JP4266168B2 - 感光性樹脂組成物及び含水ゲルの形成方法 - Google Patents

感光性樹脂組成物及び含水ゲルの形成方法 Download PDF

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Description

本発明は、感光性樹脂組成物及びそれを用いた含水ゲルの形成方法に関する。
ポリ(メタ)アクリル酸及びそのアルカリ中和物は、種々の薬効成分、酵素類等、親水性の生理活性物質と混合性が良好なため、それら物質の保持、固定の目的で、廃水処理や診断薬、ハップ剤の基材等に適用されている。これらの多くは、基材が水を含んだ状態のまま架橋反応により硬化し、目的物質の保持、固定を行う、いわゆる含水ゲルとして用いられている。この含水ゲルにおける水の作用は、膜中における物質の溶解のみならず、外部への放出速度制御、または外部からの物質拡散速度制御などの重要な役目を持っている。
従来、ポリ(メタ)アクリル酸及びそのアルカリ中和物の含水ゲル形成においては、熱硬化反応が用いられてきた。しかしながら、熱に不安定な物質や揮発性物質をゲル中に保持、固定化する場合、低温にて反応を進める必要があり、数日間という非常に長時間をかけなければ、ゲル形成・保持、固定化が十分に進行しないという問題があった(例えば、特許文献1参照)。
近年、これらの分野において、熱に不安定な酵素等の生理活性物質、あるいは菌体を非加熱で固定化するという優れた方法として、光硬化性樹脂を用いた方法が認知されつつある(例えば、特許文献2、3及び4参照)。
しかしながら、これらの文献に例示された感光性樹脂のうち、いわゆるPVA−SbQ樹脂ではピリジニウム基を持っているため、生理活性物質、酵素、菌体等に悪影響を及ぼす欠点があり、さらに水を多く含んだ状態では、感度が極端に低下するため、乾燥工程を入れられない化合物を含水状態のまま固定化したい場合には十分な硬化性が得られず、ゲルの強度が不足する問題があった。
セルロース系ポリマーを用いた重合型組成物の場合、感度が十分とはいえず、事実上、必要な硬化性を得るためには重合性モノマーの添加が不可欠となっている。この重合性モノマーを光硬化反応において完全にポリマー化させることは、実質的に不可能であり、残留した未反応モノマーが酵素活性阻害や皮膚刺激といった問題を引き起こすため、実際に酵素固定やハップ剤の目的に適用することは困難である。
エポキシ基を持つ(メタ)アクリル酸エステルを用いて、ポリ(メタ)アクリル酸に重合性の架橋部位を持たせる試みは、以前から知られている(例えば、特許文献5参照)。しかしながら、これらの文献において、光硬化性及び水を含有する組成物に関する記載は無く、発明者らが目的とする含水ゲル形成用途に適用できるものではない。
同様にエポキシ基を持つ(メタ)アクリル酸エステルを用い、ポリ(メタ)アクリル酸系共重合体に架橋基を導入する試みは幾つか報告されているが(特許文献6、7参照)、これらは光硬化性を持つが、いずれもフォトレジストへの適用を目的としており、水溶性がpHに依存し、弱酸性から中性の範囲において十分な水溶性を有するものでなく、発明者らが目的とする含水ゲル形成に際し、種々の化合物との相溶性、ゲルの含水率において十分な物性を持つものではない。
これまで述べてきたように、ポリ(メタ)アクリル酸は、ハップ剤、診断薬、廃水処理などにおいて、含水ゲルを形成するために重要な化合物であり、かつこれらの用途において光硬化法は有効であるにもかかわらず、これを組合せた手法で実用的なものは、全く見られない。
なお、近年、エポキシ基を持つアクリル酸エステルを用いて合成した、架橋性ポリマー、オリゴマーとして、エポキシ基とアクリル基の間にスペーサーとしてアルキレン基を導入したものが報告されている(例えば、特許文献8、9参照)。これらは、アルキレン基のスペーサー効果により(メタ)アクリル基の自由度が増し、反応速度の向上、硬化物への靭性付与などの物理物性向上に加え、毒性、刺激性の低下など、安全性にも有利な優れたものである。しかしながら、これらの文献においても水溶性または水を含有する組成物に関する記述は無く、記載例においても水溶性は認められないものであり、発明者らの目的とする含水ゲル形成は不可能であった。
特開平5−320612号公報(段落[0013]〜[0017]等) 特公平8−23545号公報(第2頁等) 特開平2−240555号公報(第2頁) 特開平2−308805号公報(第3頁等) 特開昭49−98878号公報(第3頁等) 特開平10−3167号公報(段落[0005]〜[0010]等) 特開平4−337087号公報(段落[0007]〜[0010]等) 特開平11−327139号公報(段落[0005]〜[0016]等) 特開2001−58972号公報(段落[0005]〜[0025]等)
本発明は、このような事情に鑑み、様々な化合物に対しての親和性、混合溶解性を持ち、かつ高感度で含水状態においても光固定化可能な感光性樹脂組成物及びそれを用いた含水ゲル形成方法を提供することを課題とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、ポリ(メタ)アクリル酸に下記一般式(1)で表される化合物を付加反応させて架橋性樹脂を合成し、この幅広い溶解性を持つ感光性樹脂を用いることにより、上記課題を解決することができることを見出し、本発明を完成するに至った。
かかる本発明の第1の態様は、ポリ(メタ)アクリル酸のカルボキシル基の少なくとも一部に下記一般式(1)で表される化合物をエポキシ開環付加反応させた架橋性樹脂(A)と、光重合開始剤(B)と、水(C)とを含有することを特徴とする感光性樹脂組成物にある。
(Rは水素又はメチル基を表す。Xは(OXで表され、OXは炭素数2〜4のオキシアルキレン基から選択される少なくとも1種であり、nは炭素数2〜4のオキシアルキレン基の平均付加モル数であり、1〜100である。ここでXは、単一のオキシアルキレン基の連鎖でも2種以上のオキシアルキレン基の共重合体でもよく、また、その重合形式もブロックでもランダムでもよい。)
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記Xがオキシエチレン基とオキシプロピレン基との共重合体であることを特徴とする感光性樹脂組成物にある。
本発明の第3の態様は、第1又は2の態様において、前記架橋性樹脂(A)のカルボキシル基の一部、または全てがアルカリにより中和されていることを特徴とする感光性樹脂組成物にある。
本発明の第4の態様は、第1〜3のいずれかの態様の感光性樹脂組成物を用い、光重合反応させることにより含水ゲルを得ることを特徴とする含水ゲルの形成方法にある。
本発明の感光性樹脂組成物は、ポリ(メタ)アクリル酸に上記一般式(1)で表される化合物を付加反応させた架橋性樹脂(A)と、光重合開始剤(B)と、水(C)とを含有する。
該架橋性樹脂(A)は、ポリ(メタ)アクリル酸のカルボキシル基の少なくとも一部に、上記一般式(1)で表される化合物をエポキシ開環付加反応させることによって得られる。
この一般式(1)のXは(OXで表され、OXは炭素数2〜4のオキシアルキレン基から選択される少なくとも1種である。オキシアルキレン基の例として、オキシエチレン基、オキシプロピレン基、オキシブチレン基、オキシイソブチレン基、オキシトリメチレン基、オキシテトラメチレン基等が挙げられる。また、オキシアルキレン基の平均付加モル数nは特に制限はないが、好ましくは1〜100、さらに好ましくは1〜20、最も好ましくは5〜20である。また、Xは、単一のオキシアルキレン基の連鎖でも2種以上のオキシアルキレン基の共重合体でもよく、また、その重合形式もブロックでもランダムでもよい。特に好ましくはオキシエチレン基とオキシプロピレン基との共重合体である。なお、Xが単一のオキシアルキレン基の連鎖である場合、nは3以上が好ましい。
一般式(1)で表される化合物としては、例えば、ポリエチレングリコール−ポリプロピレングリコール(メタ)アクリレートグリシジルエーテル等を挙げることができる。
一般式(1)で表される化合物を付加反応させる樹脂は、ポリ(メタ)アクリル酸である。なお、本明細書において、「(メタ)アクリル」は、「アクリルまたはメタクリル」を意味する。
一般式(1)の付加率は、目的とする硬化物の架橋密度、機械的強度、溶剤への溶解性、あるいは組成物として用いる場合は他の成分との相溶性によって決定されるべきものであり、特に限定はないが、付加後の架橋性樹脂(A)の固形分酸価は150mgKOH/g以上が好ましく、さらに好ましくは170mgKOH/g以上である。固形分酸価が150mgKOH/g未満の場合、十分な水溶性が得られないためである。
架橋性樹脂(A)の分子量は特に制限はないが、重量平均分子量が5000〜2000000の範囲が好ましい。5000未満では、十分な硬化性が得られない場合があり、また、2000000を超えると非常に高粘度となり、合成及び組成物の塗布に際して取扱いが困難になるからである。
ポリ(メタ)アクリル酸に、一般式(1)で表される化合物を付加反応させて架橋性樹脂(A)を得る反応は、通常、溶液中で熱、または触媒もしくはその併用で行われる。溶液を構成する溶媒は特に制限はないが、ポリ(メタ)アクリル酸が溶解する組成が好ましい。溶媒の例として、水、メタノール、エタノール、2−プロパノール、n−ブタノール、sec−ブタノール、イソブタノール、tert−ブタノール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール等のエチレングリコール類、エチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル等のグリコールエーテル類、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート等のグリコールエーテルアセテート類、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール等のプロピレングリコール類、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテル、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、プロピレングリコールジエチルエーテル、ジプロピレングリコールジエチルエーテル等のプロピレングリコールエーテル類、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジプロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート等のプロピレングリコールエーテルアセテート類、ジメチルスルホキシド、N−メチルピロリドン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、及びそれらの混合物が挙げられる。
反応に触媒を使用する場合、特に制限はないが、例えば、酸触媒として、硫酸、リン酸、過塩素酸等の無機酸、BF等のルイス酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸等の有機スルホン酸が挙げられる。塩基性触媒としては、トリエチルアミン、テトラメチルエチレンジアミン、トリブチルアミン、トリ−n−オクチルアミン、ジメチルベンジルアミン、ピリジン等の3級アミン、テトラメチルアンモニウムクロライド、テトラメチルアンモニウムブロミド、テトラエチルアンモニウムブロミド、テトラブチルアンモニウムブロミド等の4級アンモニウム塩、トリフェニルホスフィン、トリブチルホスフィン等のリン化合物が挙げられる。
反応温度に特に制限はないが、通常、室温から120℃の範囲が好適に用いられる。
反応によって得られた感光性樹脂溶液から必要に応じて触媒を除くことができるが、その方法に特に制限はない。例えば、反応溶液に適当な貧溶媒を加えて析出させたり、あるいは反応溶液を適当な貧溶媒に注ぎ析出させて精製を行うことにより、触媒を除去することができる。また、適当な酸や塩基を加え触媒を塩として析出させこれを濾別したり、あるいは触媒を吸着させる目的でイオン交換樹脂や活性炭等でこれを濾別することにより、触媒を除去してもよい。
なお、架橋性樹脂(A)中のカルボキシル基は、酸型のままでも、アルカリ化合物で中和されていてもよい。このアルカリ化合物に特に制限はないが、例えば、リチウム、ナトリウム、カリウム等の無機アルカリ、アンモニア、1〜3級のアルキルアミン、4級アンモニウム化合物等が適用できる。また、中和度に制限はなく、使用目的に応じたpHになるよう、適宜調整すればよい。
この架橋性樹脂(A)と後述する光重合開始剤と水とを含有させると、本発明の感光性組成物となる。感光性組成物の固形分濃度は特に限定されないが、例えば5%〜50%、好ましくは6%〜30%において、強固なゲルを形成することができる。
本発明の感光性組成物は、光重合開始剤が必須である。また、光重合開始剤に加えて光増感剤を添加してもかまわない。光重合開始剤は、組成物中に溶解、もしくは分散させるか、感光性樹脂に対し化学的に結合させてもかまわない。適用される光重合開始剤、光増感剤に特に制限はないが、例えば、ベンゾフェノン、ヒドロキシベンゾフェノン、ビス−N,N−ジメチルアミノベンゾフェノン、ビス−N,N−ジエチルアミノベンゾフェノン、4−メトキシ−4′−ジメチルアミノベンゾフェノン等のベンゾフェノン類、チオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、イソプロピルチオキサントン、クロロチオキサントン、イソプロポキシクロロチオキサントン等のチオキサントン類、エチルアントラキノン、ベンズアントラキノン、アミノアントラキノン、クロロアントラキノン等のアントラキノン類、アセトフェノン類、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインフェニルエーテル等のベンゾインエーテル類、2,4,6−トリハロメチルトリアジン類、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−(o−クロロフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体、2−(o−クロロフェニル)−4,5−ジ(m−メトキシフェニル)イミダゾール二量体、2−(o−フルオロフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体、2−(o−メトキシフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体、2−(p−メトキシフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体、2,4−ジ(p−メトキシフェニル)−5−フェニルイミダゾール二量体、2−(2,4−ジメトキシフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体等、2,4,5−トリアリールイミダゾール二量体類、ベンジルジメチルケタール、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルホリノフェニル)−ブタン−1−オン、2−メチル−1−〔4−(メチルチオ)フェニル〕−2−モルホリノ−1−プロパノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オン、1−〔4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル〕−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン、フェナントレンキノン、9,10−フェナンスレンキノン、メチルベンゾイン、エチルベンゾイン等のベンゾイン類、9−フェニルアクリジン、1,7−ビス(9,9′−アクリジニル)ヘプタン等、アクリジン誘導体、ビスアシルフォスフィンオキサイド、及びこれらの混合物等が挙げられる。また、これらの量は特に限定されるものではないが、架橋性樹脂(A)100重量部に対して、好ましくは0.1〜30重量部、さらに好ましくは1〜10重量部程度である。
これらの光重合開始剤に加え、促進剤等を添加することもできる。これらの例として、p−ジメチルアミノ安息香酸エチル、p−ジメチルアミノ安息香酸イソアミル、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等が挙げられる。
また、本発明の感光性樹脂組成物には、感度、硬化物物性調整の目的で、重合性モノマーを添加することも可能である。例えば、ポリエチレングリコールジアクリレート(オキシエチレン基の数が2〜50のもの)、ポリエチレングリコールジメタクリレート(オキシエチレン基の数が2〜50のもの)、トリメチロールプロパンジアクリレート、トリメチロールプロパンジメタクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、トリメチロールプロパンエトキシトリアクリレート、トリメチロールプロパンエトキシトリメタクリレート、トリメチロールプロパンプロポキシトリアクリレート、トリメチロールプロパンプロポキシトリメタクリレート、テトラメチロールメタントリアクリレート、テトラメチロールメタントリメタクリレート、テトラメチロールメタンテトラアクリレート、テトラメチロールメタンテトラメタクリレート、ポリプロピレングリコールジアクリレート(オキシプロピレン基の数が2〜50のもの)、ポリプロピレングリコールジメタクリレート(オキシプロピレン基の数が2〜50のもの)、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート、ジペンタエリスリトールペンタメタクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサメタクリレート、ビスフェノールAポリオキシエチレンジアクリレート、ビスフェノールAポリオキシエチレンジメタクリレート、ビスフェノールAジオキシエチレンジアクリレート、ビスフェノールAジオキシエチレンジメタクリレート、ビスフェノールAトリオキシエチレンジアクリレート、ビスフェノールAトリオキシエチレンジメタクリレート、ビスフェノールAデカオキシエチレンジアクリレート、ビスフェノールAデカオキシエチレンジメタクリレート、多価カルボン酸(無水フタル酸等)と水酸基及びエチレン性不飽和基を有する化合物(β−ヒドロキシエチルアクリレート、β−ヒドロキシエチルメタクリレート等)とのエステル化物、アクリル酸もしくはメタクリル酸のアルキルエステル(アクリル酸メチルエステル、メタクリル酸メチルエステル、アクリル酸エチルエステル、メタクリル酸エチルエステル、アクリル酸ブチルエステル、メタクリル酸ブチルエステル、アクリル酸2−エチルヘキシルエステル、メタクリル酸2−エチルヘキシルエステル等)等が挙げられる。
さらにその他の成分として、重合禁止剤、可塑剤、顔料、染料、界面活性剤、消泡剤、カップリング剤等、従来公知のものを必要に応じて配合できる。
上記本発明の感光性樹脂組成物は、低濃度状態でも高感度であるため、低濃度水溶液としても、光重合反応させることにより、含水ゲルを形成することができる。
また、本発明の感光性樹脂組成物は、機能を形成する各種の薬効成分、酵素、菌体等を混合することができる。この場合は、各種の薬効成分、酵素、菌体等を含有する感光性樹脂組成物を光硬化させることにより、各種の薬効成分、酵素、菌体等を包含した含水ゲルを形成することができる。本発明の感光性樹脂組成物から含水ゲルを形成した後に、機能を形成する各種の薬効成分、酵素、菌体等を含浸させてもよい。
なお、本発明の感光性樹脂組成物は、通常のレジスト組成物と同様にフォトパターニングすることができる。それゆえ、本発明の感光性樹脂組成物に機能を形成する各種の薬効成分、酵素、菌体等を混合したもの、または本発明の感光性樹脂組成物から含水ゲルを形成した後に機能を形成する各種の薬効成分、酵素、菌体等を含浸させたものを、フォトリソグラフィーによりパターニングすることも可能である。
以上に説明したように、本発明の感光性樹脂組成物は、低濃度においてもUV照射によりゲル形成が可能であり、短時間でゲル形成が可能である。また様々な化合物に対しての親和性、混合溶解性を持ち、たいへん有用なものである。
以下に、本発明を実施例に基づいて説明するが、該感光性組成物の硬化物物性はあくまで例示であり、また使用目的によって異なるため、本発明の範囲を制限するものではない。
(実施例1)
ポリアクリル酸(日本触媒(株)製:商標「アクアリックAS−58」、重量平均分子量80万)36gを520gのメタノールに加熱溶解させた後、下記式(2)で表される化合物(ポリエチレングリコール−ポリプロピレングリコールメタクリレートグリシジルエーテル(日本油脂(株)製:商標「70PGEP−350B」))18.4gと反応促進のための触媒としてピリジン3.95gを加え、60℃の湯浴中で24時間攪拌した。更に湯浴温度を70℃に上げ、水を滴下しながらメタノールを溜去したのち、イオン交換樹脂(三菱化学(株)製:PK−216H)により触媒を除去し、不揮発分濃度13.6%の水溶液(P−1)を得た。この水溶液(P−1)の固形分酸価をNaOHの0.1M水溶液で滴定したところ、470mgKOH/gであった。
得られたP−1の不揮発分100重量部に対して、光重合開始剤として1−〔4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル〕−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン(チバスペシャルティケミカルズ(株)製:商標「IRGACURE−2959」)3重量部加え、架橋性樹脂(A)の感光性水溶液を得た。
この感光性樹脂組成物水溶液を水にて表1の濃度に希釈し、それぞれを試験管に入れ、密栓した状態で、照度400mW/cmのメタルハライドランプUV照射機にて、4秒間UV照射を行った後、試験管を直立させて栓を空け、重さ5.5gの鉄球を液面に置いて、鉄球の沈降・保持により硬化性を比較評価した。
(実施例2)
実施例1で合成した架橋性樹脂(A)の感光性水溶液を水酸化ナトリウムで中和し、pH=6.0、不揮発分濃度10.4%の水溶液を得た。この水溶液の不揮発分100重量部に対し、光重合開始剤として1−〔4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル〕−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン(チバスペシャルティケミカルズ(株)製:商標「IRGACURE−2959」)3重量部を加え、感光性樹脂組成物水溶液を得た。
この感光性樹脂組成物水溶液を水にて表2の濃度に希釈し、実施例1と同様の条件にて比較評価した。
(比較例1)
実施例1で得られた水溶液(P−1)の不揮発分100重量部に、市販の熱重合開始剤(和光純薬工業(株)製:商標「V−50」)を3重量部加え、水にて表3の濃度に希釈し、これを試験管に詰めて栓をし、60℃恒温水槽に10時間反応させた後、試験管を直立させて栓を空け、重さ5.5gの鉄球を液面に置いて、鉄球の沈降・保持により硬化性を比較評価した。
表1〜3に示すように、実施例1及び2では固形分濃度が6%の低濃度水溶液であっても短時間で含水ゲルができた。一方、熱重合開始剤を用いた比較例1では固形分濃度6%以下では鉄球を保持することができず、また反応中に溶剤が揮発し、ポリマーが析出、白濁してしまった。

Claims (4)

  1. ポリ(メタ)アクリル酸のカルボキシル基の少なくとも一部に下記一般式(1)で表される化合物をエポキシ開環付加反応させた架橋性樹脂(A)と、光重合開始剤(B)と、水(C)とを含有することを特徴とする感光性樹脂組成物。
    (Rは水素又はメチル基を表す。Xは(OXで表され、OXは炭素数2〜4のオキシアルキレン基から選択される少なくとも1種であり、nは炭素数2〜4のオキシアルキレン基の平均付加モル数であり、1〜100である。ここでXは、単一のオキシアルキレン基の連鎖でも2種以上のオキシアルキレン基の共重合体でもよく、また、その重合形式もブロックでもランダムでもよい。)
  2. 請求項1において、前記Xがオキシエチレン基とオキシプロピレン基との共重合体であることを特徴とする感光性樹脂組成物。
  3. 請求項1又は2において、前記架橋性樹脂(A)のカルボキシル基の一部、または全てがアルカリにより中和されていることを特徴とする感光性樹脂組成物。
  4. 請求項1〜3のいずれかの感光性樹脂組成物を用い、光重合反応させることにより含水ゲルを得ることを特徴とする含水ゲルの形成方法。
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