JP4272140B2 - 支柱基礎用偏芯基礎部材及びこれを用いた基礎形成方法 - Google Patents

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本発明はカーポート,バルコニー,フェンス等の屋外構築物の支柱を起立設置するに際して基礎空間に捨て設置する支柱基礎用偏芯基礎部材及びこれを用いた基礎形成方法に関する。
この種基礎は,基礎空間(基礎穴といってもよい)の中間に支柱を配置した後に,該基礎空間にコンクリートを打設して支柱下端を直に埋込むことによってこれを形成するものとされており,この場合アルミニウム合金の支柱については国土交通省告示によって埋込深さは支柱幅の2倍以上とし,またかぶり,即ち基礎空間の壁面と支柱間の距離は支柱幅以上確保するものとされている。
東洋エクステリア株式会社発行「2004 エクステリア総合カタログ」1225項
屋外構築物の支柱設置位置には,例えば水道メーターの如き埋込障害物が存在する等の理由によって必要な基礎空間を設置できないこともあり,この場合埋込障害物等を避けるように基礎空間を設置すると基礎空間内の一方に支柱が偏芯配置される結果,上記告示に添う柱幅以上のかぶりを確保できず支柱設置強度を得られないこととなるため屋外構築物の設置を断念せざるを得ないケースも生じる。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので,その課題とするところは,偏芯配置することによってかぶりを確保し得ない場合に使用し得て,可及的簡易な構造にして高度な支柱設置強度を発揮して支柱を安定且つ確実に支柱を立設できるようにした支柱基礎用偏芯基礎部材を提供するにあり,またこれを用いた基礎形成方法を提供するにある。
上記課題に添って本発明は,基礎に捨て設置する偏芯基礎部材を併用することによって支柱下端を直にコンクリート躯体に埋め込む国土交通省告示の定める支柱設置とは異なる形態として支柱の偏芯設置を可能とする一方,偏芯基礎部材で基礎空間内に偏芯配置した支柱下端を挟持して支柱を仮止め起立した状態で該基礎空間へコンクリートを打設することによりこれらを一体的に硬化固定して基礎空間にかぶりを確保し得ないときでも偏芯基礎部材が支柱下端の偏芯した側を支持することによって支柱の垂直荷重及び水平荷重を充分に確保して高度な支柱設置強度を得られる支柱の立設を可能としたものである。
請求項1に記載の発明は,これを,基礎空間内の一方に偏芯配置した支柱を仮止め起立してコンクリートを打設することによって該支柱設置強度を確保するように基礎空間に捨て設置して使用する偏芯基礎部材であって,支柱の偏芯側及び非偏芯側に配置した一対の縦部材と,該縦部材を前後で連結する連結部材と,該連結部材をスライドガイドとして該一対の縦部材間のスライド移動とその長手方向任意位置の固定を自在とした支柱押え部材とを備え,上記一対のうち偏芯側に位置する縦部材と非偏芯側に位置する支柱押え部材とによって基礎空間内偏芯配置の支柱下端を挟持して該支柱を仮止め起立自在としてなることを特徴とする支柱基礎用偏芯基礎部材としたものである。
請求項2に記載の発明は,上記に加えて,基礎空間に打設するコンクリートが行きわたらずに支柱とコンクリート間に空隙が生じることによって支柱の支持が不充分になるのを防止したものとし得るように,これを,上記一対の縦部材を,上記支柱の側面より前後に幅広のプレートによって形成するとともに連結部材をその前後端部間に架設配置することによって支柱の前後側面との間にコンクリート打設空間を配置してなることを特徴とする請求項1に記載の支柱基礎用偏芯基礎部材としたものである。
請求項3に記載の発明は,同じく上記に加えて,偏芯基礎部材による支柱の仮止め起立を安定且つ確実になし得るものとするように,これを,上記前後の連結部材を,上記一対の縦部材の上下に配置し,該上下の各前後連結部材間にそれぞれ支柱押え部材を配置することによって支柱下端の挟持を上下2箇所において行なってなることを特徴とする請求項1又は2に記載の支柱基礎用偏芯基礎部材としたものである。
請求項4に記載の発明は,上記連結部材にスライド移動自在に配置した支柱押え部材を,特段の固定金具等の部材を使用することなく上記連結部材に対して固定し得るようにして,偏芯基礎部材を可及的に簡単な構造としながら支柱の仮止め起立を確実になし得るものとするように,これを,上記前後の連結部材をバー材によって形成し,上記支柱押え部材を屈曲上片と屈曲下片を備えた断面く字状に形成し,その屈曲上片の前後方向中間位置に配置した上記支柱の非偏芯側側面に突き当て圧着するネジ螺装用のナット孔と,その屈曲下片に上記ナット孔に対して上下に変位した前後方向両端位置に配置し且つ上記バー材より上下に径大としたバー材挿通用の透孔とを有するプレートによって形成し,上記前後の連結部材を前後の透孔に挿通することによって上記支柱押え部材の連結部材に対するスライド移動を起倒揺動自在とするとともに上記ナット孔に螺装したネジの非偏芯側側面への突き当て圧着により左右方向に傾斜した支柱押え部材における透孔上下のエッジを連結部材に引掛状に係止することによって上記支柱押え部材の連結部材に対する長手方向任意位置の固定を自在としてなることを特徴とする請求項1,2又は3に記載の支柱基礎用偏芯基礎部材としたものである。
請求項5に記載の発明は,上記支柱押え部材の透孔と連結部材の間隔を寸法的に僅かに異なるように配置して支柱押え部材が連結部材を圧縮又は拡張した状態でスライド移動することによって上記エッジの引掛状の係止と透孔の側部との3点によって行なって支柱押え部材の安定且つ強固な固定をなし得るように,これを,上記支柱押え部材のバー材挿通用の透孔配置間隔を,バー材による連結部材の配置間隔より僅かに異なる寸法に設定し上記支柱押え部材のスライド移動を前後の連結部材を圧縮又は拡張状態に行なうようにしてなることを特徴とする請求項4に記載の支柱基礎用偏芯基礎部材としたものである。
請求項6に記載の発明は,上記支柱の非偏芯側側面を挟持する支柱押え部材の剛性を可及的高度に確保して支柱の仮止め起立を確実強固に行うとともにネジ螺装用の透孔を支柱と可及的に直交して配置することによってネジの安定した突き当て圧着をなし得るものとするように,これを,上記支柱押え部材のプレートを,上下中間位置で屈曲した断面く字状としその一方に上記ネジ螺装用のナット孔を,他方に透孔を配置してなることを特徴とする請求項4又は5に記載の支柱基礎用偏芯基礎部材としたものである。
請求項7に記載の発明は,上記偏芯基礎部材を併用して,基礎空間にかぶりを確保し得ないときでも偏芯基礎部材が支柱下端の偏芯した側を支持することによって高度な支柱設置強度を確保して安定且つ確実に支柱の立設をなし得るようにした基礎形成方法を提供し得るように,これを,支柱の偏芯側及び非偏芯側に配置した一対の縦部材と,該縦部材を前後で連結する連結部材と,該連結部材をスライドガイドとして該一対の縦部材間のスライド移動とその長手方向任意位置の固定を自在とした支柱押え部材とを備えた偏芯基礎部材を用い,該偏芯基礎部材を基礎空間内に捨て配置し,上記一対のうち偏芯側に位置する縦部材と非偏芯側に位置する支柱押え部材とによって挟持して該偏芯基礎部材の一方に偏芯配置した支柱を仮止め起立し,該仮止め起立後に該基礎空間にコンクリートを打設して偏芯配置した支柱の支柱設置強度を確保することを特徴とする偏芯基礎部材を用いた基礎形成方法としたものである。
本発明はこれらをそれぞれ発明に要旨として上記課題解決の手段としたものである。
本発明は以上のとおりに構成したから,請求項1に記載の発明は,基礎に捨て設置する偏芯基礎部材を併用することによって支柱下端を直にコンクリート躯体に埋め込む国土交通省告示の定める支柱設置とは異なる形態として支柱の偏芯設置を可能とする一方,偏芯基礎部材で基礎空間内に偏芯配置した支柱下端を挟持して支柱を仮止め起立した状態で該基礎空間へコンクリートを打設することによりこれらを一体的に硬化固定して,基礎空間にかぶりを確保し得ないときでも偏芯基礎部材が支柱下端の偏芯した側を支持することによって,可及的簡易な構造にして高度な支柱設置強度を発揮して安定且つ確実に支柱を立設できるようにした支柱基礎用偏芯基礎部材を提供することができる。
請求項2に記載の発明は,上記に加えて,基礎空間に打設するコンクリートが行きわたらずに支柱とコンクリート間に空隙が生じることによって支柱の支持が不充分になるのを防止したものとすることができる。
請求項3に記載の発明は,同じく上記に加えて,偏芯基礎部材を可及的簡易な構造にして支柱の仮止め起立を確実になし得る好ましい形態のものとすることができる。
請求項4に記載の発明は,上記連結部材にスライド移動自在に配置した支柱押え部材を,特段の固定金具等の部材を使用することなく上記連結部材に対して固定し得るようにして,偏芯基礎部材を可及的に簡単な構造としながら支柱の仮止め起立を確実になし得るものとすることができる。
請求項5に記載の発明は,上記支柱押え部材の透孔と連結部材の間隔を寸法的に僅かに異なるように配置して支柱押え部材が連結部材を圧縮又は拡張した状態でスライド移動することによって上記エッジの引掛状の係止と透孔の側部との3点によって行なって支柱押え部材の安定且つ強固な固定をなし得るものとすることができる。
請求項6に記載の発明は,上記支柱の非偏芯側側面を挟持する支柱押え部材の剛性を可及的高度に確保して支柱の仮止め起立を確実強固に行うとともにネジ螺装用の透孔を支柱と可及的に直交して配置することによってネジの安定した突き当て圧着をなし得るものとすることができる。
請求項7に記載の発明は,上記偏芯基礎部材を併用して,基礎空間にかぶりを確保し得ないときでも偏芯基礎部材が支柱下端の偏芯した側を支持することによって高度な支柱設置強度を確保して安定且つ確実に支柱の立設をなし得るようにした基礎形成方法を提供することができる。
以下図面の例に従って本発明を更に具体的に説明すれば,Aは支柱基礎用偏芯基礎部材であり,該偏芯基礎部材Aは,基礎空間10内の一方に偏芯配置した支柱11を仮止め起立してコンクリート13を打設することによって該支柱11の支柱設置強度を確保するように基礎空間10に捨て設置して使用するものとしてあり,支柱11の偏芯側及び非偏芯側に配置した一対の縦部材1,2と,該縦部材1,2を連結する前後に一対の連結部材4と,該連結部材4をスライドガイドとして一対の縦部材1,2間でスライド移動と長手方向任意位置の固定を自在とした支柱押え部材6とを備え,上記一対のうち偏芯側の縦部材1と支柱押え部材6とによって基礎空間10内偏芯配置の支柱11下端を挟持して支柱11を仮止め起立自在としたものとしてある。
本例の支柱基礎用偏芯基礎部材Aは,その一対の縦部材1,2,連結部材4及び支柱押え部材6をそれぞれ金属によって構成した金属製,例えば鋼製のものとしてあり,このとき本例にあって上記一対の縦部材1,2は,これを,支柱11の側面より前後に幅広のプレートによって形成するとともに連結部材4をその前後端部間に架設配置することによって支柱11の前後側面との間にコンクリート打設空間を配置したものとしてあり,該前後の連結部材4は,これを,上記一対の縦部材1,2の上下に配置し,該上下の各前後連結部材間にそれぞれ支柱押え部材6を配置することによって支柱11下端の挟持を上下2箇所において行なったものとしてある。
即ち本例においてプレートによって形成した一対の縦部材1,2は,例えば厚さ3mm程度の鋼板を用いて形成するとともにその前後方向,即ちプレート幅方向の両端を断面コ字状をなすように折曲して前後両端に折曲片を形成することによって支柱11支持のための剛性を確保したものとしてあり,このとこ該縦部材1,2の高さは,これを35〜50cm程度とし,前後幅は,支柱11の上記側面,即ち偏芯側と非偏芯側の側面の前後幅より幅広の,例えば20〜25cm程度としたものとし,上記折曲片を対向方向に向けるように該一対の縦部材1,2を配置して連結部材4によって連結するものとしてある。
本例において上記前後の連結部材4は,これをバー材によって形成してあり,本例の連結部材4は,径を1〜1.5cm程度,長さを20〜80cm程度としたバー材,例えば丸軸にしてその長手方向両端に雄ネジを刻設した両ネジボルトを用いたものとして,偏芯基礎部材Aを現場で組立使用する組立式のものとしてある。
該両ネジボルトによる連結部材4は,本例にあって支柱11の偏芯側に配置する一方の縦部材1のコーナー四隅に溶着したナット5にボルトの片側先端を螺装して固定する一方,支柱11の非偏芯側に配置する他方の縦部材2のコーナー四隅に透設した透孔3にボルトの先端を挿通して該縦部材2を内側と外側で挟むように内外一対のナット5の螺装によって該他方の縦部材5に固定することによって,一対の縦部材1,2の四隅のコーナーを前後上下の4箇所に合計4本の連結部材4,本例にあってボルトを架設固定し該一対の縦部材1,2を,これらの間に数拾cm乃至それ以上の間隔を置いて連結したものとしてある。
本例にあって支柱押え部材6は,これを,屈曲上片と屈曲下片を備えた断面く字状に形成し,その屈曲上片の前後方向中間位置に配置した上記支柱11の非偏芯側側面に突き当て圧着するネジ螺装用のナット孔8と,その屈曲下片に上記ナット孔8に対して上下に変位した前後方向両端位置に配置し且つ上記バー材より上下に径大としたバー材挿通用の透孔7とを有するプレートによって形成し,上記前後の連結部材4を前後の透孔7に挿通することによって上記支柱押え部材6の連結部材4に対するスライド移動を起倒揺動自在とするとともに上記ナット孔8に螺装したネジ9の非偏芯側側面への突き当て圧着により左右方向に傾斜した支柱押え部材6における透孔7上下のエッジを連結部材4に引掛状に係止することによって上記支柱押え部材6の連結部材4に対する長手方向任意位置の固定を自在としたものとしてある。
即ち支柱押え部材6は,上記前後上下のうちそれぞれ前後の連結部材4を挿通するように架設配置した,例えば同じく3mm程度の鋼板を用い,内角を150〜160度程度とするように上下中間位置で屈曲することによって断面く字状とした高さを5cm程度,前後幅を上記一対の縦部材1,2より数cm程度幅広の22〜27cm程度とした屈曲プレートによるものとしてあり,その屈曲上片の長手方向中央位置に上記ナット孔8を,屈曲下片の長手方向両端部に透孔7を配置したものとしてあり,偏芯基礎部材Aの組立に際して,一対の縦部材1,2の連結部材4による連結前に,それぞれ前後の連結部材4を透孔7に挿通することによって支柱押え部材6を一対の縦部材1,2間の上下にそれぞれスライド移動自在に配置したものとしてある。
該透孔7は,上記連結部材4のバー材より上下に径大の,例えば1〜2mm程度の僅少寸法分をバー材の径より上下に長くした長孔をなすものとし,透孔7に連結部材4が遊嵌するように挿通することによって支柱押え部材6がその配置状態で左右に起倒するように揺動自在としてあり,従って屈曲上片のナット孔8に螺装したネジ9を回転操作してその先端が支柱11側面,即ちその非偏芯側側面に突き当て圧着して該屈曲上片が支柱11と平行な垂直面をなすことによって屈曲下片が回動し,連結部材4のバー材を挿通した透孔7の上下エッジがバー材に引掛状に係止することによって,連結部材4に対してスライド移動自在に配置した支柱押え部材6の固定を,上記ネジ9の突き当て圧着に応じて連結部材4の長手方向任意位置においてなし得るようにしてある。
このとき本例にあって上記支柱押え部材6のバー材挿通用の透孔7配置間隔は,これを,バー材による連結部材4の配置間隔より僅かに異なる寸法に設定し上記支柱押え部材6のスライド移動を前後の連結部材4を圧縮又は拡張状態に行なうようにしてあり,これによって連結部材の前後方向圧縮又は拡張による抵抗を受けてスライド移動が重くなるが,常時透孔7がその前後側面で連結部材4に接触することにより支柱押え部材6の上記透孔7の上下の固定が該側面の接触状態でなされてその固定を透孔7の3点において行なう結果,支柱押え部材7の固定が安定且つ強固になし得るものとなる。
本例にあって該透孔7の配置間隔は,これをバー材による連結部材4の配置間隔より,例えば1〜2mm程度短寸とし又は長寸とすることによって,短寸のとき連結部材4を前後方向に圧縮状態とし,長寸のとき連結部材4を前後方向に拡張状態として支柱押え部材6のスライド移動を行なうようにしてあり,本例にあってはこれを短寸とすることによって連結部材4を圧縮状態としてそのスライド移動を行なうようにしてある。このとき配置間隔の寸法差を1〜2mm程度とすることによってスライド移動の自在性を損うことなく支柱押え部材6の上記安定且つ強固な固定を行なうことができる。
このように構成した偏芯基礎部材Aを用いた支柱11の立設を,その基礎形成方法によって説明すると,該偏芯基礎部材Aを用い,これを基礎空間10内に捨て配置し,上記一対のうち偏芯側に位置する縦部材1又は2と非偏芯側に位置する支柱押え部材6とによって挟持して該偏芯基礎部材Aの一方に偏芯配置した支柱11を仮止め起立し,該仮止め起立後に該基礎空間10にコンクリート13を打設して偏芯配置した支柱11の支柱設置強度を確保するものとしてある。
即ちこれをより具体的にいえば,地表を掘下げて基礎穴,即ち基礎空間10を形成する基礎空間形成工程と,該基礎空間10の一方に底面に下端を載置することによって支柱11を偏芯配置する支柱配置工程と,該偏芯配置した支柱11の偏芯側の側面に一方の縦部材1又は2を対接するように偏芯基礎部材Aを基礎空間10に捨て配置して支柱11を上記仮止め起立する偏芯基礎部材配置工程と,基礎空間10にコンクリート13を打設するコンクリート打設工程とを備えるようにしたものとしてある。
このとき偏芯基礎部材配置工程は,例えばその偏芯基礎部材Aの配置を,連結部材4のボルトの上記片側先端を螺装して固定した側の一方の縦部材1を基準の縦部材とするようにその内側面を支柱11の偏芯側の側面,即ちかぶり不足側の側面に対接し,連結部材4のボルトに支柱押え部材6を配置し,長手方向中央位置のネジ9を支柱11の非偏芯側の側面に圧着し,その後に他方の縦部材2を連結することによって,支柱11を受け入れてその仮止め起立するようにすれば支柱11を先行して配置した状態で該偏芯基礎部材Aの配置を容易に行なうことができる。
偏芯基礎部材Aは,これを,上記のとおりプレートとバー材による構造とし,また一対の縦部材1,2を支柱11の偏芯側と非偏芯側の側面幅より幅広とし連結部材4のバー材をその前後端部に配置したことによって,コンクリート13が空隙なく入り込んで一体的な固定を行なう結果,偏芯基礎部材Aを用いながら,コンクリート11の硬化固定による支柱11支持の強度が損われるようなこともない。このように基礎空間10内の一方に偏芯配置した支柱11を捨て配置した偏芯基礎部材Aによって仮止め起立してコンクリート13を打設して形成したコンクリート基礎は,支柱11の耐垂直荷重性及び耐水平荷重性を充分に確保して高度な支柱設置強度を発揮するに至り,例えばかぶりを確保できない理由ある場合の屋外構築物支柱の基礎に対する偏芯配置を強固且つ確実に支持して安定した起立状態とすることができる。
図中12は,本例の支柱11の下端部に貫通設置し,下位の連結部材4のボルトの下に係合することによって支柱11の倒れ止めをなすようにしたアンカー棒である。
図示した例は以上のとおりとしたが,連結部材をプレート状のものとしてその対向面にガイド溝を形成して支柱押え部材のスライドガイドとすること,連結部材における支柱押え部材の固定を,該支柱押え部材が支柱の非偏芯側の側面に対接した状態で連結部材あるいは支柱押え部材の所定箇所に対してかしめを施し又はネジ止めする等の措置を施すことによって行なうようにすること,上記連結部材にボルトを使用するときボルト頭を一方の縦部材に直接に溶着してその固定を行なうこと等を含めて,本発明の実施に当って,縦部材,連結部材,支柱押え部材,支柱,基礎空間,コンクリート等の各具体的構造,形状,材質,これらの関係,これらに対する付加等は,上記発明の要旨に反しない限り様々な形態のものとすることができ,上記例のものに限定するには及ばない。
偏芯基礎部材を用いた支柱偏芯配置状態を示す基礎の正面側断面図である。 偏芯基礎部材を用いた支柱偏芯配置状態を示す基礎の側面側断面図である。 偏芯基礎部材の分解斜視図である。 偏芯基礎部材による支柱の仮止め起立状態を示す横断面図である。 支柱押え部材と連結部材及びネジとの関係を示す斜視図である。 支柱押え部材と連結部材及びネジとの関係を示す縦断面図である。
符号の説明
A 偏芯基礎部材
1 縦部材
2 縦部材
4 連結部材
6 支柱押え部材
10 基礎空間
11 支柱
12 コンクリート

Claims (7)

  1. 基礎空間内の一方に偏芯配置した支柱を仮止め起立してコンクリートを打設することによって該支柱設置強度を確保するように基礎空間に捨て設置して使用する偏芯基礎部材であって,支柱の偏芯側及び非偏芯側に配置した一対の縦部材と,該縦部材を前後で連結する連結部材と,該連結部材をスライドガイドとして該一対の縦部材間のスライド移動とその長手方向任意位置の固定を自在とした支柱押え部材とを備え,上記一対のうち偏芯側に位置する縦部材と非偏芯側に位置する支柱押え部材とによって基礎空間内偏芯配置の支柱下端を挟持して該支柱を仮止め起立自在としてなることを特徴とする支柱基礎用偏芯基礎部材。
  2. 上記一対の縦部材を,上記支柱の側面より前後に幅広のプレートによって形成するとともに連結部材をその前後端部間に架設配置することによって支柱の前後側面との間にコンクリート打設空間を配置してなることを特徴とする請求項1に記載の支柱基礎用偏芯基礎部材。
  3. 上記前後の連結部材を,上記一対の縦部材の上下に配置し,該上下の各前後連結部材間にそれぞれ支柱押え部材を配置することによって支柱下端の挟持を上下2箇所において行なってなることを特徴とする請求項1又は2に記載の支柱基礎用偏芯基礎部材。
  4. 上記前後の連結部材をバー材によって形成し,上記支柱押え部材を屈曲上片と屈曲下片を備えた断面く字状に形成し,その屈曲上片の前後方向中間位置に配置した上記支柱の非偏芯側側面に突き当て圧着するネジ螺装用のナット孔と,その屈曲下片に上記ナット孔に対して上下に変位した前後方向両端位置に配置し且つ上記バー材より上下に径大としたバー材挿通用の透孔とを有するプレートによって形成し,上記前後の連結部材を前後の透孔に挿通することによって上記支柱押え部材の連結部材に対するスライド移動を起倒揺動自在とするとともに上記ナット孔に螺装したネジの非偏芯側側面への突き当て圧着により左右方向に傾斜した支柱押え部材における透孔上下のエッジを連結部材に引掛状に係止することによって上記支柱押え部材の連結部材に対する長手方向任意位置の固定を自在としてなることを特徴とする請求項1,2又は3に記載の支柱基礎用偏芯基礎部材。
  5. 上記支柱押え部材のバー材挿通用の透孔配置間隔を,バー材による連結部材の配置間隔より僅かに異なる寸法に設定し上記支柱押え部材のスライド移動を前後の連結部材を圧縮又は拡張状態に行なうようにしてなることを特徴とする請求項4に記載の支柱基礎用偏芯基礎部材。
  6. 上記支柱押え部材のプレートを,上下中間位置で屈曲した断面く字状としその一方に上記ネジ螺装用のナット孔を,他方に透孔を配置してなることを特徴とする請求項4又は5に記載の支柱基礎用偏芯基礎部材。
  7. 支柱の偏芯側及び非偏芯側に配置した一対の縦部材と,該縦部材を前後で連結する連結部材と,該連結部材をスライドガイドとして該一対の縦部材間のスライド移動とその長手方向任意位置の固定を自在とした支柱押え部材とを備えた偏芯基礎部材を用い,該偏芯基礎部材を基礎空間内に捨て配置し,上記一対のうち偏芯側に位置する縦部材と非偏芯側に位置する支柱押え部材とによって挟持して該偏芯基礎部材の一方に偏芯配置した支柱を仮止め起立し,該仮止め起立後に該基礎空間にコンクリートを打設して偏芯配置した支柱の支柱設置強度を確保することを特徴とする偏芯基礎部材を用いた基礎形成方法。
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