JP4266723B2 - ブロー成形装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、合成樹脂製中空製品をブロー成形する際に用いるブロー成形装置に関する。
【0002】
【背景技術】
合成樹脂製の中空製品、例えばプラスチック容器は、一般に筒状のパリソンもしくは有底円筒状のプリフォームを容器形状のキャビティを有するブロー型内に配置し、高圧エアによってブロー成形することで得られる。近年、プラスチック容器として、二軸延伸ブロー成形されたPETボトルが多く用いられている。このようなプラスチック容器を生産するブロー成形装置として、射出成形されたプリフォームを回転板で間欠搬送し、容器にブロー成形する射出延伸ブロー成形機がよく知られている(例えば、特許文献1参照)。このような射出延伸ブロー成形機においては、移送板によって回転搬送されるプリフォームに対し、基盤上をスライド移動可能な割型のブロー型を開閉させる油圧シリンダからなるブロー型締機構を有している。この油圧シリンダは、ブロー型の開閉動作及び高圧型締を兼用するもので、構造がシンプルであるという利点の代わりに、ブロー型を開閉する際に比較的多量の作動油を必要としていた。
【0003】
また、ブロー型の開閉動作と高圧型締を別個の機構によって行うブロー型締機構も提案されている。例えば、2組のブロー型を同時に開閉するブロー型締機構において、支持フレームに固定された油圧シリンダによってブロー型の開閉動作を行い、ブロー型が固定された型締板と支持フレームの間に設けられた高圧型締シリンダによって高圧型締を行っていた(例えば、特許文献2参照)。この高圧型締シリンダは、例えば支持フレームに内蔵されたピストンロッドの短い移動を許容する。ブロー型の型閉じ状態で型締板とピストンロッドの間には、所定間隔が設定され、その間隔に円盤状のスペーサを滑り込ませ、ピストンロッドがスペーサを介して型締板を押し付けることでブロー型を高圧型締していた。
【0004】
しかしながら、このブロー型締機構においては、前者のような多量の作動油を必要としない利点はあるものの、スペーサの駆動機構を型締板に設けたため、開閉動作する型締板が重くなってしった。型締板が重くなると、ブロー型の開閉動作に必要な駆動力も大きくなってしまい、開閉動作速度や開閉駆動機構の大型化などの点で不利であった。また、型締板と支持フレームの間にスペーサの駆動機構を収容しなければならず、コンパクト化のために構造が複雑になりかつ高価であった。さらに、スペーサの駆動機構を型締板と支持フレームの間に設けることは、前者のような回転搬送式の射出延伸ブロー成形機においては、その回転中心から型締板までの間隔に制約があり、採用することは困難であった。
【0005】
【特許文献1】
特公昭53−22096号公報
【特許文献2】
特開平6−134846号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、ブロー型の開閉動作と高圧型締を別個の機構で行いながら、型締板の重量を重くすることなく、高圧型締機構の省スペース化を達成したブロー成形装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明の一態様のブロー成形装置は、
基盤と、
一対の割型からなるブロー型と、
前記割型のそれぞれの背面に固定された型締板と、
前記基盤に固定された固定板と、
前記型締板を移動させて前記割型を開閉する高速型開閉機構と、
前記割型が型閉じした状態で高圧型締力を発生させる高圧型締機構と、
を有し、
前記高圧型締機構は、
前記固定板に設けられた高圧型締シリンダと、
前記高圧型締シリンダによって前記型締板に対する第1の方向に沿って進退可能な高圧型締ピストンと、
前記割型が型閉じ状態のときに、前記高圧型締ピストンと前記型締板の間の圧受位置に進退可能な圧受板と、
前記圧受板を、前記第1の方向と交差する第2の方向に沿って進退させて、前記圧受位置と前記高圧型締ピストンに接触しない待避位置とに設定する進退駆動機構と、を含み、
前記圧受板は、前記進退駆動機構と係合されると共に、前記進退駆動機構に対して前記第1の方向で移動可能な係合部材を有することを特徴とする。
【0008】
本発明の一態様によれば、ブロー型の割型を開閉する高速型開閉機構と、高圧型締機構とを別個に有するため、高圧型締シリンダに要する作動油を削減することができる。さらに、高圧型締シリンダを基盤に固定することで、従来より型締板等から高圧型締シリンダ分の重量を削減することができ、高速移動させる型締板等を軽量化することができる。また、高速型締シリンダを基盤に固定するため、圧受板を高圧型締ピストンが進退する第1の方向で移動させなければならないが、圧受板の係合部材によって第1の方向で移動可能とすることで、型締による移動を許容することができる。したがって、従来のブロー成形装置に比べ、高速移動させる型締板等の部材の軽量化と圧受板の進退駆動機構を単純化することが可能となる。
【0009】
ここで、前記固定板は、前記圧受板を前記第2の方向に沿って案内するガイド部材を有し、
前記ガイド部材は、前記圧受板を前記圧受位置で前記第1の方向への移動を許容すると共に、前記圧受板の後退時には前記圧受板を前記固定板側へ案内することができる。
【0010】
このような構成とすることで、圧受板の圧受位置においては、高圧型締ピストンによって押圧されてブロー型を型締するため、高圧型締ピストンが進退する第1の方向への移動を許容しながら、ガイド部材によって、圧受板の第2の方向への後退時に固定板側へ案内することができる。このようにすることで、圧受板が圧受位置へ第2の方向に移動する際には、型閉じ位置にある型締板との干渉を避けることができる。
【0011】
さらに、前記進退駆動機構は、前記基盤に固定された進退駆動シリンダと、前記進退駆動シリンダによって前記圧受板と共に進退される進退駆動ロッドと、を有し、
前記係合部材は、前記進退駆動ロッド側に向けて突出する係合片を有し、
前記進退駆動ロッドは、前記係合片と係合される凹部を有し、前記係合片と前記凹部との係合により、前記進退駆動ロッドの駆動力が前記圧受板に伝達され、
前記係合片は、前記凹部内にて前記第1の方向で移動可能であることができる。
【0012】
このような構成とすることで、進退駆動機構が進退する第2の方向には係合し、高圧ピストンが進退する第1の方向には摺動案内するという2つの機能を、比較的安価な機構によって達成することができる。
【0013】
また、前記高圧型締ピストンは、前記型締板側に内方へ窪む穴部を有し、
前記型締板は、前記高圧型締ピストン側に突出する圧受ロッドを有し、
前記圧受ロッドは、前記穴部より小径であり、前記ブロー型が型開状態のときに前記穴部に収容されることができる。
【0014】
このような構成とすることで、高速で移動させる型締板は軽量化すると共に、型開時には圧受ロッドを高圧型締ピストン内に収容することができるため、ブロー成形装置の小型化が可能となる。
【0015】
また、前記ブロー成形装置は、有底円筒形状のプリフォームを射出成形する射出成形部と、前記プリフォームをブロー成形するブロー成形部と、前記プリフォームを前記射出成形部からブロー成形部へ搬送する移送板と、前記基盤から上方に延びる複数の支柱によって支えられた上部基盤と、を有し、
前記固定板は、前記型締板と反対側の面が前記支柱に固定されていることができる。
【0016】
このような構成とすることで、基盤の上方に上部基盤を支える支柱に固定板が固定されるので、固定板の上方が型閉じと反対方向に開こうとする撓みを防止することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0018】
図1は、本発明の一実施の形態に係るブロー成形装置の平面図である。図2は、図1におけるブロー成形部のII−II’縦断面図である。図3は、図2におけるIII−III’横断面のブロー型締機構の回転中心側の半分を示す図である。図4は、ブロー型締機構を示す図3におけるIV−IV’断面図である。図5は、圧受板の正面図である。図6は、圧受板の側面図(一部図5におけるVI−VI’断面図)である。図7は、圧受板の係合部材を説明する底面図である。図8は、ガイド部材に対する圧受板の位置を示す説明図である。
【0019】
図1に示す本発明の一実施の形態に係るブロー成形装置1は、例えば、射出延伸ブロー成形機であって、機台2と機台2上方の上部基盤10との間の空間に、複数の処理部として射出成形部4と、温度調整部5と、ブロー成形部6と、取出部7と、が配置されている。また、上部基盤10の下面には、円環状に配置された扇形の4つの移送板12が、上部基盤10の周囲に固定された図示せぬ複数の受部材上を摺動案内されて移動する。移送板12は、回転中心Oの周りを間欠循環移動するものであって、上部基盤10上に配置された図示せぬ電動モータによって回転する図示せぬラックが形成された環状歯車と回転方向で係合して移動する。上部基盤10上には、各処理部に対応する位置に上部型締板14、図示せぬ加熱コア昇降機構、図示せぬ延伸ロッド昇降機構及びブローコア昇降機構、図示せぬ取出カム昇降機構などが配置されている。
【0020】
射出成形部4は、樹脂ペレットを混練溶融させて図示せぬ射出金型内へ供給する射出装置3が設けられ、1回の射出成形で有底円筒形状のプリフォーム20を複数個例えば4個同時に成形することができる。射出成形されたプリフォーム20は、移送板12の下面に保持されたネック型22によって図示せぬネック部を保持されたまま、温度調整部5、ブロー成形部6、取出部7へと順次間欠搬送される。
【0021】
温度調整部5は、ネック型22に保持されたプリフォーム20の胴部に対して所望の温度分布を付与するものである。温度調整部5は、例えば図示せぬ温調ポットが配置され、間欠搬送されたプリフォームに対し、加熱処理もしくは冷却処理を施す。温調ポットは、例えば円環状のアルミニウム製の温調ブロックを複数段プリフォーム20の縦軸方向に重ね、各温調ブロックを別個独立して温度調節するものである。
【0022】
ブロー成形部6は、例えば、ブロー型24内に配置されたプリフォーム20内に延伸ロッド及び高圧エアを導入して二軸延伸ブロー成形させ、容器などの図示せぬ中空製品を得ることができる。ブロー成形部6の詳細については、後述する。
【0023】
取出部7は、図示せぬ取出カムによってネック型22を型開きさせ、ブロー成形部6でブロー成形、例えば二軸延伸ブロー成形された中空製品をブロー成形機1から取り出す。取出部7で取り出された中空製品等は、例えば図示せぬベルトコンベアなどで搬送され、リークテスタなどの諸試験を受けた後、箱詰めあるいは充填ラインへ搬送される。
【0024】
(ブロー成形部の構造についての説明)
ブロー成形部6について、図2〜図7を用いて以下、詳細に説明する。なお、図2は、ブロー成形装置1のブロー成形部6を説明するための概略縦断面図であって、説明のため、図の右半分を型開状態とし、左半分を型締状態としている。実際には、左右とも同時に型開閉を行う。また、図3は、図2における回転中心O側のブロー型締機構30の半分をIII−III’横断面で図示するもので、図3の右半分を型締状態、左半分を型開状態として図示している。基本的に、ブロー型締機構30は、プリフォーム20の停止位置を挟んで両側に同じ構成を有している。図4は、ブロー型締機構30の縦断面図であり、図の左半分は型締状態を示し、右半分は型開状態を示している。
【0025】
ブロー成形部6は、機台2と上部基盤10との間の空間に配置され、機台2上に固定された下部基盤16の上面にブロー型締機構30を有している。移送板12は、その回転中心O側と回転外側の受部材13A,13Bに保持されたままネック型22及びプリフォーム20と共に、図示せぬ昇降機構によってブロー型締機構30に対して昇降可能である。また、プリフォーム20のネック部に当接して高圧エアを吹き込む図示せぬブローコア型は、ブローコア固定板26に固定されて、移送板12と共にもしくは独立して上部基盤10上の図示せぬ昇降機構によって昇降可能である。
【0026】
(ブロー型締機構)
ブロー型締機構30は、一対の割型24A,24Bからなるブロー型24と、割型24A,24Bのそれぞれの背面に固定された型締板32と、下部基盤16に固定された固定板34と、型締板32を第1の方向へ移動させて割型24A,24Bを開閉する高速型開閉機構40(図3参照)と、割型24A,24Bが型閉じした状態で高圧型締力を発生させる高圧型締機構50と、を有する。ブロー型締機構30は、プリフォーム20の搬送経路におけるブロー成形部6での停止位置の両側に割型24A,24B、型締板32、32、固定板34、34が、型開方向Bに向かって順に配置されている。
【0027】
割型24A,24Bは、移送板12と共に下降したプリフォーム20に対し型閉じした状態で、最終製品の外形を有するキャビティ25、25が形成されている。本実施の形態においては、一対の割型24A,24Bで構成したが、最終製品の底部を形成する底型をさらに設けてもよい。その場合、底型を昇降させる昇降機構を下部基盤16に設けることができる。
【0028】
型締板32及びブロー型24は、下部基盤16上を摺動可能に配置される。型締板32は、その背面すなわちブロー型24の取り付けられていない側の面に型開方向Bに延びて固定板34を貫通する4本のガイドロッド36を有し、ガイドロッド36によって型開閉移動を案内される。固定板34の背面すなわち型開方向B側の面は、下部基盤16に固定配置されて上部基盤10を支える2本の支柱18にそれぞれ複数のボルトを用いて固定されている。固定板34が支柱18に固定されることによって、ブロー成形時にブロー型が開こうとする力で固定板34の上部基盤10側が型閉じ方向Aとは反対側に開こうとする撓み変形を防止することができる。
【0029】
図3に示すように、割型24Bは、複数例えば4つのキャビティ25が型閉じ方向Aと直交する方向に所定間隔で形成されている。割型24Bは、その背面を型締板32に固定される。型締板32の型開方向B側の背面には、高速型開閉機構40と、その両側に2つの高圧型締機構50とが設けられている。固定板34には、型閉じ方向Aと直交する方向でかつ4つのキャビティ25の並び方向に3つのシリンダ穴が並んで形成され、真ん中が高速型開閉シリンダ42で、その両側が高圧型締シリンダ52、52となっている。
【0030】
(高速型開閉機構)
高速型開閉機構40は、固定板34に形成された高速型開閉シリンダ42と、高速型開閉シリンダ42によって駆動される高速型開閉ピストンロッド44とを有する油圧シリンダである。高速型開閉ピストンロッド44は、一端が高速型開閉シリンダ42内で摺動する大径のピストン部に連結され、高速型開閉シリンダ42から突出した他端が型締板32に固定されている。高速型開閉シリンダ42は、高圧型締シリンダ52より小径で、型閉じ方向Aに長く形成されている。したがって、少ない作動油を高速型開閉シリンダ42内に供給することで、型締板32及び割型24Bを高速で開閉移動させることができる。
【0031】
(高圧型締機構)
高圧型締機構50は、固定板34に形成された高圧型締シリンダ52と、高圧型締シリンダ52によって型締板32に対する第1の方向に沿って進退可能な高圧型締ピストン54と、からなる油圧シリンダを有している。さらに、高圧型締機構50は、割型24Bが型閉じ状態のときに、高圧型締ピストン54と型締板32の間の圧受位置に進退可能な圧受板58と、圧受板58を、第1の方向と交差する第2の方向に沿って進退させて、圧受位置と高圧型締ピストン54に接触しない待避位置とに設定させる進退駆動機構60と、を含んでいる。高圧型締シリンダ52は、高速型開閉シリンダ42よりも大径で、高圧型締ピストン54を短いストローク例えば3mm移動させるのに必要な長さに形成されている。したがって、型締板32と高圧型締ピストン54との間に圧受板58を介し、短いストロークの高圧型締ピストン54で型締できるので、少ない作動油で、型閉じ状態にある割型24Bに対し大きな型締力を発生させることができる。
【0032】
型締板32は、高圧型締ピストン54、54と対向する位置に、高圧型締ピストン54側に突出する2つの棒状の圧受ロッド56、56がボルトで固定されている。高圧型締ピストン54には、型締板32側に窪む穴部55が形成されている。圧受ロッド56は、穴部55より小径であり、ブロー型24が型開状態のときに穴部55に収容される。
【0033】
(圧受板と進退駆動機構)
図4に示すように、圧受板58は、進退駆動機構60によって進退される第2の方向で係合すると共に、高圧型締ピストン54が進退する第1の方向すなわち型閉じ方向A・型開方向Bで移動可能な係合部材65を有している。また、圧受板58の両側面に突出する被ガイド部580が、進退される第2の方向すなわち圧受板58の下端から上端に渡って形成されている。
【0034】
進退駆動機構60は、図4に示すように、下部基盤16の下側に固定された進退駆動シリンダ61と、昇降板62と、進退駆動シリンダ61によって圧受板58と共に進退される2本の棒状の進退駆動ロッド63、63と、を有している。進退駆動シリンダ61は、空圧シリンダであり、昇降板62を下部基盤16に対して昇降させる。進退駆動ロッド63は、昇降板62の型閉じ方向Aと直交する方向における両端部から下部基盤16を貫通して上方へ延びており、その先端は、圧受板58の下面に当接している。
【0035】
図5〜図7に詳細に示すように、進退駆動ロッド63の先端付近には、少なくとも圧受板58に当接している先端より細い径の凹部64が形成されている。また、圧受板58は、平板状で、その下端にそれぞれが対向する側すなわち進退駆動ロッド63側に突出する係合片66が形成された一対のL字状の係合部材65が固定されている。凹部64は、係合部材65の係合片66を受け入れる高さと奥行きを有している。少なくとも後退時における係合片66と凹部64との係合により、進退駆動機構60による進退駆動ロッド63の駆動力が圧受板58に伝達される。したがって、係合片66と凹部64は、圧受板58が進退される第2の方向で係合し、第1の方向すなわち型閉じ方向A・型開方向Bで移動可能である。
【0036】
(ガイド部材)
固定板34は、圧受板58を進退駆動機構60によって進退させる第2の方向に沿って案内するガイド部材59を有し、ガイド部材59は、圧受板58を圧受位置で高圧型締ピストンが進退する第1の方向すなわち型閉じ方向Aへの移動を許容すると共に、圧受板58の後退時には圧受板を固定板34側へ案内する。ガイド部材59は、固定板34に固定された一対のL字状のレール部材であって、それぞれ対向する側に突出したガイド部590が形成されている。圧受板58の被ガイド部580は、ガイド部590と対向する被ガイド面581を有し、ガイド部590には、図8に示すように、被ガイド面581と対向する連続したガイド面591、592、593が形成されている。第1のガイド面591は、ガイド部材59の下方に形成され、圧受板58を固定板34側の退避位置へ配置させる。第3のガイド面593は、ガイド部材59の上方で第1のガイド面591より型閉じ方向A側に形成され、圧受板58の型閉じ方向A側への移動を許容している。第2のガイド面592は、第1のガイド面591と第3のガイド面593の間で、第1のガイド面591から第3のガイド面593へと連続する緩やかな傾斜面に形成されている。
【0037】
(ブロー成形部の動作についての説明)
図2の右半分に示すように、プリフォーム20は、ネック型22及び移送板12によって射出成形部4から温度調整部5を経由してブロー成形部6へ回転搬送され、図示せぬ昇降機構によって移送板12とともにブロー成形位置まで下降される。このとき、ブロー型24は、型開き状態にある。
【0038】
(型開き状態)
型開き状態において、割型24A、24Bは、型締板32と共に固定板34側すなわち型開方向B側へ後退した状態にある。圧受板58は、進退駆動機構60によって下降されると共に、ガイド部材59に形成されたガイド部590に沿って固定板34側へ移動された退避位置(図8(a)参照)に配置されている。型締板32に形成された圧受ロッド56は、型開方向Bに後退した高圧型締ピストン54の穴部55内に収容されている。
【0039】
(型閉じ工程)
高速型開閉機構40の高速型開閉シリンダ42へ作動油を供給することで、高速型開閉ピストンロッド44を前進駆動させ、割型24A、24B及び型締板32を下部基盤16上を摺動して型閉じ方向Aへ移動させる。割型24A、24Bが当接して型閉じされると、ブロー型24に形成されたキャビティ25内にプリフォーム20が配置される。
【0040】
(型締工程)
固定板34に固定された非接触型の位置センサ70によって、割型24A、24Bが型閉じ位置Xにあることを確認すると、図示せぬ制御手段は、進退駆動シリンダ61によって昇降板62、進退駆動ロッド63、圧受板58を上昇移動させる。圧受板58は、圧受ロッド56と高圧型締ピストン54の隙間に侵入し、圧受位置(図8(b)参照)で停止する。このとき圧受板58は、高圧型締ピストン54側に配置されている。
【0041】
圧受板58が圧受位置まで上昇したことを進退駆動シリンダ61に取り付けられた図示せぬ位置センサによって確認すると、図示せぬ制御手段は、高圧型締シリンダ52へ作動油を供給させる。高圧型締シリンダ52へ作動油が供給されると、高圧型締ピストン54は、型閉じ方向Aへ前進し、圧受板58を押動する(図8(c)参照)。押動された圧受板58は、圧受ロッド56に当接することで、ブロー型24の型締力を発生させる。圧受板58は、係合部材65によって、型閉じ方向Aに移動可能に係合されているので、進退駆動ロッド63に負荷を与えることなく、高圧型締ピストン54による押動によって移動することができる。
【0042】
(ブロー成形工程)
高圧型締シリンダ52内の作動油の圧力が、所定の圧力に達したことを図示せぬ圧力センサによって確認すると、図示せぬ制御手段は、図示せぬ延伸ロッドを下降させてプリフォーム20を縦方向に延伸させると共に、図示せぬブローコアから高圧エアをプリフォーム20内へ導入させてブロー成形を行う。
【0043】
(型開工程)
高圧エア導入後、所定時間経過した後、高圧エアを中空製品内から排気し、高圧型締ピストン54を後退させる。そして、圧受板58を進退駆動シリンダ61によって下降移動させると、圧受板58は、被ガイド面581がガイド部材59の第3のガイド面593、第2のガイド面592、第1のガイド面591を摺動案内されることで退避位置(図8(a)参照)に戻る。圧受板58が退避位置に下降したことを進退駆動シリンダ61の図示せぬ位置センサが確認すると、高速型開閉シリンダ42の型締板32側へ作動油を供給して高速型開閉ピストンロッド44を後退させる。高速型開閉ピストンロッド44が後退することで、型締板32及び割型24A,24Bも後退して型開状態になる。このとき、圧受ロッド56は、高圧型締ピストン54の穴部55内に収容される。ブロー成形された中空製品は、移送板12の上昇と共に上部基盤10側へ移動し、移送板12の回転駆動によって取出部7へと搬送され、成形装置から取り出される。
【0044】
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形が可能である。
【0045】
例えば、上記実施の形態においては、圧受板58は、固定板34側で昇降可能であったが、これに限らず、型締板32の型閉じ位置における型締板32の背面で昇降してもよい。この場合、圧受ロッド56を設けず、高圧型締ピストン54を固定板34から長く突出して形成させ、型開状態において高圧型締ピストン54を収容する穴を型締板32に形成することができる。このようにすることで、型締板32をさらに軽量化することができる。
【0046】
また、例えば、進退駆動機構60は、圧受板58を昇降するものであったが、これに限らず、型開状態における型締板32と固定板34の隙間内に収まるものであれば、水平方向に進退する駆動機構であってもよいし、振り子状に進退する駆動機構などであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施の形態に係るブロー成形装置の平面図である。
【図2】図2は、図1におけるブロー成形部のII−II’縦断面図である。
【図3】図3は、ブロー型締機構の回転中心側の半分を示す図2におけるIII−III’横断面図である。
【図4】図4は、ブロー型締機構を示す図3におけるIV−IV’断面図である。
【図5】図5は、圧受板の正面図である。
【図6】図6は、圧受板の側面図(一部VI−VI’断面図)である。
【図7】図7は、圧受板の係合部材を示す底面図である。
【図8】図8は、ガイド部材に対する圧受板の位置を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ブロー成形装置
2 機台
3 射出装置
4 射出成形部
5 温度調整部
6 ブロー成形部
7 取出部
10 上部基盤
12 移送板
13A、13B 受部材
14 上部型締板
16 下部基盤
18 支柱
20 プリフォーム
22 ネック型
24 ブロー型
25 キャビティ
26 ブローコア固定板
30 ブロー型締機構
32 型締板
34 固定板
36 ガイドロッド
40 高速型開閉機構
42 高速型開閉シリンダ
44 高速型開閉ピストンロッド
50 高圧型締機構
52 高圧型締シリンダ
54 高圧型締ピストン
55 穴部
56 圧受ロッド
58 圧受板
580 被ガイド部
581 被ガイド面
59 ガイド部材
590 ガイド部
591 第1のガイド面
592 第2のガイド面
593 第3のガイド面
60 進退駆動機構
61 進退駆動シリンダ
62 昇降板
63 進退駆動ロッド
64 凹部
65 係合部材
66 係合片
70 位置センサ
A 型閉じ方向
B 型開方向
O 回転中心
X 型閉じ位置

Claims (4)

  1. 基盤と、
    一対の割型からなるブロー型と、
    前記割型のそれぞれの背面に固定された型締板と、
    前記基盤に固定された固定板と、
    前記型締板を移動させて前記割型を開閉する高速型開閉機構と、
    前記割型が型閉じした状態で高圧型締力を発生させる高圧型締機構と、
    を有し、
    前記高圧型締機構は、
    前記固定板に設けられた高圧型締シリンダと、
    前記高圧型締シリンダによって前記型締板に対する第1の方向に沿って進退可能な高圧型締ピストンと、
    前記割型が型閉じ状態のときに、前記高圧型締ピストンと前記型締板の間の圧受位置に進退可能な圧受板と、
    前記圧受板を、前記第1の方向と交差する第2の方向に沿って進退させて、前記圧受位置と前記高圧型締ピストンに接触しない待避位置とに設定する進退駆動機構と、を含み、
    前記圧受板は、前記進退駆動機構と係合されると共に、前記進退駆動機構に対して前記第1の方向で移動可能な係合部材を有し、
    前記進退駆動機構は、前記基盤に固定された進退駆動シリンダと、前記進退駆動シリンダによって前記圧受板と共に進退される進退駆動ロッドと、を有し、
    前記係合部材は、前記進退駆動ロッド側に向けて突出する係合片を有し、
    前記進退駆動ロッドは、前記係合片と係合される凹部を有し、前記係合片と前記凹部との係合により、前記進退駆動ロッドの駆動力が前記圧受板に伝達され、
    前記係合片は、前記凹部内にて前記第1の方向で移動可能であることを特徴とするブロー成形装置。
  2. 請求項1において、
    前記固定板は、前記圧受板を前記第2の方向に沿って案内するガイド部材を有し、
    前記ガイド部材は、前記圧受板を前記圧受位置で前記第1の方向への移動を許容すると共に、前記圧受板の後退時には前記圧受板を前記固定板側へ案内することを特徴とするブロー成形装置。
  3. 請求項1または2において、
    前記高圧型締ピストンは、前記型締板側に内方へ窪む穴部を有し、
    前記型締板は、前記高圧型締ピストン側に突出する圧受ロッドを有し、
    前記圧受ロッドは、前記穴部より小径であり、前記ブロー型が型開状態のときに前記穴部に収容されることを特徴とするブロー成形装置。
  4. 請求項1乃至のいずれかにおいて、
    前記ブロー成形装置は、有底円筒形状のプリフォームを射出成形する射出成形部と、前記プリフォームをブロー成形するブロー成形部と、前記プリフォームを前記射出成形部からブロー成形部へ搬送する移送板と、前記基盤から上方に延びる複数の支柱によって支えられた上部基盤と、を有し、
    前記固定板は、前記型締板と反対側の面が前記支柱に固定されていることを特徴とするブロー成形装置。
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