JP4267847B2 - 給紙トレイ付きプリンタ - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は給紙トレイ付きプリンタに係り、特に、プリンタと給紙トレイとを一体に形成することにより、給紙トレイに対する給紙作業を容易に行なうことを可能とした給紙トレイ付きプリンタに関する。
【０００２】
【従来の技術】
一般に、コンピュータ、ワードプロセッサ、ファクシミリ等の出力装置として用いられている熱転写プリンタ等のプリンタが多く用いられている。
【０００３】
そして、このようなプリンタにおいては、複数枚の記録用紙を積層して収容する給紙トレイを着脱自在に装着し、この給紙トレイから給紙ローラにより最上部の記録用紙を１枚ずつ分離して取り出し、この記録用紙を紙送りローラに搬送してこの紙送りローラにより前記記録用紙を搬送するための給紙装置が設けられている。そして、この給紙装置により記録用紙を搬送しながら、この記録用紙に対して印字ヘッドにより所望の記録を行なうようになっている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した従来のプリンタにおいては、給紙トレイを着脱自在に設け、記録用紙を給紙トレイに収容する場合は、給紙トレイを取り外して行なう必要があるため、給紙トレイを着脱するためのスペースが必要であり、給紙トレイを適正に装着する作業が極めて面倒で、使い勝手が悪いという問題を有している。
【０００５】
本発明は前記した点に鑑みてなされたもので、プリンタと給紙トレイとを一体に形成することにより、給紙トレイに対する給紙作業を容易に行なうことができ、使い勝手を著しく向上させることのできる給紙トレイ付きプリンタを提供することを目的とするものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するため本発明に係る給紙トレイ付きプリンタは、フレームに回転自在に支持されたプラテンローラおよびこのプラテンローラに対向配置されたサーマルヘッドを設け、前記フレームの前記プラテンローラに対して記録用紙の搬送方向上流側に複数枚の記録用紙を積層して収容する給紙トレイを配設してなる給紙トレイ付きプリンタであって、前記給紙トレイの前記記録用紙の搬送方向下流端部にこの給紙トレイの幅方向に延在する支持シャフトを固着し、この支持シャフトを前記フレームの一側を貫通させて当該フレームに摺動自在に支持し、前記フレームの一側にフレーム側分離部材を配設するとともに、前記支持シャフトの他側にトレイ側分離部材を配設することにより、前記給紙トレイを前記支持シャフトの軸方向に沿ってトレイ側分離部材がフレーム側分離部材に当接するまで側方に移動自在に形成するとともに、前記フレーム側分離部材および前記トレイ側分離部材により、前記給紙トレイに収容された記録用紙を１枚ずつ分離させるようにしたことを特徴とするものである。
【０００７】
この発明によれば、支持シャフトをフレームの一側を貫通させて当該フレームに摺動自在に支持するとともに、給紙トレイを支持シャフトの軸方向に沿ってトレイ側分離部材がフレーム側分離部材に当接するまで側方に移動自在に形成しているので、フレームに支持された給紙トレイをトレイ側分離部材がフレーム側分離部材に当接するまで側方に移動するだけで、給紙トレイをフレームから取り外すことなくフレームから側方に引出し、給紙トレイに記録用紙を収容させることができ、また、その後も給紙トレイを押し込むだけで確実に給紙トレイを装着することができ、その結果、給紙トレイに対する記録用紙の収容作業が極めて容易となり、使い勝手を著しく向上させることができる。更に、フレームの一側に設けたフレーム側分離部材および支持シャフトの他側に設けたトレイ側分離部材により、給紙トレイに収容された記録用紙を１枚ずつ分離させるようにしているので、支持シャフトの軸方向への移動を妨げることなく、確実に記録用紙の分離を行なうことができる。
【００１４】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図１から図５を参照して説明する。
【００１５】
図１から図４は本発明に係る給紙トレイ付きプリンタの第１実施形態を示したもので、図１から図３に示すように、本実施形態のプリンタは、一対の側板１，１を有するフレーム２を有しており、このフレーム２の各側板１の間には、円筒状のプラテンローラ３が回転駆動自在に支持されている。また、このプラテンローラ３の上方には、記録用紙４の搬送方向に対して直交する方向に複数の発熱素子（図示せず）が配列されたラインサーマルヘッド５がプラテンローラ３に対して接離自在配設されている。
【００１６】
また、前記フレーム２のプラテンローラ３に対して記録用紙４の搬送方向上流側には、複数枚の記録用紙４を積層して収容する給紙トレイ６が配設されており、この給紙トレイ６の先端部には、この給紙トレイ６の両側板１に支持され幅方向に延在する支持シャフト７が固着されている。
【００１７】
一方、前記フレーム２の一側の側板１の近傍には、フレーム側分離部材８が配設されており、このフレーム側分離部材８の給紙トレイ６側の面は、給紙トレイ６に積層された記録用紙４を１枚ずつ分離するため傾斜して形成された分離面８ａとされている。そして、前記支持シャフト７は、このフレーム側分離部材８および一側の側板１を貫通して支持されており、前記支持シャフト７がフレーム側分離部材８および一側の側板１により支持されて支持シャフト７の軸方向に移動自在とされている。また、前記支持シャフト７の他側には、前記フレーム側分離部材８と同様に分離面９ａが形成されたトレイ側分離部材９が取付けられており、前記支持シャフト７がフレーム側分離部材８および一側の側板１により支持されながらトレイ側分離部材９がフレーム側分離部材８に当接するまで移動することにより、給紙トレイ６がフレーム２の側方に移動できるようになされている。
【００１８】
また、前記フレーム２の各側板１の外側には、一対の給紙用揺動アーム１０，１０が配設されており、これら各給紙用揺動アーム１０の先端部には、２つの給紙ローラ１１，１１が所定間隔をもって取付けられた給紙駆動軸１２が回転駆動自在に取付けられている。また、フレーム２の上部一側には、駆動モータ１３が配設されており、フレーム２の各側板１の外側には、この駆動モータ１３の回転駆動力をプラテンローラ３および給紙駆動軸１２に伝達させるための駆動伝達機構１４が配設されている。そして、この駆動モータ１３を正逆回転させることにより、駆動伝達機構１４を介して、プラテンローラ３を正逆回転駆動させることができるとともに、給紙用揺動アーム１０を揺動させて給紙駆動軸１２すなわち給紙ローラ１１を回転駆動させることができるようになっている。
【００１９】
さらに、本実施形態においては、フレーム側分離部材８の上部には、用紙の有無を検出する用紙センサ１５が配設されている。
【００２０】
次に、前述した構成からなる本実施形態の作用について説明する。
【００２１】
本実施形態においては、図４に示すように、給紙トレイ６を側方に引き出すことにより、支持シャフト７がフレーム側分離部材８および一側の側板１により支持されながら、給紙トレイ６がフレーム２の側方に移動される。
【００２２】
この状態で、給紙トレイ６の内部に記録用紙４を積層して収容した後、給紙トレイ６を押し込むことにより、給紙トレイ６を元に位置に戻す。
【００２３】
その後、駆動モータ１３を逆転させることにより、プラテンローラ３が記録用紙４の搬送方向と逆方向に回転駆動されるとともに、給紙ローラ１１が記録用紙４を給紙する方向に回転駆動される。これらの動作とともに、駆動伝達機構１４に設けられた図示しないカム機構により給紙用揺動アーム１０が下方に揺動され、給紙ローラ１１が給紙トレイ６に積層収容された記録用紙４の最上部の記録用紙４に当接される。これにより、記録用紙４の先端縁がトレイ側分離部材９の分離面９ａおよびフレーム側分離部材８の分離面８ａに当接して１枚ずつ分離され、この記録用紙４はその先端部がプラテンローラ３に突き当たるまで搬送される。
【００２４】
その後、駆動モータ１３を正転させることにより、プラテンローラ３により記録用紙４の搬送が開始されるとともに、給紙用揺動アーム１０は揺動して給紙ローラ１１が給紙トレイ６の記録用紙４の最上部から離隔する。この状態で、記録用紙４を搬送させながら、所定の画像情報に基づいてラインサーマルヘッド５を駆動することにより、記録用紙４に対して所望の記録が行なわれるようになっている。
【００２５】
したがって、本実施形態においては、フレーム２に支持された給紙トレイ６を側方に移動するだけで、給紙トレイ６をフレーム２から取り外すことなく、給紙トレイ６に記録用紙４を収容させることができ、また、その後も給紙トレイ６を押し込むだけで確実に給紙トレイ６を装着することができるので、給紙トレイ６に対する記録用紙４の収容作業が極めて容易となり、使い勝手を著しく向上させることができる。
【００２６】
また、図５は本発明の第２実施形態を示したもので、本実施形態においては、給紙トレイ６に固着された支持シャフト７をフレームの側板に回動自在に支持し、この支持シャフト７を中心として給紙トレイ６を回動自在に形成するようにしたものである。
【００２７】
そして、本実施形態においては、例えば、プリンタの本体カバー（図示せず）の底面部分に給紙トレイ６を配設することにより、給紙トレイ６を支持シャフト７を中心として回動させることにより、前記本体カバーの底面部分から給紙トレイ６を下方に開くことができるようになっている。
【００２８】
その他の部分の構成は前記図１から図４に示す第１実施形態と同様であるため、同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
【００２９】
本実施形態においては、給紙トレイ６を支持シャフト７を中心として下方に回動させることにより、給紙トレイ６を外部に露出させることができ、この状態で、給紙トレイ６の内部に記録用紙４を積層して収容した後、給紙トレイ６を支持シャフト７を中心として上方に回動させることにより、給紙トレイ６を元の位置に戻すようになっている。
【００３０】
したがって、本実施形態においても前記第１実施形態と同様に、フレーム２に支持された給紙トレイ６を下方に回動させるだけで、給紙トレイ６をフレーム２から取り外すことなく、給紙トレイ６に記録用紙４を収容させることができ、また、その後も給紙トレイ６を上方に回動させるだけで確実に給紙トレイ６を装着することができるので、給紙トレイ６に対する記録用紙４の収容作業が極めて容易となり、使い勝手を著しく向上させることができる。
【００３１】
また、第３実施形態として、前述した第１実施形態と第２実施形態の特徴を併せ持った構造、すなわち、給紙トレイ６を、支持シャフト７とともにフレーム２の側方に移動自在とするとともに、支持シャフト７を中心として回動自在に形成することで、給紙トレイ６に対する記録用紙４の収容作業が極めて容易となるとともに、この給紙トレイ付きプリンタを図示しない他の電子機器（例えば電話機）の底部に取付ける場合において、給紙トレイ６に対する記録用紙４の収容作業が極めて容易となるとともに、給紙トレイに対する記録用紙の収容作業の自由度が増し、この電子機器のケース設計がしやすくなるという効果がある。
【００３２】
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々変更することができる。
【００３３】
【発明の効果】
以上述べたように本発明に係る給紙トレイ付きプリンタは、支持シャフトを前記フレームの一側を貫通させて当該フレームに摺動自在に支持するとともに、給紙トレイを支持シャフトの軸方向に沿ってトレイ側分離部材がフレーム側分離部材に当接するまで側方に移動自在に形成しているので、フレームに支持された給紙トレイをトレイ側分離部材がフレーム側分離部材に当接するまで側方に移動するだけで、給紙トレイをフレームから取り外すことなくフレームから側方に引出し、給紙トレイに記録用紙を収容させることができ、また、その後も給紙トレイを押し込むだけで確実に給紙トレイを装着することができ、その結果、給紙トレイに対する記録用紙の収容作業が極めて容易となり、使い勝手を著しく向上させることができる。更に、フレームの一側に設けたフレーム側分離部材および支持シャフトの他側に設けたトレイ側分離部材により、給紙トレイに収容された記録用紙を１枚ずつ分離させるようにしているので、支持シャフトの軸方向への移動を妨げることなく、確実に記録用紙の分離を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明に係る給紙トレイ付きプリンタの実施の一形態を示す平面図
【図２】 図１に示す給紙トレイ付きプリンタの側面図
【図３】 図１のＡ−Ａ線における断面図
【図４】 図１に示す給紙トレイ付きプリンタの給紙トレイを引き出した状態を示す平面図
【図５】 本発明に係る給紙トレイ付きプリンタの他の実施形態を示す側面図
【符号の説明】
２ フレーム
３ プラテンローラ
４ 記録用紙
５ ラインサーマルヘッド
６ 給紙トレイ
７ 支持シャフト
８ フレーム側分離部材
９ トレイ側分離部材
１０ 給紙用揺動アーム
１１ 給紙ローラ
１３ 駆動モータ
１５ 用紙センサ
【発明の属する技術分野】
本発明は給紙トレイ付きプリンタに係り、特に、プリンタと給紙トレイとを一体に形成することにより、給紙トレイに対する給紙作業を容易に行なうことを可能とした給紙トレイ付きプリンタに関する。
【０００２】
【従来の技術】
一般に、コンピュータ、ワードプロセッサ、ファクシミリ等の出力装置として用いられている熱転写プリンタ等のプリンタが多く用いられている。
【０００３】
そして、このようなプリンタにおいては、複数枚の記録用紙を積層して収容する給紙トレイを着脱自在に装着し、この給紙トレイから給紙ローラにより最上部の記録用紙を１枚ずつ分離して取り出し、この記録用紙を紙送りローラに搬送してこの紙送りローラにより前記記録用紙を搬送するための給紙装置が設けられている。そして、この給紙装置により記録用紙を搬送しながら、この記録用紙に対して印字ヘッドにより所望の記録を行なうようになっている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した従来のプリンタにおいては、給紙トレイを着脱自在に設け、記録用紙を給紙トレイに収容する場合は、給紙トレイを取り外して行なう必要があるため、給紙トレイを着脱するためのスペースが必要であり、給紙トレイを適正に装着する作業が極めて面倒で、使い勝手が悪いという問題を有している。
【０００５】
本発明は前記した点に鑑みてなされたもので、プリンタと給紙トレイとを一体に形成することにより、給紙トレイに対する給紙作業を容易に行なうことができ、使い勝手を著しく向上させることのできる給紙トレイ付きプリンタを提供することを目的とするものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するため本発明に係る給紙トレイ付きプリンタは、フレームに回転自在に支持されたプラテンローラおよびこのプラテンローラに対向配置されたサーマルヘッドを設け、前記フレームの前記プラテンローラに対して記録用紙の搬送方向上流側に複数枚の記録用紙を積層して収容する給紙トレイを配設してなる給紙トレイ付きプリンタであって、前記給紙トレイの前記記録用紙の搬送方向下流端部にこの給紙トレイの幅方向に延在する支持シャフトを固着し、この支持シャフトを前記フレームの一側を貫通させて当該フレームに摺動自在に支持し、前記フレームの一側にフレーム側分離部材を配設するとともに、前記支持シャフトの他側にトレイ側分離部材を配設することにより、前記給紙トレイを前記支持シャフトの軸方向に沿ってトレイ側分離部材がフレーム側分離部材に当接するまで側方に移動自在に形成するとともに、前記フレーム側分離部材および前記トレイ側分離部材により、前記給紙トレイに収容された記録用紙を１枚ずつ分離させるようにしたことを特徴とするものである。
【０００７】
この発明によれば、支持シャフトをフレームの一側を貫通させて当該フレームに摺動自在に支持するとともに、給紙トレイを支持シャフトの軸方向に沿ってトレイ側分離部材がフレーム側分離部材に当接するまで側方に移動自在に形成しているので、フレームに支持された給紙トレイをトレイ側分離部材がフレーム側分離部材に当接するまで側方に移動するだけで、給紙トレイをフレームから取り外すことなくフレームから側方に引出し、給紙トレイに記録用紙を収容させることができ、また、その後も給紙トレイを押し込むだけで確実に給紙トレイを装着することができ、その結果、給紙トレイに対する記録用紙の収容作業が極めて容易となり、使い勝手を著しく向上させることができる。更に、フレームの一側に設けたフレーム側分離部材および支持シャフトの他側に設けたトレイ側分離部材により、給紙トレイに収容された記録用紙を１枚ずつ分離させるようにしているので、支持シャフトの軸方向への移動を妨げることなく、確実に記録用紙の分離を行なうことができる。
【００１４】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図１から図５を参照して説明する。
【００１５】
図１から図４は本発明に係る給紙トレイ付きプリンタの第１実施形態を示したもので、図１から図３に示すように、本実施形態のプリンタは、一対の側板１，１を有するフレーム２を有しており、このフレーム２の各側板１の間には、円筒状のプラテンローラ３が回転駆動自在に支持されている。また、このプラテンローラ３の上方には、記録用紙４の搬送方向に対して直交する方向に複数の発熱素子（図示せず）が配列されたラインサーマルヘッド５がプラテンローラ３に対して接離自在配設されている。
【００１６】
また、前記フレーム２のプラテンローラ３に対して記録用紙４の搬送方向上流側には、複数枚の記録用紙４を積層して収容する給紙トレイ６が配設されており、この給紙トレイ６の先端部には、この給紙トレイ６の両側板１に支持され幅方向に延在する支持シャフト７が固着されている。
【００１７】
一方、前記フレーム２の一側の側板１の近傍には、フレーム側分離部材８が配設されており、このフレーム側分離部材８の給紙トレイ６側の面は、給紙トレイ６に積層された記録用紙４を１枚ずつ分離するため傾斜して形成された分離面８ａとされている。そして、前記支持シャフト７は、このフレーム側分離部材８および一側の側板１を貫通して支持されており、前記支持シャフト７がフレーム側分離部材８および一側の側板１により支持されて支持シャフト７の軸方向に移動自在とされている。また、前記支持シャフト７の他側には、前記フレーム側分離部材８と同様に分離面９ａが形成されたトレイ側分離部材９が取付けられており、前記支持シャフト７がフレーム側分離部材８および一側の側板１により支持されながらトレイ側分離部材９がフレーム側分離部材８に当接するまで移動することにより、給紙トレイ６がフレーム２の側方に移動できるようになされている。
【００１８】
また、前記フレーム２の各側板１の外側には、一対の給紙用揺動アーム１０，１０が配設されており、これら各給紙用揺動アーム１０の先端部には、２つの給紙ローラ１１，１１が所定間隔をもって取付けられた給紙駆動軸１２が回転駆動自在に取付けられている。また、フレーム２の上部一側には、駆動モータ１３が配設されており、フレーム２の各側板１の外側には、この駆動モータ１３の回転駆動力をプラテンローラ３および給紙駆動軸１２に伝達させるための駆動伝達機構１４が配設されている。そして、この駆動モータ１３を正逆回転させることにより、駆動伝達機構１４を介して、プラテンローラ３を正逆回転駆動させることができるとともに、給紙用揺動アーム１０を揺動させて給紙駆動軸１２すなわち給紙ローラ１１を回転駆動させることができるようになっている。
【００１９】
さらに、本実施形態においては、フレーム側分離部材８の上部には、用紙の有無を検出する用紙センサ１５が配設されている。
【００２０】
次に、前述した構成からなる本実施形態の作用について説明する。
【００２１】
本実施形態においては、図４に示すように、給紙トレイ６を側方に引き出すことにより、支持シャフト７がフレーム側分離部材８および一側の側板１により支持されながら、給紙トレイ６がフレーム２の側方に移動される。
【００２２】
この状態で、給紙トレイ６の内部に記録用紙４を積層して収容した後、給紙トレイ６を押し込むことにより、給紙トレイ６を元に位置に戻す。
【００２３】
その後、駆動モータ１３を逆転させることにより、プラテンローラ３が記録用紙４の搬送方向と逆方向に回転駆動されるとともに、給紙ローラ１１が記録用紙４を給紙する方向に回転駆動される。これらの動作とともに、駆動伝達機構１４に設けられた図示しないカム機構により給紙用揺動アーム１０が下方に揺動され、給紙ローラ１１が給紙トレイ６に積層収容された記録用紙４の最上部の記録用紙４に当接される。これにより、記録用紙４の先端縁がトレイ側分離部材９の分離面９ａおよびフレーム側分離部材８の分離面８ａに当接して１枚ずつ分離され、この記録用紙４はその先端部がプラテンローラ３に突き当たるまで搬送される。
【００２４】
その後、駆動モータ１３を正転させることにより、プラテンローラ３により記録用紙４の搬送が開始されるとともに、給紙用揺動アーム１０は揺動して給紙ローラ１１が給紙トレイ６の記録用紙４の最上部から離隔する。この状態で、記録用紙４を搬送させながら、所定の画像情報に基づいてラインサーマルヘッド５を駆動することにより、記録用紙４に対して所望の記録が行なわれるようになっている。
【００２５】
したがって、本実施形態においては、フレーム２に支持された給紙トレイ６を側方に移動するだけで、給紙トレイ６をフレーム２から取り外すことなく、給紙トレイ６に記録用紙４を収容させることができ、また、その後も給紙トレイ６を押し込むだけで確実に給紙トレイ６を装着することができるので、給紙トレイ６に対する記録用紙４の収容作業が極めて容易となり、使い勝手を著しく向上させることができる。
【００２６】
また、図５は本発明の第２実施形態を示したもので、本実施形態においては、給紙トレイ６に固着された支持シャフト７をフレームの側板に回動自在に支持し、この支持シャフト７を中心として給紙トレイ６を回動自在に形成するようにしたものである。
【００２７】
そして、本実施形態においては、例えば、プリンタの本体カバー（図示せず）の底面部分に給紙トレイ６を配設することにより、給紙トレイ６を支持シャフト７を中心として回動させることにより、前記本体カバーの底面部分から給紙トレイ６を下方に開くことができるようになっている。
【００２８】
その他の部分の構成は前記図１から図４に示す第１実施形態と同様であるため、同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
【００２９】
本実施形態においては、給紙トレイ６を支持シャフト７を中心として下方に回動させることにより、給紙トレイ６を外部に露出させることができ、この状態で、給紙トレイ６の内部に記録用紙４を積層して収容した後、給紙トレイ６を支持シャフト７を中心として上方に回動させることにより、給紙トレイ６を元の位置に戻すようになっている。
【００３０】
したがって、本実施形態においても前記第１実施形態と同様に、フレーム２に支持された給紙トレイ６を下方に回動させるだけで、給紙トレイ６をフレーム２から取り外すことなく、給紙トレイ６に記録用紙４を収容させることができ、また、その後も給紙トレイ６を上方に回動させるだけで確実に給紙トレイ６を装着することができるので、給紙トレイ６に対する記録用紙４の収容作業が極めて容易となり、使い勝手を著しく向上させることができる。
【００３１】
また、第３実施形態として、前述した第１実施形態と第２実施形態の特徴を併せ持った構造、すなわち、給紙トレイ６を、支持シャフト７とともにフレーム２の側方に移動自在とするとともに、支持シャフト７を中心として回動自在に形成することで、給紙トレイ６に対する記録用紙４の収容作業が極めて容易となるとともに、この給紙トレイ付きプリンタを図示しない他の電子機器（例えば電話機）の底部に取付ける場合において、給紙トレイ６に対する記録用紙４の収容作業が極めて容易となるとともに、給紙トレイに対する記録用紙の収容作業の自由度が増し、この電子機器のケース設計がしやすくなるという効果がある。
【００３２】
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々変更することができる。
【００３３】
【発明の効果】
以上述べたように本発明に係る給紙トレイ付きプリンタは、支持シャフトを前記フレームの一側を貫通させて当該フレームに摺動自在に支持するとともに、給紙トレイを支持シャフトの軸方向に沿ってトレイ側分離部材がフレーム側分離部材に当接するまで側方に移動自在に形成しているので、フレームに支持された給紙トレイをトレイ側分離部材がフレーム側分離部材に当接するまで側方に移動するだけで、給紙トレイをフレームから取り外すことなくフレームから側方に引出し、給紙トレイに記録用紙を収容させることができ、また、その後も給紙トレイを押し込むだけで確実に給紙トレイを装着することができ、その結果、給紙トレイに対する記録用紙の収容作業が極めて容易となり、使い勝手を著しく向上させることができる。更に、フレームの一側に設けたフレーム側分離部材および支持シャフトの他側に設けたトレイ側分離部材により、給紙トレイに収容された記録用紙を１枚ずつ分離させるようにしているので、支持シャフトの軸方向への移動を妨げることなく、確実に記録用紙の分離を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明に係る給紙トレイ付きプリンタの実施の一形態を示す平面図
【図２】 図１に示す給紙トレイ付きプリンタの側面図
【図３】 図１のＡ−Ａ線における断面図
【図４】 図１に示す給紙トレイ付きプリンタの給紙トレイを引き出した状態を示す平面図
【図５】 本発明に係る給紙トレイ付きプリンタの他の実施形態を示す側面図
【符号の説明】
２ フレーム
３ プラテンローラ
４ 記録用紙
５ ラインサーマルヘッド
６ 給紙トレイ
７ 支持シャフト
８ フレーム側分離部材
９ トレイ側分離部材
１０ 給紙用揺動アーム
１１ 給紙ローラ
１３ 駆動モータ
１５ 用紙センサ
Claims (1)
- フレームに回転自在に支持されたプラテンローラおよびこのプラテンローラに対向配置されたサーマルヘッドを設け、前記フレームの前記プラテンローラに対して記録用紙の搬送方向上流側に複数枚の記録用紙を積層して収容する給紙トレイを配設してなる給紙トレイ付きプリンタであって、前記給紙トレイの前記記録用紙の搬送方向下流端部にこの給紙トレイの幅方向に延在する支持シャフトを固着し、この支持シャフトを前記フレームの一側を貫通させて当該フレームに摺動自在に支持し、前記フレームの一側にフレーム側分離部材を配設するとともに、前記支持シャフトの他側にトレイ側分離部材を配設することにより、前記給紙トレイを前記支持シャフトの軸方向に沿ってトレイ側分離部材がフレーム側分離部材に当接するまで側方に移動自在に形成するとともに、前記フレーム側分離部材および前記トレイ側分離部材により、前記給紙トレイに収容された記録用紙を１枚ずつ分離させるようにしたことを特徴とする給紙トレイ付きプリンタ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001283015A JP4267847B2 (ja) | 2001-09-18 | 2001-09-18 | 給紙トレイ付きプリンタ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001283015A JP4267847B2 (ja) | 2001-09-18 | 2001-09-18 | 給紙トレイ付きプリンタ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
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