JP4268118B2 - 車両用ブレーキ液圧制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用ブレーキ液圧制御装置に関する。
従来より、内部に油路が形成された基体(HCU、ポンプボディ)と、基体に装着される電磁弁を制御する制御ユニット(ECU)とを組み付けてなる車両用ブレーキ液圧制御装置が提案されている(特許文献1参照)
しかしながら、特許文献1に記載された車両用ブレーキ液圧制御装置は、基体に装着された圧力センサの端子と制御ユニットとを溶接するため、車両用ブレーキ液圧制御装置を組み付けた後、分解できないという問題があった。
そこで、メンテナンスなどのため、分解可能な車両用ブレーキ液圧制御装置が提案されている(特許文献2参照)。
特開2004−25944号公報(段落番号0008〜0044、図2) 特開2004−90785号公報(段落番号0023〜0050、図1)
しかしながら、特許文献2に記載された車両用ブレーキ液圧制御装置は、メンテナンスなどのために分解可能であるものの、圧力センサおよび電動モータが固定された基体と制御ユニットとを一体化する際に、圧力センサの接続端子と電動モータの接続端子との間隔に公差があると、各接続端子によって、接触する面の圧力に差が発生する場合があった。
また、各接続端子において、周方向の公差は考慮されておらず、接続に対する信頼性が低いという問題があった。
そこで、本発明は、前記問題を解決すべく、組み付け容易であると共に、接続に対する信頼性の高い車両用ブレーキ液圧制御装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するための手段として、発明は、内部にブレーキ液が流通する油路を有する基体と、該基体に固定された電子機器と、少なくとも前記電子機器に接続される制御ユニット本体を有する制御ユニットと、を具備し、前記電子機器の電子機器接続部と前記制御ユニット本体が電気的に接続した車両用ブレーキ液圧制御装置であって、前記電子機器接続部と前記制御ユニット本体との電気的接続を中継する中継コネクタを、前記制御ユニットに遊動可能に設けたことを特徴とする車両用ブレーキ液圧制御装置である。
このような車両用ブレーキ液圧制御装置によれば、電子機器接続部が所定位置からずれていても、このずれに応じて、中継コネクタを制御ユニットに対して遊動することによって、電子機器と制御ユニットとを接続し、車両用ブレーキ液圧制御装置を容易に組み付けることができる。
また、中継コネクタは、制御ユニットに対して遊動可能であるため、電子機器接続部の端子と中継コネクタの端子との間で発生する圧力差や、中継コネクタの端子と制御ユニット本体の端子との間で発生する圧力差を緩和することができ、電気的な接続の信頼性を高めることができる。さらに、電気機器接続部と制御ユニット本体との間で、周方向に公差があっても、制御ユニットに対して遊動可能である中継コネクタを介すため、容易に接続することができる。
その他、基体と制御ユニットとを分解する際に、中継ユニットが制御ユニットから抜け出すことを防止できる(抜け出し防止機構)。
ここで、「中継コネクタが制御ユニットに対して遊動する」とは、例えば、中継コネクタが制御ユニットに対して、小さな角度ながらも首振り自在(傾倒自在)であったり、中継コネクタが制御ユニットに対して、接続方向や接続方向と垂直な面方向などに、短い距離ながらも移動自在であることを含む。
また、前記車両用ブレーキ液圧制御装置において、前記中継コネクタと前記制御ユニットとが相対的に周方向に回転することを規制する周方向回転規制機構を、さらに備えたことを特徴とする
このような車両用ブレーキ液圧制御装置によれば、周方向回転規制機構を備えたことにより、例えば、電子機器接続部と中継コネクタとを接続する際や、車両用ブレーキ液圧制御装置の作動による振動などにおいて、中継コネクタが制御ユニットに対して回転することが規制される。これにより、中継コネクタと制御ユニットとの接続を、好適に維持することができる。
また、前記車両用ブレーキ液圧制御装置において、前記電子機器接続部と前記中継コネクタとの接続を、接続方向にガイドするガイド機構を、さらに備えたことを特徴とする
このような車両用ブレーキ液圧制御装置によれば、ガイド機構を備えたことにより、電子機器接続部と中継コネクタとを、接続方向にガイドし、位置が合った後、端子を嵌合して接続することができる。
また、前記車両用ブレーキ液圧制御装置において、前記中継コネクタは導電性を有する金属製の中継接続部材を備えており、該中継接続部材と、前記電子機器接続部の端子とが嵌合し、電気的に接続することを特徴とする
このような車両用ブレーキ液圧制御装置によれば、基体と制御ユニットとを分解可能に維持しつつ、中継コネクタと電子機器の接続部とを、電気的に確実に接続することができる。
なお、後記する第1実施形態では、中継接続部材が外嵌部221を有し、この外嵌部221が圧力センサ側接続端子43に外嵌することによって、電気的に接続する場合について説明する(図4から図7参照)。
また、前記車両用ブレーキ液圧制御装置において、前記制御ユニット本体は、前記中継接続部材が挿通される貫通孔を有しており、該貫通孔と、前記中継接続部材の前記制御ユニット本体側の断面とは、ともに略円形であることを特徴とする
このような車両用ブレーキ液圧制御装置によれば、制御ユニット本体の貫通孔と、中継接続部材の前記制御ユニット本体側の断面が、ともに略円形であることにより、例えば、断面が矩形である場合と比較して、制御ユニット本体の貫通孔と、中継接続部材の制御ユニット本体側との間隔を、略均一に保つことができる。これにより、中継接続部材と制御ユニットとをハンダなどにより、確実に接続することができる。
また、前記車両用ブレーキ液圧制御装置において、前記中継接続部材は、該中継接続部材の寸法変化を許容する変形部を有することを特徴とする
このような車両用ブレーキ液圧制御装置によれば、例えば、車両用ブレーキ液圧制御装置が高温に曝され、中継コネクタあるいは制御ユニットが接続方向に膨張した場合、または、電流が流れることによって中継接続部材が接続方向に膨張した場合であっても、変形部が膨張に追従して変形することができる。したがって、電子機器と制御ユニットとの接続を、好適に維持することができる。
また、前記車両用ブレーキ液圧制御装置において、前記電子機器は、前記ブレーキ液の圧力を検出する圧力センサであって、該圧力センサの少なくとも圧力検出部は前記基体に埋設されており、前記基体から圧力センサの接続部が前記制御ユニット側に突出していることを特徴とする
このような車両用ブレーキ液圧制御装置によれば、少なくとも圧力検出部が基体に埋設されており、圧力センサの接続部(電子機器接続部)が制御ユニット側に突出しているため、接続方向において中継コネクタが介在しても、圧力センサと制御ユニットとの間に、かさ高のデッドスペースが生じることを防止することができる。
また、前記車両用ブレーキ液圧制御装置において、前記電子機器は第1電子機器であり、当該第1電子機器とは別であって、前記基体に固定され、且つ、前記制御ユニット本体と電気的に接続する第2電子機器をさらに備え、前記中継コネクタにより中継する前記第1電子機器が前記基体側の基準面から突出した長さと、前記中継コネクタが前記制御ユニット側の基準面から突出した長さとの和は、前記第2電子機器が前記基体側の基準面から突出した長さと、前記第2電子機器に接続する接続部が前記制御ユニット側の基準面から突出した長さとの和、よりも短く、且つ、前記基体と前記制御ユニットとを組み付けた状態における前記基体側の前記基準面と前記制御ユニット側の基準面との間隔よりも長いことを特徴とする
ここで、「基体側の基準面」とは、「中継コネクタにより中継される第1電子機器の制御ユニット側先端」かつ「第2電子機器の制御ユニット側先端」より基体側であって、基体と制御ユニットとの接続方向に対して垂直な面を意味する。後記する第1実施形態では、「基体側の基準面」を「基体100の第2取付面102」とした場合について説明する(図10参照)。
また、「制御ユニット側の基準面」とは、「中継コネクタの基体側先端」かつ「第2電子機器に接続する接続部の基体側先端」より制御ユニット側であって、基体と制御ユニットとの接続方向に対して垂直な面を意味する。後記する第1実施形態では、「制御ユニット側の基準面を中間壁71の裏面71a」とした場合について説明する(図10参照)。
このような車両用ブレーキ液圧制御装置によれば、第1電子機器接続部が所定位置からずれていても、(1)中継コネクタで中継しない「第2電子機器」と制御ユニット本体とを接続した後、(2)前記ずれに応じて中継コネクタを遊動することによって位置合せを行うことで、(3)中継コネクタで中継する第1電子機器と制御ユニット本体とを容易に接続でき、その結果として、車両用ブレーキ液圧制御装置を容易に組み付けることができる。
本発明によれば、組み付け容易であると共に、接続に対する信頼性の高い車両用ブレーキ液圧制御装置を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について、適宜図面を参照して詳細に説明する。
≪第1実施形態≫
第1実施形態に係る車両用ブレーキ液圧制御装置について、図1から図13を参照して説明する。
参照する図面において、図1は、第1実施形態に係る車両用ブレーキ液圧制御装置の油圧回路図である。図2は、第1実施形態に係る車両用ブレーキ液圧制御装置の分解斜視図である。図3は、第1実施形態に係る基体の斜視図である。図4および図5は、第1実施形態に係る圧力センサおよび中継コネクタの斜視図である。図6は、図4に示す圧力センサのY−Y断面図である。図7は、図4に示す中継コネクタのZ−Z断面図である。図8および図11から図13は、第1実施形態に係る車両用ブレーキ液圧制御装置のX−X断面図であり、図8は組み付け完了状態(第4段階)、図11は第1段階、図12は第2段階、図13は第3段階を示す。図9は、図8に示す車両用ブレーキ液圧制御装置の制御ユニット本体をG方向から見たG矢視図である。図10は、組み付け前の第1実施形態に係る車両用ブレーキ液圧制御装置のX−X断面を拡大した図である。
なお、説明の都合上、図2に示すように、「正面側」と「背面側」を設定する。また、図8および図10から図13では、明確とするために中継コネクタを周方向に90°変位させて描いている。また、図9ではハンダQ(図8参照)を省略している。
≪車両用ブレーキ液圧制御装置の油圧回路≫
まず、図1を参照して、車両用ブレーキ液圧制御装置S1における油圧回路および各構成機器の機能について簡単に説明する。
車両用ブレーキ液圧制御装置S1は、運転者がブレーキペダルPに加える踏力に応じたブレーキ液圧を発生するマスタシリンダMと、車輪ブレーキFL、RR、RL、FRとの間に配置されている。マスタシリンダMの二つの出力ポートM1、M2は、基体100の入口ポート151に接続され、基体100の出口ポート152が、各車輪ブレーキFL、RR、RL、FRに接続されている。そして、通常時は車両用ブレーキ液圧制御装置S1の入口ポート151から出口ポート152までが連通した油路となっており、ブレーキペダルPの踏力が各車輪ブレーキFL、RR、RL、FRに伝達されるようになっている。
ここで、出力ポートM1から始まる油路は、前輪左側の車輪ブレーキFLと後輪右側の車輪ブレーキRRに通じており、出力ポートM2から始まる油路は、前輪右側の車輪ブレーキFRと後輪左側の車輪ブレーキRLに通じている。なお、以下では、出力ポートM1から始まる油路を「第一系統(プライマリとも言われる)」と称し、出力ポートM2から始まる油路を「第二系統(セカンダリとも言われる)」と称する。
車両用ブレーキ液圧制御装置Sには、第一系統に各車輪ブレーキFL、RRに対応して二つの制御弁手段Vが設けられており、同様に、第二系統に各車輪ブレーキRL、FRに対応して二つの制御弁手段Vが設けられている。また、この車両用ブレーキ液圧制御装置Sには、第一系統および第二系統のそれぞれに、リザーバ3、ポンプ4、ダンパ5、オリフィス5a、レギュレータR、吸入弁7が設けられており、さらに、第一系統のポンプ4と第二系統のポンプ4とを駆動するための共通の電動モータ20を備えている。また、第1実施形態では、第二系統に圧力センサ8が設けられている。
なお、以下では、マスタシリンダMの出力ポートM1、M2から各レギュレータRに至る油路を「出力液圧路A」と称し、第一系統のレギュレータRから車輪ブレーキFL、RRに至る油路および第二系統のレギュレータRから車輪ブレーキRL、FRに至る油路をそれぞれ「車輪液圧路B」と称する。また、出力液圧路Aからポンプ4に至る油路を「吸入液圧路C」と称し、ポンプ4から車輪液圧路Bに至る油路を「吐出液圧路D」と称し、さらに、車輪液圧路Bから吸入液圧路Cに至る油路を「解放路E」と称する。
制御弁手段Vは、車輪液圧路Bを開放しつつ解放路Eを遮断する状態、車輪液圧路Bを遮断しつつ解放路Eを開放する状態および車輪液圧路Bを遮断しつつ解放路Eを遮断する状態を切り換える機能を有しており、入口弁1、出口弁2、チェック弁1aを備えて構成されている。
入口弁1は、車輪液圧路Bに設けられた常開型の電磁弁である。入口弁1は、通常時に開いていることで、マスタシリンダMから各車輪ブレーキFL、RR、RL、FRへブレーキ液圧が伝達するのを許容している。また、入口弁1は、車輪がロックしそうになったときに図示せぬ制御装置により閉塞されることで、ブレーキペダルPから各車輪ブレーキFL、RR、RL、FRに伝達するブレーキ液圧を遮断する。
出口弁2は、車輪液圧路Bと解放路Eとの間に介設された常閉型の電磁弁である。出口弁2は、通常時に閉塞されているが、車輪がロックしそうになったとき、図示しない制御装置により開放されることで、各車輪ブレーキFL、RR、RL、FRに作用するブレーキ液圧を各リザーバ3に逃せるようになっている。
チェック弁1aは、各入口弁1に並列に接続されている。このチェック弁1aは、各車輪ブレーキFL、RR、RL、FR側からマスタシリンダM側へのブレーキ液の流入のみを許容する弁であり、ブレーキペダルPからの入力が解除された場合であって、入口弁1を閉じた状態にしたときにおいても、各車輪ブレーキFL、RR、RL、FR側からマスタシリンダM側へのブレーキ液の流入を許容する。
リザーバ3は、解放路Eに設けられており、各出口弁2が開放されることによって逃がされるブレーキ液圧を吸収する機能を有している。また、リザーバ3とポンプ4との間には、リザーバ3側からポンプ4側へのブレーキ液の流入のみを許容するチェック弁3aが介設されている。
ポンプ4は、出力液圧路Aに通じる吸入液圧路Cと車輪液圧路Bに通じる吐出液圧路Dとの間に介設されており、リザーバ3で貯留されているブレーキ液を吸入して吐出液圧路Dに吐出する機能を有している。これにより、リザーバ3内のブレーキ液をマスタシリンダM側に戻している。さらに、このポンプ4は、後記するカット弁6が出力液圧路Aから車輪液圧路Bへのブレーキ液の流入を遮断し、且つ、後記する吸入弁7が吸入液圧路Cを開放しているときに、マスタシリンダM、出力液圧路A、吸入液圧路Cのブレーキ液を吸入して吐出液圧路Dに吐出する機能を有している。これにより、非ペダル操作時において各車輪ブレーキFL、RR、RL、FRにブレーキ液圧を作用させることが可能となる。
なお、ダンパ5およびオリフィス5aは、その協働作用によってポンプ4から吐出されたブレーキ液の圧力の脈動および後記するレギュレータRが作動することにより発生する脈動を減衰させている。
レギュレータRは、出力液圧路Aから車輪液圧路Bへのブレーキ液の流入を許容する状態および遮断する状態を切り換える機能と、出力液圧路Aから車輪液圧路Bへのブレーキ液の流入が遮断されているときに車輪液圧路Bおよび吐出液圧路Dのブレーキ液圧を設定値以下に調節する機能とを有しており、カット弁6、チェック弁6aおよびリリーフ弁6bを備えて構成されている。
カット弁6は、マスタシリンダMに通じる出力液圧路Aと各車輪ブレーキFL、RR、RL、FRに通じる車輪液圧路Bとの間に介設された常開型の電磁弁であり、出力液圧路Aから車輪液圧路Bへのブレーキ液の流入を許容する状態および遮断する状態を切り換えるものである。カット弁6は、通常時に開いていることで、マスタシリンダMから各車輪ブレーキFL、RR、RL、FRへブレーキ液圧が伝達するのを許容している。また、カット弁6は、非ペダル操作時であってポンプ4を作動させるとき、言い換えれば、非ペダル操作時において各車輪ブレーキFL、RR、RL、FRにブレーキ液圧を作用させるときに図示せぬ制御装置により閉塞される。
チェック弁6aは、各カット弁6に並列に接続されている。このチェック弁6aは、出力液圧路Aから車輪液圧路Bへのブレーキ液の流入のみを許容する弁であり、各カット弁6を閉じた状態にしたときにおいてブレーキペダルPからの入力があっても、出力液圧路Aから車輪液圧路Bへのブレーキ液の流入を許容する。
リリーフ弁6bは、各カット弁6に並列に接続されており、車輪液圧路Bおよび吐出液圧路Dのブレーキ液圧が設定値以上になるのに応じて開弁する。
吸入弁7は、吸入液圧路Cに設けられた常閉型の電磁弁であり、吸入液圧路Cを開放する状態および遮断する状態を切り換えるものである。吸入弁7は、非ペダル操作時であってカット弁6が出力液圧路Aから車輪液圧路Bへのブレーキ液の流入を遮断する状態にあるとき、言い換えれば、非ペダル操作時において各車輪ブレーキFL、RR、RL、FRにブレーキ液圧を作用させるときに図示せぬ制御装置により開放(開弁)される。
圧力センサ8は、出力液圧路Aのブレーキ液圧を計測するものであり、その計測結果は図示せぬ制御装置に随時取り込まれ、かかる制御装置によりマスタシリンダMからブレーキ液圧が出力されているか否か、すなわち、ブレーキペダルPが踏まれているか否かが判定され、さらに、圧力センサ8で計測されたブレーキ液圧の大きさに基づいて、車両の横滑り制御、トラクション制御などが行われる。
≪車両用ブレーキ液圧制御装置の構造≫
次に、第1実施形態に係る車両用ブレーキ液圧制御装置S1の具体的な構造について、図2から図13を参照して説明する。
図2に示すように、車両用ブレーキ液圧制御装置S1は、組み付けられた状態で略箱状の装置であって、車両のエンジンルームなどに搭載される。車両用ブレーキ液圧制御装置S1は、背面側から正面側に向かって、主として、電動モータ20(第2電子機器)と、内部にブレーキ液が流通する油路を有する基体100と、複数の電磁弁30(図2では1つのみ描いている)と、圧力センサ40(第1電子機器)と、制御ユニット50とを備えている。
以下、背面側の電動モータ20から正面側に向かって順に説明する。
<電動モータ>
電動モータ20は、ブレーキ液を送るポンプ4(図1参照)を作動させる動力源である。電動モータ20は、主として、ロータを内蔵するモータ本体21と、ロータと一体に回転する出力軸22と、ロータに電力を供給する電動モータ側バスバー23を備えている。電動モータ側バスバー23は、導電性を有する金属製のバスバー接続端子23aと、バスバー接続端子23aの支柱となる樹脂製のバスバー支柱23b(第2電子機器の接続部)を備えている(図8参照)。
電動モータ20は、電動モータ側バスバー23が後記する基体100の電動モータ側バスバー挿通孔123(図3参照)に挿通された状態で、基体100の背面側の第1取付面101に固定される。電動モータ20が基体100に固定された状態において、電動モータ側バスバー23の正面側は、基体100から所定長さにて突出するように設定されている(図11参照)。そして、制御ユニット50が基体に組み付けられると、電動モータ側バスバー23の基体100から突出した部分に制御ユニット50のバスバー取付部74(第2電子機器に接続する制御ユニット側の接続部)が外嵌し、バスバー接続端子23aとバスバー用端子75とが接続することによって(図8参照)、電動モータ20と制御ユニット本体60とが電気的に接続し、制御ユニット本体60は電動モータ20を制御可能となっている。
<基体>
図1および図2を参照しつつ、図3に示すように、基体100は、背面側の第1取付面101と正面側の第2取付面102を有する略直方体状の金属製(例えばアルミニウム合金製)鋳物であり、その内部に油路(図1参照)を有している。基体100は、第1取付面101側に、マスタシリンダM(図1参照)に接続する2つの入口ポート151を有している。また、第2取付面102側に、圧力センサ40が装着される圧力センサ装着穴140や、入口弁1など(図1参照)となる複数の電磁弁30が装着される複数の電磁弁装着穴110や、リザーバ3となるリザーバ穴113を有している。さらに、基体100は、その上面側に車輪ブレーキFL、RR、RL、FRに接続する4つの出口ポート152を有している。さらにまた、基体100は、両側面側に、ポンプ4を構成するプランジャ(図示しない)が装着されるプランジャ装着穴114と、ダンパ5となるダンパ穴115を有している。
また、基体100は、第1取付面101側(背面側)に電動モータ20の出力軸22が挿通される出力軸挿通孔(図示しない)と、第1取付面101側から第2取付面102側に貫通し、電動モータ側バスバー23が挿通される電動モータ側バスバー挿通孔123を有している。
圧力センサ装着穴140は、圧力センサ40の圧力センサ本体41の圧力検出部41aが略埋設する深さ(D1)を有している(図8参照)。すなわち、圧力センサ装着穴140の深さ(D1)は、圧力センサ40が装着された状態で、第2取付面102から、圧力センサ40の圧力センサ接続部42が略突出するように設定されている(図4、図8参照)。
これにより、圧力センサ40の軸線上に中継コネクタ200を配置しても、基体100の第2取付面102と制御ユニット50の中間壁71とを接近させることができ(図8参照)、基体100の第2取付面102と中間壁71と間にかさ高のデッドスペースが形成されず、車両用ブレーキ液圧制御装置S1を接続方向(=圧力センサ40の軸方向)に小型化可能となっている。
<電磁弁>
図2に示す複数の電磁弁30は、基体100の複数の電磁弁装着穴110(図3参照)にそれぞれ装着されて、入口弁1、出口弁2、カット弁6、吸入弁7(図1参照)としての機能を奏する。
なお、車両用ブレーキ液圧制御装置S1が組み付けられた状態において、電磁弁30にコイル(図示しない)が環装され、このコイルは制御ユニット本体60に接続される。そして、制御ユニット本体60が、前記コイルに適宜通電することで電磁弁30を制御し、入口弁1などとしての機能を奏すようになっている。
<圧力センサ>
圧力センサ40は、マスタシリンダMの出力ポートM2に通じるブレーキ液の圧力を検出するセンサである(図1参照)。ここで、圧力センサ40について、図4、図5および図6を主に参照して具体的に説明する。
図4、図5に示すように、圧力センサ40は、外形が円柱状のセンサであり、ブレーキ液圧を検出する圧力検出部41a(図5参照)を有する背面側(=基体100側)の大径の圧力センサ本体41と、正面側(=制御ユニット50側)の小径の圧力センサ接続部42(第1電子機器接続部)とを備えている。そして、圧力センサ本体41が、Oリング45AやCクリップ45B、筒状のカラー46を介して、圧力センサ装着穴140に液密に嵌合、抜け止めした状態で、圧力センサ40は基体100に固定される(図8参照)。
また、この固定された圧力センサ40の圧力センサ接続部42に、後記する中継コネクタ200の周壁部212が外嵌することで、圧力センサ40と中継コネクタ200とが接続可能となっている。すなわち、第1実施形態において、圧力センサ40は雄型であり、中継コネクタ200は雌型である。
圧力センサ接続部42は、軸方向(=接続方向)に切り欠かれた切欠部42a(ガイド機構、図6参照)を有している。また、圧力センサ接続部42は、その周面に軸方向(=接続方向)に沿って形成された3つの接続用凹溝42bと、3つのガイド用凹溝42c(ガイド機構)とを有している。3つの接続用凹溝42bと、3つのガイド用凹溝42cとは、周方向に交互に配置されている。そして、各接続用凹溝42b内には、軸方向(=溝の長手方向)に沿って、圧力センサ本体41側のセンサなどに接続した断面視矩形の圧力センサ側接続端子43(ピン)が配置している。また、圧力センサ40において、切欠部42aおよび3つのガイド用凹溝42cと、3つの圧力センサ側接続端子43とは、所定の相対位置関係を有している。
ただし、本発明において、圧力センサ側接続端子43の数は3つに限定されず、4つ、5つなどと適宜変更自由である。これに対応して、接続用凹溝42bおよびガイド用凹溝42cの数も、適宜変更自由である。
<中継コネクタ>
次に、中継コネクタ200について、図2、図4、図5および図7を主に参照して具体的に説明する。
図2に示すように、中継コネクタ200は、外形が円柱状であり、圧力センサ40と、制御ユニット50の制御ユニット本体60との接続を中継するコネクタである。また、中継コネクタ200は、制御ユニット50の中間壁71に対して遊動可能となるように、中間壁71に遊嵌している(図11、矢印A1、A2参照)。
図4および図5に示すように、中継コネクタ200は、ハウジングである樹脂製の中継コネクタ本体210と、中継コネクタ本体210の所定位置に配置される圧力センサ40の3つの圧力センサ側接続端子43に対応した3本の中継接続部材220とを備えている。
[中継コネクタ本体]
中継コネクタ本体210について説明する。
中継コネクタ本体210は、正面側(制御ユニット50側)に底部211を有する略有底円筒状の部材であり、背面側(=圧力センサ40側)の周壁部212内に、圧力センサ接続部42を差込可能となっている。すなわち、前記したように、第1実施形態では、中継コネクタ200が雌型であり、圧力センサ40が雄型である。
(中継コネクタ本体−底部)
まず、中継コネクタ本体210の底部211について、詳細に説明する。
底部211は、3本の中継接続部材220が挿通される3つの挿通孔211aを有している。この3つの挿通孔211aは、圧力センサ40側の3つの圧力センサ側接続端子43に対応して、周方向に所定間隔を開けて配置されている。
また、底部211は、正面側(=制御ユニット50側)が小径となる段違いとなっている。そして、底部211の小径部分211Aが、後記する中間壁71(図8参照)の取付部72に差し込まれるようになっており、底部211の大径部分211Bは、中継コネクタ200が差し込まれ過ぎることを防止するストッパとしての機能を奏するようになっている(図8参照)。
さらに、底部211は、その正面側(=制御ユニット50側)に、3本の係止爪211b(周方向回転規制機構、抜出防止機構)を有している。そして、中継コネクタ200が取付部72に差し込まれたとき、3本の係止爪211bが、後記する取付部72の3つの係止孔72a(周方向回転規制機構)にそれぞれ係止可能となっている。そして、取付部72の係止孔72aの周方向幅は、係止爪211bの周方向幅より、やや大きめに設定されている。言い換えると、取り付けられた状態において、中継コネクタ200は、中間壁71の取付部72に対して、若干ながらも周方向に回転可能となっている(図11、矢印A2参照)。
これにより、中継コネクタ200が取付部72に差し込まれたとき、中継コネクタ200と取付部72を有する制御ユニット50とが、相対的に回転することを所定に規制可能となっている。したがって、中継コネクタ本体210と制御ユニット本体60とに固定された3つの中継接続部材220が、周方向に回転し過ぎて断線することを防止可能となっている。
すなわち、第1実施形態では、中継コネクタ200側の3つの係止爪211bと、制御ユニット50側の3つの係止孔72aとで、特許請求の範囲における「周方向回転規制機構」が構成されている。
また、3本の係止爪211b(抜出防止機構)は適宜な弾性を有しており、取付部72の係止孔72a(抜出防止機構)に係止したとき、径方向外側に開き(拡径し)、中継コネクタ200の取り付け後、中継コネクタ200の取付部72から抜け出しを防止可能となっている(図8参照)。
すなわち、第1実施形態では、中継コネクタ200側の3つの係止爪211bと、制御ユニット50側の3つの係止孔72aとで、「抜出防止機構」が構成されている。
さらに、中継コネクタ200が取り付けられた状態において、3本の係止爪211bと、前記した底部211の大径部分211Bとで、中間壁71を挟み(図8参照)、中継コネクタ200の不要な軸方向(=接続方向)の移動を規制しつつ、若干ながらも軸方向に移動可能となっている。
ただし、中継コネクタ200は、前記したように、制御ユニット50の中間壁71に対して遊動可能となるように、中間壁71に遊嵌状態でに設けられている。すなわち、遊動可能となるように、取付部72に差し込む底部211の小径部分211Aと取付部72との間に、所定のクリアランスが形成されるように、底部211の小径部分211Aの外径や取付部72の内径を設定する。これにより、中継コネクタ200は、中間壁71に対して、若干ながらも首振り可能となっている(図11、矢印A1参照)。
また、取付部72の係止孔72aの周方向幅は、係止爪211bの周方向幅より、やや大きめに設定されており、取り付けられた状態において、中継コネクタ200が中間壁71に対して、周方向に若干ながらも回転可能となっている(図11、矢印A2参照)。さらに、取付部72の背面側の開口縁にテーパを形成してもよい。
また、係止爪211bと底部211の大径部分211Bとの間隔は、中間壁71の厚さよりやや大きめに設定し、取り付けられた状態において、中継コネクタ200が中間壁71に対して、軸方向に若干ながらも移動可能とすることが好ましい。
また、底部211は、周壁部212内で正面側に立設した3本の係止支柱211cを有している(図8参照)。この3本の係止支柱211cが、後記する中継接続部材220の係止孔222aに係止することで、中継接続部材220を中継コネクタ本体210に固定可能となっている。
(中継コネクタ本体−周壁部)
次に、中継コネクタ本体210の周壁部212について説明する。
周壁部212は、その内部に圧力センサ40の圧力センサ接続部42が差し込まれる部分である。言い換えると、周壁部212は、圧力センサ接続部42に外嵌する部分である。
周壁部212は、その内側に、前記した圧力センサ接続部42の切欠部42a(図6参照)に対応した切欠部対応面212a(ガイド機構)を有している。
また、周壁部212は、その内側に、軸方向(=接続方向)に延びる、3つのガイド用凸条212c(ガイド用リブ、ガイド機構)を有している。3つのガイド用凸条212cは、圧力センサ接続部42の3つのガイド用凹溝42cに対応して周方向に所定間隔をあけて配置している。3つのガイド用凸条212cの圧力センサ40側の端部は、周壁部212の圧力センサ40側の端縁から突出しており、圧力センサ接続部42が周壁部212に実質的に差し込まれる前から、圧力センサ40と中継コネクタ200とを接続方向において、ガイド可能となっている。
ここで、中継コネクタ200において、3本の中継接続部材220は、中継コネクタ本体210の所定位置に配置している。すなわち、中継コネクタ200において、切欠部対応面212aおよび3つのガイド用凸条212cと、3本の中継接続部材220とは、所定の相対位置関係を有している。
したがって、圧力センサ40と中継コネクタ200を接続するとき、切欠部42aと切欠部対応面212aとを合わせ、且つ、3つのガイド用凹溝42cと3つのガイド用凸条212cとを合わせた状態で、圧力センサ40を中継コネクタ200に差し込み、互いに接近する方向にスライドさせるのみで、3つの圧力センサ側接続端子43と後記する中継接続部材220の外嵌部221とを、容易かつ確実に接続可能となっている。
すなわち、第1実施形態では、圧力センサ40の切欠部42aおよび3つのガイド用凹溝42cと、中継コネクタ200の切欠部対応面212aおよび3つのガイド用凸条212cとで、特許請求の範囲における「ガイド機構」が構成されている。
[中継接続部材]
次に、3本の中継接続部材220について、図4、図5、図8を主に参照して説明する。
3本の中継接続部材220は、導電性を有する金属製の部材であって、3つの圧力センサ側接続端子43(図6参照)と、制御ユニット本体60とをそれぞれ電気的に接続する部材である。図4、図5に示すように、中継接続部材220は、背面側(=圧力センサ40側)から正面側(=制御ユニット50側)に向かって、外嵌部221と、第1固定部222と、屈曲部223(変形部)と、第2固定部224とを有している。
(中継接続部材−外嵌部)
外嵌部221は、断面視矩形の圧力センサ側接続端子43(図6参照)に外嵌する部分である。すなわち、外嵌部221は、圧力センサ側接続端子43に対応した、断面視略矩形の中空部221aを有している(図7参照)。
したがって、中継接続部材220が圧力センサ側接続端子43に接続した状態において、詳細には、中継接続部材220の外嵌部221が、圧力センサ側接続端子43に外嵌した状態において、例えば、車両用ブレーキ液圧制御装置S1を搭載した車両が悪路を走行したために、車両用ブレーキ液圧制御装置S1が振動を受けても、中継接続部材220と圧力センサ側接続端子43との電気的接続状態は良好に維持可能となっている。
すなわち、一般に、このように端子同士を電気的に接続する場合、例えば、その端子の一方を屈曲させて弾性部を形成し、この弾性部の付勢力により端子同士を密着させる方法が採用されるが、この一般の方法では振動などを受けた場合、僅かな時間ながらも、常時に接続すべき端子が非接触となる場合があった。
ところが、本発明では、前記したように、外嵌部221が圧力センサ側接続端子43を外嵌した状態で電気的に接続しているため、従来と比較して、振動などにより極めて断線しにくくなっている。したがって、圧力センサ40に接続する制御ユニット本体60は、圧力センサ40からの信号を連続的に検出し、電動モータ20、電磁弁30などを好適に制御可能となっている。
ただし、車両用ブレーキ液圧制御装置S1の組み付け後の修理、点検などに備えて、外嵌後の圧力センサ側接続端子43と外嵌部221とは、分離可能となっている。
(中継接続部材−第1固定部)
第1固定部222は、中継コネクタ本体210に固定される部分である。第1固定部222は、係止孔222aを有している。そして、この係止孔222aに、前記した中継コネクタ本体210の係止支柱211cを係止することで、中継接続部材220が中継コネクタ本体210の所定位置に取り付けられるようになっている(図8参照)。
(中継接続部材−屈曲部)
屈曲部223は、中継接続部材220が所定に折れ曲がった部分である。したがって、中継接続部材220の第1固定部222と第2固定部224との間に、例えば、軸方向(=接続方向)、径方向に力が作用すると、屈曲部223が変形するようになっている。
さらに説明すると、車両用ブレーキ液圧制御装置S1が組み付けられ、中継コネクタ200を介して、圧力センサ40と制御ユニット50とが接続した状態において、例えば、車両用ブレーキ液圧制御装置S1が配置されたエンジンルームの熱により、樹脂製の中継コネクタ本体210あるいは制御ユニットケース70が軸方向(=接続方向)に膨張した場合、この膨張に追従して屈曲部223が伸長可能となっている。また、電流が流れることによって、中継接続部材220が発熱し、膨張しても、屈曲部223がその伸びを吸収するようになっている。これにより、中継接続部材220と、圧力センサ40および制御ユニット本体60との電気的接続状態を好適に維持可能となっている。
その他、後記するように、車両用ブレーキ液圧制御装置S1を組み付けるときに、中間壁71に対して、中継コネクタ200を遊動しても、屈曲部223が前記遊動に追従して変形し、接続状態を維持可能となっている。
ただし、中継接続部材220が変形可能であるならば、折れ曲がってなる屈曲部223に限定されず、その他の形状であってもよい。
(中継接続部材−第2固定部)
第2固定部224は、制御ユニット本体60の基盤に形成された略円形の貫通孔60aに、ハンダQにより固定される部分である(図8参照)。第2固定部224は、その断面視が略円形となるようにかしめられており、貫通孔60aとの間隔が略均一となっている(図9参照)。これにより、中継接続部材220と制御ユニット本体60とを、正面側からハンダQによって接続する際に、ハンダQが制御ユニット本体60の裏側(=背面側)に垂れてしまうことを防止しつつ、中継接続部材220と制御ユニット本体60との良好な接続を実現すると共に、他の導電性部材との不要な接続を回避できるようになっている。
<制御ユニット>
次に、図2および図8を主に参照して、制御ユニット50を説明する。
図2に示すように、制御ユニットは50は、基体100の第2取付面102に固定され、主として、電動モータ20および電磁弁30を制御すると共に、圧力センサ40に接続する制御ユニット本体60と、制御ユニット本体60が収容される制御ユニットケース70を備えている。
[制御ユニット本体]
制御ユニット本体60は、図2に示すように、基盤と、これに固定されたCPU、ROM、I/Oなどから構成された板状部品である。制御ユニット本体60は、車両用ブレーキ液圧制御装置S1が組み付けられた状態において、図8に示すように、バスバー用端子75を介して、電動モータ20の電動モータ側バスバー23に接続しており、電動モータ20を制御可能となっている。また、制御ユニット本体60は、中継接続部材220を介して圧力センサ側接続端子43に接続しており、圧力センサ40で検出されたブレーキ液の圧力を監視可能となっている。さらに、制御ユニット本体60は、複数の電磁弁30(図2参照)に環装するコイル(図示しない)に接続しており、これらコイルに適宜通電させることで、電磁弁30を入口弁1、出口弁2、カット弁6、吸入弁7(図1参照)として、制御可能となっている。
[制御ユニットケース]
制御ユニットケース70は、主として、制御ユニット本体60を収容して保護するケースである。制御ユニットケースは70、主として、ケース本体70Aと、ケース蓋70Bと、シール部材70Cを備えている。
(ケース本体)
ケース本体70Aは、その外形が薄型の略直方体であり、略中間深さ位置で、正面側空間70aと背面側空間70bとを仕切る中間壁71を有している(図8参照)。そして、ケース本体70Aの正面側と背面側とは開口している。中間壁71の正面側所定位置には、ボス(図示しない)が形成されており、このボスに制御ユニット本体60が着脱自在に固定されている。
また、中間壁71は、中継コネクタ200が背面側から遊動可能に固定される凹状の取付部72を有している。取付部72の周壁には、前記した中継コネクタ本体210の3本の係止爪211bに対応して、3つの係止孔72aが形成されている(図4、図5、図8参照)。取付部72の底壁には、3本の中継接続部材220の第2固定部224がを挿通される3つの貫通孔72bが形成されている。
さらに、中間壁71は、その背面側に、制御ユニット本体60に接続するバスバー用端子75を取り囲み、筒状を呈する樹脂製のバスバー取付部74を有している。
(ケース蓋)
ケース蓋70Bは、ケース本体70Aの正面側の開口に蓋をするように、適宜な手段で着脱自在に固定される。これにより、ケース本体70A内の正面側空間70aは密閉され、この正面側空間70aに収容された制御ユニット本体60を、水や埃などから好適に保護可能となっている(図8参照)。
(シール部材)
シール部材70Cは、環状の弾性部材(パッキン)であり、基体100との当接部分に沿って、ケース本体70Aに設けられている(図8参照)。これにより、ケース本体70Aと基体100とは、組み付けられた状態で良好に密着し、ケース本体70A内の背面側空間70bは良好に密閉可能となっている。したがって、背面側空間70bに位置する中継コネクタ200、圧力センサ接続部42の他、電磁弁30、電磁弁30を外嵌するコイル(図示しない)などを、水や埃などから好適に保護可能となっている。
≪圧力センサ、中継コネクタなどの突出長さ≫
ここで、図10を参照して、基体100の第2取付面102(基体側の基準面)から制御ユニット50側に突出する圧力センサ40(第1電子機器)の突出長さL1a、圧力センサ側接続端子43の突出長さL2aと、電動モータ20(第2電子機器)の電動モータ側バスバー23を構成するバスバー支柱23b(第2電子機器の接続部)の突出長さL3a、バスバー接続端子23aの突出長さL4aと、制御ユニット50の中間壁71の裏面71aから基体100側に突出する中継コネクタ200の突出長さL1b、中継接続部材220の突出長さL2bと、バスバー取付部74の突出長さL3b、バスバー用端子75の突出長さL4bとの関係について説明する。
ここで、「圧力センサ40(第1電子機器)の突出長さL1a」は、基体100の第2取付面102から圧力センサ接続部42の制御ユニット50側先端までの長さである。「圧力センサ側接続端子43の突出長さL2a」は、第2取付面102から圧力センサ側接続端子43の制御ユニット50側先端までの長さである。「バスバー支柱23bの突出長さL3a」は、第2取付面102からバスバー支柱23bの制御ユニット50側先端までの長さである。「バスバー接続端子23aの突出長さL4a」は、第2取付面102からバスバー接続端子23aの制御ユニット50側先端までの長さである。「中継コネクタ200の突出長さL1b」は、裏面71aからガイド用凸条212cの基体100側先端までの長さである。「中継接続部材220の突出長さL2b」は、裏面71aから中継接続部材の外嵌部221の基体100側先端までの長さである。「バスバー取付部74の突出長さL3b」は、裏面71aからバスバー取付部74の基体100側先端までの長さである。「バスバー用端子75の突出長さL4b」は、裏面71aからバスバー用端子75の基体側先端までの長さである。
そして、「圧力センサ40の突出長さL1a」と「中継コネクタ200の突出長さL1b」との和「L1a+L1b」、「圧力センサ側接続端子43の突出長さL2a」と「中継接続部材220の突出長さL2b」との和「L2a+L2b」、「バスバー支柱23bの突出長さL3a」と「バスバー取付部74の突出長さL3b」との和「L3a+L3b」、「バスバー接続端子23aの突出長さL4a」と「バスバー用端子75の突出長さL4b」との和「L4a+L4b」、の相対関係は、「L2a+L2b」<「L4a+L4b」<「L1a+L1b」<「L3a+L3b」となっている。
すなわち、「圧力センサ40の突出長さL1a」と「中継コネクタ200の突出長さL1b」との和「L1a+L1b」は、「バスバー支柱23bの突出長さL3a」と「バスバー取付部74の突出長さL3b」との和「L3a+L3b」、よりも短くなっている(「L1a+L1b」<「L3a+L3b」)。
したがって、後記する車両用ブレーキ液圧制御装置S1の組み付け方法で説明するように、バスバー支柱23bとバスバー取付部74とが接続した後、圧力センサ接続部42の樹脂製の圧力センサ接続部42と中継コネクタ200の周壁部212とが接続するようになっている。言い換えると、バスバー支柱23bがバスバー取付部74に差し込まれ始めた後、圧力センサ接続部42が周壁部212に差し込まれるようになっている。
これにより、バスバー支柱23bとバスバー取付部74とが接続した後、圧力センサ接続部42と中継コネクタ200とが所定位置からずれていても、中継コネクタ200を遊動させて位置合せを行うことで、圧力センサ接続部42と中継コネクタ200とを容易に接続可能となっている。
また、「圧力センサ40の突出長さL1a」と「中継コネクタ200の突出長さL1b」との和「L1a+L1b」、「圧力センサ側接続端子43の突出長さL2a」と「中継接続部材220の突出長さL2b」との和「L2a+L2b」は、ともに、基体100と制御ユニット50とを組み付けた状態における基体100の第2取付面102(基体側の基準面)と制御ユニット50の中間壁71の裏面71a(制御ユニット側の基準面)との間隔よりも長くなっている。
これにより、圧力センサ40と中継コネクタ200とを、圧力センサ側接続端子43と中継接続部材220とを、それぞれ確実に接続可能となっている。
さらに、「圧力センサ側接続端子43の突出長さL2a」と「中継接続部材220の突出長さL2b」との和「L2a+L2b」は、「バスバー接続端子23aの突出長さL4a」と「バスバー用端子75の突出長さL4b」との和「L4a+L4b」、よりも短くなっている(「L2a+L2b」<「L4a+L4b」)。
したがって、バスバー接続端子23aとバスバー用端子75とが電気的に接続した後、圧力センサ側接続端子43と中継接続部材220の外嵌部221とが電気的に接続するようになっている。
≪車両用ブレーキ液圧制御装置の組み付け方法≫
次に、このような車両用ブレーキ液圧制御装置S1の組み付け方法について、図2と、図8および図11から図13を参照して、簡単に説明する。
基体100の背面側に電動モータ20を固定する。また、カラー46(図8参照)を被せた圧力センサ40を、基体100正面側の圧力センサ装着穴140に、Oリング45AやCクリップ45Bを介在させて液密に嵌合し、抜け止めした状態で固定する。その他、電磁弁30を電磁弁装着穴110に装着する。
そうすると、電動モータ20(第2電子機器)の電動モータ側バスバー23(バスバー支柱23b(第2電子機器の接続部)を含む)と、圧力センサ40(第1電子機器)の圧力センサ接続部42(第1電子機器接続部)とは、基体100に対して垂直方向である接続方向に沿って、互いに平行に配置される。すなわち、電動モータ側バスバー23と圧力センサ接続部42とは、基体100の正面側に並設される。
これに並行して、3本の中継接続部材220を装着した中継コネクタ200(図4参照)の正面側を、中間壁71の取付部72に押し込み、中継コネクタ200の係止爪211bを、取付部72の係止孔72aに係止する(図8参照)。これと共に、中継接続部材220の第2固定部224を、取付部72の貫通孔72b、制御ユニット本体60の貫通孔60aに挿通し、第2固定部224を制御ユニット本体60の基盤にハンダQで固定する。
そして、圧力センサ40と中継コネクタ200の相対位置、電動モータ側バスバー23と制御ユニット50側のバスバー取付部74の相対位置を合わせながら、基体100と制御ユニット50とを、接続方向(=圧力センサ40などの軸方向)に接近させる。
<第1段階、バスバー支柱23bとバスバー取付部74の接続>
そうすると、図11に示すように、電動モータ20側のバスバー支柱23bとバスバー取付部74とが、最初に接続する(図11、符号C1部分参照)。
<第2段階、ガイド用凹溝42cとガイド用凸条212cの接続>
その後、基体100と制御ユニット50とを、さらに接近させると、図12に示すように、圧力センサ40の3つのガイド用凹溝42cに、中継コネクタ200の周壁部212の3つのガイド用凸条212cが挿入し始める(図12、符号C2部分参照)。
仮に、基体100側の電動モータ側バスバー23と圧力センサ40の圧力センサ接続部42との間隔と、制御ユニット50側のバスバー取付部74と中継コネクタ200との間隔とが高精度で一致していない場合であっても、中間壁71に対して中継コネクタ200が所定方向に遊動する(具体的には、首を振る、傾倒する、周方向に回転する、接続方向に移動させるなど)ことによって(図11、矢印A1、矢印A2参照)、圧力センサ40のガイド用凹溝42cに、中継コネクタ200のガイド用凸条212cの位置を容易に合わせることができる。
その後、基体100と制御ユニット50とを、さらに接近させると、電動モータ20側のバスバー接続端子23aと、制御ユニット50側のバスバー用端子75とが電気的に接続する。
<第3段階、圧力センサ側接続端子43への外嵌部221の外嵌>
その後、基体100と制御ユニット50をさらに接近させると、図13に示すように、3つの圧力センサ側接続端子43(図4、図6参照)に、中継接続部材220の外嵌部221が外嵌し始め、圧力センサ40と制御ユニット本体60とが電気的に接続する(図13、符号C3部分参照)。
さらに説明すると、圧力センサ接続部42は、圧力センサ40側の切欠部42aおよび3つのガイド用凹溝42c(図6参照)と、中継コネクタ200側の切欠部対応面212aおよび3つのガイド用凸条212c(図7参照)とからなるガイド機構にガイドされて、中継コネクタ本体210の周壁部212(図4参照)内を接続方向に進む。
これにより、3つの圧力センサ側接続端子43に、3本の中継接続部材220の外嵌部221が、位置ずれすることなく確実に外嵌する。したがって、3つの圧力センサ側接続端子43は、3本の中継接続部材220を介して、制御ユニット本体60に電気的に接続する。
<第4段階、組み付け完了>
その後、基体100と制御ユニット50とをさらに接近させることで接続は進み、図8に示すように、ケース本体70Aの背面端が基体100に当接すると、組み付けは完了し、車両用ブレーキ液圧制御装置S1を得ることができる。
このように、第1実施形態に係る車両用ブレーキ液圧制御装置S1では、(1)電動モータ20のバスバー支柱23bとバスバー取付部74とが接続し(図11参照)、(2)圧力センサ40のガイド用凹溝42cと中継コネクタ200のガイド用凸条212cとが接続し(図12参照)、(3)電動モータ20のバスバー接続端子23aとバスバー用端子75とが接続し、(4)圧力センサ40の圧力センサ側接続端子43と中継接続部材220の外嵌部221とが接続するようになっている。
すなわち、この順番で接続するように、各機器、部材は、基体100の第2取付面102または中間壁71の裏面71aから突出している。言い換えると、対応して接続する機器、部材において、基体100の第2取付面102または中間壁71の裏面71aから突出した突出長さの合計突出長さは、この順番で接続する長さとなっている。つまり、電動モータ20側のバスバー支柱23bの突出長さL3aと、制御ユニット50側のバスバー取付部74の突出長さL3bとの合計突出長さ「L3a+L3b」が、圧力センサ40の突出長さL1aと中継コネクタ200の突出長さL1bとの合計突出長さ「L1a+L1b」等よりも長いため、最初に接続するようになっている。
また、このように第1実施形態に係る車両用ブレーキ液圧制御装置S1によれば、制御ユニット50に対して、遊動可能な中継コネクタ200を備えたことで、電動モータ20(第2電子機器)の電動モータ側バスバー23のバスバー支柱23b(第2電子機器の接続部)と、圧力センサ40(第1電子機器)の圧力センサ接続部42との間隔が、例えば設計時と比較して多少ずれていても、中継コネクタ200を適宜に遊動させることで、電動モータ側バスバー23と圧力センサ接続部42と、制御ユニット50とを接続することができる。
さらに、圧力センサ側接続端子43と中継接続部材220との接続、電動モータ20側のバスバー接続端子23aと制御ユニット50側のバスバー用端子75との接続において、溶接などを使用していないため、メンテナンスなどのために車両用ブレーキ液圧制御装置S1を分解することも容易にできる。
≪第2実施形態≫
次に、第2実施形態に係る車両用ブレーキ液圧制御装置について、図14から図17を参照して説明する。
参照する図面において、図14は、第2実施形態に係る圧力センサおよび中継コネクタの斜視図である。図15は、第2実施形態に係る圧力センサおよび中継コネクタの斜視図である。図16は、図14および図15に示す第2実施形態に係る中継コネクタの取り付け状況を示す図であって、図15に示すH方向から見たH矢視図である。図17は、第2実施形態に係る車両用ブレーキ液圧制御装置のX−X断面図である。
第2実施形態に係る車両用ブレーキ液圧制御装置S2は、第1実施形態に係る車両用ブレーキ液圧制御装置S1に対して、主として、図14および図15に示すように、中継コネクタ200Aの構造が異なる。詳細には、中継コネクタ200Aの中継コネクタ本体230の構造が、第1実施形態に係る中継コネクタ本体210の構造と異なる。
<中継コネクタ>
図14および図15に示すように、第2実施形態に係る中継コネクタ200Aは、ケース本体70A(図8参照)の中間壁71に、正面側から差し込まれるコネクタである。中継コネクタ200Aは、中継コネクタ本体230と、3本の中継接続部材220を備えている。中継接続部材220は、第1実施形態と同じであり、同様に制御ユニット本体60に接続されるため、ここでの説明は省略する(図17参照)。
[中継コネクタ本体]
第2実施形態に係る中継コネクタ本体230は、正面側の底部231と、背面側の周壁部232と、係止部233(周方向回転規制機構)とを有している。
(中継コネクタ本体−底部)
底部231(抜出防止機構)は、中継コネクタ200Aが差し込まれる中間壁71に形成された取付孔77より大径であり、中継コネクタ200Aが取付孔77を通り抜けないようになっている。なお、底部231は、第1実施形態と同様に、中継接続部材220を係止する係止支柱を有している(図8、符号211c参照)。
(中継コネクタ本体−周壁部)
周壁部232は、その外径は底部231より小さく、取付孔77を通り抜け可能となっている。また、周壁部232は、第1実施形態と同様、その内側に3つのガイド用凸条232c(ガイド機構)を有している。
(中継コネクタ本体−係止部)
係止部233(周方向回転規制機構)は、その背面側端が、周壁部232の背面側端に固定され、周壁部232の外側を正面側に延びる細長部分ある。この係止部233に対応して、中間壁71の取付孔77には、部分的に拡径した係止部77a(周方向回転規制機構)が形成されている(図16、図17参照)。
したがって、中継コネクタ200Aが取付孔77に差し込まれた状態で、中継コネクタ200A側の係止部233が、中間壁71側の係止部77aに係止されて、中継コネクタ200Aの周方向への回転を規制するようになっている。
また、係止部233は、外側に突出した抜止爪233a(抜出防止機構)を有している。そして、中継コネクタ200Aが、取付孔77に差し込まれた状態において、図16に示すように、抜止爪233aと底部231とで、中間壁71を挟持可能となっており、中継コネクタ200Aが、中間壁71から抜け出さないようになっている。なお、係止部233は、径方向に変形可能であるため、中継コネクタ200Aを差し込む場合は、係止部233を径方向内側に押し込むことで、抜止爪233aが取付孔77の係止部77aを通り抜け可能となっている(図16参照)。
なお、第2実施形態においても、中間壁71取り付けられた状態で、中継コネクタ200Aが中間壁71に対して遊動可能とするため、中間壁71の取付孔77に対する周壁部232の大きさや、取付孔77の係止部77aの周方向幅に対しての中継コネクタ200Aの係止部233の周方向幅などは所定に設定される。
したがって、このような第2実施形態に係る中継コネクタ200Aによれば、例えば、圧力センサ40が固定された基体100と、ケース本体70Aとを組み付けた後に、中継コネクタ200Aを取付孔77に差し込むことができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、例えば以下のような変更をすることができる。
前記した第1実施形態では、基体100に固定された2つの電子機器(電動モータ20と圧力センサ40)と、制御ユニット50とを接続する場合について説明したが、基体100に固定された1つの電子機器(例えば圧力センサ40)と、制御ユニット50とを接続する場合であってもよい。この場合、例えば、中継コネクタ200を制御ユニット50に遊動可能に設けることで、圧力センサ40の圧力センサ接続部42が所定位置からずれていても、中継コネクタ200を所定方向に遊動する(首を振る、傾倒する、周方向に回転するなど)ことで、圧力センサ40と制御ユニット50とを容易に接続することができる。また、中継コネクタ200を圧力センサ40の圧力センサ接続部42に対して、遊動可能に設ける構成としてもよい。
前記した第1実施形態では、第2電子機器を電動モータ20とし、第1電子機器を圧力センサ40としたが、第2電子機器および電子機器の種類はこれに限定されず、適宜変更自由である。例えば、基体100に2つの圧力センサ40が固定されており、これらを電子機器として、中継コネクタ200を介してそれぞれ接続する構成としてもよい。
前記した第1実施形態では、雄型の圧力センサ40(第1電子機器)が、雌型の中継コネクタ200に差し込まれる構成について説明したが、圧力センサ40が雌型、中継コネクタ200が雄型であってもよい。
前記した第1実施形態では、基体100に電動モータ20(第2電子機器)および圧力センサ40(第1電子機器)の2つの電子機器が固定され、圧力センサ40を中継コネクタ200を介して制御ユニット50に接続する場合について説明したが、例えば、さらに基体100に別の圧力センサ(第3電子機器)が固定された場合、前記別の圧力センサも制御ユニット50に対して遊動可能な中継コネクタを介することで、制御ユニット50に良好に接続することができる。
前記した第1実施形態では、中継コネクタ200が制御ユニット50に遊動可能に設けた場合ついて説明したが、中継コネクタ200を圧力センサ40(第1電子機器)に遊動可能に設けてもよいし、圧力センサ40と制御ユニット50との両者に中継コネクタを設けてもよい。
前記した第1実施形態では、圧力センサ40(第1電子機器)と制御ユニット本体60との間に、中継コネクタ200を介在させたが、電動モータ20(第2電子機器)と制御ユニット本体60との間に、中継コネクタ200を介在させる構成としてもよいし、圧力センサ40(第1電子機器)、電動モータ20(第2電子機器)の両方とも、それぞれ中継コネクタ200を介して制御ユニット本体60に接続する構成としてもよい。
前記した第1実施形態では、圧力センサ40が切欠部42aおよびガイド用凹溝42cを有し、中継コネクタ200がガイド用凸条212cを有することで、ガイド機構が構成されたとしたが、ガイド機構の構成はこれに限定されない。例えば、圧力センサ40がガイド用凸条を有し、中継コネクタ200がガイド用凹溝を有することで、ガイド機構を構成してもよい。その他、キーやピンを形成することによって、ガイド機構を構成してもよい。
また、第1実施形態で説明した周方向回転規制機構についても同様であり、キー、ピンなどによって、構成してもよい。
前記した第1実施形態に係る接続順序の他に、(1)中継接続部材220を装着した中継コネクタ200と、圧力センサ40の圧力センサ接続部42とを、先に電気的に接続した後、(2)中継コネクタ200を制御ユニットケース70に遊嵌させ、(3)中継接続部材220の第2固定部224を制御ユニット本体60に、ハンダQで固定してもよい。
前記した第1実施形態、第2実施形態ともに、圧力センサ装着穴140の深さD1は、圧力センサ40が装着された状態で、圧力センサ40の圧力検出部41aが基体100に埋まっていればよく、適宜変更自由である。
前記した第1実施形態では、中継接続部材220の外嵌部221が、圧力センサ40(第1電子機器)の圧力センサ側接続端子43に外嵌する場合について説明したが、圧力センサ40側に外嵌部を形成してもよい。
第1実施形態に係る車両用ブレーキ液圧制御装置の油圧回路図である。 第1実施形態に係る車両用ブレーキ液圧制御装置の分解斜視図である。 第1実施形態に係る基体の斜視図である。 第1実施形態に係る圧力センサおよび中継コネクタの斜視図である。 第1実施形態に係る圧力センサおよび中継コネクタの斜視図である。 図4に示す圧力センサのY−Y断面図である。 図4に示す中継コネクタのZ−Z断面図である。 第1実施形態に係る車両用ブレーキ液圧制御装置のX−X断面図である。 図8に示す車両用ブレーキ液圧制御装置の制御ユニット本体をG方向から見たG矢視図である。 組み付け前の第1実施形態に係る車両用ブレーキ液圧制御装置のX−X断面を拡大した図である。 第1実施形態に係る車両用ブレーキ液圧制御装置のX−X断面図である。 第1実施形態に係る車両用ブレーキ液圧制御装置のX−X断面図である。 第1実施形態に係る車両用ブレーキ液圧制御装置のX−X断面図である。 第2実施形態に係る圧力センサおよび中継コネクタの斜視図である。 第2実施形態に係る圧力センサおよび中継コネクタの斜視図である。 図14および図15に示す第2実施形態に係る中継コネクタの取り付け状況を示す図であって、図15に示すH方向から見たH矢視図である。 第2実施形態に係る車両用ブレーキ液圧制御装置のX−X断面図である。
符号の説明
S1、S2 車両用ブレーキ液圧制御装置
20 電動モータ(第2電子機器)
23 電動モータ側バスバー
23a バスバー接続端子
23b バスバー支柱(第2電子機器の接続部)
30 電磁弁
40 圧力センサ(第1電子機器)
41 圧力センサ本体
42 圧力センサ接続部(第1電子機器接続部)
42a 切欠部(ガイド機構)
42b 接続用凹溝
42c ガイド用凹溝(ガイド機構)
43 圧力センサ側接続端子
50 制御ユニット
60 制御ユニット本体
70 制御ユニットケース
70A ケース本体
71 中間壁
71a 裏面(制御ユニット側の基準面)
72 取付部
72a 係止孔(周方向回転規制機構、抜出防止機構)
74 バスバー取付部(第2電子機器に接続する制御ユニット側の接続部)
75 バスバー用端子
77 取付孔
77a 係止部(周方向回転規制機構)
100 基体
102 第2取付面(基体側の基準面)
140 圧力センサ装着穴
200、200A 中継コネクタ
210、230 中継コネクタ本体
211、231 底部
211b 係止爪(周方向回転規制機構、抜出防止機構)
211c 係止柱
212、232 周壁部
212a 切欠部対応面(ガイド機構)
212c、232c ガイド用凸条(ガイド機構)
220 中継接続部材
221 外嵌部
223 屈曲部
224 第2固定部
233 係止部(周方向回転規制機構)
233a 抜止爪(抜出防止機構)
D1 圧力センサ装着穴の深さ
L1a 圧力センサの突出長さ
L2a 圧力センサ接続端子の突出長さ
L3a バスバー支柱の突出長さ
L4a バスバー接続端子の突出長さ
L1b 中継コネクタの突出長さ
L2b 中継接続部材の突出長さ
L3b バスバー取付部の突出長さ
L4b バスバー用端子の突出長さ
Q ハンダ

Claims (7)

  1. 内部にブレーキ液が流通する油路を有する基体と、
    前記基体に固定された第1電子機器及び第2電子機器と、
    前記第1電子機器及び前記第2電子機器に接続される制御ユニット本体を有する制御ユニットと、
    前記制御ユニットに遊動可能に設けられ、前記第1電子機器と前記制御ユニット本体との電気的接続を中継する中継コネクタと、
    を備え
    前記第1電子機器は、第1接続部と、第1接続端子と、を備え、
    前記第2電子機器は、第2接続部と、第2接続端子と、を備え、
    前記中継コネクタは、前記第1接続部と接続する中継コネクタ本体と、前記第1接続端子及び前記制御ユニット本体と電気的に接続する金属製の中継接続部材と、を備え、
    前記制御ユニットは、前記第2接続部と接続する制御ユニット側接続部と、前記第2接続端子と接続する金属製の制御ユニット側接続端子と、を備え、
    前記基体側の基準面から突出した、前記第1接続部の長さL1a、前記第1接続端子の長さL2a、前記第2接続部の長さL3a、前記第2接続端子の長さL4aと、
    前記制御ユニット側の基準面から突出した、前記中継コネクタ本体の長さL1b、前記中継接続部材の長さL2b、前記制御ユニット側接続部の長さL3b、前記制御ユニット側接続端子の長さL4bとにおいて、
    前記第1接続端子の長さL2aと前記中継接続部材の長さL2bとの和は、前記基体と前記制御ユニットとを組み付けた状態における前記基体側の前記基準面と前記制御ユニット側の前記基準面との間隔よりも長く、
    前記第2接続端子の長さL4aと前記制御ユニット側接続端子の長さL4bとの和は、前記第1接続端子の長さL2aと前記中継接続部材の長さL2bとの和よりも長く、
    前記第1接続部の長さL1aと前記中継コネクタ本体の長さL1bとの和は、前記第2接続端子の長さL4aと前記制御ユニット側接続端子の長さL4bとの和よりも長く、
    前記第2接続部の長さL3aと前記制御ユニット側接続部の長さL3bとの和は、前記第1接続部の長さL1aと前記中継コネクタ本体の長さL1bとの和よりも長い
    ことを特徴とする車両用ブレーキ液圧制御装置。
  2. 前記中継コネクタと前記制御ユニットとが相対的に周方向に回転することを規制する周方向回転規制機構を、さらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の車両用ブレーキ液圧制御装置。
  3. 前記第1電子機器の前記第1接続部と前記中継コネクタの前記中継コネクタ本体との接続を、接続方向にガイドするガイド機構を、さらに備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用ブレーキ液圧制御装置。
  4. 前記中継コネクタの前記中継接続部材と前記第1電子機器の前記第1接続端子とが嵌合することで、電気的に接続することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の車両用ブレーキ液圧制御装置。
  5. 前記制御ユニット本体は、前記中継接続部材が挿通される貫通孔を有しており、
    該貫通孔と、前記中継接続部材の前記制御ユニット本体側の断面とは、ともに略円形であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の車両用ブレーキ液圧制御装置。
  6. 前記中継接続部材は、該中継接続部材の寸法変化を許容する変形部を有することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の車両用ブレーキ液圧制御装置。
  7. 前記第1電子機器は、前記ブレーキ液の圧力を検出する圧力センサであって、
    該圧力センサの少なくとも圧力検出部は前記基体に埋設されており、前記基体から圧力センサの前記第1接続部は前記制御ユニット側に突出していることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の車両用ブレーキ液圧制御装置。
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