JP4272416B2 - サイドカーテンエアバッグのガス流路構造 - Google Patents

サイドカーテンエアバッグのガス流路構造 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の横転時等に乗員の頭部を保護するサイドカーテンエアバッグに関し、特に、このエアバッグへガスを供給するためのガス流路構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
車両の側面衝突時やロールオーバー時等、車両に横方向の衝撃が作用した際には、車体の側方への反動力により乗員の頭部がドアや窓ガラスやセンタピラー等に衝突することがある。そこで、車両の側面衝突時等に際しては、乗員の頭部側方のドアやピラーに沿ってその上方から下方にエアバッグを展開させ、乗員の頭部への衝撃を緩和するように構成された頭部保護用エアバッグ装置が開発されている(例えば、特許文献1)。
ここで、フロントピラーには、リブまたは発泡材からなるエネルギー吸収部材が内設され、側面衝突時における乗員の頭部の二次衝突荷重を吸収するようにしている。
【0003】
図6は、従来のサイドカーテンエアバッグの設置状態を示す概略側面図である。
前記頭部保護用エアバッグ装置は、所謂サイドカーテンエアバッグ20である。一般に、サイドカーテンエアバッグ20は、図6に破線部で示すように、車両30の天井部分の内装材であるルーフライニング11と、フロントピラー15とに沿って配設されたエアバッグ袋体21と、このエアバッグ袋体21へガスを噴出するインフレータ18と、車両30の側面衝突やロールオーバーを検出するセンサ22と、からなる。
【0004】
ここで、エアバッグ袋体21は、前端部をインフレータ18に接続して、インフレータ18からガスが噴出されると、瞬時にエアバッグ袋体21の全体を展開させる。インフレータ18は、フロントピラー15またはリアピラー16のどちらかの下端部に内設されている。
【0005】
図7は、図6のA−A断面図である。
前記ルーフライニング11は、図7に示すように、車室内の天井面を形成する板部材であり、基材11aと、この基材11aに接着剤で接着された表皮11bとからなる。エアバッグ袋体21は、レールアウタパネル19と共に配設されたレールインナパネル10と、ルーフライニング11との間に介在される。エアバッグ袋体21は、蛇腹状に折り畳まれて細長い形にまとめられた状態でバッグケース23に収納されると共に、上端部をねじ14によりレールインナパネル10に固定されている。
【0006】
このバッグケース23は、布製で、折り畳んだエアバッグ袋体21を保持するものであって、エアバッグ袋体21に供給されるガスの圧力で開放できるように長手方向に沿って縫合された縫着部23aを有している。バッグケース23の上側には、隣接してエネルギー吸収部材(以後、EA材と言う)24が、前記ねじ14で止められた支持部材25により支持されている。ルーフライニング11の端部11cは、レールインナパネル10の下端部に嵌着された係止部材17に弾性的に係止されている。
【0007】
図8は、従来のサイドカーテンエアバッグの収納状態を示す要部斜視図である。
図8に示すように、サイドカーテンエアバッグ20は、インフレータ18(図6参照)から発生させられたガスをガス供給パイプ4を介してエアバッグ袋体21に送って、エアバッグ袋体21を展開させる。ガス供給パイプ4は、エアバッグ袋体21の中央部に設けた開口部21aに固定したT型継手26を連結している。このT型継手26により、インフレータ18(図6参照)からのガスは、前後方向に分かれて、エアバッグ袋体21の前列席側と後列席側を展開させる。
【0008】
前記EA材24は、アルミニウム等から成る中空で両端開口の細長い直方体であって、エアバッグ袋体21の長手方向の略中央位置に取り付けられた前記T型継手26を挟んで前後方向に、例えば1本づつ配設されている。このEA材24は、乗員の頭部がルーフライニング11(図7参照)又はピラーガーニッシュ(内装材)に二次衝突した際に(図7の矢印C参照)塑性変形することにより衝突荷重を吸収して、乗員の頭部を保護する機能を有している。
【0009】
図6に示すように、車両30が衝突したときには、衝突を検知したセンサ22からの信号によって、フロントピラー15の下方に配置されているインフレータ18が点火する。これにより、インフレータ18から高圧ガスが噴出し、このガスがガス供給パイプ4を介してエアバッグ袋体21へ供給される。このため、図7に示すように、折り畳まれていたエアバッグ袋体21が瞬時に展開し、その展開する圧力でバッグケース23の縫着部23aが破断し、さらにエアバッグ袋体21の展開圧でルーフライニング11が押されて、その端部11cが係止部材17から外れる。この係止部材17とルーフライニング11の隙間からエアバッグ袋体21は車内へ膨出して、乗員の頭部の側面へ展開し、乗員の頭部を保護するようになっている。
【0010】
エアバッグ袋体21は、一般に、前列席の乗員エリア又は後席の乗員エリアをカバーするようになっている。このエアバッグ袋体21の膨らむエリアの形状(セルパターン)が縦型の柱状で個別に膨らむ形状の場合、エアバッグ袋体21は前後方向に張力を発生するが、エアバッグ袋体21の前後端が固定されるような構成にすることにより乗員の頭部の車外への振り込みを抑えることができる。
【0011】
【特許文献1】
特開平10−181512号公報(第4〜7頁、図1〜図6)
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の前記サイドカーテンエアバッグ20においては、今後は、3列シート等の車種にも対応していく要求が高まっており、この場合、エアバッグ袋体21の容量が増大するのに伴ってインフレータ18の出力も増大させる必要がある。このため、インフレータ18の高圧力にも対応可能なエアバッグ袋体21の耐久度の問題が生じてくる。
【0013】
特に、前記ガス供給パイプ4のガスの出口付近は、インフレータ18の点火の初期に高い内圧が発生するため、エアバッグ袋体21を補強する場合がある。
【0014】
本発明は、前記した従来技術の有する不都合を改善し、3列シート等の車両にも対応可能で、インフレータの点火時の初期の高圧ガスに対する耐久度を有すると共に、低コストにて省スペース化に寄与する簡単な構成のサイドカーテンエアバッグのガス流路構造を提供することを課題としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】
前記課題を達成するために、請求項1に記載のサイドカーテンエアバッグのガス流路構造は、車両の衝突時にインフレータが点火して噴出するガスを供給するガス供給パイプと、ドア開口部の上部に設置されるとともに、前記ガス供給パイプを介してガスが供給されることにより車内の前列席、中列席、及び後列席に向けてそれぞれ展開する膨張部を有するエアバッグ袋体と、を備えたサイドカーテンエアバッグのガス流路構造であって、前記ガス供給パイプは、基端がインフレータに接続され、先端が前記前列席と前記中列席との間の上方に設置されて分岐し、前記エアバッグ袋体は、前記前列席へ向けて展開する前記膨張部と、この膨張部へ前記供給パイプからガスが供給される開口部との間のガス流路に、このガス流路の一部を部分的に突出させて幅を広げた拡張部を有することを特徴とする
【0019】
請求項に記載の発明によれば、エアバッグ袋体の展開する膨張部とガス供給パイプとの間に、拡張部を有することにより、その拡張部で高圧ガスの圧力を緩和することができる。このため、エアバッグ袋体の膨張部とガス供給パイプとの間のガス通路の内圧が、集中して高くなることを防止して、エアバック袋体の耐久性を向上させることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。
各実施の形態の説明において、前記従来の技術と同一の構成要素については同一の符号を付し、重複した説明は省略する。
【0021】
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るサイドカーテンエアバッグのガス流路構造を示す図で、流路構造を示す要部斜視図である。図2は、本発明の第1の実施の形態に係るサイドカーテンエアバッグのガス流路構造を示す図で、エアバッグ袋体の設置状態を示す要部断面図である。
【0022】
図2に示すように、サイドカーテンエアバッグ6は、窓ガラス31の上方部位に配備され、車両30(図6参照)のボディ側に固定されたレールインナパネル10とルーフライニング11との間にエアバッグ袋体1を内蔵している。このエアバッグ袋体1は、蛇腹状に折り畳まれて細長い形にまとめられて、エネルギー吸収部材であるEA材2と一緒に重ねてバッグケース3に収納されている。エアバッグ袋体1及びバッグケース3は、レールインナパネル10に、その一端部をねじ14により固定される。ルーフライニング11の端部11cは、レールインナパネル10の下端部に嵌着されたシール材等からなる係止部材17に弾性的に係止されている。
【0023】
バッグケース3は、例えば布製で、レールインナパネル10にその上端部をエアバッグ袋体1と共にねじ14により固定されており、エアバッグ袋体1の所定以上のガスの圧力で開放できるように長手方向に沿って縫合された縫着部3aを下端部に有している。
【0024】
図3は、本発明の第1の実施の形態に係るサイドカーテンエアバッグのガス流路構造を示す図で、エアバッグ袋体に供給されるガスの流れを示す説明図である。
EA材2は、例えば、図1にも示すように、アルミニウム等の比較的弱い外力で変形してその外力を吸収することができる部材から形成され、中空で両端部に開口を有する細長い直方体からなる管を形成している。そのEA材2は、エアバッグ袋体1の上側に隣接して併設されており、エアバッグ袋体1の長手方向の略中央位置に取り付けられたT型継手26の前後方向に1本づつ配設されている。各EA材2の一方の端部開口2cは、図3に示すように、T型継手26の2つの供給口26aにそれぞれ接続されていて、ガス供給パイプ4からのガスが各EA材2へ直接流入するようになっている。ガス供給パイプ4からEA材2に流入したガスは、EA材2の他方の端部開口2a、及びEA材2のエアバッグ袋体1側に設けたガス流路孔2bより、エアバッグ袋体1へ噴出するように構成されている。
【0025】
即ち、EA材2は、バッグケース3内にエアバッグ袋体1と一緒に重ねて収納されると共に、ガス供給パイプ4からエアバッグ袋体1へのガスの流路としての機能をも有している。
【0026】
図6に示すように、前記構成において、車両30が衝突したときには、その衝突を加速度センサ等からなるセンサ22が検知し、センサ22からの信号によってインフレータ18が点火し、インフレータ18からの高圧ガスがガス供給パイプ4からEA材2へ供給される。
【0027】
図3に示すように、EA材2に供給されたガスは、このEA材2がガス流路をしっかりと形成するため、スムーズに流れ、EA材2の端部開口2a及びガス流路孔2bから、矢印で示すようにエアバッグ袋体1へ噴出する。このため、折り畳まれていたエアバッグ袋体1が展開し始め、その展開時のガスの圧力によりバッグケース3の縫着部3aが破断し、さらにエアバッグ袋体1の展開する圧力でルーフライニング11が押されて、その端部11cが係止部材17から外れる(図2参照)。この係止部材17とルーフライニング11の隙間からエアバッグ袋体1は、車内へ膨出して、窓ガラス31と乗員の頭部との間へ展開し、乗員の頭部を保護する。
【0028】
このとき、ガス供給パイプ4から噴出するガスは、直接エアバッグ袋体1へ供給されるのではなく、一旦、EA材2内の流路へ流入してからエアバッグ袋体1へ供給される。そのため、エアバッグ袋体1は、このエアバッグ袋体1内の幅が狭くなっているT型継手26との接続部分から膨張部1aまでの間がEA材2により補強され、その間のエアバッグ袋体1の耐久性を向上させることができる。
【0029】
また、エアバッグ袋体1は、乗員の頭部に合わせて縫った縫合部1bにより、ガスが供給されることにより膨らむ膨張部1aと、ガスが供給されない非膨張領域1cとを形成することができるため、膨張部1aが展開したときに乗員に接触しない不要な箇所にガスが流れることを抑制することができる。このように、エアバッグ袋体1に縫合部1bを形成したことにより、エアバッグ袋体1に非膨張領域1cを設けることができ、エアバッグ袋体1の容積を抑えて展開に要する時間を短縮することができると共に、展開した膨張部1aに適度な張力を与えることができる。
【0030】
エアバッグ袋体1は、前記縫合部1bを形成して適度な張力を備えたことにより、車体30が衝撃を受けたり、側転したときに、前後方向に十分な張力が作用している膨張部1aによって、乗員が車室内に留まるように保護することができる。
【0031】
図2に示すように、また、EA材2は、乗員Mの頭部がルーフライニング11又はピラーガーニッシュ(内装材)に二次衝突した際に(矢印C参照)塑性変形することにより衝突による衝撃エネルギーを吸収して、乗員Mの頭部を保護する機能を有している。
それと共に、エアバッグ袋体1とEA材2を一緒に重ねてバッグケース3に収納し、且つ、ガス供給パイプ4からのガスをエアバッグ袋体1の噴出する供給口26aの接続は構造上有利なEA材2として、EA材2の衝撃エネルギー吸収のための空間をガスの流路としても利用して兼用している。このEA材2を使用することにより、部品点数及び組み付け工数を削減すると共に、スペースを有効利用することができ、サイドカーテンエアバッグ6の簡素化と省スペース化に寄与するものとなっている。
【0032】
尚、この第1の実施の形態では、EA材2は、アルミニウムから成る中空で両端部開口の細長い直方体としたが、これに限らず、塑性変形可能な材質や弾性変形する材質のもので、スペースを取らず、ガス流路として利用可能な形状であれば、樹脂等の他のものであっても良い。
【0033】
尚、特許請求の範囲におけるところの「ガス供給パイプ」は、「ガス供給パイプ4」及び「T型継手26」に相当する。T型継手26は、ガス供給パイプ4と一体であってもよい。
【0034】
[第2の実施の形態]
次に、第2の実施の形態について図面を参照して説明する。
図4は、本発明の第2の実施の形態に係るサイドカーテンエアバッグのガス流路構造を示す図で、エアバッグ袋体が展開したときの状態を示す説明図である。
【0035】
図4に示すように、第2の実施の形態では、エアバッグ袋体5のガス供給用の開口部5hを、ガス供給パイプ4に接続したT型継手26に接続し、その接続部分の内周部の幅hをT型継手26の供給口26aの内径dより部分的に広げた拡張部5jを形成している。
【0036】
サイドカーテンエアバッグ6は、例えば、前列席7、中列席8及び後列席9を備えた車両30の右側サイドボディに配設される。サイドカーテンエアバッグ6は、車両30の右側面部に所定以上の大きさの衝撃が作用したときに、各席7,8,9のドア開口部若しくはピラーの上部に設置されたエアバッグ袋体5の膨張部5b,5c,5dが展開して乗員Mの頭部等を保護するものである。尚、このサイドカーテンエアバッグ6は、車両30の左側サイドボディにも同じ構成・作用のものが配設されていて、同様に作動するため、その説明を省略する。
【0037】
このエアバッグ袋体5は、2枚のシートを周縁部5aで縫合して、前後方向に長くて大きな袋状のものである。このエアバッグ袋体5は、車両30の前列席7、中列席8及び後列席9に合わせて、各席7,8,9に座った各乗員Mの頭部を保護するための膨張部5b,5c,5dと、この膨張部5b,5c,5dを縫合する縫合部5e,5f,5gと、この縫合部5e,5f,5gによって形成された非膨張領域5mとによって形成されている。エアバッグ袋体5は、車体にねじ14(図2参照)によって固定するための締結部5iを上端部に複数有する。
【0038】
第2の実施の形態において、前後方向に長く、前記3列の前列席7、中列席8及び後列席9に向けて展開する膨張部5b,5c,5dを有するエアバッグ袋体5は、略中央にT型継手26を配設し、かつT型継手26と膨張部5b,5c,5dとの間に拡張部5jを形成している。これにより、エアバッグ袋体5の中央部位から前後端部に向かってガスがスムーズに流れる。
【0039】
また、エアバッグ袋体5は、拡張部5jを形成したことにより、ガスの通路である拡張部5jの幅hがT型継手26の供給口26aの内径dよりも広い。このため、T型継手26から噴出する高圧ガスが拡張部5jを通過する際に、単位体積当たりのガスの圧力が弱まる。したがって、インフレータ18が3列シート等の車種にも対応できる高圧のガスを使用する場合であっても、ガスの圧力が拡張部5jに集中して高くなることを防止することができる。
このため、ガスの通路である拡張部5jのガスの圧力を弱くすることが可能となり、エアバッグ袋体5の容量を小さくすることができる。
【0040】
図5は、本発明の他の実施の形態に係るサイドカーテンエアバッグのガス流路構造を示す図で、同図の(a)及び(b)はエアバッグ袋体の拡張部の変形例を示す要部断面図である。
尚、エアバッグ袋体5の拡張部5jの形状は前記実施の形態に限らず、図5(a)に示すように、エアバッグ袋体5に、その略中央部が膨らんだ拡張部5kを設けた構成、あるいは、図5(b)に示すように、エアバッグ袋体5に、ガス逃がし用として部分的に突出した形状の拡張部5lを設けた構成等であっても良い。これらの実施の形態でも、前記実施の形態と同様の効果を期待することができる(図中、接続部分の構造は省略している。)。
【0041】
また、本発明は、前記第1及び第2の実施の形態に限定されるものではなく、その技術思想の範囲内で種々の改造及び変更が可能であり、本発明は、これら改造及び変更された発明にも及ぶことは言うまでもない。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載のサイドカーテンエアバッグのガス流路構造によれば、エネルギー吸収部材は、バッグケース内にエアバッグと一緒に重ねて収納されると共に、ガス供給パイプからエアバッグへのガスの流路としての機能を有するので、スペースを有効利用することができ、省スペース化に寄与するものとなる。
また、エネルギー吸収部材は、乗員の頭部を保護すると共に、エアバッグを補強するので、最小の部品点数で低コストにて、エアバッグの耐久性を高めることができる。
【0043】
請求項2に記載のサイドカーテンエアバッグのガス流路構造によれば、エアバッグ袋体の膨張部とガス供給パイプとの間に、拡張部を有することにより、その拡張部で高圧ガスの圧力を緩和することができる。このため、エアバッグ袋体の膨張部とガス供給パイプとの間のガス通路の内圧が、集中して高くなることを防止して、エアバック袋体の耐久性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るサイドカーテンエアバッグのガス流路構造を示す図で、流路構造を示す要部斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るサイドカーテンエアバッグのガス流路構造を示す図で、エアバッグ袋体の設置状態を示す要部断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係るサイドカーテンエアバッグのガス流路構造を示す図で、エアバッグ袋体に供給されるガスの流れを示す説明図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係るサイドカーテンエアバッグのガス流路構造を示す図で、エアバッグ袋体が展開したときの状態を示す説明図である。
【図5】本発明の他の実施の形態に係るサイドカーテンエアバッグのガス流路構造を示す図で、(a)及び(b)はエアバッグ袋体の拡張部の変形例を示す要部断面図である。
【図6】従来のサイドカーテンエアバッグの設置状態を示す概略側面図である。
【図7】図6のA−A断面図である。
【図8】従来のサイドカーテンエアバッグの収納状態を示す要部斜視図である。
【符号の説明】
1,5 エアバッグ袋体
1a,5b,5c,5d 膨張部
2 EA材(エネルギー吸収部材)
3 バッグケース
4 ガス供給パイプ
5j,5k,5l 拡張部
6 サイドカーテンエアバッグ
18 インフレータ
30 車両

Claims (1)

  1. 車両の衝突時にインフレータが点火して噴出するガスを供給するガス供給パイプと、
    ドア開口部の上部に設置されるとともに、前記ガス供給パイプを介してガスが供給されることにより車内の前列席、中列席、及び後列席に向けてそれぞれ展開する膨張部を有するエアバッグ袋体と、
    を備えたサイドカーテンエアバッグのガス流路構造であって、
    前記ガス供給パイプは、基端がインフレータに接続され、先端が前記前列席と前記中列席との間の上方に設置されて分岐し、
    前記エアバッグ袋体は、前記前列席へ向けて展開する前記膨張部と、この膨張部へ前記供給パイプからガスが供給される開口部との間のガス流路に、このガス流路の一部を部分的に突出させて幅を広げた拡張部を有することを特徴とするサイドカーテンエアバッグのガス流路構造。
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