JP4271464B2 - ポリカーボネート及びポリアリレートを含む樹脂組成物 - Google Patents

ポリカーボネート及びポリアリレートを含む樹脂組成物 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、連続射出成形時にも成形品の外観が損なわれず、金型メンテナンス頻度を低下させて生産性の向上をも図ることができる、ポリカーボネート/ポリアリレート系樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
ポリアリレートとポリカーボネートを混合することにより、耐熱性、耐衝撃性、成形性を兼ね備えた樹脂組成物が得られることは知られている(特許文献1、特許文献2)。
これらの樹脂組成物において使用されているポリアリレートやポリカーボネートは、界面重合法により得られたものである。界面重合においては、樹脂に適度な流動性を付与するための分子量調節の目的で末端停止剤(p−tert−ブチルフェノールのような単官能フェノール類)が必要であり、これを用いると、樹脂鎖の末端は上記フェノールで封鎖され、また、樹脂中に末端停止剤に由来する低分子量物が比較的多く含まれることとなる。
【0003】
ところが、射出成形のような加熱溶融条件下では、単官能フェノール末端が主骨格から外れたり、低分子量物が昇華するため、ポリアリレートやポリカーボネート中のこうした成分がガスや昇華物となって成形金型の表面に徐々に付着し、本来鏡面状に仕上げられた金型表面が汚染される。このような状況下で射出成形を繰り返すと、成形品表面に曇りが発生し、成形品の品質を低下させるという問題がある。成形品表面におけるこの問題は、成形品が大型化するにつれて、特にウエルド部において顕著となる。
【0004】
一方、特許文献3には、芳香族ジヒドロキシ化合物と炭酸ジエステルとの溶融重合生成物であるポリカーボネートと、界面重合法によるポリアリレートとからなる樹脂組成物が開示されている。しかしながら、この組成物も界面重合によるポリアリレートを用いたものであるため、前記した成形加工時の問題は解決されていなかった。
【0005】
【特許文献1】
特公昭50−027061号公報
【特許文献2】
特開昭58−083050号公報
【特許文献3】
特開平06−200141号公報([0044])
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
これに対して、本発明は、ポリアリレートとポリカーボネートからなる樹脂組成物において、射出成形時のガスや昇華物等の発生を低減し、連続成形時でも成形品の外観を損なわず、成形金型のメンテナンス頻度を下げて生産性を高めることのできる優れた樹脂組成物を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、鋭意研究の結果、ポリアリレートとポリカーボネートからなる樹脂組成物において、単官能フェノール化合物量を特定以下とすると、上記の問題が解決されることを見出し、本発明に到達した。
すなわち、本発明は、(A)ポリカーボネート95〜5質量%及び(B)ポリアリレート5〜95質量%からなる樹脂組成物であって、熱分解/ガスクロマトグラフィー質量分析法によって測定される単官能フェノール化合物の総量が10,000ppm以下である樹脂組成物であり、好ましくは、前記(B)ポリアリレートが、溶融重合法によって得られたものである樹脂組成物をその要旨とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
【0009】
本発明に用いられる(A)ポリカーボネートは、ビスフェノール類残基単位とカーボネート残基単位とからなる。
【0010】
ビスフェノール類残基単位を導入するためのビスフェノール類としては、例えば2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2-ビス(4-ヒドロキシ-3,5-ジメチルフェニル)プロパン、2,2-ビス(4-ヒドロキシ-3,5-ジブロモフェニル)プロパン、2,2-ビス(4-ヒドロキシ-3,5-ジクロロフェニル)プロパン、4,4'-ジヒドロキシジフェニルスルホン、4,4'-ジヒドロキシジフェニルエーテル、4,4'-ジヒドロキシジフェニルスルフィド、4,4'-ジヒドロキシジフェニルケトン、4,4'-ジヒドロキシジフェニルメタン、1,1-ビス(4-ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン等が挙げられる。その他にも米国特許明細書第2,999,835号、第3,028,365号、第3,334,154号および第4,131,575号に記載されているジフェノールが使用できる。これらは単独で使用してもよいし、あるいは2種類以上混合して使用してもよい。これらの化合物の中で少なくとも2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)プロパンを使用することが好ましく、より好ましくはこれを単独で使用する。
【0011】
カーボネート残基単位を導入するための原料としては、例えばホスゲン、炭酸ジエステル、あるいはジフェニルカーボネート等が挙げられる。
【0012】
上記のような原料からなるポリカーボネートは、機械的特性と流動性の観点から、極限粘度が0.3〜0.8、好ましくは0.4〜0.7であることが望ましい。
【0013】
市販のポリカーボネートとしては、住友ダウ社製カリバー200-30、200-13、200-3、帝人化成社製パンライトL-1225、L-1250、日本GE社製レキサンOQ1020C、5221C等が挙げられ、いずれも好ましく使用することができる。
【0014】
本発明に用いられる(B)ポリアリレート樹脂とは芳香族ジカルボン酸残基単位とビスフェノール類残基単位とが繰り返されてなる芳香族ポリエステル重合体である。
【0015】
芳香族ジカルボン酸残基単位を導入するための原料の好ましい例としては、テレフタル酸、イソフタル酸、オルトフタル酸、クロルフタル酸、ニトロフタル酸、2,5−ナフタレンジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、2,7−ナフタレンジカルボン酸、1,5−ナフタレンジカルボン酸、メチルテレフタル酸、4,4’−ビフェニルジカルボン酸、2,2’−ビフェニルジカルボン酸、4,4’−ビフェニルエーテルジカルボン酸、4,4’−ジフェニルメタンジカルボン酸、4,4’−ジフェニルスルフォンジカルボン酸、4,4’−ジフェニルイソプロピリデンジカルボン酸、1,2−ビス(4−カルボキシフェノキシ)エタン、5−ナトリウムスルホイソフタル酸などがあり、なかでも、テレフタル酸およびイソフタル酸が好ましく、溶融加工性及び機械的特性の点から、両者を混合して用いることが特に好ましい。その場合、混合モル比率(テレフタル酸/イソフタル酸)は100/0〜0/100の範囲の任意であるが、好ましくは70/30〜0/100、より好ましくは50/50〜0/100である。
【0016】
ビスフェノール類残基単位を導入するための原料はビスフェノールであり、その具体例として、例えば2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2-ビス(4-ヒドロキシ-3,5-ジメチルフェニル)プロパン、2,2-ビス(4-ヒドロキシ-3,5-ジブロモフェニル)プロパン、2,2-ビス(4-ヒドロキシ-3,5-ジクロロフェニル)プロパン、4,4'-ジヒドロキシジフェニルスルホン、4,4'-ジヒドロキシジフェニルエーテル、4,4'-ジヒドロキシジフェニルスルフィド、4,4'-ジヒドロキシジフェニルケトン、4,4'-ジヒドロキシジフェニルメタン、1,1-ビス(4-ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン等が挙げられる。これらの化合物は単独で使用しても良いし、あるいは2種類以上混合して使用しても良い。これらの化合物の中でも2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)プロパンを使用することが好ましく、より好ましくはこれを単独で使用する。
【0017】
ポリアリレートの極限粘度は、機械的特性と流動性の観点から、0.4〜1.0が好ましく、より好ましくは0.4〜0.8、さらに好ましくは0.4〜0.6である。
【0018】
本発明においては、ポリアリレートとして、例えば、特開昭57-87420や特開平3-72526記載の酸無水物濃度を約1500ppm未満とし、換算粘度を0.5ないし1.0dl/g以上である溶融重合ポリアリレートも使用することができる。
【0019】
本発明の樹脂組成物において使用される(A)ポリカーボネートと(B)ポリアリレートの配合比率は、ポリカーボネート95〜5質量%に対してポリアリレート5〜95質量%とする必要があり、ポリカーボネート70〜10質量%に対してポリアリレート30〜90質量%とすることが好ましい。ポリカーボネートが5質量%未満では成形性が低下し、また、95質量%を超えるとポリカーボネート/ポリアリレート樹脂組成物の特徴である高い熱変形温度が維持できなくなるため好ましくない。
【0020】
本発明の樹脂組成物は、加工性の点から、その極限粘度が0.4〜0.7であることが好ましく、0.4〜0.55とすることがより好ましい。
【0021】
本発明のポリアリレートとポリカーボネートからなる樹脂組成物においては、その熱分解/ガスクロマトグラフィー質量分析法(Py/GC−MS)によって測定される単官能フェノール化合物の総量が10,000ppm以下である必要があり、9,000ppm以下が好ましく、8,000ppm以下とすることがより好ましい。単官能フェノール化合物の総量が10,000ppmを超えると、連続射出成形において、成形品のウエルド部に曇りが発生しやすくなり、金型のメンテナンス頻度が増して生産性が低下する。
【0022】
本発明の樹脂組成物において、上記の単官能フェノール化合物の総量を10,000ppm以下とするためには、ポリアリレートを界面重合法によって製造する際に末端封鎖に使用する単官能フェノールの量を減量する方法と、末端封鎖剤を要しない製法である溶融重合法を用いる方法がある。前者の方法では分子量が増大して加工性が悪化する傾向があるため、後者が好ましく、溶融重合法の中でもアセテート法が特に好ましい。
【0023】
溶融重合法においては、ビスフェノール類を無水酸とエステル化反応させて2価フェノールジエステルとし、これをジカルボン酸と重縮合反応させて、ポリマーを得る。エステル化反応、重縮合反応は、溶媒の存在下または不存在下において行うことができ、また、公知の触媒の存在下または不存在下において行うことができる。
【0024】
ポリアリレートの溶融重合法としてアセテート法を採用した場合には、得られるポリマーは、アセチル末端基を多く含有する構造となり、これを加熱加工すると酢酸が発生しやすくなる。酢酸の発生は、金型の腐食や、射出成形品におけるシルバーストリーク発生等を招くため、使用するポリアリレートは、その酢酸発生量が低いほどよい。具体的には後述の測定方法で100ppm以下となるものが好ましく、90ppm以下がより好ましく、80ppm以下が特に好ましい。酢酸発生量の低減は、重縮合時の減圧度を高めたり、重縮合時間を延長するなど、公知のポリエステル重合の手法により達成することができる。
【0025】
本発明の樹脂組成物には、安定剤として、リン酸、リン酸金属塩、亜リン酸エステル等を用いることができる。亜リン酸エステルとしては、モノフェニルハイドロジエンホスファイト、モノラウリルハイドロジエンホスファイト等の亜リン酸モノエステル、ジフェニルハイドロジエンホスファイト、ジラウリルハイドロジエンホスファイト等の亜リン酸ジエステル、トリフェニルホスファイト、トリス(ノニルフェニル)ホスファイト等の亜リン酸トリエステル等が挙げられる。
【0026】
また、本発明の樹脂組成物には、その物性を損なわない範囲で、樹脂の混合時、成形時に他の添加剤、例えば、顔料、染料、補強剤、充填剤、耐衝撃改良剤、耐熱剤、酸化劣化防止剤、耐候剤、滑剤、離型剤、結晶核剤、可塑剤、難燃剤、流動性改良剤、帯電防止剤などを添加することができる。
【0027】
本発明の樹脂組成物の調製方法としては、それぞれ個別に製造したポリアリレートとポリカーボネートのペレットを、単に混合して射出成形等に供してもよいし(一般にドライブレンドと呼ばれる)、両者をさらに溶融・混練してペレット形態の混練物としてもよい。取り扱いの容易さの観点から、後者の方法が好ましい。
【0028】
本発明の樹脂組成物は、公知の加工方法で成形品とすることができ、自動車のヘッドランプやリアコンビネーションランプ、ハイマウントストップランプ等のリフレクター、レンズ類やリフレクターの外側に取り付けるエクステンションリフレクター、パトライト、CD、DVD等のメガディスクにおけるターンテーブル、センタリング、ラック部品、グリルのカバー用途、ホーンキャップ、ルミブロック、オーロラビジョンライトカバー、ルームランプレンズ、シガレットライターリング、信号機遮光レンズ、サーチライトレンズカバー、FLフューズカバー等の各種用途に使用することができる。なお、比較的大型の射出成形品とした場合には、ウエルド部における曇りの発生が顕著に抑えられる。こうした効果を期待する場合、成形品1個あたりの重量を200g以上とすることが好ましく、400g以上がさらに好ましい。
【0029】
【実施例】
以下、実施例および比較例により本発明をさらに詳しく説明するが、下記実施例に限定されるものではない。
【0030】
1.評価方法
(1)極限粘度:フェノールと四塩化エタンとの等量混合物を溶媒として、温度20℃において測定し、dl/g単位で表した。
【0031】
(2)単官能フェノール化合物量
下記の装置・条件にて、熱分解/ガスクロマトグラフ質量分析(Py/GC−MS)を行い、フェノール、p-tert-ブチルフェノール、p-クミルフェノールの3種のフェノール化合物の総量をデカン換算数値としてppm単位で表した。
(分析条件)
▲1▼.Py装置:フロンティアラボ製PY2020D
ヘリウムガス雰囲気下で開始温度40℃から20℃/分で昇温、370℃到達で5分間ホールドし、上記条件にて採取された発生ガスを下記GC装置、MS装置にて同定、定量した。
▲2▼.GC装置:ヒューレッドパッカード製HP−6890型
昇温条件:40℃で3分ホールド後、10℃/分で150℃まで昇温し、150℃から320℃までは20/分で昇温し、320℃で3分ホールドした。
カラム UltraALLOY-5(30m×0.25mm×0.25μm)
スプリット 50:1
▲3▼.MS装置:ヒューレッドパッカード製HP−5973型
マスレンジ:スキャン測定(massレンジ:29.0〜550.0)
トランスファーライン:320℃
【0032】
(3)酢酸発生量:ポリアリレートのペレット2.5gを25mlヘッドスペースボトルに入れ密閉し、GCオーブン中で150℃、24時間の加熱処理後、ガスタイトシリンジで気相部1mlをサンプリングして、GCにて酢酸分を分析し、下記式にて算出した。
酢酸発生量(ppm)=検出量(μg/ml)×25ml÷2.5g
【0033】
(4)成形品の曇り:樹脂組成物のペレットを、120℃で8時間以上熱風乾燥した後、射出成形機(東芝機械社製IS350FA2−27A型)に試験片金型を取り付けて、シリンダー温度340℃、金型温度100℃に設定し、図1に示す成形品(1個あたりの重量:300g)を射出成形した(金型は#8000のみがきをかけた鏡面仕様とした)。この成形品を連続で1000ショット成形し、初期成形品と1000ショット後の成形品の外観を比較して、ウエルド部周辺とゲート部周辺に曇りの発生の有無を観察した。
【0034】
(5)曲げ強度および曲げ弾性率:ASTM D790に準じて測定した。
【0035】
(6)アイゾット衝撃強度:ASTM D256に準拠して測定した。
【0036】
2.原料
(1)ポリアリレート(a)
エステル化反応装置にビスフェノールAを29.7kgとイソフタル酸21.6kg(モル比でビスフェノールA/イソフタル酸=100/100)と無水酢酸を26.5kg(ビスフェノールAに対して2倍モル)とを仕込み、窒素雰囲気下で、常圧、140℃で3時間攪拌混合しながら反応させた。
その後、280℃まで4時間で昇温し、1時間保持後、さらに310℃まで1.5時間かけて昇温した。その後、2時間かけて1hPa以下まで減圧して、最終的に、310℃、1.5hPa、2時間保持して溶融重合を終了した。生成したポリアリレートの極限粘度は0.47、酢酸発生量は80ppmであった。
【0037】
(2)ポリアリレート(b)
エステル化反応装置にビスフェノールAを29.7kgとイソフタル酸10.8kg、テレフタル酸10.8kg(モル比でビスフェノールA/イソフタル酸/テレフタル酸=100/50/50)と無水酢酸を26.5kg(ビスフェノールAに対して2倍モル)とを仕込み、窒素雰囲気下で、常圧、140℃で3時間攪拌混合しながら反応させた。
その後、280℃まで4時間で昇温し、1時間保持後、さらに310℃まで1.5時間かけて昇温した。その後、2時間かけて1hPa以下まで減圧して、最終的に、310℃、1.5hPa、2時間保持して溶融重合を終了した。生成したポリアリレートの極限粘度は0.52、酢酸発生量は70ppmであった。
【0038】
(3)ポリアリレート(c)
界面重合法により得られたポリアリレート
ユニチカ社製L−パウダー(極限粘度0.5)
【0039】
(4)ポリカーボネート
住友ダウ社製カリバー200-13(極限粘度0.5)
日本GE社製レキサン5221C(極限粘度0.45)
【0040】
参考例1、実施例2、参考例3、実施例4、比較例1〜4
ポリアリレートとポリカーボネートを、熱風循環式乾燥機を用いて120℃で8時間以上乾燥を行い、表1に示した配合割合で均一混練後、クボタ社製連続定量供給装置を用いて、同方向2軸押出機(東芝機械社製TEM−37BS)の主供給口に供給した。そして、樹脂温度320℃、吐出量10kg/時で溶融混練を行い、ノズルからストランド状に引き取った樹脂組成物を水浴にくぐらせて冷却固化し、ペレタイザーでカッティングした後、120℃で8時間熱風乾燥することによって樹脂組成物のペレットを得た。
得られた樹脂組成物ペレットを射出成形し、前記の方法で成形品の曇り評価を行った。結果を表1に示す。
【0041】
【表1】
【0042】
表1に示した結果より明らかなように、実施例1〜4の樹脂組成物は、成形品の外観不良が見られなかった。これに対し、比較例1〜2では、ウエルド部に曇りが発生した。
【0043】
【発明の効果】
本発明の樹脂組成物によれば、連続射出成形において、表面外観の良好な成形品が得られ、同時に、金型メンテナンスの頻度も低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 曇り評価のために用いた成形品を示す図である。なお、図中に記入した数値の単位はmmである。

Claims (3)

  1. (A)ポリカーボネート95〜5質量%及び(B)ポリアリレート5〜95質量%からなる樹脂組成物であって、 B )ポリアリレートを構成する芳香族ジカルボン酸がテレフタル酸およびイソフタル酸からなり、二価フェノールが2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンであり、熱分解/ガスクロマトグラフィー質量分析法によって測定される単官能フェノール化合物の総量が10,000ppm以下である樹脂組成物。
  2. (B)ポリアリレートが、溶融重合法によって得られたものである請求項1記載の樹脂組成物。
  3. 極限粘度が0.4〜0.7である請求項1または2に記載の樹脂組成物。
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