JP4266081B2 - 新規スフィンゴミエリン及び皮膚外用剤 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、新規スフィンゴミエリン及び皮膚外用剤に関し、詳しくはω−アシルオキシ化スフィンゴミエリン及びそれを含有する皮膚外用剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
皮膚は、外界からの抗原進入の防御や、体内からの水分放出を制御する上で極めて重要な組織であり、表皮中の角層がこの機能を担っている。角層透過バリア機能と称されるこの機能は、角層の細胞間脂質から構成されるラメラ構造が担っており、中でもラメラ構造の主成分である1型セラミドが角層透過バリア機能の維持に必須であることが多数報告されている。肌荒れや皮膚疾患などのバリア機能が低下した角層では、1型セラミドが減少している場合が多い。また1型セラミドは、他のセラミド(2〜7型)と異なり脂肪酸残基に、ω位にエステル結合を介してリノール酸を有することから、リノール酸の供給体としても重要であり、1型セラミドの減少がバリア機能低下を引き起こす要因であると報告されている。
【0003】
そこで肌荒れや皮膚疾患にセラミドを補給し、皮膚症状を改善する方法が考えられた。しかし、1型セラミドの天然原料からの単離や合成は困難であり、かつ高コストであることから、大量の供給は不可能であった。このため天然原料からの単離や合成が容易な他の型のセラミド(2〜7型)やセラミド類似成分の外用が検討されていたが、肌荒れや皮膚疾患を改善させるほど満足な効果を有するセラミドの供給方法は見出されてはいなかった。
【0004】
さらにセラミドは、皮膚においてセラミダーゼの作用によって遊離スフィンゴシンに分解されることがわかっている。遊離スフィンゴシンは、プロテインキナーゼCの活性を阻害し、細胞増殖に影響を与えたり、さらにはアポトーシスを引き起こすことが報告されている。したがって、外因性のセラミドやセラミド類似成分を必要以上に直接皮膚に塗布することは、過剰な遊離スフィンゴシンの蓄積を招くことが予想されるので、1型セラミドを安全に角層に供給する方法が望まれていた。
【0005】
一方、内因的に1型セラミドの供給を促進させる方法としては、セレブロシダーゼを活性化する方法がある。1型セラミドは、ω位にエステル結合した脂肪酸部分を有するアシルオキシ型のグルコシルセラミドからセレブロシダーゼにより代謝され、生成される。セレブロシダーゼを活性化するガラクトシルセラミドを外用することで、角層の1型セラミド量は増加し[Hara et al., Journal of Dermatological Science, 12,64-68,1996]、アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患を顕著に改善する[浜中ら、皮膚、37,619-25,1994]。これらから、1型セラミドを内因的に増加させることは、肌荒れやアトピー性皮膚炎の改善に有効な方法であると考えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明の目的とするところは、安全に1型セラミドを角層へ供給することが可能な化合物および皮膚外用剤を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明者等はセラミド自体を用いるのではなく、皮膚内部で1型セラミドを供給する成分が有効であると考え、鋭意研究した。角層のセラミドは表皮のターンオーバーに伴い、スフィンゴミエリンおよびグルコシルセラミドから生成される。中でも、前述のとおり1型セラミドは、ω位にエステル結合した脂肪酸を有するアシルオキシ型のグルコシルセラミドから特異的に生成され、スフィンゴミエリンからは生成されないことを報告している[Uchidaら、Journal of Lipid Research、2001,41,2071-82]。したがって、1型セラミドを皮膚内で多く供給するには、アシルオキシ型グルコシルセラミドから1型セラミドへの代謝を促進させる方法が考えられるが、表皮内のアシルオキシ型グルコシルセラミド量が減少している場合には有効ではない。そこで、ω位にエステル結合した脂肪酸残基を含有するω−アシルオキシ型スフィンゴミエリンを合成し、生体内での代謝を調べたところ、スフィンゴミエリンとは異なり、1型セラミドを供給することを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
即ち、本発明は、下記一般式(I)で示される化合物
【0009】
【化2】
Figure 0004266081
【0010】
(ただし、式中R1は炭素数9〜35の直鎖状又は分岐鎖状の、飽和又は不飽和の、ヒドロキシル基を有する又は有さない脂肪族炭化水素基、R2は炭素数2〜34の直鎖状又は分岐鎖状の、飽和又は不飽和の、ヒドロキシル基を有する又は有さない脂肪族炭化水素基、R3は炭素数2〜30の直鎖状又は分岐鎖状の、飽和又は不飽和の、ヒドロキシル基を有する又は有さない脂肪族炭化水素基である。)にある。また、上記化合物(I)の少なくとも1種を含有することを特徴とする皮膚外用剤にある。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明において用いられる一般式(I)で示される化合物は、R1は炭素数9〜35の直鎖又は分岐鎖状の、飽和又は不飽和の脂肪族炭化水素基であり、好ましくは炭素数18〜30の直鎖飽和脂肪族炭化水素基である。R2は炭素数2〜34の直鎖又は分岐鎖状の、飽和又は不飽和の、ヒドロキシル基を有する又は有さない脂肪族炭化水素基であり、好ましくは炭素数14〜22の直鎖であり飽和もしくは不飽和である脂肪族炭化水素基である。R3は炭素数2〜30の直鎖又は分岐鎖状の、飽和又は不飽和の、ヒドロキシル基を有する又は有さない脂肪族炭化水素基であり、好ましくは炭素数12〜22の直鎖であり飽和もしくは不飽和である脂肪族炭化水素基である。
【0012】
一般式(I)で示される化合物は、例えば、既に報告されている方法[Journal of Lipid research,28,710-718,1987]に従って合成することができる。つまり、DDC(ジシクロヘキシルカルボジイミド)存在下でスフィンゴシルホスホリルコリンとω−アシルオキシ脂肪酸を反応させ、アミド化する方法である。また、スフィンゴシルホスホリルコリンと一般式(II)で示される活性基を有するカルボン酸誘導体を塩基の存在下、アミド化反応させることによっても得られる。
【0013】
【化3】
Figure 0004266081
【0014】
(但し、上記式中、活性基のR4は、p−ニトロフェニル基、スクシンイミド基、フタルイミド基、2,4,5−トリクロロフェニル基等を挙げることができる。R1は炭素数9〜35の直鎖又は分岐鎖状の、飽和又は不飽和の、ヒドロキシル基を有する又は有さない脂肪族炭化水素基、R2は炭素数2〜34の直鎖又は分岐鎖状の、飽和又は不飽和の、ヒドロキシル基を有する又は有さない脂肪族炭化水素基である。
【0015】
本発明に係る皮膚外用剤は、前記一般式(I)で示されるω−アシルオキシ型スフィンゴミエリンの少なくとも1種を有効成分として含有する。ここで、本発明の皮膚外用剤とは、化粧料、医薬部外品、医薬品の区別無く、人体の頭皮を含む表皮に適用されるあらゆる組成物を指し、化粧料においても基礎化粧品、メイクアップ化粧品、養毛化粧品等に何ら制限無く適用できる。剤形としては、例えば、ロ−ション、乳液、クリ−ム、パック、顆粒、入浴剤、粉末、軟膏、ミスト、フォーム、パップ、ゲル等、種々のものとすることができる。
【0016】
本発明の皮膚外用剤には、前記一般式(I)で示されるω−アシルオキシ型スフィンゴミエリンの少なくとも1種を有効成分として含有していればよく、その配合量は、最終製剤の総量を基準として大略0.0001〜10.0質量%(以下、単に%と記する)が好ましく、さらに好ましくは0.001〜1.0%である。配合量がこの範囲より少ないと本発明の効果が十分に達成されない場合があり、一方、上限(10.0%)を越えて配合してもその増加分に見合った効果の向上がない場合があり、好ましくない。
【0017】
本発明の皮膚外用剤は、上記の他に化粧品、医薬部外品、医薬品等に一般に用いられる色素、香料、防腐剤、界面活性剤、顔料、抗酸化剤等を本発明の目的を達成する範囲内で適宜配合することができる。さらに、他のセラミド合成促進剤(ガラクトシルセラミド、ナイアシンアミド、ナイアシン、シモン葉エキス等)と組み合わせることも好ましい。
【0018】
【実施例】
以下実施例によって本発明を説明する。
・実施例1 化合物(III)の合成
【0019】
【化4】
Figure 0004266081
【0020】
スフィンゴシルホスホリルコリン(10mg)と23−オクタデカノイルオキシトリコサン酸p−ニトロフェニル(30mg)にピリジン(1mL)を加え溶かし、室温で30時間攪拌した。減圧下でピリジンを除去した後、残分をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、化合物(III)を得た。
【0021】
化合物(III)のNMRスペクトル
1H−NMR解析により、次のケミカルシフト(TMS)が確認された。
0.89(t×2,6H),1.28(br. S,88H),3'+3'';1.57〜1.68(m,6H),6;2.00〜2.05(m,2H),2';2.18(t,2H),2'';2.31(t,2H),N(CH3) 3;3.21(s,9H),β;3.55〜3.65(2H),1,2;3.90〜3.95(2H),3+2 3';4.06〜4.09(3H),α;4.25(1H),4;5.41〜5.50(m,1H),5;5.68〜5.78(m,1H),
【0022】
・実施例2
14Cリノール酸残基含有ω−アシルオキシ型スフィンゴミエリンの合成
[一般式(I)の化合物において、R1:炭素数29の直鎖飽和炭化水素基、R2:炭素数17の直鎖不飽和炭化水素基、R3:炭素数15の直鎖で不飽和の炭化水素基である化合物]
14Cリノール酸(アマシャム社製、55mCi/mmol)を含有したリノール酸(20μmol)を、ヘキサン中で塩化チオニル(200μmol)と60℃1時間反応させた。生成した14Cリノール酸クロライドと、30−ヒドロキシトリアコンタン酸p−ニトロフェニルを、ピリジン中で5時間攪拌した。有機層は1mol/L塩酸で洗浄した後クロロホルムで抽出し、溶媒を除去した。生成混合物をシリカゲルカラムにて精製し、30−リノレオイルオキシトリアコンタン酸p−ニトロフェニル(14Cリノール酸残基含有)を得た。30−リノレオイルオキシトリアコンタン酸p−ニトロフェニルはスフィンゴシルホスホリルコリン(Sigma社製)とピリジン中で60℃1昼夜反応させた。反応混合物はシリカゲルカラムにて精製し、14Cリノール酸残基含有ω−アシルオキシ型スフィンゴミエリン(14Cリノレオイルオキシスフィンゴミエリン)を得た。
【0023】
・実施例3
14Cリノール酸残基含有ω−アシルオキシ型スフィンゴミエリン−BSA水溶液の調製
実施例2記載の14Cリノール酸残基含有ω−アシルオキシ型スフィンゴミエリン[一般式(I)の化合物において、R1:炭素数29の直鎖飽和炭化水素基、R2:炭素数17の直鎖不飽和炭化水素基、R3:炭素数15の直鎖で不飽和の炭化水素基である化合物]10mgをエタノール10mL中で加温し溶解した後、アルブミン(;BSA、500μmol/L、Sigma社製)と反応させ水溶液を調製した。
【0024】
・試験例1 表皮細胞(ケラチノサイト)におけるω−アシルオキシ型スフィンゴミエリンの代謝測定
ケラチノサイトは4×105個(φ90mmプレート)播種し、37℃にて5日間培養した。実施例3記載の14Cリノール酸残基含有ω−アシルオキシ型スフィンゴミエリン−BSA水溶液を、培地に終濃度10μmol/Lになるように添加した。アシル型オキシスフィンゴミエリンを含有しないBSA水溶液を対照(比較例1)とした。添加直後、1、6、24時間後に培地を回収し、細胞をPBSで洗浄した。セルスクレーパーで細胞を回収し、PBS中で超音波処理により細胞を破砕した。クロロホルム、メタノールを添加して充分攪拌した後、有機層を回収し溶媒を留去して脂質サンプルとした。脂質サンプルをHPTLCプレートに着点し、クロロホルム:メタノ−ル:水(40:10:1)で40mm、クロロホルム:メタノ−ル:酢酸(96:3.5:0.5)で64mmを2回、ヘキサン:ジエチルエーテル:酢酸(70:30:1)で80mm展開した。展開後のHPTLCプレートは風乾後、BAS1500システム(富士フィルム製)にて放射活性を測定し、細胞中の14Cω−アシルオキシ型スフィンゴミエリン及びセラミドに取り込まれた14C量(psl)を1プレートあたりでを算出した(psl/plate)。
【0025】
【表1】
Figure 0004266081
【0026】
上記表1で示したように、ω−アシルオキシ型スフィンゴミエリンは経時的にケラチノサイトに取り込まれ、また代謝されて1型セラミドを生成することが示された。以上の結果より、ω−アシルオキシ型スフィンゴミエリンが1型セラミドを供給することは明白である。
【0027】
・実施例4
14Cリノール酸残基含有ω−アシルオキシ型スフィンゴミエリン溶液の調製
実施例2で得た14Cリノール酸残基含有ω−アシルオキシ型スフィンゴミエリン10mg、および実施例1で得たω−アシルオキシ型スフィンゴミエリン(化合物(III))90mgを、エタノール7mL中で加温し溶解した後、プロピレングリコール3mLを加え攪拌し、1%ω−アシルオキシ型スフィンゴミエリン溶液(質量/容量)を調製した。
【0028】
・試験例2 マウス皮膚におけるω−アシルオキシ型スフィンゴミエリンの代謝ヘアレスマウス(雄、8週齢、日本エスエルシー社より購入)を用いた。実施例4の14Cリノール酸残基含有ω−アシルオキシ型スフィンゴミエリン溶液を、正常皮膚(無処置)あるいはアセトンにより脱脂した皮膚(アセトン処理)2.5cm2に100μL塗布した。基剤(エタノール:プロピレングリコール=7:3)溶液を比較例2とした。塗布6時間後に全層皮膚を摘出し、60℃のPBS溶液中で10秒間処理し、表皮を採取した。さらに得られた表皮は、0.5%トリプシン/PBS溶液中でインキュベートし(4℃、一昼夜)、角層を採取した。得られた表皮、角層はBligh&Dyer法により脂質を抽出した。抽出した脂質はHPTLCプレートに着点し、溶媒にて展開した。展開後のHPTLCプレートは風乾後、BAS1500システム(富士フィルム製)にて放射活性を測定し、14Cω−アシルオキシ型スフィンゴミエリンおよび1型セラミドに取り込まれた14C量(psl)を測定し、皮膚面積当たりで算出した(psl/cm2)。
【0029】
【表2】
Figure 0004266081
【0030】
表2に示すように、塗布されたω−アシルオキシ型スフィンゴミエリンは1型セラミドに代謝されて角層に局在することが示された。さらにω−アシルオキシ型スフィンゴミエリンの一部は顆粒層以下にも吸収されて代謝し、1型セラミドとして局在することが示された。以上から、皮膚に塗布したω−アシルオキシ型スフィンゴミエリンは1型セラミドに代謝され、角層に供給されることは明白である。
【0031】
実施例5(化粧水)
下記の処方に従い、常法により化粧水を調製した。
原料成分 配合量(%)
エタノール 10
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60E.O.) 1
グリセリン 3
1、3−ブチレングリコール 2
ジプロピレングリコール 3
ポリエチレングリコール1500 1
リン酸二水素カリウム 0.07
リン酸一水素カリウム 0.03
メチルパラベン 0.1
実施例1で得たω−アシルオキシ型スフィンゴミエリン 0.1
精製水 残 量
【0032】
実施例6(乳液)
下記の処方に従い、成分Bを成分Aに添加し攪拌することにより、常法により乳液を調製した。
原料成分 配合量(%)
A成分
ステアリン酸 1
ステアリン酸グリセリンエステル 2
セタノール 1
コレステロール 0.5
ワセリン 2
スクワレン 5
流動パラフィン 5
ジメチルポリシロキサン 1
(シリコンKF−96;100cs、信越化学工業社製)
ブチルパラベン 0.1
実施例1で得たω−アシルオキシ型スフィンゴミエリン 0.5
B成分
アシルグルタミン酸塩 1
アルキル変性カルボキシビニルポリマー 0.2
(PEMULEN TR−1、BF.Goodrich社製)
グリセリン 2
ジプロピレングリコール 3
精製水 残 量
【0033】
実施例7(スキンクリーム)
原料成分 配合量(%)
A成分
ステアリン酸 2
ステアリン酸グリセリンエステル 2
セタノール 3
コレステロール 0.5
ワセリン 2
スクワレン 5
流動パラフィン 10
ジメチルポリシロキサン 1
(シリコンKF−96;100cs、信越化学工業社製)
ブチルパラベン 0.1
実施例1で得たω−アシルオキシ型スフィンゴミエリン 1
B成分
アシルグルタミン酸塩 1
カルボキシビニルポリマー 0.15
アルキル変性カルボキシビニルポリマー 0.15
(PEMULEN TR−1、BF.Goodrich社製)
グリセリン 5
ジプロピレングリコール 3
精製水 残 量
【0034】
・調製法
上記に示したA,B成分を各々80℃に加熱溶解した後、混合して撹拌しつつ、30℃まで冷却してスキンクリ−ムを調製した。
【0035】
【発明の効果】
以上のごとく、本発明により、安全かつ効率的に1型セラミドの皮膚への供給が可能である。

Claims (2)

  1. 下記一般式(I)で示される化合物。
    Figure 0004266081
    (ただし、式中R1は炭素数9〜35の直鎖状又は分岐鎖状の、飽和又は不飽和の、ヒドロキシル基を有する又は有さない脂肪族炭化水素基、R2は炭素数2〜34の直鎖状又は分岐鎖状の、飽和又は不飽和の、ヒドロキシル基を有する又は有さない脂肪族炭化水素基、R3は炭素数2〜30の直鎖状又は分岐鎖状の、飽和又は不飽和の、ヒドロキシル基を有する又は有さない脂肪族炭化水素基である。)
  2. 請求項1記載の一般式(I)で示される化合物の少なくとも1種を含有することを特徴とする皮膚外用剤。
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