルミノメータ(ベルトールド社製)で測定した。各種抗原濃度でのシグナル強度を図1に、抗原濃度1000ng/mLと0ng/mLとのシグナル強度比(S/N比)を図2に示す。
Figure 0004273315

結果1;磁気捕捉率の評価結果
実施例の診断薬用粒子は、いずれも磁気捕捉率が99重量%以上であった。これは粒径分布が狭く磁気応答性が均一であることが理由として挙げられる。
一方、比較例の診断薬用粒子は、いずれも磁気捕捉率99重量%以上が得られなかった。比較例1,2においては診断薬用粒子の粒径分布が広く磁気応答性が不均一であることが理由としてあげられる。
結果2; 免疫診断用粒子としての評価結果
本発明の免疫測定用粒子は、図1および図2に示すとおり、比較例の粒子にくらべて高いシグナル強度と、約2倍のS/N比を示し高感度であることがわかる。
本発明の免疫測定用粒子と比較例の粒子のシグナル強度を示す図である。 本発明の免疫測定用粒子と比較例の粒子のS/N比を示す図である。

Claims (4)

  1. 核粒子の表面に磁性体層を有し、さらに該磁性体層上にポリマー層を有する粒子の表面に抗原または抗体が結合されてなり、
    前記磁性体層は、FeおよびFeの少なくとも一方からなる磁性体微粒子を物理的に前記核粒子の表面に吸着させて複合化され、該磁性体微粒子はトルエンに分散するように疎水化されてなる、免疫測定用粒子。
  2. 請求項1において、前記磁性体層の厚さが0.005〜20μmである免疫測定用粒子。
  3. 請求項1または2において、前記ポリマー層の厚さが0.005〜20μmである免疫測定用粒子。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の免疫測定用粒子を用いることを特徴とする免疫測定法。
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