JP4265346B2 - 天井懸垂式x線管保持装置 - Google Patents

天井懸垂式x線管保持装置 Download PDF

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本発明は、X線管装置を保持するX線管保持装置に係わり、特に、天井などから吊設されたX線管装置を、操作パネル部に設けられた操作スイッチと操作ハンドルで前後左右に走行させ、上下移動させ、垂直軸回りに回動(旋回)及び水平軸回りに回転させて撮影位置にセットする天井懸垂式X線管保持装置に関する。
天井走行式のX線管保持装置は、天井にレールを設け、これに懸架した台車から伸縮可能な支柱を吊設し、その下端に取付ブロックを介してX線管装置を取り付けたもので、左右・前後走行、上下移動、及び、X線管装置の回動(垂直軸回り)、回転(水平軸回り)などが可能であり、左右・前後走行、上下移動の位置の固定は電磁ロック式のものが使用され、また、X線管装置の回動(垂直軸回り)設定には特定位置にストッパ手段による方式が用いられている。この天井走行式のX線管保持装置を用いれば、床に構造物が無いため、床面を有効に利用することができ、リーダ撮影台、ブッキー撮影台、X線透視撮影台等と組み合わせて診断することができる(例えば、特許文献1参照。)。
図5に、天井からX線管装置1が懸垂され走行する天井懸垂式X線管保持装置の外形図を示し、X線照射方向が床面方向に向けられた状態を示す。
天井懸垂式X線管保持装置は、天井に固定された長手動用の固定レール7a上でX方向に移動(天井部動作)でき、その下部に短手動用の移動レール7bを備え、その移動レール7b上をY方向に移動(天井部動作)できるように、キャリッジ部7が取り付けられ、X−Y方向に移動することができる。そして、下部に上下に伸縮(天井部動作)する支柱6を備え、下端に取付ブロック8を介してX線可動絞り2付きのX線管装置1と操作ハンドル16と操作スイッチ15と表示パネル14aを設けた操作パネル部14を懸垂する。
操作パネル部14には、天井のキャリッジ部7の長手動ロック解除スイッチ、短手動ロック解除スイッチ、および支柱6の伸縮による上下動ロック解除スイッチ、及び、X線管装置1の水平軸及び垂直軸回転のロック解除スイッチなどの操作スイッチ15が設けられ、これらのスイッチを解除してから天井のキャリッジ部7の移動(天井部動作)、及び支柱6の伸縮(天井部動作)、または、X線管装置1のロック解除スイッチを解除して、X線管装置1を取付けブロックを介して水平軸回りに回転(管球水平軸回転)でき、また、垂直軸回りに特定の角度まで回転(管球垂直軸回転)することができる。
操作パネル部14は、円形状の操作ハンドル16を備え、操作パネル部14の両側に、長手動ロック解除スイッチ、短手動ロック解除スイッチ、および支柱6の伸縮による上下動ロック解除スイッチと、X線管装置1の水平軸回転および垂直軸回転のロック解除スイッチなどが配置され、X線管装置1の水平軸回転角度を表示する表示パネル14aが中央に設けられている。
操作者がX線管装置1の前方に位置する操作パネル部14の操作ハンドル16を握り、操作パネル部14に設けられた操作スイッチ15(長手動ロック解除スイッチ、短手動ロック解除スイッチ、上下動ロック解除スイッチ)を選択することで、X、Y、Z方向の電磁ロックが解除され、キャリッジ部7から懸垂された支柱6を、固定レール7a、移動レール7b上でX−Y方向に移動させ、懸垂部の支柱6を上下に伸縮することができ、X線管装置1を自由にX、Y、Z方向に移動させ、撮影位置にセットすることができる。そして、支柱6の垂直軸に対して取付ブロック8を介してX線管装置1を回動(管球垂直軸回転)できる機能のロック解除スイッチを操作し、特定の角度に回動し固定する。また、X線管装置1の取付軸を中心にして回転(管球水平軸回転)できる機能のロック解除スイッチを操作し、X線管装置1を水平軸回りに回転させ固定する。上記の操作によりX線管装置1のX線放射口に取付けられたX線可動絞り2を被検者の撮影部位に向けることができる。
特開平6−165773号公報 (第6頁、第6図)
従来の天井懸垂式X線管保持装置は以上のように構成されているが、天井走行水平面内での移動、上下移動などの天井部動作と、水平軸回転及び垂直軸回転などの管球部動作によりX線管装置1の位置決め及び角度付けが行われ、各動作方向への操作は、操作パネル部14の操作スイッチ15を押しながら行っている。X線管装置1の水平軸回転は、被検者が主に立位の場合は、床面に対し水平状態(90°)に設定し、臥位の場合には、床面に対し垂直(0°)にセットされる。また、これらの途中の角度も術式により存在し、設定位置を数値的に認識するため、操作パネル部14の表示パネル14aに水平軸回転の現在位置角度をデジタル数値で表示している。しかし、据付時にセンサ信号の角度校正を行った後は、常に絶対位置表示になり、例えば、床面に向いて垂直な状態で0°とし、水平軸回転に対して角度は一意に決まっている。
ただし、例えば立位で、撮影技法の要求により水平軸回転の角度付けが、立位に対して何度という設定がある。この場合、従来の装置では床面に対し垂直を0°とし、この位置を基準とした絶対的な回転角度が表示されるだけであったため、X線の入射設定角度を90°から加算減算をして、目標の角度を知り、水平軸回転の表示を見ながら装置のセッティングを行う。このとき、撮影技法により要求される入射角度は垂直に置かれた受像部(フイルム受光部)に対する角度であり、X線管装置1の回転が+90°方向と−90°方向では上下方向に対する回転方向の定義が異なり、間違いを犯し易い。
入射角度の決定は、装置を使う手技の性格上、検査に手際とスピードが要求され、操作者に計算を要求すると、被検者へのケアなどに気を取られ、計算のミスなどで装置のセッティングに失敗を誘発する危険性があるという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、撮影術式(立位、水平位などの撮影)の選択によって受像部(フイルム受光部)に対しX線管装置を水平軸回転させ容易に所定の角度にセッティングできる天井懸垂式X線管保持装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、この発明の天井懸垂式X線管保持装置は、天井に設けられたレール上を水平面内で移動するキャリッジ部と、そのキャリッジ部から伸縮自在に懸垂された支柱と、その支柱の下方部に取付ブロックを介して前記支柱の周囲に回動可能に取り付け、かつ取付ブロックに対して水平軸を介して回転可能に取り付けられたX線管装置と、操作ハンドルをX線管装置に一体的に取付けた操作パネル部と、その操作パネル部に設けられX線管装置の水平軸回転角度をデジタル表示する表示パネルとを備え、2つの受像部と、撮影術式のX線入射角度が撮影術式で特定される受像部の法線方向と一致する角度を基準位置0°とし回転方向の角度表示の増減を前記表示パネルに表示させる制御部を備えたことを特徴とする。
また、この発明の天井懸垂式X線管保持装置は、さらに2つの受像部と、
撮影術式のX線入射角度が受像部の法線方向と一致する前記X線管装置の水平軸回転角度情報を記憶する記憶装置と、選択された術式に応じて前記記憶装置から前記角度情報が読み取られ、その角度情報に対応する受像部の法線方向と一致する前記X線管装置の水平軸回転角度を基準位置0°とし回転方向の角度表示の増減を前記表示パネルに表示させる手段を有する制御部を備えたことを特徴とする。
本発明の天井懸垂式X線管保持装置は上記のように構成されており、操作スイッチと操作ハンドルの操作でX線管装置を上下・左右・前後に移動させ、支柱に対して回動(垂直軸回転)操作と、水平軸回転角度がデジタル表示された表示パネルを見ながら水平軸回転操作を行いX線照射をあらゆる方向にできるようにした装置において、装置の制御部に撮影術式のX線入射角度が受像部の法線方向と一致する角度情報を記憶した記憶装置と、その角度を基準位置0°に変更し回転方向を定義する表示変更器とを設ける。そして、X線操作卓の撮影術式を選択することで、制御部に記憶された撮影術式の角度情報が読み取られ、その信号によって表示変更器で角度基準位置が変更され、回転方向の定義がされ、表示パネルの管球角度表示部に信号が送られ、受像部の法線方向と一致する角度を角度基準位置0°とし回転方向の角度表示増減(時計回りを+、反時計回りを−)を表示する。そして、X線管装置を表示パネルの数値に従ってセッティングする。
また、表示パネルにX線管装置の水平軸回転角度の基準位置の変更と回転方向を定義できる機能スイッチを設ける。そして、必要により表示パネル側からもこの機能スイッチを用いて水平軸回転角度の基準位置の変更と回転方向を定義する。
本発明の天井懸垂式X線管保持装置は上記のように構成されており、X線発生器操作卓などの外部装置から撮影術式を選択することで、また、操作者が操作パネル部の機能スイッチを操作することで、操作パネル部の表示パネルにX線管装置の水平軸回転角度の基準角度位置からの差が表示されるので、操作者は表示パネルの角度表示を0°になるように操作ハンドルと操作スイッチを操作してX線管装置を回転させれば、撮影術式の受像部の法線方向にX線入射方向を容易に確実に合わせることができる。そして。その基準角度位置0°から撮影技法の要求により水平回転の角度付けが必要な時、表示パネルの角度表示の+、−表示(回転方向表示)の角度で回転させてセッティングすることができる。そのため、X線管装置のセッティングに必要な角度を一目で認識でき、要求された入射角度で検査を手際よくスピードアップすることができ、被検者に対しても撮影にかかる時間を短くでき、被検者への負担を軽減することができる。そして、操作者に計算を要求することなしに、被検者へのケアなどに気を使うことができ、計算のミスなどで装置のセッティングに失敗を誘発する危険性もなく、ミスを予防でき、スムースに撮影することができる。
本発明の天井懸垂式X線管保持装置は、X線管装置からのX線入射方向を立位撮影台または水平撮影台などの受像部に、所定の斜入角度で容易に確実にセッティングできるX線管装置の回転基準角度位置および回転方向を表示するインテリジェントな表示パネルを搭載した装置を実現した。
図1は、本発明の天井懸垂式X線管保持装置の撮影状態を示し、(a)は立位撮影台9と本装置を組み合わせ撮影する状態を示し、(b)は水平撮影台12と本装置を組み合わせて撮影する状態を示す。図2は、本発明の天井懸垂式X線管保持装置の操作部を示し、(a)は操作パネル部4、(b)は表示パネル5を示す。図3は、本発明の天井懸垂式X線管保持装置の制御系統図を示す。
本発明の天井懸垂式X線管保持装置は、天井に設けられたレール上を水平面内で移動(長手動、短手動)するキャリッジ部7と、そのキャリッジ部7から伸縮自在に上下動する支柱6と、その支柱6の下方部に取付ブロック8を介して支柱6の周囲に回動(旋回)可能に取り付け、かつ取付ブロック8に対して水平軸を介して回転可能に取り付けられたX線管装置1と、キャリッジ部7の水平面移動、支柱6の伸縮、X線管装置1の回動(旋回)及び回転のロック解除用の操作スイッチを備えるとともに操作ハンドル3をX線管装置1に一体的に取付けた操作パネル部4と、その操作パネル部4に設けられX線管装置1の水平軸回転角度をデジタル表示する表示パネル5と、操作パネル部4の操作スイッチを操作してキャリッジ部7及び支柱6の動作、X線管装置1の回動(旋回)及び回転を制御する図2に示す制御部10と、制御部10に撮影術式のX線入射角度が受像部の法線方向と一致する角度情報を記憶した図3に示す撮影術式角度記憶装置10aと、その角度を基準位置に変更し回転方向を定義する表示変更器10bとから構成される。
本天井懸垂式X線管保持装置は、従来の装置と異なるところは、従来の装置は、図5に示すように、X線管装置1の水平軸回転角度を数値的に認識するため、操作パネル部14の表示パネル14aに現在位置角度をデジタル数値で表示している。しかし、据付時にセンサ信号の角度校正を行った後は、常に絶対位置表示になり、床面に向いて垂直な状態を角度基準位置0°とし、水平軸回転に対して角度は一意に決まっている。これに対し本装置は、図3に示すX線発生器操作卓などの外部装置から撮影術式を選択することで、また、操作者が操作パネル部4の機能スイッチ5eを操作することで、制御部10の撮影術式角度記憶装置10aに記憶された撮影術式の角度情報が読み取られ、その信号によって表示変更器10bで角度基準位置が変更され、回転方向の定義がされ、表示パネル5の管球角度表示部5cに信号が送られ、受像部の法線方向と一致する角度を角度基準位置0°とし回転方向の角度表示増減(時計回りを+、反時計回りを−)を表示する。
次に、本天井懸垂式X線管保持装置の各部構成について説明する。
キャリッジ部7は、天井のX−Y方向に設けられた長手動レール(固定レール)及び短手動レール(移動レール)上を水平面内で移動するもので、図2に示す操作パネル部4の操作スイッチ(長手動スイッチ4a、短手動スイッチ4b、長手短手上下動スイッチ4f)でロックを解除して移動させる。
支柱6は、キャリッジ部7から懸垂され、下端にX線管装置1を取り付け、上下に伸縮するもので、操作スイッチ(上下動スイッチ4c)でロックを解除して伸縮される。
X線管装置1は、支柱6の下方部に取付ブロック8を介して取付けられ、照準器スイッチ2aを有するX線可動絞り2が取付けられ、操作ハンドル3を握り、図2に示す操作パネル部4の操作スイッチ(管球垂直回転動スイッチ4e、管球水平回転動スイッチ4d)でロックを解除して、支柱6の周囲に回動(旋回)でき、かつ取付ブロック8に対して水平軸を介して回転され、その水平軸回転角度が選択された撮影術式に応じて表示パネル5に表示される。
操作パネル部4は、図2(a)に示すように各種の操作スイッチと中央に表示パネル5を備えるとともに、操作ハンドル3をX線管装置1に一体的に取付け、制御部10が背後に配置されたもので、キャリッジ部7の移動及び支柱6の上下動に対するロック/解除制御用の操作スイッチ(長手動スイッチ4a、短手動スイッチ4b、上下動スイッチ4c、長手短手上下動スイッチ4f)と、X線管装置1の支柱6回りのロック/解除及び自動ロック制御用の操作スイッチ(管球垂直回転動スイッチ4e)および取付ブロック8に対する水平軸回転のロック/解除制御用の操作スイッチ(管球水平回転動スイッチ4d)が設けられている。
表示パネル5は、液晶など(7セグメント表示器などを含む)のフラットな表示パネルで構成され、操作パネル部4の中央に設けられる。図2(b)に示すように、X線発生器操作卓で選択された指定管球やX線曝射中などの情報を表示するX線発生器情報表示部5aと、X線発生器操作卓で設定されたX線撮影条件(kV、mA、secなど)を表示する撮影条件表示部5bと、X線管装置1の水平軸回転角度を撮影術式に応じて角度位置基準を変更されてデジタル表示する管球角度表示部5c、およびFFD(フイルム焦点間距離)を表示するFFD表示部5dと、操作パネル部4側で撮影術式を設定できる機能スイッチ5eとから構成される。
機能スイッチ5eは、表示パネル5の画面に設けられ、発生器操作卓で撮影術式が選択されていない時などに、操作パネル部4側で画面の機能操作スイッチ5eを操作することによって、制御部10の撮影術式角度記憶装置10aに記憶された撮影術式の角度情報が読み取られ、その信号によって表示変更器10bで角度基準位置が変更され、回転方向の定義がされ、表示パネル5の管球角度表示部5cに信号が送られ、受像部の法線方向と一致する角度を角度基準位置0°とし回転方向の角度表示増減(時計回りを+、反時計回りを−)を表示する。
制御部10は、操作パネル部4の後部に配置され、操作パネル部4の操作スイッチを操作したとき、キャリッジ部7及び支柱6の動作、X線管装置1の回動(旋回)及び回転のロック/解除の制御を行う機能と、撮影術式のX線入射角度が受像部の法線方向と一致する角度情報を記憶した図3に示す撮影術式角度記憶装置10aと、その角度を基準位置に変更し回転方向を定義する表示変更器10bとを備えている。
撮影術式角度記憶装置10aは、制御部10に設けられ、X線入射角度が受像部11または受像部13の法線方向と一致する角度情報を記憶したものである。撮影術式、例えば、図1に示す立位撮影台9を用いて撮影を行う場合、X線発生器操作卓で立位撮影の術式を選択すると、立位撮影台9の受像部11へのX線入射角度が受像部11の法線方向と一致する角度情報(+90°)を撮影術式角度記憶装置10aから読み出される。
表示変更器10bは、撮影術式角度記憶装置10aから読み出された角度情報を角度基準位置0°に変更し、X線管装置1の回転方向の角度表示増減(時計回りを+、反時計回りを−)を定義して、表示パネル5の管球角度表示部5cに信号を送る。例えば、立位撮影台9を用いて撮影を行う場合、角度情報(+90°)を角度基準位置0°に変更し、回転方向を時計回りに+、反時計回りに−と定義する。
次に、本天井懸垂式X線管保持装置の操作について説明する。
本天井懸垂式X線管保持装置は、検査室に立位撮影台9(ブッキースタンド)や水平撮影台12(テーブル12a)及び透視撮影台などが据付けられ、X線管装置1と組合せられて、正面撮影、胸部撮影、側面撮影、斜位撮影などが行われる。ここでは、本装置を立位撮影台9と組み合わせて用いられたケースと、水平撮影台12と組み合わせて用いられたケースについて説明する。
まず、X線発生器操作卓の撮影術式で立位撮影台9を選択する。その信号が制御部10の撮影術式角度記憶装置10aに送られ、角度情報+90°が読み出される。そして、その信号が制御部10の表示変更器10bに送られ、角度情報+90°が角度基準位置0°に変更される。同時に、X線管装置1の回転方向が時計回りを+表示、反時計回りを−表示と定義される。
そして、受像部11(フイルムカセッテをセットしたブッキー撮影装置)がスタンドに設けられた立位撮影台9に、被検者を立位撮影台9側に向けて立たせ、操作者は操作パネル部4の操作ハンドル3を握り、操作スイッチ(長手動スイッチ4a、短手動スイッチ4b、上下動スイッチ4c)を選択しロックを解除して、天井のキャリッジ部7を走行させ、支柱6を伸縮させ、取付ブロック8に取付けられたX線管装置1を被検者から所定の距離離れた同じ高さに位置させる。そして、操作スイッチ(X線管装置1の管球垂直回転動スイッチ4e、X線管装置1の水平軸周りの管球水平回転動スイッチ4d)を押してロックを解除し、X線管装置1を縦にして、X線可動絞り2を被検者の撮影部位方向に向け、照準器スイッチ2aをONして照準し位置決めを行う。このとき立位撮影台9の受像部11へのX線入射角度が受像部11の法線方向と一致しているならば角度表示は0°を表示する。もし一致していなければ、角度基準位置0°からのずれ角度が+又は−の角度で表示される。この場合、回転方向が時計回りを+表示、反時計回りを−表示と定義されるので、その角度ずれを0°にするように、操作パネル部4の管球水平回転動スイッチ4dのロックを解除しながら操作ハンドル3で回転させて、X線入射角度が受像部11の法線方向と一致するように角度表示を0°に表示させる。この作業を繰り返して正確に照準する。そしてX線照射を行い、撮影を終了する。
次に、X線発生器操作卓の撮影術式で水平撮影台12を選択する。その信号が制御部10の撮影術式角度記憶装置10aに送られ、角度情報0°が読み出される。そして、その信号が制御部10の表示変更器10bに送られ、角度情報0°が角度基準位置0°として設定される。同時に、X線管装置1の回転方向が時計回りを+表示、反時計回りを−表示と定義される。
そして、受像部13(フイルムカセッテをセットしたブッキー撮影装置)がテーブル12aに設けられた水平撮影台12に、被検者を臥位にして載せ、操作者は操作パネル部4の操作ハンドル3を握り、操作スイッチ(長手動スイッチ4a、短手動スイッチ4b、上下動スイッチ4c)を選択しロックを解除して、天井のキャリッジ部7を走行させ、支柱6を伸縮させ、取付ブロック8に取付けられたX線管装置1を被検者から所定の距離離れた上部に位置させる。そして、操作スイッチ(X線管装置1の管球垂直回転動スイッチ4e、X線管装置1の水平軸周りの管球水平回転動スイッチ4d)を押してロックを解除し、X線管装置1を水平にして、X線可動絞り2を被検者の撮影部位方向に向け、照準器スイッチ2aをONして照準し位置決めを行う。このとき水平撮影台12の受像部13へのX線入射角度が受像部13の法線方向と一致しているならば角度表示は0°を表示する。もし一致していなければ、角度基準位置0°からのずれ角度が+又は−の角度で表示される。この場合、回転方向が時計回りを+表示、反時計回りを−表示と定義されるので、その角度ずれを0°にするように、操作パネル部4の管球水平回転動スイッチ4dのロックを解除しながら操作ハンドル3で回転させて、X線入射角度が受像部13の法線方向と一致するように角度表示を0°に表示させる。この作業を繰り返して正確に照準する。そしてX線照射を行い、撮影を終了する。
上記の撮影術式がX線発生器操作卓または外部の装置で選択されていない時、操作パネル部4の表示パネル5の機能スイッチ5eの操作で、撮影術式を選択することもできる。機能スイッチ5eの撮影術式表示をタッチするだけで設定される。
図4に、X線管装置1に対して左側の立位撮影台を用いて下方に斜入角撮影を行う状態(a)と、右側の立位撮影台を用いて下方に斜入角撮影を行う状態(b)を示す。
(a)において、受像部11の法線方向では、操作パネル部4の表示パネル5の角度表示は従来の装置であれば+90°を表示するが、本装置では撮影術式が選択されていると、角度基準位置0°を表示する。そして下方に10°の斜入角撮影を行う時は、表示パネル5の角度表示が−10°になるようにX線管装置1を回転すればよい。
(b)において、受像部11の法線方向では、操作パネル部4の表示パネル5の角度表示は従来の装置であれば−90°を表示するが、本装置では撮影術式が選択されていると、角度基準位置0°を表示する。そして下方に10°の斜入角撮影を行う時は、表示パネル5の角度表示が−10°になるようにX線管装置1を回転すればよい。
X線管装置1の水平軸回転方向は、回転軸ギヤにポテンショメータやエンコーダなどのセンサが取り付けられて、装置組み立て時に登録位置のセンサのデータを数点記憶させる。その記憶されたデータ(AD変換値など)を、角度に校正する計算をコンピュータによって行い、その計算結果を表示パネル5上の7セグメント表示器又は液晶パネルなどの管球角度表示部5cにデジタル値として表示する。
本発明の装置は、この表示データを外部からのトリガーにより、角度基準位置(主に0°)及び回転方向の表示を変更する。水平位の場合、テーブル側にX線管装置1が向いた時が0°で、時計回りの回転を正方向とし、立位の場合、スタンド側にX線管装置1が向いた時に絶対位置では+90°と表示するところを0°に切換える。逆方向にスタンド(受像部)がある場合は、絶対位置が−90°となるところを0°に切換え、同時に回転方向の定義を逆にすることで、スタンド(受像部)に対するX線の入射角度を同じ値にできる。
上記の実施例では、撮影台が水平又は垂直の場合について説明したが、任意の角度位置で、撮影術式の撮影を登録しておけば、その角度位置が角度基準位置0°として使用でき、カウンターリセット方式も可能である。
本発明の天井懸垂式X線管保持装置の実施方法の説明図である。(実施例1) 本発明の天井懸垂式X線管保持装置の操作パネル部の説明図である。 本発明の天井懸垂式X線管保持装置の制御系統を説明する図である。 本発明の天井懸垂式X線管保持装置の立位撮影台に対する説明図である。 従来の天井懸垂式X線管保持装置を説明するための図である。
符号の説明
1 X線管装置
2 X線可動絞り
3 操作ハンドル
4 操作パネル部
5 表示パネル
6 支柱
7 キャリッジ部
8 取付ブロック
9 立位撮影台
10 制御部
11 受像部
12 水平撮影台
12a テーブル
13 受像部

Claims (2)

  1. 天井に設けられたレール上を水平面内で移動するキャリッジ部と、そのキャリッジ部から伸縮自在に懸垂された支柱と、その支柱の下方部に取付ブロックを介して前記支柱の周囲に回動可能に取り付け、かつ取付ブロックに対して水平軸を介して回転可能に取り付けられたX線管装置と、操作ハンドルをX線管装置に一体的に取付けた操作パネル部と、その操作パネル部に設けられX線管装置の水平軸回転角度をデジタル表示する表示パネルと、を備えた天井懸垂式X線管保持装置において、2つの受像部と、撮影術式のX線入射角度が撮影術式で特定される受像部の法線方向と一致する角度を基準位置0°とし回転方向の角度表示の増減を前記表示パネルに表示させる制御部を備えたことを特徴とする天井懸垂式X線管保持装置。
  2. 天井に設けられたレール上を水平面内で移動するキャリッジ部と、そのキャリッジ部から伸縮自在に懸垂された支柱と、その支柱の下方部に取付ブロックを介して前記支柱の周囲に回動可能に取り付け、かつ取付ブロックに対して水平軸を介して回転可能に取り付けられたX線管装置と、操作ハンドルをX線管装置に一体的に取付けた操作パネル部と、その操作パネル部に設けられX線管装置の水平軸回転角度をデジタル表示する表示パネルと、を備えた天井懸垂式X線管保持装置において、
    2つの受像部と、
    撮影術式のX線入射角度が受像部の法線方向と一致する前記X線管装置の水平軸回転角度情報を記憶する記憶装置と、選択された術式に応じて前記記憶装置から前記角度情報が読み取られ、その角度情報に対応する受像部の法線方向と一致する前記X線管装置の水平軸回転角度を基準位置0°とし回転方向の角度表示の増減を前記表示パネルに表示させる手段を有する制御部を備えたことを特徴とする天井懸垂式X線管保持装置。
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