JP2800428B2 - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

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JP2800428B2
JP2800428B2 JP3009596A JP959691A JP2800428B2 JP 2800428 B2 JP2800428 B2 JP 2800428B2 JP 3009596 A JP3009596 A JP 3009596A JP 959691 A JP959691 A JP 959691A JP 2800428 B2 JP2800428 B2 JP 2800428B2
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heat exchanger
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pipe
reducing mechanism
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2400/00General features or devices for refrigeration machines, plants or systems, combined heating and refrigeration systems or heat-pump systems, i.e. not limited to a particular subgroup of F25B
    • F25B2400/13Economisers

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、室外と室内とに減圧機
構を備えた空気調和装置に係り、特に、冷媒配管を細管
化するための対策に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば実開平1―16977
2号公報に開示される如く、図4に示すように、圧縮機
(a)及び蒸発器となる熱源側熱交換器(b)及び減圧
機構(c)を室外に、レシ―バ(d)及び凝縮器となる
利用側熱交換器(e)を室内にそれぞれ配置し、上記各
機器(a〜e)を冷媒配管で順次接続してなる主冷媒回
路(f)を備えた空気調和装置において、上記主冷媒回
路(f)の減圧機構(c)−レシ―バ(d)間と圧縮機
(a)の吸入管とをバイパス接続する冷媒冷却用バイパ
ス路(g)を設け、この冷媒冷却用バイパス路(g)に
キャピラリチュ―ブ(h)を介設し、さらに冷媒冷却用
バイパス路(g)のキャピラリチュ―ブ(h)下流側配
管を流通する冷媒と減圧機構(c)直前の液管を流通す
る冷媒との熱交換を行うための熱交換器(i)を設け、
この熱交換器(i)で冷媒冷却用バイパス路(g)のキ
ャピラリチュ―ブ(h)で減圧された冷媒と主冷媒回路
(f)中の液冷媒との熱交換を行わせ、減圧機構(c)
直前の液冷媒を冷却することにより、液冷媒の比体積を
適度に調節し、もって、冷凍能力の拡大を図ろうとする
ものは公知の技術である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のものでは、
冷媒は図中実線矢印に示すように流れ、その冷媒状態
は、図5のモリエル線図に示すようになる。すなわち、
冷媒冷却用バイパス路(g)側に流れた冷媒は、図中
からの状態まで減圧された後、の状態で吸入管に戻
る。そして、上記熱交換器(i)において、の状態の
冷媒との状態の冷媒との熱交換が行われて、各々と
の状態に変化する結果、減圧機構(c)に流通する冷
媒は冷却されて比体積が小さくなり、吸入管に合流する
冷媒()は湿りガスとなる。その結果、長い液管中を
通過する間の圧力損失により比体積が増大した冷媒
()が元の状態に小さくなるので減圧機構(c)での
減圧流量制御機能が正常に維持され、一方、圧縮機
(a)の吸入側では熱源側熱交換器(b)通過後の過熱
ガス()が冷媒()のインジェクション効果によっ
て、温度低下し、適正な過熱蒸気となって、圧縮機
(a)に吸入される。つまり、熱交換させる冷媒間の温
度差(Δt)を大きくとることができるので、冷却が十
分に行われるのである。
【0004】ところで、近年、空気調和装置における冷
媒充填量の低減が要請されており、そのためには液配管
の小径化を図る必要があるが、その場合、上記従来のも
のでは、以下のような問題が生じる。
【0005】すなわち、減圧機構として室外減圧機構と
室内減圧機構とを備えた冷暖房両用の空気調和装置にお
いて(特にいわゆるマルチ形空気調和装置の場合)、上
記従来のものを適用すると、両減圧機構間の液管から冷
媒冷却用バイパス路(g)が分岐する構成となるが、例
えば冷房運転時、冷媒は室外減圧機構を通過することに
より減圧され、また、冷媒配管が細いので圧力損失が大
きいことから、図5において冷媒冷却用バイパス路
(g)との分岐部の冷媒状態()の圧力は、図中破線
矢印に示すようにかなり低下することになる。したがっ
て、熱交換させる冷媒間の温度差(Δt)が小さくなる
とともに、冷媒冷却用バイパス路(g)との分岐部で体
積増加に伴ない液冷媒の一部がガス化するいわゆるフラ
ッシュ現象が生じ、冷媒冷却用バイパス路(g)への冷
媒バイパス量が不安定になる虞れがあった。また、フラ
ッシュした冷媒が冷媒冷却用バイパス路(g)に流れる
と、減圧機構(h)により流通が阻害されるので、熱交
換器(i)による冷媒冷却効果がさらに低下するという
問題があった。
【0006】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、冷媒配管の小径化に伴なう圧力損失
に起因する冷却能力の減小や冷媒のフラッシュを有効に
防止しうる手段を講じることにより、主冷媒回路中の液
冷媒の冷却効果を確保し、もって、冷媒配管の小径化に
よる冷媒充填量の低減を可能とすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明の講じた手段は、図1に示すよう
に、圧縮機(1)、熱源側熱交換器(3)、室外減圧機
構(4)、室内減圧機構(6)及び利用側熱交換器
(7)を冷媒配管(9)で順次接続してなる主冷媒回路
(10)を備えた空気調和装置を対象とする。
【0008】さらに、空気調和装置に、上記主冷媒回路
(10)の熱源側熱交換器(3)−室外減圧機構(4)
間の液管と吸入ラインとをバイパス接続する冷媒冷却用
バイパス路(11A)と、該冷媒冷却用バイパス路(1
1A)に介設された減圧機構(13)と、上記冷媒冷却
用バイパス路(11A)の減圧機構(13)下流側の配
管を流通する冷媒と上記主冷媒回路(10)の各減圧機
構(4,5)間の液管を流通する冷媒との間で熱交換を
行うための熱交換器(12)とを設ける構成としたもの
である。
【0009】更に、上記圧縮機(1)の吐出管と室外減
圧機構(4)−室内減圧機構(6)間の液管とをバイパ
ス接続する高圧制御用バイパス路(20)を設け、該高
圧制御用バイパス路(20)に開閉弁(21)と高圧制
御用減圧機構(22)とを設けている。
【0010】請求項2の発明の講じた手段は、図2に示
すように、上記請求項1の発明における冷媒冷却用バイ
パス路(11A)に代えて、上記熱源側熱交換器(3)
の分流液管(31a)と吸入ラインとをバイパス接続す
る冷媒冷却用バイパス路(11B)を設け、該冷媒冷却
用バイパス路(11B)に減圧機構(13)を介設す
る。
【0011】さらに、上記冷媒冷却用バイパス路(11
B)の減圧機構(13)下流側の配管を流通する冷媒と
上記主冷媒回路(10)の各減圧機構(4,5)間の液
管を流通する冷媒との間で熱交換を行うための熱交換器
(12)を設けたものである。
【0012】請求項3の発明の講じた手段は、図3に示
すように、上記請求項1の発明における冷媒冷却用バイ
パス路(11A)に代えて、圧縮機(1)の吐出管と吸
入ラインとをバイパス接続する冷媒冷却用バイパス路
(11C)を設け、該冷媒冷却用バイパス路(11C)
に、上記熱源側熱交換器(3)の補助熱交換器(3a)
と減圧機構(13)とを上流側から順に介設する。
【0013】さらに、上記冷媒冷却用バイパス路(11
C)の減圧機構(13)下流側の配管を流通する冷媒と
上記主冷媒回路(10)の各減圧機構(4,5)間の液
管を流通する冷媒との間で熱交換を行うための熱交換器
(12)を設けたものである。
【0014】また、請求項4の発明の講じた手段は、上
記請求項2又は3の発明において、圧縮機(1)の吐出
管と室外減圧機構(4)−室内減圧機構(6)間の液管
とをバイパス接続する高圧制御用バイパス路(20)を
設け、該高圧制御用バイパス路(20)に開閉弁(2
1)と高圧制御用減圧機構(22)とを設けたものであ
る。
【0015】請求項5の発明の講じた手段は、上記請求
項1,2又は3の発明において、主冷媒回路(10)
に、複数組の利用側熱交換器(6)及び室内減圧機構
(5)を互いに並列に配置する構成としたものである。
【0016】
【作用】以上の構成により、請求項1の発明では、冷媒
冷却用バイパス路(11A)が主冷媒回路(10)の熱
源側熱交換器(3)−室外減圧機構(4)間の液管から
分岐して設けられているので、室外減圧機構(4)によ
る減圧作用を受ける前に液冷媒の一部が冷媒冷却用バイ
パス路(11A)に分流される。つまり、冷媒の圧力損
失が低減するので、冷媒配管の小径化による圧力損失の
増大が相殺され、熱交換器(12)で熱交換される冷媒
間の温度差が十分確保される。したがって、冷凍効果の
向上や過熱運転の防止効果が確保され、冷媒配管の小径
化による冷媒充填量の低減が可能となる。
【0017】加えて、冷房運転時、低外気時の高圧制御
用バイパス路(20)を介して導入されるホットガスが
液管に混入した場合、液管では冷媒のエンタルピが大き
くなるので、その下流側から冷却用冷媒をバイパスさせ
ても、冷媒冷却のために必要な温度差を確保することが
できない虞れが生じるが、冷媒冷却用バイパス路(1
1)が、ホットガスが導入される部位(室外減圧機構
(4)下流側)よりも上流側(室外減圧機構(4)上流
側)から分岐しているので、ホットガスが導入されない
冷媒で主冷媒回路(10)中の液冷媒が冷却されること
になり、運転条件の変化に拘らず安定した冷却効果が維
持される。
【0018】請求項2の発明では、冷房運転時、熱源側
熱交換器(3)で凝縮液化された冷媒が、各分流液管
(31a,31b),…から流出する際、条件によって
は、流通面積の増大によってフラッシュを生じる虞れが
あるが、冷媒冷却用バイパス路(11B)が熱源側熱交
換器(3)の分流液管(31a)から分岐しているの
で、このような条件下でも、フラッシュの影響を受ける
ことがない。したがって、請求項1の発明よりも広い条
件下で、熱交換器(12)における冷媒冷却効果が良好
に維持されることになる。
【0019】請求項3の発明では、冷媒冷却用バイパス
路(11C)において、主冷媒回路(10)の液管から
冷媒をバイパスさせることなく、補助熱交換器(3a)
で凝縮液化された冷媒との熱交換により液管中の液冷媒
が冷却されるので、主冷媒回路(10)の液管における
フラッシュの影響を受けることがない。すなわち、冷房
運転中には請求項1や2の発明よりも広い条件の変化に
対しても確実に冷媒の冷却効果が維持されるとともに、
暖房運転時、各室内ユニット(A〜C)から流入する液
冷媒が過度にフラッシュしているような条件下でも、液
冷媒の冷却効果が維持されることになる。
【0020】請求項4の発明では、冷房運転時、低外気
時の高圧制御用バイパス路(20)を介して導入される
ホットガスが液管に混入した場合、液管では冷媒のエン
タルピが大きくなるので、その下流側から冷却用冷媒を
バイパスさせても、冷媒冷却のために必要な温度差を確
保することができない虞れが生じるが、冷媒冷却用バイ
パス路(11)が、ホットガスが導入される部位(室外
減圧機構(4)下流側)よりも上流側(室外減圧機構
(4)上流側)から分岐しているので、ホットガスが導
入されない冷媒で主冷媒回路(10)中の液冷媒が冷却
されることになり、運転条件の変化に拘らず安定した冷
却効果が維持される。
【0021】請求項5の発明では、特にマルチ形空気調
和装置の場合、冷媒配管長が長く、しかも各室内ユニッ
トの負荷の相違等から冷媒充填量を低減すると冷媒循環
量が不足気味になることがあり、フラッシュの生じる蓋
然性が高くなるが、上記請求項1,2又は3の発明の冷
媒冷却作用が著しく得られる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図1〜図4
に基づき説明する。
【0023】図1は第1実施例に係る空気調和装置の冷
媒配管系統を示し、一台の室外ユニット(X)に対して
三台の室内ユニット(A〜C)が並列に接続されたマル
チ形に構成されている。上記室外ユニット(X)には、
吸入した冷媒を圧縮して吐出する圧縮機(1)と、冷房
運転時には図中実線のごとく、暖房運転時には図中破線
のごとく接続が切換わる四路切換弁(2)と、冷房運転
時には凝縮器として、暖房運転時には蒸発器として機能
する熱源側熱交換器(3)と、暖房運転時に冷媒を減圧
する室外減圧機構として機能する室外電動膨張弁(4)
と、液冷媒を貯溜するためのレシ―バ(5)と、上記圧
縮機(1)に吸入される冷媒中の液冷媒を除去するアキ
ュムレ―タ(8)とが主要機器として配置されており、
上記各機器は主冷媒配管(9)により直列に接続されて
いる。
【0024】一方、上記各室内ユニット(A〜C)は同
一構成を有し、それぞれ冷房運転時には蒸発器として、
暖房運転時には凝縮器として機能する利用側熱交換器
(7)と、冷房運転時には冷媒を減圧し、暖房運転時に
は冷媒流量を調節する室内減圧機構としての室内電動膨
張弁(6)とを備えており、上記各室内ユニット(A〜
C)の各機器(6,7)は上記主冷媒配管(9)の両端
に設けられた液分流器(14)及びガス分流器(15)
から分岐される分岐管(9a〜9c)内に介設されてい
る。すなわち、上記各機器(1〜8)は、主冷媒配管
(9)及び分岐管(9a〜9c)により、閉回路を形成
するように順次接続され、熱移動を生じさせるように冷
媒が循環する主冷媒回路(10)が構成されている。
【0025】ここで、本発明の特徴として、上記主冷媒
回路(10)の熱源側熱交換器(3)−室外電動膨張弁
(4)間の液管上の一部位(点(P))と吸入ライン上
の一部位(点(S))とは冷媒冷却用バイパス路(11
A)によりバイパス接続されていて、該冷媒冷却用バイ
パス路(11A)には、冷媒の減圧を行う減圧機構とし
ての第1キャピラリチュ―ブ(13)が介設されてい
る。そして、該冷媒冷却用バイパス路(11A)の第1
キャピラリチュ―ブ(13)下流側の配管と、上記主冷
媒回路(10)のレシ―バ(5)−室内電動膨張弁
(6)間の液管とを共通の容器内に収納する熱交換器
(12)が設けられており、該熱交換器(12)におい
て各配管内の冷媒の間で熱交換を行うようになされてい
る。すなわち、冷媒冷却用バイパス路(11A)の第1
キャピラリチュ―ブ(13)で減圧された冷媒により、
主冷媒回路(10)の液管中の液冷媒を冷却するように
なされている。
【0026】また、上記圧縮機(1)の吐出管と主冷媒
回路(10)の室外電動膨張弁(4)−レシ―バ(5)
間の液管との間には、高圧制御用バイパス路(20)が
設けられていて、該高圧制御用バイパス路(20)に
は、バイパス路(20)を開閉する開閉弁(21)と第
2キャピラリチュ―ブ(22)とが設けられている。つ
まり、冷房運転中の低外気時に、ホットガスの一部を液
管側にバイパスすることにより、高圧側圧力の過上昇を
防止するようにしている。
【0027】上記の構成を有する空気調和装置におい
て、冷房運転時、四路切換弁(2)の接続が図中実線側
となり、冷媒は図中実線矢印の方向に流れる。すなわ
ち、圧縮機(1)に吸入された低圧のガス冷媒()が
高圧冷媒()として吐出される。さらに、熱源側熱交
換器(3)で凝縮液化され、高圧液冷媒()となり、
室外電動膨張弁(4)で流量調節による減圧を受けて、
レシ―バ(5)に貯溜される。そして、レシ―バ(5)
から熱交換器(12)を通過した冷媒()が、液分流
器(14)で各分岐管(9a〜9c)に分岐して各室内
ユニット(A〜C)に流れ、各室内電動膨張弁(6)で
減圧されて低圧液冷媒()となった後、利用側熱交換
器(7)で蒸発し、低圧ガス冷媒()となってアキュ
ムレ―タ(8)を経て圧縮機(1)に戻るように循環す
る。一方、冷媒冷却用バイパス路(11A)では、主冷
媒回路(10)から一部の冷媒()が分岐して、第1
キャピラリチュ―ブ(13)で減圧を受けて低圧かつ低
温の冷媒()となり、熱交換器(12)を通過するこ
とにより温度上昇した冷媒()として吸入ラインに合
流する。また、暖房運転時には、その逆の循環となる。
【0028】そのとき、上記実施例では、冷媒冷却用バ
イパス路(11A)が主冷媒回路(10)の熱源側熱交
換器(3)−室外電動膨張弁(4)間の液管から分岐し
て設けられているので、室外電動膨張弁(4)による減
圧作用を受ける前に液冷媒の一部が冷媒冷却用バイパス
路(11A)に分流されることになり、圧力損失が低減
する。すなわち、図5のモリエル線図において、冷媒冷
却用バイパス路(11A)の分岐部(点(P))の冷媒
()の圧力は図中点線矢印のごとく上昇している。そ
して、その後、室外減圧機構(4)や途中の配管によっ
て減圧されても(図中一点鎖線矢印参照)、上述の上昇
効果と相殺され、冷却効果が良好に維持されることにな
る。したがって、冷媒配管を小径としても、熱交換器
(12)で熱交換される冷媒間の温度差Δtが十分確保
され、よって、冷凍能力の向上効果や過熱運転の防止効
果を有効に確保しながら、冷媒配管(9)の小径化によ
る冷媒充填量の低減を図ることができるのである。ま
た、同じ作用により、冷媒配管長の延長を図ることもで
きる。
【0029】なお、上記第1実施例では、空気調和装置
を冷暖両用としたが、冷房専用機でも、低外気時におけ
る冷媒流量調節のために熱源側熱交換器(3)出口に減
圧機構を配置することがあり、本発明はかかる場合に
も、上述のような効果を発揮することができる。
【0030】次に、第2実施例について図2に基づき説
明する。図2は第2実施例における空気調和装置の冷媒
配管系統を示し、主冷媒回路(10)の構成は上記第1
実施例と同様である。ここで、本実施例では、熱源側熱
交換器(3)の分流器(32)から分岐する分流液管
(31a,31b,…)のうちの一の分流液管(31
a)の一部位(点(Q))と吸入ライン上の点(S)と
の間に冷媒冷却用バイパス路(11B)が設けられてい
る。また、圧縮機(1)の吐出管と主冷媒回路(10)
の室外電動膨張弁(4)−レシ―バ(5)間の液管との
間には、高圧制御用バイパス路(20)が設けられてい
て、該高圧制御用バイパス路(20)には、バイパス路
(20)を開閉する開閉弁(21)と第2キャピラリチ
ュ―ブ(22)とが設けられている。つまり、冷房運転
中の低外気時に、ホットガスの一部を液管側にバイパス
することにより、高圧側圧力の過上昇を防止するように
している。その他の構成は上記第1実施例と同じであ
る。
【0031】したがって、本第2実施例では、冷房運転
時、熱源側熱交換器(3)で凝縮液化された冷媒が、各
分流液管(31a,31b,…)から分流器(32)出
口に流れる際、条件によっては、流通面積の増大によっ
てフラッシュを生じる虞れがあるが、冷媒冷却用バイパ
ス路(11B)が熱源側熱交換器(3)の分流液管(3
1a)から分岐しているので、このような条件下でも、
フラッシュの影響を受けることがない。すなわち、熱交
換器(12)における冷却効果が良好に維持され、上記
第1実施例の効果を維持することができる。
【0032】特に、冷房運転時における低外気時の高圧
制御用バイパス路(20)を設けたものでは、ホットガ
スが混入した液管では冷媒のエンタルピが大きくなるの
で、その下流側から冷却用冷媒をバイパスさせても、上
記図5のような十分な温度差Δtを確保することができ
ないことになる。それに対して、上記第2実施例では、
ホットガスが導入される室外電動膨張弁(4)下流側よ
りも上流側(冷房運転時における室外電動膨張弁(4)
上流側から分岐した冷媒で主冷媒回路(10)中の液冷
媒が冷却されるので、上記のような問題は生じず、よっ
て、運転条件の変化にかかわらず安定した冷却量を確保
することができる。
【0033】次に、第3実施例について、図3に基づき
説明する。図3は第3実施例における空気調和装置の冷
媒配管系統を示し、本実施例では、吐出管の一部位(点
(R))と吸入ライン上の上記点(S)との間に冷媒冷
却用バイパス路(11C)が設けられている。そして、
この冷媒冷却用バイパス路(11C)には、上記熱源側
熱交換器(3)と共通の空気通路に配置される補助熱交
換器(3a)が設けられており、その下流側に上記第1
実施例におけると同様の第1キャピラリチュ―ブ(1
3)及び熱交換器(12)が設けられている。
【0034】したがって、本第3実施例では、冷媒冷却
用バイパス路(11C)において、主冷媒回路(10)
の液管から冷媒をバイパスさせることなく、補助熱交換
器(3a)で凝縮液化された冷媒との熱交換により液管
中の液冷媒が冷却されるので、主冷媒回路(10)の液
管におけるフラッシュの影響を受けることがない。すな
わち、運転条件の広い変化に対しても確実に冷媒の冷却
効果を維持することができる。さらに、本実施例では、
冷房運転時だけでなく、暖房運転時において、各室内ユ
ニット(A〜C)から流入する液冷媒が過度にフラッシ
ュしているような条件下でも、液冷媒を冷却して、その
比体積を低下させることができる利点がある。
【0035】なお、本発明は、上記実施例のようなマル
チ形空気調和装置に限定されるものではないが、特にマ
ルチ形空気調和装置の場合、冷媒配管長が長く、しかも
各室内ユニットの負荷の相違等から冷媒充填量を低減す
ると冷媒循環量が不足気味になることがあり、フラッシ
ュの生じる蓋然性が高くなるが、本発明を適用すること
によって、上述のようにフラッシュの発生を有効に防止
することができ、よって、著効を発揮することができ
る。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、空気調和装置の構成として、圧縮機、熱源側熱
交換器、室外減圧機構、室内減圧機構及び利用側熱交換
器を冷媒配管で順次接続して主冷媒回路を形成するとと
もに、主冷媒回路の熱源側熱交換器−室外減圧機構間の
液管と吸入ラインとを減圧機構を介して冷媒冷却用バイ
パス路でバイパス接続し、この冷媒冷却用バイパス路の
減圧機構下流側の配管を流通する冷媒と主冷媒回路の各
減圧機構間の液管を流通する冷媒との間で熱交換を行う
ための熱交換器を設けたので、室外減圧機構による減圧
作用を受ける前に液冷媒の一部を冷媒冷却用バイパス路
に分流することにより、冷媒配管の小径化による圧力損
失の増大に起因する液管でのフラッシュの発生を有効に
防止することができ、よって、冷媒冷却用バイパス路に
よる冷凍能力の向上効果や過熱運転の防止効果を維持し
ながら、冷媒配管の小径化や配管長の延長を図ることが
できる。
【0037】更に、上記圧縮機の吐出管と室外減圧機構
−室内減圧機構間の液管とを開閉弁及び高圧制御用減圧
機構を介して高圧制御用バイパス路によりバイパス接続
するようにしたので、冷房運転中における低外気時、高
圧制御用バイパス路を介して導入されるホットガスの混
入による冷媒のエンタルピの増大の影響を受けることな
く、冷媒冷却のために必要な温度差を確保することがで
き、よって、運転条件の変化に拘らず安定した冷却効果
が維持される。
【0038】請求項2の発明によれば、上記請求項1の
発明の構成における冷媒冷却用バイパス路を設けたもの
であるが、該冷媒冷却用バイパス路を熱源側熱交換器の
分流液管から分岐させるようにしたので、熱源側熱交換
器で凝縮液化された冷媒が各分流液管から流出する際に
生じるフラッシュの影響を受けることなく主冷媒回路の
液管中の冷媒を冷却することができ、よって、請求項1
の発明よりも広い条件下で、熱交換器における冷媒冷却
効果を良好に維持することができる。
【0039】請求項3の発明によれば、上記請求項1の
発明の構成における冷媒冷却用バイパス路を吐出管から
分岐させ、さらにこのバイパス路に熱源側熱交換器の補
助熱交換器を介設するようにしたので、主冷媒回路の液
管におけるフラッシュの影響を受けることなく、補助熱
交換器で凝縮液化された液冷媒で液管中の液冷媒を冷却
することができ、よって、冷房運転中には請求項1や2
の発明よりも広い条件の変化に対しても確実に冷媒の冷
却効果を維持しうるとともに、暖房運転時にも、各室内
の利用側熱交換器から流入する液冷媒の状態如何に拘ら
ず、液冷媒の冷却効果を維持することができる。
【0040】請求項4の発明によれば、上記請求項2又
は3の発明において、圧縮機の吐出管と室外減圧機構−
室内減圧機構間の液管とを開閉弁及び高圧制御用減圧機
構を介して高圧制御用バイパス路によりバイパス接続す
るようにしたので、冷房運転中における低外気時、高圧
制御用バイパス路を介して導入されるホットガスの混入
による冷媒のエンタルピの増大の影響を受けることな
く、冷媒冷却のために必要な温度差を確保することがで
き、よって、運転条件の変化に拘らず安定した冷却効果
が維持される。
【0041】請求項5の発明では、上記請求項1,2,
又は3の発明において、室内減圧機構及び利用側熱交換
器の複数組を主冷媒回路に並列に配置したので、冷媒配
管長が長く、冷媒充填量の低減に応じて冷媒循環量が不
足気味に陥り易い空気調和装置においても、フラッシュ
の発生を防止することができ、よって、上記各発明の著
効を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る空気調和装置の冷媒配管系統
図である。
【図2】第2実施例に係る空気調和装置の冷媒配管系統
図である。
【図3】第3実施例に係る空気調和装置の冷媒配管系統
図である。
【図4】従来の技術における空気調和装置の冷媒配管系
統図である。
【図5】空気調和装置における冷媒状態の変化を示すモ
リエル線図である。
【符号の説明】
1 圧縮機 3 熱源側熱交換器 4 室外電動膨張弁(室外減圧機構) 6 室内電動膨張弁(室内減圧機構) 7 利用側熱交換器 9 冷媒配管 10 主冷媒回路 11 冷媒冷却用バイパス路 12 熱交換器 13 第1キャピラリチュ―ブ(減圧機構) 20 高圧制御用バイパス路 21 開閉弁 22 高圧制御用減圧機構 31a 分流液管

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機(1)、熱源側熱交換器(3)、
    室外減圧機構(4)、室内減圧機構(6)及び利用側熱
    交換器(7)を冷媒配管(9)で順次接続してなる主冷
    媒回路(10)を備えた空気調和装置であって、 上記主冷媒回路(10)の熱源側熱交換器(3)−室外
    減圧機構(4)間の液管と吸入ラインとをバイパス接続
    する冷媒冷却用バイパス路(11A)と、該冷媒冷却用
    バイパス路(11A)に介設された減圧機構(13)
    と、上記冷媒冷却用バイパス路(11A)の減圧機構
    (13)下流側の配管を流通する冷媒と上記主冷媒回路
    (10)の各減圧機構(45)間の液管を流通する冷
    媒との間で熱交換を行うための熱交換器(12)とを備
    る一方、 上記圧縮機(1)の吐出管と室外減圧機構(4)−室内
    減圧機構(6)間の液管とをバイパス接続する高圧制御
    用バイパス路(20)が設けられ、該高圧制御用バイパ
    ス路(20)には、開閉弁(21)と高圧制御用減圧機
    構(22)とが設けられている ことを特徴とする空気調
    和装置。
  2. 【請求項2】 圧縮機(1)、熱源側熱交換器(3)、
    室外減圧機構(4)、室内減圧機構(6)及び利用側熱
    交換器(7)を冷媒配管(9)で順次接続してなる主冷
    媒回路(10)を備えた空気調和装置であって、 上記熱源側熱交換器(3)の分流液管(31a)と吸入
    ラインとをバイパス接続する冷媒冷却用バイパス路(1
    1B)と、該冷媒冷却用バイパス路(11B)に介設さ
    れた減圧機構(13)と、上記冷媒冷却用バイパス路
    (11B)の減圧機構(13)下流側の配管を流通する
    冷媒と上記主冷媒回路(10)の各減圧機構(45)
    間の液管を流通する冷媒との間で熱交換を行うための熱
    交換器(12)とを備えたことを特徴とする空気調和装
    置。
  3. 【請求項3】 圧縮機(1)、熱源側熱交換器(3)、
    室外減圧機構(4)、室内減圧機構(6)及び利用側熱
    交換器(7)を冷媒配管(9)で順次接続してなる主冷
    媒回路(10)を備えた空気調和装置であって、 上記圧縮機(1)の吐出管と吸入ラインとをバイパス接
    続する冷媒冷却用バイパス路(11C)と、該冷媒冷却
    用バイパス路(11C)に介設された上記熱源側熱交換
    器(3)の補助熱交換器(3a)と、上記冷媒冷却用バ
    イパス路(11C)の上記補助熱交換器(3a)下流側
    に介設された減圧機構(13)と、上記冷媒冷却用バイ
    パス路(11)の減圧機構(13)下流側の配管を流通
    する冷媒と上記主冷媒回路(10)の各減圧機構(4
    5)間の液管を流通する冷媒との間で熱交換を行うため
    の熱交換器(12)とを備えたことを特徴とする空気調
    和装置。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3記載の空気調和装置にお
    いて、 圧縮機(1)の吐出管と室外減圧機構(4)−室内減圧
    機構(6)間の液管とをバイパス接続する高圧制御用バ
    イパス路(20)が設けられ、該高圧制御用バイパス路
    (20)には、開閉弁(21)と高圧制御用減圧機構
    (22)とが設けられていることを特徴とする空気調和
    装置。
  5. 【請求項5】 請求項1,2又は3記載の空気調和装置
    において、 主冷媒回路(10)において、複数組の利用側熱交換器
    (6)及び室内減圧機構(5)が互いに並列に配置され
    ていることを特徴とする空気調和装置。
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