JP2005042980A - 蓄熱式空気調和装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 蓄熱槽を利用した暖房運転時に、蓄熱槽で蒸発した冷媒が室外熱交換器で再凝縮するのを防止し、蓄熱媒体に蓄えられた熱量を室外熱交換器で放出することなく有効に利用することを可能とした蓄熱式空気調和装置を得る。
【解決手段】 圧縮機4と四方切換弁5と室外熱交換器6を具備した室外機1と、蓄熱槽熱交換器7と蓄熱媒体8を具備した蓄熱槽2と、室内熱交換器9と室内絞り機構10を具備した室内機3とを、液配管とガス配管の2本の配管で接続した2管式の蓄熱式空気調和装置において、室外熱交換器6をバイパスするバイパス配管11と、このバイパス配管を流れる冷媒の流れを制御するバイパス配管制御弁12、13とを備え、蓄熱槽2を利用した暖房運転時にバイパス配管制御弁12、13を制御することにより、室外熱交換器6を冷媒がバイパスするようにしたものである。
【選択図】 図1

Description

この発明は、室外機と蓄熱槽と室内機を冷媒配管で接続する蓄熱式空気調和装置に係わり、蓄熱槽を利用した暖房運転の運転効率の改良に関する。
従来の蓄熱式空気調和装置においては、冷媒回路に流れる冷媒の全てが畜熱槽熱交換器を通過するようにし、かつ畜熱媒体から回収する畜冷熱を調節できるようにすることにより、畜冷熱の有効利用率を向上させ、使用電力量の低減を図ったものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−201507号公報
従来の畜熱式空気調和装置では、暖房運転時の冷凍サイクルにおいて、蓄熱媒体の温度が室外熱交換器の周囲の空気温度よりも高く、蓄熱槽熱交換器出口の冷媒温度が室外熱交換器の周囲温度よりも高くなる場合には、蓄熱槽熱交換器で蒸発した冷媒が、室外熱交換器で再凝縮することになる。そのため、蓄熱媒体に蓄えられた熱量が、室外熱交換器で室外機の周囲に放出されてしまい、蓄熱媒体に蓄えられた熱量が、暖房運転時に有効に活用できないという問題点があった。
また従来の霜取運転時の冷凍サイクルでは、霜取運転時に冷媒が蓄熱槽および室内機を通過するため、室内機から冷媒音が発生するという問題が発生したり、また室外機と室内機を接続するガス配管が霜取運転中に冷却されることにより、霜取終了後の暖房運転開始時は圧縮機から吐出された冷媒が冷却されたガス配管で凝縮されるため、高温高圧のガス冷媒が室内機に到達するのが遅れ、霜取復帰時の暖房立ち上がりが悪くなるという問題が発生したり、また冷媒が蓄熱槽を通過することにより、蓄熱槽内の液冷媒が霜取運転時に室外機に一気に流入するため、余剰冷媒の処理が困難であるという問題が発生した。
この発明は、上述した問題点を解消するためになされたもので、蓄熱槽を利用した暖房運転時に、蓄熱槽で蒸発した冷媒が室外熱交換器で再凝縮するのを防止することにより、蓄熱媒体に蓄えられた熱量を、室外熱交換器で放出することなく有効に利用することを可能とし、また霜取運転時に冷媒が室内機および蓄熱槽を通過しないようにすることにより、室内機から発生する冷媒音を抑制し、霜取復帰時の暖房立ち上がりを改善し、霜取運転時の余剰冷媒処理を容易にする蓄熱式空気調和の提供を目的している。
この発明に係わる蓄熱式空気調和装置は、圧縮機と四方切換弁と室外熱交換器を具備した室外機と、蓄熱槽熱交換器と蓄熱媒体を具備した蓄熱槽と、室内熱交換器と室内絞り機構を具備した室内機とを、液配管とガス配管の2本の配管で接続した2管式の蓄熱式空気調和装置において、室外熱交換器をバイパスするバイパス配管と、このバイパス配管を流れる冷媒の流れを制御するバイパス配管制御弁とを備え、蓄熱槽を利用した暖房運転時にバイパス配管制御弁を制御することにより、室外熱交換器を冷媒がバイパスするようにしたものである。
また、圧縮機と四方切換弁と室外熱交換器を具備した室外機と、蓄熱槽熱交換器と蓄熱媒体を具備した蓄熱槽と、室内熱交換器と室内絞り機構を具備した室内機とを、液配管とガス配管の2本の配管で接続した2管式の蓄熱式空気調和装置において、室外熱交換器と蓄熱槽熱交換器の間に室外絞り機構を備え、蓄熱槽を利用した暖房運転時に室外絞り機構を用いて冷媒を減圧することにより、蓄熱槽熱交換器に流入する冷媒の温度が蓄熱媒体の温度よりも低く、かつ室外熱交換器に流入する冷媒の温度が室外熱交換器の周囲温度よりも低くなるようにしたものである。
この発明は以上説明したように、2管式の蓄熱式空気調和装置において、室外熱交換器をバイパスするバイパス配管と、このバイパス配管を流れる冷媒の流れを制御するバイパス配管制御弁とを備え、蓄熱槽を利用した暖房運転時にバイパス配管制御弁を制御することにより、室外熱交換器を冷媒がバイパスするようにしたので、蓄熱槽で蒸発した冷媒が室外熱交換器を通過することなく圧縮機に到達するため、蓄熱槽内の蓄熱媒体の温度が室外熱交換器の周囲温度より低い場合にも、冷媒が室外熱交換器で再凝縮することが無くなり、蓄熱槽に蓄えられた熱量を、室外熱交換器で放出することなく有効に利用することが可能となる効果がある。
また、室外熱交換器と蓄熱槽熱交換器の間に室外絞り機構を備え、蓄熱槽を利用した暖房運転時に室外絞り機構を用いて冷媒を減圧することにより、蓄熱槽熱交換器に流入する冷媒の温度が蓄熱媒体の温度よりも低く、かつ室外熱交換器に流入する冷媒の温度が室外熱交換器の周囲温度よりも低くなるようにしたので、蓄熱槽で蒸発した冷媒が、室外絞り機構により減圧されて室外熱交換器周囲温度よりも低温となった状態で室外熱交換器に流入し、蓄熱槽と室外熱交換器の両方が蒸発器として作用するため、蓄熱槽内の蓄熱媒体の温度が室外熱交換器の周囲温度より低い場合にも、冷媒が室外熱交換器で再凝縮することが無くなり、蓄熱槽に蓄えられた熱量を、室外熱交換器で放出することなく有効に利用す
ることが可能となる効果がある。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1における畜熱式空気調和装置を示す冷媒回路図である。図1において、畜熱式空気調和装置は、室外機1と、蓄熱槽2と、室内機3とから構成されている。そして、圧縮機4、四方切換弁5、室外熱交換器6、蓄熱槽熱交換器7、蓄熱媒体8、室内熱交器9及び室内絞り機構10により冷媒回路が構成されている。また、この冷媒回路には、更に室外熱交換器6をバイパスするためのバイパス配管11、このバイパス配管11の途中に設けられたバイパス弁12及び室外熱交換器6の暖房運転時に冷媒が流入する入口側に設けられた熱交換器弁13が備えられている。このバイパス弁12及び熱交換器弁13とでバイパス配管制御弁が構成されている。
図1の冷媒回路図において、蓄熱槽を利用した暖房運転時の冷凍サイクルにおける冷媒の流れについて説明する。
圧縮機4から吐出された高温高圧のガス冷媒は、四方切換弁5を介して室内熱交換器9に流入し、室内熱交換器9周囲の空気と熱交換して凝縮して、室内絞り機構10で減圧されて蓄熱槽2に流入する。蓄熱槽2に流入した冷媒は、蓄熱槽熱交換器7で蓄熱媒体8と熱交換して蒸発して室外機1に流入する。室外機1において、バイパス弁12は開、熱交換器弁13は閉となっているため、室外機1に流入した冷媒は、室外熱交換器6は通過せずにバイパス配管11を通過して、四方切換弁5を介して圧縮機4に吸入される。
なお、冷房運転時、もしくは蓄熱槽2を利用しない暖房運転時、もしくは蓄熱槽2を利用した暖房運転時でも、室外熱交換器6の入口の冷媒温度が室外熱交換器6の周囲温度よりも低くなり蓄熱槽熱交換器7で蒸発した冷媒が室外熱交換器6で再凝縮することがないため、蓄熱媒体8に蓄えられた熱量が、室外熱交換器6で室外機1の周囲に放出されないような条件の場合は、バイパス弁12を閉、熱交換器弁13を開とすることにより、バイパス配管11に冷媒を通過させずに室外熱交換器6に冷媒を通過させれば、従来通り室外熱交換器6での熱交換が可能となる。
一般に、蓄熱槽2を利用した暖房運転時に、蓄熱媒体8の温度が室外熱交換器6の周囲の空気温度よりも高く、蓄熱槽熱交換器7出口の冷媒温度が室外熱交換器6の周囲温度よりも高くなる場合には、蓄熱槽熱交換器7で蒸発した冷媒が、室外熱交換器6で再凝縮することになる。しかし、この発明のような冷凍サイクルを形成することにより、蓄熱槽2で蒸発した冷媒は、室外熱交換器6を通過することなく圧縮機4に到達するため、室外熱交換器6で再凝縮することが無くなり、蓄熱媒体8に蓄えられた熱量を、室外熱交換器6で放出することなく有効に利用することが可能となる。
実施の形態2.
図2はこの発明の実施の形態2における畜熱式空気調和装置を示す冷媒回路図である。図2において、1〜11は実施の形態1と同一であるので、説明を省略する。この冷媒回路には、室外熱交換器6をバイパスするためのバイパス配管11の暖房運転時に冷媒が流入する入口側と、室外熱交換器6の暖房運転時に冷媒が流入する入口側と、畜熱槽熱交換器7の暖房運転時に冷媒が流出する出口側にそれぞれポートが接続された三方切換弁14が備えられている。この三方切換弁14がバイパス配管制御弁を構成する。
図2の冷媒回路図において、蓄熱槽を利用した暖房運転時の冷凍サイクルにおける冷媒の流れについて説明する。
圧縮機4から吐出された高温高圧のガス冷媒は、四方切換弁5を介して室内熱交換器9に流入し、室内熱交換器9周囲の空気と熱交換して凝縮して、室内絞り機構10で減圧されて蓄熱槽2に流入する。蓄熱槽2に流入した冷媒は、蓄熱槽熱交換器7で蓄熱媒体8と熱交換して蒸発して室外機1に流入する。室外機1において、三方切換弁14は室外機1に流入した冷媒がバイパス配管11に連通するように切換えられているため、室外機1に流入した冷媒は、室外熱交換器6は通過せずにバイパス配管11を通過して、四方切換弁5を介して圧縮機4に吸入される。
なお、冷房運転時、もしくは蓄熱槽2を利用しない暖房運転時、もしくは蓄熱槽2を利用した暖房運転時でも、室外熱交換器6の入口(畜熱槽熱交換器7の出口)の冷媒温度が室外熱交換器6の周囲温度よりも低くなり蓄熱槽熱交換器7で蒸発した冷媒が室外熱交換器6で再凝縮することがないため、蓄熱媒体8に蓄えられた熱量が、室外熱交換器6で室外機1の周囲に放出されないような条件の場合は、三方切換弁14を室外機熱交換器6に連通するように切換えることにより、バイパス配管11に冷媒を通過させずに室外熱交換器6に冷媒を通過させれば、従来通り室外熱交換器6での熱交換が可能となる。
この発明のように冷凍サイクルを構成することにより、実施の形態1におけるバイパス弁12と熱交換器弁13と同等の機能を、三方切換弁14のみを用いて実現することが可能となるため、部品点数の低減による冷凍サイクルの信頼性向上、省スペース化、低コスト化等の効果が得られる。
実施の形態3.
図3はこの発明の実施の形態3における畜熱式空気調和装置を示す冷媒回路図である。図3において、1〜11は実施の形態1と同一であるので、説明を省略するが、四方切換弁5は第1の四方切換弁となる。この冷媒回路には、室外熱交換器6をバイパスするためのバイパス配管11の暖房運転時に冷媒が流入する入口側2個所と、室外熱交換器6の暖房運転時に冷媒が流入する入口側と、畜熱槽熱交換器7の暖房運転時に冷媒が流出する出口側とにそれぞれポートが接続された第2の四方切換弁15が備えられている。更に、バイパス配管11の入口側2個所うちの一方の配管には逆止弁16が設けられている。この第2の四方切換弁15及び逆止弁16とでバイパス配管制御弁が構成されている。
図3の冷媒回路図において、蓄熱槽を利用した暖房運転時の冷凍サイクルにおける冷媒の流れについて説明する。
圧縮機4から吐出された高温高圧のガス冷媒は、第1の四方切換弁5を介して室内熱交換器9に流入し、室内熱交換器9周囲の空気と熱交換して凝縮して、室内絞り機構10で減圧されて蓄熱槽2に流入する。蓄熱槽2に流入した冷媒は、蓄熱槽熱交換器7で蓄熱媒体8と熱交換して蒸発して室外機1に流入する。室外機1において、第2の四方切換弁15は図3に示すように切換えられている。ここで逆止弁16は、図3のように第2の四方切換弁15を切換えた時に、閉止側が冷媒の流れの上流、開放側が冷媒の流れの下流となるように設置されているため、図3の冷凍サイクルでは閉となる。よって室外機1に流入した冷媒は、室外熱交換器6は通過せずにバイパス配管11を通過して、第1の四方切換弁5を介して圧縮機4に吸入される。
次に、蓄熱槽熱交換器7出口の冷媒温度が室外熱交換器6の周囲温度よりも低く、室外熱交換器6に冷媒を通過させる場合の冷凍サイクルを図4により説明する。
圧縮機4から吐出された高温高圧のガス冷媒は、第1の四方切換弁5を介して室内熱交換器9に流入し、室内熱交換器9周囲の空気と熱交換して凝縮して、室内絞り機構10で減圧されて蓄熱槽2に流入する。蓄熱槽2に流入した冷媒は、蓄熱槽熱交換器7で蓄熱媒体8と熱交換して蒸発して室外機1に流入する。室外機1において、第2の四方切換弁15は図4に示すように切換えられているため、第2の四方切換弁15からバイパス配管11への冷媒回路は、閉回路となっており、冷媒は流入しない。よって室外機1に流入した冷媒は、バイパス配管11は通過せずに室外熱交換器6を通過して蒸発し、第1の四方切換弁5を介して圧縮機4に吸入される。
次に、冷房運転時の冷凍サイクルを図5により説明する。
圧縮機4から吐出された高温高圧のガス冷媒は、第1の四方切換弁5を介して室外熱交換器6に流入し、室外熱交換器6周囲の空気と熱交換して凝縮して、第2の四方切換弁15を介して蓄熱槽2に流入する。蓄熱槽2に流入した冷媒は、蓄熱槽熱交換器7で蓄熱媒体8と熱交換して過冷却度が上昇した状態で、室内機3に流入する。室内機3に流入した冷媒は室内絞り機構10で減圧されて低温低圧の二相冷媒となり、室内熱交換器9で蒸発して室外機1に流入する。室外機1において、第1の四方切換弁5は図5に示すように切換えられているため、第1の四方切換弁5からバイパス配管11への冷媒回路は、閉回路となっており、冷媒は流入しない。よって室外機1に流入した冷媒は、バイパス配管11は通過せずに、第1の四方切換弁5を介して圧縮機4に吸入される。
次に、この実施の形態3における、霜取運転時の冷凍サイクルを図6により説明する。
圧縮機4から吐出された高温高圧のガス冷媒は、第1の四方切換弁5を介して室外熱交換器6に流入し、室外熱交換器6の除霜を行いつつ自身は凝縮して、第2の四方切換弁15を介して逆止弁16およびバイパス配管11を通過し、第1の四方切換弁5を通過して圧縮機4に吸入される。なお、除霜運転時は室内絞り機構10を全閉としているため、室内機3へ向かう冷媒の流れは発生しない。
この実施の形態3のような冷凍サイクルを形成することにより、実施の形態1で説明した効果と同等の効果を得ると同時に、霜取運転時に冷媒が蓄熱槽2および室内機3を通過せずに、室外機1の内部のみの冷媒の流れで霜取運転を行うことが可能となるため、霜取運転時に室内機から発生する冷媒音の解消、霜取復帰時の暖房立ち上がりの改善、及び霜取り運転中の余剰冷媒量処理の容易化等の効果がある。
実施の形態4.
図7はこの発明の実施の形態4における畜熱式空気調和装置を示す冷媒回路図である。図7において、1〜10は実施の形態1と同一であるので、説明を省略する。この冷媒回路には、室外熱交換器6と蓄熱槽熱交換器7との間に室外絞り機構17が設けられている。
図7の冷媒回路において、蓄熱槽を利用した暖房運転時の冷凍サイクルにおける冷媒の流れについて説明する。
圧縮機4から吐出された高温高圧のガス冷媒は、四方切換弁5を介して室内熱交換器9に流入し、室内熱交換器9周囲の空気と熱交換して凝縮して、室内絞り機構10で減圧されて蓄熱媒体8よりも低温となった状態で蓄熱槽2に流入する。蓄熱槽2に流入した冷媒は、蓄熱槽熱交換器7で蓄熱媒体8と熱交換して蒸発して室外機1に流入する。室外機1に流入した冷媒は、室外絞り機構17で減圧されて室外熱交換器6の周囲温度よりも低温となった状態で室外熱交換器6に流入する。室外熱交換器6に流入した冷媒は、室外熱交換器6周囲の空気と熱交換して蒸発して、四方切換弁5を介して圧縮機4に吸入される。
一般に、蓄熱槽を利用した暖房運転時に、蓄熱媒体8の温度が室外熱交換器6の周囲の空気温度よりも高く、蓄熱槽熱交換器7出口の冷媒温度が室外熱交換器6の周囲温度よりも高くなる場合には、蓄熱槽熱交換器7で蒸発した冷媒が、室外熱交換器6で再凝縮することになる。しかし、この発明のような冷凍サイクルを形成することにより、蓄熱槽2に流入する冷媒の温度を蓄熱媒体8の温度よりも低く、かつ室外熱交換器6に流入する冷媒の温度を室外熱交換器6の周囲温度よりも低くすることで、蓄熱槽熱交換器7と室外熱交換器6の両方で冷媒を蒸発させることが可能となる。よって従来のように蓄熱槽2で蒸発した冷媒が室外熱交換器6で再凝縮することが無くなり、蓄熱媒体8に蓄えられた熱量を、室外熱交換器6で放出することなく有効に利用することが可能となる。
なお、上述の冷凍サイクルの状態を表す圧力−エンタルピ線図を図8に示す。図中、Aは圧縮機4の出口、Bは室内熱交換器9の出口、Cは室内絞り機構10の出口、Dは畜熱槽熱交換器7の出口、Eは室外絞り機構17の出口、Fは室外熱交換器6の出口をそれぞれ示す。
実施の形態5.
上述した実施の形態4では、蓄熱槽熱交換器7での冷媒蒸発温度と、室外熱交換器6での冷媒蒸発温度を制御するために、室外絞り機構17を用いて気液二相状態の冷媒を減圧する必要がある。しかし、一般に気液二相流を所定の圧力だけ減圧するためには、液単相流を減圧する場合に比べて大口径の減圧弁を用いる必要がある。
そこで、この実施の形態5では、実施の形態4における冷凍サイクルに封入する冷媒として、R410Aを用いたものである。R410Aは、従来一般に用いられる冷媒であるR22やR407Cに比べて作動圧力が高くガス密度が大きいという特徴を有するため、気液二相流(所定の乾き度X)を所定の温度T1[℃]の飽和圧力から所定の温度T2[℃]の飽和圧力まで減圧するために必要な減圧弁の弁口径は、R22やR407Cを減圧するために必要な弁口径と比較と比べて小さくすることが可能となる。
なお、図9は、気液二相流(乾き度X)をT1[℃]の飽和圧力からT2[℃]の飽和圧力まで減圧する場合の流量と弁口径の関係を、R407CとR410Aで比較したものである。
従って、実施の形態4における冷凍サイクルに封入する冷媒として、R410Aを用いてなる実施の形態5によれば、従来の冷媒であるR22やR407Cを用いる場合と比較して、室外絞り機構17の弁口径を小さくすることが可能となるため、省スペース化、および低コスト化の効果が得られる。
この発明の実施の形態1における畜熱式空気調和装置を示す冷媒回路図である。 この発明の実施の形態2における畜熱式空気調和装置を示す冷媒回路図である。 この発明の実施の形態3における畜熱式空気調和装置を示す冷媒回路図である。 この発明の実施の形態3における蓄熱槽を利用しない暖房運転時の冷媒回路図である。 この発明の実施の形態3における冷房運転時の冷媒回路図である。 この発明の実施の形態3における霜取運転時の冷媒回路図である。 この発明の実施の形態4における畜熱式空気調和装置を示す冷媒回路図である。 この発明の実施の形態4における蓄熱槽を利用した暖房運転時の圧力−エンタルピ線図である。 この発明の実施の形態5における冷媒流量と弁口径との関係をR407CとR410Aとで比較した特性図である。
符号の説明
1 室外機 2 蓄熱槽 3 室内機 4 圧縮機 5 四方切換弁 6 室外熱交換器 7 蓄熱槽熱交換器 8 蓄熱媒体 9 室内熱交換器 10 室内絞り機構 11 バイパス配管 12 バイパス弁 13 熱交換器弁 14 三方切換弁 15四方切換弁 16 逆止弁 17 室外絞り機構。

Claims (6)

  1. 圧縮機と四方切換弁と室外熱交換器を具備した室外機と、蓄熱槽熱交換器と蓄熱媒体を具備した蓄熱槽と、室内熱交換器と室内絞り機構を具備した室内機とを、液配管とガス配管の2本の配管で接続した2管式の蓄熱式空気調和装置において、前記室外熱交換器をバイパスするバイパス配管と、このバイパス配管を流れる冷媒の流れを制御するバイパス配管制御弁とを備え、蓄熱槽を利用した暖房運転時に前記バイパス配管制御弁を制御することにより、室外熱交換器を冷媒がバイパスするようにしたことを特徴とする蓄熱式空気調和装置。
  2. バイパス配管制御弁は、バイパス配管途中に設けられたバイパス弁と、室外熱交換器の暖房運転時に冷媒が流入する入口側に設けられた熱交換器弁とで構成され、蓄熱槽を利用した暖房運転時に前記バイパス弁を開として、前記熱交換器弁を閉とすることにより、室外熱交換器を冷媒がバイパスするようにしたことを特徴とする請求項1記載の蓄熱式空気調和装置。
  3. バイパス配管制御弁は、バイパス配管の暖房運転時に冷媒が流入する入口側、室外熱交換器の暖房運転時に冷媒が流入する入口側、及び畜熱槽熱交換器の暖房運転時に冷媒が流出する出口側にそれぞれ接続された三方切換弁により構成され、蓄熱槽を利用した暖房運転時に前記三方切換弁を用いて、室外熱交換器を冷媒がバイパスするようにしたことを特徴とする請求項1記載の蓄熱式空気調和装置。
  4. バイパス配管制御弁は、バイパス配管の暖房運転時に冷媒が流入する入口側2個所、室外熱交換器の暖房運転時に冷媒が流入する入口側、及び畜熱槽熱交換器の暖房運転時に冷媒が流出する出口側にそれぞれ接続された第2の四方切換弁と、バイパス配管の入口側2個所うちの一方の配管に設けられた逆止弁とで構成され、四方切換弁を用いて、蓄熱槽を利用した暖房運転時に第2の四方切換弁を用いて、室外熱交換器を冷媒がバイパスすると共に、前記四方切換弁の一端と前記バイパス配管の一端を逆止弁を介して接続することにより、霜取運転時に冷媒が室内機および蓄熱槽を経由しない冷凍サイクルを形成することを特徴とする請求項1記載の蓄熱式空気調和装置。
  5. 圧縮機と四方切換弁と室外熱交換器を具備した室外機と、蓄熱槽熱交換器と蓄熱媒体を具備した蓄熱槽と、室内熱交換器と室内絞り機構を具備した室内機とを、液配管とガス配管の2本の配管で接続した2管式の蓄熱式空気調和装置において、前記室外熱交換器と前記蓄熱槽熱交換器の間に室外絞り機構を備え、蓄熱槽を利用した暖房運転時に前記室外絞り機構を用いて冷媒を減圧することにより、前記蓄熱槽熱交換器に流入する冷媒の温度が前記蓄熱媒体の温度よりも低く、かつ前記室外熱交換器に流入する冷媒の温度が前記室外熱交換器の周囲温度よりも低くなるようにしたことを特徴とする蓄熱式空気調和装置。
  6. 冷媒としてR410Aを用いることにより、室外絞り機構の弁口径を小さくしたことを特徴とする請求項4記載の畜熱式空気調和装置。
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