JP4269957B2 - 直流レベル変換回路および直流レベル変換回路を制御する方法 - Google Patents

直流レベル変換回路および直流レベル変換回路を制御する方法 Download PDF

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Description

本発明は、所定の直流電圧値およびパルス振幅を有するデジタル信号を、異なる直流電圧レベルのデジタル信号に変換する直流レベル変換回路、およびこの直流レベル変換回路を制御する方法に関する。
より詳細には、直流レベル変換回路を構成する半導体素子の劣化を防止する技術に関する。
電子回路においては、信号処理を行なう回路系統やパルス信号を発生する回路系統(以下纏めてデジタル信号処理回路ともいう)から出力された信号に基づいて所定の動作をする負荷回路が存在する。そして、デジタル信号処理回路の電源電圧と負荷回路の電源電圧とが異なる場合も多々存在する。
たとえば、光や放射線などの外部から入力される電磁波に対して感応性をする単位構成要素(たとえば画素)をライン状もしくはマトリクス状に複数個配列してなる物理量分布検知半導体装置が様々な分野で使われている。たとえば、映像機器の分野では、物理量のうちの光を検知するCCD(Charge Coupled Device )型あるいはMOS(Metal Oxide Semiconductor )やCMOS(Complementary Metal-oxide Semiconductor )型の固体撮像装置が使われている。これらは、単位構成要素(固体撮像装置にあっては画素)によって電気信号に変換された物理量分布を電気信号として読み出す。
また、固体撮像装置の中には、電荷生成部で生成された信号電荷に応じた画素信号を生成する画素信号生成部に増幅用の駆動トランジスタを有する増幅型固体撮像素子(APS;Active Pixel Sensor /ゲインセルともいわれる)構成の画素を備えた増幅型固体撮像装置がある。たとえば、CMOS型固体撮像装置の多くはそのような構成をなしている。このような増幅型固体撮像装置において画素信号を外部に読み出すには、複数の単位画素が配列されている画素部に対してアドレス制御をし、個々の単位画素からの信号を任意に選択して読み出すようにしている。つまり、増幅型固体撮像装置は、アドレス制御型の固体撮像装置の一例である。
たとえば、単位画素がマトリクス状に配されたX−Yアドレス型固体撮像素子の一種である増幅型固体撮像素子は、画素そのものに増幅機能を持たせるために、MOS構造などの能動素子(MOSトランジスタ)を用いて画素を構成している。すなわち、光電変換素子であるフォトダイオードに蓄積された信号電荷(光電子)を前記能動素子で増幅し、画像情報として読み出す。
この種のX−Yアドレス型固体撮像素子では、たとえば、画素トランジスタが2次元行列状に多数配列されて画素部が構成され、ライン(行)ごとあるいは画素ごとに入射光に対応する信号電荷の蓄積が開始され、その蓄積された信号電荷に基づく電流または電圧の信号がアドレス指定によって各画素から順に読み出される。
ここで、一例として、CCDやCMOSなどを基本要素に備えた固体撮像素子においては、負荷回路の一例である画素を駆動するためのドライバやアナログ回路の電源電圧は、デジタル信号処理回路の一例であるパルス信号発生回路などのデジタル回路を動作させる電源電圧に対して、電圧の幅が広いのが一般的である。
また、液晶(LCD;Liquid Crystal Display)表示装置を構成する場合、液晶を駆動するLCDドライバは、CPU(Central Processing Unit )などのデジタル回路からの低電圧系(たとえば5V系)の信号をシフトレジスタなどに入力して所定の信号処理を行ない、その出力を高電圧系(たとえば40系)の信号に変換して、LCDパネルを駆動する。
このように、デジタル信号処理回路と負荷回路の電源電圧幅の違いを補正するため、たとえばデジタル回路から送られてくる信号を、画素を駆動させるドライバやアナログ回路へ伝えるために、信号の直流電圧レベルを変換する直流レベル変換回路として、いわゆるレベルシフト回路が利用されている(たとえば特許文献1参照)。
特開平8−70247号公報
図8は、固体撮像装置の一構成例を示した図である。図8に示すように、固体撮像装置600は、センサ部608を駆動するための信号を生成するとともに垂直方向や水平方向に走査する回路を有するデジタル回路部602と、デジタル回路部602から出力されるデジタル信号を、画素を駆動するために必要な電圧振幅幅に変換するレベルシフト回路604と、レベルシフト回路604から出力されたデジタル信号をセンサ部608に供給する画素ドライバ部606とを有する。
図9は、特許文献1に記載の回路構成を利用した直流レベル変換回路(レベルシフト回路)の構成例である。図9に示すように、レベルシフト回路604は、入力されたデジタル信号Z0を反転する、Pch(ch;チャネル)のトランジスタ612とNchのトランジスタ614からなる第1のインバータ回路610と、第1のインバータ(反転)回路610の出力信号NZ0をさらに反転して出力信号Z1を得る、Pchのトランジスタ622とNchのトランジスタ624からなる第2のインバータ回路620と、入力信号に対応する、負荷回路の電源電圧幅の信号Z2を生成するレベル変換部630とを有する。
第1および第2のインバータ回路610,620は、ともに図示しないデジタル信号処理回路と同じ低電圧系統の電源電圧幅にて動作するようになっている。本例では、低電圧系電源Vdd1として、下側電源Vss1(GND(接地);0.0V)に対して1.8Vが印加されている。
一方、レベル変換部630は、図示しない負荷回路と同じく高電圧系統の電源電圧で動作するようになっている。本例では、高電圧系電源Vdd2として、下側電源Vss1(GND;0.0V)に対して3.0Vが印加されている。
レベル変換部630は、第2のインバータ回路620の出力信号がゲート端子(制御入力端子の一例)に入力されるNchのトランジスタ632および第1のインバータ回路610の出力信号がゲート端子に入力されるNchのトランジスタ634からなる反転出力部631と、トランジスタ632,634の各ドレイン端子(出力端子の一例)側に設けられたPchのトランジスタ636,638からなる襷がけ回路635とを有する。
襷がけ回路635のトランジスタ636,638は、ドレイン端子がトランジスタ632,634の対応するドレイン端子に接続され、ソース端子(入力端子の一例)が電源(ここでは3.0V)に接続されている。また、ゲート端子が他方のトランジスタ638,636のドレイン端子、すなわち他方のトランジスタ632,634のドレイン端子に接続され、ゲートとドレインを相互にクロス接続している。
トランジスタ636のドレイン端子とトランジスタ638のゲート端子との接続点を襷がけ回路635の第1ノード635aとする。また、トランジスタ638のドレイン端子とトランジスタ636のゲート端子との接続点を襷がけ回路635の第2ノード635bとする。
襷がけ回路635を構成する2つのトランジスタ636,638としては、駆動能力を要することから、パワーMOS(Metal Oxide Semiconductor )トランジスタを使用することが多い。また、低電圧を高電圧に変換する構成の場合、高耐圧トランジスタが使用されることもある。
このような構成により、第1のインバータ回路610に入力されたデジタル信号Z0は、第1のインバータ回路610にて反転されることでデジタル信号NZ0とされレベル変換部630のトランジスタ634のゲート端子に入力されるとともに、第1のインバータ回路610にて反転された信号NZ0が第2のインバータ回路620にてさらに反転されることで入力信号と同相の信号Z1に変換された後にトランジスタ632のゲート端子に入力される。
ここで、トランジスタ632,634のゲート端子に入力された入力信号の電圧幅はデジタル信号処理回路の電源電圧幅と等しいが、レベル変換部630の電源電圧幅は負荷回路に合わせてあるので、トランジスタ632,634のゲート端子に入力された入力信号は、各ドレイン端子から襷がけ回路635の第1ノード635aおよび第2ノード635bに入力されることで、第2ノード635bから負荷回路の電源電圧幅に変換されて出力される。
すなわち、入力信号Z0がHレベルのとき、トランジスタ632のゲートにはその反転信号NZ0(Lレベル)が印加され、トランジスタ634のゲートには信号Z1(Hレベル)が入力されることで、トランジスタ632はオフ、トランジスタ634はオンする。このため、トランジスタ636はオン、トランジスタ638はオフするので、第1ノード635aはVdd2(=3.0V)、第2ノード635bはVss1(=0V)となる。
また、入力信号Z0がLレベルのときは、トランジスタ632のゲートにはその反転信号NZ0(Hレベル)が印加され、トランジスタ634のゲートには信号Z1(Lレベル)が入力されることで、トランジスタ632はオン、トランジスタ634はオフする。このため、トランジスタ636はオフ、トランジスタ638はオンするので、第1ノード635aはVss1(=0V)、第2ノード635bはVdd2(=3.0V)となる。
したがって、このレベルシフタ回路604は、入力信号のVdd1/Vss1(1.8V/0V系;低電圧系統)をVdd2/Vss1(3.0V/0V系;高電圧系統)に変換するという動作を行なう。
ただしここで注意しなければならないのは、トランジスタ632がオンしたときの第1ノード635aの電圧Va1が、トランジスタ638の閾値電圧Vth(638)との間で、式(1−1)を満たすとともに、トランジスタ634がオンしたときの第2ノード635bの電圧Va2が、トランジスタ636の閾値電圧Vth(636)との間で、式(1−2)を満たすことが必要である。
Figure 0004269957
これは、トランジスタ632(あるいは634)への入力信号NZ0がLからHに変化するとトランジスタ636(あるいは638)がオフ状態からオン状態となるが、上記式を満たさないときには、入力がLからHへ変化してもVa1(あるいはVa2)はほぼVdd2に固定されたままとなり、これでは、トランジスタ638(あるいは636)もオフからオンに変化せず、このレベルシフタ回路604は動作しないためである。
上記式を満たすようにするには、たとえば、襷がけ回路635を構成するトランジスタ636,638のゲート幅(W)を大きくしたり、その閾値電圧を小さく設定したりするなどによりオン抵抗を低減している。
しかしながら、図9に示す従来のレベルシフト回路の構成では、デジタル信号処理回路側からパルス信号が供給されない期間中、つまり、レベルシフト回路604の入力端子に供給される信号レベルが“ハイ(High)”もしくは“ロー(Low )”で長期間維持される間、レベルシフト機能をなす主要部分であるレベル変換部630においては、2つのトランジスタ636,638の入力端子(たとえばゲート)や出力端子(たとえばソース、ドレイン)が異なる電圧(以下、異電圧という)で一定に維持される。このため、半導体層内で、通常の動作時とは異なる現象が生じ、トランジスタの劣化を引き起こす危惧が指摘されている。
図10は、直流レベル変換回路におけるトランジスタ劣化を説明する図である。たとえば、図10(A)に示すように、レベル変換部630を構成するトランジスタ632,634,636,638にMOS型のトランジスタを用いた場合、ソース−ドレイン間のチャネル上に、酸化膜を挟んでゲート電極が設けられるが、ゲートとソースやドレインに異電圧が印加された状態では、チャネルの酸化膜部分でホール拡散が生じ、これによって生成されたホールと、たとえば水素化シリコン(Si−H)や酸化シリコン(Si−O)や窒化シリコン(Si−N)などでなる半導体基材との間で化学反応を起こし、結果として正の固定電荷が生成するという現象が生じる。
特に、半導体基板との関係で、Pch型MOSトランジスタを用いた場合にその現象が危惧され、このことは、トランジスタの劣化を引き起こす原因となり得る。このような問題を、特にPch型MOSトランジスタのNTBI劣化という。このNTBI劣化モードは、ゲート−ソース間電圧Vgsが大きいと劣化が促進される。
したがって、図9に示す従来のレベルシフト回路の構成では、襷がけ回路635にPchの半導体素子を用いて構成せざるを得ないので、襷がけ回路635部分のゲート−ソース間に異電圧が印加されている状態が長期に亘って維持されると、襷がけ回路635を構成する2つのトランジスタ636,638間で劣化の速度が変わり、これによって、片方だけ応答特性が変わる事象が生じ、レベルシフト回路604の出力において、パルスに遅延が生まれたり、誤動作を起こしたりするという問題が生じる。襷がけ回路635を構成するトランジスタ636,638にPch型MOSトランジスタを用いた場合には、NTBI劣化モードの現象を無視できなくなる。
このような問題を解消するためには、ゲート−ソース間電圧Vgsを小さくすることが考えられる(図10(B)参照)。しかしながら、この場合、閾値電圧との関係で通常使用時の動作マージンが少なくなるので現実的でない。また、ゲート−ソース間電圧Vgsを小さく設定することは、製造工程の追加が必要になるという欠点がある。
また、ゲート長Lやゲート幅Wを大きくすることが考えられるが、この場合、素子構造が大きくなるし、プロセス設計の変更も必要になるので、対処は容易でない。たとえば、トランジスタサイズを大きくして多数のレベルシフト回路をIC(Integrated Circuit;半導体集積回路)内に収容することは、ICのチップ面積が増大するという欠点がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、レベルシフト回路におけるトランジスタ劣化、特にNTBI劣化の問題を、回路構成の工夫により解消する手法を提供することを目的とする。
本発明に係る直流レベル変換回路は、2つのトランジスタを含み、各トランジスタの制御入力端子に互いに逆極性のパルス信号が入力される入力部と、襷がけ回路と、切替制御部とを備えるものとした。
襷がけ回路は、2つのトランジスタを含み、一方のトランジスタの制御入力端子と他方のトランジスタの出力端子とがノードで接続されることで、2つのトランジスタが襷がけ構成とされ、負荷回路を駆動するパルス信号を出力する。
切替制御部は、入力部と襷がけ回路との接続可否を切り替えるとともに、直流レベル変換回路を構成するトランジスタの制御入力端子と入力端子との間の電圧と同一にするか否かを切り替え可能に構成する。
ここで、入力部と襷がけ回路との接続可否を切り替える構成としては、入力部と襷がけ回路との間に直接に切替回路を設ける構成に限らず、入力部へのパルス入力可否を切り替える切替回路を設けることで、入力部から襷がけ回路に信号が伝達されないようにする構成を採ることもできる。
また、制御入力端子と入力端子との間の電圧と同一にするか否かを切り替える対象のトランジスタは、直流レベル変換回路を構成する全てのトランジスタである必要はなく、所定の条件を満たすトランジスタのみとしてよい。
所定の条件を満たすトランジスタとしては、直流レベル変換回路が形成される半導体基材との関係もあるが、一例としては、Pch型の金属酸化膜(MOS)トランジスタを対象とするとよい。これにより、Pch型MOSトランジスタにおけるNTBI劣化を防止できるようになる。
そして、本発明に係る直流レベル変換回路を制御する方法においては、入力部に入力されるパルス信号がアクティブな期間には、入力部にパルス信号が入力されその出力信号が襷がけ回路を通して外部に出力されるようにするとともに、入力部に入力されるパルス信号がインアクティブな期間には、直流レベル変換回路を構成するトランジスタの制御入力端子と入力端子との間の電圧と同一にすることとした。
つまり、パルス信号のインアクティブ期間中は、たとえば固体撮像装置における画素を駆動させない期間中は、レベルシフト回路を構成するトランジスタのゲート(制御入力端子)とソース(入力端子)を、一定電圧とする保護回路を設けることで、トランジスタの劣化を防ぎ、信頼性を向上させるようにした。
本発明に依れば、パルス信号のインアクティブ期間中は、レベルシフト回路を構成するトランジスタの制御入力端子と入力端子を一定電圧とする回路を設けるようにした。このため、トランジスタの劣化を防ぐことができ、信頼性を向上させることができるようになった。
回路構成の工夫によりトランジスタ劣化を解消するようにしたので、製造工程の追加やプロセス設計の変更が不要であり、対処が容易である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、以下においては、X−Yアドレス型の固体撮像装置の一例である、CMOS撮像素子をデバイスとして使用した場合を例に説明する。また、CMOS撮像素子は、全ての画素がNMOSよりなるものであるとして説明する。
ただしこれは一例であって、対象となるデバイスはMOS型の撮像デバイスに限らず、CCD型などにも適用できる。つまり、光や放射線などの外部から入力される電磁波に対して感応性をする単位構成要素をライン状もしくはマトリクス状に複数個配列してなる物理量分布検知用の半導体装置の全てに、後述する全ての実施形態が同様に適用できる。勿論、受光部(センサ部)が1つのデバイスにも適用できる。
<固体撮像装置の構成>
図1は、本発明に係る直流レベル変換回路の一実施形態を備えたCMOS固体撮像装置の概略構成図である。この固体撮像装置1は、カラー画像を撮像し得る電子スチルカメラとして適用されるようになっており、たとえば、静止画撮像モード時には、全画素を順番に読み出すモードが設定されるようになっている。
固体撮像装置2は、入射光量に応じた信号を出力する受光素子を含む画素が行および列の2次元マトリクス状に配列された撮像部(光電変換領域部)を有し、撮像部の出力側に設けたカラム領域と呼ばれる部分に画素列(垂直列)ごとにコンデンサを設け、各画素から読み出した信号を順次コンデンサに格納し、これを順次出力アンプに読み出すカラム方式を採用したものである。
このようカラム方式の構成の場合、各画素信号の信号処理を画素列単位で読み出した後に行なうことで、同様の信号処理を各単位画素内で行なうものに比べて、各単位画素内の構成を簡素化し、イメージセンサの多画素化、小型化、低コスト化などに対応できる。以下、具体的に説明する。
すなわち、図1に示すように、固体撮像装置1は、複数の単位画素3が行および列に配列された画素部(撮像部)10と、画素部10の外側に設けられた駆動制御部7と、カラム処理部26と、出力アンプ28とを備えている。駆動制御部7としては、たとえば、水平走査回路12と垂直走査回路14を備える。
図1では、簡単のため行および列の一部を省略して示しているが、現実には、各行や各列には、数十から数千の画素が配置される。
単位画素3は、その詳細については後述の図#B1で説明するが、ドレイン線が、画素部10の大部分の画素に共通で、列方向に延びて画素部10の端で共通になっているか、または、フォトダイオードなどからなる電荷生成部の上では穴が開いた格子状の配線である。ダミー画素など、ドレイン線が別になっている画素が一部あってもよい。また、画素部10の周囲には、図示を割愛しているが、Pウェルの電位を与える配線とコンタクトが設けられている。
カラム処理部26は、CDS(Correlated Double Sampling ;相関2重サンプリング)処理機能を有している。出力アンプ28は、撮像部10の略全画素分(実質的に有効な全て)について、画素信号を1系統にして撮像信号S0として外部に出力する出力部の機能を備えている。
CDS処理部26と水平走査回路12との間の信号経路上には、各垂直信号線19に対してドレイン端子が接続された負荷MOSトランジスタ171を含む負荷トランジスタ部172が配され、各負荷MOSトランジスタ171を駆動制御する負荷制御部(負荷MOSコントローラ)174が設けられている。
単位画素3の増幅用トランジスタ(後述する図#B1参照)は各垂直信号線19に接続されており、また垂直信号線19は垂直列ごとに負荷MOSトランジスタ171のドレインに接続され、また各負荷MOSトランジスタ171のゲート端子には、負荷制御部174からの負荷制御信号CTldが共通に入力されており、信号読出し時には、各増幅用トランジスタ42に接続された負荷MOSトランジスタ171によって、予め決められた定電流を流し続けるようになっている。
また、駆動制御部7の他の構成要素として、水平走査回路12、垂直走査回路14、およびカラム処理部26に所定タイミングのパルス信号を供給するタイミングジェネレータ20が設けられている。
これらの駆動制御部7の各要素は、画素部10とともに、半導体集積回路製造技術と同様の技術を用いて単結晶シリコンなどの半導体領域に一体的に形成され、半導体システムの一例である固体撮像素子(撮像デバイス)として構成される。画素部10の各単位画素3は、デバイス全体の基準電圧を規定するマスタ基準電圧としての接地(GND)に接続されている。
タイミングジェネレータ20は、レベルシフト回路604に対して画素部10の個々の単位画素3を駆動するデジタル信号としての駆動パルスを生成する駆動制御部の一実施形態である。たとえば、タイミングジェネレータ20は、垂直ドレイン線を駆動するための大元の制御パルスを生成するパルス信号生成部としてよい。このパルス信号生成部のみを備えることで、駆動制御装置として構成してもよい。いわゆる、タイミングジェネレータ用の半導体集積回路(IC;Integrated Circuit)とするなどである。
またタイミングジェネレータ20は、画素部10や水平走査回路12など、他の機能要素とは独立して、別の半導体集積回路として提供されてもよい。この場合、画素部10や水平走査回路12などから成る撮像デバイスとタイミングジェネレータ20とにより、撮像装置が構築される。この撮像装置は、周辺の信号処理回路や電源回路なども組み込まれた撮像モジュールとして提供されてもよい。
水平走査回路12や垂直走査回路14は、たとえばデコーダを含んで構成され、タイミングジェネレータ20から与えられる駆動パルスに応答してシフト動作(走査)を開始するようになっている。このため、垂直制御線15には、単位画素3を駆動するための種々のパルス信号(たとえば、リセットパルスRST、転送パルスTRG、ドレイン制御パルスDRNなど)が含まれる。なお、タイミングジェネレータ20に加えて、水平走査回路12や垂直走査回路14を含んで、駆動制御装置として構成してもよい。
水平走査回路12は、水平方向の読出列を規定する(カラム処理部26内の個々のカラム回路を選択する)水平デコーダ12aと、水平デコーダ12aにて規定された読出アドレスに従って、カラム処理部26の各信号を水平信号線18に導く水平駆動回路12bとを有する。
垂直走査回路14は、垂直方向の読出行を規定する(画素部10の行を選択する)垂直デコーダ14aと、垂直デコーダ14aにて規定された読出アドレス上(行方向)の単位画素3に対する制御線にパルスを供給して駆動する垂直駆動回路14bとを有する。
なお、垂直デコーダ14aは、信号を読み出す行の他に、電子シャッタ用の行なども選択する。タイミングジェネレータ20は、水平アドレス信号を水平デコーダ12aへ、また垂直アドレス信号を垂直デコーダ14aへ出力し、各デコーダ12a,14aは、それを受けて対応する行もしくは列を選択する。
カラム処理部26により処理された電圧信号は、水平デコーダ12aからレベルシフト部12cを介して与えられる水平選択信号により駆動される水平選択トランジスタTR3がオンすることで水平信号線18に伝達され、さらに出力アンプ28に入力され、この後、撮像信号S0として外部回路100に供給される。
つまり、カラム型の固体撮像装置1においては、単位画素3からの出力信号(電圧信号)が、垂直信号線19→カラム処理部26→水平信号線18→出力アンプ28の順で出力される。その駆動は、1行分の画素出力信号は垂直信号線19を介してパラレルにカラム処理部26に送り、CDS処理後の信号は水平信号線18を介してシリアルに出力するようにする。垂直制御線15は、各行の選択を制御するものである。
なお、垂直列や水平列ごとの駆動が可能である限り、それぞれのパルス信号を単位画素3に対して行方向および列方向の何れに配するか、すなわちパルス信号を印加するための駆動クロック線の物理的な配線方法は自由である。
つまり、カラム型の固体撮像装置1においては、単位画素3からの出力信号(電圧信号)が、垂直信号線19→カラム処理部26→水平信号線18→出力バッファ28の順で出力される。その駆動は、1行分の画素出力信号は垂直信号線19を介してパラレルにカラム処理部26に送り、CDS処理後の信号は水平信号線18を介してシリアルに出力するようにする。垂直制御線15は、各行の選択を制御するものである。
垂直列や水平列ごとの駆動が可能である限り、それぞれのパルス信号を単位画素3に対して行方向および列方向の何れに配するか、すなわちパルス信号を印加するための駆動クロック線の物理的な配線方法は自由である。
カラム処理部26により処理された電圧信号は、水平走査回路12からの水平選択信号により駆動される図示しない水平選択スイッチを介して水平信号線18に伝達され、さらに出力バッファ28に入力され、この後、撮像信号S0として外部回路100に供給される。
固体撮像装置1の外部回路100としては、各撮影モードに対応した回路構成が採られる。たとえば、出力バッファ28から出力されたアナログの撮像信号S0をデジタルの撮像データに変換するA/D(Analog to Digital )変換部と、A/D変換部によりデジタル化された撮像データに基づいてデジタル信号処理を施すデジタル信号処理部(DSP;Digital Signal Processor)とを備えるものとすることができる。
デジタル信号処理部、たとえば色分離処理を施してR(赤),G(緑),B(青)の各画像を表す画像データRGBを生成し、この画像データRGBに対してその他の信号処理を施してモニタ出力用の画像データを生成する。また、デジタル信号処理部には、記録メディアに撮像データを保存するための信号圧縮処理などを行なう機能部が備えられる。
また外部回路100は、デジタル信号処理部にてデジタル処理された画像データをアナログの画像信号S1に変換するD/A(Digital to Analog )変換部を備えるものとする。D/A変換部から出力された画像信号S1は、図示しない液晶モニタなどの表示デバイスに送られる。操作者は、この表示デバイスの表示画像を見ながら各種の操作を行なうことが可能になっている。
<単位画素の構成例>
図2は、単位画素3の一構成例の回路図である。図示するように、単位画素3は、寄生容量を持った拡散層であるフローティングディフュージョン(FDA;Floating Diffusion Amp)を電荷蓄積部として利用する構成を採りつつ、単位画素に3つのトランジスタ(TRansistor)を有する3トランジスタ型画素構成(以下3R構成という)のものとなっている。単位画素部分に3つのトランジスタを有することで、単位画素部分に4つのトランジスタを有する4トランジスタ型画素構成(以下4R構成という)のものよりも画素サイズを小さくできるようにしている。
図示するように、3TR構成の単位画素3は、光電変換を行なうことで受光した光に対応する信号電荷を生成する光感応素子としての埋込フォトダイオードなどからなる電荷生成部32と、電荷生成部32により生成された信号電荷に対応する信号電圧を増幅するための、ドレイン線(DRN)に接続された増幅用トランジスタ42と、電荷生成部32をリセットするためのリセットトランジスタ36とを、それぞれ有している。
また、転送配線(TRG)55を介して走査される読出選択用トランジスタ(転送ゲート部)34が、電荷生成部32と増幅用トランジスタ42のゲートとの間に設けられている。この読出選択用トランジスタ34は、電荷生成部32で生成された信号電荷をノードとしてのフローティングディフュージョン38へ転送するためのスイッチとして機能するものである。
増幅用トランジスタ42のゲートおよびリセットトランジスタ36のソースは読出選択用トランジスタ34を介して電荷生成部32に、リセットトランジスタ36のドレインおよび増幅用トランジスタ42のドレインはドレイン線57に、それぞれ接続されている。また、増幅用トランジスタ42のソースは垂直信号線53に接続されている。
読出選択用トランジスタ34は、転送配線55を介して転送駆動バッファ150により駆動されるようになっている。リセットトランジスタ36は、リセット配線56を介してリセット駆動バッファ152により駆動されるようになっている。DRN駆動バッファ140、転送駆動バッファ150、およびリセット駆動バッファ152ともに、基準電圧である0Vと電源電圧の2値で動作する。特に、この画素における読出選択用トランジスタ34のゲートに供給されるローレベル電圧は0Vである。
なお、選択行を決めるための選択信号線SELとして機能する垂直ドレイン線57は、基本的には、全画素共通の配線にする。ただし、DRN駆動バッファ140の負荷を軽減するため幾つかに分けて駆動する形態を採ることもある。
DRN駆動バッファ140、転送駆動バッファ150、およびリセット駆動バッファ152は、それぞれレベルシフト部142,151,153を介し、対応する制御パルス(ドレイン制御パルスDRN,転送パルスTRG,リセットパルスRST)が供給される。
それぞれのレベルシフト部12c,27,142,151,153は、複数の半導体素子(MOS型トランジスタ)を備えて構成される。これら半導体素子は、たとえば水素化シリコン(Si−H)や酸化シリコン(Si−O)や窒化シリコン(Si−N)などでなる半導体基材上に形成される。
図3は、図2に示した単位画素3を駆動する制御信号のタイミングチャートの一例である。ここでは、転送ゲートTRGとしての読出選択用トランジスタ34を駆動する転送パルスTRGと、DRN駆動バッファ140を駆動するドレイン制御パルスDRNすなわち垂直ドレイン線57を駆動する信号や、リセットトランジスタ36を駆動するリセットパルスRSTを示している。
水平ブランキング信号HBLKは、ドレイン制御パルスDRN,転送パルスTRG,リセットパルスRSTなどの単位画素3を駆動する制御パルスが有効な期間(BLK期間;t1〜t2)と映像が有効な期間(水平映像期間t2〜t3;t3は次の水平期間のt1に等しい)とを区別する信号である。パルスの極性としては、水平ブランキング期間HBLKにはローレベルである。
先ず、フローティングディフュージョン38の電荷をリセットするため、転送パルスTRG(ローレベル)を転送駆動バッファ150に供給することで転送配線55をロー(Low)レベルに下げておき、同時にリセットパルスRSTを入れて(t10〜t22)、リセットトランジスタ36をアクティブにすることでフローティングディフュージョン38をリセットする。
次にリセットトランジスタ36がアクティブの期間(t10〜t20)に、選択信号線SELとして機能する垂直ドレイン線57を駆動するDRN駆動バッファ140に、SELで示すように、ドレイン制御パルスDRNを供給して、先ずローレベルに下げ、この後ハイレベルに上げる(t12〜t18)。
この後、リセットトランジスタ36をインアクティブにし(t20)、転送パルスTRG(ハイレベル)を転送駆動バッファ150に供給することで読出選択用トランジスタ34をアクティブにする(t24〜t26)。
転送駆動バッファ150に転送パルスTRG(ハイレベル)を供給することで(t24〜t26)、電荷生成部32で得られる画素の情報(信号電荷)をフローティングディフュージョン38へ送り、増幅用トランジスタ42により電荷情報を垂直信号線53に読み出す。
<カラム処理部の構成例>
図4は、カラム処理部26の一構成例を説明する図である。カラム処理部26は、垂直列ごとに設けられており、1行分の画素の信号を受けて、その信号を処理する。たとえば、図4(A)に示すように、各カラム回路26aは、クランプ容量CCLPとサンプルホールド容量CSHと、クランプトランジスタTR1,サンプルホールドトランジスタTR2を含み、図4(B)に示すような、タイミングジェネレータ20からレベルシフト部27を介して与えられる2つのサンプルパルスφSHおよびサンプルパルスφCLPがカラム回路26aに入力される。
クランプトランジスタTR1のソース端子とサンプルホールドトランジスタTR2のドレイン端子とが接続され、この接続点はクランプ容量CCLPを介して垂直信号線19と接続されている。サンプルホールドトランジスタTR2のソース端子と基準電位(接地)との間にサンプルホールド容量CSHが設けられ、その接続点が水平走査回路12の水平駆動回路12bの水平選択トランジスタTR3(ソース端子)に接続される。
クランプトランジスタTR1は、他のカラム回路26aと共通に、そのゲート端子にサンプルパルスφCLPが印加され、そのドレイン端子にはクランプ電位VCLPが印加される。またサンプルホールドトランジスタTR2は、他のカラム回路26aと共通に、そのゲート端子にはサンプルパルスφSHが印加される。
このような構成のカラム回路26aにおいては、タイミングジェネレータ20から与えられるサンプルパルスSHPとサンプルパルスSHDといった2つのパルスに基づいて、垂直信号線19を介して入力された電圧モードの画素信号に対して、画素リセット直後の信号レベル(ノイズレベル)と信号レベルとの差分をとる処理を行なう。これにより、固定パターンノイズ(FPN;Fixed Pattern Noise )やリセットノイズといわれるノイズ信号成分を取り除く。
なお、カラム処理部26の後段には、必要に応じてAGC(Auto Gain Control) 回路やADC(Analog Digital Converter)回路などをカラム処理部26と同一の半導体領域に設けることも可能である。
図5は、直流レベル変換回路を固体撮像装置1に適用した事例を示す図である。ここでは、対象となるパルス信号として、ドレイン制御パルスDRNを一例にしており、図5(A)はドレイン線57を駆動する回路に着目した概念図、図5(B)はドレイン線57を駆動するDRN駆動バッファ(以下単にバッファともいう)140の詳細例を示した図である。
図5(A)に示すように、画素部10の各列に対応してドレイン線57が列方向に延びており、下端でDRN駆動バッファ(以下単にバッファともいう)140の出力端子に接続されている。DRN駆動バッファ140は各列にあり、画素部10の外側からドレイン線57を駆動する制御パルス(ドレイン制御パルスDRN0)がタイミングジェネレータ20から印加される。
これを受けて各DRN駆動バッファ140は、各列のドレイン線57に対して同じ駆動をする。つまり、DRN駆動バッファ140は、個々の単位画素3を駆動するための画素ドライバとして機能しており、各列のドレイン線57は全画素に対して実質的に共通となっている。
レベルシフト部142は、デジタル回路でなるタイミングジェネレータ20から送られてきた略1.8幅のパルス信号を略3.0幅のパルス信号に変換し、画素ドライバとしてのDRN駆動バッファ140へ伝える機能を持っている。
図5(B)に示すように、ドレイン線57を駆動するDRN駆動バッファ140の前段に、タイミングジェネレータ20から、略1.8V幅のドレイン制御パルスDRN0の供給を受けて、画素部10を駆動するに必要な略3V幅のドレイン制御パルスDRN1を生成するレベルシフト部142を設けている。ドレイン制御パルスDRN0は、図1に示したタイミングジェネレータ20から供給される。
<レベルシフト回路の第1例>
図6は、レベルシフト回路の第1例を示す回路図である。ここでは、一例としてレベルシフト部142で説明するとともに、入力されるドレイン制御パルスDRN0のパルス振幅が0V/1.8Vで、これをパルス振幅が0V/3.0Vにレベルシフトする事例で説明する。
画素信号の読出しは、図5(B)に示したように、ブランキング(HBLK)期間中に行なわれる。たとえばドレイン制御パルスDRNも同様であり、図5(B)に示したように、BLK期間中(t1〜t2)においては、デジタル回路部であるタイミングジェネレータ20や垂直デコーダ14aにて処理された後のドレイン制御パルスDRN0が、レベルシフト部142の入力端子に入力される。一方、映像の有効期間中である水平映像期間(t2〜t3)では、パルス信号は入力端子に供給されない。
図6に示すように、レベルシフト部142は、図8(B)に示した従来例のレベルシフト回路604に加えて、レベル変換部630部分に、入力バッファ640、第1切替部650、および第2切替部660を有している。
この第1例の構成では、レベル変換部630を構成する襷がけ回路635にPch型MOSトランジスタが使用されるので、この襷がけ回路635のトランジスタ636,638にNTBI劣化の問題を生じ得る。
そこで、第1例の構成では、第1切替部650および第2切替部660によって、反転出力部631と襷がけ回路635との接続可否を切り替えるとともに、襷がけ回路635のノード635a,635bを同一にするか否かを切り替える切替制御部670が構成される。
第1切替部650によって、第1のインバータ回路610に入力されるパルス信号N0がアクティブな期間には、反転出力部631にパルス信号が入力されその出力信号が襷がけ回路635を通して外部の負荷回路に向けて出力されるようにし、また、第2切替部660によって、第1のインバータ回路610に入力されるパルス信号N0がインアクティブな期間には、襷がけ回路635の各ノード635a,635bの電圧を同一にする切替制御部670が構成される。
ノード635a,635bを同一にすることで、自動的に、襷がけ回路635を構成するトランジスタ636のゲート−ソース間,ゲート−ドレイン間、およびトランジスタ638のゲート−ソース間,ゲート−ドレイン間を、同一電圧にすることができる。
つまり、入力バッファ640、第1切替部650、および第2切替部660によって、襷がけ回路635を構成するMOSトランジスタのNBTI劣化を防止する保護回路が構成される。なお、入力バッファ640は、デジタル制御信号Aのインタフェースのために設けたもので、第1例の構成における保護回路としては必須の要素ではない。
第1切替部650および第2切替部660は、入力バッファ640を介して入力される制御信号に基づいて、襷がけ回路635を構成するトランジスタ636,638のゲートとソースの電圧を一定にするためのトランジスタを備えてなる。以下具体的に説明する。
入力バッファ640は、入力されたデジタル制御信号Aを反転する、Pchのトランジスタ642およびNchのトランジスタ644からなるインバータ回路として構成されている。デジタル制御信号Aは、タイミングジェネレータ20から供給される。このデジタル制御信号Aは、図5(B)に示したドレイン制御パルスDRNなどの単位画素3を駆動する制御パルスの有効期間BLK(t1〜t2)と映像期間の有効期間(t2〜t3)とを区別する信号である。パルスの極性としては、ブランキング(BLK)期間にはローレベルである。
入力バッファ640には、レベル変換部630と同様に、電源電圧3.0Vが供給されており、ドレイン制御パルスDRNと同様に、1.8V幅の、ドレイン制御パルスDRNのBLK期間(t10〜t20)と有効期間(t20〜t30)とを区別するドレイン制御パルスDRNがデジタル制御信号Aとして入力される。そして、この1.8V幅のデジタル制御信号Aを反転して、3.0V幅のデジタル制御信号NAとして、第1切替部650および第2切替部660に供給する。
第1切替部650は、Nchのトランジスタ652,654を有しており、図8(B)に示した従来例のレベル変換部630におけるトランジスタ632,634の各ドレイン端子と襷がけ回路635との間に設けられている。つまり、第1切替部650は、反転出力部631と襷がけ回路635との接続を制御するための切替スイッチとして機能する。
具体的には、トランジスタ652は、ソース端子がトランジスタ632のドレイン端子に、ドレイン端子がトランジスタ636のソース端子にすなわち襷がけ回路635の第1ノード635aに、それぞれ接続されている。一方、トランジスタ654は、ソース端子がトランジスタ634のドレイン端子に、ドレイン端子がトランジスタ638のソース端子にすなわち襷がけ回路635の第2ノード635bに、それぞれ接続されている。トランジスタ652,654の各ゲート端子は、入力バッファ640から、デジタル制御信号NAが供給される。
第2切替部660は、第1切替部650と逆極性でオン/オフするするように、Pchのトランジスタ662,664を有しており、図8(B)に示した従来例のレベル変換部630における襷がけ回路635の第1および第2ノード635a,635bとレベル変換部630の電源との間に設けられている。つまり、第2切替部660は、第1ノード635aおよび第2ノード635bと電源との接続を制御するための切替スイッチとして機能する。
具体的には、トランジスタ662,664は、ともにソース端子が電源に接続されている。また、トランジスタ662のドレイン端子は襷がけ回路635の第2ノード635bに、トランジスタ664のドレイン端子は襷がけ回路635の第1ノード635aに、それぞれ接続されている。トランジスタ662,664の各ゲート端子は、入力バッファ640から、デジタル制御信号NAが供給される。
このように、第1例の回路構成では、反転出力部631と襷がけ回路635との間に第1切替部650を設けるとともに、襷がけ回路635と電源との間に、第1切替部650とは逆極性でオン/オフする第2切替部660を設けている。
画素部10を駆動する、ブランキング期間がローレベルのデジタル制御信号N(たとえばドレイン制御パルスDRN)を入力バッファ640に入力することで、画素部10を駆動するべきブランキング(BLK)期間には、第1切替部650がオンする一方、第2切替部660がオフする。これにより、襷がけ回路635は、反転出力部631と接続されるとともに、第1ノード635aおよび第2ノード635bは、電源と切り離され、画素部10を駆動するためのドレイン制御パルスDRNが後段の回路(ここではDRN駆動バッファ140)に、第2ノード635bから出力される。
これによって、単位画素3を駆動するための1.8V幅のドレイン制御パルスDRN0は、レベルシフト部142にて3.0V幅のドレイン制御パルスDRN1に変換されて、負荷回路の一例である画素ドライバとしてのDRN駆動バッファ140に供給され、単位画素3を駆動する。
これに対して、駆動パルスが印加されない撮像期間である有効期間には、第1切替部650がオフする一方、第2切替部660がオンする。これにより、襷がけ回路635は、反転出力部631から切り離されるとともに、第1ノード635aおよび第2ノード635bが電源に接続されることで、レベルシフト部142の襷がけ回路635を構成する各Pch型MOSトランジスタ636,638のゲートおよびソースの電圧を同一(一定)とすることができる。
第1切替部650をオフにしているので、第1のインバータ回路610に入力されるパルス信号のインアクティブ期間がローレベルであるのかハイレベルであるのかに拘らず、インアクティブ期間には、反転出力部631の出力信号が襷がけ回路635を通して負荷回路に伝達されることはない。
これにより、従来構成において、2つのトランジスタ636,638のゲート−ソース間に異電圧が印加された状態で一定期間維持されるという事象を防止することができ、襷がけ回路635を構成するPchMOSトランジスタの劣化を防止できる。
なお、上記例では、レベルシフト部142への適用で説明したが、レベルシフト回路としては、ドレイン制御パルスDRN用のレベルシフト部142に限らず、DRN駆動バッファ140、転送駆動バッファ150に供給される転送パルスTRG用のレベルシフト部151や、リセット駆動バッファ152に供給されるリセットパルスRST用のレベルシフト部153など、単位画素3を駆動する制御パルスを伝える直流レベル変換回路にも、同様の構成を適用することができる。
また、単位画素3を駆動する制御パルスを伝える直流レベル変換回路に限らず、カラム処理部26を駆動するサンプルパルスSHP,SHDをカラム処理部26に伝えるレベルシフト部27についても、同様の構成を適用することができる。
なお、レベルシフト回路の多くは、第1例の構成でも示したように、低電圧系の信号を高電圧系の信号へ変換するもの、すなわちローレベルは同じであるがハイレベルの直流電圧を大きくするものとして利用されるが、必ずしも、これに限るものではない。
たとえば、パルスの振幅幅は同じであるが、ローレベルおよびハイレベルの直流電圧を全体として低くする、もしくは高くする構成とすることもできる。
また、ローレベルの直流電圧を小さくするとともにハイレベルの直流電圧を大きくする構成や、ローレベルの直流電圧のみを小さくする(ハイレベルの直流電圧は維持)構成など、種々の変形構成を採り得る。
これらの場合、ハイレベルの直流電圧の変更に対しては、高電圧系電源Vdd2の電圧値で対処すればよいが、ローレベルの直流電圧の変更に対しては、ローレベルの直流電圧を変更することに応じたインタフェース回路を設ける必要が生じることもある。以下この事例について第2例として説明する。
<レベルシフト回路の第2例>
図7は、レベルシフト回路の第2例を示す回路図である。この第2例の構成は、ハイレベルの直流電圧は入力信号と同じに維持しつつ、ローレベルの直流電圧のみを下げることで、出力パルスの電圧振幅を広げるようにした構成例である。ここでは、一例としてレベルシフト部142で説明するとともに、入力されるドレイン制御パルスDRN0のパルス振幅が0V/3.0Vで、これをパルス振幅が−1.0V/3.0Vにレベルシフトする事例で説明する。
図示するように、先ず、レベル変換部630および入力バッファ640のローレベル電源Vss1(=GND)を、ローレベル電源Vss2(=−1.0V)に変更する。また、デジタル制御信号Aについての入力バッファ640として、トランジスタ642,644にて反転されたデジタル制御信号NAをさらに反転する、Pchのトランジスタ646およびNchのトランジスタ648からなるインバータ回路を追加している。
以下、トランジスタ642,644からなるインバータ回路を第1インバータ回路641、トランジスタ646,648からなるインバータ回路を第2インバータ回路645とする。
これにより、先ず、トランジスタ642,644からなる第1インバータ回路641に入力された3.0V/0Vのデジタル制御信号Aは反転されることで3.0V/−1.0Vのデジタル制御信号NAとされ、さらにトランジスタ646,646からなる第2インバータ回路645に入力された3.0V/−1.0Vのデジタル制御信号NAは反転されることで3.0V/−1.0Vのデジタル制御信号A2とされる。デジタル制御信号A2の極性は、デジタル制御信号Aの極性と同じになる。
また、第1のインバータ回路610に入力されるパルス信号がアクティブな期間に、反転出力部631にパルス信号が入力されその出力信号が襷がけ回路635を通して外部の負荷回路に向けて出力されるようにするための第1切替部650の構成が、第1例とは異なる。
第1例では、入力部としての反転出力部631と襷がけ回路635との接続可否を切り替える構成として、反転出力部631と襷がけ回路635との間に直接に切替回路をなす第1切替部650を設ける構成を採っていた。これに対して第2例では、入力部としての反転出力部631へのパルス入力可否を切り替える切替回路として第1切替部650を設けることで、入力部としての反転出力部631から襷がけ回路635に信号が伝達されないようにする構成を採っている。
具体的には、先ず、襷がけ回路635のトランジスタ638のドレイン側すなわち第2ノード635bには、出力信号を安定化させるためのトランジスタ639が、設けられている。このトランジスタ639は、ドレイン端子が第2ノード635bに、ソース端子が高電圧系電源Vdd2に接続され、ゲート端子には第1インバータ回路641の出力であるデジタル制御信号NAが入力されるようになっている。
また、第2例のレベルシフタ回路604における第1切替部680は、トランジスタ632のゲート端子に対して設けられるPchのトランジスタ682とNchのトランジスタ684からなり、ソース−ドレインが互いに逆接続された第1スイッチ回路681と、トランジスタ634のゲート端子に対して設けられるPchのトランジスタ686とNchのトランジスタ688からなり、ソース−ドレインが互いに逆接続された第2スイッチ回路685とを有する。
第1スイッチ回路681のPchのトランジスタ682,686の各ゲート端子には、第2インバータ回路645の出力信号A1が入力され、Nchのトランジスタ684,688の各ゲート端子には、第1インバータ回路641の出力信号NAが入力される。
第2例のレベル変換部630は、高電圧電源vdd2−ローレベル電源Vss2に対して、反転出力部631と襷がけ回路635の配置を第1例とは逆にしている。この第2例の構成では、レベル変換部630を構成する反転出力部631にPch型MOSトランジスタが使用されるので、この反転出力部631のトランジスタ632,634にNTBI劣化の問題を生じ得る。
このため、第1のインバータ回路610に入力されるパルス信号がインアクティブな期間に、レベル変換部630を構成するトランジスタを保護する、具体的にはPchトランジスタのゲート−ソースを同一電圧にするための第2切替部660の構成が、第1例とは異なる。
具体的には、第2例のレベルシフタ回路604における第2切替部690は、トランジスタ632のゲート端子に対して設けられたPchのトランジスタ692を有する。また、トランジスタ634のゲート端子に対して設けられたPchのトランジスタ696とを有する。トランジスタ692,696は、各ソース端子が高電圧系電源Vdd2に接続され、また各ゲート端子に第1インバータ回路641の出力信号NAが入力される。
第1のインバータ回路610に入力される信号N0がインアクティブな期間には、反転出力部631を構成するトランジスタ632,634の各ゲート端子を高電圧系電源Vdd2にすることで、ゲートおよびソースを、高電圧系電源Vdd2の同一電圧にすることができる。
この第2例のレベルシフタ回路604の動作は以下の通りである。先ず、第1のインバータ回路610に入力されるパルス信号N0がアクティブなブランキング(BLK)期間は、デジタル制御信号Aは、ローレベルである。これにより、第1インバータ回路641の出力はハイレベルとなり、トランジスタ692、696,639はオフとなる。
また、第2インバータ回路645の出力はローレベルとなっている。したがって、第1切替部680を構成する第1スイッチ回路681は、トランジスタ682のゲートにローレベル、トランジスタ684のゲートにハイレベルが印加されている。また、第2スイッチ回路685は、トランジスタ686のゲートにローレベル、トランジスタ688のゲートにハイレベルが印加されている。
この状態で、デジタル制御信号Aがローレベルの場合、第1のインバータ回路610の出力信号NZ0であるハイレベルが第2スイッチ回路685に供給されるので、トランジスタ688はオフにされる。一方、第2のインバータ回路620の出力信号Z1であるローレベルが第1スイッチ回路681に供給されるので、トランジスタ684がオンする。これにより、トランジスタ632は、ゲート端子がローレベルにされることでオンする。これを契機として、トランジスタ638がオンし、第2ノード635bをローにする。
一方、デジタル制御信号Aがハイレベルの場合、第2のインバータ回路620の出力信号Z1であるハイレベルが第1スイッチ回路681に供給されるので、トランジスタ686はオフにされる。一方、第1のインバータ回路610の出力信号NZ0であるローレベルが第2スイッチ回路685に供給されるので、トランジスタ688がオンする。これにより、トランジスタ634は、ゲート端子がローレベルにされることでオンする。これを契機として、トランジスタ636がオンし、第1ノード635aをローにする。これによりトランジスタ638はオフする。第2ノード635bにはハイレベルが出力される。
したがって、この第2例のレベルシフタ回路604は、入力信号のVdd1/Vss1(1.8V/0V系;低電圧系統)をVdd2/Vss2(3.0V/−1.0V系;高電圧系統)に変換するという動作を行なう。
また、水平映像期間などの有効期間には、デジタル制御信号Aは、ハイレベルである。これにより、第1インバータ回路641の出力はローレベルとなり、トランジスタ692、696,639はオンする。これにより、トランジスタ634のゲート−ソース間、ゲート−ドレイン間が同一の電圧とされる。
また、第2インバータ回路645の出力はハイレベルとなっている。したがって、第1切替部680を構成する第1スイッチ回路681は、トランジスタ682のゲートにハイレベル、トランジスタ684のゲートにローレベルが印加されている。また、第2スイッチ回路685は、トランジスタ686のゲートにハイレベル、トランジスタ688のゲートにローレベルが印加されている。このため、第1スイッチ回路681および第2スイッチ回路685はともに、第1のインバータ回路610、第2のインバータ回路62の出力レベルに拘らず、オフとなる。
ここで、反転出力部631と襷がけ回路635の振る舞いについて考察すれば以下の通りである。すなわち、先ずトランジスタ632は、トランジスタ692を介してゲート端子にハイレベルが供給されるのでオフにされる。また、トランジスタ692,696がオンさせることで、反転出力部631を構成するPch型MOSトランジスタ632,634のゲート,ソースをともに高電圧系電源Vdd2の同一電圧にすることができる。
したがって、第2の構成例においても、デジタル制御信号Aにハイレベルが供給される期間には、レベル変換部630を構成するトランジスタのうち、Pch型MOSトランジスタ632,634の劣化を軽減することが可能となる。
以上、本発明を実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。発明の要旨を逸脱しない範囲で上記実施形態に多様な変更または改良を加えることができ、そのような変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
また、上記の実施形態は、クレーム(請求項)にかかる発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組合せの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。前述した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜の組合せにより種々の発明を抽出できる。実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、効果が得られる限りにおいて、この幾つかの構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
たとえば、上記実施形態では、NMOSより構成されている単位画素で構成されたセンサを一例に説明したが、これに限らず、PMOSよりなる画素のものについても、電位関係を反転(電位の正負を逆に)して考えることで、上記実施形態で説明したと同様の作用・効果を享受可能である。
また、上記実施形態では、フォトダイオード1個と、トランジスタ3個の画素を例に説明したが、これに限らず、2個のフォトダイオードと2個の読出選択用トランジスタに対して、リセットトランジスタと増幅用トランジスタは1個ずつで共有するなど、原理的に、4TR構成において画素選択のために用いられている選択トランジスタを省略した構成の単位画素を備えたデバイスについても同様である。
また、上記実施形態では、3TR構成の単位画素3を備えてなる固体撮像装置1に用いられるレベルシフト回路について説明したが、単位画素3の構成は、3TR構成に限らず、画素選択のための選択トランジスタを有する4TR構成のものであってもよい。
また、上記においては、入力パルス振幅0V/1.8Vを0V/3.0Vに、あるいは入力パルス振幅0V/3.0Vを−1.0V/3.0Vというように、入力パルスの電圧振幅をレベルシフト回路にてより広げる事例を示したが、これとは逆に、入力パルスの電圧振幅をレベルシフト回路にてより狭くするように構成することもできる。また、第2例の構成から推測がつくように、入力パルスの電圧振幅を同じにしつつ、ローレベル/ハイレベルの電圧値そのものを変更する構成とすることもできる。
本発明に係る直流レベル変換回路の一実施形態を備えたCMOS固体撮像装置の概略構成図である。 単位画素の一構成例の回路図である。 図2に示した単位画素を駆動する制御信号のタイミングチャートの一例である。 カラム処理部の一構成例を説明する図である。 直流レベル変換回路を固体撮像装置に適用した事例を示す図である。 レベルシフト回路の第1例を示す回路図である。 レベルシフト回路の第2例を示す回路図である。 固体撮像装置の一構成例を示した図である。 特許文献1に記載の回路構成を利用した直流レベル変換回路(レベルシフト回路)の構成例である。 直流レベル変換回路におけるトランジスタ劣化を説明する図である。
符号の説明
1,600…固体撮像装置、3…単位画素、5…画素信号生成部、7…駆動制御部、10…画素部、12…水平走査回路、12c,27,142,151,153…レベルシフト部、14…垂直走査回路、15…垂直制御線、19…垂直信号線、20…タイミングジェネレータ、26…カラム処理部、28…出力バッファ、32…電荷生成部、34…読出選択用トランジスタ、36…リセットトランジスタ、38…フローティングディフュージョン、42…増幅用トランジスタ、51…画素線、55…転送配線、100…外部回路、140…DRN駆動バッファ、150…転送駆動バッファ、152…リセット駆動バッファ、602…デジタル回路部、604…レベルシフタ回路、605…パルス信号インタフェース部、606…画素ドライバ部、608…センサ部、610…第1のインバータ回路、620…第2のインバータ回路、630…レベル変換部、631…反転出力部、635…襷がけ回路、640…入力バッファ、641…第1インバータ回路、645…第2インバータ回路、650…第1切替部、660…第2切替部、670…切替制御部680…第1切替部、681…第1スイッチ回路、685…第2スイッチ回路、690…第2切替部

Claims (7)

  1. 入力されたパルス信号の直流レベルを、後段の負荷回路を駆動するために必要な直流レベルのパルス信号に変換する直流レベル変換回路を制御する方法であって、
    前記直流レベル変換回路は、
    パルス信号が入力される入力部と、
    2つのトランジスタを含み、一方のトランジスタの制御入力端子と他方のトランジスタの出力端子とがノードで接続されることで、前記2つのトランジスタが襷がけ構成とされた、前記負荷回路を駆動するパルス信号を出力する襷がけ回路と
    を備えており、
    前記入力部に入力されるパルス信号がアクティブな期間には、前記入力部にパルス信号が入力されその出力信号が前記襷がけ回路を通して外部に出力されるようにし、
    前記入力部に入力されるパルス信号がインアクティブな期間には、前記直流レベル変換回路を構成するトランジスタの制御入力端子と入力端子との間の電圧と同一にする
    ことを特徴とする直流レベル変換回路の制御方法。
  2. 入力されたパルス信号の直流レベルを、後段の負荷回路を駆動するために必要な直流レベルのパルス信号に変換する直流レベル変換回路であって、
    2つのトランジスタを含み、各トランジスタの制御入力端子に互いに逆極性のパルス信号が入力される入力部と、
    2つのトランジスタを含み、一方のトランジスタの制御入力端子と他方のトランジスタの出力端子とがノードで接続されることで、前記2つのトランジスタが襷がけ構成とされた、前記負荷回路を駆動するパルス信号を出力する襷がけ回路と、
    前記入力部と前記襷がけ回路との接続可否を切り替えるとともに、前記直流レベル変換回路を構成するトランジスタの制御入力端子と入力端子との間の電圧と同一にするか否かを切り替える切替制御部と
    を備えたことを特徴とする直流レベル変換回路。
  3. 前記切替制御部は、2つのトランジスタを含む第1切替部を有し、
    前記第1切替部の各トランジスタは、
    入出力端子が、前記入力部の一方のトランジスタの出力端子と、前記襷がけ回路の一方のトランジスタの制御入力端子と他方のトランジスタの出力端子とが接続された該襷がけ回路の一方のノードとの間に接続されており、
    制御入力端子に、前記パルス信号がアクティブな期間には前記第1切替部をオンさせる制御信号が入力される
    ことを特徴とする請求項2に記載の直流レベル変換回路。
  4. 前記切替制御部は、2つのトランジスタを含む第2切替部を有し、
    前記第2替部の各トランジスタは、
    入出力端子が、前記襷がけ回路の各ノードと電源との間に接続されており、
    制御入力端子に、前記パルス信号がインアクティブな期間には前記第2切替部をオンさせる制御信号が入力される
    ことを特徴とする請求項2に記載の直流レベル変換回路。
  5. 前記直流レベル変換回路を構成する各トランジスタは、金属酸化膜トランジスタである
    ことを特徴とする請求項2に記載の直流レベル変換回路。
  6. 前記トランジスタは、前記入出力端子を構成する各半導体層の間にチャネルが形成され、該チャネル上の半導体表面に金属酸化膜が形成され、該金属酸化膜上に前記制御入力端子をなす電極が形成されている
    ことを特徴とする請求項5に記載の直流レベル変換回路。
  7. 前記トランジスタは、水素化シリコン(Si−H)、酸化シリコン(Si−O)、および窒化シリコン(Si−N)のうちの何れかを半導体基材としてPch型のものとして構成されている
    ことを特徴とする請求項5に記載の直流レベル変換回路。
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