JP4266789B2 - 携帯通信端末 - Google Patents

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Description

本発明は、携帯通信端末に係り、更に詳しくは、薄型筐体内に平面アンテナ及び液晶表示パネルを収容した携帯電話機、PHSなどの携帯通信端末に関する。
液晶表示パネルは、携帯電話機やPHSなどの携帯通信端末の表示手段として広く採用されている。液晶表示パネルは小型軽量であるという長所を有する一方、高周波ノイズを発生させるという短所を有している。このため、従来の携帯通信端末では、液晶表示パネルにシールド手段を設けて、液晶表示パネルで発生したノイズが、アンテナを含む無線通信回路に悪影響を与えるのを防止している。
図10は、従来の携帯電話機の一構成例を示した側面図であり、一部破断させて内部構造が示されている。この携帯電話機は、表示窓14が設けられた表示用筐体10と、操作キー15が設けられた操作用筐体11からなり、ヒンジ12により折り畳み可能に構成される。また、液晶表示モジュール21及びアンテナ20’は、ともに表示用筐体10に配置されている。
液晶表示モジュール21は、その背面側にプリント基板22が配置され、その側面が金属フレーム24によって囲まれている。つまり、液晶表示モジュール21は、背面方向及び側面方向にノイズが漏出しないようにシールドされている。一方、アンテナ20’は、プリント基板22よりも更に背面側に設けられている。このため、液晶表示モジュール21のノイズによる影響を抑制し、所定の通信品質が確保されている。
なお、携帯電話機のアンテナ20’は、通常、モノポールアンテナと、その先端に取り付けられたヘリカルアンテナにより構成され、両アンテナを切り替えて使用される。すなわち、アンテナ収納時には先端のヘリカルアンテナが使用され、アンテナ引き出し時にはモノポールアンテナが使用される。
図11は、従来の携帯電話機の他の構成例を示した側面図である。この携帯電話機では、図10の場合と同様のアンテナ20’が、操作用筐体11に取り付けられている。このため、上述したシールド効果に加えて、液晶表示モジュール21及びアンテナ20’間の距離を確保することができ、液晶表示モジュール21からのノイズによる影響を更に効果的に抑制することができる。
また、液晶表示パネルのノイズ対策として、その表示面に透明電極を設ける方法が従来から提案されている(例えば特許文献1〜3)。特許文献1,2には、液晶表示パネルの表示面に透明電極膜を形成し、液晶表示パネルが収納された金属筐体に対し、当該透明電極を電気的に接続し、筐体外へのノイズの輻射を完全に遮断する技術が開示されている。また、特許文献3にも、液晶表示パネルの表示面に透明電極膜を形成し、外枠は金属で形成することが望ましい旨が記載されている。
特開昭62−204228号公報 特開平3−21923号公報 特開昭60−127888号公報
従来の携帯電話機は、上述したとおり、液晶表示モジュール21の背面及び側面にシールドが設けられており、背面方向及び側面方向へ輻射される電磁波を遮断し、液晶表示モジュール21で発生したノイズによるアンテナ20’への影響を抑制している。しかしながら、液晶表示モジュール21の表示面は、シールドされることなく表示窓14に対向させている。このため、表示面からは筐体外に向けてノイズが輻射されている。このノイズは、図12に示した様に、通話中のユーザによって反射され、その一部がアンテナ20’に到達し、無線通信に悪影響を与える。
携帯電話機は、通常、表示用筐体10に通話用レシーバ、操作用筐体11に通話用マイクが設けられており、ユーザは携帯電話機を顔に近づけて通話を行う。しかも、利便性を考慮して、ほとんどの携帯電話機では、表示窓14が通話用レシーバと同一面に取り付けられている。このため、通話中は、表示用筐体10をユーザの顔に近づけ、液晶表示モジュール21の表示面をユーザに対向させた状態となる。従って、表示面から筐体外に輻射されたノイズは、通話中のユーザにより反射されて、無線通信に悪影響を与えるという問題があった。
特に、平面アンテナを採用した場合、上記反射波による無線通信への影響が顕著となる。液晶表示モジュール及び平面アンテナは、ともに所定の面積を確保する必要があるため、薄型の表示用筐体10に収納しようとすれば、平面アンテナを液晶表示モジュールと概ね平行に配置せざるを得ない。ところが、ループアンテナ等の平面アンテナは、アンテナ面を垂直に横切る電波に対する感度が高い。このため、表示面から輻射されたノイズがユーザにおいて反射されると、平面アンテナによる送受信信号のS/N比を著しく悪化させるという問題があった。
また、最近の液晶表示パネルは、更に小型化、低コスト化され、無線通信端末に内蔵される液晶表示パネルも次第に高精細化されつつある。液晶表示パネルのピクセル数が増大すると、フレームレートが同一であっても、より高速に動作させる必要があり、より周波数の高いノイズが液晶表示パネルから輻射されるようになる。例えば、フレームレートが60fps(frame per second)程度であっても、液晶表示パネルを制御しているLCDコントローラには5MHz以上の高速クロックが必要になってきている。このため、送受信用の搬送波周波数が約800MHzであれば、当該高速クロックの高調波が、無線送受信信号に混入すれば大きな影響を与えることから、ユーザによる反射波が問題となる。
一方、上記特許文献1〜3に記載された技術は、機器全体を静電的に遮蔽し、シールド効果をより高めようとする方法である。このため、この様な従来技術を同一筐体内に液晶表示パネル及びアンテナが収容されている携帯通信端末に適用すれば、アンテナの感度を低下させてしまうという問題が生ずる。つまり、これらの従来技術は、いずれも携帯通信端末に関するものではなく、表示中の液晶表示パネルの間近にユーザが位置し、表示面からの輻射ノイズがユーザで反射して、同一筐体内のアンテナに影響を及ぼすという課題を解決できるものではない。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、通話品質を向上させた携帯通信端末を提供することを目的とする。特に、薄型筐体内に液晶表示パネル及び平面アンテナを収容した携帯通信端末における通話品質を向上させることを目的とする。また、このような携帯通信端末を、顕著に重量を増大させ、製造コストを増大させ、あるいは、組み立て作業を煩雑化させることなく実現することを目的とする。また、通話品質の向上により、表示品質を低下させるのを防止することを目的とする。
本発明による携帯通信端末は、通話時のユーザに表示面を対向させて配置された液晶表示パネルと、薄型筐体内に液晶表示パネルとともに収容され、アンテナ面を液晶表示パネルの表示面とオーバーラップさせることなく配置された平面アンテナと、液晶表示パネルの表示面上に配置され、上記アンテナ面とオーバーラップさせることなく配置された透明電極とを備えて構成される。
液晶表示パネルの表示面上に透明電極を配置することにより、液晶表示パネルの表示面から筐体外へノイズが輻射されるのを抑制することができ、通話中のユーザからの反射波による平面アンテナへの影響を抑制することができる。また、平面アンテナを液晶表示パネルの表示面にオーバーラップさせず、透明電極を平面アンテナにオーバーラップさせないことにより、平面アンテナの受信感度を確保することができる。従って、薄型筐体内に液晶表示パネルとともに平面アンテナを備えた携帯通信端末の通話品質を向上させることができる。
また、本発明による携帯通信端末は、上記液晶表示パネルの表示面を閲覧可能にする上記薄型筐体上に設けられた表示窓と、表示窓の周辺に配置された金属箔からなる接地電極とを備え、薄型筐体及び液晶表示パネルにより透明電極及び接地電極を挟み込み、透明電極に接地電極を当接させるように構成される。
この様な構成により、液晶表示パネルの表示面上の各点について、その近傍に導電率の高い接地電極を配置することができ、透明電極から接地点までのインピーダンスを低下させて、透明電極によるシールド効果を高めることができる。しかも、薄型筐体及び液晶表示パネルによって、透明電極及び接地電極を挟み込んで接地電極を透明電極に当接させることにより、簡単な構成で透明電極を接地することができる。
また、本発明による携帯通信端末は、上記透明電極が、液晶表示パネルの表示面に貼付され、表示窓側に導電膜が形成された透明フィルムからなる。この様な構成により、透明フィルムと、液晶表示パネルの表示面とを密着させることができ、例えば気泡が視認される場合のように、両者の間隔が不均一になることによる表示品質の低下を防止することができる。また、筐体への組み込み前に、透明フィルムを液晶表示パネルに貼付しておくことにより、透明フィルムと液晶表示パネルの表示面との位置合わせを容易に行うことができる。
また、本発明による携帯通信端末は、上記透明電極が、ITO(Indium Tin Oxide:インジウム錫酸化物)膜が形成されたPET(Poly Ethylene Terephthalate)フィルムからなる。この様な構成により、安価で薄型軽量の透明電極を用いて、液晶表示パネルの表示面からのノイズの輻射を抑制し、通話時における平面アンテナへの影響を低減することができる。
また、本発明による携帯通信端末は、上記接地電極が、平面アンテナとは反対側を開放させて表示窓を取り囲む形状からなる。この様な構成により、シールド効果の低下を抑制しつつ、液晶表示パネルや、その背面側に配置されたプリント基板上の回路素子、パターン及びピン等が、接地電極によってショートされるのを防止することができる。
また、本発明による携帯通信端末は、通話時のユーザに対向する位置に表示窓が設けられた第1の薄型筐体が、操作キーが設けられた第2の筐体と可動連結された携帯通信端末であって、第1の薄型筐体内に収容され、表示窓に表示面を対向させて配置された液晶表示パネルと、アンテナ面を液晶表示パネルの表示面とオーバーラップさせることなく、第1の薄型筐体内において連結側とは反対側に配置した平面アンテナと、液晶表示パネルの表示面上に配置された透明電極と、上記透明電極を接地するための金属箔からなり、上記第2の筐体との連結側を開放させて表示窓を取り囲む形状からなる接地電極とを備えて構成される。この様な構成により、液晶表示パネルの背面側に配置されたプリント基板を第2の筐体へ接続する際、その連結側端部から配線ケーブルを引き出すことができ、その配線長を短くすることができる。
本発明によれば、通話品質を向上させた携帯通信端末を提供することができる。特に、薄型筐体内に液晶表示パネル及び平面アンテナを収容した携帯通信端末における通話品質を向上させることができる。また、このような携帯通信端末を、顕著に重量を増大させ、製造コストを増大させ、あるいは、組み立て作業を煩雑化させることなく実現することができる。また、通話品質の向上により、表示品質を低下させるのを防止することができる。
図1は、本発明の実施の形態による携帯通信端末の一例を示した外観図であり、図中の(a)には折り畳み式携帯電話機の前面、(b)にはその側面が示されている。表示用筐体10及び操作用筐体11は、携帯電話機を構成する薄型筐体である。これらの筐体10,11は、ともに樹脂などの軽量の絶縁性素材からなり、それぞれ前面筐体10a,11aと、背面筐体10b,11bとを係合させて構成される。
また、表示用筐体10及び操作用筐体11は、ヒンジ12により可動連結され、各筐体10,11の前面を内側にして折り畳むことができる。すなわち、表示窓14と、操作キー15とを対向させて折り畳むことができる。
通話用レシーバ13は、表示用筐体10の前面の先端部付近に取り付けられ、通話用マイク16は、操作用筐体11の前面の先端部付近に取り付けられている。表示窓14は、表示用筐体10内の液晶表示パネル21を閲覧するための透明開口部であり、表示用筐体10の前面上であって、通話用レシーバ13及び通話用マイク16の間、すなわち、通話時にはユーザの頬付近に近接する位置に配置されている。
アンテナ20は、表示用筐体10内に液晶表示モジュール21とともに収容されたメインアンテナであり、無線信号の送受信を行うための平面アンテナからなる。アンテナ17は、操作用筐体11内にメイン基板(不図示)とともに収容されたサブアンテナであり、ダイバーシティ受信時に使用される受信専用の平面アンテナである。操作キー15は、操作用筐体11の前面に設けられている。
図2は、図1の携帯電話機の内部構造を説明するための模式図であり、側面の一部破断図が示されている。液晶表示モジュール21は、その表示面を表示窓14に対向させて、表示用筐体10内の前面側に配置されている。
液晶表示モジュール21の背面側には、プリント基板22が配置され、液晶表示モジュール21は、フレキシブル基板からなるフラットケーブル23を介してプリント基板22に接続されている。プリント基板22の前面側には、液晶表示モジュール21を駆動するためのLCDコントローラ等の回路素子や配線パターンが形成されている。
プリント基板22の前面には、マグネシウムからなる金属フレーム24が取り付けられており、液晶表示モジュール21及びLCDコントローラ等の側面方向を囲んでいる。つまり、液晶表示モジュール21は、金属フレーム24によって側面方向がシールドされ、多数の金属パターンを有するプリント基板22によって背面方向がシールドされており、側面方向及び背面方向にノイズが輻射されるのを抑制している。
平面アンテナ20は、誘電体基板に導電性パターンを形成して構成されるループアンテナであり、通話用レシーバ13の背面側、すなわち、表示用筐体10内の先端側に配置されている。また、プリント基板22よりも背面側に位置し、その給電端子20Pは、プリント基板22の背面に接続されている。
一般に、ループアンテナは、配線長に応じた周波数信号について、ループ面積に応じた感度が得られることから、アンテナ面として所定の面積を確保する必要がある。このため、薄型筐体である表示用筐体10内に、液晶表示モジュール21及び平面アンテナ20を収納しようとすれば、平面アンテナ20のアンテナ面が液晶表示モジュール21の表示面と概ね平行になるように配置せざるを得ない。また、ループアンテナは、アンテナ面を電波の交番磁界が垂直に横切った場合に導電性パターンに最大の起電力を発生させることから、アンテナ面の垂直方向について感度が高い。
従って、平面アンテナ20の感度を低下させないようにするためには、表示用筐体10の前面又は背面から見て、電波を送受信するためのアンテナ面が液晶表示モジュール21の表示面にオーバラップしないように配置する必要がある。この場合、液晶表示パネル21の表示面から輻射されたノイズが、通話中のユーザによって反射され、平面アンテナ20に到達することになる。
この様な通話中の反射波による影響を抑制するために、液晶表示モジュール21の表示面上には、透明電極25が配置されている。透明電極25は、絶縁性の透明フィルムの前面側の全面に導電膜を形成して構成されており、接地電極26を介して、プリント基板22に接地させている。接地電極26は、表示窓14の周辺に、表示窓14を取り囲む様に形成された金属箔であり、銅箔などの導電率の高い金属箔が用いられる。
接地された透明電極25が、液晶表示モジュール21の表示面を覆うことにより、表示面からのノイズの輻射を抑制することができる。このため、通話中に当該ノイズの反射波が平面アンテナに与える影響を抑制することができ、通話品質を向上させることができる。このとき、透明電極25が平面アンテナ20のアンテナ面にオーバーラップしないように配置しておけば、透明電極25により、平面アンテナ20の受信感度が低下するのを防止することができる。
なお、平面アンテナ20を操作用筐体11に収容することも考えられる。しかしながら、操作用筐体11には、プロセッサを搭載したメイン基板が収容されていることから、スペース的な問題と、LCDコントローラよりもクロック周波数の高いメインプロセッサが新たなノイズ源になるという問題がある。更に、操作用筐体11は、携帯電話機の使用時に、その大部分がユーザの手によって覆われるため、平面アンテナ20の受信感度が低下してしまうという問題も生ずる。この様な観点からは、平面アンテナ20を操作用筐体11に収容することは望ましくない。
図3は、図1の表示用筐体10の主要部品について組み立て時の様子を示した分解斜視図である。表示用筐体10は、4本のビスを前面筐体10aの前面側から挿入し、接地電極26のビス穴、金属フレーム24のビス穴を順に通して、背面筐体10bの内側のビス穴に螺入することにより組み立てられる。
つまり、4本のビスによって、前面筐体10a及び背面筐体10bを係合するとともに、接地電極26及び金属フレーム24を表示用筐体10内で固定している。また、透明電極25及び接地電極26は、液晶表示モジュール21の表示面と、前面筐体10aに挟み込まれて、透明電極25及び接地電極26が、表示窓14の周辺部において電気的に接続される。
上記組み立てに先だって、プリント基板22には、各種の回路素子、金属フレーム24、液晶表示モジュール21、フラットケーブル29等が取り付けられる。また、液晶表示モジュール21の表示面には、透明電極25が取り付けられ、接地電極26の前面側には、緩衝部材27が取り付けられている。
透明電極25は、前面にITO膜25aが形成されたPETフィルム25bからなり、液晶表示モジュール21の表示面上に圧着される。PETフィルム25bの一部のみを表示面に密着させた場合、その境界が模様として視認されるため、表示面との間に気泡が入らないないように透明電極25に圧力をかけて、液晶表示モジュール21の表示面に予め密着させている。
プリント基板22は、先端部側及びヒンジ12側の端部が金属フレーム24よりも外側に突出し、その前面側に回路素子28、配線パターン、ピン等が設けられている。また、フラットケーブル29の一端がプリント基板22の連結側の端部に接続され、その他端は操作用筐体11内のメイン基板に接続されている。このフラットケーブル29は、折り畳み動作によって破損しないようにヒンジ12の内部で巻回させ、操作用筐体11へ接続される。
図4は、図3の透明電極25、接地電極26及び緩衝部材27の形状を詳細に示した斜視図である。図5は、これらの組み立て後における断面図である。また、図6は、透明電極25及び接地電極26の組み立て後における位置関係を示した平面図である。図中の斜線を示した領域が、透明電極25に接地電極26を当接させて、導通させる領域である。
透明電極25は、矩形の表示窓14よりも大きな矩形形状からなり、液晶表示モジュール21の表示面を覆っている。緩衝部材27は、矩形枠の形状からなり、表示窓14の外周縁部に配置され、表示窓14を取り囲んでいる。接地電極26は、コの字形状からなり、ヒンジ12側の1辺を開放させて表示窓14を取り囲んでいる。なお、接地電極26は、四隅を先端側又は連結側に延長させ、ビス穴を設けた固定用腕部を備えている。
表示窓14の周辺において、高導電率の接地電極26と透明電極25とを導通させることにより、透明電極25上の各点からプリント基板22上の接地点までのインピーダンスを十分に低下させ、ノイズの輻射を抑制することができる。ただし、接地電極26がプリント基板22等に接触すれば、これらをショートさせてしまうことになる。このため、接地電極26のヒンジ12側に開放部を設け、液晶表示モジュール21やプリント基板22のヒンジ側端部においてショートが発生するのを防止している。この場合、フラットケーブル29をプリント基板22のヒンジ12側の端部から引き出すことが容易となり、そのケーブル長を短くすることができ、表示用筐体10の小型化、薄型化に有利となる。
接地電極26のヒンジ12側を開放させた場合、表示面内のヒンジ12側において、ノイズが比較的輻射されやすくなる。しかしながら、平面アンテナ20を表示用筐体10の先端側に配置していれば、ヒンジ12側は平面アンテナとは反対側であるため、多少のノイズが輻射されたとしても、その反射波による平面アンテナ20への影響は比較的小さいものとなる。
図7は、図1の表示用筐体10のA−A切断線による断面図、図8はB−B切断線による断面図である。前面筐体10a及び背面筐体10bは、ビス31a,31bにより係合される。これらの筐体10a,10bを係合することにより、表示窓14の周辺において、緩衝部材27、接地電極26及び透明電極25が、前面筐体10a及び液晶表示モジュール21間に挟み込まれ、接地電極26が透明電極25に当接する。ただし、図8では、ヒンジ12側に接地電極26が設けられていないため、緩衝部材27が透明電極25に当接している。
プリント基板22は、金属フレーム21及び背面筐体10bに挟み込まれて固定されており、先端部側の導電バネ30aと、ヒンジ12側の導電バネ30bとを介して、金属フレーム24をプリント基板22上の接地点に接続している。また、接地電極26は、ヒンジ12側の両固定用腕部の先端が、導電部材32を介して、プリント基板22上の接地点に接続されている。
金属フレーム24は、先端部側の導電バネ30aと、ヒンジ12側の導電バネ30bとを介して、プリント基板22上の接地点に接続されている。また、接地電極26は、ヒンジ12側の両固定用腕部の先端が、導電部材32を介して、プリント基板22上の接地点に接続されている。
なお、表示窓14は、前面筐体10aに設けられた開口部であり、アクリル板が取り付けられている。また、液晶表示モジュール21は、金属フレーム24内にスペーサを介して配置されている。
図9は、液晶表示モジュール21の一構成例を示した断面図である。液晶表示モジュール21は、液晶表示パネル21aと、その表示面を背面側から照射するバックライト21bからなる。液晶表示パネル21aは、シール材51を用いて、カラーフィルタ基板50及びアレイ基板52間に液晶53を封止して構成され、液晶封止領域が表示面となる。
カラーフィルタ基板50は、その内側にカラーフィルタ及び共通電極が設けられ、外側に偏向シート60が貼付されている。ノイズ輻射防止用の透明電極25は、この偏向シート60上に貼付される。アレイ基板52は、その内側に画素電極が形成され、外側に偏向シート61が形成されている。また、アレイ基板52の非表示面上には、ドライバ回路55が配置されるとともにフラットケーブル23が接続されている。
なお、本実施の形態では、PETフィルム25b上にITO膜25aを形成した透明電極25を液晶表示モジュール21の表示面上に配置する場合の例について説明したが、本発明は、この様な場合には限定されない。すなわち、液晶表示パネル21aの表示面の前方にプリント基板22に接地された透明電極を配置するものであれば、その他の構成であってもよい。例えば、偏向シート60上にITO膜25aを形成しておいてもよい。
本発明の実施の形態による携帯通信端末の一例を示した外観図である。 図1の携帯電話機の内部構造を説明するための模式図であり、側面の一部破断図が示されている。 図1の表示用筐体10の主要部品について組み立て時の様子を示した分解斜視図である。 透明電極25、接地電極26及び緩衝部材27の形状を詳細に示した斜視図である。 透明電極25、接地電極26及び緩衝部材27の組み立て後における断面図である。 透明電極25及び接地電極26の組み立て後における位置関係を示した平面図である。 図1の表示用筐体10のA−A切断線による断面図である。 図1の表示用筐体10のB−B切断線による断面図である。 液晶表示モジュール21の一構成例を示した断面図である 従来の携帯電話機の一構成例を示した側面図であり、一部破断させて内部構造が示されている。 従来の携帯電話機の他の構成例を示した側面図である。 通話中の携帯電話機から輻射されたノイズがユーザによって反射される様子を示した図である。
符号の説明
10 表示用筐体
10a 前面筐体
10b 背面筐体
11 操作用筐体
12 ヒンジ
13 通話用レシーバ
14 表示窓
15 操作キー
16 通話用マイク
20 平面アンテナ
20P 給電端子
21 液晶表示モジュール
22 アンテナ
22 プリント基板
23 フラットケーブル
24 金属フレーム
25 透明電極
25a ITO膜
25b PETフィルム
26 接地電極
27 緩衝部材
29 フラットケーブル
31a,31b ビス
32 導電部材

Claims (6)

  1. 通話時のユーザに表示面を対向させて配置された液晶表示パネルと、
    薄型筐体内に液晶表示パネルとともに収容され、アンテナ面を液晶表示パネルの表示面とオーバーラップさせることなく配置された平面アンテナと、
    液晶表示パネルの表示面上に配置され、上記アンテナ面とオーバーラップさせることなく配置された透明電極と
    液晶表示パネルの表示面を閲覧可能にする上記薄型筐体上に設けられた表示窓と、
    表示窓の周辺に配置された金属箔からなる接地電極とを備え、
    薄型筐体及び液晶表示パネルにより透明電極及び接地電極を挟み込み、透明電極に接地電極を当接させることを特徴とする携帯通信端末。
  2. 上記透明電極は、液晶表示パネルの表示面に貼付され、表示窓側に導電膜が形成された透明フィルムからなることを特徴とする請求項に記載の携帯通信端末。
  3. 上記透明電極は、ITO膜が形成されたPETフィルムからなることを特徴とする請求項に記載の携帯通信端末。
  4. 上記透明電極は、液晶表示パネルの表示面上に形成されたITO膜であることを特徴とする請求項に記載の携帯通信端末。
  5. 上記接地電極は、平面アンテナとは反対側を開放させて表示窓を取り囲む形状からなることを特徴とする請求項に記載の携帯通信端末。
  6. 通話時のユーザに対向する位置に表示窓が設けられた第1の薄型筐体が、操作キーが設けられた第2の筐体と可動連結された携帯通信端末において、
    第1の薄型筐体内に収容され、表示窓に表示面を対向させて配置された液晶表示パネルと、
    アンテナ面を液晶表示パネルの表示面とオーバーラップさせることなく、第1の薄型筐体内において連結側とは反対側に配置した平面アンテナと、
    液晶表示パネルの表示面上に配置された透明電極と、
    上記透明電極を接地するための金属箔からなり、上記第2の筐体との連結側を開放させて表示窓を取り囲む形状からなる接地電極とを備えたことを特徴とする携帯通信端末。
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