JP4265815B1 - 成膜装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 排気時間を最大限に短縮することが可能なイオンアシスト蒸着装置1を提供する。
【解決手段】 イオンアシスト蒸着装置1は、排気口29を持つ真空容器2と、排気口29を介して真空容器2内を真空引きする排気系4と、真空容器2内の圧力を調整する圧力調整手段20と、圧力調整手段20を移動させるアクチュエータ204と、アクチュエータ204を移動させるタイミングを制御するコントローラ206とを有する。圧力調整手段20は、排気口29の断面に平行な方向に沿って排気口29の開位置と閉位置の間で移動可能に構成されている。コントローラ206は、排気系4による真空引きを行うに際し、圧力調整手段20を排気口29の開位置に移動させる指令をアクチュエータ204に送出するとともに、真空容器2内での成膜を行うに際し、圧力調整手段20を排気口29の閉位置に移動させる指令をアクチュエータ204に送出する。
【選択図】 図1A

Description

この発明は、真空蒸着装置やスパッタリング装置などの成膜装置に関する。
成膜室と排気室を角度変動可能な防着バッフルで仕切り、排気室を介して成膜室を排気可能に構成した真空蒸着装置が知られている(特許文献1)。
特開2001−239143号公報
特許文献1に記載の装置においては、成膜室の排気時には、成膜室から排気室へ排気される気体のコンダクタンスが大きくなる角度にバッフル角度を変動させて排気を行い、成膜時には、上記コンダクタンスが小さくなる角度にバッフル角度を変動させて成膜作業を実行する。すなわち、各シーンに応じてバッフル角度を変動させ、排気時には排気を素早く行うとともに、成膜時には成膜室内に浮遊する蒸着物質の排気室への進入を防止するというものである。
しかしながら、特許文献1の装置では、成膜室と排気室の間に防着バッフルを固定配置し、ここでバッフル角度を可変させる構成を採用してある。すなわち、防着作用を必要とする成膜時はもとより、それ以外の排気時にも成膜室と排気室の間の排気経路に防着バッフルが常に存在する。排気経路上に排気の妨げとなる防着バッフルが常に存在することにより、排気時の実効排気速度が低下する要因となる。これでは排気時間を最大限に短縮することはできない。
発明が解決しようとする課題は、排気時間を最大限に短縮することが可能な成膜装置を提供することである。
この発明は、以下の解決手段によって上記課題を解決する。なお、以下の解決手段では、発明の実施形態を示す図面に対応する符号を付して説明するが、この符号は発明の理解を容易にするためだけのものであって発明を限定する趣旨ではない。
発明に係る成膜装置(1)は、排気口(29)を持つ成膜室(2)と、排気口(29)を介して成膜室(2)内を真空引きする排気手段(4)と、成膜室(2)内の圧力を調整する圧力調整手段(20,20a,20b)とを有する。そして、圧力調整手段(20,20a,20b)は、排気口(29)の断面に平行な方向に沿って排気口(29)の開位置(図1B参照)と閉位置(図1A参照)の間で移動可能に構成されていることを特徴とする。
上記発明において、圧力調整手段(20,20a,20b)を移動させる移動機構(204)と、移動機構(204)を作動させるタイミングを制御する制御手段(206)とを有する。そして、制御手段(206)は、排気手段(4)による真空引きを行うに際し、圧力調整手段(20,20a,20b)を排気口(29)の開位置(図1B参照)に移動させる指令を移動機構(204)に送出するとともに、成膜室(2)内での成膜を行うに際し、圧力調整手段(20,20a,20b)を排気口(29)の閉位置(図1A参照)に移動させる指令を移動機構(204)に送出することができる。
上記発明において、圧力調整手段(20,20a,20b)が複数のスラット群(202)で構成してあり、移動機構(204)がスラット群(202)を成膜室(2)の鉛直方向に移動させるアクチュエータ(204)で構成することもできる。
上記発明において、圧力調整手段(20,20a,20b)がスクリーン状の可撓体(202a)で構成してあり、移動機構(204)は可撓体(202a)を成膜室(2)の鉛直方向に巻き上げ又は送り出すように移動させるアクチュエータ(204)で構成することもできる。
上記発明において、圧力調整手段(20,20a,20b)は、ガイドレール(203b)と、ガイドレール(203b)の長手方向に沿って移動可能に配設された複数のランナーと、各ランナーに支持されたバッフル(202b)とで構成してあり、移動機構(204)は、バッフル(202b)を成膜室(2)の鉛直方向に直交する方向に移動させるアクチュエータ(204)で構成することもできる。
上記発明によれば、排気口の断面に平行な方向に沿って排気口の開位置と閉位置の間で移動可能に構成される圧力調整手段を有するので、成膜室の排気時には圧力調整手段を排気口の開位置に移動させ、成膜時には圧力調整手段を排気口の閉位置に移動させることができる。
すなわち、成膜室の排気時には圧力調整手段を排気口に存在させず、成膜時にのみ圧力調整手段を排気口の閉位置に存在させることが可能となる。
排気時に圧力調整手段を排気口の開位置に存在させることで、排気時の排気口は全開状態となり、この状態となれば実効排気速度が低下する要因はない。その結果、排気時間を最大限に短縮することができる。
以下、上記発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
《第1実施形態》
《成膜装置》
まず、上記発明の成膜装置の一例を説明する。
図1A及び図2に示すように、本実施形態に係る成膜装置の一例としてのイオンアシスト蒸着装置1は、縦置き円筒状の真空容器2を含む。
真空容器2は、本実施形態では成膜室として機能し、例えば、天部材22、底部材24、側壁部材26及び、真空容器2の前方(図中のX方向)に配置される扉28を含む。側壁部材26の後方(図中のY方向)には排気口29が設けられている。
排気口29にはマニホールド3が接続されており、本実施形態ではここに排気系4が接続される。排気系4は、本実施形態では排気手段として機能し、例えば、メインポンプ42と、粗引ポンプ44と、これらポンプ42,44により排気する排気経路上に配置されたメインバルブ46、粗引バルブ48及び補助バルブ49とを含む。
なお、マニホールド3には気体導入系6が接続されていてもよい。気体導入系6は、大気を導入する場合、例えば、リークバルブ62やフィルタ64などで構成することができる。リークバルブ62は、例えばマニホールド3を通じて排気口29に接続される。ただし、この構成に限定されず、気体導入系6にガスボンベ等を設け、特定ガスを導入するように構成することもできる。
本実施形態では、メインバルブ46などの開閉操作及び開度を変動させ、真空容器2内部の真空度を調整するアクチュエータ462が設けられている。アクチュエータ462は、例えばエアシリンダなどで構成され、サブコントローラ464からの指示に基づいて動作する。サブコントローラ464によるアクチュエータ462の動作指示は、メインコントローラ8からの指示に基づいて行われる。
真空容器2の内部上方には、例えばステンレス製で球面状の基板ホルダ10が、真空容器2の垂直軸回りに回転可能に保持されている。成膜に際し、基板ホルダ10には成膜対象たる基板Sが装着される。
真空容器2の内部上方には、基板ホルダ10を包み込むようにヒータ12が配設されている。基板ホルダ10の温度は、熱電対などの温度センサ14で検出され、その結果はメインコントローラ8に送られる。メインコントローラ8は温度センサ14からの出力に基づいてヒータ12を制御し、基板Sの温度を適切に管理する。
真空容器2の内部下方には、蒸発源16が配設されている。蒸発源16は、基板ホルダ10に保持される基板Sに蒸着物質Pを付着させる装置であり、本実施形態では蒸着物質Pを載せるためのくぼみを上部に備えた蒸発ボート162と、蒸着物質Pに電子線(e)を照射して蒸発させる電子銃(図示省略)と、蒸発ボート162から基板Sに向かう蒸着物質Pを遮断する位置に回転自在に設けられたシャッター164とを含む。本実施形態では、蒸発源16として、蒸着装置で用いられる一般的な装置を採用している。すなわち、蒸発ボート162として円筒形のハースライナーが複数個設けられ、これらハースライナーが円盤状ハースの同心円状の窪みに配設されている。円盤状ハースは、銅などの熱伝導性の高い金属で形成され、図示しない水冷装置により直接的又は間接的に冷却されている。各ハースライナーには、蒸着物質Pが収容されており、一つのハースライナーの蒸着物質Pがなくなると、円盤状ハースが回転し、次のハースライナーの蒸着物質Pを蒸発させる。蒸発ボート162に蒸着物質Pを載せた状態で、1〜3kW程度の電子線を発生させ、これを蒸着物質Pに照射すると、蒸着物質Pが加熱されて蒸発する。この状態でシャッター164を開くと、蒸発ボート162から蒸発する蒸着物質Pは基板Sに向けて真空容器2の内部を移動して、基板Sの表面に付着する。なお、蒸発源16としては、このような電子銃により蒸発される装置に限定されず、例えば抵抗加熱により蒸着物質を蒸発させる装置でもよい。
真空容器2の内部下方には、蒸発源16と隣接する位置に、イオン源18が配設されている。イオン源18は正のイオンを基板Sに向けて照射するための装置である。イオン源18としては、真空蒸着装置において一般的に用いられる公知のものを用いることができる。蒸発源16から基板Sに向けて移動する蒸着物質Pは、イオン源16から照射される正イオンの衝突エネルギーにより、基板Sの表面に高い緻密性でかつ強固に付着する。このとき、基板Sはイオンビームに含まれる正イオンにより正に帯電する。必要に応じて、正に帯電した基板Sや基板ホルダ10に電子ビームを照射して電荷の中和を行うニュートラライザを設けるようにしてもよい。
なお、本実施形態では、さらに、真空容器2内部の真空度を計測するB−Aゲージ(Bayard−Alpertfゲージ)などの真空計19や、基板Sの表面に付着した蒸着物質Pで構成される薄膜の膜厚を計測する膜厚計(図示省略)などが設けられている。真空計19により検出される真空容器2内の圧力結果と膜厚計により検出される薄膜の膜厚結果はメインコントローラ8に送られる。メインコントローラ8は真空計19からの出力に基づいてメインバルブ46の開度などを制御する指令をサブコントローラ464に対して送出する。またメインコントローラ8は膜厚計からの出力に基づいて成膜終了のタイミングを調整する。
《圧力調整手段、移動機構》
本実施形態では、真空容器2を構成する側壁部材26の後方に設けられる排気口29の手前、側壁部材26の近傍には、真空容器2の内部の圧力を調整する圧力調整手段20が配設されている。
本実施形態の圧力調整手段20は、排気口29の断面に平行な方向(例えば図中のZ1方向やZ2方向など)に沿って、排気口29の開位置(例えば図1A参照)と閉位置(例えば図1B参照)の間で移動可能に構成されている。圧力調整手段20の移動方法は、手動でもよいが、本実施形態では以下に示すように自動制御を行う場合を例示する。
一例としての圧力調整手段20は、一組の、例えば、複数のスラット(「バッフル」ともいう。)群202と、アクチュエータ204と、アクチュエータ204の作動を制御するサブコントローラ206とで構成されている。なお、圧力調整手段20は、二組以上の前記構成を所定方向に配置して構成することもできる。
各スラット202の角度は、予め決定された不変の角度とすることもでき、あるいは可変(例えば特許文献1記載のごとき)とすることもできる。不変角度とする場合、スラット群202を送り出した状態で、排気口29を閉じる角度でもよいし、あるいは排気口29への蒸着物質Pの回り込みを防止できるとともに、真空容器2内を所望の真空度に保持可能な程度に開口部分が形成される角度で配置してもよい。各スラット202は、例えばアルミなどの金属板などで構成することができる。
アクチュエータ204は、本実施形態では移動機構として機能し、複数のスラット群202を、排気口29の断面に平行な方向の一例である、真空容器2の天部材22及び底部材24の方向(真空容器2の鉛直方向。図中のZ1方向)に移動させる。アクチュエータ204は、例えばエアシリンダなどで構成され、サブコントローラ206からの指示に応じてスラット群202の引き上げや送り出しの各操作を行うことができるようになっている。
サブコントローラ206は、アクチュエータ204の作動させるタイミングを制御する制御手段として機能する。本実施形態では、サブコントローラ206によるアクチュエータ204への操作指示は、メインコントローラ8からの指示に基づいて行われる。
上述した各コントローラ8,206,464は、いずれもCPU、RAM及びROMなどで構成される。
《成膜方法》
次に、本実施形態のイオンアシスト蒸着装置1を用いて基板Sに薄膜を成膜する成膜方法の一例を説明する。
まず、図1Aに示す真空容器2の扉28(図2参照)を開放し、基板Sを基板ホルダ10にセットした後、扉28を閉じ、図3に示すステップ(以下「S」とする。)1に進む。
S1にて、メインコントローラ8から真空容器2内の真空排気の指示が出されると、S2に進む。
S2では、メインコントローラ8から排気指示を受けたサブコントローラ206は、アクチュエータ204に対して指令を出す。コントローラ206から動作指令を受けたアクチュエータ204は、圧力調整手段20のスラット群202を真空容器2の上方向に引き上げを開始し、S3に進む。
S3では、サブコントローラ206が、スラット群206の引き上げを完了しているか否かを判断する。そして、未だ完了していないと判断したときは(S3にてNo)、S2へ戻り、引き続きスラット群202の引き上げを継続する。その一方で、引き上げを完了していると判断したときは(S3にてYes)、S4へ進む。
S4では、真空容器2内の排気(真空引き)を開始し、S5へ進む。具体的には、例えば、まず粗引ポンプ44を作動させた後、粗引きバルブ48を開放し、真空容器2内を数Pa程度の真空度にまで粗引き排気する。次に、メインポンプ42を作動させた後、メインバルブ46及び補助バルブ49の一方又は双方を開放し、真空容器2内を10−5〜10−2Pa程度の高真空領域まで真空排気する。
S5では、メインコントローラ8が、真空計19により検出される真空容器2内の圧力結果に基づいて、上述した所定の真空度にまでの真空排気を完了しているか否かを判断する。そして、未だ完了していないと判断したときは(S5にてNo)、S4へ戻り、引き続き真空排気を継続する。その一方で、所定の真空度にまでの真空排気が完了していると判断したときは(S5にてYes)、S6へ進む。
S6では、メインコントローラ8から排気完了指示を受けたサブコントローラ206は、アクチュエータ204に対して指令を出す。コントローラ206から動作指令を受けたアクチュエータ204は、圧力調整手段20のスラット群202を真空容器2の下方向への送り出しを開始し、S7に進む。
S7では、サブコントローラ206が、スラット群202の送り出しを完了しているか否かを判断する。そして、未だ完了していないと判断したときは(S7にてNo)、S6へ戻り、引き続きスラット群202の送り出しを継続する。その一方で、送り出しを完了していると判断したときは(S7にてYes)、S8へ進む。
S8では、成膜作業を開始し、S9へ進む。具体的には、まず、ヒータ12に通電して発熱させ、基板ホルダ10を低速で回転させる。この回転により基板Sの温度と成膜条件を均一化させる。メインコントローラ8は、温度センサ14からの出力により、基板Sの温度が例えば常温〜120℃、好ましくは50〜90℃になったことを判定すると、成膜工程に入る。なお、無加熱成膜が好適な材料を用いる場合には常温で成膜することもある。本実施形態では、成膜を開始する前に、イオン源18をアイドル運転状態としておく。また蒸発源16についても、シャッタ164の開動作によって直ちに蒸着物質Pを拡散(放出)できるように準備しておく。
次に、メインコントローラ8は、イオン源18の照射電力(パワー)をアイドル状態から所定の照射電力に増大させ、シャッタ164を開き、蒸着物質Pのイオンアシスト蒸着(IAD)を行う。ニュートラライザを備えている場合には、この時点で、ニュートラライザの作動を開始することが好ましい。イオンビームによるイオンアシスト条件は、通常の条件とすることができる。ニュートラライザの作動条件についても同様である。
蒸着源16が蒸着物質Pを放出する間、イオン源18から放出されたイオンを基板Sに衝突させることによって、基板Sに付着した蒸着物質Pの表面を平滑化すると共に緻密化する。この操作を所定回数繰り返すことにより基板S上に薄膜を形成することができる。イオンビームの照射により基板Sに電荷の偏りが生じるが、この電荷の偏りは、ニュートラライザから基板Sに向けて電子を照射することで中和している。このようにして、基板Sの成膜面に薄膜が所定厚みで形成される。
S9では、メインコントローラ8が、膜厚計(図示省略)により基板Sの上に形成される薄膜の膜厚を監視し続け、所定の膜厚になったか否かを判断する。そして、未だ所定膜厚に達していないと判断したときは(S9にてNo)、成膜作業を継続する。その一方で、所定膜厚にまで達していると判断したときは(S9にてYes)、S10へ進み、成膜を停止する。成膜を停止する際には、シャッタ164を閉じるとともに、蒸着源16及びイオン源18の作動、ヒータ12の通電及び基板ホルダ10の回転を停止する。
S10にて、メインコントローラ8から真空容器2内のリーク指示が出されると、S11に進む。
S11では、メインコントローラ8からリーク指示を受けたサブコントローラ206は、アクチュエータ204に対して指令を出す。コントローラ206から動作指令を受けたアクチュエータ204は、圧力調整手段20のスラット群202を真空容器2の上方向に引き上げを開始し、S12に進む。
S12では、サブコントローラ206が、スラット群202の引き上げを完了しているか否かを判断する。そして、未だ完了していないと判断したときは(S12にてNo)、S11へ戻り、引き続きスラット群202の引き上げを継続する。その一方で、引き上げを完了していると判断したときは(S12にてYes)、S13へ進む。
S13では、リークバルブ62を開き、フィルタ64を通じて真空容器2内に大気の導入を開始し、S14に進む。
S14では、真空計19により検出される真空容器2内の圧力結果に基づいて、真空容器2内の圧力が大気圧に戻っているか否かを判断する。そして、未だ大気圧に戻っていないと判断したときは(S14にてNo)、S13へ戻り、引き続きリークを継続する。その一方で、大気圧であると判断したときは(S14にてYes)、真空容器2の扉28(図2参照)を開放し、基板ホルダ10から、薄膜形成済みの基板Sを取り外し、成膜処理を終了する。
以上の各ステップにより、本実施形態の成膜方法(成膜プロセス)が完了する。なお、成膜プロセスを連続して行うときは、図3のS4〜S14の作業を順次繰り返す。
排気速度Sp(L/s)の真空ポンプが、コンダクタンスC(L/s)の配管を通じて繋がれている場合の、真空容器の排気口での排気速度(=実効排気速度)Se(L/s)は、式1で算出される。
(1/Se)=(1/C)+(1/Sp) …(式1)
また、高真空領域での排気時間tは、ガスの放出量Q0と、圧力Pの関係で、式2で算出される。式2にてαは0.5〜2程度の変動がある。
t=[Q0/(P・Se)]1/α …(式2)
式1及び式2の関係から、コンダクタンスCをできる限り大きくすることが排気時間tの短縮に貢献することが理解される。コンダクタンスCは、排気(気体)の流れ易さを示す比例定数のことである。
ここで、圧力調整手段20を排気口29の開位置に移動させた場合と閉位置に移動させた場合の、圧力と排気速度の関係を示すグラフを図4及び図5に示す。図4では酸素ガスを用いて測定した圧力と排気速度の関係を示し、図5ではアルゴンガスを用いて測定した圧力と排気速度の関係を示す。なお、いずれも、真空計としてB−Aゲージを用いたものである。グラフより、何れのガス種を用いて測定した場合でも、開位置の閉位置に対する排気速度に、約20%程度の向上が確認できた。
なお、圧力調整手段20が排気口29の開位置に移動しているときは、排気口29は全開状態である。従って、いかなる場合も全開状態にはならない構成の特許文献1の技術と比較して、経時的に、排気される気体のコンダクタンスが低下することがないことが期待される。
本実施形態では、サブコントローラ206を介してアクチュエータ204を作動させることにより、成膜時にはスラット群202を送り出して下降させ、排気口20を閉じる位置に前記スラット群202を移動させるとともに(図1A参照)、排気時にはスラット群202を引き上げて上昇させ、排気口29を全開放する位置に前記スラット群202を移動させる(図1B参照)。
従って、成膜時には排気口29のコンダクタンスCを最小にして排気口20への蒸着物質Pの回り込みを確実に防止することができ、引いては排気経路の汚染が効果的に防止されるとともに、排気時には排気口29のコンダクタンスCを最大にして実効排気速度Seを高め、引いては排気時間tを最小にすることができる。
本実施形態の装置1は、真空容器2の排気口29付近にスラット群202を固定配置する(特許文献1の技術)ものではない。排気時にはスラット群202が排気口29に存在せず(排気口29は全開)、成膜時にのみスラット群202を排気口29の閉位置に存在させるので、排気時の実効排気速度が低下する要因は存在せず、排気時間を最大限に短縮させることができる。
なお、特許文献1の技術では、成膜室の圧力が高い粘性流時にも所定角度に可変されたバッフルが成膜室と排気室の間に配置されることになる。このため、使用するバッフルにある程度の素材強度が要求され、バッフル設計の自由度が減少する。その結果、装置のコスト増加を引き起こす要因となり得る。
これに対し、本実施形態では、成膜時には、圧力調整手段20は排気口29の開位置に移動し(図1B参照)、閉位置に存在しない。このため、圧力調整手段20の素材強度を気にする必要はなく、設計の自由度が増加する。その結果、装置コストの増加を引き起こすおそれが少ない。素材強度を気にする必要がないので、圧力調整手段20を例えば防着用アルミなどの軽量素材で構成することにより軽量化を実現することもできる。
《第2実施形態》
図1A及び図1Bに示す圧力調整手段20に代えて、例えば図6A及び図6Bに示す構成の圧力調整手段20aを採用することもできる。
図6A及び図6Bに示す、他の例としての圧力調整手段20aは、スクリーン状の可撓体202aと、この可撓体202aが収納される収納部203と、アクチュエータと、アクチュエータの作動を制御するコントローラとで構成されている。
可撓体202aは、排気口29の断面に平行な方向の一例である、真空容器2の天部材22及び底部材24の方向(真空容器2の上下方向。図中のZ1方向)に収納部203への巻き上げ及び収納部203からの送り出しなど移動可能に構成されている。可撓体202aには、開口部205が複数形成されている。開口部205の大きさや個数は、排気速度と蒸着物質P(図1A参照)の回り込み量との関係により適宜決定することができる。可撓体202aは、例えば、その表面にアルミ溶着処理が施されたロール状の薄板などで構成される。
アクチュエータとしては、例えば収納部203に内蔵されたモータなどの駆動手段などを挙げることができる。モータなどの駆動手段は、コントローラによる駆動指示により駆動するように構成すればよい。コントローラとしては、図1Aのサブコントローラ206を使用できる。
このような構成の圧力調整手段20aを備えた蒸着装置1によっても、第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
《第3実施形態》
図1A及び図1Bに示す圧力調整手段20に代えて、例えば図7A及び図7Bに示す構成の圧力調整手段20bを採用することもできる。
図7A及び図7Bに示す、他の例としての圧力調整手段20bは、ガイドレール203bと、このガイドレール203bの長手方向に沿って移動可能に配設された複数のランナー(図示省略)と、各ランナーに支持されたバッフル(板)202bと、各バッフル202bを各ランナーを介してガイドレール203bの長手方向に沿って移動させるアクチュエータと、アクチュエータの作動を制御するコントローラとで構成されている。
ガイドレール203bは、その長手方向が、排気口29の断面に平行な方向の一例である、真空容器2の天部材22及び底部材24の方向(真空容器2の鉛直方向。図中のZ1方向)を向くように、真空容器2内に配置される。
各バッフル202bは、アクチュエータにより、ガイドレール203b上を、排気口29の断面に平行な方向の一例である、真空容器2の側壁部材26の方向(真空容器2の鉛直方向に直行する方向。左右方向。図1A及び図2中のZ2方向)に沿って移動する。いわゆる縦形ブラインド(バーチカルブラインド)状に複数のバッフル202bが配置される。各バッフル202bの長さや角度は、排気速度と蒸着物質Pの回り込み量の関係を考慮し、予め決定されている。ただし、角度については可変となるように構成してもよい。
アクチュエータとしては、例えば図1Aのアクチュエータ204と同様構成のアクチュエータを使用できる。コントローラとしては、図1Aのサブコントローラ206を使用できる。
このような構成の圧力調整手段20bを備えた蒸着装置1によっても、第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。これに加え、バッフル202bを左右可動させるものであるため、バッフル202bの着脱性が向上し、メインテナンスの作業性向上が期待できる。
《その他の実施形態》
以上説明した実施形態は、上記発明の理解を容易にするために記載されたものであって、上記発明を限定するために記載されたものではない。従って、上記の実施形態に開示された各要素は、上記発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
例えば上述した実施形態では、成膜装置の一例としてのイオンアシスト蒸着装置の構成例と、これを用いた成膜方法例を説明したが、これに限定されず、スパッタリング装置やイオンプレーティング装置などの他の成膜装置に適用することができることは勿論である。
図1Aは真空装置の一例であるイオンアシスト蒸着装置を示すとともに、成膜時における一例としての圧力調整手段の状態を示す断面図である。 図1Bは真空排気時における図1Aの圧力調整手段の状態を示す断面図である。 図2は図1の蒸着装置を斜め上方から見た斜視図である。 図3は本実施形態に係る成膜方法を説明するフローチャートである。 図4は酸素ガスを用いて測定した圧力と排気速度の関係を示すグラフである。 図5はアルゴンガスを用いて測定した圧力と排気速度の関係を示すグラフである。 図6Aはスクリーン状の可撓体を引き下げて送り出し、排気口を閉じた状態を示す斜視図である。 図6Bはスクリーン状の可撓体を引き上げて収納し、排気口を開放した状態を示す斜視図である。 図7Aは複数のバッフルを送り出し、排気口を閉じた状態を示す斜視図である。 図7Bは複数のバッフルを引き込み、排気口を開放した状態を示す斜視図である。
符号の説明
1…イオンアシスト蒸着装置(成膜装置)、
2…真空容器(成膜室)、22…天部材、24…底部材、26…側壁部材、28…扉、29…排気口、
3…マニホールド、
4…排気系(排気手段)、42…メインポンプ、44…粗引ポンプ、46…メインバルブ、462…アクチュエータ、464…サブコントローラ、48…粗引バルブ、49…補助バルブ、
6…気体導入系、62…リークバルブ、64…フィルタ、
8…メインコントローラ、
10…基板ホルダ、
12…ヒータ、
14…温度センサ、
16…蒸着源、162…蒸発ボート、164…シャッタ、
18…イオン源、
19…真空計、
20,20a,20b…圧力調整手段、202…スラット群、202a…可撓体、202b…バッフル、203…収納部、203b…支持部、204…アクチュエータ(移動機構)、205…開口部、206…サブコントローラ(制御手段)、
S…基板、
P…蒸着物質。

Claims (5)

  1. 排気口を持つ成膜室と、
    前記排気口を介して前記成膜室内を真空引きする排気手段と、
    前記成膜室内の圧力を調整する圧力調整手段と
    前記圧力調整手段を移動させる移動機構と、
    前記移動機構を作動させるタイミングを制御する制御手段とを、有する成膜装置であって、
    前記圧力調整手段は、前記排気口の断面に平行な方向に沿って、前記排気口の開位置と閉位置の間で移動可能に構成された複数のスラット群を含み、
    前記移動機構は、前記スラット群を前記成膜室の鉛直方向に移動させるアクチュエータで構成してあり、
    前記制御手段は、前記排気手段による真空引きを行うに際し、前記圧力調整手段を前記排気口の開位置に移動させる指令を前記移動機構に送出するとともに、前記成膜室内での成膜を行うに際し、前記圧力調整手段を前記排気口の閉位置に移動させる指令を前記移動機構に送出することを特徴とする成膜装置。
  2. 排気口を持つ成膜室と、
    前記排気口を介して前記成膜室内を真空引きする排気手段と、
    前記成膜室内の圧力を調整する圧力調整手段と
    前記圧力調整手段を移動させる移動機構と、
    前記移動機構を作動させるタイミングを制御する制御手段とを、有する成膜装置であって、
    前記圧力調整手段は、前記排気口の断面に平行な方向に沿って、前記排気口の開位置と閉位置の間で移動可能に構成されたスクリーン状の可撓体を含み、
    前記移動機構は、前記可撓体を前記成膜室の鉛直方向に巻き上げ又は送り出すように移動させるアクチュエータで構成してあり、
    前記制御手段は、前記排気手段による真空引きを行うに際し、前記圧力調整手段を前記排気口の開位置に移動させる指令を前記移動機構に送出するとともに、前記成膜室内での成膜を行うに際し、前記圧力調整手段を前記排気口の閉位置に移動させる指令を前記移動機構に送出することを特徴とする成膜装置。
  3. 排気口を持つ成膜室と、
    前記排気口を介して前記成膜室内を真空引きする排気手段と、
    前記成膜室内の圧力を調整する圧力調整手段と
    前記圧力調整手段を移動させる移動機構と、
    前記移動機構を作動させるタイミングを制御する制御手段とを、有する成膜装置であって、
    前記圧力調整手段は、前記排気口の断面に平行な方向に沿って、前記排気口の開位置と閉位置の間で移動可能に構成された、ガイドレールと、このガイドレールの長手方向に沿って移動可能に配設された複数のランナーと、各ランナーに支持されたバッフルとを含み、
    前記移動機構は、前記バッフルを前記成膜室の鉛直方向に直交する方向に移動させるアクチュエータで構成してあり、
    前記制御手段は、前記排気手段による真空引きを行うに際し、前記圧力調整手段を前記排気口の開位置に移動させる指令を前記移動機構に送出するとともに、前記成膜室内での成膜を行うに際し、前記圧力調整手段を前記排気口の閉位置に移動させる指令を前記移動機構に送出することを特徴とする成膜装置。
  4. 蒸着装置である請求項1〜3の何れか一項記載の成膜装置。
  5. スパッタリング装置である請求項1〜3の何れか一項記載の成膜装置。
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