JP4269306B2 - 多室用空気調和機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、1台の室外ユニットと複数台の室内ユニットで構成される多室用空気調和機、さらに詳しくは、複数台の室内ユニットのうち少なくとも1台に、室温が低下しない除湿機能を有する除湿付室内ユニットを備えた多室用空気調和機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の多室用空気調和機の概略冷媒回路の構成を図8に示す。図において、1は室外ユニット、3は通常の室内ユニット、4は除湿機能を有する除湿付室内ユニットである。これら各ユニット1,3,4は、液管101、高圧ガス管102及び低圧ガス管103を通じて接続されている。
【0003】
10は室外ユニット1に設けられた圧縮機、12は室外熱交換器、13はアキュムレータである。室外熱交換器12のガス側は、電磁開閉弁104a、104bを介して高圧ガス管102、低圧ガス管103と接続され、凝縮器として作用するか蒸発器として作用するかが選択できるようになっている。また、液側は減圧手段105を介して液管101に接続されている。
【0004】
106は通常の室内ユニット3に設けられた室内熱交換器で、一端は減圧手段107を介して液管101に接続され、もう一端は切替弁108a、108bを介して高圧ガス管102及び低圧ガス管103と接続されており、この切替弁108a、108bにより蒸発器として作用するか凝縮器として作用するかが選択される。
【0005】
109は除湿付室内ユニット4に設けられた蒸発器となる第1の室内熱交換器、110は凝縮器となる第2の室内熱交換器であり、第1の室内熱交換器109は、一端が低圧ガス管103と接続され、もう一端が減圧手段111aを介して液管101に接続されている。第2の室内熱交換器110は、一端が高圧ガス管102に接続され、もう一端が減圧手段111bを介して液管101に接続されている。
【0006】
前記のように構成された従来の多室用空気調和機においては、除湿運転時に除湿付室内ユニット4の第1の室内熱交換器109が蒸発器として、第2の室内熱交換器110が凝縮器として作用するので、室内空気を冷却除湿した後、再び加熱して室内に吹き出すことができ、室温低下のない除湿運転を行うことが可能になっている。
【0007】
【特許文献1】
特開2001−227841号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した従来の多室用空気調和機では、冷暖房同時タイプが用いられていたため、室外ユニット1と室内ユニット3,4とを接続する配管が液管101、高圧ガス管102及び低圧ガス管103の3本となり、工事コストが高くなっていた。
【0009】
また、除湿付室内ユニット4には、2つの独立した熱交換器109,110が内蔵されているため、接続配管が4本となり、これも工事コストが高くなるという要因になっていた。
【0010】
また、冷暖房同時タイプの多室用空気調和機では、すべての熱交換器に凝縮器として機能するときと、蒸発器として機能するときに切り替えるための切替弁が設けられており、製造面においても高コストになっていた。
【0011】
本発明は、かかる課題を解決するためになされたもので、工事コストや製造コストを高くすることなく除湿要求と冷房要求を同時に満たすことが可能な多室用空気調和機を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る多室用空気調和機は、室外ユニットと、室外ユニットにそれぞれ接続された液冷媒用及びガス冷媒用の2本の配管と、2本の配管がそれぞれ接続された複数台の室内ユニットと、2本の配管のうち液冷媒用の配管側に設けられ、室外ユニットから流入する液冷媒をガス冷媒と分離する気液分離手段と、気液分離手段により分離されたガス冷媒を送るための第3の配管と、2本の配管及び第3の配管がそれぞれ接続された除湿付室内ユニットとを備え、除湿付室内ユニットは、一端が2本の配管のうち液冷媒用の配管に、他端がガス冷媒用の配管にそれぞれ接続された第1の室内熱交換器と、一端が第3の配管に、他端が第1の室内熱交換器の一端にそれぞれ接続された第2の室内熱交換器とを有し、除湿運転時に、第3の配管からのガス冷媒を第2の室内熱交換器に流入して第2の室内熱交換器を凝縮器として作用させ、第2の室内熱交換器から流出する冷媒を第1の室内熱交換器に流入して第1の室内熱交換器を蒸発器として作用させる。
【0013】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1に係る多室用空気調和機の構成を示す冷媒回路図である。図において、1は室外ユニット、2は中継ユニット、3は通常の室内ユニット、4は除湿付室内ユニットである。室外ユニット1と中継ユニット2は液管5とガス管6とにより接続されており、通常の室内ユニット3は、中継ユニット2に接続された液主管7とガス主管8とからそれぞれ分岐された2本の配管と接続されており、また、除湿付室内ユニット4は、第1の接続口40に液主管7から分岐された配管が接続され、第2の接続口41にガス主管8から分岐された配管が接続され、第3の接続口42に中継ユニット2から配管された再熱用ガス管9(第3の配管)が接続されている。なお、図示は省略するが、通常の室内ユニット3及び除湿付室内ユニット4はそれぞれ複数台設置されているものとする。また、ここで使用されている冷媒は例えばR410A である。
【0014】
10は室外ユニット1に設けられた圧縮機、11は四方弁、12は室外熱交換器、13はアキュムレータである。14は中継ユニット2に設けられた第1の減圧手段、15は気液分離容器で、液出口16とガス出口17とを有している。18はガス出口17側に設けられた第2の減圧手段である。第1及び第2の減圧手段14,18には、例えば電動式膨張弁が使用されている。
【0015】
19aは通常の室内ユニット3に設けられた流量調整手段、20aは室内熱交換器である。19bは除湿付室内ユニット4に設けられた流量調整手段、20bは第1の室内熱交換器、21は電磁開閉弁、22は第2の室内熱交換器、23はオリフィス等からなる除湿付減圧手段である。前記の流量調整手段19a、19bには、例えば電動式膨張弁が使用されている。
【0016】
このように構成された本実施の形態1の多室用空気調和機では、中継ユニット2を介して室外ユニット1に接続された複数台の室内ユニット3,4のうち、任意の室内ユニットで冷房運転又は暖房運転の何れかを行えると共に、除湿付室内ユニット4で室温が低下しない除湿運転を行うことができる。以下、この多室用空気調和機の動作について、冷房運転、暖房運転、除湿運転の順に説明する。
【0017】
まず、冷房運転時には、室外ユニット1の四方弁11を実線で示す冷媒流路になるように設定する。この場合、圧縮機10から吐出された高温高圧のガス冷媒が四方弁11を通って室外熱交換器12に流入し、外気により冷却されて高圧の液冷媒となる。この高圧液冷媒は、液管5を通って中継ユニット2へと流れ、第1の減圧手段14により減圧されて中圧の二相冷媒となり、気液分離容器15へ流入する。気液分離容器15に流入した中圧二相冷媒は重力の作用によりガスと液に分離され、液は液出口16から液主管7へ流出し、一方、ガスは、ガス出口17から流出し、第2の減圧手段18によって低圧ガスとなる。
【0018】
液主管7へ流出した中圧の液冷媒は、通常の室内ユニット3と除湿付室内ユニット4へと流入し、それぞれの流量調整手段19a,19bによって低圧二相冷媒となり、室内熱交換器20a,20bでそれぞれ室内空気と熱交換され、低圧ガス冷媒となってガス主管8へと流れる。前記の流量調整手段19a,19bは、室内熱交換器20a,20bのそれぞれの出口冷媒状態が過熱度5deg程度となるように冷媒流量を調節する。除湿付室内ユニット4では、電磁開閉弁21が閉止されていて、除湿用減圧手段23と第2の室内熱交換器22には冷媒が流れないようになっている。
【0019】
一方、室内熱交換器20a,20bからガス主管8へ流出した低圧ガス冷媒は、中継ユニット2の第2の減圧手段18により減圧されたガス冷媒と合流し、ガス管6を通って室外ユニット2へと戻る。その後は、四方弁11、アキュムレータ13を経由して再び圧縮機10に吸入され、前述したサイクルが繰り返される。
【0020】
次に暖房運転時の動作を説明する。
暖房運転時には、室外ユニット1の四方弁11を破線で示す冷媒流路になるように設定する。この場合は、圧縮機10から吐出された高温高圧のガス冷媒が、ガス管6を通って中継ユニット2へ流入し、そのままガス主管8から通常の室内ユニット3と除湿用室内ユニット4へと流入する。この時、中継ユニット2内の第2の減圧手段18が全閉となっていて、気液分離容器15にガス冷媒が流れないようになっている。
【0021】
一方、通常の室内ユニット3と除湿付室内ユニット4の流量調整手段(電動式膨張弁)19a,19bは、室内熱交換器20a,20bへの冷媒流量がその出口で過冷却度5deg程度となるようにそれぞれ開度調整されているので、その開度に応じた所定流量の高圧ガス冷媒が室内熱交換器20a,20bに流入し、ここで室内空気に放熱して凝縮し、高圧液冷媒となった後、前記の流量調整手段19a,19bをそれぞれ通過して中圧二相冷媒となる。この時、除湿付室内ユニット4の電磁開閉弁21が閉止されていて、除湿用減圧手段23と第2の室内熱交換器22にはガス冷媒が流れないようになっている。
【0022】
流量調整手段19a,19bをそれぞれ通過した中圧二相冷媒は、液主管7を通って中継ユニット2へ流入し、気液分離容器15を経て第1の減圧手段14によって低圧二相冷媒となる。そして、この低圧二相冷媒は、液管5を通って室外ユニット1へ流入し、室外熱交換器12で外気から吸熱して蒸発し低圧ガス冷媒となる。この低圧ガス冷媒は、四方弁11を介してアキュムレータ13に流入し、再び圧縮機10に吸入されて前述したサイクルが繰り返される。
【0023】
次に、除湿運転について図2を参照して説明する。図2は実施の形態1における除湿運転時の冷凍サイクルの動作を示すP−h線図で、横軸は比エンタルピ[kJ/kg]、縦軸は圧力[MPa]である。除湿運転においては、除湿付室内ユニット4では室温が低下しない除湿運転を行い、その他の通常室内ユニット3では冷房運転を行う。なお、除湿運転時では、四方弁11の冷媒流路は冷房運転時と同様である。
【0024】
圧縮機10から吐出された高温高圧のガス冷媒Aは四方弁11を経由して室外熱交換器12へ流入し、外気と熱交換を行って高圧液冷媒Bとなる。この高圧液冷媒Bは液管5を経由して中継ユニット2へ流入し、第1の減圧手段14により中圧二相冷媒Cとなる。その後、気液分離容器15で飽和液Dと飽和ガスGとに分離され、飽和液Dは液出口16から液主管7へ流出し、一方、飽和ガスGは、ガス出口17から流出する。この時、分離された飽和液Dは、室外ユニット1の室外熱交換器12出口の液冷媒Bよりも比エンタルピが小さくなり、冷房で利用する冷媒流量を小さくできる。よって、圧力損失を低減でき、より効率的な運転が可能になっている。
【0025】
その飽和液Dは、冷房を行う通常の室内ユニット3と除湿を行う除湿付室内ユニット4とへ液主管7を介してそれぞれ流入する。通常の室内ユニット3では、流量調整手段19aにより減圧されて低圧二相冷媒Eとなり、室内熱交換器20aで室内空気から吸熱して蒸発し低圧ガス冷媒Fとなる。
【0026】
一方、除湿付室内ユニット4では、電磁開閉弁21が開放され、中継ユニット2からの中圧ガス冷媒Gが再熱用ガス管9を通って第2の室内熱交換器22へ流入する。ここで、その冷媒Gは室内空気に放熱して凝縮し、中圧液冷媒Hとなる。その後、除湿用減圧手段23によって減圧されて低圧二相冷媒Iとなり、第1の室内熱交換器20bで室内空気から吸熱して蒸発し、低圧ガス冷媒Fとなる。
【0027】
この時、流量調整手段19bは全閉でもよいし、所定開度に開放してもよい。全閉の場合は、第2の室内熱交換器22で放熱する熱量(G−H)と、蒸発器として作用する第1の室内熱交換器20bで吸熱する熱量(F−I)がほぼ等しいため、吹出空気は室温以上となって暖房気味の除湿運転が可能となる。また、所定開度に開放した場合は、第1の室内熱交換器20bを流れる冷媒流量が第2の室内熱交換器22を流れる冷媒流量よりも大きくなるので、冷房に近い除湿運転が可能となる。すなわち、除湿運転時の吹出温度を任意に調整でき、また、前述のように冷媒に低沸点冷媒であるR410Aを用いているので、電磁開閉弁21での圧力損失が小さく、再熱器の冷媒温度を高温に維持できる。
【0028】
この除湿付室内ユニット4内の室内空気の流れとしては、蒸発器として作用する第1の室内熱交換器20bを通過後、凝縮器として作用する第2の室内熱交換器22を通過するようにしている。このように熱交換器を配置することで、冷却除湿された空気を加熱することとなるため、第2の室内熱交換器22で冷媒と空気との温度差を大きくとることができる。よって、第2の室内熱交換器22のサイズをコンパクトにできると共に、再熱用ガス冷媒の飽和温度が室温よりもわずかに高い程度で室温に近い吹出空気温度を得ることができる。
【0029】
以上のように実施の形態1においては、室外ユニット1に接続された任意の室内ユニット3,4で冷房運転又は暖房運転を行えると共に、除湿付室内ユニット4では室温が低下しない除湿運転が可能となる。室外ユニット1及び通常の室内ユニット3は、除湿機能を有しない従来のものをそのまま流用でき、冷暖房同時タイプのシステム構成とするのに比べて機器コストが低減できる。
【0030】
また、室外ユニット1から中継ユニット2までの配管が2本、中継ユニット2から通常の室内ユニット3までの配管が2本、除湿付室内ユニット4への配管が3本となり、従来の多室用空気調和機の工事コストよりも低減できる。
【0031】
さらに、冷媒にR410A の低沸点冷媒を用いているので、気液分離後のガス冷媒が接続配管や弁等を通過する際の圧力損失が小さくなり、より高い圧力で再熱を行うことができる。
【0032】
なお、前記の実施の形態1では、除湿付室内ユニット4の前段に中継ユニット2を設けたが、この中継ユニット内2の気液分離容器15を除湿付室内ユニット4内に納めてもよい。このように構成した場合、除湿付室内ユニット4への配管は液管5とガス管6の2本でよく、工事コストはさらに低減できる。
【0033】
また、冷媒にR410A を用いたことを述べたが、これに代えてR32 又はCO2 の何れかを用いてもよい。この場合も前述したように気液分離後のガス冷媒が接続配管や弁等を通過する際の圧力損失が小さくなり、より高圧で再熱を行うことができる。
【0034】
実施の形態2.
実施の形態1では、中継ユニット2内に気液分離容器15を設けて、重力の作用で中圧二相冷媒をガスと液とに分離したが、本実施の形態2は、例えば図3に示すように二重管熱交換器24(熱交換手段)を用いて、室内再熱に使用する中圧ガス冷媒を生成する中継ユニット2を備えたものである。この中継ユニット2は、液管5を通じて流入する高圧液冷媒の一部を分岐して第1の減圧手段14により中圧二相冷媒とする。この中圧二相冷媒と高圧液冷媒とを二重管熱交換器24によって熱交換し、中圧二相冷媒を蒸発させる。
【0035】
その蒸発された中圧ガス冷媒は、ガス出口17より流出し、冷房運転時には第2の減圧手段18を通ってガス管6へと流れ、除湿運転時には中圧ガス管9を通って除湿付室内ユニット4へと流れ室内を加熱する。一方、高圧液冷媒は、その圧力を維持したまま中圧二相冷媒に冷却されて比エンタルピが小さくなり、液出口16と液主管7を通って各室内ユニット3,4へ流れる。その後の動作は前述の通りである。
【0036】
このように、図3に示すような二重管熱交換器24で再熱用の中圧ガス冷媒を生成するとき、高圧液冷媒を中圧まで減圧しなくてもよいため、液主管7は高圧を維持し、このため、各室内ユニット3,4の流量調整手段19a,19bの前後の差圧が小さくなることがなく、冷房運転時と同じように流量調整手段19a,19bの制御で運転が可能となる。
【0037】
実施の形態3.
実施の形態1では、除湿付室内ユニット4の第2の室内熱交換器22を、除湿運転時の再熱のみに用るような構成であったが、本実施の形態3は、例えば図4に示すように、第1の室内熱交換器20bと第2の室内熱交換器22のガス側接続部と液側接続部をそれぞれ電磁開閉弁25,26で接続したものである。この電磁開閉弁25,26を冷房運転と暖房運転時に開放することで、第2の室内熱交換器22にも冷媒を流して、冷暖房能力を発揮させることができる。
【0038】
実施の形態3においては、所定の冷暖房能力を発揮させるために必要な熱交換器サイズを小さくすることが可能になり、除湿付室内ユニット4のコンパクト化が図れると共に、冷暖房時に通風抵抗になっていた第2の室内熱交換器22を有効に利用することができる。
【0039】
実施の形態4.
本実施の形態4は、図5に示すように、第2の室内熱交換器22を流量調整手段19bの上流側に合流させたものである。この場合、中継ユニット2内に第3の減圧手段27を設置して、液主管7側の圧力を再熱用ガス管9側の圧力よりも小さくなるようにする。このように構成した場合、除湿付室内ユニット4に設けられていた除湿用減圧手段23が不要になり、第2の室内熱交換器22で凝縮した液冷媒を他の室内ユニットで冷房に利用することが可能になる。さらに、流量調整手段19bを全閉にしたときは、他の室内ユニットで冷房運転を行うと同時に、この除湿付室内ユニット4で暖房運転を行うことができる。
【0040】
実施の形態5.
実施の形態1では、除湿付減圧手段23として、電動膨張弁のような可動式のものや、キャピラリチューブ、オリフィスなどの固定絞りのものを用いたが、その除湿用減圧手段23で中圧液冷媒を減圧して低圧二相冷媒とする際に、冷媒流動音が問題となる場合があった。そこで、本実施の形態5は、例えば図6に示すような減圧手段を用いて冷媒流動音を低減するようにしたものである。この図中に示す減圧手段は、中央に細孔を有するオリフィス部31と、発泡金属のような多孔質透過材32,33と、第2の室内熱交換器22の出口側に接続される上流側配管34と、第1の室内熱交換器20bの入口側に接続される下流側配管35とで構成されている。
【0041】
除湿運転時、第2の室内熱交換器22で凝縮した高圧の液冷媒は上流側配管34を通って多孔質32に衝突する。この流入冷媒が、例えば第2の室内熱交換器22で凝縮しきれずに気液二相状態であっても多孔質32によって均質な流れとなってオリフィス部31に到達する。そして、オリフィス部31で減圧され、低圧気液二相冷媒が下流側配管35から流出するが、このときも多孔質33によって均質な流れに整流されてこの除湿用減圧手段23を流出する。
【0042】
このように、除湿用減圧手段23の上流側と下流側が気液二相状態であっても、多孔質透過材32、33によって整流されるため、圧力脈動や冷媒流動音を低減することができる。
【0043】
実施の形態6.
実施の形態1では気液分離容器15を中継ユニット2にもたせたが、本実施の形態6は室外ユニット1内に気液分離容器15を設けたものであり、以下、図7を用いて説明する。図7は本発明の実施の形態6に係る多室用空気調和機の構成を示す冷媒回路図である。なお、図1で説明した実施の形態1と同一又は相当部分には同じ符号を付し説明を省略する。
【0044】
図において、4a、4b、4cはそれぞれ冷房、暖房及び除湿運転が可能な室内ユニットで、それぞれの第1の接続口40に室外ユニット1からの液冷媒用の配管が接続され、第2の接続口41に室外ユニット1からのガス冷媒用の配管が接続されている。36a、36b、36cは除湿用減圧手段23a、23b、23cに並列に設置された電磁開閉弁である。21a,21b,21cは気液分離容器15のガス出口17側に並列に設置された電磁開閉弁、19a,19b,19cは気液分離容器15の液出口16側に並列に設置された流量調整手段である。
【0045】
次に、例えば室内ユニット4aで冷房運転の要求、室内ユニット4bでは運転停止の要求、室内ユニット4cでは除湿運転の要求があった場合の動作について説明する。
圧縮機10より吐出された高温高圧のガス冷媒は、四方弁11を経由して室外熱交換器12へ流入する。室外熱交換器12では外気に放熱して凝縮液化し、高圧液冷媒となって流出する。そして、第1の減圧手段14によって中圧まで減圧され、中圧二相冷媒となって気液分離容器15に流入する。気液分離容器15では重力の作用により上部にガス出口17よりガス冷媒が、下部の液出口16より液冷媒が流出する。
【0046】
室内ユニット4aでは冷房運転を行うため、電磁開閉弁21aが閉止され、また、流量調整手段19aが室内ユニット4aの出口冷媒状態が過熱度5deg程度となるように流量が調整されているので、その流量の減圧された低圧二相冷媒が室内ユニット4aへと流れる。一方、室内ユニット4aでは、電磁開閉弁36aが開放されているので、第1の室内熱交換器20aと第2の室内熱交換器22aとが共に蒸発器として作用し、室内空気から吸熱して低圧ガス冷媒となる。
【0047】
室内ユニット4bは停止状態であるため、電磁開閉弁21bと流量調整手段19bとが共に閉止されているので、室内ユニット4bには冷媒が流れない。
【0048】
室内ユニット4cでは除湿運転を行うため、電磁開閉弁21cが開放され、また、流量調整手段19cが全開となっているので、ガス冷媒と液冷媒が混合した気液二相冷媒が中圧を維持したまま室内ユニット4cへ流れる。室内ユニット4cでは、電磁開閉弁36cが閉止されているので、まず第2の室内熱交換器22cに流入した中圧二相冷媒が凝縮液化した後、除湿用減圧手段23cによって低圧二相冷媒となり第1の室内熱交換器20cで蒸発する。
【0049】
一方、室内ユニット4a,4cから室外ユニット1に戻ってきた低圧ガス冷媒は合流した後に、四方弁11、アキュムレータ13を通って再び圧縮機10に吸入され、前述したサイクルを繰り返す。
【0050】
このように、室外熱交換器12を出た高圧冷媒を気液分離し、液冷媒で冷房運転を行うと同時に、除湿運転要求があった室内ユニットにはガス冷媒を混合して送ることで、除湿運転が可能となる。また、室外ユニット1内に気液分離容器15を設けたので、気液分離したガス冷媒は液管に合流した後に除湿機能を有する室内ユニット4a,4b,4cへと送られることとなり、全ての室内ユニットへの配管は2本でよく、工事コストを低減できる。さらに、減圧手段14によって減圧された気液二相冷媒を重力によって気液分離する気液分離容器15としたので、安価な構成で気液分離が可能になった。
【0051】
なお、室内熱交換器12に付随する室外送風機37の回転数によって室外熱交換器12の出口冷媒の乾き度を制御し、除湿運転要求があった場合には、室外熱交換器12出口を二相冷媒として気液分離を行ってもよい。この場合は第1の減圧手段14を省略できる。
【0052】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、室外ユニットにそれぞれ接続された液冷媒用及びガス冷媒用の2本の配管と、各配管にそれぞれ接続された複数台の室内ユニットと、複数台の室内ユニットのうち少なくとも1台、除湿運転時に蒸発器となる第1の室内熱交換器、及び凝縮器となる第2の室内熱交換器を有する除湿付室内ユニットと、液冷媒用の配管側に設けられ、室外ユニットから流入する液冷媒をガス冷媒と分離する気液分離手段とを備え、除湿運転時に気液分離手段により分離されるガス冷媒を第2の室内熱交換器に導く第3の配管を設けたので、通常の室内ユニットで冷房運転を行うと同時に除湿付室内ユニットではヒータ等の加熱手段を必要としない再熱除湿運転が可能になった。また、室外ユニットと通常の室内ユニットを除湿機能を有しない従来のものをそのまま流用でき、冷暖房同時タイプのシステム構成とするのに比べて機器コストを低減できる。さらに、気液分離手段により再熱用のガス冷媒を生成する際、液冷媒の比エンタルピが小さくなり、通常の室内ユニットではより効率的な冷房運転を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係る多室用空気調和機の構成を示す冷媒回路図である。
【図2】 実施の形態1における除湿運転時の冷凍サイクルの動作を示すP−h線図である。
【図3】 本発明の実施の形態2における中継ユニットの構成を示す冷媒回路図である。
【図4】 本発明の実施の形態3における除湿用室内ユニットの構成を示す冷媒回路図である。
【図5】 本発明の実施の形態4における中継ユニットと除湿用室内ユニットの構成を示す冷媒回路図である。
【図6】 本発明の実施の形態5における除湿用減圧手段の構成を示す断面図である。
【図7】 本発明の実施の形態6に係る多室用空気調和機の構成を示す冷媒回路図である。
【図8】 従来の多室用空気調和機の構成を示す冷媒回路図である。
【符号の説明】
1 室外ユニット、2 中継ユニット、3 通常の室内ユニット、4 除湿付室内ユニット、5 液管、6 ガス管、7 液主管、8 ガス主管、9 再熱用ガス管、10 圧縮機、11 四方弁、12 室外熱交換器、13 アキュムレータ、14 第1の減圧手段、15 気液分離容器、16 液出口、17 ガス出口、18 第2の減圧手段、19a,19b 流量調整手段、20a、20b第1の室内熱交換器、21 電磁開閉弁、22 第2の室内熱交換器、23 除湿用減圧手段、24 二重管熱交換器、25、26 電磁開閉弁、27 第3の減圧手段、31 オリフィス部、32,33 多孔質透過材、34 上流配管、35 下流配管、36 電磁開閉弁、37 室外送風機、40 第1の接続口、41 第2の接続口、42 第3の接続口。
Claims (13)
- 室外ユニットと、
該室外ユニットにそれぞれ接続された液冷媒用及びガス冷媒用の2本の配管と、
該2本の配管がそれぞれ接続された複数台の室内ユニットと、
前記2本の配管のうち液冷媒用の配管側に設けられ、前記室外ユニットから流入する液冷媒をガス冷媒と分離する気液分離手段と、
前記気液分離手段により分離されたガス冷媒を送るための第3の配管と、
前記2本の配管及び前記第3の配管がそれぞれ接続された除湿付室内ユニットとを備え、
前記除湿付室内ユニットは、
一端が前記2本の配管のうち液冷媒用の配管に、他端がガス冷媒用の配管にそれぞれ接続された第1の室内熱交換器と、
一端が前記第3の配管に、他端が前記第1の室内熱交換器の一端にそれぞれ接続された第2の室内熱交換器とを有し、
除湿運転時に、前記第3の配管からのガス冷媒を前記第2の室内熱交換器に流入して該第2の室内熱交換器を凝縮器として作用させ、前記第2の室内熱交換器から流出する冷媒を前記第1の室内熱交換器に流入して該第1の室内熱交換器を蒸発器として作用させることを特徴とする多室用空気調和機。 - 前記気液分離手段は、前記室外ユニットと前記除湿付室内ユニットとの間に設けられた中継ユニット内に備えられていることを特徴とする請求項1記載の多室用空気調和機。
- 前記気液分離手段は、前記除湿付室内ユニット内に備えられていることを特徴とする請求項1記載の多室用空気調和機。
- 前記気液分離手段は、前記室外ユニット内に備えられていることを特徴とする請求項1記載の多室用空気調和機。
- 前記気液分離手段は、前記室外ユニットから流入する液冷媒を減圧する減圧手段を有し、該減圧手段によって減圧された液冷媒を重力により気液分離することを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の多室用空気調和機。
- 前記気液分離手段は、前記室外ユニットから流入する液冷媒の一部を分流して減圧、又はその逆を行う分岐回路と、該分岐回路により分流された減圧の液冷媒と前記室外ユニットからの液冷媒とで熱交換する熱交換手段とでなることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の多室用空気調和機。
- 前記除湿付室内ユニットは、第1の室内熱交換器の一端と液冷媒用の配管とを流量調整手段を介して接続する第1の接続口と、第1の室内熱交換器の他端とガス冷媒用の配管とを接続する第2の接続口と、第2の室内熱交換器の一端と前記第3の配管とを接続する第3の接続口とを備えていることを特徴とする請求項1、2又は4の何れかに記載の多室用空気調和機。
- 前記除湿付室内ユニットの第1の室内熱交換器及び第2の室内熱交換器の両端がそれぞれ開閉弁を介して接続されていることを特徴とする請求項7記載の多室用空気調和機。
- 前記除湿付室内ユニットは、第2の室内熱交換器の一端と液冷媒用の配管とを接続する第1の接続口と、第1の室内熱交換器の一端とガス冷媒用の配管とを接続する第2の接続口とを備えていることを特徴とする請求項1、2又は4の何れかに記載の多室用空気調和機。
- 前記除湿付室内ユニットは、第1の室内熱交換器と第2の室内熱交換器との間に開閉弁を有していることを特徴とする請求項9記載の多室用空気調和機。
- 前記気液分離手段は、気液分離後の液冷媒がガス冷媒より低圧となるように液冷媒用の配管側に減圧手段を設けたことを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載の多室用空気調和機。
- 前記減圧手段は、オリフィス部と、その上流および下流の少なくともどちらか一方に多孔質透過材による整流部とでなることを特徴とする請求項11記載の多室用空気調和機。
- 使用冷媒がR410A、R32又はCO2 の低沸点冷媒であることを特徴とする請求項1〜12の何れかに記載の多室用空気調和機。
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