JP4272282B2 - 壁パネル艤装装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、昇降可能なステージを有する昇降作業ステージを備え、かつ、住宅を構築する前に、住宅の壁となる壁パネルに窓等を構成する建具や、壁面部分を構成する仕上げ材等からなる表層部材を取り付けるための壁パネル艤装装置に関する。
【0002】
【背景の技術】
一般に、住宅の構築においては、予め工場等で製造された木質パネルを現場で組み付けることにより、住宅の床、壁、屋根等を構築するパネル工法が知られている。
また、上記パネル工法においては、予め工場等において、複数の木質パネルを連結して大型連結パネルを製造することにより、現場での木質パネル同士の接合作業を省力化することが行われている。
【0003】
さらに、上記パネル工法においては、予め工場等において、住宅の壁を構成する大型連結パネル(以下、壁パネルと称する)に、窓等のサッシ枠、サッシ枠にはめ込まれるガラス障子等の建具を取り付けるとともに、壁パネルの外面に防水シートや外装仕上げ材(サイディング)の少なくとも一部を取り付けることにより、現場での建具や外装仕上げ材の取り付け作業を省力化することが行われている。
このようにすることで、住宅の品質の向上及び住宅の品質の均質化を図ることができるとともに、現場作業の省力化及び現場での施工期間の短縮を図ることができる。
【0004】
そして、上記壁パネルに各種部材を取り付ける際には、例えば、壁パネルを寝かせた状態で行う方法と、壁パネルを立てた状態で行う方法が考えられるが、壁パネルを寝かせた状態では、人手による作業がある場合に、広い面積を有する壁パネルの中央部における作業が困難なものとなる。また、壁パネルを寝かせてしまえば、寝かせた状態の壁パネルの下面側に対しての作業が極めて困難なものとなり、壁パネルの両面に対して同時に作業を行うことができない。
【0005】
そこで、壁パネルを立てた状態で作業を行うことが好ましいが、住宅の一階分の高さに近い高さを有する壁パネルの上部に対して作業を行う場合には、作業台が必要となり、かつ、作業台上から壁パネルの上部と下部との両方の作業を行うには、作業台が昇降することが好ましい。
また、壁パネルの左右幅は、現場での壁パネル同士の接合作業を減らすために、現場まで容易に搬送可能な左右幅の範囲内でできるだけ広い方が好ましく、例えば、壁パネルの左右幅は、例えば、4m前後となる。
【0006】
そこで、昇降する作業台(以下、昇降作業ステージと称する)も、壁パネルの左右幅に対応して左右幅の広いものが望まれるが、壁パネルに部材を取り付ける上では、それほど大きな作業スペースを必要とせしないとともに、長い昇降距離も必要としないので、設備コスト等を考慮した場合に、左右幅が広くかつ小型の昇降作業ステージが望まれる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、特開平08−225066号公報には、高所作業車における昇降可能な作業台が記載されているが、この作業台においては、一つのパンタグラフ状の昇降装置が用いられている。
また、一般的に、昇降作業ステージにおいては、一つの作業ステージを昇降するのに油圧シリンダを用いた一つだけの昇降装置が用いられている。
【0008】
これは、例えば、左右に並列に配置され、かつ、油圧シリンダを備えた二つ以上の昇降装置により一つの作業ステージを昇降させようとした場合に、各昇降装置毎の油圧シリンダを同期させて同時に昇降動作させることが難しいからである。
すなわち、複数の油圧シリンダを同時に伸縮させるために、例えば、全く同時に昇降スイッチをONにしたとしても、各油圧シリンダの油圧経路の形状や状態等が全く同じになっていないと、昇降スイッチをONにした時点から油圧シリンダが動作開始するまでの時間が各油圧シリンダ毎に僅かにずれてしまう。
【0009】
そして、このように油圧シリンダの動作開始がずれるとと、一つの作業ステージを昇降する複数の昇降装置のうちの動作開始が遅れた昇降装置が作業ステージの昇降を抑止した状態で、他の動作開始が速かった昇降装置が作業ステージを昇降させようとするので、作業ステージのスムーズな昇降が妨げられることになる。
従って、小型の昇降装置を作業ステージの左右に並列に配置して左右に長い作業ステージを安定して昇降するような昇降作業ステージを設けることが困難なために、左右に長い作業ステージを安定した状態で昇降させるために大型の昇降装置が必要となり、小型で低コストで、かつ、左右に長い昇降作業ステージを設けることが困難であり、上述の壁パネルの艤装のような作業に適した昇降作業ステージが存在しなかった。
【0010】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、油圧シリンダを用いた複数の小型の昇降装置により昇降することができ、かつ、小型でかつ左右幅の広い昇降作業ステージを用いた壁パネル艤装装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載の昇降作業ステージは、例えば、図1及び図2に示すように、ステージ2と、該ステージ2を上下にほぼ平行移動させて昇降させるとともに並列に配置され、かつ、それぞれ油圧シリンダ16を備えた少なくとも二つの昇降装置10とを備えるとともに、これら昇降装置10を構成する部材のリンク部分に遊びを設けることにより、これら昇降装置10により上記ステージ2を昇降動作させた際に、各油圧シリンダ16の伸縮長さのずれを吸収するずれ吸収手段を備える昇降作業ステージ1を備え、かつ、住宅を構築する前に該住宅の壁となる壁パネル21に、サッシ等の建具や壁面の表層部を形成する表層部材を艤装するための壁パネル艤装装置20であって、壁パネル21をほぼ垂直に立てた状態で支持するとともに、壁パネル21をその壁面方向に沿って搬送する搬送手段30と、該搬送手段30に沿って配置された上記昇降作業ステージ1とを備え、該昇降作業ステージ1のステージ2の搬送方向に沿った長さが、壁パネル21の左右幅とほぼ同じもしくは壁パネル21の左右幅以上とされ、上記搬送手段30によりほぼ垂直に立てられた状態に支持された壁パネル21に上記昇降作業ステージ1上から上記建具や表層部材を取り付けられるようになっていることを特徴とする。
【0012】
上記構成によれば、並列に配置された少なくとも二つの昇降装置10に備えられた油圧シリンダ16の昇降動作の開始が僅かにずれることにより、各油圧シリンダ16の伸縮長さがずれても、そのずれを吸収手段が吸収するので、一つのステージ2を並列に配置された複数の昇降装置10で昇降するものとしても、スムーズに昇降することができる。
従って、例えば、左右に長いステージ2を、このステージ2の左右に配置された小型の二つの昇降装置10で昇降するような昇降作業ステージ1を構築することができる。すなわち、用途に適した形状のステージ2を有し、かつ、小型な複数の昇降装置10を備えた昇降作業ステージ1を容易かつ低コストで、設計・製造することができる。
また、壁パネル21が左右に長いものであっても、左右に長い昇降作業ステージ1を複数の小型の昇降装置10を並列に配置して実現することができる。従って、左右に長いステージ2を安定した状態で昇降させるために、大型の昇降装置を一つ設ける場合に比較して、コンパクトで低コストの昇降作業ステージ1を用いることができる。これにより、壁パネル21の艤装に適した昇降作業ステージ1を有する壁パネル艤装装置20を構築することができるとともに、壁パネル艤装装置20の設置床面積の縮小や、設備コストの低減を図ることができる。
【0013】
また、上記ずれ吸収手段とは、例えば、昇降作業ステージ1においては、油圧シリンダ16やその他の部材が互いにピン結合されてリンクされた部分が複数あるが、このリンクされた部分に大きな遊びを設けるようにすることで、先の昇降動作した油圧シリンダ16と、その後に昇降動作した油圧シリンダ16との間の伸縮長さのずれを上記遊びで吸収するようにしたものである。
このように、リンク部分の遊びで、各油圧シリンダ16の間の伸縮長さのずれを吸収するようにすれば、各油圧シリンダ16の昇降動作の開始のずれを見込んで油圧シリンダ16を制御したり、上述のずれをセンサ等で検知させ、このデータを用いて油圧シリンダ16をフィードバック制御したり、予め見込まれた油圧シリンダ16の昇降動作のずれもしくはセンサにより検知された油圧シリンダ16の昇降動作のずれに対応して作動する油圧シリンダ16以外の装置を更に設けたりした場合に比較して、極めて簡単な構成で極めて低コストに油圧シリンダ16の伸縮長さのずれを吸収することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態の一例の昇降作業ステージ及び壁パネル艤装装置を図面を参照して説明する。
図1及び図2は、この一例の昇降作業ステージを示すものである。
図1及び図2に示すように、この一例の昇降作業ステージ1は、左右に長い矩形状のステージ2と、該ステージ2を昇降するように左右に並列に配置された二つの昇降装置10、10とを備えたものである。
上記ステージ2は、左右に長い矩形板状の板体と、その下面に設けられたフレーム上の補強部とからなるものである。
また、ステージ2には、その外周の側縁部にフェンス3が設けられている。なお、フェンス3は、ステージへ作業員が乗り降りする部分と、後述する壁パネル21側の側縁部を除く側縁部に設けられている。
【0025】
上記昇降装置10、10は、床面等に設置される底部11と、該底部11とステージ2との間に斜めに配置され、かつ、上記ステージ2に一端部がピン結合され、上記底部11に他端部が左右にスライド移動自在に係合される第一の昇降脚12を備えた第一脚部13(右脚部)と、上記底部11とステージ2との間に上記第一の昇降脚12と交差するように斜めに配置され、かつ、上記ステージ2に一端部が左右にスライド移動自在に係合され、上記底部11に他端部がピン結合される第二の昇降脚14(左脚部)を備えた第二脚部15と、上記第一脚部13に一端部をピン結合され、上記第二脚部15に他端部をピン結合された油圧シリンダ16とを備えている。
【0026】
上記底部11は、左右の昇降装置10,10で一体となっているとともに、フレーム状のものである。
上記第一の昇降脚12は、基本的に長尺な棒状の部材であり、例えば、断面L字状や、コ字状や、H字状の細い軽量の鋼材からなる。
そして、第一の昇降脚12は、上部が右に傾いた状態に斜めに配置されるとともに、その上端部が後述するような特殊な状態でステージ2から下方に突出するように設けられたフランジ部4にピン結合されている。
また、第一の昇降脚12は、その下端部がフレーム上の底部11に設けられた図示しないレール部にローラ接合されるローラ12aを有している。
そして、第一の昇降脚12の下端部は、ローラ12aにより、第一の昇降脚12がその上端部のピン結合部分を中心として回転する平面と、ほぼ同一の平面内で左右にスライド移動自在となっている。
【0027】
第一脚部13は、間隔をあけて互いに平行に配置された二本の第一の昇降脚12と(図1及び図2においては手前側の第一の昇降脚12により奥側の第一の昇降脚12が隠された状態で図示)と、これら第一の昇降脚12同士を接合する水平な棒状の接合部材(図示略、油圧シリンダ16がピン結合された部分に配置されている)とを有し、正面視してほぼH字状となっている。
【0028】
上記第二の昇降脚14は、第一の昇降脚12を上下逆さにしたものであり、第一の昇降脚12と同様の部材からなる。
そして、第二の昇降脚14は、上部が左に傾いた状態に斜めに配置されるとともに、その上端部がステージ2の下面側に設けられた図示しないレール部にローラ接合されるローラ14aを有している。
そして、第二の昇降脚14の上端部は、ローラ12aにより、第二の昇降脚14がその下端部の後述するピン結合部分を中心として回転する平面と、ほぼ同一の平面内で左右にスライド移動自在となっている。
また、第二の昇降脚14は、その下端部が後述するような特殊な状態で底部11から上方に突出するように設けられたフランジ部11aにピン結合されている。
【0029】
第二脚部15は、間隔をあけて互いに平行に配置された二本の第二の昇降脚14と(図1及び図2においては手前側の第二の昇降脚14により奥側の第二の昇降脚14が隠された状態で図示)と、これら第二の昇降脚14同士を接合する水平な棒状の接合部材(図示略、油圧シリンダ16がピン結合された部分に配置されている)とを有し、正面視してほぼH字状となっている。
上記油圧シリンダ16は、その上端部が、第二脚部15の接合部にピン結合され、その下端部が第一脚部13の接合部にピン接合されている。
【0030】
そして、この一例の昇降作業ステージ1においては、二つの昇降装置10,10にそれぞれ設けられた油圧シリンダ16,16の間において、同時に昇降動作させようとした際に、昇降動作開示のタイミングが僅かにずれて、二つの油圧シリンダ16,16の間で伸縮長さのずれが生じた際に、このずれを吸収するずれ吸収手段として、以下のような構成が設けられている。
【0031】
すなわち、昇降作業ステージ1の昇降装置10,10においては、第一の昇降脚12の上端部と、ステージ2のフランジ部4とのピン結合部分、及び第二の昇降脚14の下端部と、底部11のフランジ部11aとのピン結合部分において、図2に示すように、ピン結合用のピン17が挿通されるように、フランジ部4,11aに設けられたピン孔18が左右に長い長孔とされている。
また、上記昇降作業ステージ1においては、ステージ2上に、図示しない、上昇ボタンと下降ボタンと停止ボタンとを有する昇降操作用リモコンが配置されるとともに、図1に示すように、ステージ2が昇降する範囲より外側の手前側に、図示しない停止スイッチに接続された操作索19が設けられている。
【0032】
そして、上記昇降操作用リモコン及び停止スイッチは、昇降作業ステージ1の図示しない制御装置に接続されている。
また、昇降作業ステージ1には、図2に示される三段階(複数段階)のステージ2の高さ位置に対応する位置に、それぞれ、ステージ2がその高さ位置に存在するか否かを検知する図示しないセンサが設けられている。
そして、制御装置は、上記リモコンの上昇ボタンが一回押された場合に、昇降装置10,10によりステージ2を上昇させ、上昇前にステージ2を検知していたセンサと異なるセンサがステージ2の存在を検知した場合、すなわち、ステージ2が上昇を開始した位置より上段のセンサが検知可能な高さ位置に達して、センサからステージ2を検知したことを示す信号が制御装置に入力した場合に、昇降装置10,10を停止するようになっている。
【0033】
従って、上昇ボタンを一回押す度に、ステージ2を予め設定された高さ位置まで段階的に上昇させられるようになっている。
また、下降ボタンを押した場合も、上昇ボタンを押した場合と同様に各センサの高さ位置に対応する高さ位置まで段階的に下降するようになっている。
なお、ステージ2が予め設定された複数の高さ位置の最上段に有る際に上昇ボタンを押した場合と、ステージ2が予め設定された複数の高さ位置の最下段に有る際に下降ボタンを押した場合とにおいては、制御装置は昇降装置10,10を作動させないようになっている。
【0034】
また、上昇ボタン及び下降ボタンを複数回続けて押した場合には、複数段分の高さに対応する昇降距離を一度にステージが上昇もしくは下降するように制御装置に制御されるものとしても良い。
また、昇降装置10,10の昇降動作中にリモコンの停止ボタンもしくは上記操作索19に接続された停止スイッチが操作された場合には、ステージの高さ位置に関係なく、昇降装置10,10の昇降が停止するように制御装置により制御されている。
【0035】
また、上記操作索19は、その一端側がプルスイッチである停止スイッチに接続され、他端部が床等に固定されて動かない部材に固定されている。
また、操作索19は、図示しない二つの掛止部材により、図1に示すように、最下段の高さ位置より上がった状態のステージ2より下において、ステージ2の左端から右端まで張り渡されたて、ステージ2に沿ってステージ2の手前側に延在した状態となっている。
【0036】
以上のような昇降作業ステージによれば、それぞれ油圧シリンダ16、16を有するとともに、並列に配置された複数の昇降装置10,10により、一つのステージ2を昇降するものとし、かつ、各昇降装置10,10の各油圧シリンダ16、16を同時に伸縮させた最に僅かに伸縮を開始するタイミングか各油圧シリンダ16,16でずれるものとしても、以下のように各油圧シリンダ16,16の伸縮開始のタイミングのずれを吸収することができる。
【0037】
すなわち、他の油圧シリンダ16より先に伸縮を開始した油圧シリンダ16を有する一方の昇降装置10がステージを昇降しようとした際に、他の未だ伸縮動作していない油圧シリンダ16を備えた他の昇降装置10により、ステージ2が現在の位置を保持するように押えられている。
従って、一方の昇降装置10においては、第一脚部13の油圧シリンダ16のピン結合位置と第二脚部15の油圧シリンダ16のピン結合位置とを油圧シリンダ16が引き離す方向もしくは引き付ける方向に動かした際に、第一脚部13及び第二脚部15がステージ2を昇降するように動かずに、第一の昇降脚12及び第二の昇降脚14のステージ2もしくは底部11へのピン結合部分において、水平方向に長い長孔であるピン孔18内をピン17がピン孔18の長さ方向に動くように、第一脚部13及び第二脚部15が移動し、ステージ2は昇降しない状態となる。
【0038】
そして、ピン孔18内をピン17が移動している間に他方の油圧シリンダ16が作動を開始すれば、他方の油圧シリンダ16を有する他方の昇降装置10がステージ2を移動しないように押えた状態からステージ2を昇降させる状態となり、既にステージ2を昇降させようとしていた一方の昇降装置10とともにステージ2を昇降させることになり、ステージ2がスムーズに昇降する。
従って、一つのステージ2を並列に配置された昇降装置10,10により昇降させても、ステージ2の昇降ががたついたりすることがないので、一つのステージを油圧シリンダ16を有する複数の昇降装置10,10で昇降することが可能となり、左右に長いステージ2を左右に二箇所に配置された昇降装置10,10で安定した状態に昇降できる。
【0039】
すなわち、左右に長いステージ2を一つの小さな昇降装置10で昇降しようとすると、ステージ2を安定して支持することが困難なので、左右に長いステージ2を昇降するためには、例えば、長いステージ2よりさらに長い昇降脚を有するような大きな昇降装置を用いる必要があり、設置面積が広くなったり、コスト的に高くなる可能性があるが、この一例の昇降作業ステージ1によれば、小さな昇降装置10を二つ設けることで、長いステージ2を昇降するこができるので、設置面積がステージ2より広くなることがなく、コスト的にも低くできる可能性がある。
【0040】
また、昇降脚を長くすれば、昇降距離を長くすることができるが、長い昇降脚を用いてステージ2をその限界近くまで高く上昇した場合には、左右の昇降脚の端部間の間隔が短くなり、ステージ2が不安定なってしまうので、より長い昇降脚を必要とし、これにより設置面積が広くなる可能性がある。それに対して、この一例の昇降作業ステージによれば、ステージ2の複数箇所が常にそれぞれ昇降装置10,10に支持されているので、昇降装置10,10の限界近くまでステージ2上げてもステージ2が不安定になることがない。
【0041】
なお、長孔であるピン孔18にピン17を挿通したピン結合は、第一脚部13と第二脚部15との両方に設ける必要はなく、どちらか片方に設けるものとしても良く、この場合にも、ほぼ同様に機能する。
また、この一例の昇降装置は、第一脚部13(右脚部)と、第二脚部15(左脚部)とを一段でだけ有するものとなっているが、右脚部と左脚部とからなる交差脚部を上下に複数段設けるものとし、かつ、上側の右脚部の下端部と下側の左脚部の上端部とがピン接合されるとともに、上側の左脚部の下端部と下側の右脚部の上端部とがピン接合されたパンタグラフ部を備えるものとしても良い。
【0042】
また、この際には、パンタグラフ部の最上段の右脚部の上端部及び左脚部の上端部とのいずれか一方の上端部が上記ステージ2にピン結合され、かつ、他方の上端部がステージ2に左右にスライド移動自在に係合され、パンタグラフ部の最下段の右脚部の下端部及び左脚部の下端部とのいずれか一方の下端部が上記底部11にピン結合され、かつ、他方の下端部が底部に左右にスライド移動自在に係合されているものとする。
【0043】
そして、上記ステージ2と右脚部もしくは左脚部とのピン結合部分と、上記底部と右脚部もしくは左脚部とのピン結合部分との少なくとも一方のピン接合部分において、ピン結合を構成するピンが挿通するピン孔が上述のように水平方向に長い長孔となっているものとする。
このような構造とすれば、ステージ2の昇降距離を長くすることができるとともに、上述のように油圧シリンダ16を有する複数の昇降装置で一つのステージ2を昇降するものとしてもスムーズに昇降することができる。
【0044】
次ぎに、上述のような昇降作業ステージ1を備えた壁パネル艤装装置20を説明する。
図3は、この一例の壁パネル搬送装置20の概略構成を示すものであり、該壁パネル艤装装置20は、予め、住宅の壁となる壁パネル21に窓サッシ等の建具と、外装仕上げや内装仕上げに用いられる表層部材とを取り付けるためのものであり、該壁パネル搬送装置20により、上述の部材が艤装された壁パネル21が建築現場に搬送されて、住宅が構築されるものである。
また、壁パネル21の上下長さは、ほぼ住宅の一階分の壁の高さを有するものである。また、壁パネル21の左右幅は、例えば、2m弱から5m弱程度のものである。また、壁パネル21は、最初から一枚のパネルとして製造されるものでも、複数枚のパネルを連結されて製造されたものとしても良い。
また、各壁パネル21は、窓等の開口部の無いものや、開口部の有るものや、左右幅の異なるものなどがある。
【0045】
図3に示すように、この一例の壁パネル艤装装置20は、外壁となる壁パネル21の外壁面側に防水シート、サッシ枠、該サッシ枠内にはめ込まれるガラス障子等を取り付けるための第一の艤装ライン22と、第一の艤装ライン22において上述の部材が取り付けられた壁パネル21にサッシ枠の外側を囲むケーシング、胴縁及び外装仕上げ材を取り付けるための第二の艤装ライン23と、これら第一の艤装ライン22及び第二の艤装ライン23の間に配置され、第一の艤装ライン22で艤装された壁パネル21を収納するラック24と、第二の艤装ライン23の末端搬出側に配置され、第二の艤装ライン23で艤装された壁パネル21を収納するラック25と、ラック24上を通過させて第一の艤装ライン22から第二の艤装ライン23に搬送させるラック通過搬送手段26と、第二の艤装ライン23から搬出された壁パネル21をラック25に搬入させるラック搬入手段27とを備えたものである。
【0046】
上記第一の艤装ライン22及び第二の艤装ライン23は、壁パネル21の表裏両面のほぼ全面を露出した状態で、かつ、壁パネル21をほぼ垂直に立てた状態で、壁パネル21をその壁面に沿った方向に搬送する複数の搬送手段30と、図4(B)に示すように、該搬送手段30毎にその左右近傍にそれぞれ配置され、かつ、昇降可能な昇降作業ステージ1とを備えたものである。
【0047】
そして、上記搬送手段30は、図4〜図6に示すように、ほぼ垂直に立てられた状態の壁パネル21を載せた状態で搬送するコンベヤ31と、壁パネル21の上端部に上方に突出するように設けられた係合部材32と、コンベヤ31のほぼ真上に、コンベヤ31に沿ってコンベヤ31と並行に設けられた規制部材33とを有するものである。
上記コンベヤ31は、二箇所のスプロケット間に捲回されたチェーンと、該チェーンの鎖状に繋がれた各リンク部材毎に取り付けられるとともに、チェーンの外周側に配置される多数のプレート(スラット部)からなるスラットコンベヤが用いられている。
【0048】
また、コンベヤ31の左右は、保護板31aにより覆われているとともに、保護板31aの上側縁部は、コンベヤ31の上面より上に突出した状態とされて、コンベヤ31上の壁パネル21の下端部がコンベヤ31の外側に出るのを規制するガイド部材31bとなっている。
上記係合部材32は、図4に示すように、壁パネル21の上端部に嵌合するコ字状の嵌合部32aと、該嵌合部32aの上面から上方に突出するように形成された係合部32bとからなるものである。
【0049】
上記規制部材33は、上記コンベヤ31の一方の側方の上記コンベヤ31の前端部と後端部とに対応する位置に配置された支柱34、34と、該支柱34,34からコンベヤ31上に延出する延出部材35,35と、これら二本の延出部材35,35の先端部間に掛け渡されるとともに、コンベヤ31のほぼ真上にコンベヤ31に沿って配置される梁部36とにより支持されるようになっている。
なお、上記コンベヤ31と支柱34との間には、昇降作業ステージ1を配置可能な間隔があけられているとともに、延出部材35,35等が昇降作業ステージ1上での作業の邪魔にならないように搬送手段30の前後の端部に対応する位置に配置されるようになっている。
【0050】
そして、規制部材33は、上記梁部36の下面に、梁部36の長さ方向に沿って配置される二本のガイドレール33a、33aからなるものである。
そして、二本のガイドレール33a、33aは、コンベヤ31の搬送方向に沿って配置されているとともに、二本のガイドレール33a,33a間の間隔が、上記係合部材32の係合部32bの厚みより僅かに広いものとされている。
【0051】
以上のような構成を有する搬送手段30においては、壁パネル21の上端部に二つ以上の係合部材32を取り付けた後に、壁パネル21を立てた状態で、コンベヤ31上に載せるとともに、壁パネル21に取り付けられた係合部材32を規制部材33のガイドレール13a、13aの間に配置することで、壁パネル21をほぼ垂直に保持した状態で、かつ、壁パネル21の表裏の両壁面が壁パネル21を立てた状態に保持する部材により覆われることなく、壁パネル21の表裏の両壁面のほぼ全面を露出した状態で搬送することができる。
上記昇降作業ステージ1は、上述のものであるが、壁パネル艤装装置20においては、図4(B)に示すように、搬送手段30のコンベヤ31の左右の近傍に配置されるようになっている。また、昇降作業ステージ1の左右幅と、搬送手段30の左右幅がほぼ同様の長さとなっている。
【0052】
そして、上記第一の艤装ライン22及び第二の艤装ライン23においては、それぞれ、複数の搬送手段30がその搬送方向に沿って一列に並べられるとともに、隣接する搬送手段30間で壁パネル21の受け渡しが可能な状態となっている。
そして、各搬送手段30の左右には、搬送手段30に沿って搬送手段30とほぼ同じ左右幅の昇降作業ステージ1が配置されており、該昇降作業ステージ1において、搬送手段30に支持された状態の搬送手段30より左右幅が狭い壁パネル21の上端から下端まで、かつ、左端から右端まで、部材を取り付けることが可能となっている。
【0053】
また、上述の搬送手段30は、壁パネル21を立てた状態で搬入搬出するものであり、昇降作業ステージ1は、作業員や各種装置等を搬送手段30に支持された壁パネル21の壁面の前で昇降するものなので、壁パネル21に建具や外装仕上げ材や内装仕上げ材を取り付ける際の各作業に全て対応することができる。
そして、壁パネル21への建具や外装仕上げ材や内装仕上げ材等の取付は、現状において、手作業の部分が多いので、昇降作業ステージ1上で、各種の工具や装置が使用できるようになっていれば、一つの搬送手段30とその左右に配置された昇降作業ステージ1を用いることにより、基本的に壁パネル21への艤装作業を行うことができる。
【0054】
しかし、この一例においては、複数の搬送手段30を繋げてラインとすることにより、複数の搬送手段30において同時に複数の壁パネルの艤装作業ができるようにし、かつ、各搬送手段30において、順次、壁パネル21を受け渡していくようにするとともに、各搬送手段30において、先の搬送手段30と後の搬送手段とで工程順に従った異なる工程を行うようにして、流れ作業を可能としている。
さらに、外装仕上げ材を取り付けた壁パネル21を用いる住宅と、外装仕上げ材を取り付けていない壁パネル21を用い、外装仕上げ材の取り付けを完全に現場施工とする住宅とがあることから、壁パネル艤装装置20においては、外装仕上げ材を備えた壁パネル21と、外装仕上げ材を備えていない壁パネル21とを製造するようになっている。
【0055】
そこで、この一例においては、艤装ラインを、壁パネル21に主に防水シート、サッシ枠、ガラス障子等を取り付ける第一の艤装ライン22と、これらが取り付けられた壁パネル21にさらに、胴縁、ケーシング、外装仕上げ材等を取り付ける第二の艤装ラインとに分けられている。
また、第一の艤装ライン22と第二の艤装ライン23との末端側には、それぞれ上記ラック24,25が配置されて、該ラック24,25に製造された壁パネル21を収容できるようになっている。また、複数の壁パネル21を載せた状態のラック24,25を搬出するとともにトラックに載せて現場まで搬送できるようになっている。
【0056】
上記ラック24,25は、壁パネル21を立てた状態で収容できるようにしたものである。また、ラック24,25においては、ラック24,25の左右両側から壁パネル21の搬入搬出ができるようになっている。
なお、建築現場において、ラック24,25から壁パネル21を搬出する場合には、クレーン等により壁パネル21を吊上げてラック24,25を搬出するようになっており、上述のラック24,25の左右側部における搬出搬入は、工場で行われるものである。
また、上記ラック24,25の底部は、左右に延在する梯子状のフレームとなっている。
【0057】
上記ラック通過搬送手段26及びラック搬入手段27は、ほぼ同様の構成のものであり、周知のローラコンベヤ(図示略)を備えたものである。また、ローラコンベヤは、上述のラック24,25の梯子状のフレームからなる底部に対応したものであり、フレームを構成する部材の間からローラコンベヤのローラが上方突出して、ラック24,25内における壁パネル21の搬送を可能としたものであり、このローラコンベヤにより、ラック24,25内への壁パネル21の搬入と、ラック24,25からの壁パネル21の搬出とを可能とするとともに、壁パネル21がラック24,25を通過させることも可能となっている。
【0058】
従って、第一の艤装ライン22と第二の艤装ライン23との間に配置されたラック24においては、上記ラック通過搬送手段26により、第一の艤装ライン22から第二の艤装ライン23にラック24を通して壁パネル21を搬送することができるようになっている。なお、その逆に搬送することも可能である。
また、ラック通過搬送手段26及びラック搬入手段27のローラコンベヤは、そのローラをラック24,25底部のフレームより僅かに高い位置から、フレームの完全に下となる位置まで、昇降可能としている。
【0059】
そして、ラック24,25の下には、ラック24,25を第一の艤装ライン22及び第二の艤装ライン23からなるラインから、該ラインにほぼ直交する方向に払い出すための払い出し搬送装置28が備えられており、ラック24,25のラインからの払い出し、及び、ラック24,25のラインへの設置を可能としている。
なお、上記払い出し搬送装置28は、例えば、上述のスラットコンベヤのようなものでも良い。
また、ラック24,25を払い出し搬送装置28により搬送する場合には、ラック通過搬送手段26及びラック搬入手段27のローラコンベヤのローラがラック24,25の底部のフレームより低くなっている必要がある。
【0060】
また、この一例においては、図示しないが、図1の第一の艤装ライン22及び第二の艤装ライン23に沿って、これらラインの手前側に、ラック搬送手段が設けられており、上記払い出し搬送装置28は、ラック24,25を該ラック搬送手段まで搬送するようになっている、
また、ラック搬送手段は、例えば、ラック置き場等と払い出し搬送装置28との間でラック24,25を搬送できるようになっている。
【0061】
上述のような昇降作業ステージ1を備えた壁パネル艤装装置20によれば、以下のような作用効果を奏することができる。
すなわち、上記昇降作業ステージ1の上述のような効果として、左右に長いステージ2を安定してスムーズに昇降できるので、左右に長い壁パネル艤装装置20に好適に用いることができるとともに、昇降作業ステージ1を左右に長いものとしても、昇降作業ステージをコンパクトなものとすることができ、壁パネル艤装装置20の占有面積の削減を図ることができる。
【0062】
また、壁パネル艤装装置20においては、その搬送手段30が壁パネル21を立てた状態で、かつ、壁パネル21の表裏の壁面のほぼ全面を露出させた状態で、壁パネル21を支持できるとともに搬送できるので、壁パネル21の両面で平行して作業を行うことができる。
従って、例えば、外壁となる壁パネルの一面側に外装仕上げ材を艤装しながら、他面側に内装仕上げ材を艤装することができ、外装仕上げ材と内装仕上げ材との両方を艤装するものとしても、作業時間を短縮することができる。
なお、内壁となる壁パネルの両面において、同時に石膏ボートや内装仕上げ材の取り付け作業を行うものとしても良い。
【0063】
また、上下長さの長い壁パネル21を立てた状態で作業した場合に、作業員による壁パネル21の上部における部材の取り付け作業が困難になるが、昇降作業ステージ1を用いることにより、壁パネル21の下端部から上端部まで、かつ、左端部から右端部までの間で部材の取り付け作業の作業性が向上し、しいては品質の向上を図ることができる。
【0064】
また、壁パネル艤装装置においては、一つでも壁パネル21の艤装が可能な搬送手段30を複数用いて流れ作業で壁パネル21の艤装を行っているので、例えば、複数の工程を一つの搬送手段30で行うようにすることで、製造ラインに必要な搬送手段30の数を減らすことができ、逆に一つの工程を複数の搬送手段30を用いて同時に行うようにすれば、製造ラインに必要な搬送手段30の数が増えるが、製造速度を工場することができる。
従って、製造ラインを設置可能な床面積、作業員の数、生産量等に対応して最適な製造ラインを搬送手段30及び昇降作業ステージ1の数を調整して構築することができる。
特に、他の工程に比較して時間がかかる工程の作業を複数の搬送手段30を用いて行うようにすれば、搬送手段30を少し増やすだけで、作業時間を大幅に短縮することができる。
【0065】
なお、搬送手段30における作業には、基本的に昇降作業ステージ1が必要であるが、例えば、外壁となる壁パネル21において、一方の壁面からの作業が他方の壁面からの作業より多い場合に、艤装ラインを構成する複数の搬送手段30のうちの一部の搬送手段30には、一方の壁面側だけに昇降作業ステージ1が配置されているものとしても良い。
また、図1では、各搬送手段30に同じ形状の壁パネル21が取り付けられているが、同じ形状の壁パネル21を連続して艤装する必要はなく、例えば、住宅一棟分の壁パネル21を連続して艤装するものとしても良い。この場合に、住宅を構成する壁パネル21には、ほとんど、同じ形状の壁パネル21がないので、異なる壁パネル21を各搬送手段30で流れ作業的に同時に艤装することになる。
【0066】
また、上述のように艤装ラインを、外装仕上げ材を取り付ける前の段階までの艤装を行う第一の艤装ライン22と、外装仕上げ材を取り付ける第二の艤装ライン23とにわけ、艤装が終わった壁パネル21を収納して搬出するためのラック24,25を、第二の艤装ライン23の末端だけではなく、第一の艤装ライン22と第二の艤装ライン23との間にも配置しているので、外装仕上げ材を現場で取り付けるために外装仕上げ材を艤装装置で艤装する必要の無い壁パネル21は、第一の艤装ライン22から直接、第一の艤装ラインと第二の艤装ラインとの間にあるラック24に収納して搬出することができる。
【0067】
一方、外装仕上げ材を工場で取り付ける壁パネル21は、第一の艤装ライン22における艤装が終了した後に上述のようにしてラック24を通過させて第二の艤装ライン23に搬入して外装仕上げ材を取り付けることになる。
このようにすることで、外装仕上げ材を取り付ける必要のない壁パネル21を無駄に第二の艤装ライン23上を搬送させる必要がない。
従って、外装仕上げ材を取り付ける必要がない壁パネル21により第二の艤装ライン23が占められてしまうことがなく、例えば、連続して外装仕上げ材を取り付ける必要がない多数の壁パネル21の艤装を行う場合に、第二の艤装ライン23の搬送方向を逆転するとともに、第二の艤装ライン23で第一の艤装ライン22と同様の作業を行うことにより、第二の艤装ライン23及びその作業員を遊ばせることなく、二倍の作業量をこなすことができる。
【0068】
【発明の効果】
本発明の請求項1記載の昇降作業ステージによれば、一つのステージを並列に配置された複数の昇降装置で昇降するものとしても、スムーズに昇降することができるので、左右に長いステージを、ステージの左右に配置された小型の二つの昇降装置で昇降するような昇降作業ステージを構築することができる。すなわち、用途に適した形状の作業ステージを有し、かつ、小型な昇降装置を備えた昇降作業ステージを容易かつ低コストで、設計・製造することができる。
また、上記ずれ吸収手段は、昇降装置のリンク部分の遊びで、各油圧シリンダの間の伸縮長さのずれを吸収するので、極めて簡単な構成で極めて低コストに油圧シリンダの伸縮長さのずれを吸収することができる。
また、壁パネルが左右に長いものであっても、左右に長い昇降作業ステージを複数の小型の昇降装置を並列に配置して実現することができる。従って、左右に長いステージを安定した状態で昇降させるために、大型の昇降装置を一つ設ける場合に比較して、コンパクトで低コストの昇降作業ステージを用いることができる。これにより、壁パネルの艤装に適した昇降作業ステージを有する壁パネル艤装装置を構築することができるとともに、壁パネル艤装装置の設置床面積の縮小や、設備コストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例の昇降作業ステージを示す正面図である。
【図2】上記例の昇降作業ステージを示す要部正面図である。
【図3】上記例の壁パネル艤装装置の概略を示す側面図である。
【図4】上記例の壁パネル艤装装置の搬送手段の概略を示す図面である。
【図5】上記例の壁パネル艤装装置の壁パネル21を支持した状態の搬送手段の概略を示す側面図である。
【図6】上記例の壁パネル艤装装置の搬送手段の規制部材と係合部との関係を示す要部正面図である。
【符号の説明】
1 昇降作業ステージ
2 ステージ
10 昇降装置
11 底部
12 第一の昇降脚
13 第一脚部(右脚部)
14 第二の昇降脚
15 第二脚部(左脚部)
16 油圧シリンダ
17 ピン
18 ピン孔(長孔)
19 操作索
20 壁パネル艤装装置
21 壁パネル
30 搬送手段

Claims (1)

  1. ステージと、
    該ステージを上下にほぼ平行移動させて昇降させるとともに並列に配置され、かつ、それぞれ油圧シリンダを備えた少なくとも二つの昇降装置とを備えるとともに、
    これら昇降装置を構成する部材のリンク部分に遊びを設けることにより、これら昇降装置により上記ステージを昇降動作させた際に、各油圧シリンダの伸縮長さのずれを吸収するずれ吸収手段を備える昇降作業ステージを備え、かつ、住宅を構築する前に該住宅の壁となる壁パネルに、サッシ等の建具や壁面の表層部を形成する表層部材を艤装するための壁パネル艤装装置であって、
    壁パネルをほぼ垂直に立てた状態で支持するとともに、壁パネルをその壁面方向に沿って搬送する搬送手段と、該搬送手段に沿って配置された上記昇降作業ステージとを備え、
    該昇降作業ステージのステージの搬送方向に沿った長さが、壁パネルの左右幅とほぼ同じもしくは壁パネルの左右幅以上とされ、
    上記搬送手段によりほぼ垂直に立てられた状態に支持された壁パネルに上記昇降作業ステージ上から上記建具や表層部材を取り付けられるようになっていることを特徴とする壁パネル艤装装置。
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