JP4267754B2 - 筒状加工布用ミシン - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、縫製されたTシャツ、セータ等のような筒状加工布への縫製に適したミシンに関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来の筒状加工布用ミシン50は、図9に示すように機枠(図示略)の上部に設けられた筒状ベッド51と、筒状ベッド51の上方に配置された駆動枠52と、筒状ベッド51の両側において駆動枠52から前方に突設された一対のポール53と、該ポール53に着脱可能に取り付けられる置き縫い枠54とを備えている。
【0003】
置き縫い枠54は、金属製のパイプ部材が略U字状に折曲形成されてなるU字フレーム55と、該U字フレーム55の両直線部55aに着脱可能に取り付けられた受け部材56と、受け部材56に着脱可能に取り付けられた抜き穴57a付きの支持板部57と、U字フレーム55の曲部略中央から外方に突設された取手部58とを備えている。U字フレーム55は、その直線部55aの先端が開口し、該直線部55aがポール53に外挿可能に形成されている。
【0004】
ここで、縫製加工中に置き縫い枠54がガタつかないようにするため、U字フレーム55の直線部55aの内径と、ポール53の外径とは略等しく形成されるとともに、U字フレーム55の直線部55aは、ポール53に長く(直線部55aの略半分の長さまで)外挿されるようになっている。そして、直線部55aをポール53に外挿した状態で両者をネジ59で固定するようになっている。
【0005】
また、縫製加工範囲全体を弛み無く張設できるように、支持板部57の抜き穴57aは、縫製加工範囲を極力小さい面積で囲うような形状に形成される。
【0006】
ところが、直線部55aの内径と、ポール53の外径とが略等しいために、直線部55aの向きがポール53の向きと少しでもずれていると、直線部55aの先端がはまり難いという問題がある。
【0007】
しかも、U字フレーム55の直線部55aがポール53に長く外挿されるようになっているため、左右の直線部55aを均等に押し込まないと、U字フレーム55が歪み、その先端がポール53の途中部に突っかかったり、ポール53の先端が直線部55aの途中部に突っかかったりするという問題もある。
【0008】
また、図10に示すように、従来の筒状加工布用ミシン50の筒状ベッドは、その先端縁部51aが側断面直角状に形成されている。これは、奥行きの浅い筒状加工布(例えば、帽子。この場合は、置き縫い枠に代えて帽子枠が使用される。)を縫製加工するときに、縫製加工範囲を奥行き方向に広く確保できるように、針穴より前方の先端部を極力短くするためである。
【0009】
ところが、支持板部57として、湾曲しやすい板(例えば、厚さ0.5mm程度の薄手のアクリル板等の樹脂板)を使用する場合において、抜き穴57aの縁部に穴内部に突出した部分60があるときは、その部分60が垂れ下がって筒状ベッド51の先端縁部51aに干渉することがある。
【0010】
また、図11は、ミシン50に、筒状加工布としてのバッグを縫製するための保持枠61を装着した状態を示している。この保持枠61は、筒状ベッド51の左右にそれぞれ駆動枠52から前方に延びる挟持部材62及び支杆63を備えている。支杆63は、軸64で駆動枠52に軸支された回動体65を介して駆動枠52に支持されている。回動体65を上方に回動させた挟持位置で、挟持部材62と支杆63との間にバッグWを挟持し、回動体65を下方に回動させた退避位置(図11の状態)で、挟持部材62と支杆63との間のバッグWを離すようになっている。
【0011】
この保持枠61にバッグWを張設するには、まず、回動体65を退避位置に移動させておく(図11の状態)。次いで、バッグWの縫製加工範囲の左右をそれぞれの手で持ち、該縫製加工範囲を左右方向に緊張させた状態で、縫製加工範囲の左右の布地をそれぞれ挟持部材62と支杆63との間に挿入するとともに、バッグWの縫製加工範囲の下側(バッグWの内側)に筒状ベッド51を挿入する。次いで、回動体65を挟持位置に移動すると、バッグWが張設されるようになっている。
【0012】
ところが、縫製加工範囲の左右の布地をそれぞれ挟持部材62と支杆63との間に挿入するときに、縫製加工範囲の左右方向の緊張が弱いと、縫製加工範囲の中央部Wbが垂れ下がり、筒状ベッド51の先端縁部51aに引っ掛かることがある。
【0013】
本発明の第一の目的は、上記課題を解決し、置き縫い枠をワンタッチで簡単に装着することができる筒状加工布用ミシンを提供することにある。
【0014】
本発明の第二の目的は、上記課題を解決し、筒状加工布や、縫製枠が引っ掛かり難い筒状加工布用ミシンの筒状ベッドを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の筒状加工布用ミシンは、駆動枠から前方に延びる一対のパイプ状レールと、該パイプ状レールに前後移動可能に支持され置き縫い枠とを備えた筒状加工布用ミシンであって、前記前後移動によって弾性的に係脱する後側係合部と後側被係合部とを、前記パイプ状レールの基端部又は駆動枠と前記置き縫い枠の側枠後部又は後枠とに相対的に設けるとともに、前記前後移動によって係脱する前側係合部と前側被係合部とを、前記置き縫い枠の側枠の後部より前側と前記パイプ状レールの先端側とに相対的に設け、前記前側係合部は、前記置き縫い枠の側枠から側方に突設した突設板と、前記置き縫い枠の側枠に設けられて前記突設板を弾性的に押さえる押さえ部材とよりなり、前記前側被係合部は、前記パイプ状レールの前側に設けられて前記前側係合部の突設板と押さえ部材とに挟持されるパイプ状レール先端側の上側の周壁であり、前記パイプ状レールに沿って前記突設板をスライドさせながら前記置き縫い枠を押し込むと、前記後側係合部と前記後側被係合部とが弾性的に係合すると同時に、前記前側係合部の突設板と押さえ部との間に前記前側被係合部としての前記パイプ状レール先端側の上側の周壁が入り込むことによって、前記前側係合部と前記前側被係合部とが弾性的に係合し、前記置き縫い枠を引っ張ると、前記後側係合部と前記後側被係合部との係合が外れるとともに、前記前側係合部の突設板と押さえ部との間から前記前側被係合部としての前記パイプ状レール先端側の上側の周壁が外れることを特徴としている。
【0016】
前記後側係合部は、板バネによって弾性的に前記パイプ状レールの上周壁面に押さえつけられる係合球であり、前記後側被係合部は、前記突設板の後端部に設けられた、前記係合球の下側球面が係合する被係合穴である態様を例示できる。
【0017】
ここで、前記レールとしては、特に限定されないが、前記駆動枠から前方に延びる一対の丸パイプや角パイプを例示できる。
【0018】
また、本発明の筒状加工布用ミシンの筒状ベッドは、先端部上面の前縁部に前側下がりの斜面を針板の上面に続くように設けている。
【0019】
前記先端部上面の側縁部に外側下がりの斜面を針板の上面に続くように設けた態様を例示できる。また、前記斜面は着脱可能に構成した態様を例示できる。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1〜図7は本発明を実施した第一実施形態の筒状加工布用ミシン1及びその筒状ベッド3を示している。このミシン1は、図1に示すように機枠(図示略)の上部に設けられた複数の筒状ベッド3と、該各筒状ベッド3の上方に設けられたミシンヘッド(図示略)に上下動可能に支持された針7と、筒状ベッド3より後方において筒状ベッド3と略同一高さに設けられたテーブル4と、主として筒状ベッド3の上方に配置され、テーブル4側に設けられた駆動装置(図示略)により前後左右に移動する駆動枠5と、各筒状ベッド3に対応して該駆動枠5から前方に延びる一対のレール2と、各筒状ベッド3に対応して該レール2に着脱可能に取り付けられる置き縫い枠6とを備えている。ミシン1は、針7と筒状ベッド3に内蔵された釜(図示略)との協働によって、置き縫い枠6に張設されて前後左右に移動される筒状加工布Wに縫製加工するようになっている。
【0021】
レール2は、パイプ状に形成されており(図示例では、丸パイプであるが、角パイプでもよい。)、駆動枠5に取り付けられたベース部材20に溶接固定されている。ベース部材20は、取付部材21を介して駆動枠5に固定される上段部22と、駆動枠5の前方に延びる下段部23とよりなる。
【0022】
下段部23は、置き縫い枠6側の側部に駆動枠5の前方に延びる下垂直壁23aを備えている。この下垂直壁23aに沿ってレール2の基端部が配置され、溶接固定されている。レール2の先端側は、開口しており、その開口内縁部2aは面取り加工されている。このレール2先端側の上側の周壁2bが前側被係合部としての壁部である。
【0023】
上段部22は、前後一対の雄ネジ部22aを備え、該雄ネジ部22aには、ともに駆動枠5の前方に延びるガイド部材25と板バネ26とが固定されている。ガイド部材25の下面とレール2の上端面との間と、ガイド部材25の下面と下垂直壁23aの上端面との間とには、後述する置き縫い枠6の突設板9が進入可能なように、突設板9の板厚よりも広い隙間27が設けられている。ガイド部材25の前側には、ガイド部材25を上下に貫通する貫通穴25a(例えば、直径略9.6mm)が設けられている。この貫通穴25aの内側には、後側係合部としての係合球28(例えば、直径略9.5mm)が配置され、該係合球28は、その上側球面が板バネ26の先端側に設けられた穴26a(例えば直径略8mm)に係合するとともに、その下側球面がレール2の上周壁面に設けられた穴2c(例えば直径略3.5mm)に係合した状態で板バネ26によって弾性的に押さえつけられるようになっている。
【0024】
置き縫い枠6は、図1に示すように板金加工(例えば、プレス曲げ加工や、プレス打抜き加工等)により矩形枠状に形成された枠本体8と、該枠本体8に着脱可能に取り付けられた抜き穴14a付きの支持板部14と、枠本体8の前側から前方に突設された取手部16とを備えている。枠本体8及び支持板部14は、両端が開口した筒状加工布Wの内部に挿入され、取手部16は、筒状加工布Wの一端の開口Waから筒状加工布Wの外部に突出するようになっている。
【0025】
枠本体8の上面には、略等間隔を置いて複数のピン13が立設されている。また、枠本体8の全周縁部には上方に折曲形成された壁10が設けられている。枠本体8の左右の側枠8aの壁10には、それぞれの上端部から側方向けて突設板9が突設されている。この突設板9は側枠8aの後端部から側枠8aの長さ方向の略中間部まで延設されている。突設板9の後端部には、係合球28の下側球面が係合する後側被係合部としての被係合穴9aが設けられている。
【0026】
図2に示すように、突設板9前端部の下方には壁10から側方に延びる支軸11が設けられており、該支軸11には、ねじりバネ12が軸支されている。ねじりバネ12は、その一端部が支軸11の軸方向と直交する方向に延ばされてなる押さえ部12aを備えている。押さえ部12aの先端側は、下方に緩く曲げられており、この曲げ部分12bで突設板9の下面を押さえるようになっている。この突設板9と押さえ部12aとが前側係合部である。
【0027】
支持板部14は透明な樹脂製のもの(例えば、アクリル板)で、その上面に粘着剤15が付着されるとともに、枠本体8の各ピン13が貫通する十字状の切れ目14bが設けられている。そして、支持板部14を枠本体8の上面に載せ、各ピン13を対応する切れ目14bに合わせて支持板部14を下に押し込むと、各ピン13が切れ目14bを貫通して支持板部14が枠本体8に保持されるようになっている。この支持板部14は、樹脂製の平板に筒状加工布Wの縫製加工範囲の大きさに応じた抜き穴14aを切り抜いて形成したものである。抜き穴14aを切り抜き易いように、平板は0.5mm程度の厚さのものにすることが好ましい。
【0028】
粘着剤15は、スプレー(図示略)で噴射されて支持板部14の上面における抜き穴14aの縁部からその周囲に(例えば略2cm幅で)付着されている。粘着剤15としては、特に限定されないが、筒状加工布Wを支持板部14に貼り付けることができ、かつ、貼り付けられた筒状加工布Wを支持板部14から剥がしたときに筒状加工布Wに付着しないものが好ましい。
【0029】
図5〜図7に示すように、筒状ベッド3は、ベッド本体30の上面に固定された針板31と、該針板31の下側に設けられた釜32及びボビン33と、該釜32及びボビン33を開閉可能に覆うカバー34と、ベッド本体30の先端部にボルト35で着脱可能に設けられたアタッチメント36とを備えている。カバー34は、ベッド本体30の先端部の下側に蝶番37で開閉可能に取り付けられている。そして、ベッド本体30の先端部の下側に固定された板バネ38の凹部38aに、カバー34に設けられた突部34aが嵌合し、カバー34が閉じた状態で保持されるようになっている。このカバー34を開けると、ボビン33を前方に取り出して交換することができるようになっている。
【0030】
アタッチメント36は、針板31先端の上面に略連続する略水平面36aと、該水平面36aに続く前側下がりの斜面36bとを備えている。このアタッチメント36を筒状ベッド3に取り付けることにより、筒状ベッド3の先端部上面の前縁部に前側下がりの斜面36bを針板31の上面に続くように設けることができるようになっている。この斜面36bは、その傾斜方向及び等高線方向に湾曲形成されている。
【0031】
図7に示すように、アタッチメント36の斜面36bの裏面側は、開閉するカバー34と干渉しないように省かれている。また、斜面36bは、その先端側が開閉するカバー34の移動空間に干渉しないようにするとともに、前方から挿脱するボビン33の挿脱空間に干渉しないように形成されている。
【0032】
なお、置き縫い枠6に代えて帽子枠装置を取り付けることにより帽子を縫製加工するときは、奥行きの浅い帽子の縫製加工範囲を奥行き方向に広く確保するために、アタッチメント36を取り外すことが好ましい。
【0033】
この置き縫い枠6をミシン1に装着するには、筒状ベッド3及び両レール2を筒状加工布Wの内側に挿入し、両レール2の上に置き縫い枠6の両突設板9をそれぞれ載せる。このとき、置き縫い枠6の両側枠8aが両レール2に挟まれ、置き縫い枠6は左右方向の移動が規制されて前後方向のみの移動が可能な状態となる。
【0034】
次いで、取手部16を持ち、レール2に沿って突設板9をスライドさせながら置き縫い枠6を押し込む。すると、突設板9の後端部が隙間27に進入し、該後端部の被係合穴9aに係合球28が弾性的に係合することにより、突設板9の後端部がレールの基端部に係合保持される。これと同時に、突設板9の前端部において、突設板9と押さえ部12aとの間にレール2先端の上側周壁2bが入り込み、レール2先端が突設板9の前端部に弾性的に係合保持される。この2箇所の係合保持により、置き縫い枠6は前後方向の移動も規制された状態になる。
【0035】
また、置き縫い枠6をミシン1から取り外すときは、取手部16を手前に引っ張る。すると、突設板9の被係合穴9aから係合球28が外れるとともに、突設板9と押さえ部12aとの間からレール2先端側の上側周壁2bが外れる。そして、置き縫い枠6を上方に持ち上げると、これを取り外すことができる。
【0036】
このように構成されたミシン1によれば、置き縫い枠6をレール2に載せ、置き縫い枠6を押し込むという簡単な操作により、置き縫い枠6をワンタッチで装着することができる。従って、従来のようにポール53にその外径と略等しい内径の筒体(U字フレーム55の直線部55a)を外挿するというような面倒な操作は一切必要がない。
【0037】
また、置き縫い枠6をレール2で支持する構造としているので、従来とは異なり、置き縫い枠6を押し込むときにその左右に加える力が多少不均一でも、置き縫い枠6が途中で突っかかったりすることはない。
【0038】
さらに、筒状ベッド3の先端にアタッチメント36を取り付けることにより、先端部上面の前縁部に前側下がりの斜面36bを針板31の上面に続くように設けているため、抜き穴14a縁部の穴内部に突出した部分17が垂れ下がっていても(又は、バッグの開口縁部の張りが不足し、針板31の上面より下側に垂れ下がっていても)、図6に示すように斜面36bによって針板31の上面まですくい上げられる。このため、従来とは異なり、抜き穴14a縁部の穴内部に突出した部分17やバッグの開口縁部が筒状ベッドの先端縁部に引っ掛かることはない。
【0039】
しかも、アタッチメント36を筒状ベッド3に着脱可能に構成しているので、例えば、奥行きの浅い帽子の縫製加工範囲を奥行き方向に広く確保するとき等の必要に応じて、アタッチメント36を適宜取り外すことができる。
【0040】
次に、図8は、第二実施形態の筒状加工布用ミシン1の筒状ベッド40を示している。この筒状ベッド40は、アタッチメント41を前方に倒した装着位置42と、上方に持ち上げた退避位置43との間で回動可能にベッド本体30に軸44で支持した点においてのみ、第一実施形態と相違している。
【0041】
このアタッチメント41は、その先端が、第一実施形態よりも下方に延ばされている。このため、装着位置42においては、前方から挿脱するボビン33の挿脱空間に干渉するが、退避位置43に移動させると、同空間に干渉しないようになっている。従って、ボビン33の交換は、カバー34を開くとともに、アタッチメント41を退避位置43に移動させた状態で行う。なお、このアタッチメント41の斜面41bの裏面側は、開閉するカバー34と干渉しないように省かれているが、アタッチメント41は退避位置43に回動させることができるので、省かれていなくても構わない。
【0042】
このように、アタッチメント41を装着位置42と退避位置43との間で回動可能に軸支したので、装着位置42におけるアタッチメント41の先端位置をボビン33の挿脱空間に干渉するところまでも下方に延設することができる。このため、第一実施形態と比較して、抜き穴14a縁部の穴内部に突出した部分17がより大きく垂れ下がっていたり、バッグの開口縁部が針板31の上面より下側により大きく垂れ下がっている場合にも対応することができる。
【0043】
なお、本発明は前記実施形態の構成に限定されず、例えば以下のように、発明の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変更して具体化することもできる。
【0044】
(1)後側係合部と後側被係合部とを駆動枠5と置き縫い枠6の枠本体8の後枠8bとに相対的に設けること。
(2)前側係合部と前側被係合部とを他の構造のものに変更すること。
【0045】
(3)後側係合部と後側被係合部とを、例えば、雄ネジ部及び雌ネジ部よりなるネジ止め手段と、該ネジ止め手段によってネジ止めされる穴とにすること。
【0046】
(4)大きさの異なる抜き穴14aを設けた支持板部14を種々用意しておき、それらを適宜付け替えて使用すること。
【0047】
(5)筒状ベッド3の先端部上面の側縁部に外側下がりの斜面を針板31の上面に続くように設けること。
【0048】
(6)レール2を駆動枠から前方に延びる一対の角パイプで構成すること。
【0049】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1及び2の発明に係る筒状加工布用ミシンによれば、置き縫い枠をワンタッチで簡単に装着することができるという優れた効果を奏する。
【0050】
また、請求項3〜5の発明に係る筒状加工布用ミシンの筒状ベッドによれば、筒状加工布や、縫製枠が引っ掛かり難いという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した第一実施形態の筒状加工布用ミシン及びその筒状ベッドを示す斜視図である。
【図2】同ミシンの置き縫い枠の左側枠を後斜め後方から見た斜視図である。
【図3】同ミシンの左側レールの取付構造を示す分解斜視図である。
【図4】同ミシンへの置き縫い枠の取り付け方を示す図1のIV−IV線断面図である。
【図5】同ミシンの筒状ベッドの正面図である。
【図6】同筒状ベッドの側面図である。
【図7】同筒状ベッドの側断面図である。
【図8】本発明を具体化した第二実施形態の筒状加工布用ミシンの筒状ベッドを示す側断面図である。
【図9】従来の筒状加工布用ミシンを示す斜視図である。
【図10】従来の筒状ベッドを示す側面図である。
【図11】同筒状ベッドの正面図である。
【符号の説明】
1 筒状加工布用ミシン
2 レール
2b 上側周壁
3 筒状ベッド
5 駆動枠
6 置き縫い枠
8a 側枠
8b 後枠
9 突設板
9a 被係合穴
12 ねじりバネ
12a 押さえ部
28 係合球
31 針板
36 アタッチメント
36b 斜面
40 筒状ベッド
41 アタッチメント
41b 斜面

Claims (5)

  1. 駆動枠(5)から前方に延びる一対のパイプ状レール(2)と、該パイプ状レールに前後移動可能に支持され置き縫い枠(6)とを備えた筒状加工布用ミシンであって、
    前記前後移動によって弾性的に係脱する後側係合部と後側被係合部とを、前記パイプ状レール(2)の基端部又は駆動枠(5)と前記置き縫い枠(6)の側枠(8a)後部又は後枠(8b)とに相対的に設けるとともに、
    前記前後移動によって係脱する前側係合部と前側被係合部とを、前記置き縫い枠(6)の側枠(8a)の後部より前側と前記パイプ状レール(2)の先端側とに相対的に設け、
    前記前側係合部は、前記置き縫い枠の側枠から側方に突設した突設板(9)と、前記置き縫い枠(6)の側枠(8a)に設けられて前記突設板(9)を弾性的に押さえる押さえ部材(12a)とよりなり、
    前記前側被係合部は、前記パイプ状レール(2)の前側に設けられて前記前側係合部の突設板(9)と押さえ部材(12a)とに挟持されるパイプ状レール先端側の上側の周壁(2b)であり、
    前記パイプ状レール(2)に沿って前記突設板(9)をスライドさせながら前記置き縫い枠(6)を押し込むと、前記後側係合部と前記後側被係合部とが弾性的に係合すると同時に、前記前側係合部の突設板(9)と押さえ部(12a)との間に前記前側被係合部としての前記パイプ状レール先端側の上側の周壁(2b)が入り込むことによって、前記前側係合部と前記前側被係合部とが弾性的に係合し、
    前記置き縫い枠(6)を引っ張ると、前記後側係合部と前記後側被係合部との係合が外れるとともに、前記前側係合部の突設板(9)と押さえ部(12a)との間から前記前側被係合部としての前記パイプ状レール先端側の上側の周壁(2b)が外れることを特徴とする筒状加工布用ミシン。
  2. 前記後側係合部は、板バネ(26)によって弾性的に前記パイプ状レール(2)の上周壁面に押さえつけられる係合球(28)であり、
    前記後側被係合部は、前記突設板(9)の後端部に設けられた、前記係合球(28)の下側球面が係合する被係合穴(9a)である請求項1記載の筒状加工布用ミシン。
  3. 先端部上面の前縁部に前側下がりの斜面を針板の上面に続くように設けた筒状ベッドを備えた請求項1又は2記載の筒状加工布用ミシン。
  4. 前記筒状ベッドを、前記先端部上面の側縁部に外側下がりの斜面を針板の上面に続くように設けた請求項3記載の筒状加工布用ミシン。
  5. 前記斜面は着脱可能に構成した請求項3又は4記載の筒状加工布用ミシン。
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