JP4265423B2 - 機械制御装置 - Google Patents

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この発明は、工作機械や板材加工機等の生産機械、および他の各種の数値制御機械における制御装置に関する。
数値制御機械の制御装置は、一般的に数値制御装置とプログラマブルコントローラとを組み合わせたものとされ、サーボ系の軸移動制御を数値制御装置で行い、シーケンス制御をプログラマブルコントローラで行う(例えば、特許文献1)。
上記プログラマブルコントローラとして、各種のプログラム言語を用いるものがあり、大きくはラダーダイヤグラム形式で表現されたプログラムでプログラミングし、動作するラダー式のものと、C言語等の高級言語の文字形式で表現されたプログラムでプログラミングし、動作する文字形式のものとに分けられる。
特開平6−138936号公報
ラダー式のプログラマブルコントローラは、プログラム内容を誰でもが容易に理解できる反面、シーケンス制御用に作られた言葉であり、その歴史はリレーシーケンスをソフトウェアー化したものであり、複雑な制御を行わせることが難しいという欠点がある。特に、数値演算,データ処理には弱い。近年、旋盤やマシニングセンタ等の工作機械をはじめ、各種の機械において、高機能化,自動運転化等のために、ますます制御の高度化、複雑化が進んでおり、ラダー式のプログラマブルコントローラでは対応が困難になってきている。
C言語等の文字形式言語のプログラマブルコントローラは、複雑な制御プログラムを容易に組むことができ、数値演算も簡単に行える。
近年の機械の高度化,複雑化を考慮すると、プログラム作成の容易化や効率的な機械動作が可能な面から、上記のような文字形式の汎用高級言語で動作するプログラマブルコントローラが好ましい。
しかし、文字形式のプログラマブルコントローラは、プログラム内容が隠蔽化されるので、ユーザによるカスタマイズは困難であり、現状ではラダー式のプログラマブルコントローラが好まれる傾向にある。
すなわち、文字形式のプログラマブルコントローラは、プログラムの内容が隠蔽化されるため、機械がアラームとなって止まったときにも、そのアラームの原因が何であるかを作業者が知ることが難しい。制御対象機械におけるアラーム原因となる各種の部分、例えば数箇所を順に調べることが必要となる。プログラムリストを画面等に表示し、現在、どの命令が実行されているかを示したとしても、C言語等ではコンパイルされるため、実際の実行段階がわかり難い。
自動車やその部品産業等のように、多くのラインが影響し合うラインに組み込まれた機械等では、数分たりとも機械を止めることができないという事情があり、アラームが発生した場合には、とにかく早く復旧させて機械を運転させることが求められる。
ラダー式のプログラマブルコントローラは、古くから使用されているリレーシーケンスの制御回路部と同様なシンボルマークを用いたラダーダイヤグラムでプログラムが表現される。そのため、制御対象機械の運転や保守,保全を行う工場内の作業者によっても容易に理解でき、多くの者が理解できるという環境が長年に渡って構築されている。また、ラダー式のプログラマブルコントローラは、そのラダーダイヤグラムを操作盤の液晶画面等に表示しておいて、機械の現在の状況をステップ毎に表示することができる。そのため、ラダーダイヤグラムを見てアラームの原因を特定をする事が比較的容易である。
このように、ラダーダイヤグラムは、事実上、現場での保全ツールとして使用されており、その利便性を文字形式のプログラマブルコントローラの採用によって損なうことは、避けなければならない。
また、ラダー形式のプログラムが扱える作業者が多い環境を生かしたユーザによるカスタマイズの容易化も損なってはならない。
この発明の目的は、ラダー式および文字形式言語の両方の利点を生かし、ユーザによるカスタマイズの容易性の維持,向上、および機械の動作状態の表示による機械保守の容易化を図りながら、複雑なデータ処理を要する制御のプログラム作成が簡単に行える機械制御装置を提供することである。
この発明の他の目的は、2つのプログラマブルコントローラを有しながら、入出力を同じプログラマブルコントローラで纏めて行え、また動作条件の充足判定のための入力が、余分な内部転送を伴わずに行えるようにすることである。
この発明のさらに他の目的は、機械運転時のアラーム原因を作業者に分かり易く表示することが簡単に行えるものとすることである。
この発明の機械制御装置(1)は、制御対象機械(2)を加工プログラム(6)に従って数値制御する数値制御装置(3)と、それぞれ前記制御対象機械(2)を制御するプログラマブルコントローラであるラダー式コントローラ(4)および非ラダー式コントローラ(5)を備える。
前記ラダー式コントローラ(4)はラダーダイヤグラム形式で表現されたプログラム(11)で動作するものであって、画面表示装置(19)の画面に前記ラダーダイヤグラムを表示してそのラダーダイヤグラム中に現在の動作状況を表示するラダー表示手段(13)を有する。
前記非ラダー式コントローラ(5)は文字形式で表現されたプログラム(15)で動作するものである。文字形式で表現されるプログラム言語は、例えばC言語等の汎用高級言語やその他の専用高級言語であり、またC言語等のようなコンパイル言語の他に、命令が順次そのまま実行されるインタプリタ言語であっても良い。
前記ラダー式コントローラ(4)は、前記制御対象機械(2)を制御する動作条件をプログラム(11)により設定したものとする。
前記非ラダー式コントローラ(5)は、前記加工プログラム(6)におけるシーケンス制御命令(6a)を読み出して実行し、その実行時に前記ラダー式コントローラ(4)に設定された動作条件の充足を確認するプログラム部分を有するものとする。
この構成によると、加工プログラム(6)における軸移動の命令(6a)は数値制御装置(3)で実行され、シーケンス制御の命令(6b)は、2つのプログラマブルコントローラ、つまりラダー式コントローラ(4)および非ラダー式コントローラ(5)で実行される。この場合に、制御対象機械(2)を制御する動作条件、例えばインタロック条件等は、ラダー式コントローラ(4)に設定されていて、非ラダー式コントローラ(5)が加工プログラム(6)の命令(6b)を読み出し、その実行時に前記ラダー式コントローラ(4)に設定された動作条件の充足を確認する。制御対象機械(2)の運転中に、ラダー式コントローラ(4)のラダー表示手段(13)は、画面表示装置(19)の画面にラダーダイヤグラムを表示し、そのラダーダイヤグラム中に現在の動作状況を表示する。
動作条件はラダー式コントローラ(4)で設定され、ラダーダイヤグラム形式で表現されることになるため、多くの作業者が設定処理やその設定内容の変更等を容易に行うことができる。動作条件は、制御対象機械(2)の周辺装置の変更や、運用方針の変更等により、条件変更したい場合が多いが、このような変更が容易に行えるため、使用に便利である。また、ラダー式コントローラ(4)は動作条件の設定に用いられ、基本的な制御は非ラダー式コントローラ(5)に置かれるため、動作条件の変更をユーザにより誤って行ったとしても、基本的な制御に影響せず、誤りの修正が容易である。
また、画面表示装置(19)の画面にラダーダイヤグラムが表示され、そのラダーダイヤグラム中に現在の動作状況が表示されるため、制御対象機械(2)が動作条件を充足しないことなどで不測に止まった場合に、ラダーダイヤグラムを見て機械停止の原因を特定することが容易に行える。
基本的な制御は、文字形式で表現されたプログラム(15)で動作する非ラダー式コントローラ(5)で行うため、複雑なデータ処理を要する制御であっても、そのプログラムの作成が簡単に行える。
この発明において、前記非ラダー式コントローラ(5)における、前記制御対象機械(2)およびこの制御対象機械(2)の操作を行う操作盤(8)に対する信号の入出力が、前記ラダー式コントローラ(4)を介して行われるものとしても良い。
この発明では2つのプログラマブルコントローラ(4),(5)を用いるが、制御対象機械(2)や操作盤(8)に対する入出力は、片方のプログラマブルコントローラにまとめておくことが配線等の都合上で便利である。また、入出力手段(14)を重複して持つ必要がなくなる。2つのプログラマブルコントローラ(4),(5)のうちいずれに入出力手段(14)を設けるかについては、ラダー式コントローラ(4)は動作条件を設定したものであり、動作条件は制御対象機械(2)の検出器(22)の信号に対して設定されることが一般的であるため、ラダー式コントローラ(4)側に入出力手段(14)を設けることが、装置(1)内での信号転送等を少なくできて有利である。
この発明において、前記ラダー式コントローラ(4)は、前記動作条件が充足しない場合のアラーム処理を行う機能を有するものとしても良い。このアラーム処理機能は、ラダーダイヤグラム中に設定する。
ラダー式コントローラ(4)は、画面表示装置(19)の画面にラダーダイヤグラムを表示する機能を有するため、これにアラーム処理機能を分担させることで、機械運転時のアラーム原因を作業者に対して分かり易く表示することができる。また、一般に、アラーム原因は入出力機器に生じることが多く、ラダー式コントローラ(4)側で入出力を行うようにした場合、ラダー式コントローラ(4)でアラーム発生の処理を行うことが効率的である。
この発明の機械制御装置は、ラダー形式と文字形式のプログラムでそれぞれ動作する2つのプログラマブルコントローラを設け、そのラダー式コントローラに動作条件を設定するようにしたため、ラダー式および文字形式言語の両方の利点を生かし、ユーザによるカスタマイズの容易性の維持,向上、および機械の動作状態の表示による機械保守の容易化を図りながら、複雑なデータ処理を要する制御のプログラム作成が簡単に行える。
前記非ラダー式コントローラにおける、前記制御対象機械およびこの制御対象機械を操作する操作盤に対する信号の入出力が、前記ラダー式コントローラを介して行われるものとした場合は、2つのプログラマブルコントローラを有しながら、入出力を同じプログラマブルコントローラで纏めて行え、また動作条件の充足判定のための入力が、余分な内部転送を伴わずに行える。
前記ラダー式コントローラが、前記動作条件が充足しない場合のアラーム処理を行う機能を有するものとした場合は、機械運転時のアラーム原因を作業者に分かり易く表示することが簡単に行える。
この発明の第1の実施形態を図1ないし図6と共に説明する。この機械制御装置1は、制御対象機械2を制御する装置であり、加工プログラム6に従って数値制御するコンピュータ式の数値制御装置3と、ラダー式コントローラ4および非ラダー式コントローラ5を備える。これらラダー式コントローラ4および非ラダー式コントローラ5は、いずれもコンピュータ式のプログラマブルコントローラである。
この機械制御装置1は、数値制御装置3で制御する制御対象機械2の他に、この制御対象機械2の付属機械7を制御する機能を有するものとされている。制御対象機械2は、例えば旋盤等の工作機械である。付属機械7は、例えば制御対象機械2に対してワークの搬入搬出を行うローダである。操作盤8は、これら機械制御装置1の操作、および制御対象機械2,付属機械7の手動運転の操作を行う手段であり、入力操作手段18および画面表示装置19を有している。入力操作手段18は、キーボード,スイッチ類,タッチパネルやその他のポインティングデバイス等である。画面表示装置19は液晶式表示装置等である。
数値制御装置3は、演算制御部9により加工プログラム6の各命令を順次読み出し、加工プログラム6のうちの軸移動命令6aを実行して、軸制御部10を介して制御対象機械2の各軸駆動源21を制御する。ここで言う軸移動命令6aは、移動量または移動速度を制御する命令である。加工プログラム6における軸移動命令6aの他に、準備機能命令(Gコード)等も演算制御部9で実行される。制御対象機械2おいて、軸制御部10で制御される軸駆動源21は、例えば旋盤の場合、刃物台の左右(X軸)および前後(Z軸)方向の移動を行う各駆動源であり、主軸をサーボ制御する場合は主軸モータも含まれる。
演算制御部9は、中央処理装置(CPU)、メモリ、およびオペレーションシステム等の制御プログラム等で構成される。
軸制御部10は、各軸駆動源21に対して移動量の指令を与えて制御する手段であり、演算制御部9の一部の機能として設けられたものであっても、演算制御部9とは別のモーションコントローラ等で構成されたものであっても良い。軸制御部10は、例えばサーボ制御機能を有し、各軸駆動源21を、エンコーダ等の移動量検出手段21aの検出値に従ってフィードバック制御する機能を有する。
加工プログラム6におけるシーケンス命令6bについては、演算制御部9は、読み出した後、非ラダー式コントローラ5に転送する。シーケンス命令6bは、補助機能命令(Mコード)、主軸機能命令(Sコード)、工具命令(Tコード)等である。主軸機能命令、工具命令は、制御対象機械2において主軸や刃物台の割出をサーボ制御する場合は、シーケンス命令6bとはされず、軸移動命令6aの一つとされる場合もある。
付属機械7の動作プログラム29は、加工プログラム7とは別に準備され、非ラダー式コントローラ5によって実行される。非ラダー式コントローラ5は、C言語等の文字形式で表現されたプログラムにより動作するものであるため、このような付属機械7の動作プログラム29の制御を兼ねるものとしても、容易に制御が行える。
ラダー式コントローラ4および非ラダー式コントローラ5は、いずれも記憶手段に記憶されたプログラム11,15を演算制御部12,16で解読して実行するストアードプログラム形式のものであるが、演算制御部12,16で解読可能なプログラム言語が互いに異なる。各演算制御部12,16は、中央処理装置(CPU)、メモリ、およびオペレーションシステム等の制御プログラム等で構成される。
ラダー式コントローラ4は、ラダーダイヤグラム形式で表現されたプログラム11で動作するものであって、演算制御部9にラダーダイヤグラム形式のプログラム11を解読する機能を備えている。演算制御部9は、操作盤8の画面表示装置19の画面にプログラム11のラダーダイヤグラム11aを表示するラダー表示手段13を有し、このラダー表示手段13は、表示したラダーダイヤグラム11A中に現在の動作状況を表示する機能を有するものとされる。
非ラダー式コントローラ5は、文字形式で表現されたプログラム15で動作するものであり、演算制御部9にその形式のプログラム15を解読する手段を有している。文字形式で表現されるプログラム言語は、例えばC言語等の汎用高級言語やその他の専用高級言語であり、またC言語等のようなコンパイル言語の他に、命令が順次そのまま実行されるインタプリタ言語であっても良い。
ラダー式コントローラ4と非ラダー式コントローラ5との2つのプログラマブルコントローラは、それぞれが独立して制御対象機械2のシーケンス制御を全て可能なものすることもできるが、ここでは、それぞれに実行させるプログラム11,15によって、次のように制御対象機械2の制御の機能を分担させている。
ラダー式コントローラ4は、制御対象機械2を制御する動作条件をプログラム11によりにより設定したものとする。また、前記動作条件が充足しない場合のアラーム処理を行う機能のプログラム部分を有するものとする。
非ラダー式コントローラ5は、数値制御装置3から加工プログラム6におけるシーケンス制御命令6aの転送を受け、その命令の実行時に、ラダー式コントローラ4に設定された動作条件の充足を確認する各命令をプログラム15中に有するものとされる。
非ラダー式コントローラ5は、この他に、付属機械7の動作プログラム29を演算制御部16で解読して実行し、軸制御部17を介して付属機械7の各軸駆動源24を制御するものとされる。軸制御部17は、演算制御部16の一部として設けられたものであっても良く、また演算制御部16とは別に設けられたものであっても良い。
機械制御装置1に設けられた入出力手段14は、制御対象機械2、付属機械7、および操作盤8に対して軸移動命令以外の入出力を行う手段であり、入出力ポート、および制御対象機械2のオンオフ制御機器等の動作に必要な電力に増幅する手段(図示せず)等により構成される。電力増幅手段は機械側に設けて入出力手段14は有しないものとしても良い。この入出力手段14に対し、ラダー式コントローラ4は直接に信号の入出力を行い、非ラダー式コントローラ5はラダー式コントローラ4を介して行われるものとされる。
入出力手段14と制御対象機械2や付属機械7との間で通信する軸移動命令以外の入出力は、例えば、制御対象機械2,付属機械7のオンオフ制御される機器である各オンオフ機器22,25や、各種検出スイッチ,センサ等の検出器23,26に対する入出力である。オンオフ機器22は、例えば制御対象機械2がタレット旋盤である場合、タレットをクランプする手段や、クーラントの吐出を行う手段、主軸チャックの開閉用駆動源等である。これらオンオフ機器22,25や検出器23,26に対する入出力は、例えば制御対象機械2,付属機械7に設けられた入出力ポート27,28を介して行われる。
ラダー式コントローラ4に設定する上記動作条件は、例えば、制御対象機械2を動作させる何らかの動作命令に対して、その設定動作条件が充足されることで、上記動作命令を実行して動作させ、条件非充足の場合は動作させないための条件である。この動作条件には、制御対象機械2の各オンオフ機器22を順次動作させる場合に、所定のオンオフ機器22の動作の完了を待って次のオンオフ機器22の動作を行わせるという条件や、制御対象機械2の機体カバーのドアまたはシャッタ類(図示せず)が閉じていること、または開いていることを条件としてオンオフ機器22または軸駆動源21の動作を許すというインタロック条件等がある。動作条件の充足確認のための入力としては、各検出器23の検出信号等が用いられる。
図2は、ラダー式コントローラ4で設定された動作条件を非ラダー式コントローラ5で確認する処理の概念を示す。
条件確認は、各コントローラ4,5のレジスタ等の所定の記憶手段を介し、フラグで行うようにしている。同図の例では、ラダー式コントローラ4の所定のレジスタ31における所定領域を、各要求フラグを受ける要求受付領域31aとし、他の所定の領域を回答領域31bとしている。要求受付領域31aおよび回答領域31bは、例えばそれぞれ数百点のフラグ記憶領域とされる。非ラダー式コントローラ5は、所定のレジスタ32における所定領域を、ラダー式コントローラ4に対して要求フラグを示す要求領域32aとし、他の所定の領域をラダー式コントローラ4から回答フラグを受ける判定領域32bとされる。
非ラダー式コントローラ5のプログラム15において、動作条件の確認を行う必要がある場合は、条件確認命令15aによって行う。この条件確認命令15aは、例えばC言語では条件チェック関数を用いることができる。条件確認命令15aは、所定の処理を行って、レジスタ32の要求領域32aにおける所定のフラグを立て、このフラグに対応する判定領域32bのフラグを見て確認を行う一連の処理を行う命令である。なお、図2に文字列で図示した条件確認命令15aは、C言語の例であるが、処理の概念を視覚的に分かりやすいように示したものであり、その命令内容を具体的に示したものではない。
非ラダー式コントローラ5の要求領域32aにおける任意のフラグがオンになると、その信号がラダー式コントローラ4に転送され、レジスタ31の要求受付領域31aにおける対応するフラグがオンになる。ラダー式コントローラ4において、動作条件を設定したプログラム部分11aは、要求受付領域31aのフラグに対して動作条件を充足したか否かを、制御対象機械2の検出器23(図1)等の検出信号によって判断し、その判断結果を回答領域31bのオンによって返す処理を行う。
図2の動作条件設定プログラム部分11aの図示内容では、ラダーダイヤグラム中に接点のシンボルマークで示される条件1と条件2が充足されると、シンボルマークで示される「R2102.5」のコイルがオンになる。これにより、回答領域31bの「R2102.5」のフラグがオンになる。回答領域31bのフラグは非ラダー式コントローラ5の判定領域32bの対応するフラグに転送される。
このようにして、ラダー式コントローラ4で設定された動作条件を非ラダー式コントローラ5で確認する処理が行われる。
なお、同図の動作条件設定のプログラム部分11aにおける条件1,条件2は、具体例を挙げると、制御対象機械2における正面扉(図示せず)の閉状態を検出する検出器23と、ローダ進入口のシャッタの閉状態を確認する検出器23である。
図3は、アラーム処理の概要を示す。同図(B)に示すラダー式のプログラム11におけるアラーム処理のプログラム部分11bは、所定のY出力があると、タイマTMを起動し、タイマアップ後も所定の入力LSが確認できない場合に、アラーム発生手段ALMによってアラームを発生させるものとしてある。所定の入力LSは、制御対象機械2における所定の検出器23から得られる入力である。アラーム発生手段ALMは、ブザーやランプ等である。
アラーム処理のプログラム部分11bにおけるY出力は、非ラダー式コントローラ5のプログラム15におけるアラーム制御プログラム部分15bにより制御する。同図の例ではラダー側の「R345」で示される接点を、非ラダー側のプログラム部分15bでフラグによって制御する。
なお、同図の文字形式のプログラム部分15a内に示した文字列は、制御内容を示すものではなく、外見的な様子を示したものである。図4,図5の例においても、これと同様である。
図4は加工プログラム6(図1)における補助機能命令(以下「Mコード」と称す)の処理の概念を示す。基本的には、非ラダー式コントローラ5において、C言語等の文字形式のプログラム部分15c内で、Mコードの処理を最終まで行う。しかし、カスタマイズ要求としてMコードの設計を行うことは良くあるため、ラダー式コントローラ4のプログラム分11cで設計できるものとしている。
すなわち、非ラダー式コントローラ5には、そのC言語等の使用プログラム言語内に、全てのMコードに対しての処理関数を準備し、Mコードデコードレジスタ(図示せず)を設けておく。文字形式プログラム15内では、完了信号を返すまでは、Mコード処理関数をコールする。Mコードに対する処理が上記Mコードデコードレジスタ内にない場合は、非ラダー式コントローラ5において、所定のフラグ「R○○」をセットする。ラダー式コントローラ4のプログラム部分11c内には、上記フラグ「R○○」を受けると未定義のMコードであることを知らせるアラーム表示を行う命令を設けておく。新規にMコードの処理内容を設計する場合には、未定義のMコード指令となっている処理をカスタマスズすれば良い。
同図(B)のラダー形式のプログラム部分11cは、フラグ「R○○」がセットされ、所定の条件を充足する場合に所定の処理を行い、また所定のフラグ「R○○」がオンで、かつ上記所定の処理が完了すると、他の所定のフラグ「R◇◇」がオンになるプログラム内容とされている。
図5は、ラダー式コントローラ4内における内部シーケンスのステップ表示例を示す。同図のプログラム部分11dは、機能命令の一つである一致確認の命令(COIN命令)を用い、設定したステップの入力a○と、ラダープログラム内の所定の処理時にオンとなる入力b○とが一致すると、その設定ステップ状態であることを表示する表示処理c○を行うものとしてある。このようなプログラム部分11dを、ラダープログラム11の各段階の処理に対して設け、現在の動作状況を表示するものとしている。
図示の例は、タレット旋盤からなる制御対象機械2のタレット(図示せず)を旋回させる際に、アンクランプ後に旋回させる動作部分を示している。つまり、一つのステップ表示のプログラム部分11d1 は、表示処理c○がアンクランプ信号の発生待ちステップであることを示し、次のステップ表示のプログラム部分11d2 は、表示処理c○がタレット旋回完了待ち中であることを示している。
図6は、制御対象機械2がタレット旋盤である場合において、タレットを旋回させるときのシーケンス動作の例を示す。このシーケンス動作は、図1の加工プログラム6において、工具命令(Tコード)があったときに、非ラダー式コントローラ5およびラダー式コントローラ4のプログラム15,11によって制御される。
図6において、タレットを旋回割出させるインデックス指令(S1)があると、タレットクランプ手段へのアンクランプ命令の出力(S2)を行い、アンクランプ完了を待って(S3)、タレット旋回用の軸駆動源21であるサーボモータを旋回させる(S4)。タレットが指令された割出位置に旋回すること、つまりインポジションになることを待ち(S5)、上記タレットクランプ手段へのクランプ出力(S6)を行う。このクランプが確認されると(S7)、上記工具命令(Tコード)の処理が完了する。
このようなシーケンス動作において、各待機のステップ(S3,S5,S7等)は、ラダー式コントローラ4のプログラム11によって監視し、かつこのラダー式のプログラム11によってアラームを発生させるものとする。
図7は、この発明の他の実施形態を示す。この実施形態は、図1ないし図6に示す第1の実施形態において、数値制御装置3を2台設け、ラダー式コントローラ4および非ラダー式コントローラ5を、2台の数値制御装置3に対してそれぞれ1台で共同して使用するようにしたものである。制御対象機械2は、例えば平行2軸旋盤であり、その左軸および右軸の旋盤部分の制御が2台の数値制御装置3によってそれぞれ行われる。付属機械7であるローダは、1台とされる。
この実施形態において、ラダー式コントローラ4および非ラダー式コントローラ5が、2台の数値制御装置3に対する処理を並行して行うものとされていることを除き、第1の実施形態と同様であるので、対応部分に同一符号を付してその説明を省略する。
図8は、図7の機械制御装置1の制御対象機械2となる平行2軸旋盤およびローダからなる付属機械7の概要を示す正面図である。ベッド51の中央に2本の主軸52がそれぞれ主軸台53を介して設置され、その両側にタレット54からなる刃物台が設置されている。主軸52はサーボモータ等の主軸駆動源21sで駆動される。タレット54は、左右(X軸)移動自在なタレットキャリッジ56に搭載され、X軸駆動源21xにより左右方向に移動させられ、Z軸駆動源21zにより前後(Z軸)方向に進退させられる。タレット54の旋回は、サーボモータからなるタレット軸駆動源21tにより旋回させられる。タレットキャリッジ56に、タレット54を旋回割出位置でクランプするクランプ手段(図示せず)が設けられている。
付属装置7であるローダは、架設レール57に沿って左右方向に走行する走行体58に前後移動台59を介して昇降ロッド60を設けたものであり、昇降ロッド60の下端に、複数のローダチャック61を有するローダヘッド62が設けられている。走行体58、前後移動台59、および昇降ロッド60は、各軸の駆動源24x,24z,24yにより駆動される。
なお、第1の実施形態において制御対象機械2の例として説明した旋盤は、図8の例の旋盤を1軸としたものである。
上記各実施形態において、制御対象機械2は旋盤等の工作機械である場合につき説明したが、この発明の機械制御装置は、制御対象機械がパンチプレスやレーザ加工機等の板金加工機や、曲げ加工機、その他の生産機械であっても良く、数値制御機械であれば適用することができる。
この発明の第1の実施形態における機械制御装置の概念構成を示すブロック図である。 同機械制御装置のラダー式コントローラと非ラダー式コントローラ間の信号の送受等を示す説明図である。 同機械制御装置のアラーム処理の説明図である。 同機械制御装置のMコード処理の説明図である。 ラダー式コントローラにおけるステップ表示の説明図である。 制御シーケンス例の説明図である。 この発明の他の実施形態にかかる機械制御装置の概念構成を示すブロック図である。 同機械制御装置の制御対象機械の正面図である。
符号の説明
1…機械制御装置
2…制御対象機械
3…数値制御装置
4…ラダー式コントローラ
5…非ラダー式コントローラ
6…加工プログラム
6a…軸移動命令
6b…シーケンス命令
7…付属機械
8…操作盤
9…演算制御部
11…ラダーダイヤグラム形式のプログラム
11A…ラダーダイヤグラム
11a〜11d…プログラム部分
12,16…演算制御部
13…ラダー表示手段
14…入出力手段
15…文字形式のプログラム
19…画面表示装置
21…軸駆動源
22,25…オンオフ機器
23,26…検出器
31,32…レジスタ
ALM…アラーム発生手段

Claims (3)

  1. 制御対象機械を加工プログラムに従って数値制御する数値制御装置と、それぞれ前記制御対象機械を制御するプログラマブルコントローラであるラダー式コントローラおよび非ラダー式コントローラを備え、
    前記ラダー式コントローラはラダーダイヤグラム形式で表現されたプログラムで動作するものであって、画面表示装置の画面に前記ラダーダイヤグラムを表示してそのラダーダイヤグラム中に現在の動作状況を表示するラダー表示手段を有し、
    前記非ラダー式コントローラは文字形式で表現されたプログラムにより動作するものであり、
    前記ラダー式コントローラは、前記制御対象機械を制御する動作条件をプログラムにより設定したものとし、
    前記非ラダー式コントローラは、前記加工プログラムにおけるシーケンス制御命令を読み出して実行し、その実行時に前記ラダー式コントローラに設定された動作条件の充足を確認するプログラム部分を有するものとした
    機械制御装置。
  2. 前記非ラダー式コントローラにおける、前記制御対象機械およびこの制御対象機械の操作を行う操作盤に対する信号の入出力が、前記ラダー式コントローラを介して行われるものとした請求項1記載の機械制御装置。
  3. 前記ラダー式コントローラは、前記動作条件が充足しない場合のアラーム処理を行う機能を有するものとした請求項1または請求項2記載の機械制御装置。
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