JP4270825B2 - 電解式汚水処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、汚水を浄化する汚水処理装置及び汚水処理施設に関し、特に、汚水から有機性窒素、亜硝酸性窒素、硝酸性窒素、アンモニア性窒素などの窒素化合物や、リン酸、リン酸イオンなどのリン化合物などを除去する汚水処理装置及び汚水処理施設に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の汚水処理装置は、処理水中の有機物を嫌気性微生物により嫌気分解する第1及び第2嫌気濾床槽、第2嫌気濾床槽で嫌気処理された処理水を好気性微生物により好気分解する接触ばっ気槽(好気槽)、接触ばっ気槽で好気分解された処理水を沈殿物と上澄み液とに分離する沈殿槽、沈殿槽で分離された上澄み液を電解処理する溶出槽(電解式汚水処理装置)、沈殿槽から溶出槽に移送する沈殿槽の上澄み液量を調節する分水量装置、沈殿槽の上澄み液を消毒してタンク外に排出する消毒槽などから構成されていた(例えば特許文献2参照)。
【0003】
また、上記従来の汚水処理装置において、リン化合物の除去は次のようにして行われていた。溶出槽(本発明でいう電解処理装置)に鉄材料又はアルミニウム合金材料からなる電極をアノード及びカソードとする一対又は複数対の電極を設け、これら電極の極性を反転可能として構成する。溶出槽内では、アノードとして作用する鉄材料又はアルミニウム合金材料により構成される電極から2価の鉄イオン又は3価のアルミニウムイオンが処理水中に供給される。なお、処理水中に供給された2価の鉄イオンは酸化されて3価の鉄イオンなる。そして、処理水中に含まれる一部の3価の鉄イオン又はアルミニウムイオンは、処理水中のオルトリン酸と反応して難溶性リン化合物として溶出槽内に凝集沈殿される。また、処理水中に含まれる残部の3価の鉄イオン又はアルミニウムイオンは、溶出槽の処理水とともに第1嫌気濾床槽に返送され、第1嫌気濾床槽内に存在するオルトリン酸と反応して難溶解性リン酸化合物となり、さらに凝集沈殿される。そして、これら凝集沈殿物を排出することによりリン化合物が除去されていた。
【0004】
また、上記従来の汚水処理装置において、窒素化合物の除去は次のようにして行われていた。第1嫌気濾床槽及び第2嫌気濾床槽で有機性の窒素がアンモニア性窒素に嫌気分解され、次ぎの処理槽である接触ばっ気槽において、硝酸菌や亞硝酸菌の働きによりアンモニア性窒素が硝酸性窒素や亞硝酸性窒素に変換されていた。また、溶出槽を経て第1嫌気濾床槽に返送されてきた硝酸性窒素や亞硝酸性窒素は、第1嫌気濾床槽に多く存在する脱窒菌により還元されて窒素ガスとなり、この窒素ガスを排出することにより窒素化合物が除去されていた。
【0005】
【特許文献1】
特開平3−89998号公報
【特許文献2】
特開平10−192869号公報
【特許文献3】
特開平10−258283号公報
【特許文献4】
特開平2000−189977号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このように従来の汚水処理装置では、窒素化合物の除去は、接触ばっ気槽においてアンモニア性窒素を硝酸性窒素や亞硝酸性窒素に変換するとともに、第1嫌気濾床槽において硝酸性窒素や亞硝酸性窒素を窒素ガスに還元するという生物処理により行われていた。しかし、冬場は外気温度の低下に伴い生物処理機能が低下し、窒素化合物の除去能力が低下するという問題があった。
【0007】
本発明は、このような従来技術に存在する問題点に鑑みされたものである。その目的とするところは、リン化合物及び窒素化合物の除去を目的とした汚水処理装置において、外気温度の低下に伴う窒素化合物の除去能力の低下を防止することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する第3手段に係る電解式汚水処理装置は、鉄を含む導電体からなるカソード、及び、アノードを構成する場合に電気化学的手法により次亜ハロゲン酸又はオゾン若しくは活性酸素を発生させることが可能な導電体からなるアノードを一対とする電極を一対又は複数対備えた第4電解槽と、鉄を含む導電体からなる第1電極、アノードを構成する場合に電気化学的手法により次亜ハロゲン酸又はオゾン若しくは活性酸素を発生させることが可能な導電体からなる第2電極、鉄を含む導電体とアノードを構成する場合に電気化学的手法により次亜ハロゲン酸又はオゾン若しくは活性酸素を発生させることが可能な導電体とを接合して形成した第3電極を備え、第1電極及び第2電極を同一極性として第3電極の反対の極性とし、第1及び第2電極の極性と第3電極の極性とを反転可能とした第5電解槽とを有し、処理水を、前記第4電解槽を経て第5電解槽に流通させるようにしたことを特徴とする。
【0014】
このように構成すると、第4電解槽では、カソードとして作用する電極において硝酸イオン及び亞硝酸イオンの還元反応によりアンモニアが生成される。なお、アノードとして作用する電極においては、電極の表面から活性酸素及び次亜塩素酸が発生し、処理水中のアンモニアの脱窒作用により窒素ガスが生成され、この窒素ガスを放出すると窒素の除去が行われることになるが、アノード側の電解反応を弱いものとすることによりこの解決手段に係る電解式汚水処理装置では、カソード側の還元反応を第4電解槽における主な電解処理とすることを意図して構成することができる。
【0015】
また、第3手段に係る電解式汚水処理装置における第5電解槽で第1電極及び第2電極をアノードとして作用するように極性反転した場合は、アノードとして作用する第2電極とカソードとして作用する第3電極の鉄を含む導電体との間での電解反応により、窒素化合物の除去が行われる。すなわち、第2電極の表面から活性酸素及び次亜塩素酸が発生し、第4電解槽から流入する処理水中のアンモニアの脱窒作用により窒素ガスが生成される。そして、この窒素ガスを放出することにより窒素の除去が行われる。また、上記のように第5電解槽で第1電極及び第2電極をアノードとして作用するように極性反転した場合において、第5電解槽では同時に、アノードとして作用する第1電極とカソードとして作用する第3電極のアノードを構成する場合に電気化学的手法により次亜ハロゲン酸又はオゾン若しくは活性酸素を発生させることが可能な導電体との間での電解反応により、リン化合物の除去が行われる。すなわち、アノードとして作用する鉄を含む導電体により構成される第1電極から2価の鉄イオンが処理水中に供給され、この2価の鉄イオンが酸化されて3価の鉄イオンとなり、この3価の鉄イオンが処理水中のオルトリン酸と反応して難溶性リン化合物となって凝集沈殿する。そして、この凝集沈殿物を廃棄することによりリン化合物の除去が行われる。
【0016】
次に、第3手段に係る電解式汚水処理装置における第5電解槽で、上述の場合とは逆に極性反転した場合は、すなわち、第1電極及び第2電極をカソードとして作用するように極性反転した場合は、アノードとして作用する第3電極のアノードを構成する場合に電気化学的手法により次亜ハロゲン酸又はオゾン若しくは活性酸素を発生させることが可能な導電体とカソードとして作用する第1電極の鉄を含む導電体との間での電解反応により、窒素化合物の除去が行われる。すなわち、第3電極の表面から活性酸素及び次亜塩素酸が発生し、第4電解槽から流入する処理水中のアンモニアの脱窒作用により窒素ガスが生成される。そして、この窒素ガスを放出することにより窒素の除去が行われる。また、このように第5電解槽で第1電極及び第2電極をカソードとして作用するように極性反転した場合において、第5電解槽では同時に、アノードとして作用する第3電極の鉄を含む導電体とカソードとして作用する第2電極との間での電解反応により、リン化合物の除去が行われる。すなわち、アノードとして作用する第3電極の鉄を含む導電体から2価の鉄イオンが処理水中に供給され、この2価の鉄イオンが酸化されて3価の鉄イオンとなり、この3価の鉄イオンが処理水中のオルトリン酸と反応して難溶性リン化合物となって凝集沈殿する。そして、この凝集沈殿物を廃棄することによりリン化合物の除去が行われる。
【0017】
以上のごとく,この第3の解決手段に係る電解式汚水処理装置では、窒素化合物の除去およびリン化合物の除去が行われるので、従来の汚水処理装置における生物処理による窒素化合物の除去方法のように、外気温度が低下する冬場に窒素化合物の除去能力が低下するおそれがない。また、リン化合物の除去は、前段側の第4電解槽内において処理水中の硝酸イオン及び亞硝酸イオンが還元反応によりアンモニアに変換されるので、リン化合物の除去を行う第5電解槽の第1電極や第3電極の鉄を含む導電体が硝酸イオンや亞硝酸イオンにより不動態化されることがなく、長期間にわたり効率良く行われる。
【0020】
また、前述の第3の解決手段に係る電解式汚水処理装置において、第4電解槽と第5電解槽とを仕切壁により分離して一体の槽として形成し、第4電解槽側に処理水流入管を設け、第5電解槽側に処理水流出管を設けるようにしてもよい。このように構成すると、電解式汚水処理装置の構成を簡略化することができコストを軽減することができる。
また、この場合において、第4電解槽における一対又は複数対の電極の下端近傍に散気管を設けるとともに、第5電解槽の底部に散気管を設けてもよい。このようにすると、第4電解槽における各対の電極の洗浄を効率よく行うことができる。また、第5電解槽に流入した処理水を撹拌することにより、第5電解槽の汚泥が電極表面に付着して鉄の溶出効率や塩素イオンの発生効率の低下を防止することができる。したがって、アンモニアの脱窒作用による窒素ガスの生成効率を向上させることができるとともに、散気管から供給される空気中の酸素を利用して電極から溶出した2価の鉄イオンをオルトリン酸と反応する3価の鉄イオンに酸化させることができ、リン化合物の除去効率を向上させることができる。
また、この場合において、第5電解槽の底部に凝集物や汚泥を堆積するスペースを設けると、第5電解槽で発生した難溶性リン化合物等からなる凝集物や汚泥を第5電解槽の底部に貯留させることができ、これら凝集物や汚泥の廃棄が容易になる。
【0026】
また、前述の第3の解決手段に係る電解式汚水処理装置において、第4電解槽におけるアノードに使用する、アノードを構成する場合に電気化学的手法により次亜ハロゲン酸又はオゾン若しくは活性酸素を発生させることが可能な導電体として、炭素系導電体又は炭素系導電体を被覆した導電体を用い、さらに、第5電解槽における第2電極及び第3電極に使用する、アノードを構成する場合に電気化学的手法により次亜ハロゲン酸又はオゾン若しくは活性酸素を発生させることが可能な導電体として、貴金属又は当該貴金属を被覆した導電体を用いるようにしてもよい。
このように構成すると、第4電解槽で硝酸イオン及び亜硝酸イオンを効率よく還元作用せしめることが可能となり、また、第5電解槽において、容易に処理水中に次亜ハロゲン酸又はオゾン若しくは活性酸素を発生させることが可能となり、効果的にアンモニア及びアンモニアイオンの脱窒処理を行うことができる。
【0027】
また、前述の第3の解決手段に係る電解式汚水処理装置において、第4電解槽におけるアノードに使用する、アノードを構成する場合に電気化学的手法により次亜ハロゲン酸又はオゾン若しくは活性酸素を発生させることが可能な導電体として、ステンレス又はステンレスを被覆した導電体を用い、さらに、第5電解槽における第2電極及び第3電極に使用する、アノードを構成する場合に電気化学的手法により次亜ハロゲン酸又はオゾン若しくは活性酸素を発生させることが可能な導電体として、貴金属又は当該貴金属を被覆した導電体を用いるようにしてもよい。
このように構成すると、第4電解槽で硝酸イオン及び亜硝酸イオンを効率よく還元作用せしめることが可能となり、また、第5電解槽において、容易に処理水中に次亜ハロゲン酸又はオゾン若しくは活性酸素を発生させることが可能となり、効果的にアンモニア及びアンモニアイオンの脱窒処理を行うことができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
以下、本発明を汚水処理施設に具体化した実施の形態1につき、図1〜図4に基づいて説明する。なお、図1は実施の形態1に係る汚水処理施設の全体構成図であり、図2は同汚水処理施設に用いられている電解式汚水処理装置の正面から見た構成図であり、図3は同電解式汚水処理装置における第1電解槽の側断面図であり、図4は同電解式汚水処理装置における第2電解槽の側断面図である。
【0030】
汚水処理施設1は、地中に埋設されたタンク1aの内部を仕切壁2、3、4、4aにより第1嫌気濾床槽5、第2嫌気濾床槽6、接触ばっ気槽7、沈殿槽8、消毒槽9に区画して構成されている。また、沈殿槽8から第1嫌気濾床槽5への処理水流入管8bに電解式汚水処理装置10が設けられている。また、電解式汚水処理装置10への入口側に分水計量装置11が設けられている。
【0031】
第1嫌気濾床槽5は、生活雑排水等の汚水を受け入れる槽である。第1嫌気濾床槽5は、処理水取入口5aから流入した汚水中に混入している夾雑物を第1嫌気濾床5bにより分離し、有機物を嫌気性微生物によって嫌気分解する。また、有機性の窒素をアンモニア性窒素に分解する。第1嫌気濾床槽5で嫌気分解処理された処理水は、移送管5cにより第2嫌気濾床槽6に移送される。
【0032】
第2嫌気濾床槽6は、内部に設けた第2嫌気濾床6aにより浮遊物質を捕捉し、嫌気性微生物により有機物を嫌気分解するとともに、有機性の窒素をアンモニア性窒素に分解する。第2嫌気濾床槽6で嫌気分解処理された処理水は、間欠式空気圧式ポンプ6bにより移送管6cを介し接触ばっ気槽7に移送される。
【0033】
接触ばっ気槽7は、内部に設けた接触材7aにより好気性微生物の培養を促進する。また、接触ばっ気槽7は、底部に配設した散気管7bから空気を放出して接触ばっ気槽7内を好気状態に維持する。また、接触ばっ気槽7は、処理水の有機物を好気性微生物により好気分解するとともに、硝酸菌や亞硝酸菌の働きによりアンモニア性窒素を硝酸性窒素や亞硝酸性窒素に変換する。
【0034】
沈殿槽8は、接触ばっ気槽7で好気分解されて移送管7cを介し流入した処理水を沈殿物と上澄み液とに分離する。この上澄み液の一部は、消毒槽9の消毒装置9aにおいて塩素系等の薬品により消毒されて処理水排水口9bからタンク1a外に排水される。また、上澄み液の他部は、エアリフト8aにより汲み上げられ、分水計量装置11で流量調整され、処理水流入管8bを介して電解式汚水処理装置10に移送される。
【0035】
電解式汚水処理装置10は、本発明における重要な構成要素であって、処理水中の窒素化合物を電解処理して窒素ガスを発生させて排出することにより窒素を除去するとともに、処理水中のリンをリン化合物として沈殿させ、排出するものである。
電解式汚水処理装置10は、図2に示すように、槽10a内を仕切壁12により2槽に分離し、一方を第1電解槽13、他方を第2電解槽14としている。
第1電解槽13は、処理水中の窒素化合物を電解処理して窒素ガスを発生させて排出することにより窒素を除去するものである。また、第1電解槽13では、処理水流入管8bが槽10aの側壁に接続されている。そして、第1電解槽13の内部には、少なくとも一部が処理水中に浸漬した対向する二つの電極15a、15bからなる一対の電極15が設けられている。
【0036】
電極15aは、鉄(Fe)若しくは鉄を被覆した導電体(鉄を含む導電体)により構成されてなり、カソードとして作用する。電極15bは、アノードを構成する場合に電気化学的手法により次亜ハロゲン酸又はオゾン若しくは活性酸素を発生させることが可能な導電体からなり、アノードとして作用する。
アノードを構成する場合に電気化学的手法により次亜ハロゲン酸又はオゾン若しくは活性酸素を発生させることが可能な導電体としては、例えば白金(Pt)又は白金とイリジウム(Ir)の混合物などの貴金属電極、又は、これらを被覆した不溶性の導電体から構成されている。またこれ以外に、次亜鉛素酸などの次亜ハロゲン酸又はオゾン若しくは活性酸素を発生させることが可能な導電体としては、例えばセラミックス系導電体、又は、セラミックス系導電体を被覆した不溶性の導電体、若しくは、ステンレス、又はステンレスを被覆した不溶性の導電体、若しくは、炭素系導電体、又は、炭素系導電体を被覆した不溶性の導電体であってもよいものとする。このように貴金属を使用しない導電体を用いる場合は電極15bを低コストで構成することができる。また、セラミックス系導電体やステンレス等の導電体を用いた場合には、耐久性も向上させることができるようになる。
【0037】
また、第1電解槽13の内部における一対の電極15の下端近傍には、散気管17が設けられている。散気管17は、図示しないブロワから空気が送られることにより、散気管17の管壁に設けられた空気吹出口から空気を吹き出し、電極15a、15b表面の生物膜や硝酸イオン等に起因する不動態膜等の膜を除去する。
【0038】
また、第2電解槽14は、処理水中のリンを難溶性リン化合物として堆積して排出するものである。また、第2電解槽14では、第1嫌気濾床槽5への処理水流出管5dが槽10aの側壁に接続されている。そして、第2電解槽14の内部には、鉄又はアルミニウムを含む導電体により構成される電極16a、16bからなる一対の電極16と散気管18とが設けられている。また、第2電解槽14の底部には、凝集物や汚泥を堆積するスペース14aが設けられている
散気管18は、図示しないブロワから空気が送られることにより、散気管18の管壁に設けられた空気吹出口から空気を吹き出し、電極16a、16b表面の生物膜や硝酸イオン等に起因する不動態膜等の膜を除去するためのものである。
【0039】
上記のように構成された電解式汚水処理装置10においては、処理水である沈殿槽8の上澄み液が処理水流入管8bを介して第1電解槽13に送られる。電極15をオンとし、電極15a及び電極15bに通電されると、カソードとして作用する電極15a側では、処理水中に含まれる硝酸イオンが還元反応により亞硝酸イオンに変換される(反応A)。また、硝酸イオンの還元反応により生成された亞硝酸イオンは、更に、還元反応によりアンモニアに変換される(反応B)。以下に反応A及び反応Bを示す。
反応A NO3 -+H2O+2e-→NO2 -+2OH-
反応B NO2 -+5H2O+6e-→NH3(aq)+7OH-
【0040】
一方、アノードとして作用する電極15b側では、処理水中に含まれるハロゲン化物イオンとしての塩化物が電子を放出して塩素を生成する。そして、この塩素は水に溶解して次亜鉛素酸を生成する。このとき、同時にオゾン、若しくは、活性酸素も生成される。
【0041】
ここで、処理水中に含まれる塩化物イオン濃度が低い場合には、処理水中に、例えば塩化物イオンや、ヨウ化物イオンや、臭化物イオンなどのハロゲン化物イオンや、これらハロゲン化物イオンを含む化合物、例えば塩化カリウムや塩化ナトリウムなどを添加してもよい。すなわち、処理水の塩化カリウムの塩化物イオンを例えば10ppm以上40000ppm以下とする。
【0042】
このような処理水中に含まれる塩化物イオンや上述の如く添加した塩化カリウムは、アノードを構成する電極15bにおいて酸化され、塩素を生成し(反応C。なお、反応Cは塩化カリウムの場合で示す)、生成された塩素は、処理水中で水と反応し、次亜鉛素酸を生成する(反応D)。そして、生成された次亜鉛素酸は、上述の反応Bで処理水中に生成されたアンモニア(アンモニウムイオン)と反応し、複数の化学変化を経た後、窒素ガスに変換される。以下反応C乃至反応Eを示す。
反応C KCl→K++Cl-
2Cl-→Cl2+2e-
反応D Cl2+H2O→HClO+HCl
反応E NH3+HClO→NH2Cl+H2
NH2Cl+HClO→NHCl2+H2
NH2Cl+NHCl2→N2↑+3HCl
【0043】
また、処理水中のアンモニア(アンモニウムイオン)は、アノードを構成する電極15b側で発生するオゾン、若しくは、活性酸素と反応Fに示す如く反応し、これによっても窒素ガスに脱窒処理される。
反応F 2NH3(aq)+3(O)→N3↑+H2
これにより、処理水中の硝酸態窒素、亜硝酸態窒素及びアンモニア態窒素などの窒素化合物を同一の第1電解槽13内において処理可能となる。
【0044】
次ぎに、第1電解槽13で窒素化合物が除去され処理水は、槽10aの下方の連通口から第2電解槽14に流入する。第2電解槽14に配置された一対の電極において、電極16a、16bの何れか一方をアノード、他方をカソードとなるように電圧を印加する。電極16a、16bが鉄を含む導電体で構成されている場合には、アノードで2価の鉄(Fe2+又は)が生成され、さらに、この2価の鉄イオン(Fe2+)は、空気により酸化されて3価の鉄イオン(Fe3+)となる。また、電極16a、16bがアルミニウムを含む導電体で構成されている場合には、アノードで3価のアルミニウムイオン(Al3+)が生成される。
生成された3価の鉄イオン(Fe3+)又はアルミニウムイオン(Al3+)は処理水中のオルトリン酸と反応し、難溶性のリン酸化合物として第2電解槽14の底部に凝集沈殿する。このようにして第2電解槽14の底部に凝集沈殿した難溶性のリン酸化合物が槽10a外に排出することにより、リン化合物の除去が行われる。
【0045】
第2電解槽14の処理水は、処理水流出管5dから第1嫌気濾床槽5に返送される。第1嫌気濾床槽5に返送された処理水中の3価の鉄イオン(Fe3+)又はアルミニウムイオン(Al3+)は、第1嫌気濾床槽5内に存在するオルトリン酸と反応し、難溶性のリン酸化合物として凝集沈殿する。この凝集沈殿した難溶性のリン酸化合物が槽外に排出されることによりリン化合物が除去される。なお、鉄又はアルミニウムを含む電極16a、16bは、各電極16a、16bを略均一に減少させて同時に交換できるようにするために、所定時間毎に規則的に極性を反転させている。
【0046】
実施の形態1は以上のように構成されているので、次のような効果を奏する。
(1) 第1電解槽13では、カソードとして作用する電極15a側で硝酸イオン及び亞硝酸イオンが還元反応によりアンモニアに変換される。また、アノードとして作用する電極15b側で電極の表面から活性酸素及び次亜塩素酸が発生する。そして、処理水中のアンモニアの脱窒作用により窒素ガスが生成され、この窒素ガスを放出することにより窒素化合物が除去される。したがって、従来の汚水処理装置における生物処理による窒素化合物の除去方法のように外気温度が低下する冬場において窒素化合物の処理能力が低下するおそれがない。
(2) また、第2電解槽14では、アノードとして作用する鉄又はアルミニウムを含む導電体から2価の鉄又は3価のアルミニウムイオンが処理水中に供給される。なお、処理水中に供給された2価の鉄は酸化されて3価の鉄イオンとなる。この3価の鉄イオン又はアルミニウムイオンが処理水中のオルトリン酸と反応して難溶性リン化合物として凝集沈殿する。したがって、この凝集沈殿物を廃棄することにより、リン化合物が除去される。
(3) また、この第2電解槽14におけるリン化合物除去の電解処理は、前段の第1電解槽13内において処理水中の硝酸イオン及び亞硝酸イオンが還元反応によりアンモニアに変化された後に行われるので、第2電解槽14の鉄又はアルミニウムを含む導電体が、硝酸イオンや亞硝酸イオンにより不動態化されることがなく、長期間にわたり効率良く行われる。
【0047】
(4) また、電解処理による窒素化合物の除去は、アノードとして作用する電極15bの材料として、アノードを構成する場合に電気化学的手法により次亜ハロゲン酸又はオゾン若しくは活性酸素を発生させることが可能な導電体が用いられ、カソードとして作用する電極15aの材料として鉄を含む導電体が用いられるので、容易に処理水中に次亜ハロゲン酸又はオゾン若しくは活性酸素を発生させることが可能となり、効果的にアンモニア及びアンモニアイオンの脱窒処理を行うことができる。
【0048】
(5) また、第1電解槽13と第2電解槽14とを仕切壁12により分離して一体の槽として形成し、第1電解槽13側に処理水流入管8bを接続し、前記第2電解槽側に処理水流出管5dを設けているので、電解式汚水処理装置の構成を簡略化することができ、コストを軽減することができる。
【0049】
(6) 第1電解槽13では、一対の電極15の下端近傍に散気管17が設けられているので、第1電解槽13における一対の極15の洗浄を効率よく行うことができる。
(7) また、第2電解槽14の底部に散気管18を設けているので、第2電解槽14に流入した処理水を撹拌し、第2電解槽14の汚泥が電極16a、16bの表面に付着して鉄の溶出効率が低下することを防止することができる。また、電極16a、16bに鉄を含む導電体を使用する場合には、散気管18から供給される空気中の酸素を利用して電極16a、16bから溶出した2価の鉄イオンを3価の鉄イオンに酸化させることができ、リン化合物の除去効率を向上させることができる。
【0050】
(8) また、第2電解槽14の底部に凝集物や汚泥を堆積するスペースを有しているので、第2電解槽14で発生した難溶性リン化合物等からなる凝集物や汚泥を第2電解槽14の底部に貯留させることができ、これら凝集物や汚泥を容易に廃棄することができる。
【0051】
(9) 実施の形態1に係る汚水処理施設は、処理水中の有機物を嫌気性微生物により嫌気分解する嫌気濾床槽5、6と、嫌気濾床槽5、6で嫌気処理された処理水を好気性微生物により好気分解する接触ばっ気槽7と、接触ばっ気槽7で好気分解された処理水を沈殿物と上澄み液とに分離する沈殿槽8と、沈殿槽8で分離された上澄み液を電解処理して窒素化合物及びリン化合物を除去する電解式汚水処理装置10と、この電解式汚水処理装置10で処理された処理水を第1嫌気濾床槽5に返送する処理水流出管5dとを備えているので、生物処理による窒素化合物の除去と、電解処理によるリン化合物の除去及び窒素化合物の除去とを同時に行うことができる。したがって、外気温度が低下する冬場において窒素化合物の除去能力が低下するようなことがない。
【0052】
また、上記実施の形態1において、第1電解槽13及び第2電解槽14はそれぞれ一対の電極15及び電極16として説明したが、処理水容量に応じこれら電極15、16をそれぞれ複数対として構成してもよい。
【0053】
(実施の形態2)
次に、この発明を汚水処理施設に具体化した実施の形態2について図5〜図7に基づいて説明する。実施の形態2に係る汚水処理施設は、図1に係る処理施設において電解式汚水処理装置10に代えて以下に説明する電解式汚水処理装置20を用いたものである。また、電解式汚水処理装置20以外は実施の形態1と同一であるので以下の説明では、電解式汚水処理装置20のみを説明する。
なお、図5は実施の形態2に係る汚水処理施設に用いる電解式汚水処理装置の正面から見た構成図であり、図6は同電解式汚水処理装置における第3電解槽の側断面図であり、図7は同電解式汚水処理装置における電極への電流印加のタイミングチャートである。また、実施の形態1と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0054】
電解式汚水処理装置20は、一つの槽、この発明における第3電解槽21で構成されている。ただし、電極収納部21aに対し処理水が下方から導入されるように、処理水流入管8bに対向するように流路形成壁22が垂直に形成されている。
電極収納部21aには、2対の電極25、26が収納されている。各対の電極25、26は、それぞれ鉄を含む導電体からなる電極25a、26aと、アノードを構成する場合に電気化学的手法により次亜ハロゲン酸又はオゾン若しくは活性酸素を発生させることが可能な導電体からなる電極25b、26bとから構成されている。また、これら2対の電極25、26は、図5及び図6から分るように並列に配置されている。
【0055】
なお、鉄を含む導電体は、実施の形態1におけるカソードとして作用する電極15aを構成する電極材料と同一の考え方のものでよい。また、アノードを構成する場合に電気化学的手法により次亜ハロゲン酸又はオゾン若しくは活性酸素を発生させることが可能な導電体は、実施の形態1におけるアノードとして作用する電極15bを構成する電極材料と同一の考え方のものでよい。
【0056】
また、各対の電極25、26の下端近傍には散気管27、28が設けられ、各電極表面に成長する生物膜や不動態膜を除去するように構成されている。また、この第3電解槽21の散気管27、28の下方底部には、凝集物や汚泥を堆積するスペース21bが設けられている。さらに、このスペース21bの底部から汚泥排出管23が導出され、この汚泥排出管23中に閉鎖弁24が設けられている(図5参照)。閉鎖弁24を開放すると、スペース21bに堆積している汚泥が汚泥排出管23から第1嫌気濾床槽5に向けて排出されるように構成されている。なお、汚泥排出管23及び閉鎖弁24は本発明における汚泥排出装置を構成している。
【0057】
そして、このように構成された実施の形態2において、前述の各対の電極25、26に対しては、図7のタイミングチャートに示すように電流が印加される。さらに、時間帯Taにおいては、電極25a及び26bがカソードとなり、電極25b及び26aがアノードとなるように各対の電極25、26の電源25P、26Pが制御され、時間帯Tbにおいては、電極25a及び26bがアノードとなり、電極25b及び26aがカソードとなるように各対の電極25、26の電源25P、26Pが制御される。なお、時間帯Ta、Tbは交互に繰り返されるように制御される。
【0058】
したがって、時間帯Taでは、一対の電極25において、鉄を含む電極25aがカソードとなり、アノードを構成する場合に電気化学的手法により次亜ハロゲン酸又はオゾン若しくは活性酸素を発生させることが可能な導電体からなる電極25bがアノードとして構成されるとともに、一対の電極25に対しては窒素化合物の除去に適合する電流Niが印加されるので、実施の形態1における電極15の場合と同様の電解作用により窒素化合物の除去が行われる。また、他の一対の電極26においては、鉄を含む電極26aがアノードとなり、アノードを構成する場合に電気化学的手法により次亜ハロゲン酸又はオゾン若しくは活性酸素を発生させることが可能な導電体からなる電極26bがカソードとして構成されるとともに、一対の電極26に対してはリン化合物の除去に適合する電流Piが印加されるので、実施の形態1における一対の電極16の場合と同様の電解作用によりリン化合物の除去が行われる。
【0059】
次に、時間帯Tbにおいては、一対の電極25において、鉄を含む電極25aがアノードとなり、アノードを構成する場合に電気化学的手法により次亜ハロゲン酸又はオゾン若しくは活性酸素を発生させることが可能な導電体からなる電極25bがカソードとして構成されるとともに、一対の電極25に対してはリン化合物の除去に適合する電流Piが印加されるので、実施の形態1における一対の電極16の場合と同様の電解作用によりリン化合物の除去が行われる。また、他の一対の電極26においては、鉄を含む電極26aがカソードとなり、アノードを構成する場合に電気化学的手法により次亜ハロゲン酸又はオゾン若しくは活性酸素を発生させることが可能な導電体からなる電極26bがアノードとして構成されるとともに、一対の電極26に対しては窒素化合物の除去に適合する電流Niが印加されるので、実施の形態1における電極15の場合と同様の電解作用により窒素化合物の除去が行われる。
【0060】
実施の形態2は、以上のように構成されているので次のような効果を奏することができる。
(1) 同一電解槽(第3電解槽)20aにおいて、実施の形態1における電解反応と同様の反応により同時に窒素化合物の除去及びリン化合物の除去を効率よく行うことができる。
(2) また、各電極25a、25b、26a、26bは所定時間毎に極性が反転されるので電極の洗浄を行うことができる。すなわち、窒素化合物除去の電解処理時にカソードを構成する電極25a、26aに成長するスケール(CaCO3、Mg(OH)2等)は、リン化合物除去の電解処理時にアノードとして作用することにより表面から落とされる。これにより電極の電解性能が高く維持される。また、リン化合物除去の電解処理時などに、電極25b、26bに成長する生物膜や硝酸イオン等に起因する不動態膜は、窒素化合物除去の電解処理時にアノードとして作用することにより表面から落とされる。
【0061】
(3) 第3電解槽21における各対の電極25、26の下部に散気管27、28が設けられているので、各対の電極25、26の洗浄を効率よく行うことができる。
(4) 第3電解槽21の散気管27、28の下方部に凝集物や汚泥を堆積するスペース21bが設けられているので、第3電解槽で発生した難溶性リン化合物等からなる凝集物や汚泥を第3電解槽の底部に貯留させることができる。
(5) また、第3電解槽21の底部に汚泥排出装置を構成するものとして、汚泥排出管23が設けられ、この汚泥排出管23中に閉鎖弁24が設けられているので、この閉鎖弁24を開放することにより、底部のスペース21bに貯留した凝集物や汚泥を容易に廃棄することができる。
【0062】
また、上記実施の形態2において、第3電解槽21に収納する電極を2対の電極25、26として説明したが、3対以上の電極25、26を配設し、処理水の水質に応じて電極25、26の極性を使い分けるようにしてもよい。
【0063】
(実施の形態3)
次に、この発明を汚水処理施設に具体化した実施の形態3について図8〜図11に基づいて説明する。実施の形態3に係る汚水処理施設は、図1に係る処理施設において電解式汚水処理装置10に代えて以下に説明する電解式汚水処理装置30を用いたものである。また、電解式汚水処理装置30以外は実施の形態1と同一であるので以下の説明では、電解式汚水処理装置30のみを説明する。
なお、図8は実施の形態3に係る汚水処理施設に用いる電解式汚水処理装置の正面から見た構成図であり、図9は同電解式汚水処理装置における第4電解槽の側断面図であり、図10は同電解式汚水処理装置における第5電解槽の側断面図であり、図11は同電解式汚水処理装置における電極の配線図である。また、実施の形態1と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0064】
電解式汚水処理装置30は、槽31内を仕切壁32により2槽に分離し、一方を第4電解槽33、他方を第5電解槽34としている。
第4電解槽33は、処理水中の硝酸イオンを還元反応により亞硝酸イオンに変換し、亞硝酸イオンを還元反応によりアンモニアに変換するものである。また、第4電解槽33には、処理水流入管8bが槽31の側壁に接続されている。そして、第4電解槽33の内部には、電極35a、35bからなる一対の電極35が設けられている。
【0065】
電極35aは、鉄を含む導電体からなり、カソードとして作用する。電極35bは、アノードを構成する場合に電気化学的手法により次亜ハロゲン酸又はオゾン若しくは活性酸素を発生させることが可能な導電体からなり、アノードとして作用する。
カソードとして作用する電極35aを構成する材料は、実施の形態1における第1電解槽13のカソードとして作用する電極15aと同じ考えのものでよい。また、アノードを構成する場合に電気化学的手法により次亜ハロゲン酸又はオゾン若しくは活性酸素を発生させることが可能な導電体は、実施の形態1における第1電解槽13のアノードを構成する材料と同じ考えのものでよい。ただし、第4電解槽33は、実施の形態1における第1電解槽13と異なり、カソードとして作用する電極35a側で、処理水中の硝酸イオンを還元反応により亞硝酸イオンに変換し、亞硝酸イオンを還元反応によりアンモニアに変換することを主眼としているので、アノードを構成する場合に電気化学的手法により次亜ハロゲン酸又はオゾン若しくは活性酸素を発生させることが可能な導電体としては、貴金属以外の材料のものを使用することで十分である。なお、上記電極35a、35bの反応は、前記反応A及び反応Bである。
【0066】
なお、第4電解槽33において、一対の電極35の下端近傍には散気管37が設けられている。散気管37は、図示しないブロワから空気が送られることにより、散気管37の管壁に設けられた空気吹出口から空気を吹き出し、電極35a、35b表面の生物膜や硝酸イオン等に起因する不動態膜等の膜を除去する。
【0067】
また、第5電解槽34は、処理水中のアンモニアを脱室作用により窒素ガスに変換して放出し、リンを難溶性リン化合物として堆積して排出するものである。また、第5電解槽34では、第1嫌気濾床槽5への処理水流出管5dが槽31の側壁に接続されている。そして、第5電解槽34の内部には、1組の電極36と散気管38とが設けられている。
【0068】
1組の電極36は、第1電極36a、第2電極36b及び第3電極36cから構成されている。第1電極36aは、鉄を含む導電体から構成されている。第2電極36bは、第1電極36aと対向する位置に配置され、アノードを構成する場合に電気化学的手法により次亜ハロゲン酸又はオゾン若しくは活性酸素を発生させることが可能な導電体から構成されている。また、他方の第3電極36cは、鉄を含む導電体からなる板状電極36caと、アノードを構成する場合に電気化学的手法により次亜ハロゲン酸又はオゾン若しくは活性酸素を発生させることが可能な導電体からなる板状電極36cbとを接合して構成されている。
また、第1電極36a及び第2電極36bは、図11に示すように、同一の極性となるように電源に接続され、第3電極36cは第1電極36a及び第2電極36bとは反対の極性となるように電源に接続されている。
さらに、このように配線される1組の電極36においては、第1電極36a、第2電極36bと第3電極36c間では所定の時間をおいて極性を反転するように構成されている。
【0069】
また、上記電極36を構成する材料としての、鉄を含む導電体は、実施の形態1における第1電解槽13のカソードとして作用する電極15aを構成するものと同じ考えのものでよい。また、同電極36を構成する材料としての,アノードを構成する場合に電気化学的手法により次亜ハロゲン酸又はオゾン若しくは活性酸素を発生させることが可能な導電体は、実施の形態1における第1電解槽13のアノードとして作用する電極15bを構成するものと同じ考えのものでよい。
【0070】
散気管38は、図示しないブロワから空気が送られることにより、散気管38の管壁に設けられた空気吹出口から空気を吹き出し、電極36a、36b、36cの表面に付着する生物膜や硝酸イオン等に起因する不動態膜等の膜を除去する。また、1組の電極36の下方の第5電解槽34の底部には凝集物や汚泥を堆積するスペース34aが設けられている。
【0071】
上記のように構成された電解式汚水処理装置30においては、処理水である沈殿槽8の上澄み液が処理水流入管8bを介して第4電解槽33に送られてくる。一対の電極35に通電すると、カソードとして作用する電極35a側では、処理水中に含まれる硝酸イオンが還元反応により亞硝酸イオンに変換される(前記反応A)。また、硝酸イオンの還元反応により生成された亞硝酸イオンは、更に、還元反応によりアンモニアに変換される(前記反応B)。
【0072】
なお、アノードとして作用する電極35bにおいては、電極35bの表面から活性酸素及び次亜塩素酸が発生し、処理水中のアンモニアの脱窒作用により窒素ガスが生成されるが、この実施の形態3に係る電解式汚水処理装置30では、カソードとして作用する電極35a側の還元反応を第4電解槽33における主な電解処理とすることを意図して構成されている。したがって、ここでは電極35b側の反応を無視する。
【0073】
このように処理水中の硝酸イオン及び亞硝酸イオンが還元反応によりアンモニアに変換された処理水は、槽31下方部の連通口を介して第5電解槽34に送られる。
【0074】
そして、第5電解槽34において、第1電極36a及び第2電極36bをアノードとして作用するように、また、第3電極36cをカソードとして作用するように極性反転した場合は、アノードとして作用する第2電極36bとカソードとして作用する第3電極の鉄を含む導電体からなる板状電極36caとで形成される電解反応により窒素化合物の除去が行われる。このときの窒素化合物除去の電解反応は反応式C〜Eである。また、アノードとして作用する鉄を含む導電体からなる第1電極36aと、カソードとして作用する第3電極36cの板状電極36cbとで形成される電解反応によりリン化合物の除去が行われる。このときの電解反応は実施の形態1における第2電解槽14におけるリン化合物除去時の反応と同一である。
【0075】
次いで、第5電解槽34において、第1電極36a及び第2電極36bをカソードとして作用するように、また、第3電極36cをアノードとして作用するように極性反転した場合は、アノードとして作用する第3電極36cにおける板状電極36cbとカソードとして作用する電極36aとで形成される電解処理により窒素化合物の除去が行われる。このときの窒素化合物除去の電解反応は反応式C〜Eである。また、アノードとして作用する第3電極36cにおける板状電極36caとカソードとして作用する第2電極36bとで形成される電解反応によりリン化合物の除去が行われる。このときの電解反応は実施の形態1における第2電解槽14におけるリン化合物除去時の反応と同一である。
【0076】
実施の形態3は以上のように構成されているので、実施の形態1の場合と同様、次のような効果を奏する。
(1) 実施の形態3に係る電解式汚水処理装置30では、実施の形態1におけると同様の電解反応により窒素化合物の除去およびリン化合物の除去が効率よく行われる。また、電解処理により窒素化合物が除去されるので、従来の汚水処理装置における生物処理による窒素化合物の除去方法のように、外気温度が低下する冬場に窒素化合物の除去能力が低下するおそれがない。
(2) また、リン化合物の除去は、前段側の第4電解槽33内において処理水中の硝酸イオン及び亞硝酸イオンが還元反応によりアンモニアに変換されるので、リン化合物除去の電解処理時にアノードとして作用する、第5電解槽34の第1電極36aや第3電極の板状電極36caが硝酸イオンや亞硝酸イオンにより不動態化されることがなく、長期間にわたり効率良く行われる。
(3) 第4電解槽33と第5電解槽34とを仕切壁32により分離して一体の槽として形成されるとともに、第4電解槽33側に処理水流入管8bを設け、第5電解槽34側に処理水流出管5dを設けているので、電解式汚水処理装置の構成を簡略化することができコストを軽減することができる。
【0077】
(4) 第4電解槽33では、一対の電極35の下端近傍に散気管37が設けられているので、第4電解槽33における一対の極35の洗浄を効率よく行うことができる。
(5) 第5電解槽34の底部に散気管38を設けているので、第5電解槽34に流入した処理水を撹拌し、第5電解槽34の汚泥が電極36a、36b、36cの表面に付着して鉄の溶出効率が低下することを防止することができる。また、電極から溶出した2価の鉄イオンをオルトリン酸と反応する3価の鉄イオンに酸化させることができ、リン化合物の除去効率を向上させることができる。
【0078】
(6) また、第5電解槽34の底部に凝集物や汚泥を堆積するスペース34aを有しているので、第5電解槽34で発生した難溶性リン化合物等からなる凝集物や汚泥を第5電解槽34の底部に貯留させることができ、これら凝集物や汚泥を容易に廃棄することができる。
【0079】
(7) 実施の形態3に係る汚水処理施設は、生物処理による窒素化合物の除去と、電解処理によるリン化合物の除去及び窒素化合物の除去とを同時に行うことができる。また、窒素化合物の除去は、電解処理によっても行われるので、従来の汚水処理装置における生物処理のみにより窒素化合物を除去する方法のように、外気温度が低下する冬場に窒素化合物の処理能力が低下するおそれがない。
【0080】
また、上記実施の形態3において、第4電解槽33及び第5電解槽34はそれぞれ一対の電極35及び1組の電極36として説明したが、処理水容量に応じこれら電極35、36をそれぞれ複数として構成してもよい。
【0081】
(実施の形態4)
次に、実施の形態4について、図12に基づき説明する。実施の形態4は、実施の形態1における電解式汚水処理装置10における槽10aの天板41に換気用送風機42を設けたもので、他の構成は実施の形態1と同一である。なお、図12には実施の形態1と同一の部分または相当する部分には、実施の形態1と同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0082】
実施の形態1のような電解処理が行われるカソード側では、一般に水素イオン(H+)に電子(e-)が付与されて水素が発生する(H++2e-→H2↑)。したがって、槽10a内では電解処理が進むにつれ処理水上方の空間部に水素ガスが滞留するようになり危険な状態となる。これを防止するため、従来のものでは、天板部分に換気窓を設け散気管17、18からの空気により上方空間に上昇する水素ガスを外部に押し出すようにしているが、散気管17、18が詰まることがあり得る。この場合水素ガスを外部に排出することが困難となる。実施の形態4は、このような恐れのないように強制的に水素ガスを排気するものとして換気用送風機42を設けたものである。
【0083】
(実施の形態5)
次に実施の形態5について、図13に基づき説明する。実施の形態5は、実施の形態1における電解式汚水処理装置10における槽10aの天板41に換気口52と放電により火花を発生させて水素ガスを燃焼させる着火装置53を設けたもので、他の構成は実施の形態1と同一である。なお、図13には実施の形態1又は実施の形態4と同一の部分または相当する部分には、実施の形態1又は実施の形態4と同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0084】
実施の形態4で述べたように、槽10a内では電解処理が進むにつれ処理水上方の空間部に水素ガスが滞留するようになり危険な状態となる。実施の形態5はこれを防止する方法であって、実施の形態4とは異なるものである。
この実施の形態5の場合には、所定時間毎に着火装置53に通電させて水素ガスを燃焼させることにより水素ガス濃度の低下を図りながら、一部の水素ガスを換気口52から自然対流により排出している。
【0085】
なお、この発明は、次のように変更して具体化することも可能である。
(1) 実施の形態1における電解式汚水処理装置10の仕切壁12は、第1電解槽13と第2電解槽14とを槽10aの下部で連通するようにしているが、この仕切壁12を、第1電解槽13と第2電解槽14とを槽10aの上部で連通するように変更してもよい。
【0086】
(2) 実施の形態3における電解式汚水処理装置30の仕切壁32は、第4電解槽33と第5電解槽34とを槽31の下部で連通するようにしているが、この仕切壁32を、第4電解槽33と第5電解槽34とを槽31の上部で連通するように変更してもよい。
【0087】
(3) 各実施の形態において、嫌気濾床槽5、6は他の形式の嫌気槽でもよい。また、接触ばっ気槽7は生物膜処理槽などの他形式の好気槽としてもよい。また、接触ばっ気槽7に代わり生物膜処理槽を用いる場合は、沈殿槽8を処理水槽とする。
【0088】
【発明の効果】
この発明は、以上のように構成されているため、次のような効果を奏することができる。
本発明によれば、窒素化合物の除去は、電解処理により行われるので、従来の汚水処理装置における生物処理による窒素化合物の除去方法のように、外気温度が低下する冬場に窒素化合物の除去能力が低下するおそれがない。
また、窒素化合物の除去とともにリン化合物の除去を行うことができる。
また、上記の電解処理による窒素化合物の除去では、カソードの材料として鉄を含む導電体が用いられ、アノード材料として、アノードを構成する場合に電気化学的手法により次亜ハロゲン酸又はオゾン若しくは活性酸素を発生させることが可能な導電体が用いられるので、容易に処理水中に次亜ハロゲン酸又はオゾン若しくは活性酸素を発生させることが可能となり、効果的にアンモニア及びアンモニアイオンの脱窒処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る汚水処理施設に用いる汚水処理施設の全体構成図である。
【図2】同汚水処理施設に用いられている電解式汚水処理装置の正面から見た構成図である。
【図3】同電解式汚水処理装置における第1電解槽の側断面図である。
【図4】同電解式汚水処理装置における第2電解槽の側断面図である。
【図5】実施の形態2に係る汚水処理施設に用いる電解式汚水処理装置の正面から見た構成図である。
【図6】同電解式汚水処理装置における第3電解槽の側断面図である。
【図7】同電解式汚水処理装置における電極への電流印加のタイミングチャートである。
【図8】実施の形態3に係る汚水処理施設に用いる電解式汚水処理装置の正面から見た構成図である。
【図9】同電解式汚水処理装置における第4電解槽の側断面図である。
【図10】同電解式汚水処理装置における第5電解槽の側断面図である。
【図11】同電解式汚水処理装置における電極の配線図である。
【図12】実施の形態4に係る汚水処理施設に用いる電解式汚水処理装置の正面から見た構成図である。
【図13】実施の形態5に係る汚水処理施設に用いる電解式汚水処理装置の正面から見た構成図である。
【符号の説明】
1 汚水処理施設
5 第1嫌気濾床槽
5a 処理水取入口
5d 処理水流出管
6 第2嫌気濾床槽
7 接触ばっ気槽
8 沈殿槽
9 消毒槽
10 電解式汚水処理装置
10a 槽
12 仕切壁
13 第1電解槽
14 第2電解槽
14a スペース
15 一対の電極
15a (カソードとして作用する)電極15
15b (アノードとして作用する)電極
16 一対の電極
16a 電極
16b 電極
17 散気管
18 散気管
20 電解式汚水処理装置
21 第3電解槽
21b スペース
23 汚泥排出管
24 閉鎖弁
25 一対の電極
25a 電極
25b 電極
26 一対の電極
26a 電極
26b 電極
27 散気管
30 電解式汚水処理装置
32 仕切壁
33 第4電解槽
34 第5電解槽
34a スペース
35 一対の電極
35b (アノードとして作用する)電極
35a (カソードとして作用する)電極
36 1組の電極
36a 第1電極
36b 第2電極
36c 第3電極
36ca (第3電極の)板状電極
36cb (第3電極の)板状電極
37 散気管
38 散気管
Ni (窒素化合物除去に適合する)電流
Pi (リン化合物除去に適合する)電流

Claims (6)

  1. 鉄を含む導電体からなるカソード、及び、アノードを構成する場合に電気化学的手法により次亜ハロゲン酸又はオゾン若しくは活性酸素を発生させることが可能な導電体からなるアノードを一対とする電極を一対又は複数対備えた第4電解槽と、
    鉄を含む導電体からなる第1電極、アノードを構成する場合に電気化学的手法により次亜ハロゲン酸又はオゾン若しくは活性酸素を発生させることが可能な導電体からなる第2電極、鉄を含む導電体とアノードを構成する場合に電気化学的手法により次亜ハロゲン酸又はオゾン若しくは活性酸素を発生させることが可能な導電体とを接合して形成した第3電極を備え、第1電極及び第2電極を同一極性として第3電極の反対の極性とし、第1及び第2電極の極性と第3電極の極性とを反転可能とした第5電解槽とを有し、
    処理水を、前記第4電解槽を経て第5電解槽に流通させるようにしたことを特徴とする電解式汚水処理装置。
  2. 第4電解槽と第5電解槽とを仕切壁により分離して一体の槽として形成し、第4電解槽側に処理水流入管を設け、第5電解槽側に処理水流出管を設けたことを特徴とする請求項1記載の電解式汚水処理装置。
  3. 第4電解槽における各対の電極の下端近傍に散気管を設けるとともに、第5電解槽の底部に散気管を設けたことを特徴とする請求項2記載の電解式汚水処理装置。
  4. 第5電解槽の底部に凝集物や汚泥を堆積するスペースを設けたことを特徴とする請求項3記載の電解式汚水処理装置。
  5. 第4電解槽におけるアノードに使用する、アノードを構成する場合に電気化学的手法により次亜ハロゲン酸又はオゾン若しくは活性酸素を発生させることが可能な導電体として、炭素系導電体又は炭素系導電体を被覆した導電体を用い、さらに、前記第5電解槽における第2電極及び第3電極に使用する、アノードを構成する場合に電気化学的手法により次亜ハロゲン酸又はオゾン若しくは活性酸素を発生させることが可能な導電体として、貴金属又は当該貴金属を被覆した導電体を用いたことを特徴とする請求項1、2又は3記載の電解式汚水処理装置。
  6. 前記第4電解槽におけるアノードに使用する、アノードを構成する場合に電気化学的手法により次亜ハロゲン酸又はオゾン若しくは活性酸素を発生させることが可能な導電体として、ステンレス又はステンレスを被覆した導電体を用い、さらに、前記第5電解槽における第2電極及び第3電極に使用する、アノードを構成する場合に電気化学的手法により次亜ハロゲン酸又はオゾン若しくは活性酸素を発生させることが可能な導電体として、貴金属又は当該貴金属を被覆した導電体を用いることを特徴とする請求項1、2又は3記載の電解式汚水処理装置。
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