JP4267656B2 - 金属検出装置 - Google Patents

金属検出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4267656B2
JP4267656B2 JP2006287755A JP2006287755A JP4267656B2 JP 4267656 B2 JP4267656 B2 JP 4267656B2 JP 2006287755 A JP2006287755 A JP 2006287755A JP 2006287755 A JP2006287755 A JP 2006287755A JP 4267656 B2 JP4267656 B2 JP 4267656B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
elevating
magnetizing
metal detection
load
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006287755A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008107103A (ja
Inventor
広明 綿引
Original Assignee
アンリツ産機システム株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by アンリツ産機システム株式会社 filed Critical アンリツ産機システム株式会社
Priority to JP2006287755A priority Critical patent/JP4267656B2/ja
Publication of JP2008107103A publication Critical patent/JP2008107103A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4267656B2 publication Critical patent/JP4267656B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Geophysics And Detection Of Objects (AREA)

Description

本発明は、例えば、生肉、魚、加工食品、医薬などの被検査物に磁性物が混入している場合、被検査物を搬送している間に混入した磁性物を着磁し、着磁量を検出して得たデータに基づいて被検査物に磁性物が混入しているか否かを判定する金属検出装置に関する。
従来、被検査物に異物が混入しているか否かを検出する異物検出装置として、金属の着磁特性を利用して磁性物の有無を検出する金属検出装置が知られている。
このような従来の金属検出装置は、上流に配置された搬送コンベアから所定の間隔で搬送されてくる被検査物に混入した磁性物を、搬送している間に着磁し、着磁量を検出し得られた検出値と基準値とを比較して良品か否かを判定し、良品とそれ以外の不良品とを選別している。この金属検出装置は、一般に、搬送部と、着磁部と、検出ヘッド部と、着磁量算出部と、異物判定部とで構成されている。この金属検出装置においては、上流のベルトコンベアから搬送されてくる被検査物を搬送部で搬送し着磁部で発生させた磁界を通過させた後、検出ヘッド部で着磁量を検出し検出信号を出力するようになっている。出力された検出信号に基づいて着磁量算出部は被検査物に混入している磁性物の着磁量を算出し電気信号を異物判定部に出力し、異物判定部は出力された電気信号に基づいて被検査物に磁性物が混入しているか否かを判定するようになっている。
この被検査物に混入している磁性物に着磁する際、被検査物の上面と着磁部下面との距離が小さい程着磁量を増加させることができ、検出ヘッド部における検出精度が高まる。また、着磁された磁性物の着磁量を検出ヘッド部で検出する際、被検査物の上面と検出ヘッド部下面との距離が小さい程高精度で着磁量を検出することができる。
そのため、被検査物の高さに応じて着磁部と検出ヘッド部とを連動させて、着磁部下面および検出ヘッド部下面と被検査物の上面との間隔が小さくなるよう調整機構を設け間隔を調整している(例えば、特許文献1段落番号[0017]参照)。
特開2005−337996号公報
しかしながら、特許文献1に記載のものにおいては、調整機構で着磁部と検出ヘッド部とを連動させて昇降させる際、着磁部の重量よりも検出ヘッド部の重量の方が過度に重いため、昇降部に偏荷重が加わり滑らかな昇降が得られないという問題があった。
また、偏荷重により昇降部に偏摩耗が生じ昇降の精度が低下し耐久性に劣るという問題もあった。
そこで、本発明は、前述のような従来の諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。すなわち、本発明は、着磁部と検出ヘッド部との重量の相異を平均化し、着磁部と検出ヘッド部とを連動して昇降させる際、高精度で滑らかに昇降することができるとともに耐久性の優れた金属検出装置を提供することを目的とする。
本発明に係る金属検出装置においては、上記目的を達成するため、(1)被検査物を搬送する搬送手段と、前記搬送手段により搬送されている前記被検査物に含まれる磁性物を着磁する着磁手段と、前記着磁手段により着磁された前記磁性物の着磁量を検出する検出手段と、前記検出手段により検出した着磁量に基づいて前記被検査物の品質を判定する判定手段と、前記被検査物の高さに応じて前記着磁手段および前記検出手段をともに昇降させる昇降手段、とを備えた金属検出装置において、前記昇降手段が、前記着磁手段および前記検出手段を連結する連結部材と、前記連結部材を支持する支持部を有し前記支持部を昇降させることにより前記連結部材を昇降させる昇降部材と、前記支持部を支点として前記連結部材を平衡するバランス部材とを有することを特徴とする。
以上の構成により、本発明に係る金属検出装置においては、被検査物が搬送手段により搬送されると、被検査物に磁性物が混入されている場合、搬送されている間に着磁手段により着磁され、被検査物が検出手段を通過する。検出手段により通過する被検査物に混入した磁性物の着磁量が検出され検出信号が出力される。検出信号が出力されると、判定手段により着磁量に基づいて被検査物に磁性物が混入しているか否かが判定される。
また、被検査物の高さに応じて、オペレータにより昇降手段が操作され、被検査物上面と着磁手段および検出手段の各下面との間隔が小さくなるように着磁手段および検出手段がともに昇降される。
昇降手段は、連結部材と、バランス部材とを備えているので、着磁手段および検出手段は滑らかに昇降するとともに高精度で昇降することができる。また、昇降の際に着磁手段および検出手段の平衡がとれているので、昇降手段に偏摩耗が生ずることはなく、昇降手段の耐久性が向上する。
また、本発明に係る金属検出装置においては、(2)前記昇降手段が、ハンドルを有し、前記ハンドルを回転させることにより、前記昇降部材を昇降させてもよい。
以上の構成により、本発明に係る金属検出装置においては、昇降手段のハンドルが回転すると回転方向に従って着磁手段および検出手段がともに昇降する。その結果、簡易な構造で着磁手段および検出手段を昇降することができる。
他方、本発明に係る金属検出装置においては、(3)前記昇降手段が、モータを有し、前記モータを駆動させることにより、前記昇降部材を昇降させてもよい。
以上の構成により、本発明に係る金属検出装置においては、昇降手段のモータが駆動されると駆動方向に従って着磁手段および検出手段がともに昇降する。その結果、簡易な操作で着磁手段および検出手段を昇降することができる。
また、本発明に係る金属検出装置においては、(4)前記バランス部材は、前記検出手段の荷重に抗して弾性力を作用する弾性体で構成してもよい。
以上の構成により、本発明に係る金属検出装置においては、着磁手段よりも比較的荷重の大きい検出手段の荷重に抗して弾性力が作用するので、着磁手段と検出手段との水平方向の平衡がとれた状態で昇降手段に偏荷重を生じさせることなく、連結部材により連結された着磁手段および検出手段を昇降させることができる。
また、本発明に係る金属検出装置においては、(5)前記バランス部材は、前記着磁手段の荷重および前記検出手段の荷重がそれぞれ作用する連結部材が前記支持部を支点として、前記着磁手段の荷重および前記検出手段の荷重とが平衡するように前記弾性力を作用させる弾性体で構成してもよい。
以上の構成により、本発明に係る金属検出装置においては、バランス部材は、着磁手段の荷重および検出手段の荷重がそれぞれ作用する連結部材が、昇降部材における支持部を支点として、着磁手段と検出手段とが平衡するように検出手段の荷重に抗して弾性力を作用させるので、検出手段の荷重とこの検出手段の荷重に抗する反対方向の弾性力が作用し、検出手段の荷重と弾性力とが相殺され、かつ相殺された後の検出手段の荷重と着磁手段の荷重とが平衡する。検出手段の荷重と着磁手段の荷重とが平衡すると、昇降部材に偏荷重が生ずることがなく、滑らかに着磁手段および検出手段が昇降される。
また、本発明に係る金属検出装置においては、(6)前記搬送手段と、前記着磁手段と、前記判定手段と、前記昇降手段とを支持する本体部を有し、前記弾性体が、コイルばねからなり、前記コイルばねの一端部を前記本体部に係合させ、前記コイルばねの他端部を前記連結部材に係合させてもよい。
以上の構成により、本発明に係る金属検出装置においては、コイルばねの一端部が本体部に係合され、コイルばねの他端部が連結部材に係合されているので、コイルばねにより生ずる弾性力は検出手段の荷重を軽減する方向に作用する。
また、本発明に係る金属検出装置においては、(7)前記弾性体が並列に配置された複数の引張コイルばねからなり、各引張コイルばねの一端部を本体部に係合させ、各引張コイルばねの他端部を前記連結部材に係合させてもよい。
以上の構成により、本発明に係る金属検出装置においては、並列に配置された複数の引張コイルばねの一端部を本体部に係合させ、各引張コイルばねの他端部を連結部材に係合させているので、複数の引張コイルばねの弾性力が同一方向に作用し、複数の引張コイルばねが協働して検出手段の荷重を軽減する方向に作用する。弾性力の異なる引張コイルばねを用いることができ、引張コイルばねの設計の自由度が高まるとともに、着磁手段の荷重と検出手段の荷重との平衡がよりとり易くなる。
また、本発明に係る金属検出装置においては、(8)前記昇降部材の昇降を案内するための案内部材を有し、前記案内部材は、前記連結部材に固定されたロッド部と、前記本体部に回動自在に取り付けられ前記ロッド部を案内するためのガイドローラ部とを有してもよい。
以上の構成により、本発明に係る金属検出装置においては、ロッド部とガイドローラ部とで構成された案内部材を有するので、着磁手段および検出手段がともに昇降する際に、バランス部材などの誤差により昇降手段に生じてしまう偏荷重を吸収することができ、より滑らかに着磁手段および検出手段を昇降させることができる。
請求項1に係る金属検出装置によれば、昇降手段は、連結部材と、バランス部材とを備えているので、着磁手段および検出手段は滑らかに昇降するとともに高精度で昇降することができる。また、昇降の際に着磁手段および検出手段の水平方向の平衡がとれているので、昇降手段に偏摩耗が生ずることはなく、昇降手段の耐久性が向上する。
また、請求項2に係る金属検出装置によれば、昇降手段のハンドルが回転すると回転方向に従って着磁手段および検出手段がともに昇降するので、請求項1の効果に加え、簡易な構造で着磁手段および検出手段を昇降させることができる。
また、請求項3に係る金属検出装置によれば、昇降手段のモータが駆動されると駆動方向に従って着磁手段および検出手段がともに昇降するので、請求項1の効果に加え、簡易な操作で着磁手段および検出手段を昇降することができる。
また、請求項4に係る金属検出装置によれば、着磁手段よりも比較的荷重の大きい検出手段の荷重に抗して弾性力が作用するので、請求項1の効果に加え、着磁手段と検出手段との水平方向の平衡を簡易な構造でとることができ、昇降手段に偏荷重を生じさせることなく、着磁手段および検出手段をより滑らかに昇降させることができる。
また、請求項5に係る金属検出装置によれば、バランス部材により、検出手段の荷重と着磁手段の荷重とが平衡するので、昇降部材に偏荷重が生ずることがなく、滑らかに着磁手段および検出手段を昇降させることができる。
また、請求項6に係る金属検出装置によれば、コイルばねの一端部を本体部に係合させ、コイルばねの他端部を連結部材に係合させているので、コイルばねにより生ずる弾性力を検出手段の荷重を軽減する方向に作用させることができ、請求項1の効果に加え、簡易な構造で着磁手段と検出手段の重量の差から生ずる昇降手段の偏荷重を好適に軽減することができる。
また、請求項7に係る金属検出装置によれば、複数の引張コイルばねが協働して検出手段の荷重を軽減する方向に作用するので、請求項1の効果に加え、弾性力の異なる引張コイルばねを用いることができ、引張コイルばねの設計の自由度が高まるとともに、着磁手段の荷重と検出手段の荷重との平衡がよりとり易くなる。
また、請求項8に係る金属検出装置によれば、請求項1の効果に加え、案内部材がロッド部とガイドローラ部とにより構成されているので、着磁手段および検出手段がともに昇降する際に、バランス部材などの誤差により昇降手段に生じてしまう偏荷重を吸収することができ、より滑らかに着磁手段および検出手段を昇降させることができる。
以下、本発明に係る金属検出装置の一実施の形態について図面を参照して説明する。
図1〜図12は、本発明に係る金属検出装置の実施の形態の一例を示している。
金属検出装置1は、図1の斜視図、図2のブロック図、図8の正面図、図9の平面図および図10の右側面図に示すように、装置本体部2と、搬送手段としての搬送部3と、着磁手段としての着磁部4と、検出手段としての検出ヘッド部5と、選別部6とにより構成される。
金属検出装置1は、生産ラインの一部を構成する搬送コンベア48の後端部に設置され、所定間隔をおいて矢印A方向に順次搬送されてくる被検査物Wに磁性物が混入している場合に、磁性物に着磁した後、着磁量を検出し得られた検出値をデータメモリ24に記録されている基準値と比較し、得られた検出値が基準値を超えているか否かを判定し、基準値未満のものを良品とし、基準値を超過したものを磁性物が混入した不良品として判定するようになっている。
装置本体部2は、搬送制御部7と、検出手段としての異物検出部8と、高さ検出部9と、表示部11と、操作部12と、これらの各部を収納する収納筐体2aと、搬送部3と、着磁部4と、検出ヘッド部5と、昇降手段としての昇降部10とを支持する架台2bとにより構成される。
搬送部3は、2つのプーリ3a、3bとこれらのプーリに巻き付けられている無端状の搬送ベルト3cとにより構成される。
この搬送部3は、搬送コンベア48から矢印A方向に流れてくる包装された生肉、魚、加工食品、医薬などの各種の被検査物Wを搬送制御部7の指令に基づいて所定の搬送速度(線速度:m/min)で搬送するようになっている。搬送部3においては、まず、搬送されてくる被検査物Wを着磁部4で発生させた磁界を通過させ、次いで検出ヘッド部5の下部を通過させた後、さらに選別部6に搬送するようになっている。
着磁部4は、永久磁石および永久磁石を支持する支持部材により構成される。以上の構成により、永久磁石により磁界が形成され、搬送ベルト3cで搬送する被検査物Wが磁界を通過する際に、被検査物Wに混入している磁性物に着磁するようになっている。このような着磁部4の構成は、公知のものでもよく、例えば、特開2005−337996号公報に記載のものでもよい。
具体的には、図1および図2示すように、搬送ベルト3cの上側部に配置される永久磁石および永久磁石を支持する上側支持部材と、図示しない搬送ベルト3cの下側部に配置される永久磁石および永久磁石を支持する下側支持部材とにより構成される。この上側部に配置される永久磁石は、搬送ベルト3cの横幅より大きい長方形の1個で構成してもよく、複数で構成してもよい。また、上側支持部材に支持された永久磁石の搬送ベルト3c側の表面部の極性と、下側支持部材に支持された永久磁石の搬送ベルト3c側の表面部の極性とが異極性になるように配置されている。例えば、上側支持部材に支持された永久磁石の搬送ベルト3c側の表面部がN極の場合、下側支持部材に支持された永久磁石の搬送ベルト3c側の表面部の極性はS極になるように配置されている。
このように上側支持部材の永久磁石のN極と、下側支持部材の永久磁石のS極との間で直流磁界(A/m)が形成されているので、被検査物Wが、搬送ベルト3cに搬送されて磁界を通過すると、被検査物Wに磁性物が混入している場合には、その磁性物が磁性を帯び残留磁気が生じ、いわゆる着磁されるようになっている。被検査物Wがアルミニウムで包装されている場合でも、磁性物が磁性を帯び残留磁気が生じるので、特にアルミパッケージに好適である。この被検査物Wがさらに搬送されて磁界から外れても、着磁された磁性物から磁束が外部に放出される。なお、その磁束量は単位面積あたりの磁束密度(G)で表される。また、上側支持部材に支持された永久磁石と磁性物との距離が小さい程磁性物が磁界の影響を強く受けるので磁性物の磁束量が増加する。そのため、図3に示す被検査物Wの高さHと、図4に示す着磁部4の高さLとの差から生ずる隙間(L−H)の値が小さい程好ましい。
また、このような磁性物に磁性を帯びさせる配置であればどのような配置であってもよい。例えば、上側支持部材に支持された永久磁石のN極とS極だけで搬送ベルト3c上側近傍に磁界を生じさせることができるので、上側支持部材に支持された永久磁石だけで着磁部4を構成してもよい。
検出ヘッド部5は、検出コイルと直流増幅回路と積分回路とアナログデジタル変換回路とにより構成される。コイル部は、図1および図2示すように、搬送ベルト3cの上側部に配置され閉鎖回路を形成する上側サーチコイルおよび上側サーチコイルを支持する上側サーチコイル支持部材と、図示しない搬送ベルト3cの下側部に配置され閉鎖回路を形成する下側サーチコイルおよび下側サーチコイルを支持する下側サーチコイル支持部材とにより構成される。上側サーチコイルおよび下側サーチコイルは、着磁部4を構成する永久磁石が発生する磁界の影響を無視できる程度に着磁部4の永久磁石から離れた位置に配置されている。
上側サーチコイルおよび下側サーチコイルは、搬送ベルト3cを挟んで対向するように配置されているが、上側サーチコイルおよび下側サーチコイルがそれぞれ搬送方向にずれた位置に配置する構成を妨げない。
被検査物Wが、搬送ベルト3cに搬送されて上側サーチコイルと下側サーチコイルで形成される空間を通過すると、被検査物Wに磁性物が混入している場合には、着磁部4で着磁され残留磁気を帯びている磁性物から磁束が外部に放出されているので、上側サーチコイルおよび下側サーチコイルに磁束の変化が生じ、磁束の変化により電圧が誘起されるようになっている。この誘起された各電圧は、積分回路で時間積分されて定量的な値とされた後、直流増幅回路で増幅されアナログの電圧信号として低域通過フィルタを介して低周波数帯の信号成分が抽出されることにより雑音が除去されるようになっている。雑音が除去されたアナログ信号はアナログデジタル変換回路に出力され、デジタル信号に変換されて演算処理回路21に出力されるようになっている。
前述の実施の形態において、被検査物Wが検出ヘッド部5の近傍の検出領域に侵入してきたことを検出する侵入センサが設けられていないものについて説明したが、侵入センサを設け、検出ヘッド部5で、磁性物を検出する際に、侵入センサが被検査物Wの侵入を検出したときに、検出ヘッド部5を動作させるように構成してもよい。侵入センサとしては、例えば、光線を出射する光源と、光源が出射する光線を受光する受光器とを有し、光源が光線を出射している間に受光器がこの光線を受光できなくなったことを検出して被検査物Wの侵入を検出する、いわゆる投受光器によって構成されるようにしてもよい。
選別部6は、不図示の選別機構部および搬送コンベア6aにより構成される。搬送コンベア6aはプーリ6bおよびプーリ6bに対向して配置されるプーリ(不図示)と、これらのプーリに巻き付けられている無端状の搬送ベルト6cとにより構成される。
選別機構部は、例えば、フリッパ機構、エアジェット機構およびドロップアウト機構などの何れかの選別機構で構成されている。例えば、エアジェット機構では、上流の搬送部3から搬送される被検査物Wを搬送コンベア6aで矢印B方向に搬送している間に、異物判定回路22の判定結果に基づいてジェットエアーを被検査物Wに吹き付けて、被検査物Wを搬送コンベア6a上で移動させ、移動させたものと移動させていないものとを区別することにより被検査物Wを選別するか、または搬送コンベア6aから被検査物Wを排除することによって選別するようになっている。
搬送制御部7は、駆動モータ25と、制御回路26とにより構成される。制御回路26は操作部12から入力された情報や異物判定回路22から出力された情報に基づいて駆動モータ25の起動、停止および回転速度を制御するようになっている。
異物検出部8は、演算処理回路21と、異物判定回路22と、高さ算出回路23と、データメモリ24とにより構成される。以上の構成により、被検査物Wに磁性物が混入しているか否かが検出され判定されるようになっている。磁性物の有無の検出および判定をするための構成および方法は公知のものであってもよく、特開2006−58113号公報に記載の方法であってもよい。例えば、被検査物Wに磁性物が混入している場合、検出ヘッド部5から出力されたデジタル信号を受領し、受領したデジタル信号とデータメモリ24に記録され、判定の基準となる基準デジタル信号との差分を算出し、この差分がデジタル信号からなる所定の基準値を超えているか否かを比較し、所定の基準値を超えている場合を被検査物Wに磁性物が混入していると判定し、所定の基準値を超えていない場合を被検査物Wに磁性物が混入していないと判定するようにしてもよい。この判定結果は、選別部6に出力され磁性物が混入していない良品と、磁性物が混入している不良品とが選別される。また、表示部11に出力され判定結果が表示画面に表示される。例えば、被検査物Wの品種、ロット番号、個別番号などとともに判定結果が表示される。
演算処理回路21は、信号を演算処理するための集積回路(Integrated Circuit)、CPU(Central Processing Unit)などの電子回路および演算処理結果を記憶するRAM(Random Access Memory)などの記憶媒体で構成される。このような構成により、データメモリ24に記録され基準となる基準デジタル信号が読み出され、検査ヘッド部5から受領したデジタル信号と、基準デジタル信号との差分が算出され、算出され差分デジタル信号が異物判定回路22に出力されるようになっている。
異物判定回路22は、異物の有無判定するための集積回路などから構成される。このような構成により、演算処理回路21から出力されたデジタル信号からなる差分デジタル信号を受け、データメモリ24に予め記録され判定の基準となる基準差分デジタル信号を読み出し、被検査物Wから得られた差分デジタル信号と基準差分デジタル信号とが比較され、被検査物Wの差分デジタル信号が基準差分デジタル信号を超えているか否かが判定される。判定された結果は、選別部6に出力され、被検査物Wの差分デジタル信号が基準差分デジタル信号を超えていない良品と超えている不良品とが選別される。また、必要に応じて判定結果が表示部11に出力されて表示画面に表示され、さらにデータメモリ24に出力され各被検査物Wについての判定結果が記録されるようになっている。また、搬送制御部7にも出力され、搬送部3の駆動、停止などの制御情報として使用されるようになっている。
高さ算出回路23は、集積回路などから構成され、図4に示す搬送ベルト3cの上面3dから検出ヘッド部5の下面までの距離Lで表される検出ヘッド部5の高さLが算出されるようになっている。高さ算出回路23は、高さ検出部9から出力される電圧信号を受領すると、この電圧信号に基づいて検出ヘッド部5の高さLを演算処理し算出する。算出された検出ヘッド部5の高さLが、搬送制御部7における制御回路26に出力され、搬送部3の駆動、停止などの制御情報として使用される。また、必要に応じて判定結果が表示部11に出力されて表示画面に表示され、さらにデータメモリ24に出力され個々の被検査物Wについての判定結果が記録されるようになっている。
データメモリ24は、記録媒体などから構成され、被検査物Wの品種に対応して予め設定した各種データおよび検査条件などが記録される。例えば、図3に示す被検査物Wの高さH(mm)、大きさ品名および重量、搬送ベルト3cの線速度(m/min)および搬送部3の搬送方向の長さ(mm)、被検査物Wに磁性物が混入しているか否かを判定する基準となる基準デジタル信号および基準差分デジタル信号や個々の被検査物Wの判定結果および判定データなどが記録されるようになっている。
高さ検出部9は、例えば、ポテンショメータなどで構成され、図4に示す搬送ベルト3cの上面3dから高さ検出部9の下面までの距離Lで表される検出ヘッド部5の高さLを検出し、検出信号を高さ算出回路23に出力するようになっている。例えば、ポテンショメータとしては、回転角度を検出するロータリポテンショメータと、直線上の位置を検出するリニアポテンショメータがある。ロータリポテンショメータにおいては、単回転型と多回転型とがあり、巻線抵抗や導電性プラスチックからなる可変抵抗器で構成される。リニアポテンショメータにおいては、移動量に対する抵抗値変化がリニアになるように構成されている。二つの固定電極の両端に基準電圧を掛け、可動電極の電圧を測定することで、可動電極の位置が検出されるようになっている。検出された電圧は、電圧信号として高さ算出回路23に出力される。
昇降手段10は、図4および図5に示すように、着磁部4と検出ヘッド部5を連結する連結部材としての連結部15と、連結部15とスライダ34で結合された昇降機構部16と、案内部材としての案内部17と、バランス部材としての引張コイルばね13、14とにより構成される。
以上の構成により、昇降機構部16が矢印A方向に移動すると、スライダ34を介して連結部15が矢印A方向に移動するようになっている。連結部15が移動する際、引張コイルばね13、14とによりスライダ34を支点として着磁部4と検出ヘッド部5との平衡をとることにより昇降機構部16に偏荷重が生じないようになっている。また、案内部17により昇降機構部16に偏荷重が生じないようになっている。
連結部15は、例えば、折り曲げ構造からなる板金で構成され、一端部が着磁部4に固定され他端部が検出ヘッド部5に固定されている。また、図4〜図7に示すように、連結部15は、昇降機構部16と結合するスライダ34、貫通穴15a、引張コイルばね13、14を支持するばね支持部15b、15cを有している。
以上の構成により、図4に示すように、スライダ34の支点をP、着磁部4の重心をG、GからPまでの水平距離をWL、Gに加わる荷重をW、検出ヘッド部5の重心をG、GからPまでの水平距離をWL、Gに加わる荷重をW、引張コイルばね13の中心軸からPまでの水平距離をFL、引張コイルばね14の中心軸からPまでの水平距離をFLとすると、
WLとWとを乗じた回転モーメント(WL×W)(Nm)と、
WLとWとを乗じた回転モーメント(WL×W)(Nm)と、
FLとFとを乗じた回転モーメント(FL×F)(Nm)と、
FLとFとを乗じた回転モーメント(FL×F)(Nm)と、
が釣り合うように、すなわち、次式を満たすように引張コイルばね13、14が配置されている。
(WL×W)≒(WL×W)−(FL×F)−(FL×F
以上の構成により、着磁部4と検出ヘッド部5との水平方向の平衡がとれた状態で昇降部10に偏荷重を生じさせることなく、連結部15により連結された着磁部4および検出ヘッド部5を昇降させることができる。
引張コイルばね13および14は、両端部に円弧上のフック部を有する引張コイルばねで構成される。引張コイルばね13および14は、前述の式、(WL×W)≒(WL×W)−(FL×F)−(FL×F)を満たすように、コイルの線径、コイルの平均径、過重を加えない時の自由長、有効巻数、総巻数およびバネ定数などが設定される。
また、引張コイルばね13および14は、ステンレス材などからなり、同じばねでもよく、異なったばねでもよい。
引張コイルばね13および14は、図4に示すように、その一端部が連結部15におけるばね支持部15bおよび15cに係合し、他端部が装置本体部2における架台2bの一部に係合することにより、引張の付勢力がFおよびF方向に作用し、検出ヘッド部5の荷重Wと相殺する方向に作用するようになっている。
本実施の形態では、バランス部材が引張コイルばねで構成されている場合について説明したが、本発明は昇降部10においては、バランス部材の付勢力がFおよびF方向に作用し、前述の式を満たすように構成されたものであれば、圧縮コイルばねでもよく、板ばね、油圧シリンダ、その他の弾性体でもよい。
昇降機構部16は、図6に示すように、リニアガイド30と、ハンドル31と、ハンドル31およびボールネジロッド33を保持する保持具32と、ボールネジロッド33と、スライダ34とで構成される。
リニアガイド30は、一側面が開口の箱型の筐体で構成され、ハンドル31側の一端面部には上部プレート30a、他端面部には下部プレート30bが固着されている。
ハンドル31側の一端面部および上部プレート30aは貫通したネジ穴が形成され、ボールネジロッド33に形成されたネジと螺合するようになっている。他端面部および下部プレート30bも有底のネジ穴が形成され、ボールネジロッド33に形成されたネジと螺合するようになっている。
スライダ34は、中央部に貫通したネジ穴が形成されボールネジロッド33に形成されたネジと螺合するようになっている。ボールネジロッド33の軸方向と垂直方向のスライダ34の両側面は、リニアガイド30の筐体の両内側面と係合し各係合部は僅かのクリアランスが生ずるようになっている。また、スライダ34におけるリニアガイド30の開口面側の側面にネジ穴34aが形成されており、ボルト34bをワッシャ34cおよび貫通穴15aを通し連結部15のスライダ34をスライダ34の側面に固定することにより、連結部15をリニアガイド30に固定している。
以上の構成により、ハンドル31を、例えば、矢印で示すように右廻り(時計廻り)に回転させるとボールネジロッド33が回転しスライダ34が上昇することにより連結部15が上昇し、ハンドル31を、左廻り(反時計廻り)に回転させるとボールネジロッド33が回転しスライダ34が下降することにより連結部15が下降するようになっている。
昇降機構部16は、図7に示すように、昇降機構部16に代えて、昇降機構部40として構成してもよい。昇降機構部40は、ベルト駆動部41と、リニアガイド50と、ボールネジロッド51と、スライダ52とで構成される。
リニアガイド50は、一側面が開口の箱型の筐体で構成され、ベルト駆動部41と対向する側の一端面部には上部プレート50a、他端面部には下部プレート50bが固着されている。ベルト駆動部41と対向する側の一端面部および上部プレート50aは有底のネジ穴が形成され、ボールネジロッド33に形成されたネジと螺合するようになっている。他端面部および下部プレート50bには貫通したネジ穴が形成され、ボールネジロッド33に形成されたネジと螺合するようになっている。
スライダ52は、中央部に貫通したネジ穴が形成されボールネジロッド51に形成されたネジと螺合するようになっている。ボールネジロッド51の軸方向と垂直方向のスライダ52の両側面は、リニアガイド50の筐体の両内側面と係合し各係合部は僅かのクリアランスが生ずるようになっている。また、スライダ52のリニアガイド50の開口面側の側面にネジ穴52aが形成されており、ボルト52bをワッシャ52cおよび貫通穴15aを通し連結部15のスライダ34をスライダ52の側面に固定することにより、連結部15をリニアガイド50に固定している。
ベルト駆動部41は、サーボモータ41aと、プーリ41b、41cと、これらのプーリに巻き付けられている無端状のタイミングベルト41dとにより構成される。
以上の構成により、サーボモータ41aを、例えば、右廻り(時計廻り)に回転させるとプーリ41bが右廻りに回転し、タイミングベルト41dを介してプーリ41cが右廻りに回転し、ボールネジロッド51が右廻りに回転する。ボールネジロッド51が右廻りに回転すると、スライダ52が連結部15とともにリニアガイド50に沿って上昇し、サーボモータ41aを、左廻り(時計廻り)に回転させると、逆にスライダ52とともに連結部15が下降するようになっている。また、操作部12の操作ボタンから着磁部4および検出ヘッド部5の高さを数値入力することにより図示しない制御部によりサーボモータ41aを駆動させ所定の高さになるように昇降機構部40を動作させることができる。
本実施の形態では、昇降機構部16におけるリニアガイド30および昇降機構部40におけるリニアガイド50はともに、一側面が開口の箱型の筐体で構成される一例で説明したが、本発明においては、板材からなる蓋体を設け、この開口された一側面を蓋体で閉じて開口のない箱型の筐体で構成してもよい。この場合、蓋体にはリニアガイド30および50が昇降可能になるように貫通穴が形成される。例えば、ボルト34bをワッシャ34cおよび貫通穴15aを通し、さらにカラー、蓋体に形成した貫通穴を介して連結部15のスライダ34をスライダ34の側面に固定することにより、連結部15をリニアガイド30に固定してもよい。このように構成することにより、カラーが蓋体の貫通穴を昇降することができ、開口のない箱型の筐体であっても連結部15を昇降させることができる。
案内部17は、図4および図5に示すように、連結部15に一体的に形成されたロッド部17aと、装置本体部2における架台2bに回転自在に設けられたガイドローラ部17b、17c、17d、17eで構成される。ガイドローラ部17b、17c、17d、17eは、滑らかに回転する樹脂ローラ、ベアリングなどからなり、ロッド部17aの昇降方向の一側面側にガイドローラ部17b、17cが、他の側面側にガイドローラ17d、17eが配置されている。以上の構成により、ロッド部17aが昇降部10の昇降に伴って昇降する際、ガイドローラ部17b、17c、17d、17eによって水平方向にぶれず、滑らかに昇降するようになっている。その結果、昇降部10がより滑らかに昇降することができる。
表示部11は、図1に示すように、収納筐体2aの上端部に設けられ、例えば、液晶ディスプレイなどの表示デバイスで構成される。表示部11には、着磁部4および検出ヘッド部5の高さ、被検査物Wの品名、大きさおよび重量、被検査物Wの品種に対応して予め設定した検査条件、被検査物Wから得られた個々の差分デジタル信号、データメモリ24に記録されている基準差分デジタル信号、異物検出部8により検出された検出結果などが必要に応じて表示されるようになっている。
操作部12は、図1に示すように、表示部11とともに装置本体部2の搬送部3側の上端部に設けられ、表示部11の表示画面の下側部分にタッチパネルとして形成してもよい。またタッチパネルとして表示した操作部12に画面切換ボタンを表示し、この画面切換ボタンをタッチすることにより表示部11の表示画面の一部に入力用のボタンからなる入力操作部を表示してもよい。この入力操作部から着磁部4および検出ヘッド部5の高さ、搬送ベルト3cの線速度などの所定の情報を入力することができる。
本実施の形態に係る金属検出装置1においては、各構成部分を制御する不図示のCPU(Central Processing Unit)、CPUを立ち上げるOS(Operating System)やその他のプログラムおよび制御用パラメータなどを記憶するROM(Read Only Memory)と、CPUの動作に用いるOSやアプリケーションの実行コードやデータなどを記憶するRAM(Randam Access Memory)と、アプリケーションソフトや所定のデータを不揮発かつ書替可能に記憶するEEPROM(Electrycally Erasable Programamble ROM)と、所定の信号を入出力するインターフェース及びこれらの構成部分を接続する不図示のバスを設けてもよい。例えば、金属検出装置1における搬送部3、着磁部4、検出ヘッド部5、選別部6、搬送制御部7、異物検出部8、高さ検出部9、昇降部10、表示部11、操作部12などの各構成部分をCPUによって動作するようにしてもよい。CPUにより装置本体部2内に格納した各構成部分に対応する制御プログラムを実行し、各構成部分を動作させるようにしてもよい。
次に、本実施の形態に係る金属検出装置1における異物検出処理について、図11および図12のフローチャートを参照して説明する。
まず、医薬、加工食品、生肉、魚など、被検査物Wの品種が決定されると、図3に示す被検査物Wの高さHが操作部12などから金属検出装置1のオペレータにより入力され、図4または図5に示す着磁部4および検出ヘッド部5の高さL〜Lが設定される(ステップS10)。高さL〜Lは、被検査物Wの上面と着磁部4および検出ヘッド部5の各下面とで生ずる隙間が最小になるように、すなわち、(L−H)(mm)が最小になるように設定される。この(L−H)の値は、被検査物Wの品種、形状、大きさ、その他の検査条件などに基づいて設定される。高さL〜Lが設定されると、必要に応じて表示部11に、高さL〜Lが表示される。
所定の品種の生産ラインが始動すると、金属検出装置1の上流に設置された搬送コンベア48から被検査物Wが搬送され、図1に示す搬送部3への被検査物Wの搬入が開始される(ステップS11)。被検査物Wの搬入が開始されると、被検査物Wが着磁部4を通過し、通過する際に被検査物Wに混入した磁性物が着磁される(ステップS12)。
次いで、被検査物Wが検出ヘッド部5を通過すると、着磁部4で着磁され残留磁気を帯びている磁性物から放出されている磁束により、上側サーチコイルおよび下側サーチコイルに磁束の変化が生じ、磁束の変化により電圧が誘起される。この誘起された各電圧は、積分回路で時間積分されて定量的な値とされた後、直流増幅回路で増幅されアナログの電圧信号として低域通過フィルタを介して低周波数帯の信号成分が抽出されることにより雑音が除去される。雑音が除去されたアナログ信号はアナログデジタル変換回路に出力され、デジタル信号に変換されて演算処理回路21に出力される(ステップS13)。
演算処理回路21が信号を受領すると、演算処理回路21により、データメモリ24に記録されている基準デジタル信号が読み出され、検査ヘッド部5から受領したデジタル信号と、基準デジタル信号との差分が算出され、算出された差分デジタル信号が異物判定回路22に出力される(ステップS14)。
異物判定回路22が差分デジタル信号を受領すると、データメモリ24に予め記録された判定の基準となる基準差分デジタル信号を読み出し、被検査物Wから得られた差分デジタル信号と基準差分デジタル信号とが比較され、被検査物Wの差分デジタル信号が基準差分デジタル信号を超えているか否かが判定される(ステップS14)。磁性物の差分デジタル信号の値が基準差分デジタル信号の値を超過していないと判定された場合(ステップS14でNOの場合)は良品とされ、選別部6により良品選別処理がなされる(ステップS16)。
磁性物の差分デジタル信号の値が基準差分デジタル信号の値を超過していると判定された場合(ステップS14でYESの場合)は不良品とされ、選別部6により不良品選別処理がなされる(ステップS15)。
次いで、異物判定回路22により判定された被検査物Wの判定結果がデータメモリ24に記録される(ステップS17)。被検査物Wの判定結果は必要に応じて表示部11にも表示される(ステップS18)。例えば、被検査物Wの品種「ハンバーグ」、ロット番号「No.×××」、個別番号「No.○○○」などとともに判定結果が「OK」、「NG」などのように文字で表示される。次いで、図11および図12に示す(A)に進む。
次いで、異物判定回路22により判定された被検査物Wの個数がカウンタによりカウントされる(ステップS20)。この被検査物Wの個数は良品および不良品の総数で、金属検出装置1が検出を開始した最初の被検査物Wから起算してもよく、検査条件などに基づいて検査の途中から起算してもよい。また、この個数は検査を受けた被検査物Wの個数をカウントできるものであればよく、例えば、検出ヘッド部5で検出した被検査物Wの個数でもよく、データメモリ24に記録した記録個数でもよい。ステップS10において設定された高さL〜L2が適切か否かを、磁性物の検出が実施された所定の個数ごとに見直すためである。この所定の個数は、被検査物Wの品種、形状、大きさ、その他の検査条件などにより設定される。
次いで、カウンタによるカウントが所定の個数に到達したか否かが判断される(ステップS21)。所定の個数に到達していない場合は、異物検出処理を続行するか否かが判断され(ステップS27)、続行しない場合は、異物検出処理を終了する。続行する場合は、図12および図11に示す(B)に進む。
他方、所定の個数に到達していた場合(ステップS21においてYESの場合)、カウンタによるカウントがクリアされ(ステップS22)、着磁部4および検出ヘッド部5の高さを見直して変更するか否かを入力するよう要求する表示を表示部11に表示する(ステップS23)。この入力要求の表示は、文字表示でもよく、ランプ、LEDなどの光表示でもよい。
次いで、着磁部4および検出ヘッド部5の高さ変更の有無の入力待受け状態に入る(ステップS24)。入力待受け状態に入ってから所定時間、例えば、数秒〜数分経過時に着磁部4および検出ヘッド部5の高さ変更の有無の入力があったか否か判断される(ステップS25)。高さ変更の有の入力が無い場合、異物検出処理を続行するか否かがステップS27で判断され、さらに次のステップに進む。高さ変更の有の入力された場合、(ステップS25においてYESの場合)、搬送制御部7における制御回路26に変更有の通知がなされ、制御回路26により駆動モータ25が停止することにより搬送部3が停止する。
搬送部3が停止すると、金属検出装置1のオペレータにより昇降部10のハンドル31またはグリップ31aが操作され、着磁部4および検出ヘッド部5の高さL〜L2が適切な高さに調整される(ステップS26)。調整された適切な高さは、必要に応じて表示部11に表示してもよく、ハンドル31の近傍に設けられたダイアル表示、液晶表示などに表示してもよい。
次いで、異物検出処理を続行するか否かが判断され(ステップS27)、続行しない場合は、異物検出処理を終了する。続行する場合は、図12および図11に示す(B)に進む。
以上説明したように、本実施の形態に係る金属検出装置1では、被検査物Wを搬送する搬送部3と、搬送部3により搬送されている被検査物Wに含まれる磁性物を着磁する着磁部4と、着磁部4により着磁された磁性物の着磁量を検出する検出ヘッド部5と、検出ヘッド部5により検出した着磁量に基づいて被検査物Wに磁性物が混入しているか否かを判定する異物判定回路22と、被検査物Wの高さHに応じて着磁部4および検出ヘッド部5をともに昇降させる昇降部10とを備え、昇降部10が、着磁部4および検出ヘッド部5を連結する連結部15と、連結部15を支持するスライダ34を有しスライダ34を昇降させることにより連結部15を昇降させるリニアガイド30、ボールネジロッド33およびスライダ34と、スライダ34を支点として連結部15の水平方向の平衡をとる引張コイルばね13、14とを備えている。
その結果、着磁部4および検出ヘッド部5は滑らかに昇降するとともに高精度で昇降することができる。また、着磁部4および検出ヘッド部5が昇降する際、着磁部4および検出ヘッド部5の水平方向の平衡がとれているので、昇降部10に偏摩耗が生ずることはなく、昇降部10の耐久性が向上する。
また、本発明に係る金属検出装置1においては、昇降部10がハンドル31を有するものは、このハンドル31を回転させることにより、昇降部10を昇降させているので、簡易な構造で着磁部4および検出ヘッド部5を昇降することができる。
他方、昇降部40がサーボモータ41aを有するものは、このサーボモータ41aを駆動させることにより、例えば、操作部12のボタンを操作することにより、簡易な操作で着磁部4および検出ヘッド部5を昇降させることができる。
また、本発明に係る金属検出装置1においては、引張コイルばね13、14は、着磁部4の荷重および検出ヘッド部5の荷重がそれぞれ作用する連結部15が、昇降部10におけるスライダ34を支点Pとして、着磁部4と検出ヘッド部5とが平衡するように検出ヘッド部5の荷重Wに抗して弾性力FとFとを作用させるので、検出ヘッド部5の荷重とWこの荷重Wに抗する反対方向の弾性力FとFが作用し、荷重Wと弾性力FとFとが相殺され、かつ相殺された後の荷重Wと着磁部4の荷重Wとが平衡する。荷重Wと荷重Wとが平衡すると、昇降部10に偏荷重が生ずることがなく、滑らかに着磁部4および検出ヘッド部5が昇降される。
具体的には、引張コイルばね13、14が、スライダ34を支点Pとして、着磁部4の重心Gからスライダ34の支点Pまでの水平距離WLと着磁部4の重心Gに加わる荷重Wとを乗じた回転モーメント(WL×W)(Nm)と、検出ヘッド部5の重心Gから支点Pまでの水平距離WLと検出ヘッド部5の重心Gに加わる荷重Wとを乗じた回転モーメント(WL×W)(Nm)と、引張コイルばね13の中心軸から支点Pまでの水平距離FLと引張コイルばね13の弾性力Fとを乗じた回転モーメント(FL×F)(Nm)と、引張コイルばね14の中心軸から支点Pまでの水平距離FLと、引張コイルばね14の弾性力Fとを乗じた回転モーメント(FL×F)(Nm)とが釣り合うように、すなわち、次式を満たすように引張コイルばね13、14が配置されている。
(WL×W)=(WL×W)−(FL×F)−(FL×F
その結果、着磁部4と検出ヘッド部5との水平方向の平衡がとれた状態で昇降部10に偏荷重を生じさせることなく、連結部15により連結された着磁部4および検出ヘッド部5を昇降させることができる。
また、本発明に係る金属検出装置1においては、昇降部10の昇降を案内する案内部17を有し、案内部17は、連結部15に固定されたロッド部17aと、装置本体部2に回動自在に取り付けられロッド部17aを案内するためのガイドローラ部17b、17c、17d、17eとを備えている。その結果着磁部4および検出ヘッド部5がともに昇降する際に、引張コイルばね13、14の誤差などにより昇降部10に生じてしまう偏荷重を吸収することができ、より滑らかに昇降させることができる。
以上説明したように、本発明は、金属検出装置の着磁部と検出ヘッド部とを連動して昇降させる際に滑らかな昇降が得られるとともに高精度で昇降することができるという効果を有し、広く物品に混入されている異物を検出する装置、例えば、磁性をもつ印刷物の封入検査装置および金属検出機などに有用である。
本発明に係る金属検出装置の一実施の形態を示す斜視図である。 本発明に係る金属検出装置の一実施の形態を示すブロック図である。 本発明に係る金属検出装置の一実施の形態における被検査物の高さを示す側面図である。 本発明に係る金属検出装置の一実施の形態における着磁部と検出ヘッド部の平衡を説明する概念図である。 本発明に係る金属検出装置の一実施の形態における着磁部と検出ヘッド部を上昇させた位置を示す概念図である。 本発明に係る金属検出装置の一実施の形態における昇降部を示す斜視図である。 本発明に係る金属検出装置の一実施の形態における昇降部を示す斜視図である。 本発明に係る金属検出装置の正面図である。 本発明に係る金属検出装置の平面図である。 本発明に係る金属検出装置の側面図である。 本発明に係る金属検出装置の一実施の形態における異物検出の一例を示すフローチャートである。 本発明に係る金属検出装置の一実施の形態における異物検出の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
1 金属検出装置
2 装置本体部
2a 収納筐体
2b 架台
3 搬送部(搬送手段)
3a、3b プーリ
3c 搬送ベルト
3d 上面
4 着磁部(着磁手段)
5 検出ヘッド部(検出手段)
6 選別部
6a 搬送コンベア
6b プーリ
6c 搬送ベルト
7 搬送制御部
8 異物検出部(判定手段)
9 高さ検出部
10 昇降部(昇降手段)
11 表示部
12 操作部
13、14 引張コイルばね
15 連結部(連結部材)
15a 貫通穴
15b、15c ばね支持部
16 昇降機構部(昇降手段)
17 案内部(案内部材)
17a ロッド部
17b、17c、17d、17e ガイドローラ部
21 演算処理回路
22 異物判定回路
23 高さ算出回路
24 データメモリ
25 駆動モータ
26 制御回路
30 リニアガイド(昇降部材)
30a 上部プレート
30b 下部プレート
31 ハンドル
31a グリップ
32 保持具
33 ボールネジロッド(昇降部材)
34 スライダ(昇降部材)
34a ネジ穴
34b ボルト
34c ワッシャ
40 昇降機構部(昇降手段)
41 ベルト駆動部
41a サーボモータ
41b、41c プーリ
41d タイミングベルト
48 搬送コンベア
50 リニアガイド(昇降部材)
50a 上部プレート
50b 下部プレート
51 ボールネジロッド(昇降部材)
52 スライダ(昇降部材)
52a ネジ穴
、F 引張コイルバネの引張力
FL PからFまでの水平距離
FL PからFまでの水平距離
着磁部の重心
検出ヘッドの重心
、L 搬送ベルト上面から着磁部下面までの距離
P 支点
着磁部の荷重
WL PからGまでの水平距離
WL PからGまでの水平距離
検出ヘッド部の荷重
W 被検査物

Claims (8)

  1. 被検査物を搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段により搬送されている前記被検査物に含まれる磁性物を着磁する着磁手段と、
    前記着磁手段により着磁された前記磁性物の着磁量を検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出した着磁量に基づいて前記被検査物の品質を判定する判定手段と、
    前記被検査物の高さに応じて前記着磁手段および前記検出手段をともに昇降させる昇降手段、とを備えた金属検出装置において、
    前記昇降手段が、前記着磁手段および前記検出手段を連結する連結部材と、前記連結部材を支持する支持部を有し前記支持部を昇降させることにより前記連結部材を昇降させる昇降部材と、前記支持部を支点として前記連結部材を平衡するバランス部材と、を有することを特徴とする金属検出装置。
  2. 前記昇降手段が、ハンドルを有し、前記ハンドルを回転させることにより、前記昇降部材を昇降させることを特徴とする請求項1に記載の金属検出装置。
  3. 前記昇降手段が、モータを有し、前記モータを駆動させることにより、前記昇降部材を昇降させることを特徴とする請求項1に記載の金属検出装置。
  4. 前記バランス部材は、前記検出手段の荷重に抗して弾性力を作用する弾性体からなることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の金属検出装置。
  5. 前記バランス部材は、前記着磁手段の荷重および前記検出手段の荷重がそれぞれ作用する前記連結部材が前記支持部を支点として、前記着磁手段の荷重と前記検出手段の荷重とが平衡するように前記弾性力を作用させる弾性体からなることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の金属検出装置。
  6. 前記搬送手段と、前記着磁手段と、前記判定手段と、前記昇降手段とを支持する本体部を有し、前記弾性体が、コイルばねからなり、前記コイルばねの一端部を前記本体部に係合させ、前記コイルばねの他端部を前記連結部材に係合させることを特徴とする請求項4または5に記載の金属検出装置。
  7. 前記弾性体が並列に配置された複数の引張コイルばねからなり、各引張コイルばねの一端部を本体部に係合させ、各引張りコイルばねの他端部を前記連結部材に係合させることを特徴とする請求項4から6のいずれか1項に記載の金属検出装置。
  8. 前記昇降部材の昇降を案内するための案内部材を有し、前記案内部材は、前記連結部材に固定されたロッド部と、前記本体部に回動自在に取り付けられ前記ロッド部を案内するためのガイドローラ部とを有することを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の金属検出装置。
JP2006287755A 2006-10-23 2006-10-23 金属検出装置 Active JP4267656B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006287755A JP4267656B2 (ja) 2006-10-23 2006-10-23 金属検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006287755A JP4267656B2 (ja) 2006-10-23 2006-10-23 金属検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008107103A JP2008107103A (ja) 2008-05-08
JP4267656B2 true JP4267656B2 (ja) 2009-05-27

Family

ID=39440581

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006287755A Active JP4267656B2 (ja) 2006-10-23 2006-10-23 金属検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4267656B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101684775B1 (ko) * 2015-03-31 2016-12-09 전주대학교 산학협력단 금속감지장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008107103A (ja) 2008-05-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4343210B2 (ja) 金属検出装置
JP5757820B2 (ja) 重量選別システム
JP4267656B2 (ja) 金属検出装置
EA000237B1 (ru) Способ определения жесткости бумажного листа и устройство для его осуществления
JP5314477B2 (ja) 計量装置
JP5639374B2 (ja) 物品検査装置および物品検査システム
JP6157304B2 (ja) 脱酸素剤の検出装置
JP6054769B2 (ja) 測定容器供給装置
JP3307985B2 (ja) 木綿、化学繊維などの如き紡績用繊維材料からなる原料繊維俵から繊維材料を取り出す装置
JP2011046522A (ja) エレベータ巻上機のシーブ溝の摩耗測定装置
JP5289918B2 (ja) 重量選別装置
JP5249527B2 (ja) 物品検査装置
JP2007091392A (ja) 金属部品取出装置並びに金属部品取出方法
JP5852352B2 (ja) ナット定量供給装置
JP6616598B2 (ja) 物品検査装置
JP5801573B2 (ja) 検針機
KR101864691B1 (ko) 기판 변형 감지장치
JP2020148589A (ja) 計量装置
JP6575019B2 (ja) 磁性金属異物の検出装置と検出方法
KR101627744B1 (ko) 꽃게 분류장치
JP5616820B2 (ja) 計量装置
JP4332171B2 (ja) 金属検出用ヘッドおよび金属検出機
Maassarani Dynamic weighing of non-singulated objects using a grid of decoupled platforms
JP2011180016A (ja) 重量測定機
JP4983192B2 (ja) インキュベーター

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081112

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090217

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090218

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4267656

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120227

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120227

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130227

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140227

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250