JP4268516B2 - 速重合性/硬化性エピスルフィド系組成物、重合/硬化方法、およびそれから得られた光学製品 - Google Patents

速重合性/硬化性エピスルフィド系組成物、重合/硬化方法、およびそれから得られた光学製品 Download PDF

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Description

本発明は、重合した/硬化したエピスルフィド系樹脂を製造するための室温または熱重
合性/硬化性エピスルフィド系組成物、特に、急速に重合できる/硬化できるエピスルフィド系組成物、またはそのようなエピスルフィド系樹脂を製造するための室温または熱重合方法に関する。
本発明の重合性組成物および重合方法は、レンズ、プリズム、光学繊維、フィルターのような光学製品を製造するため、または情報記録材料のような別種の材料を製造するために特に有用である。
本発明の重合性組成物および重合方法は、また、種々のコーティング、および、特に光学用途のコーティングに格別適している。
プラスチック材料は、軽さ、高耐衝撃性および有機染料を含む浴に浸漬することによる染色性が理由で、光学分野、および特に眼科分野で広く使用されている。
n=1.6またはそれ以上の高い反射率を有する光学的に透明なプラスチック材料が最近開発されているが、それからは、同等の矯正力(光出力)を有する、より薄いレンズのような光学製品を製造することが可能である。
そのような材料の一種はエピスルフィド系樹脂を含有している。
特許文献1は、特に眼鏡のレンズ材料のような光学材料の製造のためのジエピスルフィドの熱重合および硬化を開示している。ジエピスルフィドのこの熱重合/硬化は数時間、通常は約20時間続く。
エピスルフィド化合物とそれらの重合方法は特許文献2および特許文献3に開示されている。
不運なことに、これらの重合性組成物の重合は、細い筋や歪みがない完全に重合した製品を得るために、長い熱サイクル、通常は8時間〜数日を必要とする。
特許文献4は触媒として下記式の塩を用いた、エピスルフィド化合物の熱または室温重合を開示している。好ましい触媒はKSCNである。
Figure 0004268516
ここで、MP+は、アルカリ金属、アルカリ土類金属、遷移金属、およびアンモニウム基からなる群から選ばれるカチオンであり、
は条件0.5≦pKa≦14を満たす酸のアニオンであり、
Pはカチオンの価数であって、
n=mxpである。
特許文献4の塩触媒を用いたときは、重合時間は大変顕著に短縮されるが、細い筋や黄色化への誘引がない、または暴走反応がない、ある種のエピスルフィドの重合の促進に対する要求は依然としてある。
US-A-5,807,975明細書 EP-A-761,665公報 EP-A-785,194公報 US SN 09/748,653明細書
かくして、本発明の目的は、短時間、典型的には6時間未満で、熱重合または室温重合できるエピスルフィド系樹脂製造用重合性組成物を提供することである。
本発明はまた先行技術の方法より短い硬化時間を必要とするエピスルフィド系樹脂を製造するための重合方法、特に室温または熱重合方法に関する。
本発明はさらに重合性組成物の重合から生じるエピスルフィド系樹脂からなるレンズのような光学製品に関する。
エピスルフィド系樹脂を製造するために,重合性組成物に、特別な種類の塩の少なくとも一つの塩と少なくとも一つの三級アミンとを含有する触媒系の有効量を用いることによって、光学的に透明で、細い筋がなく、良好な機械的、スクラッチおよび熱的抵抗性がある重合した樹脂を得る一方、典型的には6時間未満という、非常に短い重合サイクルを使用することが可能になったことが今発見された。
本発明によれば、
a)少なくとも一つのエピスルフィド基および、エピスルフィド基と重合可能な少なくとも一つの官能基を有する、少なくとも一つのエピスルフィド化合物、および
b)−少なくとも一つの下記式の塩、
Figure 0004268516

ここで、M p+は、アルカリ金属、アルカリ土類金属、遷移金属、およびRがアルキル基である式NR+ 4のアンモニウム基からなる群から選ばれるカチオンであり、
は、相当する酸YHが、pKaの条件0.5≦pKa≦14を満たすようなアニオンであり、
はカチオンの価数であり
n=mxp、
−重合反応の反応性を増大させる少なくとも1つの電子供与性化合物、および
−少なくとも一つの三級アミン
を含有する有効量の重合触媒系
を含有するエピスルフィド系樹脂を製造するための熱重合性または室温重合性組成物が提供される。
本発明によれば、触媒系の塩の好ましい金属カチオンはLi+、Na+、K+、Rb+、Mg2+、Ca2+およびAl3+である。特に好ましい金属カチオンは、それらの着色がなく、組成物に対し良好な溶解性を有するので、Li+、Na+およびK+である。遷移金属はその塩が着色組成物であり、それゆえ着色した重合樹脂を導くため好ましくない。
好ましいNR+ 4基は、RがC1〜Cのアルキル基、より好ましくはメチル、エチル、プロピル、ブチルまたはヘキシル基である。
好ましくは、Yが条件0.5≦pKa≦10、より好ましくは条件0.5≦pKa≦8を満たすことに相当する酸YHのようなアニオンである。
好ましくは、アニオンYはチオシアネート、カーボキシレート、チオカーボキシレート、アセチルアセトネート、ジケトン、アセト酢酸エステル、マロン酸エステル、シアノ酢酸エステル、ケトニトリルおよびRが置換または非置換のアルキル基またはフェニル基である式RSのアニオンからなる群から選ばれる。
好ましくは、アルキル基はメチル、エチルおよびプロピルのようなC1〜Cのアルキル基である。
好ましいアニオンYはSCN、アセチルアセトネート、アセテート、チオアセテート、フォルメートおよびベンゾエートである。
最も好ましいのはKSCNである。
一般的に、塩は組成物中の重合性モノマーの全重量に基づいて0.001〜2.5%、好ましくは0.001〜1%の範囲の量で存在する。
本発明によれば、触媒系の三級アミンは式
(R)3N (I)
ただし、R基は相互に独立した、アルキル基、一般的にはメチル、エチルおよびプロピルのようなC1〜Cのアルキル基、好ましくはメチル基、シクロアルキル基、一般的にはシクロペンチル、シクロヘキシルおよびシクロヘプチルのようなC5〜C10のシクロアルキル基、好ましくはシクロヘキシル基、またはそれらの混合物で表される。
好ましい三級アミンに、N,N−ジメチルシクロヘキシルアミンおよびN,N−ジシクロヘキシルメチルアミンが挙げられる。
一般的には、三級アミンは、組成物中の重合性モノマーの全重量に基づいて0.5〜5%、好ましくは0.05〜2%の範囲の量で存在する。
好ましい実施態様において、本発明によれば、触媒系はさらに少なくとも一つの電子供与性化合物を含有する。電子供与性化合物は、好ましくはアセトニトリル化合物、アミド化合物、スルフォン、スルフォキシド、トリアルキルフォスファイト、トリアリルフォスファイト、ニトロ化合物、エチレングリコールエーテル、クラウンエーテルおよびクリプテートからなる群から選ばれる。
アセトニトリル化合物の例は、
Figure 0004268516

ここで、Rはアルキル基、好ましくはメチル、エチル、プロピルおよびブチルのようなC1〜Cのアルキル基である。
アミド化合物は一級、二級または三級アミド化合物である。
トリアルキルフォスファイトおよびトリアリルフォスファイトは次式で示される。
Figure 0004268516

ここで、R、R’、R’’はいずれかがアルキル基、好ましくはC1〜Cのアルキル基またはフェニル基のようなアリル基である。好ましいのは、例えば(C25O)3Pのトリアルキルフォスファイトである。
電子供与性化合物は、好ましくはクラウンエーテルおよびクリプテートから選ばれる。
これらの環状分子は、ヘテロ原子または金属の大きさと「篭」の大きさの間のもの、すなわち、ヘテロ原子と環の大きさの間のものが、通常良好な融通性を示すので選ばれる。
好ましいクラウンエーテルおよびクリプテートは下記式で示される。
Figure 0004268516

および
Figure 0004268516

ここで、X1はO、SまたはNHを表し、x1 は3〜6、好ましくは3〜4の整数であり、n 1 は2または3であり
2、X3およびX4はOまたはSを表し、n2、n3、n4、y2、y3、y4は2または3であり、およびx2、3、4は2または3である。
好ましいクラウンエーテルおよびクリプテートに、下記の化合物が挙げられる。
Figure 0004268516

Figure 0004268516

Figure 0004268516

および
Figure 0004268516
電子供与性化合物は重合性モノマーの全重量に基づいて、0〜5重量%、好ましくは0〜1重量%の範囲で存在する。
好ましい電子供与性化合物はクラウンエーテル、クリプテート、トリアルキルフォスフ
ァイト、およびアセトニトリル化合物であり、最も好ましいのは18−クラウン−6、18−クラウン−7、15−クラウン−5および15−クラウン−6である。
本発明の重合性組成物は、モノマー中に塩触媒の溶解を促進する溶媒を含有してもよい。
アセトニトリル、テトラヒドロフランまたはジオキサンのようなある極性有機溶媒を使
用することができる。しかし、気泡発生を防止するために、ヒドロキシル基を含む反応性溶媒を使用することが好ましい。適当な溶媒はメタノール、エタノール、アセトン、アセトニトリル、3−メチル−2−ブテン−1−オールおよび2−メルカプトエタノールである。
溶媒の量は、ヘーズやバブリングを避けるために、存在する重合性モノマーの全重量に基づいて、通常は10重量%以下、好ましくは約5重量%またはそれ以下に保たれる。
本発明の重合性エピスルフィドモノマーは、分子あたり少なくとも一つのエピスルフィド基、好ましくは2または2以上のエピスルフィド基を有する。
エピスルフィド基と重合できる官能基はエポキシ、イソシアネート、イソチオシアネート、チオール、アクリル、チオアクリルのような不飽和C=C結合である。
最も好ましいエピスルフィドモノマーは、ただ二つのエピスルフィド基を含み、他の反応性基を有しない。
好ましくは、少なくとも一つのエピスルフィド基を有する重合性モノマーは、1分子中に下記式で示される1または1以上のエピスルフィド構造を有する化合物である。
Figure 0004268516

ここで、R1は炭素原子数1〜10の炭化水素基を表し、R2、R3およびR4は各々水素原子または炭素原子数1〜10の炭化水素基を表し、Xで表されるSの分子中の平均数が3員環を構成するSおよびOの全数の約50%であることを条件にして、XはSまたはOである。
重合性エピスルフィドモノマーの好適例は、下記式(V)で示される。
Figure 0004268516

ここで、R、R、R、R、R9およびR10は各々水素原子または炭素原子数1〜10の炭化水素基を表し、Xで表されるSの分子中の平均数が3員環を構成するSおよびOの全数の約50%またはそれ以上であることを条件にして、XはSまたはOを表し、mは0〜6の整数を表し、およびnは0〜4の整数を表す。
好ましくは、式(IV)のR1は、メチレン基またはエチレン基を表し、式(V)のR2、R3およびR4、ならびに式(V)のR、R、R、R、R9およびR10は各々好ましくは、水素原子またはメチル基を表す。より好ましくは、R1はメチレン基を表し、R2、R3、R4、R、R、R、R、R9およびR10は各々水素原子を表す。
式(IV)および式(V)の各々のSの平均数は、3員環を構成するSおよびOの全数の50%またはそれ以上、好ましくは90%またはそれ以上、より好ましくは実質的に100%である。
これらの化合物の例は、ビス(β−エピチオプロピルチオ)メタン、1,2−ビス(β−エピチオプロピルチオ)エタン、1,3−ビス(β−エピチオプロピルチオ)プロパン、1,2−ビス(β−エピチオプロピルチオ)プロパン、1−(β−エピチオプロピルチオ)ブタン、1,3−ビス(β−エピチオプロピルチオ)ブタン、1−(β−エピチオプロピルチオ)−3−(β−エピチオプロピルチオメチル)ブタン、1,5−ビス(β−エピチオプロピルチオ)ペンタン、1−(β−エピチオプロピルチオ)−4−(β−エピチオプロピルチオメチル)ペンタン、1,6−ビス(β−エピチオプロピルチオ)ヘキサン、1−(β−エピチオプロピルチオ)−5−(β−エピチオプロピルチオメチル)ヘキサン、1−(β−エピチオプロピルチオ)−2−[2−(β−エピチオプロピルチオエチル)チオ]エタンおよび1−(β−エピチオプロピルチオ)−2−[{2−(2−β−エピチオプロピルチオエチル)チオエチル}チオ]エタンのような線状有機化合物;
テトラキス(β−エピチオプロピルチオメチル)メタン、1,1,1−トリス(β−エピチオプロピルチオメチル)プロパン、1,5−ビス(β−エピチオプロピルチオ)−2−(β−エピチオプロピルチオメチル)−3−チアペンタン、1,5−ビス(β−エピチオプロピルチオ)−2,4−ビス(β−エピチオプロピルチオメチル)−3−チアペンタン、1−(β−エピチオプロピルチオ)−2,2−ビス(β−エピチオプロピルチオメチル)−4−チアヘキサン、1,5,6−トリス(β−エピチオプロピルチオ)−4−(β−エピチオプロピルチオメチル)−3−チアヘキサン、1,8−ビス(β−エピチオプロピルチオ)−4−(β−エピチオプロピルチオメチル)−3,6−ジチアオクタン、1,8−ビス(β−エピチオプロピルチオ)−4,5−ビス(β−エピチオプロピルチオメチル)−3,6−ジチアオクタン、1,8−ビス(β−エピチオプロピルチオ)−4,4−ビス(β−エピチオプロピルチオメチル)−3,6−ジチアオクタン、1,8−ビス(β−エピチオプロピルチオ)−2,4,5−トリス(β−エピチオプロピルチオメチル)−3,6−ジチアオクタン、1,8−ビス(β−エピチオプロピルチオ)−2,5−(β−エピチオプロピルチオメチル)−3,6−ジチアオクタン、1,9−ビス(β−エピチオプロピルチオ)−5−(β−エピチオプロピルチオメチル)−5−[(2−β−エピチオプロピルチオエチルチオメチル]−3,7−ジチアノナン、1,10−ビス(β−エピチオプロピルチオ)−5,6−ビス[2−β−エピチオプロピルチオエチル)チオ]−3,6,9−トリチアデカン、1,11−ビス(β−エピチオプロピルチオ)−4,8−ビス(β−エピチオプロピルチオメチル)−3,6,9−トリチアウンデカン、1,11−ビス(β−エピチオプロピルチオ)−5,7−ビス(β−エピチオプロピルチオメチル)−3,6,9−トリチアウンデカン、1,11−ビス(β−エピチオプロピルチオ)−5,7−ビス[2−β−エピチオプロピルチオ)チオメチル]−3,6,9−トリチアウンデカンおよび1,11−ビス(β−エピチオプロピルチオ)−4,7−ビス(β−エピチオプロピルチオメチル)−3,6,9−トリチアウンデカンのような分岐有機化合物;
上記化合物のエピスルフィド基の少なくとも一つの水素原子を、メチル基、1,3−および1,4−ビス(β−エピチオプロピルチオ)シクロヘキサン、1,3−および1,4−ビス(β−エピチオプロピルチオメチル)シクロヘキサン、ビス[4−(β−エピチオプロピルチオ)シクロヘキシル]メタン、2,2−ビス[4−(β−エピチオプロピルチオメチル)シクロヘキシル]プロパン、ビス[4−(β−エピチオプロピルチオ)シクロヘキシル]スルフィド、2,5−ビス(β−エピチオプロピルチオメチル)−1,4−ジチアン、および2,5−ビス(β−エピチオプロピルチオエチルチオメチル)−1,4−ジチアンのような環状脂肪族有機化合物基で置換することにより得られる化合物;および
上記化合物のエピスルフィド基の少なくとも一つの水素原子を、メチル基、および1,3−および1,4−ビス(β−エピチオプロピルチオ)ベンゼン、1,3−および1,4−ビス(β−エピチオプロピルチオメチル)ベンゼン、ビス[4−(β−エピチオプロピルチオ)フェニル]メタン、2,2−ビス[4−(β−エピチオプロピルチオ)フェニル]プロパン、ビス[4−(β−エピチオプロピルチオ)フェニル]スルフィド、ビス[4−(β−エピチオプロピルチオ)フェニル]スルフォン、および4,4’−ビス(β−エピチオプロピルチオ)ビフェニルのような芳香族有機化合物で置換して得られる化合物;お
よび
上記化合物のエピスルフィド基の少なくとも一つの水素原子をメチル基で置換して得られる化合物を含む。しかし、化合物(a)は例示されたような上記化合物に限定されない。
上記化合物は1種でも、2またはそれ以上の化合物の混合物としても使用することができる。
最も好ましいエピスルフィド化合物は下記式のビス(β−エピチオプロピル)スルフィドおよび
Figure 0004268516

下記式のビス(β−エピチオプロピル)ジスルフィド
Figure 0004268516

である。
本発明の重合性組成物は、さらに重合性モノマーの30重量%まで、好ましくは15%までの2または2以上の、好ましくは2〜4のチオール基を有する1または1以上のポチオールモノマーを含んでもよい。
ポリチオールモノマーは式(VIII)で示すことができる。
R’(SH)n’ (VIII)
ここで、n’は2〜6、好ましくは2〜4の整数であり、R’はn’の価数に等しい有機基である。
有用なポリチオールモノマーはEP−A−394,495およびUS特許第4775733号に開示されたものであり、次の式に相当するポリチールである。
Figure 0004268516

Figure 0004268516

および
25C(CH2COOCH2CH2SH)3
好ましいポリチオールモノマーの中には、ペンタエリスリトールテトラキスメルカプトプロピオナート、1−(1’−メルカプトエチルチオ)−2,3−ジメルカプトプロパン、1−(2’−メルカプトプロピルチオ)−2,3−ジメルカプトプロパン、1−(3’−メルカプトプロピルチオ)−2,3−ジメルカプトプロパン、1−(4’−メルカプトブチルチオ)−2,3−ジメルカプトプロパン、1−(5’−メルカプトペンチルチオ)−2,3−ジメルカプトプロパン、1−(6’−メルカプトヘキシルチオ)−2,3−ジメルカプトプロパン、
1,2−ビス(4’−メルカプトブチルチオ)−3−メルカプトプロパン、1,2−ビス(5’−メルカプトペンチルチオ)−3−メルカプトプロパン、1,2−ビス(6’−メルカプトヘキシル)−3−メルカプトプロパン、1,2,3−トリス(メルカプトメチルチオ)プロパン、1,2,3−トリス(3’−メルカプトプロピルチオ)プロパン、1,2,3−トリス(2’−メルカプトエチルチオ)プロパン、1,2,3−トリス(4’−メルカプトブチルチオ)プロパン、1,2,3−トリス(6’−メルカプトヘキシルチオ)プロパン、
メタンジチオール、1,2−エタンジチオール、1,1−プロパンジチオール、1,2−プロパンジチオール、1,3−プロパンジチオール、2,2−プロパンジチオール、1,6−ヘキサンチオール−1,2,3−プロパントリチオール、1,2−ビス(2’−メルカプトエチルチオ)−3−メルカプトプロパン、2−(2−スルファニルエチルチオ)−3−[3−スルファニルー2−(2−スルファニルエチルチオ)プロピルチオ]プロパン−1−チオールおよびそれらの混合物である。
好ましいポリチオールモノマーは1,2−ビス(2’−メルカプトエチルチオ)−3−メルカプトプロパンおよび2−(2−スルファニルエチルチオ)−3−[3−スルファニル−2−(2−スルファニルエチルチオ)プロピルチオ]プロパン−1−チオールである。
本発明の組成物へのポリチオールモノマーの添加はヘーズと細い筋を減少させ、円滑な重合を促進する。
本発明の組成物はまた組成物中の重合性モノマーの全重量に基づいて30重量%まで、好ましくは15%未満の、1または1以上のポリイソ(チオ)シアネート、好ましくは1分子当たり2または2以上のイソ(チオ)シアネート基、好ましくは2または3のイソ(チオ)シアネート基を有するポリイソシアネートモノマーを含んでもよい。
好ましいポリイソ(チオ)シアネートモノマーは下記式を有するものである。
Figure 0004268516

Figure 0004268516

Figure 0004268516

および
Figure 0004268516

ここで、R11 は独立してHまたはC1〜C5のアルキル基、好ましくはCH3またはC25である;
12はH、ハロゲン、好ましくはClまたはBr、または、C1〜C5のアルキル基、好ましくはCH3またはC25 である;
Zは−N=C=Oまたは−N=C=S、好ましくはZは−N=C=Oである;
aは1〜4の範囲の整数であり、bは2〜4の範囲の整数でa+b≦6であり、および
xは1〜10、好ましくは1〜6の整数である。
好ましいポリイソ(チオ)シアネートの中には、トリレンジイソ(チオ)シアネート、フェニレンジイソ(チオ)シアネート、エチルフェニレンジイソ(チオ)シアネート、イソプロピルフェニレンジイソ(チオ)シアネート、ジメチルフェニレンジイソ(チオ)シアネート、ジエチルフェニレンジイソ(チオ)シアネート、ジイソプロピルフェニレンジイソ(チオ)シアネート、トリメチルベンジルトリイソ(チオ)シアネート、キシリレンジイソ(チオ)シアネート、ベンジルトリイソ(チオ)シアネート、
4,4’−ジフェニルメタンジイソ(チオ)シアネート、ナフタレンジイソ(チオ)シアネート、イソホロンジイソ(チオ)シアネート、ビス(イソ(チオ)シアネートメチル)シクロヘキサン、ヘキサメチレンジイソ(チオ)シアネートおよびジシクロヘキシルメタンジイソ(チオ)シアネートが挙げられる。
1種のポリイソ(チオ)シアネートモノマーまたはその混合物が使用することができる。
ポリイソ(チオ)シアネートモノマーの添加はゲルタイムを減じ、得られた樹脂の機械的性能を改良する。
ポリチオールモノマーとポリイソ(チオ)シアネートモノマーとが組成物中に共存するとき、ポリイソ(チオ)シアネートモノマー/ポリチオールモノマーの重量比は、好ましくは1または1未満である。
本発明による重合性組成物は、また光学製品、特に眼鏡用レンズを成形するための重合性組成物に通常使用される添加剤、すなわち防止剤、染料、UV吸収剤、香料、消臭剤、抗酸化剤、黄変防止剤および離型剤を通常量含んでいてもよい。
香料は組成物の臭いを、特に表面仕上げ中または外面作業中に、マスクする。
特に、UV5411R、UV9R、チヌビン400Rおよびチヌビン312Rの商標で商業化されている一般的なUV吸収剤が、全重合性モノマーの0.4重量%までの量で通常使用される。
また、本発明の組成物は、好ましくは、全重合性モノマーの0.1重量%までの量の離型剤を含む。
離型剤には、モノおよびジアルキルフォスフェート、シリコーン、フッ素化炭化水素、脂肪酸およびアンモニウム塩が挙げられる。好ましい離型剤はモノおよびジアルキルフォスフェートとそれらの混合物である。このような離型剤はUS−A−4,662,376、US−A−4,975,328およびEP271.839にとりわけ開示されている。
本発明の組成物は、重合性モノマーを触媒系と室温で混合し、または加熱することにより容易に重合/硬化される。
好ましくは、重合/硬化は、穏やかな加熱により実施される。最も好ましくは、混合物が50℃またはそれ以下、好ましくは20〜50℃の初期温度でゲル化するまで加熱される第一工程、その後、初期温度より高い温度、典型的には90℃までの温度で、硬い樹脂が得られるまで加熱する第二工程を含む二段加熱法を用いて実施される。好ましくは、第二温度は60〜90℃の範囲である。重合方法は、通常6時間またはそれ以下、典型的には3時間またはそれ以下継続する。二段加熱方法の場合は、第一工程は典型的には15分〜1時間継続し、第二工程が約2時間継続する。
下記実施例において、他に述べない限り、部および百分率は全て重量である。
(実施例1および2、比較例1および2)
下記の表1に示した成分を室温で混合することにより重合性組成物が調製される。組成物は、光出力−2.00および−4.25の光学レンズを製造するための2分割ガラス型のキャビティーに注入される。組成物は、それから、表1に示したオーブンで硬化される。
また、得られたレンズの性質は表1に示される。
Figure 0004268516
(実施例3、比較例3)
光出力−2.00および−4.25ジオプトリーの光学レンズが、表2に示す組成物および重合サイクルを用いて、実施例1および2と同様に成形される。また結果は表2に示される。
実施例3に示されるように、本発明の触媒系は早いゲルを得るために非常に有効である。
三級アミンまたはKSCN溶液のいずれか一方の使用は.例え、触媒濃度を高めても、より早いゲルを生成しない。
Figure 0004268516
(実施例4〜8)
光出力−2.00〜―10.00ジオプトリーの光学レンズが、表3に示す組成物および重合サイクルを用いて、前記と同様に成形される。
Figure 0004268516
* KSCN溶液:8.49%KSCN/34.85%クラウンエーテル(18−クラウン−6)/56.66%2−メルカプトエタノール
**下記式の混合物。
Figure 0004268516

Figure 0004268516

Figure 0004268516

***チオールAはキシリレンジイソシアネートと1,2−ビス(2’−メルカプトエチルチオ)−3−メルカプトプロパンをモル比1/8で反応させることにより製造される。
−ヘーズはアークランプにより肉眼で測定される。
−型離れと表面欠陥は、光学的または表面的欠点があるかどうかを肉眼で見て測定される。
型離れがないとは、重合終了前の早めの型離れがないことを意味する。
早めの型離れは、表面欠陥がレンズ上に生じる原因となる。
−黄色指数(YI)はハイパーラブのウルトラスキャンにより測定される。
−着色はBPI黒色染料溶液にレンズを94℃で45分浸漬して実施される。
示された値は、着色後のレンズの光透過率である。
−光透過率はBYKガードナーのヘーズーガードプラスによって測定される。
(実施例9)
光学レンズが前記実施例と同様に製造された。組成、硬化サイクルおよびレンズ性能
は下記表に示される。
Figure 0004268516

****ポリチオプレポリマーは2−(2−スルファニルエチルチオ)−3−[3−スルファニル−2−(2−スルファニルエチルチオ)プロピルチオ]プロパン−1−チオールおよびビス(β−エピチオプロピル)ジスルフィド(80/20重量比)を混合し重合して得られる。

Claims (30)

  1. A)少なくとも一つのエピスルフィド基と、エピスルフィド基と重合可能な少なくとも一つの官能基を有する、少なくとも一つのエピスルフィド化合物、および
    B)−少なくとも一つの下記式の塩、
    Figure 0004268516
    ここで、Mp+は、アルカリ金属、アルカリ土類金属、遷移金属、およびRがアルキル基である式NR+ 4のアンモニウム基からなる群から選ばれるカチオンであり、
    は、相当する酸YHが、pKaの条件0.5≦pKa≦14を満たすようなアニオンであり、
    pはカチオンの価数であり、
    n=m×p
    −重合反応の反応性を増大させる少なくとも1つの電子供与性化合物、および
    −少なくとも一つの三級アミン
    を含有する有効量の重合触媒系
    を含有するエピスルフィド系樹脂を製造するための重合性組成物。
  2. 会合した酸YHが条件0.5≦pKa≦8を満たすpKaを有する請求項1に記載の重合性組成物。
  3. がチオシアネート、カルボキシレート、チオカルボキシレート、Rが置換または非置換のアルキル基またはフェニル基であるRS、アセチルアセトネート、ジケトン、アセト酢酸エステル、マロン酸エステル、シアノ酢酸エステルおよびケトニトリルからなる群から選ばれる請求項1に記載の重合性組成物。
  4. カチオンMp+がLi+、Na+、K+、Rb+、Mg2+、Ca2+、Ba2+およびAl3+からなる群から選ばれる請求項1に記載の重合性組成物。
  5. 塩がKSCNである請求項1に記載の重合性組成物。
  6. 塩が組成物中の重合性モノマーの全重量に基づいて0.001〜2.5%の量で存在する請求項1に記載の重合性組成物。
  7. 塩が組成物中の重合性モノマーの全重量に基づいて0.001〜1%の量で存在する請求項6に記載の重合性組成物。
  8. 三級アミンが式(R)3
    ただし、R基は相互に独立した、アルキル基、シクロアルキル基またはそれらの混合物を表す
    である請求項1に記載の重合性組成物。
  9. 三級アミンがN,N−ジメチルシクロヘキシルアミン、N,N−ジシクロヘキシルメチルアミンおよびそれらの混合物から選ばれる請求項1に記載の重合性組成物。
  10. 三級アミンが組成物中の重合性モノマーの全重量に基づいて0.05〜5%の組成で存在する請求項1に記載の重合性組成物。
  11. 三級アミンが0.05〜2%存在する請求項10に記載の重合性組成物。
  12. 電子供与性化合物がアセトニトリル化合物、アミド化合物、スルフォンおよびスルホキシド、トリアルキルフォスファイト、ニトロ化合物、エチレングリコールエーテル、クラウンエーテルおよびクリプテートからなる群から選ばれる請求項1に記載の組成物。
  13. クラウンエーテルとクリプテートが、下記式の化合物から選ばれる請求項12に記載の組成物。
    Figure 0004268516
    および
    Figure 0004268516
    ここで、X1はO、SまたはNHを表し、x1 は3〜6の整数であり、n1は2または3であり、
    2、X3およびX4はOまたはSを表し、n2、n3、n4、y2、y3、y4は2または3であり、およびx2、x3、x4は2または3である。
  14. 電子供与性化合物が組成物中の重合性モノマーの全重量の5重量%まで存在する請求項12に記載の組成物。
  15. エピスルフィドモノマーが下記式の1または1以上のエピスルフィド構造を含む請求項1に記載の組成物。
    Figure 0004268516
    ここで、R12価の炭素原子数1〜10の炭化水素基を表し、R2、R3およびR4は各々水素原子または1価の炭素原子数1〜10の炭化水素基を表し、Xで表されるSの分子中の平均数が3員環を構成するSおよびOの全量の約50%であることを条件にして、XはSまたはOである。
  16. エピスルフィドモノマーが下記式の化合物である請求項1に記載の組成物。
    Figure 0004268516
    ここで、R5、R6、R7、R8、R9およびR10は各々水素原子または1価の炭素原子数1〜10の炭化水素基を表し、Xで表されるSの分子中の平均数が3員環を構成するSおよびOの全量の約50%またはそれ以上であることを条件にして、XはSまたはOであり、mは0〜6の整数を表し、およびnは0〜4の整数を表す。
  17. XがSである請求項16に記載の組成物。
  18. 重合性モノマーがエピスルフィドモノマーだけを含む請求項1に記載の組成物。
  19. さらに1または1以上の下記式のポリチオールを含有する請求項1に記載の組成物。
    R’(SH)n'
    ここで、n’は2〜6の整数であり、およびR’はn’に等しい価数の有機基である。
  20. ポリチオールが組成物中の重合性モノマーの全重量に基づいて0〜30重量%存在する請求項19に記載の組成物。
  21. さらに1または1以上のポリイソ(チオ)シアネートモノマーを含有する請求項1に記載の組成物。
  22. ポリイソ(チオ)シアネートモノマーが、ベンジルトリイソ ( チオ ) シアネート、ビス ( イソ(チオ)シアネートメチル ) シクロヘキサン、ナフタレンジイソ(チオ)シアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソ(チオ)シアネート、トリメチルベンジルトリイソ(チオ)シアネートおよび下記式である化合物から選ばれる請求項21に記載の組成物。
    Figure 0004268516
    Figure 0004268516
    Figure 0004268516
    および
    Figure 0004268516
    ここで、R11は独立してHまたはC1〜C5のアルキル基であり、
    12はH、ハロゲンまたはC1〜C5のアルキル基であり、
    Zは−N=C=Oまたは−N=C=Sであり、
    aは1〜4の範囲の整数であり、bは2〜4の範囲の整数でa+b≦6であり、
    および
    xは1〜10の整数である。
  23. ポリイソ(チオ)シアネートモノマーが、トリレンジイソ(チオ)シアネート、フェニレンジイソ(チオ)シアネート、エチルフェニレンジイソ(チオ)シアネート、イソプロピルフェニレンジイソ(チオ)シアネート、ジメチルフェニレンジイソ(チオ)シアネート、ジエチルフェニレンジイソ(チオ)シアネート、ジイソプロピルフェニレンジイソ(チオ)シアネート、キシリレンジイソ(チオ)シアネート、イソホロンジイソ(チオ)シアネート、ヘキサメチレンジイソ(チオ)シアネートおよびジシクロヘキシルメタンジイソ(チオ)シアネートおよびそれらの混合物からなる群から選ばれる請求項22に記載の組成物。
  24. ポリイソ(チオ)シアネートモノマーまたはその混合物が、組成物中の重合性モノマーの全重量の0〜30重量%存在する請求項21に記載の組成物。
  25. −請求項1に示された組成物を調製する
    −調製された組成物で金型を充填する
    −周囲の温度または加熱により組成物を硬化する、および
    −金型からキャスト成形品を取り出す
    ことを含むエピスルフィド系樹脂キャスト成形品の製造方法。
  26. 硬化工程が
    −充填された金型を、50℃または50℃以下の初期温度で、ゲルが生成するまで加熱し、
    −その後、初期温度より高い第二温度で、硬化樹脂の生成まで加熱することにより
    実施される請求項25に記載の方法。
  27. 初期温度が20〜50℃の範囲である請求項26に記載の方法。
  28. 第二温度が60℃〜90℃の範囲である請求項26に記載の方法。
  29. 初期温度における加熱が15分〜約1時間続き、第二温度における加熱が約2時間続く請求項26に記載の方法。
  30. キャスト成形品が光学成形品である請求項25に記載の方法。
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