JP4269845B2 - 車両のアームレスト構造 - Google Patents

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Description

この発明は、車両の車室内側壁から車室内方に突出し、乗員の近傍に延びて配設され、乗員が肘掛けとして用いるようなアームレストを備えた車両のアームレスト構造に関するものである。
一般に車両のアームレストは車室内側壁から車室内方に出っ張っており、このアームレストに乗員が肘を掛ける関係上、上下方向に荷重が付加され、この上下方向の荷重に耐える剛性を備えている。
このような構成のアームレストは、車両の側突時において乗員に衝撃を与えない構造とすることが望まれている。
そこで、従来からアームレストの衝撃吸収構造が既に発明されている。
図13に示す従来の車両のアームレスト構造は、ドアトリム101にビス102を用いてアームレストロア103の取付け用のボス104を取付け、このアームレストロア103の上部にアームレストアッパ105を設けると共に、アームレストロア103上部の水平片106の上面と、アームレストアッパ105の肘置き部下面とにリブ107,108をそれぞれ設け、これら各リブ107,108の対向部に形成された傾斜面107a,108aを互に当接したものである(例えば特許文献1参照)。
図13に示すノーマル状態のアームレストは車両に側突荷重が付勢された時、アームレストアッパ105のリブ108の傾斜面108aがアームレストロア103のリブ107の傾斜面107aに沿って摺動し、図13から図14に示すようにアームレストアッパ105が上方に跳ね上がり変形して、衝撃荷重を吸収するものである。
しかし、この従来構造においては、図13に示すようにアームレストロア103の車室側上端部にアームレストアッパ105の車室側下端部が覆い被さって段差状(矢印α部参照)になっている関係上、車室内からの見栄えが悪い問題点があった。
また図14に示すように側突時の衝撃荷重吸収時においても、少なくとも水平片106がノーマル状態と同一形状で残存するので、充分な荷重の吸収ができない問題点があった。
加えて、ノーマル時においては図13に示すように上下のアームレストが各傾斜面108a,107aで分割されているので、上下方向の荷重に対する剛性が低い問題点があった。
一方、図15に示す従来の車両のアームレスト構造は、ドアトリム201の取付け孔202にビス203を用いてアームレストロア204の取付け用のボス205を取付け、このアームレストロア204上部の水平片206に、クリップ207およびビス208を用いてアームレストアッパ209の取付け用のボス210を取付けたものである(例えば特許文献2参照)。
この図15に示す従来の車両のアームレスト構造においては、車両に側突荷重が付勢された時、乗員とアームレストロア204とが衝合するが、この時、ボス205が特異形状の取付け孔202の長孔部から大径部に抜け落ちて、ボス205の基部側(車室側)が前方に、ビス203の頭部側(車外側)が後方に変位するようにボス205それ自体がスラント状に変位して、アームレストロア204の撓み変形または破断を許容して、衝撃荷重を吸収するものである。
しかし、この従来構造においても、図15に示すようにアームレストロア204の車室側上端部にアームレストアッパ209の車室側下端部が覆い被さって段差状(矢印β部参照)になっている関係上、車室内からの見栄えが悪化する問題点があった。
しかも、同図に示すように、側突時の衝撃荷重吸収時においても、少なくとも水平片206がノーマル状態と同一形状で残存するので、充分な荷重吸収が達成できない問題点があった。なお、図13〜図15において矢印INは車両内方を示し、矢印OUTは車両外方を示すものである。
特開2002−46520号公報 特開2002−46521号公報
そこで、この発明は、車室内壁部を覆うトリム本体部に、該本体部から車室内に向って略水平に延びる肘置き面部と、この肘置き面部に連続して上下方向に延びる支持面部とを設け、肘置き面部の一部に衝撃吸収部材を配設し、この衝撃吸収部材およびトリム本体部を表皮部材で覆うことにより、アームレスト使用時の上下耐重性確保と、側突時の衝撃吸収性確保とを両方できるうえ、車室内からの見栄えも良好となり、また、トリム本体に開口を設けることで、衝撃吸収性能を向上させることができ、かつ開口の開口面積等を任意に選定することにより、衝撃吸収性能の調整(いわゆるチューニング)も簡単となり、さらには、トリム本体と衝撃吸収部材とをそれぞれ別体と成すことで、これらに要求される強度、エネルギ吸収率の設定等が容易となる車両のアームレスト構造の提供を目的とする。
この発明による車両アームレスト構造は、
車両の車室内側壁から車室内に突出し、乗員の近傍に延びて配設されるアームレストを備えた車両のアームレスト構造であって、
車室内壁部を覆うトリム本体部に、該トリム本体部から車室内に向って略水平に延設される肘置き面部と、該肘置き面部に連続して上下方向に延びる支持面部とを設け、
上記肘置き面部の一部に衝撃吸収部材を配設し、
上記衝撃吸収部材とトリム本体部とを表皮部材で覆う一方、
上記トリム本体に対して衝撃吸収部材を別体で配設し、
上記トリム本体の衝撃吸収部材に対応する位置には開口が設けられ、
上記衝撃吸収部材は、上記トリム本体の車室内乗員側の該乗員と前後方向で対応した位置に配設され、
上記開口は、衝撃吸収部材の車外側において上記乗員と前後方向で対応した位置に形成されると共に、
該開口は、上記衝撃吸収部材に比較して小さい大きさに形成され、
上記衝撃吸収部材は、通常時は上記開口の車室内側に位置し、側突時に上記開口内にその一部が侵入することにより、衝撃を吸収するよう構成されたものである。
上述の衝撃吸収部材は樹脂製材料から成る部材またはアルミ等のハニカム部材の何れかに設定してもよい。
上記構成によれば、肘置き面部の一部に衝撃吸収部材を配設し、この衝撃吸収部材とトリム本体部とを表皮部材で覆ったので、上述のトリム本体部および上下方向に延びる支持面部にてアームレスト使用時の上下耐荷重性を確保することができ、しかも、肘置き面部の一部に配設された衝撃吸収部材により、側突時の衝撃吸収性を確保することができ、そのうえ衝撃吸収部材とトリム本体部とを表皮部材で覆ったので、車室内からの見栄えも良好となる。
また、上記トリム本体に対して衝撃吸収部材を別体で配設し、
上記トリム本体の衝撃吸収部材に対応する位置には開口が設けられたものであるから、衝撃吸収性能を向上させることができ、かつ開口の開口面積等を任意に選定することにより、衝撃吸収性能の調整(いわゆるチューニング)も簡単となる。また、トリム本体と衝撃吸収部材とをそれぞれ別体と成すので、これらに要求される強度、エネルギ吸収率の設定等が容易となる。
この発明の一実施態様においては、
上記衝撃吸収部材は樹脂製の材料からなる部材に設定されたものである。
上述の樹脂としてはウレタン等を用いてもよい。
上記構成によれば、衝撃吸収部材を樹脂製材料にて形成するので、金属製材料と比較して柔らかく、適切な衝撃吸収部材を確保することができる。
この発明の一実施態様においては、
上記衝撃吸収部材は軽金属または軽合金製のハニカム部材に設定されたものである。
上述のハニカム部材は、アルミニウムのハニカム部材に設定してもよい。
上記構成によれば、衝撃吸収部材を上述のハニカム部材で形成したので、軽量でありながら、上下方向の荷重に耐える適切な剛性を確保することができる。
この発明の一実施態様においては、
上記衝撃吸収部材で肘置き面部の突出部分の一部の肘置き部分を形成したものである。
上述の突出部分の一部は、突出部分における車室内方側の一部が望ましい。
上記構成によれば、衝撃吸収部材で一部の肘置き部分を形成したので、肘置き面部にて上下方向の荷重(乗員の肘の荷重)を受けつつ、衝撃吸収性を確保することができる。
この発明の一実施態様においては、
上記アームレストはサイドドアのドアトリムに設けられたものである。
上述のサイドドアはフロントドアまたは/およびリヤドアに設定してもよい。
上記構成によれば、車両のサイドドアは側突時に車室内に侵入しやすいが、上記構成により衝撃吸収性を確保することができる。
この発明の一実施態様においては、
上記トリム本体部の車室外側には衝撃吸収パッドが設けられたものである。
上述の衝撃吸収パッドの配設位置は乗員の肩部に対応させてもよい。
上記構成によれば、側突時に衝撃吸収部材で乗員に対する衝撃を吸収することができると共に、衝撃吸収パッドにより乗員に対する衝撃を緩和することができる。
この発明の一実施態様においては、
上記支持面部の車室外側には衝撃吸収パッドが設けられたものである。
上述の衝撃吸収パッドの配設位置は乗員の腰部に対応させてもよい。
上記構成によれば、アームレストの肘置き面部を隔てて、その上下に衝撃吸収パッドを設けたので、側突時において上下の衝撃吸収パッドで乗員に対する衝撃を効率的に緩和することができる。
この発明によれば、車室内壁部を覆うトリム本体部に、該本体部から車室内に向って略水平に延びる肘置き面部と、この肘置き面部に連続して上下方向に延びる支持面部とを設け、肘置き面部の一部に衝撃吸収部材を配設し、この衝撃吸収部材およびトリム本体部を表皮部材で覆ったので、アームレスト使用時の上下耐重性確保と、側突時の衝撃吸収性確保とを両方できるうえ、車室内からの見栄えも良好となる効果がある。
また、トリム本体に開口を設けたので、衝撃吸収性能を向上させることができ、かつ開口の開口面積等を任意に選定することにより、衝撃吸収性能の調整(いわゆるチューニング)も簡単となり、さらには、トリム本体と衝撃吸収部材とをそれぞれ別体と成したので、これらに要求される強度、エネルギ吸収率の設定等が容易となる効果がある。
アームレスト使用時の上下耐荷重性確保と、側突時の衝撃吸収確保とを両立し、かつ車室内からの見栄えも良好になすという目的を、車両の車室内側壁から車室内に突出し、乗員の近傍に延びて配設されるアームレストを備えた車両のアームレスト構造において、車室内壁部を覆うトリム本体部に、該トリム本体部から車室内に向って略水平に延設される肘置き面部と、該肘置き面部に連続して上下方向に延びる支持面部とを設け、上記肘置き面部の一部に衝撃吸収部材を配設し、上記衝撃吸収部材とトリム本体部とを表皮部材で覆う一方、上記トリム本体に対して衝撃吸収部材を別体で配設し、上記トリム本体の衝撃吸収部材に対応する位置には開口が設けられ、上記衝撃吸収部材は、上記トリム本体の車室内乗員側の該乗員と前後方向で対応した位置に配設され、上記開口は、衝撃吸収部材の車外側において上記乗員と前後方向で対応した位置に形成されると共に、該開口は、上記衝撃吸収部材に比較して小さい大きさに形成され、上記衝撃吸収部材は、通常時は上記開口の車室内側に位置し、側突時に上記開口内にその一部が侵入することにより、衝撃を吸収するよう構成するという構造で実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は車両のアームレスト構造を示すが、まず図1、図2、図3を参照して車両の構造について説明する。
車両下部において、ダッシュロアパネル1(ダッシュパネル)の下端部には後方にほぼ水平に延びるフロアパネル2を連接し、このフロアパネル2の上面にはクッション部3を有するフロアマット4を敷設すると共に、フロアパネル2の左右両端部(但し、図面では一方のみを示す)には車両の前後方向に延びるサイドシル5を設けている。
このサイドシル5は、サイドシルインナ6とサイドシルアウタ7とサイドシルレインフォースメント8とを備え、車両の前後方向に延びるサイドシル閉断面9をもった車体剛性部材である。
上述のサイドシルインナ6、サイドシルアウタ7、サイドシルレインフォースメント8の上端側接合部と、フロアマット4の車幅方向の端部とを連続して上方から覆うようにスカーフプレート10が被着されている。
一方、車両上部において車室11の上方を覆うルーフパネル12を設け、このルーフパネル12の左右両端部(但し、図面では一方のみを示す)には車両の前後方向に延びるルーフサイドレール13を設けている。
このルーフサイドレール13は、ルーフレールアウタ14とルーフレールインナ15とを接合して、車両の前後方向に延びる閉断面16をもった車体剛性部材である。また上述のルーフパネル12の下部にはトップシーリング17が配設されている。
図1に示すように車体剛性部材としてのルーフサイドレール13と、フロントピラー18と、ヒンジピラー19と、サイドシル5と、センタピラー20とで囲繞された車体側部の前席用ドア開口部21(乗降口)にはフロントドア22を開閉自在に設けている。
また車体剛性部材としてのルーフサイドレール13と、センタピラー20と、サイドシル5と、クオータピラー23とで囲繞された車体側部の後席用ドア開口部24(乗降口)にはスライドドア構造のリヤドア25を開閉自在に設けている。
上述の前席用ドア開口部21と対応してフロアパネル2上方の車室11にはフロントシート26を設けている。このフロントシート26はシートクッション27、シートバック28、ヘッドレスト29、アームレスト30(図3参照)を備え、シート下部に設けられた一対のシートレール31,31(アッパレールとロアレールとを含むシートスライドレール)に沿って車両の前後方向にシートスライド可能に構成されている。
上述の後席用ドア開口部24と対応してフロアパネル2上方の車室11にはリヤシート32を設けている。このリヤシート32はシートクッション33、シートバック34、ヘッドレスト35、アームレスト36を備え、シート下部に設けられた一対のシートレール37(アッパレールとロアレールとを含むシートスライドレール)に沿って車幅方向つまり横方向にシートスライド可能に構成されている。
上述のフロントドア22(サイドドア)は図3に示すようにドアアウタパネル38とドアインナパネル39とを接合してドア本体を構成すると共に、ドアインナパネル39の車室内側には合成樹脂などにより構成されたドアトリム40を配設し、前席乗員Xの肩部とほぼ対応するようにドアトリム40の車室外側には衝撃吸収部材としての衝撃吸収パッド41を設け、前席乗員Xの腰部をほぼ対応するようにドアトリム40の車室外側には衝撃吸収部材としての衝撃吸収パッド42を設けている。また上述のフロントドア22はウインドレギュレータ(図示せず)により昇降可能なドアウインドガラス43を備えている。
さらに、上述のドアトリム40には図1、図2に示すように、ドアインナハンドル44、ミラースイッチ部45、パワーウインドスイッチ部46、リセス47、ポケット部48,49、スピーカ50がそれぞれ設けられている。
一方、リヤドア25のドアトリム51には、車室外側に窪む凹部52と、プルハンドルとしての取手53と、ポケット部54,55がそれぞれ設けられている。なお、図1、図2において、56はステアリングホイール、57はステアリングシャフト、58はインストルメントパネル、59はフロントウインドガラスである。
次に、図4、図5、図6を参照して車両のアームレスト構造について説明する。
ここに図4は図3の要部の分解斜視図、図5は図4のA−A線矢視断面図、図6は図4のB−B線矢視断面図であって、上述のドアトリム40には車両の車室内側壁(この実施例ではフロントドア22のドアインナパネル39)から車室11内に突出し、乗員Aの近傍に延びて配設されるアームレスト60が一体的に形成されている。
このアームレスト60は、車室内壁部(ドアインナパネル39参照)を覆うトリム本体部61に、このトリム本体部61から車室11内に向って所定長さに略水平に延設されて乗員Xの肘部を載せる略水平部62Hと、この略水平部62Hに連続して上下方向に延びる略垂直部62V(いわゆる縦壁部)とから成る肘置き面部62と、この肘置き面部62に連続して上下方向に延びる支持面部63とを備えている。
ここで、上述の肘置き面部62における略垂直部62V(いわゆる縦壁部)は乗員Xの肘荷重Gが入力される位置に設定されていて、この略垂直部62Vにて肘荷重Gを受けるように構成している。
しかも、図4〜図6に示すように、トリム本体61とは別体の衝撃吸収部材64(いわゆるEA部材)を設けている。
この衝撃吸収部材64は樹脂製の材料の一例としてウレタン等により形成され、略垂直部62Vに接合される面はフラットに、車室内方側の面は車両デザインに対応した湾曲形状に形成され、かつ図4に示す如く車両の前後方向に延びる部材である。
一方、この衝撃吸収部材64が接合される略垂直部62Vには、衝撃吸収作用を調整する目的でその表裏を貫通する孔部としての開口穴65が設けられ、車両の前後方向に沿って複数穿設形成された前後の開口穴65,65間には縦壁66が残存形成されている。この実施例では開口穴65を合計3つ形成したが、開口穴65の数量および開口面積は図示のものに限定されるものではない。
上述の開口穴65の開口面積を広くする程、衝撃吸収作用を大きくすることができ、また残存形成する縦壁66の面積を大きくする程、上下方向の耐荷重性を大きくすることができるので、これら各面積の選定により、衝撃吸収作用および上下耐荷重性を望ましい任意の値に設定することができる。
そして、複数の開口穴65が形成された肘置き面部62の略垂直部62Vの車室内側の面に衝撃吸収部材64を接着固定し、この衝撃吸収部材64で肘置き面部の突出部分の一部(詳しくは突出部分の車室内方側の一部)の肘置き部分を形成したものである。
さらに、この衝撃吸収部材64と、肘置き面部62の略水平部62Hと、トリム本体部61とのそれぞれの車室内側の面を表皮部材67で一体的に覆っている。
また、衝撃吸収部材64の下部に対応して、略垂直部62Vと支持面部63との境界部には車外側に窪む凹部68をドアトリム40に一体形成して、この凹部68に表皮部材67の下端辺を収納固定して、車室内からの見栄えの向上を図るよう構成している。
上述の表皮部材67としては、革、布、シボ加工されたビニールなどの樹脂を、車両グレードに対応して設定することができる。
ところで、前述のミラースイッチ部45、パワーウインドスイッチ部46、リセス47は図1、図4に示すようにアームレスト60の肘置き面部62における略水平部62Hの前方に設けられており、また図5、図6に示すように上側の衝撃吸収パッド41はトリム本体部61上片部の車室外側に設けられており、下側の衝撃吸収パッド42は支持面部63の車室外側に設けられたものである。
なお、図3、図5、図6において70はドアウインドガラス43の昇降軌跡、図5、図6において71は水切りシールであり、また、図中矢印Fは車両前方を示し、矢印Rは車両後方を示し、矢印INは車両内方を示し、矢印OUTは車両外方を示す。
上記構成のアームレスト60は、トリム本体部61と略垂直部62V(特にその縦壁66)と、支持面部63とにより、その上下方向の剛性(耐荷重性)を有するので、乗員Xが肘置き面部62の略水平部62Hおよび衝撃吸収部材64の上面に肘を掛けても充分に耐え得る耐荷重性を備えている。
一方、車両の側突時には、図7に示すように、アームレスト60が乗員Xに当たるが、衝撃吸収部材64が衝撃を吸収し、しかも、この衝撃吸収部材64が同図に示すように開口穴65から車外側へ食み出し、この食み出しにより衝撃吸収作用を大きくすることができる。
さらに上下の衝撃吸収パッド41,42により乗員Xに対する衝撃を効率的に緩和することができる。
このように、図1〜図7で示した実施例の車両アームレスト構造は、
車両の車室内側壁から車室11内に突出し、乗員Xの近傍に延びて配設されるアームレスト60を備えた車両のアームレスト構造であって、
車室内壁部を覆うトリム本体部61に、該トリム本体部61から車室11内に向って略水平に延設される肘置き面部62と、該肘置き面部62に連続して上下方向に延びる支持面部63とを設け、
上記肘置き面部63の一部に衝撃吸収部材64を配設し、
上記衝撃吸収部材64とトリム本体部61とを表皮部材67で覆ったものである。
この構成によれば、肘置き面部62の一部(詳しくは肘置き面部62の車室内方側の一部)に衝撃吸収部材64を配設し、この衝撃吸収部材64とトリム本体部61とを表皮部材67で覆ったので、上述のトリム本体部61および上下方向に延びる支持面部63にてアームレスト使用時の上下耐荷重性を確保することができ、しかも、肘置き面部62の一部に配設された衝撃吸収部材64により、側突時の衝撃吸収性を確保することができ、そのうえ衝撃吸収部材64とトリム本体部61とを表皮部材67で覆ったので、車室11内からの見栄えも良好となる。
また、上記トリム本体61に対して衝撃吸収部材64を別体で配設し、
上記トリム本体61の衝撃吸収部材64に対応する位置(略垂直部62V参照)
には開口穴65が設けられたものである。
この構成によればトリム本体61に開口穴65を設けたので、側突時に開口穴65から衝撃吸収部材64が車側に食み出して、衝撃吸収性能を向上させることができ、かつ開口穴65の開口面積等を任意に選定することにより、衝撃吸収性能の調整(いわゆるチューニング)も簡単となる。
さらに、衝撃吸収部材64はウレタン等の樹脂製の材料からなる部材に設定されたものである。
この構成によれば、衝撃吸収部材64をウレタン等の樹脂製材料にて形成するので、適切な衝撃吸収部材を確保することができる。
しかも、上記衝撃吸収部材64で肘置き面部62の突出部分の一部の肘置き部分を形成したものである。
この構成によれば、衝撃吸収部材64で一部の肘置き部分を形成したので、肘置き面部62、特にその略垂直部62Vにて上下方向の荷重(乗員の肘の荷重)を受けつつ、衝撃吸収性を確保することができる。
加えて、上記アームレスト60はサイドドア(フロントドア22参照)のドアトリム40に設けられたものである。
この構成によれば、車両のサイドドア(フロントドア22参照)は側突時に車室11内に侵入しやすいが、上記構成により衝撃吸収性を確保することができる。
また、上記トリム本体部61の車室外側には衝撃吸収パッド41が設けられたものである。
この構成によれば、側突時に衝撃吸収部材64で乗員に対する衝撃を吸収することができると共に、衝撃吸収パッド41により乗員に対する衝撃を緩和することができる。
さらに、上記支持面部63の車室外側には衝撃吸収パッド42が設けられたものである。
この記構成によれば、アームレスト60の肘置き面部62を隔てて、その上下に衝撃吸収パッド41,42を設けたので、側突時において上下の衝撃吸収パッド41,42で乗員に対する衝撃を効率的に緩和することができる。
図8〜図10は車両のアームレスト構造の他の実施例を示すものである。
図1〜図7で示した先の実施例においては衝撃吸収部材64としてウレタン等の樹脂製の材料からなる部材を用いたが、図8〜図10に示すこの実施例においては衝撃吸収部材として軽金属または軽合金製のハニカム部材74を用いている。
この実施例ではアルミニウムの押出し成型品により上述のハニカム部材74を構成し、その肉厚の設定により側突時に該ハニカム部材74がつぶれて衝撃を吸収するように形成したものである。
そして、このアルミ押出し成型によるハニカム部材74を肘置き面部62の略垂直部62Vに接着固定する関係上、ドアトリム40の肘置き面部62の車両前後方向の後端部には車両デザインに対応する膨出部73を一体形成し、ハニカム部材74を略垂直部62Vに接着した際のデザインの違和感をなくすよう構成している。
また、この実施例においても肘置き面部62における略垂直部62Vにはその表裏を貫通する開口穴65を1つ、または複数形成するが、この開口穴65は側突時に略垂直部62Vが車室外方へ湾曲する量、いわゆる、しなる率をコントロールするためのものである。
上記構成のアームレスト60は、トリム本体部61と略垂直部62V(特にその縦壁66)と、支持面部63とに加えてハニカム部材74により、その上下方向の剛性(耐荷重性)を有するので、乗員Xが肘置き面部62の略水平部62Hおよびハニカム部材74の上面に肘を掛けても充分に耐え得る耐荷重性を備えている。
一方、車両の側突時には、図11に示すよう、アームレスト60が乗員Xに当るが、ハニカム部材74が座屈変形して衝撃を吸収し、しかも、肘置き面部62における略垂直部62Vが車室外側に湾曲変形して、この湾曲により衝撃吸収作用を大きくすることができる。
さらに、上下の衝撃吸収パッド41,42により乗員Xに対する衝撃を効率的に緩和することができる。
このように、図8〜図11で示した実施例においては、上記衝撃吸収部材を軽金属または軽合金製のハニカム部材74(この実施例ではアルミ押出し成型品)に設定したものである。
この構成によれば、衝撃吸収部材を上述のハニカム部材74で形成したので軽量でありながら、上下方向の荷重に耐える適切な剛性を確保することができる。
この図8〜11で示した実施例においても、その他の構成、作用、効果については、先の実施例と同様であるから、図8〜11において前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略するが、上述の肘置き面部62における略垂直部62Vいわゆる縦壁部は図9、図10で示したように、乗員Xの肘荷重Gが入力される位置に設定されていて、この略垂直部62Vにて肘荷重Gを受けるように構成している。
図12は車両のアームレスト構造のさらに他の実施例を示し、図8で示したアルミ押出し成型によるハニカム部材74に代えて、合成樹脂製のハニカム部材75を用いたものである。
このハニカム部材75の肉厚を適切に設定すると、アルミ押出し成型によるハニカム部材74と同様に軽量かつ上下方向の荷重に耐える適切な剛性を確保しつつ、側突時においては該ハニカム部材75が座屈変形して、乗員Xに対する衝撃を吸収することができる。
このように、ハニカム部材75を樹脂製と成しても図8〜図11で示した実施例とほぼ同様の作用、効果を奏するので、図12において前図と同一の部分には同一符号を付してその詳しい説明を省略する。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明の衝撃吸収部材は、実施例の衝撃吸収部材64またはハニカム部材74に対応し、
以下同様に、
開口は、開口穴65に対応し、
サイドドアは、フロントドア22に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
例えば、上記構成の車両アームレスト構造は、フロントドア22のみならずリヤドアに適用してもよいことは勿論である。
本発明のアームレスト構造を備えた車両の概略側面図。 乗員着座状態を示す車両の側面図。 図2の要部正面図。 車両のアームレスト構造を示す分解斜視図。 図4のA−A線に対応する断面図。 図4のB−B線に対応する断面図。 側突時の衝撃吸収作用を示す説明図。 車両のアームレスト構造の他の実施例を示す分解斜視図。 図8のC−C線に対応する断面図。 図8のD−D線に対応する断面図。 側突時の衝撃吸収作用を示す説明図。 車両のアームレスト構造のさらに他の実施例を示す分解斜視図。 従来のアームレスト構造を示す断面図。 図13のアームレストの変形状態を示す断面図。 従来のアームレスト構造を示す断面図。
11…車室
22…フロントドア(サイドドア)
40…ドアトリム
41,42…衝撃吸収パッド
60…アームレスト
61…トリム本体部
62…肘置き面部
63…支持面部
64…衝撃吸収部材
65…開口穴(開口)
67…表皮部材
74…ハニカム部材(衝撃吸収部材)

Claims (7)

  1. 車両の車室内側壁から車室内に突出し、乗員の近傍に延びて配設されるアームレストを備えた車両のアームレスト構造であって、
    車室内壁部を覆うトリム本体部に、該トリム本体部から車室内に向って略水平に延設される肘置き面部と、該肘置き面部に連続して上下方向に延びる支持面部とを設け、
    上記肘置き面部の一部に衝撃吸収部材を配設し、
    上記衝撃吸収部材とトリム本体部とを表皮部材で覆う一方、
    上記トリム本体に対して衝撃吸収部材を別体で配設し、
    上記トリム本体の衝撃吸収部材に対応する位置には開口が設けられ、
    上記衝撃吸収部材は、上記トリム本体の車室内乗員側の該乗員と前後方向で対応した位置に配設され、
    上記開口は、衝撃吸収部材の車外側において上記乗員と前後方向で対応した位置に形成されると共に、
    該開口は、上記衝撃吸収部材に比較して小さい大きさに形成され、
    上記衝撃吸収部材は、通常時は上記開口の車室内側に位置し、側突時に上記開口内にその一部が侵入することにより、衝撃を吸収するよう構成された
    車両のアームレスト構造。
  2. 上記衝撃吸収部材は樹脂製の材料からなる部材に設定された
    請求項1記載の車両アームレスト構造。
  3. 上記衝撃吸収部材は軽金属または軽合金製のハニカム部材に設定された
    請求項1記載の車両のアームレスト構造。
  4. 上記衝撃吸収部材で肘置き面部の突出部分の一部の肘置き部分を形成した
    請求項1〜3の何れか1に記載の車両のアームレスト構造。
  5. 上記アームレストはサイドドアのドアトリムに設けられた
    請求項1〜4の何れか1に記載の車両アームレスト構造。
  6. 上記トリム本体部の車室外側には衝撃吸収パッドが設けられた
    請求項記載の車両のアームレスト構造。
  7. 上記支持面部の車室外側には衝撃吸収パッドが設けられた
    請求項6記載の車両アームレスト構造。
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