JP4265531B2 - 可変動弁装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の可変動弁装置に関し、詳しくは、バルブの開弁特性を機械的に変更可能な可変動弁装置に関する。
従来、例えば、特許文献1に開示されるように、エンジンの運転状況に応じてバルブのリフト量、作用角、バルブタイミングといったカム軸の回転に対するバルブの開弁特性を機械的に変更する可変動弁装置が知られている。特許文献1に記載される可変動弁装置では、カム軸と平行に設けられた制御軸に制御アームが固定され、この制御アームにフォロワの一方の端部が揺動自在に取り付けられている。また、制御軸には揺動カムが揺動自在に取り付けられ、その揺動カム面にロッカーアームが押し当てられている。フォロワには互いに独立回転可能な第1ローラと第2ローラとが同心に取り付けられており、第1ローラはカム軸の弁カムに当接し、第2ローラは揺動カムの揺動カム面とは逆側に形成された平面に当接している。
このような構成によれば、制御軸の回転により制御アームの回転位置が変更されることで、フォロワが変位して制御軸から揺動カムと第2ローラとの当接箇所までの距離が変化し、これによりバルブのリフト量と作用角が変更される。また、カム軸の同じ回転角度位置において第1ローラと当接する弁カムの周方向位置が変化することにより、同時にバルブタイミングも変更される。つまり、モータにより制御軸の回転角を制御することで、バルブのリフト量、作用角、バルブタイミングを同時に変更することができる。
特開2003−239712号公報
複数の構成部品を組み合わせてなる可変動弁装置では、構成部品の製造誤差や組立て誤差によって、気筒間でバルブの開弁特性にばらつきが生じる場合がある。バルブの開弁特性によって吸入空気量が変化するため、バルブ開弁特性のばらつきは気筒間の吸入空気量のばらつきを招いてしまう。特に、スロットルバルブの開度を変えずにリフト量や作用角で吸入空気量を制御するノンスロットル運転時には、気筒間の吸入空気量のばらつきによってトルク変動が増大し、安定した運転を妨げてしまうことになる。このため、可変動弁装置では、装置の組立て時、或いは、組立て後、気筒間のバルブの開弁特性を揃えるように調整作業を行う必要がある。
しかし、特許文献1に記載の可変動弁装置は、バルブの開弁特性の調整について考慮された構造にはなっていない。測定、分解、再組付けといった一連の調整作業を容易に行うためには、調整に要する部品の数はなるべく少なくしたい。また、調整に要する部品数が多いと、その分、調整の精度が下がってしまうおそれがある。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、カム軸の回転に対するバルブの開弁特性を気筒毎に容易に且つ高い精度で調整できるようにした可変動弁装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、上記目的を達成するため、回転角度を連続的に或いは多段階に変更可能な制御軸と、前記制御軸の外周面に取り付けられて前記制御軸と一体に回転する制御部材と、カム軸の回転に対するバルブの開弁特性を前記制御部材の回転角に応じて変化させる可変機構とを含む可変動弁装置において、
前記制御部材の前記制御軸への取り付け部に設けられた挿入穴と、
前記制御軸から前記挿入穴内に突出するように配置された、前記挿入穴よりも周方向の幅を小さく形成された突出部と、
前記突出部と前記挿入穴の周方向の左右壁面との間に形成される左右の間隙にそれぞれ配置された調整部材とを備え、
左右の調整部材を形状の異なるものにそれぞれ交換することによって、前記制御部材の前記制御軸への取り付け角度を調整可能に構成されていることを特徴としている。
第2の発明は、前記の第1の発明において、前記左右の調整部材を厚さの異なるものにそれぞれ交換することによって、前記制御部材の前記制御軸への取り付け角度を調整可能に構成されていることを特徴としている。
第3の発明は、前記の第2の発明において、前記挿入穴の周方向の左右壁面は、前記制御軸の中心方向に向けて前記壁面間の距離が次第に狭くなる傾斜面としてそれぞれ形成され、
前記突出部の周方向の左右両側には、前記調整部材を前記傾斜面に押し付ける押圧部がそれぞれ形成され、
前記左右の調整部材は、それぞれ前記傾斜面と前記押圧部とに挟まれて位置決めされていることを特徴としている。
第4の発明は、前記の第3の発明において、前記突出部は、前記制御軸に形成されたネジ穴に結合されるボルトと、前記押圧部が形成された押圧部材とを含み、前記ボルトは前記押圧部材に形成された貫通穴に通されて当該ボルトの頭部によって前記押圧部材を固定していることを特徴としている。
第5の発明は、前記の第4の発明において、前記ボルトの頭部と前記押圧部材との間には、前記調整部材の抜けを防止するための抜け止めプレートが挟まれており、前記抜け止めプレートはその周縁に切欠部が形成され、前記切欠部を前記調整部材の位置に合わせることで、前記切欠部から前記調整部材を取り出すことが可能に構成されていることを特徴としている。
第6の発明は、前記の第1の発明において、前記挿入穴の周方向の左右壁面は、前記制御軸の中心方向に向けて前記壁面間の距離が次第に狭くなる傾斜面としてそれぞれ形成され、
前記左右の調整部材は、前記傾斜面と前記突出部の周方向の側面とに接触するようにそれぞれ楔状に形成され、
前記左右の調整部材を楔角度の異なるものにそれぞれ交換することによって、前記制御部材の前記制御軸への取り付け角度を調整可能に構成されていることを特徴としている。
第7の発明は、前記の第6の発明において、前記突出部の周方向の左右両側面は、前記制御軸に垂直或いは略垂直な平面としてそれぞれ形成され、
前記左右の調整部材は、前記傾斜面と前記突出部の周方向側面の双方に面接触していることを特徴としている。
第8の発明は、前記の第1の発明において、前記挿入穴の周方向の左右壁面は、前記制御軸の中心方向に向けて前記壁面間の距離が次第に狭くなる傾斜面としてそれぞれ形成され、
前記左右の調整部材は1つの調整ピースとして一体化されるとともに、前記調整ピースは、当該調整ピースの左右両側面が前記傾斜面に面接触するように、前記制御軸の中心方向に向けて左右両側面間の厚さが次第に狭くなるように形成され、
前記調整ピースを左右両側面の傾斜角度がそれぞれ異なるものに交換することによって、前記制御部材の前記制御軸への取り付け角度を調整可能に構成されていることを特徴としている。
第1の発明において、カム軸の回転に対するバルブの開弁特性は制御部材の回転角に応じて変化する。このため、制御部材の制御軸への取り付け角度を微調整することで、バルブの開弁特性を微調整することができる。第1の発明によれば、制御部材の制御軸への取り付け角度は、挿入穴の周方向の左右壁面と突出部との距離によって調整することができ、その距離は突出部の左右の間隙に配置する調整部材の形状によって調整することができる。したがって、第1の発明によれば、カム軸の回転に対するバルブの開弁特性の調整は、左右の間隙にそれぞれ配置される調整部材を形状の異なるものに交換するだけでよく、しかも、形状が少しずつ異なる調整部材を多数用意しておくことで、精度の高い調整が可能になる。
第2の発明によれば、バルブの開弁特性を左右の調整部材の厚さによって細かく調整することができる。
第3の発明によれば、左右の調整部材がそれぞれ押圧部によって傾斜面に押し付けられて固定されるので、制御部材の制御軸への取り付け角度がずれることは防止される。
第4の発明によれば、ボルトをゆるめることで、調整部材を挿入穴内から容易に取り外すことができる。
第5の発明によれば、抜け止めプレートによって調整部材が挿入穴内から抜け出ることを確実に防止することができる。また、抜け止めプレートに形成された切欠部を調整部材の位置に合わせることで、調整部材を挿入穴内から容易に取り外すこともできる。
第6の発明によれば、バルブの開弁特性を左右の調整部材の楔角度によって細かく調整することができる。
第7の発明によれば、調整部材が傾斜面と突出部の周方向側面の双方に面接触することで、調整部材を確実に位置決めすることができ、制御部材の制御軸への取り付け角度がずれることは防止される。
第8の発明によれば、バルブの開弁特性を調整ピースの左右両側面の傾斜角度によって細かく調整することができる。また、調整ピースの左右両側面が挿入穴の周方向の左右傾斜面に面接触することで、調整ピースを確実に位置決めすることができ、制御部材の制御軸への取り付け角度がずれることは防止される。
実施の形態1.
以下、図1乃至図11を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
[本実施形態の可変動弁装置の構成]
図1は、本発明の実施の形態にかかる可変動弁装置100の構成を示す側面視図である。本可変動弁装置100はロッカーアーム方式の機械式動弁機構を有し、カム軸120の回転運動がカム軸120に設けられた駆動カム122によってロッカーアーム110の揺動運動に変換され、ロッカーアーム110に支持されるバルブ104の上下方向へのリフト運動に変換される。駆動カム122はプロフィールの異なる2つのカム面124a,124bを有している。一方のカム面である非作用面124aはカム基礎円の周面であり、カム軸120の中心からの距離を一定に形成されている。他方のカム面である作用面124bはカム軸120の中心からの距離が次第に大きくなり、頂部を越えた後に次第に小さくなるように形成されている。本明細書では、非作用面124aと作用面124bの双方を区別しないときには、単に駆動カム面124と表記する。
本可変動弁装置100では、駆動カム122によって直接、ロッカーアーム110を駆動するのではなく、駆動カム122とロッカーアーム110との間に可変機構130を介在させている。可変機構130は、駆動カム122の回転運動とロッカーアーム110の揺動運動との連動状態を連続的に変化させることができる機構である。本可変動弁装置100は、この可変機構130を可変制御することによりロッカーアーム110の揺動量や揺動タイミングを変化させて、リフト量、作用角、バルブタイミングといったバルブ104の開弁特性を連続的に変更できるようになっている。以下、可変機構130の構成について説明する。
可変機構130は、カム軸120に平行な制御軸132を含んでいる。制御軸132の回転角度は図示しないアクチュエータ(例えばモータ等)によって任意の角度に制御することができる。制御軸132には制御アーム162が固定されている。制御アーム162は制御軸132の径方向に突出しており、その突出部に弧状のリンクアーム164が取り付けられている。リンクアーム164の後端部はピン166によって制御アーム162に回転自在に連結されている。ピン166の位置は制御軸132の中心から偏心しており、このピン166がリンクアーム164の揺動支点となる。
また、制御軸132には、揺動カムアーム150が揺動可能に支持されている。揺動カムアーム150は、その先端を駆動カム122の回転方向の上流側に向けて配置されている。揺動カムアーム150の駆動カム122に対向する側には、後述する第2ローラ174に接触するスライド面156が形成されている。スライド面156は駆動カム122側に緩やかに湾曲するとともに、揺動中心である制御軸132の中心から遠くなるほど駆動カム122のカム基礎円(非作用面124a)との距離が大きくなるように形成されている。
揺動カムアーム150のスライド面156とは逆の側には、揺動カム面152(152a,152b)が形成されている。揺動カム面152はプロフィールの異なる非作用面152aと作用面152bから構成されている。そのうち非作用面152aはカム基礎円の周面であり、制御軸132の中心からの距離を一定に形成されている。他方の面である作用面152bは揺動カムアーム150の先端側に設けられ、非作用面152aに滑らかに連続するように接続されるとともに、揺動カムアーム150の先端に向けて制御軸132の中心からの距離(すなわち、カム高さ)が次第に大きくなるよう形成されている。本明細書では、非作用面152aと作用面152bの双方を区別しないときには、単に揺動カム面152と表記する。
揺動カムアーム150のスライド面156と駆動カム122の駆動カム面124との間には、第1ローラ172と第2ローラ174が配置されている。第1ローラ172と第2ローラ174は、ともに前述のリンクアーム164の先端部に固定された連結軸176によって回転自在に支持されている。リンクアーム164はピン166を支点として揺動できるので、これらローラ172,174もピン166から一定距離を保ちながらスライド面156及び駆動カム面124に沿って揺動することができる。駆動カム122と揺動カムアーム150とはカム軸120の軸方向に位置がずれており、第1ローラ172は駆動カム面124に接触し、第2ローラ174はスライド面156に接触している。
また、揺動カムアーム150には、図示しないロストモーションスプリングが掛けられている。ロストモーションスプリングは圧縮バネであり、ロストモーションスプリングからの付勢力は、スライド面156を第2ローラ174に押し当てる付勢力として作用し、さらに、第2ローラ174と同軸一体の第1ローラ172を駆動カム面124に押し当てる付勢力として作用する。これにより、第1ローラ172及び第2ローラ174は、スライド面156と駆動カム面124とに両側から挟みこまれて位置決めされる。
揺動カムアーム150の下方には、ロッカーアーム110が配置されている。ロッカーアーム110には、揺動カム面152に対向するようにロッカーローラ112が配置されている。ロッカーローラ112はロッカーアーム110の中間部に回転自在に取り付けられている。ロッカーアーム110の一端にはバルブ104を支持するバルブシャフト102が取り付けられ、ロッカーアーム110の他端は油圧ラッシャアジャスタ106によって回動自在に支持されている。バルブシャフト102は図示しないバルブスプリングによって、閉方向、すなわち、ロッカーアーム110を押し上げる方向に付勢されており、この付勢力と油圧ラッシャアジャスタ106によってロッカーローラ112は揺動カムアーム150の揺動カム面152に押し当てられている。
[制御アームの制御軸への固定方法]
本可変動弁装置100は、制御アーム162の制御軸132への固定方法に特徴を有している。以下では、図5乃至図11を参照して制御アーム162の制御軸132への固定方法について詳細に説明する。図5は、制御アーム162の周辺の構造を拡大して示す斜視図であり、図6は図5のVI−VI断面図である。これらの図に示すように、制御アーム162の制御軸132への固定には、ボルト180の他に、R面ピース188、二枚の調整シム182L,182R、及び抜け止めプレート186が用いられている。図8AはR面ピース188の形状を詳細に示す平面図であり、図8BはそのVIII−VIII断面図である。図11は調整シム182の形状を詳細に示す平面図である。図10は抜け止めプレート186の形状を詳細に示す平面図である。
図9Aは制御アーム162の形状を詳細に示す平面図であり、図9BはそのIX−IX断面図である。図9Bに示すように、制御アーム162には、制御軸132が挿入される横穴162aと、ピン166を支持する横穴162bが形成され、制御軸132が挿入される横穴162aに連通するようにボルト180が挿入される縦穴190が形成されている。この縦穴190は、図9Aに示すように方形の断面形状を有しており、周方向の左右壁面190a,190aは、縦穴190の入口から奥に向けて壁面間の距離が次第に狭くなる傾斜面として形成されている(以下、縦穴190の周方向の左右壁面190aを傾斜面といい、縦穴190をテーパ穴という)。
R面ピース188は、図8Aに示すように正方形の平面形状を有しており、その中央部にボルト180が挿入される穴188bが形成されている。R面ピース188の幅は、制御アーム162のテーパ穴190の軸方向幅と略同幅に設定されている。R面ピース188は4つの側面を有しているが、図8Bに示すように、少なくとも対向する一組の側面188a,188aは、外側に凸のR面として形成されている(以下、R面188aという)。R面ピース188は本発明の「押圧部材」に相当し、R面188aは本発明の「押圧部」に相当している。
抜け止めプレート186は、図10に示すような円形の平板であり、その中央部にボルト180が挿入される穴186bが形成されている。また、抜け止めプレート186の外周部には、挿入穴186bを挟むようにして一対の切欠部186aが形成されている。各切欠部186aは90°の角度幅を有しており、中心からの距離はR面ピース188の幅の二分の一に略等しく設定されている。抜け止めプレート186は、前述のR面ピース188とともにボルト180に通され、ボルト180の頭部180aとその軸部に形成される突起部180cとに挟まれることでボルト180と一体化される。なお、突起部180cは、抜け止めプレート186とR面ピース188がボルト180に通された後、ネジ部180bとともに転造される。
抜け止めプレート186及びR面ピース188と一体化されたボルト180は、制御アーム162のテーパ穴190に挿入されて制御軸132に結合される。図6に示すように、制御軸132にはその径方向に向けてネジ穴132aが形成されており、このネジ穴132aにボルト180のネジ部180bが結合される。なお、ボルト180を制御軸132に結合する際、R面ピース188のR面188aとテーパ穴190の傾斜面190aとが向き合うように、テーパ穴190内でのR面ピース188の位置が調整される。
調整シム182L,182Rは一定厚さの平板であり、図11に示すように舌部182aが形成されることで全体としてL字状になっている。舌部182aには小穴182bが形成されている。これら調整シム182L,182Rは本発明の「調整部材」に相当している。調整シム182L,182Rは、図7に示すように、ボルト180を制御軸132に結合する際、舌部182aが形成されていない側を頭として、R面ピース188と傾斜面190aとの間に形成される左右の隙間にそれぞれ挿入される。図7の断面図は、図6において調整シム182L,182Rがテーパ穴190内に配置される前の状態を示している。
左右の隙間にそれぞれ挿入された調整シム182L,182Rは、ボルト180を締めていくことによって、図6に示すようにR面ピース188のR面188aによって傾斜面190aに押し付けられ、両者の楔効果によって固定される。そして、左右の調整シム182L,182Rが完全に固定されることで、ボルト180のテーパ穴190内での位置が決まり、制御アーム162が制御軸132に完全に固定されることになる。また、ボルト180を完全に締めたときには、図5及び図6に示すように、調整シム182L,182Rの上端に抜け止めプレート186が被さるようになっている。このように抜け止めプレート186によって上から蓋をされることで、調整シム182L,182Rがテーパ穴190内から抜け出ることは防止される。
[本実施形態の可変動弁装置の動作]
次に、本可変動弁装置100の動作について図2乃至図4を参照して説明する。
(1)可変動弁装置のリフト動作
まず、図2を参照して本実施形態の可変動弁装置のリフト動作について説明する。図中、(A)はリフト動作の過程でバルブ104が閉弁しているときの可変動弁装置の状態を、また、(B)はリフト動作の過程でバルブ104が最大に開弁しているときの可変動弁装置の状態を、それぞれ表している。
いる。
本可変動弁装置100では、駆動カム122の回転運動は、先ず、駆動カム面124に接触する第1ローラ172に入力される。第1ローラ172は同軸一体に設けられた第2ローラ174とともにピン166を中心に揺動し、その運動は第2ローラ174を支持している揺動カムアーム150のスライド面156に入力される。スライド面156はロストモーションスプリングの付勢力によって常に第2ローラ174に押し当てられているので、揺動カムアーム150は第2ローラ174を介して伝達される駆動カム122の回転に応じて制御軸132を中心にして揺動する。
具体的には、図2の(A)に示す状態からカム軸120が回転すると、図2の(B)に示すように、第1ローラ172の駆動カム面124上での接触位置は、カム122の頂部へと近づいていく。相対的に第1ローラ172は駆動カム122によって押し下げられ、揺動カムアーム150はそのスライド面156を第1ローラ172と一体の第2ローラ174によって押し下げられる。これにより、揺動カムアーム150は制御軸132を中心にして図中、時計回り方向に回動する。
揺動カムアーム150の回動によりロッカーローラ112の揺動カム面152上での接触位置が非作用面152aから作用面152bに切り換わると、ロッカーアーム110は作用面152bの制御軸132の中心からの距離に応じて押し下げられ、油圧ラッシャアジャスタ106による支持点を中心に時計回り方向へ揺動する。これにより、バルブ104はロッカーアーム110によって押し下げられ、開弁する。そして、図2の(B)に示すように、第1ローラ172の駆動カム面124上での接触位置がカム122の頂部に達したとき、揺動カムアーム150の回動量は最大になり、バルブ104のリフト量も最大になる。
カム軸120がさらに回転し、第1ローラ172の駆動カム面124上での接触位置がカム122の頂部を過ぎると、今度はロストモーションスプリングとバルブスプリングによる付勢力によって、揺動カムアーム150は制御軸132を中心にして図中、反時計回り方向に回動する。揺動カムアーム150が反時計回り方向に回動することで、ロッカーローラ112の揺動カム面152上での接触位置は非作用面152a側へ移動する。これにより、バルブ104のリフト量は減少していき、やがて、図2の(A)に示すように、ロッカーローラ112の揺動カム面152上での接触位置が作用面152bから非作用面152aに切り換わったところで、バルブ104のリフト量はゼロとなる。つまり、バルブ104は閉弁する。
(2)可変動弁装置のリフト量変更動作
次に、図3及び図4を参照して本実施形態の可変動弁装置のリフト量変更動作について説明する。図3中、(A)は可変動弁装置100がバルブ104(図1参照、図中では省略)に対して大きなリフトを与えるように動作する場合の最大リフト時の可変動弁装置100の状態を、また、(B)は可変動弁装置100がバルブ104に対して小さなリフトを与えるように動作する場合の最大リフト時の可変動弁装置100の状態を、それぞれ表している。
図3の(A)に示すリフト量から図3の(B)に示すリフト量にリフト量を変更する場合、図3の(A)に示す状態において制御軸132をカム軸120の回転方向と逆方向(図中、反時計回り方向)に回転駆動し、図3の(B)に示す回転角度に制御アーム162を回転させる。制御アーム160の回転に伴い、第2ローラ174はスライド面156に沿って制御軸132から遠ざかる方向に移動し、同時に、第1ローラ172は駆動カム面124に沿ってその回転方向の上流側に移動する。
第2ローラ174が制御軸132から遠ざかる方向に移動することで、揺動カムアーム150の揺動中心から第2ローラ174のスライド面156上での接触位置P2までの距離が長くなり、揺動カムアーム150の揺動角幅は減少する。揺動カムアーム150の揺動角幅は揺動中心から振動の入力点である接触位置P2までの距離に反比例するからである。揺動カムアーム150の揺動角幅が減少する結果、ロッカーローラ112が到達できる最終接触位置P3は作用面152b上を非作用面152a側に移動することになり、バルブ104のリフト量は減少する。
また、ロッカーローラ112が作用面152b上に位置している期間(クランク角)が、バルブ104の作用角となるが、最終接触位置P3が非作用面152a側に移動することで、バルブ104の作用角も減少する。さらに、第1ローラ172がカム軸120の回転方向の上流側に移動することで、カム軸120が同一回転角度にあるときの第1ローラ172の駆動カム面124上での接触位置P1は、駆動カム122の進角側に移動する。これにより、カム軸120の位相に対する揺動カムアーム150の揺動タイミングは進角され、その結果、バルブタイミング(最大リフトタイミング)は進角されることになる。
図4は本実施形態の可変動弁装置100により実現されるバルブ104のリフト量とバルブタイミングとの関係を示すグラフである。この図に示すように、本実施形態の可変動弁装置100によれば、バルブ104のリフト量の増大に連動して作用角を増大させるとともにバルブタイミングを遅角することができ、逆に、バルブ104のリフト量の減少に連動して作用角を減少させるとともにバルブタイミングを進角することができる。
[気筒毎のバルブ開弁特性の調整方法]
上記のように、本可変動弁装置100では、制御軸132を回転させて制御アーム162の回転角度を変化させることでバルブ104の開弁特性を可変制御できるようになっている。したがって、制御アーム162の制御軸132への取り付け角度を気筒毎に調整すれば、バルブ104の開弁特性を気筒毎に調整することもできる。本可変動弁装置100では、制御アーム162の制御軸132への固定方法として前述のような固定方法を採用したことにより、気筒毎のバルブ開弁特性を次のような方法で調整できるようになっている。
図6に示すように、制御アーム162の制御軸132への取り付け角度θはテーパ穴190内でのボルト180の位置によって決まるが、テーパ穴190内でのボルト180の位置はボルト180の左右に配置される調整シム182L,182Rの厚さによって決まる。そこで、本可変動弁装置100では、左右の調整シム182L,182Rのそれぞれについて、厚さの異なるものが多数用意されている。
まず、本可変動弁装置100の最初の組付け時には、左右の調整シム182L,182Rとしてそれぞれ基準厚さの調整シムが用いられる。そして、組付け後、アクチュエータにより制御軸132を所定の基準回転角度まで回転させ、その状態で気筒毎にバルブ104のリフト量と作用角を計測する。計測の結果、気筒間でリフト量や作用角のばらつきがある場合には、基準値(ある基準気筒の計測値)からの計測値のずれ量に応じて、気筒毎に左右の調整シム182L,182Rを交換する。左右の調整シム182L,182Rをそれぞれ厚さの異なるものに変更することによって、制御アーム162の制御軸132への取り付け角度θを微調整し、ひいては当該気筒のバルブ104のリフト量や作用角を微調整することができる。具体的には、リフト量及び作用角を増大させる方向に微調整したい場合には、図6中、左側の調整シム182Lを薄いものに交換し、右側の調整シム182Rを厚いものに交換すればよい。リフト量及び作用角を減少させる方向に微調整したい場合には、その逆を選択すればよい。
なお、調整シム182L,182Rの交換の際には、まず、ボルト180を若干緩めることでボルト180とともにR面ピース188を上げ、R面ピース188と調整シム182L,182Rとの間に隙間を作る。次に、抜け止めプレート186を回転させてその切欠部186aを調整シム182L,182Rの位置に合わせる。これにより、調整シム182L,182Rの上に被されていた蓋が無くなり、テーパ穴190内から調整シム182L,182Rを引き出すことが可能になる。調整シム182L,182Rを引き出す際には、その舌部182aに形成された小穴182bに棒状の工具を引っ掛けて抜き取るようにすればよい。
[本実施形態の可変動弁装置の利点]
以上説明した通り、本実施形態の可変動弁装置100によれば、制御軸132を回転駆動して制御カム134の回転角度を変化させることにより、第2ローラ174のスライド面上での接触位置P2と第1ローラ172の駆動カム面124上での接触位置P1を変化させ、その結果としてバルブ104のリフト量、作用角、及びバルブタイミングを連動して変化させることができる。
また、本実施形態の可変動弁装置100によれば、リフト量、作用角、及びバルブタイミングといったバルブ104の開弁特性の調整は、制御アーム162のテーパ穴190内に挿入される左右の調整シム182L,182Rを厚さの異なるものに交換するだけでよい。しかも、厚さのランクを細かく設定してランク毎に調整シム182L,182Rを用意しておくことで、精度の高い調整が可能になる。
実施の形態2.
次に、図12を用いて本発明の実施の形態2について説明する。
[本実施形態の可変動弁装置の構成]
本実施形態の可変動弁装置は、図1に示す可変動弁装置100において、制御アーム162の制御軸132への固定方法を、図6の断面図により説明した固定方法から図12の断面図により説明される固定方法に変更することによって実現することができる。
[制御アームの制御軸への固定方法]
図12の断面図に示すように、本実施形態では、制御アーム162の制御軸132への固定には、ボルト180の他に、平面ピース208、二枚のテーパシム202L,202R、及び抜け止めプレート186が用いられている。なお、図12中、実施の形態1と同一の形状を有する構成部品については同一の符号を付している。
平面ピース208は、実施の形態1にかかるR面ピース188に相当するものであり、R面ピース188のR面188aをボルト180に平行或いは略平行な平面に変形させた形状を有している。平面ピース208は、抜け止めプレート186とともにボルト180に通され、ボルト180の頭部180aとその軸部に形成される突起部180cとに挟まれることでボルト180と一体化されている。
テーパシム202L,202Rは、図に示すようにV字型の断面を有する楔状部材である。ここでは、図示を省略しているが、実施の形態1にかかる調整シム182L,182Rのように小穴182bを有する舌部182aを形成してもよい。テーパシム202L,202Rは本発明の「調整部材」に相当している。
テーパシム202L,202Rは、その楔の先を頭として、平面ピース208と傾斜面190aとの間に形成される左右の隙間にそれぞれ挿入される。左右の隙間にそれぞれ挿入されたテーパシム202L,202Rは、ボルト180が締められることで抜け止めプレート186によって上方から押し下げられ、平面ピース208の側面と傾斜面190aの双方に面接触した状態で固定される。左右のテーパシム202L,202Rが完全に固定されることで、ボルト180のテーパ穴190内での位置が決まり、制御アーム162が制御軸132に完全に固定されることになる。
[気筒毎のバルブ開弁特性の調整方法]
本実施形態では、左右のテーパシム202L,202Rのそれぞれについて、角度θ1,θ2の異なるものが多数用意されている。可変動弁装置の最初の組付け時には、左右のテーパシム202L,202Rとしてそれぞれ基準角度のテーパシムが用いられる。そして、組付け後、アクチュエータにより制御軸132を所定の基準回転角度まで回転させ、その状態で気筒毎にバルブのリフト量と作用角を計測する。計測の結果、気筒間でリフト量や作用角のばらつきがある場合には、基準値(ある基準気筒の計測値)からの計測値のずれ量に応じて、気筒毎に左右のテーパシム202L,202Rを交換する。左右のテーパシム202L,202Rをそれぞれ角度θ1,θ2の異なるものに変更することによって、制御アーム162の制御軸132への取り付け角度を微調整し、ひいては当該気筒のバルブのリフト量や作用角を微調整することができる。具体的には、リフト量及び作用角を増大させる方向に微調整したい場合には、図12中、左側のテーパシム202Lを角度θ1の小さいものに交換し、右側のテーパシム202Rを角度θ2の大きいものに交換すればよい。リフト量及び作用角を減少させる方向に微調整したい場合には、その逆を選択すればよい。
[本実施形態の可変動弁装置の利点]
以上説明した通り、本実施形態の可変動弁装置によれば、リフト量、作用角、及びバルブタイミングといったバルブの開弁特性の調整は、制御アーム162のテーパ穴190内に挿入される左右のテーパシム202L,202Rを角度θ1,θ2の異なるものに交換するだけでよい。しかも、角度のランクを細かく設定してランク毎にテーパシム202L,202Rを用意しておくことで、精度の高い調整が可能になる。
実施の形態3.
次に、図13を用いて本発明の実施の形態3について説明する。
[本実施形態の可変動弁装置の構成]
本実施形態の可変動弁装置は、図1に示す可変動弁装置100において、制御アーム162の制御軸132への固定方法を、図6の断面図により説明した固定方法から図13の断面図により説明される固定方法に変更することによって実現することができる。
[制御アームの制御軸への固定方法]
図13の断面図に示すように、本実施形態では、制御アーム162の制御軸132への固定には、ボルト180とテーパピース212とが用いられている。なお、図13中、実施の形態1と同一の形状を有する構成部品については同一の符号を付している。
テーパピース212は、実施の形態2にかかる左右のテーパシム202L,202Rと平面ピース208とを一体化したものに相当する。テーパピース212の中央には貫通穴が形成されており、ボルト180の軸部が挿入される。テーパピース212の左右の両側面212a,212bは、ボルト180の先端に向けて両側面212a,212b間の厚さが次第に狭くなるように傾斜して形成されている。左右両側面212a,212bの傾斜角度θ1,θ2は、テーパ穴190の左右の傾斜面190a,190aがなす角度に合わせて設定されている。テーパピース212は本発明の「調整ピース」に相当している。
本実施形態では、ボルト180はテーパピース212に通してから制御軸132へ装着される。ボルト180が締められることで、テーパピース212はボルト頭部180aによって上方から押し下げられ、テーパ穴190の左右の傾斜面190a,190aに面接触した状態で固定される。テーパピース212が完全に固定されることで、ボルト180のテーパ穴190内での位置が決まり、制御アーム162が制御軸132に完全に固定されることになる。
[気筒毎のバルブ開弁特性の調整方法]
本実施形態では、左右側面の傾斜角度θ1,θ2が異なるテーパピース212が多数用意されている。可変動弁装置の最初の組付け時には、テーパピース212として基準傾斜角度のテーパシムが用いられる。そして、組付け後、アクチュエータにより制御軸132を所定の基準回転角度まで回転させ、その状態で気筒毎にバルブのリフト量と作用角を計測する。計測の結果、気筒間でリフト量や作用角のばらつきがある場合には、基準値(ある基準気筒の計測値)からの計測値のずれ量に応じて、気筒毎にテーパピース212を交換する。テーパピース212を傾斜角度θ1,θ2の異なるものに変更することによって、制御アーム162の制御軸132への取り付け角度を微調整し、ひいては当該気筒のバルブのリフト量や作用角を微調整することができる。具体的には、リフト量及び作用角を増大させる方向に微調整したい場合には、図13中、左側面の傾斜角度θ2が小さくなり右側面の傾斜角度θ2が大きくなるように、交換するテーパピース212を選択すればよい。リフト量及び作用角を減少させる方向に微調整したい場合には、その逆を選択すればよい。
[本実施形態の可変動弁装置の利点]
以上説明した通り、本実施形態の可変動弁装置によれば、リフト量、作用角、及びバルブタイミングといったバルブの開弁特性の調整は、制御アーム162のテーパ穴190内に配置されるテーパピース212を左右の傾斜角度θ1,θ2の異なるものに交換するだけでよい。しかも、傾斜角度のランクを細かく設定してランク毎にテーパピース212を用意しておくことで、精度の高い調整が可能になる。
その他.
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。例えば、次のように変形して実施してもよい。
実施の形態1では、ボルト180に突起部180cを転造することで、R面ピース188と抜け止めプレート186をボルト180に一体化させているが、この突起部180cは省略することもできる。また、図14に示すように、ボルト180の軸部に溝を形成し、その溝にCリング(或いはEリング)200を嵌め込むことで、R面ピース188と抜け止めプレート186がボルト180から外れることを防止してもよい。実施の形態2にかかる構成においても同様である。
また、実施の形態3においても、図15に示すように、ボルト180の軸部に溝を形成し、その溝にCリング(或いはEリング)200を嵌め込むようにしてもよい。これによれば、ボルト180をテーパ穴190から抜き取ることで一緒にテーパピース212も抜き取ることが可能になる。
本発明の実施の形態1にかかる可変動弁装置の構成を示す側面視図である。 図1に示す可変動弁装置のリフト動作を示す図であり、(A)はバルブの閉弁時、(B)はバルブの開弁時を示している。 図1に示す可変動弁装置のリフト量の変更動作を示す図であり、(A)は大リフト時、(B)は小リフト時を示している。 バルブタイミングとリフト量との関係を示す図である。 制御アームの周辺の構造を拡大して示す斜視図である。 図5のVI−VI断面図である。 図6において調整シムがテーパ穴内に配置される前の状態を示す図である。 R面ピースの形状を詳細に示す平面図である。 図8AのVIII−VIII断面図である。 制御アームの形状を詳細に示す平面図である。 図9AのIX−IX断面図である。 抜け止めプレートの形状を詳細に示す平面図である。 調整シムの形状を詳細に示す平面図である。 本発明の実施の形態2にかかる制御アームの制御軸への固定方法を示す断面図である。 本発明の実施の形態3にかかる制御アームの制御軸への固定方法を示す断面図である。 実施の形態1にかかる構造の変形例を示す断面図である。 実施の形態3にかかる構造の変形例を示す断面図である。
符号の説明
100 可変動弁装置
104 バルブ
110 ロッカーアーム
112 ロッカーローラ
120 カム軸
122 駆動カム
124(124a,124b) 駆動カム面
130 可変機構
132 制御軸
132a ネジ穴
150 揺動カムアーム
152(152a,152b) 揺動カム面
156 スライド面
162 制御アーム
164 リンクアーム
166 ピン
172 第1ローラ
174 第2ローラ
180 ボルト
180a 頭部
180b ネジ部
180c 突起部
182L,182R 調整シム
186 抜け止めプレート
186a 切欠部
188 R面ピース
188a R面
190 テーパ穴
190a 傾斜面
200 Cリング
202L,202R テーパシム
208 平面ピース
212 テーパピース

Claims (8)

  1. 回転角度を連続的に或いは多段階に変更可能な制御軸と、前記制御軸の外周面に取り付けられて前記制御軸と一体に回転する制御部材と、カム軸の回転に対するバルブの開弁特性を前記制御部材の回転角に応じて変化させる可変機構とを含む可変動弁装置において、
    前記制御部材の前記制御軸への取り付け部に設けられた挿入穴と、
    前記制御軸から前記挿入穴内に突出するように配置された、前記挿入穴よりも周方向の幅を小さく形成された突出部と、
    前記突出部と前記挿入穴の周方向の左右壁面との間に形成される左右の間隙にそれぞれ配置された調整部材とを備え、
    左右の調整部材を形状の異なるものにそれぞれ交換することによって、前記制御部材の前記制御軸への取り付け角度を調整可能に構成されていることを特徴とする可変動弁装置。
  2. 前記左右の調整部材を厚さの異なるものにそれぞれ交換することによって、前記制御部材の前記制御軸への取り付け角度を調整可能に構成されていることを特徴とする請求項1記載の可変動弁装置。
  3. 前記挿入穴の周方向の左右壁面は、前記制御軸の中心方向に向けて前記壁面間の距離が次第に狭くなる傾斜面としてそれぞれ形成され、
    前記突出部の周方向の左右両側には、前記調整部材を前記傾斜面に押し付ける押圧部がそれぞれ形成され、
    前記左右の調整部材は、それぞれ前記傾斜面と前記押圧部とに挟まれて位置決めされていることを特徴とする請求項2記載の可変動弁装置。
  4. 前記突出部は、前記制御軸に形成されたネジ穴に結合されるボルトと、前記押圧部が形成された押圧部材とを含み、前記ボルトは前記押圧部材に形成された貫通穴に通されて当該ボルトの頭部によって前記押圧部材を固定していることを特徴とする請求項3記載の可変動弁装置。
  5. 前記ボルトの頭部と前記押圧部材との間には、前記調整部材の抜けを防止するための抜け止めプレートが挟まれており、前記抜け止めプレートはその周縁に切欠部が形成され、前記切欠部を前記調整部材の位置に合わせることで、前記切欠部から前記調整部材を取り出すことが可能に構成されていることを特徴とする請求項4記載の可変動弁装置。
  6. 前記挿入穴の周方向の左右壁面は、前記制御軸の中心方向に向けて前記壁面間の距離が次第に狭くなる傾斜面としてそれぞれ形成され、
    前記左右の調整部材は、前記傾斜面と前記突出部の周方向の側面とに接触するようにそれぞれ楔状に形成され、
    前記左右の調整部材を楔角度の異なるものにそれぞれ交換することによって、前記制御部材の前記制御軸への取り付け角度を調整可能に構成されていることを特徴とする請求項1記載の可変動弁装置。
  7. 前記突出部の周方向の左右両側面は、前記制御軸に垂直或いは略垂直な平面としてそれぞれ形成され、
    前記左右の調整部材は、前記傾斜面と前記突出部の周方向側面の双方に面接触していることを特徴とする請求項6記載の可変動弁装置。
  8. 前記挿入穴の周方向の左右壁面は、前記制御軸の中心方向に向けて前記壁面間の距離が次第に狭くなる傾斜面としてそれぞれ形成され、
    前記左右の調整部材は1つの調整ピースとして一体化されるとともに、前記調整ピースは、当該調整ピースの左右両側面が前記傾斜面に面接触するように、前記制御軸の中心方向に向けて左右両側面間の厚さが次第に狭くなるように形成され、
    前記調整ピースを左右両側面の傾斜角度がそれぞれ異なるものに交換することによって、前記制御部材の前記制御軸への取り付け角度を調整可能に構成されていることを特徴とする請求項1記載の可変動弁装置。
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