JP4266726B2 - 撮像装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被写体像を撮像する撮像素子及び撮像素子を駆動する駆動装置を有する撮像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図1は、センサー回路を表したものである。
【0003】
101はフォトダイオード(以下PD部と表す)で光を電荷に変換する。露光量に応じて光電変換された電荷をPD部に蓄積する。102はフローティングディフュージョン(以下FD部と表す)である。103は転送ゲート(以下TXと表す)で蓄積終了とともに信号読み出しのために次段のFD部に電荷を転送する。104はリセットゲート(以下RSと表す)でFD部やPD部をリセットするために使用される。105はフローティングディフュージョンアンプ(以下FDアンプと表す)であり、PD部で光電変換された電荷量を電圧量に変換する。106は選択ゲート(以下SELと表す)でFD部からの信号を読み出す際の選択スイッチである。101乃至106で1つの画素を形成しており、例えばデジタルカメラの場合には数百万もの画素で画素部を形成している。
【0004】
次に図1に示す撮像素子の従来の動作を説明する。
【0005】
まず、蓄積開始前に一度PD部101とFD部102をリセットする。これはTX103とRS104をオンにすればよい。次にTX103とRS104をオフにすると蓄積が始まる。このときのFD部102の電荷はゼロになっているので、まずはこの状況に対応した信号を、SEL106をオンにすることにより、垂直出力線125に読み出し、S−n回路ブロックに列数だけ存在する回路モジュールのコンデンサ108にリセットノイズレベルを記憶する。
【0006】
所定の時間経過したら、TX103をオンにし埋め込みフォトダイオードであるPD部101に蓄えられている電荷を全てTX103の転送ゲートを通してFD部102に完全電荷転送する。そして読み出しまでの待機時間経過後SEL106をオンにして蓄積電荷に対応した出力を垂直出力線(V出力線)に読み出し、コンデンサ109に111のスイッチを介して信号レベルを記憶する。これでコンデンサ108とコンデンサ109には各々信号レベルとリセットレベルが記憶されているので115と116の読み出しスイッチをオンして差動アンプ123に接続することで純粋な蓄積信号が導き出される。
【0007】
通常はリセットノイズを先に読み、後から信号を読み出している。これは逆にしてもランダムなリセットノイズを完全にとりきることはできないが、3のFDアンプのゲートとソース間の電圧(Vgs)ばらつきのほとんどをキャンセルすることができる。このため、電子シャッターモードでは、先に信号を読みその直後に再度FD部をリセットしてリセットレベルを読む。
【0008】
図13はセンサーの読みだしの仕組みを表したものである。上部の3本の波形はそれぞれSEL106とRS104とTX103を表す。それぞれの信号は106,104,103の各nMOSトランジスタのゲート信号と考えてもよい。
【0009】
その下の四角形と三角形で表す図形は画素部の行ごとの動作を時間軸で表したものである。50は画面上部の行を表し、51は画面下部の行を表す。52のタイミングでTX103とRS104をパルス状に同時にオンすることで全画素のPD部101とFD部102の一括リセットが行われ、リセット終了後に、全画素のPD部101の入射光による電荷の蓄積が開始される。56は蓄積中を表す四角形である。53のタイミングは蓄積終了を表す。この横方向の長さが蓄積時間Tintと言うことになる。蓄積終了時には全画素一括転送をするので、まずFD部102の電荷を空にするためにRS104をパルス状にオンしFD部102をリセットする。その後すぐにTX103をパルス状にオンし全画素一括電荷転送を行う。
【0010】
これからタイミング54より各行の読み出し走査に入るが、各行が読み出されるまでの時間が待機時間Twaitと言うことになる。読み出しは121の垂直走査回路が順次行を選択していくことで読み出し走査される。
【0011】
SEL106にて選択された行は待機状態のFD部102に蓄えられた信号を58に示すPTSのオンパルス(スイッチ用トランジスタ110へのパルス印加)によってコンデンサ108に記憶される。次にFDアンプのVgsばらつきをキャンセルするためにその行のRS104のみがオンになりFD部102のリセットが行われるとともにPTNをオンに(スイッチ用トランジスタ111へのパルス印加)してコンデンサ109にリセットレベルが記憶される。この選択された行の画素の信号は水平画素数分だけあるS−n回路(図1に示した回路)に全て蓄えられた後、例えば左から順番に水平読み出し選択のスイッチである117と118のペアを順次走査することで差動アンプ123の入力に順次選択され、その行の全画素の出力が走査読み出しできる。
【0012】
一行の全画素が走査読み出しされると121の垂直走査回路は次の行の選択に移行する。このようにして全行分繰り返し走査することでタイミング55のFD部102読み出し終了に至る。57は画面の上から下にかけて縦方向に行走査されながらFD部102読み出しが行われている状況を表す三角形である(例えば特許文献1参照)。
【0013】
【特許文献1】
特開平11−341363号公報(第10−18頁、第9図)
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
従来例では画面の上からの行位置に応じて読み出しまでの待機時間が異なっていることがわかる。例えば、最上部の行は行走査の最初なのでほとんどTwaitはゼロになる。一方、最下行はほぼ全ての行の読み出しが終わるまでひたすら待機するのでTwaitは最長になる。FD部102で読み出しを待っている待機期間中は、図14に示すようにPD部101とFD部102が隣接しているため、PD部101に入射する光の一定の割合が隣接するFD部102に漏れ込む。具体的に構造を使って説明すると、図14はPD部近傍の縦断面である。
【0015】
220がフォトダイオードでちょうど保護膜に対応する。実際の光電変換部はこの下に形成されている。PDはPN接合であるので221のP+層と222のN層と223のPウエル層の2カ所の接合部分を中心に光電変換と電荷蓄積が行われる。この221,222,223で構成されるPDは電荷を蓄積する領域が埋め込まれており、表層のノイズ電荷が入り込まない構造で埋め込みフォトダイオードと呼び、暗電流の少ない優れた構造になっている。224はN基板で電源に落とされている。前述した223のPウエルはGNDにおとされている。226は転送ゲートで電圧を印加すると225のN+のFD部にPD部から電荷が転送される。227はアルミ配線でこの図面では3層になっている。CMOSセンサーはCCDに比べ画素部に回路素子が多いため、配線量も増えている。225のFDはFDアンプといわれるMOSトランジスタのゲート部にあたるが、このFDアンプは図14では不図示であり、実はこの図の外にある領域まで225の直上のアルミ配線を通して接続されている。228はカラーフィルタ、229はマイクロレンズで被写体から飛んできた光は229,228を通過して220のPD部に本来到達するが、一部は230の光線のようにアルミ配線との隙間を通って225のFD部に漏れ込むものもある。また、220のPD部の直下でも231の光電変換された電荷の一部はふらふらと225のFD部に漏れ込んでしまい、これも光漏れと同値といえる。よって、画面内の光漏れのばらつきは待機時間によって撮像信号にのるノイズ信号が大きくなり、画面の上部と画面の下部とで被写体の明度が異なってしまうという課題があった。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、各々が、光電変換部と、前記光電変換部の信号が転送される半導体領域と、前記光電変換部の信号を前記半導体領域に転送する転送スイッチと、前記半導体領域の信号を出力線に出力する出力部とを備えた、第1、第2の画素を有する撮像手段と、前記半導体領域に保持される時間が異なることによって生じるノイズを、前記第1、第2の画素の半導体領域それぞれから第1の信号として出力させる第1の駆動手段と、前記光電変換部において所定時間蓄積した信号と前記半導体領域に保持される時間が異なることによって生じるノイズとを、前記第1、第2の画素の半導体領域それぞれから第2の信号として出力させる第2の駆動手段とを有することを特徴とする撮像装置を提供する。
【0017】
また、各々が、光電変換部と、前記光電変換部の信号が転送される半導体領域と、前記光電変換部の信号を前記半導体領域に転送する転送スイッチと、前記半導体領域の信号を出力線に出力する出力部とを備えた、第1、第2の画素を有する撮像手段と、前記光電変換部において所定時間蓄積した信号と前記半導体領域に保持される時間が異なることによって生じるノイズとを、前記第1、第2の画素の半導体領域それぞれから出力信号として出力させる駆動手段と、前記半導体領域に保持された待機時間に応じた補正信号を選択して、前記第1、第2の画素の半導体領域それぞれから出力された出力信号を補正する補正手段とを有することを特徴とする撮像装置を提供する。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下の実施の形態1乃至8では、具体的な撮像動作について説明する。
【0034】
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態を表す構成の一部分の撮像手段である撮像素子の等価回路であり、画素を2次元状に配列して構成されている。
【0035】
図1を参照すると、101は入射した光により光電変換信号を発生するセンサーであるフォトダイオード(以下PD部と表す)、102はフローティングディフュージョン(以下FD部と表す)で、103はPD部101で発生した光電変換信号をFD部102に転送するための転送スイッチである転送ゲートTXであり、転送スイッチとFD部とでフォトダオードからの信号を保持する保持手段を構成している。104はFD部102をリセットするためのリセット手段であるリセットゲートRS、105はFD部の信号を読み出す読み出し手段であるFDアンプであり、FDアンプはFD部の信号を増幅して出力する機能を有する。106は選択手段である選択ゲートSELであり選択ゲートにパルスが印加されることにより、FDアンプから信号が読み出される。108は、リセット時にFD部をリセットした後のFD部の電圧に対応するFD部から出力された信号を記憶するためのコンデンサ、109はFD部からの光電変換信号が転送ゲートを介してFD部に転送した後のFD部の電圧に対応する信号を記憶するためのコンデンサ、110はFDアンプ105とコンデンサ108とを接続するスイッチ用トランジスタ、111はFDアンプ105とコンデンサ109とを接続するスイッチ用トランジスタ、112はコンデンサ108、109を放電させるためのコンデンサ放電用トランジスタであり、コンデンサ108とスイッチ用トランジスタ110よりFDアンプからの信号を蓄積する蓄積手段を構成し、コンデンサ109とスイッチ用トランジスタ111よりFDアンプからの信号を蓄積する蓄積手段を構成している。113、114はバッファ、115、116は各々コンデンサ108、109の電圧を他の列のコンデンサと切り換えてバッファ113、114へ供給するためのスイッチ用トランジスタ、117、118は各々バッファ113、114の入力電圧をリセットするためのリセット用トランジスタ、119、120は水平出力線、121は垂直走査回路、122は水平走査回路である。
【0036】
また、123は複数の信号の差分処理を行う差分手段である差動アンプである。なお、トランジスタ105、106、107より構成されるアンプは、トランジスタ106、107がONであるときにのみソースフォロワ型のアンプとして働く。また、PD部101、FD部102、トランジスタ103、104、105、106は1つの画素を形成する。バッファ113、114、スイッチ用コンデンサ115、116、水平出力線119、120、リセット用トランジスタ117、118より一ライン分の信号を記憶した記憶手段108、109から順次信号を差分手段に出力する出力手段を構成している。
【0037】
図2、3は、図1に示す回路の動作タイミングチャートである。図1、2、3を参照しながら、図1に示す回路の動作(第1のモード及び第2のモード)を説明する。
【0038】
[第1のモード]
図1、2を使って説明する。
【0039】
時刻T01において、端子19と端子21にHIGHパルスが印加され、全画素のFD部102が同時にリセットされるとともに、全画素のPD部101が同時にリセットされる。時刻T02において、端子2に垂直走査スタートパルスが入力され、端子3に垂直走査パルスが入力されることにより第1行が選択され、信号20aがHIGHになる(不図示)。また、時刻T02において、端子11、12、13にHIGHパルスが印加され、コンデンサ108、109がリセットされる。時刻T03において、端子10と端子12にHIGHパルスが印加され、FDアンプから(蓄積時間の差によるノイズ信号電圧(FD部をリセットした後、次にFDアンプから信号が出力されるまでの間にFD部に蓄積したノイズ信号電圧)+リセット電圧)に対応する信号がコンデンサ108に読み出される。時刻T04において、端子8、端子11にHIGHパルスが印加され、FD部102、コンデンサ109がリセットされる。時刻T05において、端子10と端子13にHIGHパルスが印加され、FD部102のリセット電圧に対応する信号がコンデンサ109に読み出される。時刻T06において、端子14の電圧がHIGHからLOWに変化し、水平出力線119、120がリセットされる。同時に、端子5に水平走査スタートパルスが入力され、端子6に水平走査パルスが入力され、各列のコンデンサよりなるラインメモリからの信号の読み出しが開始する。端子14への入力信号レベルを水平走査パルスと逆相で動かすのは、各列のコンデンサの干渉を防止するためである。両出力の差を123の差動アンプでとることにより、画素間でばらつくFDアンプのばらつき(固定パターンノイズ)や、リセット電圧のばらつき(ランダムノイズ)が取り除かれた蓄積時間の差によるノイズ信号電圧を得ることができる。
【0040】
時刻T02から時刻T09の間の期間における第1ラインについての動作は、時刻T09以降も順次第2ライン以降について全行の読み出しが終了するまで行われる。
【0041】
上記のような動作によれば、全画素のFD部を同時にリセットした後に、ライン毎に順次信号を読み出しているため、下ラインの画素から読み出される信号ほど蓄積時間の差によるノイズ信号電圧の成分が大きく含まれている。
【0042】
つまり、差動アンプからは、ライン毎の信号レベルが異なる蓄積時間の差によるノイズ信号電圧が出力される。
【0043】
[第2のモード]
図1、3を使って説明する。
【0044】
第2のモードの動作は、第1のモードの動作が終わった後に行われる。
【0045】
時刻T21において、端子19と端子21にHIGHパルスが印加され、全画素のFD部102が同時にリセットされるとともに、全画素のPD部101が同時にリセットされる。
【0046】
リセットの終了後に、全画素のPD部101の入射光による電荷(光電変換信号)の蓄積動作が開始する。光電変換信号を所定時間蓄積した後の時刻T22において、再び端子21にHIGHパルスが印可され、全画素のFD部102が同時にリセットされた後、時刻T23において再び端子19にHIGHパルスが印加され、全画素のPD部101で蓄積された電荷が同時にFD部102に転送される。このHIGHパルスがLOWになった後には、FD部102に転送された電荷は保持される。時刻T24において、端子2に垂直走査スタートパルスが入力され、端子3に垂直走査パルスが入力されることにより第1行が選択され、信号20aがHIGHになる(不図示)。また、時刻T24において、端子11、12、13にHIGHパルスが印加され、コンデンサ108、109がリセットされる。時刻T25において、端子10と端子12にHIGHパルスが印加され、FD部102から(光電変換信号電圧+蓄積時間の差によるノイズ信号電圧+リセット電圧)に対応する信号がコンデンサ108に読み出される。時刻T26において、端子8、11にHIGHパルスが印加され、FD部102、コンデンサ109がリセットされる。時刻T27において、端子10と端子13にHIGHパルスが印加され、FD部102のリセット電圧に対応する信号がコンデンサ109に読み出される。時刻T28において、端子14の電圧がHIGHからLOWに変化し、水平出力線119、120がリセットされる。同時に、端子5に水平走査スタートパルスが入力され、端子6に水平走査パルスが入力され、各列のコンデンサよりなるラインメモリからの信号の読み出しが開始する。端子14への入力信号レベルを水平走査パルスと逆相で動かすのは、各列のコンデンサの干渉を防止するためである。両出力の差を差動アンプ123でとることにより、画素間でばらつくFDアンプのばらつきやリセット電圧のばらつきが取り除かれた信号電圧を得ることができる。従って、FDアンプのばらつきやリセット電圧のばらつきによるノイズ成分が取り除かれたS/Nの良い出力を得ることができる。時刻T24から時刻T31の間の期間における第1ラインについての動作は、時刻T31以降も順次第2ライン以降について全行の読み出しが終了するまで行われる。
【0047】
上記の動作により、全画素のFD部を同時にリセットした後に、PD部から光電変換信号を同時にFD部に転送し、その後、ライン毎に順次信号を読み出しているため、下ラインの画素から読み出される信号ほど蓄積時間の差によるノイズ信号電圧の成分が大きく含まれている。
【0048】
つまり、差動アンプからは、第1のモードではライン毎の信号レベルが異なる蓄積時間の差によるノイズ信号電圧(図5に示すような読み出し時間に発生する信号58)が、第2のモードではライン毎の信号レベルが異なる蓄積時間の差によるノイズ信号電圧(図5に示すような読み出し時間に発生する信号57)とPD部で発生した光電変換信号に対応する電圧(図5に示すような光電変換信号56)が、出力される。
【0049】
上記で説明した図2(第1のモード)、図3(第2のモード)のタイミングパルスは、後述するタイミング発生部に含まれる撮像制御手段である撮像制御回路によって発生される。
【0050】
第1のモードと第2のモードで全画素の信号の読み出しが終了した後の動作について図4を使って説明する。
【0051】
図4の構成は、図1の撮像素子からの信号をデジタル信号に変換するA/D変換部の後段に配置される。60は複数の信号の差分処理を行う補正手段である補正回路や、輝度信号、色差信号の生成等を行う回路等を含む演算処理回路、61は少なくとも撮像素子の1フレームの信号を記憶する第1の記憶手段であるメモリである。62はCPUで演算処理回路60の制御及び撮像シーケンスの制御を行う。
【0052】
PD部蓄積直前に第1のモードにおいて差動アンプから読み出した信号を演算処理回路60を介して一旦メモリ61に格納する。その後、第2のモードにおいて差動アンプから読み出した信号と演算処理回路60で差分処理を行う。
【0053】
ここで、第1のモードで読み出された信号は、蓄積時間の差によるノイズ信号成分であり、第2のモードで読み出された信号は、蓄積時間の差によるノイズ信号成分とPD部で発生した光電変換信号成分とが混合されたものであり、両者の差分処理を行うことにより、光電変換信号成分のみを抽出することができる。
【0054】
ここで、メモリ61に撮像素子の信号を2フレーム分記憶できるスペースを設け、一旦第2のモードで得られる信号も記憶しても良い。
【0055】
また、上記の演算処理回路における差分処理動作は、後述する図8のCPU62に含まれる補正制御手段である補正制御ブロックからの制御信号を演算処理回路60に入力することにより行われる。
【0056】
以上の実施の形態における動画モードでは、撮像素子の全ラインの光電変換信号の蓄積のタイミングを同じにできる。よって、撮像素子への光を遮光するシャッターを使用することができない動画を撮像する場合に有効である。
【0057】
なお、本実施の形態1では第1のモードと第2のモードにおいてリセット信号を各々読み出し、差動アンプによってノイズ除去(ノイズを2回にわけて除去)を行ったが、このリセット信号の読み出し及び差分を行わずに、つまり、図2におけるT04、T05の動作を行わず、さらに、そのT04、T05の動作により読み出されるリセット信号を読み出す経路(111、109、116、120、118、114)及び差分アンプ123をなくした構成であってもよい。
【0058】
PD部蓄積直前に第1のモードにおいて読み出した信号を演算処理回路60を介して一旦メモリ61に格納し、リセット信号の読み出し及び差分を行わずに第2のモードにおいてPD部蓄積後にFD部に一括転送し読み出した光電変換信号から、直前に読み出した第1のモードで読み出した信号を、減算しながら格納するように制御するようにしてもよい。
【0059】
上記の動作では、演算処理回路60によって、FDアンプのばらつき、リセット電圧によるばらつき、蓄積時間の差によるノイズの3つを除去する構成となるため、差動アンプを使用する構成と比較してノイズの除去率は低くなる。これは、ノイズを2回にわけて除去した場合には、差動アンプは撮像素子内に配置されているとともに画素に比較的に近くに構成されているため、つまり、後述する撮像信号処理回路205のような後段の増幅器等の回路を介さずにFDアンプのばらつき、リセット電圧によるばらつきを取ることが可能であるのに対し、ノイズを1回で除去した場合にはノイズ信号も増幅器等の回路を介すためノイズ成分が多くなってしまうためである。
【0060】
しかしながら、ノイズの除去率は悪くなるが、回路構成が簡略になるとともに、駆動が簡略化され読み出しスピードが速くなるというメリットもある。
【0061】
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2では、動画を撮像するモードと静止画を撮像するモードとが存在する。実施の形態2における撮像素子の構成は図1に示す実施の形態1における撮像素子の構成と同一である。実施の形態2は、実施の形態1と用途及び動作が異なる。
【0062】
実施の形態2では動画を撮像するモードが選択された場合には、実施の形態1と同一の動作を行い、静止画を撮像するモードが選択された場合には、以下に述べる動作で静止画を撮像する。
【0063】
まず、全画素のFD部102がリセットされるとともに、全画素のPD部101がリセットされる。リセットの終了後に、全画素のPD部101の入射光による電荷(光電変換信号)の蓄積動作が開始される。所定時間の電荷の蓄積は、後に記載するCPU62による制御によりメカシャッターを閉じることで制御される。ここでいうメカシャッターを閉じるというのは、後に記述する図12の絞り203を調整することにより実現できる。そして、この絞り203は、後述する図12のCPU62によって調整される。メカシャッターが開いている場合には、FD部102で読み出しを待っている待機期間中に、PD部101に入射する光の一定の割合が隣接するFD部102に漏れ込みノイズが発生するが、このメカシャッターを閉じるという動作により、前記漏れ込みノイズを発生しない。よって、ノイズの少ない画質の良い静止画を得ることができる。
【0064】
メカシャッターを閉じた後の動作を、図1を使って説明する。まず、図1における第1ラインのSEL106をONにし、その後、前記第1ラインの画素のFD部102がリセットされ、FD部からリセット信号はコンデンサ108に読み出される。前記第一ラインのSEL106がONにされたまま前記第一ラインのTX103がONにされると、PD部101に蓄積された光電変換信号がFDアンプへ転送され、同時にコンデンサ109への読み出しが行われる。差動アンプ123によって、コンデンサ108に読み出された信号と、コンデンサ109に読み出された信号の差をとると、FDアンプのばらつきとリセット信号のばらつきによるノイズ成分が取り除かれたS/Nの良い出力(光電変換信号)を得ることができる。前記第1ラインの読み出しが終了したら、第2ライン、第3ラインと全画素のラインが終了するまで第1のラインと同様に読み出し及び光電変換信号のノイズ除去を行う。
【0065】
そして、図4の演算処理回路に入力された後は、実施の形態1で説明したような差分処理は行わずに、次の処理がなされる。
【0066】
動画を撮像するモードと静止画を撮像するモードの制御は、後に記載する制御手段であるCPU62により行う。
【0067】
以上のように静止画モードでは、メカシャッターを使用できるため、PD部の光電変換信号を一ライン単位でFD部に転送することにしたことにより、最初にFD部をリセットしたことによる信号を読み出し、その後、FD部をリセットすることなく、光電変換信号を読み出すFD部に読み出すことが可能となる。そのため、最初に読み出された信号と、次に読み出された信号に含まれるリセット電圧成分は同じであるため、リセット電圧によるばらつきを動画モードと比較して、高精度に除去することが可能となる。
【0068】
つまり、静止画モードの場合には、動画モードと同じ駆動で行うのではなく、上記のような駆動にすることにより、高精度の静止画像を得ることが可能となる。
【0069】
以上のように、動画を撮像するモードと静止画を撮像するモードを設けたことにより、動画を撮像する時にはノイズを完全に除去することはできないけれども、ひずみのない画像を得ることができ、静止画を撮像する時にはノイズを完全に除去した高精度の静止画像を得ることができる。つまり、用途に応じて、最適な信号の読み出しを行っている。
【0070】
なお、動画を撮像するモード、静止画を撮像するモードは、後述するタイミング発生部に含まれる撮像制御手段である撮像制御回路によって発生される。また、動画を撮像するモードと静止画を撮像するモードの切り換えは、後述するCPU62に含まれる選択手段である選択回路ブロックからの制御信号によってなされる。
【0071】
(実施の形態3)
図1の各々の画素部では、はじめに読み出された蓄積時間の差によるノイズ信号と読み出された光電変換信号に含まれる蓄積時間の差によるノイズ信号との間には、時間にずれが生じているため、正確には完全に蓄積時間の差によるノイズを取り除くことはできない。
【0072】
しかし、図6に示すようにコンデンサおよび垂直出力線を2個ずつ設けることにより、完全に蓄積時間の差によるノイズ信号を取り除くことができる。なお、図1とはSELの位置が異なるが、機能は同一である。
【0073】
この動作を図6を使って説明する。
【0074】
まず、RS、RS3、TX、TX2にHIGHパルスが印加され、全画素のFD部、FD2部が同時にリセットされるとともに、全画素のPD部が同時にリセットされる。リセットの終了後に、全画素のPD部の入射光による電荷(光電変換信号)の蓄積動作が開始する。光電変換信号を所定時間蓄積した後、再びRSにHIGHパルスが印可され、全画素のFD部が同時にリセットされると同時に、TX2にHIGHパルスが印加され、全画素のPD部で蓄積された電荷がFD2部に転送される。このHIGHパルスがLOWになった後には、FD部に転送された電荷は保持される。SELとSEL2にHIGHパルスが印加され、FD部、FD2部から信号が同時に垂直出力線に読み出される。以上、図6のように各画素の回路を構成することにより、読み出し待機時間に発生するノイズをリアルタイムで出力することができるので、蓄積時間の差によるノイズ信号を完全に取り除くことが可能になる。
【0075】
(実施の形態4)
実施の形態4では、図1の撮像素子を用い、実施の形態1で説明したように、PD部で発生した光電変換信号を一括してFD部に転送し、その後行毎に順次読み出し、その後、所定の演算式を用いて、読み出し待機時間に発生するノイズを補正するものである。図14を使って説明したように、PD部に入射する光の一定の割合が隣接するFD部に漏れ込む。そのため、撮像素子から読み出された画像信号は、画面の上から下に向けて行ごとに、本来の蓄積時間(PD部での蓄積時間)のみで取得される信号量よりも多くなっている。
【0076】
PD部に対するFD部の入射した光を光電変換する割合を感度比係数K、PD部での光電変換信号の蓄積時間をTint、FD部での光電変換信号の待機時間をTwait、単位時間あたりのFDでの光電荷の発生量をqとすると、ある行の撮像素子から読み出された画像信号は、略q(Tint+K*Twait)である。ただし、蓄積および待機時間が十分短いので、PD部で光電変換信号を蓄積している時間に各画素に入射する光と、FD部で光電変換信号が読み出されるのを待機している時間に各画素に入射する光は、略同一であるとする。
【0077】
ここで、q*K*Twaitは、ノイズ成分となる読み出し待機時間に発生するノイズであるため、撮像素子から読み出された画像信号に、PD部とFD部とで発生した光電荷と、PDのみで発生した光電荷との比率であるTint/(Tint+K*Twait)を掛け合わすことにより、q*K*Twaitの成分が抑制された略PDのみで発生した光電荷qTintが得られる。
【0078】
PD部に対するFD部の感度比係数Kは、例えば、光束に影響されるので、レンズの瞳距離情報、レンズの絞り値情報、撮像素子内の画素の位置等の入射する光の状況を元にしたテーブルで表現できる。
【0079】
ここで、レンズの瞳距離情報はレンズの瞳距離が小さくなると、像端に行くに従って光線入射角が大きくなり、光が垂直に入射しなくなり、FD部に漏れ込む光の量が多くなるという関係がある。さらに、レンズの絞り値情報は、レンズの絞り値が小さくなると瞳(画素側から見た絞りまたは絞りの虚像)の大きさが大きくなり、光線入射角が大きくなり光が垂直に入射しなくなりFD部に漏れこむ光の量が多くなるという関係がある。
【0080】
また、光束は撮像素子の位置によってばらつかないように一般には像高(光軸から画素までの距離)に応じてマイクロレンズをずらして対処するが、それでもばらつきが大きいときは撮像素子内の画素のx、y座標に応じたテーブルでKを表現する。
【0081】
なお、テーブルはカメラの出荷前に、レンズの瞳距離がd1・レンズの絞り値がF1・画素のxy座標が(x1,y1)のとき、感度比係数はK1であり、レンズの瞳距離がd2・レンズの絞り値がF2・画素のxy座標が(x2,y2)のとき、感度比係数はK2であるということを求めておきカメラに記憶させておく。
【0082】
ここで、感度比係数は、レンズの瞳距離が小さくなり、撮像素子の端部になるに従い、大きくなり、また、感度比係数は、レンズの絞り値が大きくなるに従い、小さくなるように設定されている。
【0083】
実際の撮影時には、このテーブルを用いてノイズ成分の少ない画像信号を得ることができる。
【0084】
感度比係数Kのテーブルは、カメラ製造の際、レンズの瞳距離情報・レンズの絞り値情報・各画素の位置情報によって作成するが、レンズの瞳距離情報・各画素の位置のみ(レンズが固定)によって作成してもよいし、レンズの絞り値情報・各画素の位置のみ(絞りが固定)によって作成してよいし、各画素の位置のみ(レンズおよび絞りが固定)によって作成してもよい。また、感度比係数Kのテーブルを光の入射角度を考慮しない一定の値として予め設定しておいてもよい。
【0085】
実施の形態4における撮像素子の構成は図1に示す実施の形態1における撮像素子の構成と同一である。実際に撮影する際の動作を図1,3を用いて説明する。時刻T21において、端子19と端子21にHIGHパルスが印加され、全画素のFD部102が同時にリセットされるとともに、全画素のPD部101が同時にリセットされる。リセットの終了後に、全画素のPD部101の入射光による電荷(光電変換信号)の蓄積動作が開始する。光電変換信号を所定時間蓄積した後の時刻T22において、再び端子21にHIGHパルスが印可され、全画素のFD部102が同時にリセットされた後、時刻T23において再び端子19にHIGHパルスが印加され、全画素のPD部101で蓄積された電荷が同時にFD部102に転送される。このHIGHパルスがLOWになった後には、FD部102に転送された電荷は保持される。時刻T24において、端子2に垂直走査スタートパルスが入力され、端子3に垂直走査パルスが入力されることにより第1行が選択され、信号20aがHIGHになる(不図示)。また、時刻T24において、端子11、12、13にHIGHパルスが印加され、コンデンサ108、109がリセットされる。時刻T25において、端子10と端子12にHIGHパルスが印加され、FD部102から(光電変換信号電圧+蓄積時間の差によるノイズ信号電圧+リセット電圧)に対応する信号がコンデンサ108に読み出される。時刻T26において、端子8、11にHIGHパルスが印加され、FD部102、コンデンサ109がリセットされる。時刻T27において、端子10と端子13にHIGHパルスが印加され、FD部102のリセット電圧に対応する信号がコンデンサ109に読み出される。時刻T28において、端子14の電圧がHIGHからLOWに変化し、水平出力線119、120がリセットされる。同時に、端子5に水平走査スタートパルスが入力され、端子6に水平走査パルスが入力され、各列のコンデンサよりなるラインメモリからの信号の読み出しが開始する。端子14への入力信号レベルを水平走査パルスと逆相で動かすのは、各列のコンデンサの干渉を防止するためである。両出力の差を差動アンプ123でとることにより、画素間でばらつくFDアンプのばらつきやリセット電圧のばらつきが取り除かれた信号電圧を得ることができる。従って、FDアンプのばらつきやリセット電圧のばらつきによるノイズ成分が取り除かれたS/Nの良い出力を得ることができる。時刻T24から時刻T31の間の期間における第1ラインについての動作は、時刻T31以降も順次第2ライン以降について全行の読み出しが終了するまで行われる。
【0086】
上記の動作により、全画素のFD部を同時にリセットした後に、PD部から光電変換信号を同時にFD部に転送し、その後、ライン毎に順次信号を読み出しているため、下ラインの画素から読み出される信号ほど蓄積時間の差によるノイズ信号電圧の成分が大きく含まれている。
【0087】
つまり、ライン毎の信号レベルが異なる蓄積時間の差によるノイズ信号電圧(図5に示すような読み出し時間に発生する信号57)とPD部で発生した光電変換信号に対応する電圧(図5に示すような光電変換信号56)が、出力される。
【0088】
上記で説明した図3のタイミングパルスは、後述するタイミング発生部(図12)に含まれる撮像制御手段である撮像制御回路によって発生される。撮像素子から出力された信号は後述する補正手段であるCPU(図12)によってソフトウエア処理によって補正処理される。
【0089】
CPUで実行される本発明の実施の形態4での画像信号補正のフローを図7に示す。これはソフトウエアで構成されている。
【0090】
170は行カウンタを先頭行にセットする。171はCPUで実際に演算される処理である。本件では行走査なので行ナンバーをnとすると、元の画像データADin(n)に補正信号としてPD部で蓄積された信号量と、PD部で蓄積された信号量とFD部で蓄積された信号量との割合である
Tint/(Tint+K*Twait(n))
を掛けることで補正が可能である。
ここで、Twait(n)は、n行目の画素におけるFD部での光電変換信号の待機時間である。
【0091】
172は行カウンターを次の行に進める。173は全行終了するまで171と172を繰り返す。全行終了すると174で終わりとなる。
【0092】
このように、ノイズ信号を直接計測しなくても、ノイズの入った蓄積信号から純粋な蓄積信号を取り出すことができるので、読み出し時間を短縮することだできるだけでなく、装置の構成も簡単にすることができる。
【0093】
(実施の形態5)
実施の形態5における撮像素子の構成および信号を撮像素子から読み出す動作は実施の形態4におけるものと同一である。本発明の実施の形態5での演算処理回路のフローを図8に示す。これはハードウエアで構成されている。60は主たる計算モジュールである。撮像素子から出力された信号は、図8の補正手段である演算処理回路で補正処理される。161はTwait0という係数で、一行分の水平走査時間を意味する。つまりある行から次の行に選択が移行するまでの時間差分を意味する。162は行カウンタnであるので、両者を163の乗算器で乗算することにより各行の待機時間Twait(n)が求められ、60のモジュールに送られる。164は感度比係数Kで165は蓄積時間レジスタTintである。Kは一般には拘束に影響されるので166のレンズの瞳距離情報、167のレンズの絞り値情報、を元にしたテーブルなどで表現できる。光束は撮像素子の位置によってばらつかないように一般には像高(光軸から画素までの距離)に応じてマイクロレンズをずらして対処するが、それでもばらつきが大きいときは168の画素のx、y座標に応じたテーブルでKを表現する。
【0094】
つまり、実施の形態4で説明したような、例えばレンズの瞳距離情報、レンズの絞り値情報、画素の位置等の入射する光の状況に応じたテ−ブルを持っている。
【0095】
画素から出力された信号(入力データADin)は、補正信号である
Tint/(Tint+K*Twait(n))
を掛けることで補正変換されADoutが得られる。
ADoutは補正処理が行われた結果、画面のどの位置でも一様な出力レベルが確保される。
【0096】
(実施の形態6)
本発明の実施の形態6を図9のシーケンスを表す図を使って説明する。
【0097】
これまでの説明では光漏れ成分のみに着目し、ゲイン補正を行ってきたが、前述したS−n回路ではとりきれない固定パターンノイズが現実には存在しうる。
【0098】
これはほとんどの場合、「FDアンプのばらつきのキャンセル残り」と「各画素のPDの暗電流」と「FD部の暗電流ばらつき」によることが多い。ただ、動画の場合は蓄積時間も短いのでPDの暗電流はあまり大きな要因にはならない。それに対して、「FD部の暗電流」は読み出しまでの待機時間は画面内の場所によって異なり、その時間も長いものでは10msを超えることもありうる。また、PD部が埋め込みフォトダイオードで暗電流を抑える対策ができるのに対して、FD部はチップの表面に出てきてしまうのでその暗電流はけた違いに多い。したがってFD部の暗電流に着目したダーク補正(いわゆる黒引き)が極めて有効になってくる。
【0099】
図9の184は撮影前後の境目を指す。これより前は撮像素子の前のメカシャッターは閉じており、これ以降はシャッターは開放され動画撮影が連続的に行われる。
【0100】
180はメカシャッターが閉じているときの蓄積で、PDでの蓄積時間はほぼゼロ、FDからの読み出しは通常の電子シャッター動画モードと同じシーケンスと時間をかけている。この結果、180で得られた画像には前述した「FDアンプのばらつきのキャンセル残り」が含まれているとともに「FD部の暗電流ばらつき」についても各行の待機時間に応じた値が含まれている。これを『暗時画像』と呼ぶ。
【0101】
タイミング184以降、メカシャッターが開くと181,182,183というように動画読み出しが始まるが、181から183のそれぞれの画像から180で得られた『暗時画像』を減算することでこれらの動画像に含まれている固定パターンノイズは大概キャンセルできる。
【0102】
その上で、本発明の実施の形態1および2に示すゲイン補正を行うことでレベルもゲインもしっかり補正され、被写体に忠実な動画像が再現できる。
【0103】
また、この方式では、『暗時画像』は動画撮影前に1回採っておけば、その後に続く動画撮影ではそれほど温度が変わることも無いので暗電流が増加することも無く、一連の間は使いまわしができる。そのため181〜183のように前の駒の読み出しが終わったら、すぐに次の駒の蓄積に移行でき、無駄な時間が無い。また『暗時画像』の減算は読み出し動作に並行して行うこともできるし、場合によっては次の駒の蓄積中に処理することもできる。
【0104】
これは本件提案の光漏れ対策のゲイン補正も同様で動画撮影という連続処理に適した補正システムといえよう。
【0105】
以上のように、実施の形態4〜6では、レンズの瞳距離情報値、レンズの絞り値情報、画素の位置等の入射する光の状況に応じて補正信号を変更して、その補正信号によって、画素内に保持される待機時間が異なる画像信号に含まれる、画素内に保持される待機時間が異なることによって生じるノイズ成分を補正する補正手段であるCPUを備えたことにより、画面のどの位置でも一様な出力レベルが確保される。
【0106】
(実施の形態7)
本発明の実施の形態7を、図10、11を使って説明する。
【0107】
図1の各々の画素部では4Tr(トランジスタ)タイプの説明をした。図1ではPD部101をリセットするためにはTX103とRS104を同時オンにして行うため、PD部101をリセットしようとすると、FD部102もいっしょにリセットされてしまう。
【0108】
つまり、全画素のFD部を同時にリセットした後、FD部のリセット後の信号を各ライン毎に順次FDアンプから読み出している間、PDでは光電変換動作をし続けなければならない。
【0109】
言い換えると、PD部での蓄積時間を任意に設定することができない。
【0110】
そのため、実施の形態1、2では図5のように、PD部での蓄積時間をFD部102だけの読み出し時間とは別に設けていた。しかし、図11のようにPD部101の蓄積期間中にFD部102だけの読み出しをすれば、フレームレートを高くすることができる。
【0111】
図11の74は撮影前後の境目を指す。これより前は撮像素子の前のメカシャッターは閉じており、これ以降はメカシャッターは開放され動画撮影が連続的に行われる。
【0112】
70は、PD部101からの転送なしに、全画素のFD部102をリセットした後のリセット電圧に対応する信号をFDアンプから各ライン毎に順次読み出しを行っていることをあらわすものであり、読み出し時間は通常の電子シャッター動画モードと同じシーケンスと時間をかけている。この結果、70で得られた信号にはFD部102のもつ光電変換感度により各行の待機時間に応じて光電変換されたノイズ信号が含まれている。
【0113】
タイミング74以降、メカシャッターが開くと71,72,73というように動画読み出しと70、75、76いうFD部102のもつ光電変換感度だけの動画読み出しが始まるが、71から73のそれぞれの画像から70、74,75で得られた各々の直前のFD部のもつ光電変換感度だけの画像を減算することで、実施の形態1、2と同様にこれらの動画像に含まれているFD部のもつ光電変換感度による成分や固定パターンノイズは大概キャンセルできる。
【0114】
ただし、このままでは蓄積時間はFD部102の読み出し時間より短くできない。そこで、図10に示すようにPD部101をFD部102とは独立してリセットできるように、124のリセット手段であるリセットゲートRS2をリセットゲート104と別に設ける。なお、図1とはSELの位置が異なるが、機能は同一である。
【0115】
このように、FD部をリセットするリセットゲートとPD部をリセットするリセットゲートとを別々に設けたことにより、全画素のFD部を同時にリセットした後、FD部のリセット後の信号を各ライン毎に順次FDアンプから読み出している間、PD部のリセットをすることが可能となった。
【0116】
このようなケースではシャッターの先幕に相当するものとして124のRS2、後幕に相当するものとしてTX103を使うことができるため、FD部102だけの読み出し待機中も同時並行してPD部101蓄積が可能となる。つまり、各ラインのFD部から順次動画のフレームレートは読み出し時間の2倍で決まり、高フレームレートの動画撮影システムが提供できる。
【0117】
本実施の形態でも、実施の形態1で説明したように差動アンプでの差分処理と演算処理回路での差分処理とを2回を行う構成であってもよいし、図2におけるT04、T05、T26、T27の動作を行わず、さらに、そのT04、T05、T26、T27の動作により読み出されるリセット信号を読み出す経路(111、109、116、120、118、114、)及び差分アンプ123のない構成であってもよい。
【0118】
また、上記の実施の形態1、2では、画素を2次元状に配列し、一ライン毎に順次読み出す構成を説明したが、画素が一ライン配列されたラインセンサで1画素毎に順次読み出す構成であってもよい。
【0119】
なお、実施の形態1、2において、ノイズ信号の検出の時刻が、画素内に保持される時間が異なる信号と画素内に保持される時間が異なる光電変換信号を含む信号とで異なるが、前記画素内に保持される時間が異なる信号が光電変換信号に比べて微小なので、十分にノイズを補正することができる。
【0120】
上記の実施の形態1、2では、画素内に保持される時間が異なることによって発生するノイズ信号を画素から読み出していたが、前記画素内に保持される時間が異なることによって発生するノイズ信号に対応する信号を、あらかじめ第1の記憶手段に記憶させておいてもよい。
【0121】
また、後に記載する実施の形態4〜6においても、各々の画素に図10のようにRS2を設ければPD部とFD部は独立してリセットできるようになるため、読み出し待機中も同時並行して次の蓄積が可能となる。また、この場合、PD蓄積の最大時間を読み出し時間に限定すると、PD蓄積は読み出しの裏で行えるので、動画のフレームレートは読み出し時間だけで決まり、高フレームレートの動画撮影システムが提供できる。
【0122】
以上のように、実施の形態1〜7では、保持手段であるFD部での待機時間に応じて補正信号を変更して、その補正信号によって、画素内に保持される待機時間が異なる画像信号に含まれる、画素内に保持される待機時間が異なることによって生じるノイズ成分を補正する補正手段を備えたことにより、画面のどの位置でも一様な出力レベルが確保される。
【0123】
具体的には、実施の形態1〜3では、FD部における待機時間に応じた補正信号であるノイズ信号を撮像素子から読み出し、その後、画像信号を撮像素子から読み出し、ライン毎に異なるノイズ信号との差分処理を行うことを補正手段であるタイミングジェネレータ及び演算処理回路で行っている。
【0124】
また、実施の形態4〜6では、FD部における待機時間(Twait(n))に応じて、補正信号であるTint/(Tint+K*Twait(n))を変更して、その補正信号を撮像素子からの画像信号に掛け合わせることを補正手段であるCPUによって行っている。
【0125】
(実施の形態8)
図12に基づいて、上記で説明した実施形態1〜7で説明した撮像素子と、実施の形態1〜7で説明した撮像装置の動作について説明する。
【0126】
図12において、201はレンズのプロテクトとメインスイッチを兼ねるバリア、202は被写体の光学像を撮像素子204に結像させるレンズ、203はレンズ202を通った光量を可変するための絞り、204はレンズ202で結像された被写体を撮像信号として取り込むための撮像素子、205は、撮像素子204から出力される撮像信号を増幅するゲイン可変アンプ部及びゲイン値を補正するためのゲイン補正回路部等を含む撮像信号処理回路、206は撮像素子204より出力される撮像信号のアナログーディジタル変換を行うA/D変換器、60はA/D変換器206より出力された画像データに各種の補正を行ったりデータを圧縮する演算処理回路、208は撮像素子204、撮像信号処理回路205、A/D変換器206、演算処理回路60に、各種タイミング信号を出力し、撮像制御および補正制御をするタイミング発生部、62は各種演算と撮像装置全体を制御するCPU、61は画像データを一時的に記憶する為の第1の記憶手段であるメモリ部、211は記録媒体に記録または読み出しを行うためのインターフェース部、212は画像データの記録または読み出しを行う為の半導体メモリ等の第2の記憶手段である着脱可能な記録媒体、213は外部コンピュータ等と通信する為のインターフェース部である。
【0127】
まず、前述の構成における静止画撮影時の撮像装置の動作について説明する。バリア1がオープンされるとメイン電源がオンされ、次にコントロール系の電源がオンし、更にA/D変換器206などの撮像系回路の電源がオンされる。
【0128】
それから、露光量を制御する為に、全体制御・演算部9は絞り3を開放にし、撮像素子4から出力された信号はA/D変換器6で変換された後、信号処理部7に入力される。
【0129】
そのデータを基に露出の演算を全体制御・演算部9で行う。この測光を行った結果により明るさを判断し、その結果に応じて全体制御・演算部9は絞りを制御する。
【0130】
次に、撮像素子4から出力された信号をもとに、高周波成分を取り出し被写体までの距離の演算を全体制御・演算部9で行う。その後、レンズを駆動して合焦か否かを判断し、合焦していないと判断した時は、再びレンズを駆動し測距を行う。
【0131】
そして、合焦が確認された後に本露光が始まる。実施の形態2で説明した動作により静止画の撮像をし、その後、メモリ部61に蓄積されたデータは、CPU62の制御により記録媒体制御I/F部を通り半導体メモリ等の着脱可能な記録媒体212に記録される。また、外部I/F部213を通り直接コンピュータ等に入力して画像の加工を行ってもよい。
【0132】
次に、前述の構成における動画撮影時の撮像装置の動作について説明する。
バリア1がオープンされるとメイン電源がオンされ、次にコントロール系の電源がオンし、更にA/D変換器206などの撮像系回路の電源がオンされる。
【0133】
動画撮影時の補正された光電変換信号の出力の仕方は次の2通りがある。
【0134】
まず、一つ目の出力の仕方は、CPU62は絞り203を開放にし、光電変換信号を読み出す時と同一の時間をかけてFD部から読み出す、FD部での待機時間が各画素ごとに異なるノイズ信号が、撮像素子204から出力される。前記出力されたノイズ信号は、A/D変換器206で変換された後、CPU62によりメモリ部61に書き込まれる。その後、PD部に蓄積されFD部に転送されたFD部での待機時間が各画素ごとに異なる光電変換信号が、撮像素子204から出力される。前記出力された光電変換信号は、A/D変換器206で変換され、演算処理回路60に入力される。並行して、前記ノイズ信号が、演算処理回路60に入力される。演算処理回路60において、前記光電変換信号から、前記ノイズ信号が、差分されることにより、前記光電変換信号の補正が行われる。その後、前記補正された光電変換信号はCPU62によりメモリ部61に書き込まれる。
【0135】
また、二つ目の出力の仕方では、CPU62は絞り203を開放にし、PD部に蓄積されFD部に転送されたFD部での待機時間が各画素ごとに異なる光電変換信号が、撮像素子204から出力される。前記出力された光電変換信号は、A/D変換器206で変換され、演算処理回路60に入力される。演算処理回路60において、実施の形態4、5で示した前記補正信号により補正されることにより、前記光電変換信号の補正が行われる。その後、前記補正された光電変換信号はCPU62によりメモリ部61に書き込まれる。
【0136】
この2つの出力の仕方のいずれか一方で出力され、メモリに書き込まれた前記補正された光電変換信号のデータを基に露出の演算をCPU62で行う。前記データを基に露出の演算を行った結果により明るさを判断し、その結果に応じてCPU62は次の画面を撮像する際の露光量を制御する。並行して、撮像素子204から出力された信号をもとに、高周波成分を取り出し、被写体までの距離の演算をCPU62で行い、その結果に応じてCPU62は次の画面を撮像する際のレンズの駆動を制御する。
【0137】
また、メモリ部61に蓄積されたデータは、CPU62の制御により記録媒体制御I/F部を通り半導体メモリ等の着脱可能な記録媒体212に記録される。そして、合焦が確認された後に再び次の画面の露光が始まる。
【0138】
そして、補正された光電変換信号を前記2つの出力の仕方のいずれか一方で出力され、その後、前記補正された信号がCPU62によりメモリ部61に書き込まれる。
【0139】
そのデータを基に次の画面の絞り制御のための露出の演算およびレンズ駆動のための測距をCPU62で行う。その後、メモリ部61に蓄積されたデータは、CPU62の制御により記録媒体制御I/F部を通り半導体メモリ等の着脱可能な記録媒体212に記録される。また、外部I/F部213を通り直接コンピュータ等に入力して画像の加工を行ってもよい。このように、動画の撮影を行う際は、前画面の信号を基に、露光およびレンズ駆動の調整を行う。以上の動作を繰り返し行う。よって、図12のように撮像装置を構成することにより、画質の良い画像を撮像することができる。
【0140】
なお、実施の形態1で記載したように、撮像素子内でノイズ除去を行って読み出した後に本実施の形態で説明したノイズ除去を行うように制御してもよい。なお、本実施の形態では静止画を撮像する場合と動画を撮像する場合について説明したが、動画だけの撮影を行う撮像装置であっても良い。
【0141】
【発明の効果】
本発明によれば、画素内に保持される時間が異なる信号と、画素内に保持される時間が異なる光電変換信号を含む信号を出力することができる。そのため、その後、画素内に保持される時間が異なる信号を用いて、画素内に保持される時間が異なる光電変換信号を含む信号を補正することによって画質の良い画像を得られるという効果がある。
【0142】
さらに、本発明によれば、画素内に保持される時間が異なる信号に相当する補正信号を用いて、画素内に保持される時間が異なる光電変換信号を含む信号を補正することによって画質の良い画像を得られるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来例及び本発明の実施の形態で実施されるセンサーの回路図である。
【図2】本発明の実施の形態の動画撮影を表すタイミング図である。
【図3】本発明の実施の形態の動画撮影を表すタイミング図である。
【図4】本発明の実施の形態の電子シャッター画像のハード補正モジュールを表す図である。
【図5】本発明の実施の形態1、2のシーケンスを表す図である。
【図6】FD部および出力線が2つずつある回路を表す図である。
【図7】本発明の実施の形態1の画像のソフト補正フローを表す図である。
【図8】本発明の実施の形態2の画像のハード補正モジュールを表す図である。
【図9】本発明の実施の形態3のダーク補正(黒引き)を表す図である。
【図10】5Trタイプのセンサーでの本発明適応を示す図である。
【図11】本発明の実施の形態3のシーケンスを表す図である。
【図12】撮像装置を表す図である。
【図13】従来例で実施される動画撮影時のタイミング図を表す図である。
【図14】従来例及び本発明の実施の形態で実施されるセンサーのフォトダイオード付近の縦断面を表す図である。
【符号の説明】
101 PD部
102 FD部
103 TX
104 RS
105 FDアンプ
106 SEL
107 アンプ
108 コンデンサ
109 コンデンサ
110 スイッチ用トランジスタ
111 スイッチ用トランジスタ
112 コンデンサ放電用トランジスタ
113 バッファ
114 バッファ
115 スイッチ用トランジスタ
116 スイッチ用トランジスタ
117 リセット用トランジスタ
118 リセット用トランジスタ
119 水平出力線
120 水平出力線
121 垂直走査回路
122 水平走査回路
123 差動アンプ
124 RS2
125 垂直出力線
60 演算処理回路
61 メモリ
62 CPU
201 バリア
202 レンズ
203 絞り
204 撮像素子
205 撮像信号処理回路
206 A/D変換器
208 タイミング発生部
211 記録媒体制御1/F部
212 記録媒体
213 外部1/F部
301 FD2部
302 TX2
303 RS3
304 FDアンプ2
305 SEL2
162 行カウンタ
163 乗算器
164 感度比係数
165 蓄積時間レジスタ
166 レンズの瞳距離情報
167 レンズの絞り値情報
168 画素のxy座標
220 フォトダイオード
221 P+層
222 N層
223 Pウエル層
224 N基板
225 N+のFD部
226 転送ゲート
227 アルミ配線
228 カラーフィルタ
229 マイクロレンズ
230 光線
231 電荷

Claims (9)

  1. 各々が、光電変換部と、前記光電変換部の信号が転送される半導体領域と、前記光電変換部の信号を前記半導体領域に転送する転送スイッチと、前記半導体領域の信号を出力線に出力する出力部とを備えた、第1、第2の画素を有する撮像手段と、
    前記半導体領域に保持される時間が異なることによって生じるノイズを、前記第1、第2の画素の半導体領域それぞれから第1の信号として出力させる第1の駆動手段と、
    前記光電変換部において所定時間蓄積した信号と前記半導体領域に保持される時間が異なることによって生じるノイズとを、前記第1、第2の画素の半導体領域それぞれから第2の信号として出力させる第2の駆動手段と
    を有することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記第1、第2の画素それぞれが、前記半導体領域をリセットするリセットスイッチをさらに備え、
    前記第1の駆動手段において、前記第1、第2の画素の半導体領域を同時にリセットした後、前記リセットされてから順次読み出されるまでの時間に応じて生じるノイズを、前記第1、第2の画素の半導体領域それぞれから、前記第1の信号として出力させること、および、
    前記第2の駆動手段において、前記第1、第2の画素の半導体領域を同時にリセットした後、前記光電変換部において所定時間蓄積した信号と前記前記リセットされてから順次読み出されるまでの時間に応じて生じるノイズとを、前記第1、第2の画素の半導体領域それぞれから、前記第2の信号として出力させること
    を特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記撮像装置が、前記第1の信号を用いて前記第2の信号を補正する補正手段をさらに有する
    ことを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の撮像装置。
  4. 前記第1の駆動手段において、
    前記第1の画素が前記第1の信号を出力後、前記第1の画素の半導体領域をリセットし、リセット後の前記半導体領域の信号レベルを前記第1の画素の第3の信号として出力させ、
    前記第2の画素が前記第1の信号を出力後、前記第2の画素の半導体領域をリセットし、リセット後の前記半導体領域の信号レベルを前記第2の画素の第3の信号として出力させること、
    前記第2の駆動手段において、
    前記第1の画素が前記第2の信号を出力後、前記第1の画素の半導体領域をリセットし、リセット後の前記半導体領域の信号レベルを前記第1の画素の第4の信号として出力させ、
    前記第2の画素が前記第2の信号を出力後、前記第2の画素の半導体領域をリセットし、リセット後の前記半導体領域の信号レベルを前記第2の画素の第4の信号として出力させること、および、
    前記補正手段において、
    前記第3の信号を用いて前記第1の信号を補正し、前記第4の信号を用いて前記第2の信号を補正すること
    を特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  5. 前記撮像装置が、
    前記第1、第2の画素の半導体領域を同時にリセットした後、所定時間光電変換を行い、その後、前記第1の画素の半導体領域をリセットし、リセット後の前記半導体領域の信号レベルを前記第1の画素の第5の信号として出力し、その後、前記転送スイッチにより転送された前記光電変換部の信号を前記第1の画素の第6の信号として出力する第1の動作と、
    前記第1の動作後に、前記第2の画素の半導体領域をリセットし、リセット後の前記半導体領域の信号レベルを前記第2の画素の第5の信号として出力し、その後、前記転送ス イッチにより転送された前記光電変換部の信号を前記第2の画素の第6の信号として出力する第2の動作とを行わせる第3の駆動手段をさらに備え、
    前記第5の信号を用いて前記第6の信号を補正すること
    を特徴とする請求項2から4のいずれかに記載の撮像装置。
  6. 前記撮像装置において、
    前記第1、第2の画素それぞれが、前記光電変換部をリセットする光電変換部リセットスイッチを備え、
    前記第1、第2の画素の半導体領域を同時にリセットするリセットタイミングの後、前記リセットされてから順次読み出されるまでの時間に応じて生じるノイズを、前記第1、第2の画素の半導体領域それぞれから、前記第1の信号として出力させる第1の動作と、
    前記リセットタイミングの後に前記光電変換部をリセットすることで光電変換を開始し、前記光電変換部において所定時間蓄積した信号と前記前記リセットされてから順次読み出されるまでの時間に応じて生じるノイズとを、前記第1、第2の画素の半導体領域それぞれから、前記第2の信号として出力させる第2の動作とを行わせる第4の駆動手段をさらに有し、
    前記光電変換部のリセットを前記第1の信号の出力期間中に行うこと
    を特徴とする請求項2から5のいずれかに記載の撮像装置。
  7. 各々が、光電変換部と、前記光電変換部の信号が転送される半導体領域と、前記光電変換部の信号を前記半導体領域に転送する転送スイッチと、前記半導体領域の信号を出力線に出力する出力部とを備えた、第1、第2の画素を有する撮像手段と、
    前記光電変換部において所定時間蓄積した信号と前記半導体領域に保持される時間が異なることによって生じるノイズとを、前記第1、第2の画素の半導体領域それぞれから出力信号として出力させる駆動手段と、
    前記半導体領域に保持された待機時間に応じた補正信号を選択して、前記第1、第2の画素の半導体領域それぞれから出力された出力信号を補正する補正手段と
    を有することを特徴とする撮像装置。
  8. 前記補正信号が、さらに撮像手段における画素の座標に応じて選択されること
    を特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
  9. 前記撮像手段に像を結像する撮影レンズと、
    前記撮像手段からの信号をA/D変換して補正手段に転送するA/D変換器と、
    前記補正手段から出力された信号を記録する記憶手段と、
    前記記憶手段を制御する記憶制御手段と
    を有することを特徴とする請求項3または7のいずれかに記載の撮像装置。
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