JP4264572B2 - 受信装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、受信装置に関し、例えばディジタル衛星放送による受信装置に適用することができる。本発明は、過去の各種情報取得の履歴よりユーザーの嗜好を判定し、この判定結果に基づいて番組情報を選択することにより、多チャンネルにより多くの番組を放送する場合等であっても、番組選択の負担を軽減することができるようにする。
【0002】
【従来の技術】
従来、ディジタル衛星放送においては、1つの衛星より多数の番組を提供するようになされており、このような多数の番組よりユーザーの所望する番組を簡易に検索できるようにEPG(Electronic Program Guide)により番組情報を提供するようになされている。
【0003】
すなわち図8は、この種のディジタル衛星放送システムを示すブロック図である。このディジタル衛星放送システム1において、地上局2は、例えば各種番組提供者よりベースバンドによる映像信号SV、音声信号SAを受け、エンコーダ3A〜3Nによりデータ圧縮してトランスポートストリームを生成する。なおここでこの処理は、ITU−T勧告H.262.ISO/IEC13818−2及びISO/IEC13818−3に規定された方式による符号化処理、ITU−T勧告H222.0.ISO/IEC13818−1で規定される方式による多重化処理により実行される。
【0004】
さらに地上局2は、データサーバー4よりデータ放送用のデータをトランスポートストリームにより出力する。またEPGジェネレータ(EPGGEN)5は、各番組提供者より放送予定のデータである番組情報を取得し、この放送予定より、番組名、番組の内容の紹介、今後の放送スケジュール等によるEPGを生成し、トランスポートストリームにより出力する。
【0005】
多重化装置(MUX)6は、これらエンコーダ3A〜3N、データサーバー4、EPGジェネレータ5より出力されるトランスポートストリームを時分割多重化処理し、1つの多重化ストリームを作成する。変調回路(MOD)7は、この多重化ストリームを変調する。放送局2においては、このようにして複数番組を多重化してなる変調信号を複数生成し、これら複数の変調信号を周波数多重化してアンテナ8より衛星9にアップリンクする。
【0006】
ユーザー側においては、衛星9よりダウンリンクされる放送波をアンテナ10により受信し、受信端末11に入力する。ここで受信端末11は、ユーザーの選択操作に応動して所定周波数の放送波を選択的に受信して多重化ストリームを復調する。さらにこの多重化ストリームより所望のパケットを選択して映像信号及び音声信号によるトランスポートストリームを再生し、このトランスポートストリームより映像信号及び音声信号を再生する。
【0007】
ユーザー側においては、この映像信号及び音声信号をモニタ装置15によりモニタし、これにより所望の番組を視聴できるようになされている。このようにして放送を視聴するにつき、受信端末11においては、ユーザーの操作により、EPGの内容をモニタ装置15に表示し、これにより放送スケジュール等を確認して所望の番組を選択できるようになされている。
【0008】
なおこの種の受信端末11においては、電話回線12を介して、有料番組の視聴結果、さらには有料番組の視聴予約を顧客管理システム14に通知できるようになされている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところでこの種のディジタル放送においては、多数のチャンネルにより番組が提供されることにより、ユーザーにおいては、多くの番組の中から希望する番組を視聴することになり、その分希望する番組を見つけ出すことが困難な問題がある。
【0010】
従来の受信端末においては、この番組選択の負担を軽減するために、チャンネルの登録により、多くのチャンネルより好みのチャンネルを素早く選択できるようになされている。しかしながらこのようにしても、ユーザーの視聴したい番組が登録したチャンネル以外のチャンネルで放送される場合もあり、この場合は、この番組を見逃してしまうことになる。
【0011】
因みに、EPGより所望する番組を選択する場合でも、結局、多くの番組より所望する番組を選択することになる。
【0012】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、番組選択の負担を軽減することができる受信装置を提案しようとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため請求項1又は請求項に係る発明においては、受信装置又は番組情報の提供方法において、過去に取得した情報の履歴より得られるユーザーの嗜好に基づいて、今後提供される番組番組情報より、ユーザーの視聴する傾向の強い番組の番組情報を提供するようにして、ユーザー認証結果に基づいて、この番組情報を提供し、又は履歴の記録にアクセス可能とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、適宜図面を参照しながら本発明の実施の形態を詳述する。
【0016】
(1)実施の形態の構成
図2は、本発明の実施の形態に係るディジタル衛星放送システムを示すブロック図である。このディジタル衛星放送システム20において、図8について上述したディジタル衛星放送システム1と同一の構成は、対応する符号を付して示し、重複した説明は省略する。
【0017】
このディジタル衛星放送システム20において、受信端末21は、電話回線12を介してインターネット接続プロバイダ22に接続できるようになされ、これにより放送番組による情報以外に、インターネットに接続して種々の情報を取得できるようになされている。
【0018】
図1は、受信端末21を示すブロック図である。この受信端末21において、チューナ25は、システムコントローラ26の制御によりユーザーの所望するチャンネルについて放送波を受信して多重化ストリームを出力する。デマルチプレクサ27は、システムコントローラ26の制御により、このチューナ25より出力される多重化ストリームよりユーザーの所望する番組のパケットを選択して出力する。デコーダ28は、このパケットによるデータをデータ伸長して処理することにより、映像信号、音声信号、さらにはデータ放送によるデータを復調して出力する。
【0019】
受信端末21では、このようにして復調された映像信号及び音声信号がモニタ装置15に出力され、これにより所望の番組を視聴できるようになされている。またデータ放送によるデータについては、例えば専用ポート、RS−232Cポート等を介して外部機器に出力されるようになされている。
【0020】
加算回路29において、このデコーダ28の出力側に配置されて、デコーダ28より出力される映像信号及び又は音声信号にシステムコントローラ26より出力される映像信号及び又は音声信号を加算して出力し、またデコーダ28より出力される映像信号及び又は音声信号に代えて、システムコントローラ26より出力される映像信号及び又は音声信号を出力する。これにより受信端末21においては、必要に応じてグラフィカルユーザーインターフェースによるメニュー画面、インターネットに接続して取得した各種情報を表示し、またアラーム音等を出力できるようになされている。
【0021】
モデム30は、システムコントローラ26の制御により電話回線12に所望のデータを送出し、また電話回線12を介して所望のデータを取得する。これにより受信端末21は、必要に応じて顧客管理システム14に接続できるようになされ、またインターネットによりWWW(World Wide Web)を閲覧し、さらには電子メールを送受できるようになされている。
【0022】
インターネット接続履歴31は、このようにしてインターネットに接続した履歴であり、例えばこの受信端末21に内蔵のメモリに記録して、またICカード等の記録メディアに記録して形成される。ここでこのインターネット接続履歴31は、過去に訪問したホームページ、このホームページより取得したテキストデータが訪問した日時と共に記録されるようになされている。
【0023】
番組視聴履歴32は、この受信端末21で受信した番組の履歴であり、例えばこの受信端末21に内蔵のメモリに記録して、またICカード等の記録メディアに記録して形成される。番組視聴履歴32は、過去に視聴した番組に関するテキストデータによる番組情報が視聴の日時等と共に記録されるようになされている。
【0024】
嗜好データベース33は、所定のキーワードを保持したデータベースであり、ユーザーの趣味嗜好を特徴付ける単語を登録して形成される。なおこの嗜好データベース33もこの受信端末21に内蔵のメモリに記録して、またICカード等の記録メディアに記録して形成される。ここでこの単語は、ユーザーの好みの歌手、スポーツのジャンル等である。
【0025】
嗜好データベース33は、システムコントローラ26の制御によりインターネット接続履歴31、番組視聴履歴32に記録されたテキストデータよりインターネット接続履歴31、番組視聴履歴32に一定以上の出現頻度で登場する単語が選択的に登録されて形成される。
【0026】
システムコントローラ26は、中央処理ユニットであり、図示しないメモリ回路に記録された処理手順を実行することにより、操作子M等の操作に応動してこの受信端末21全体の動作を制御する。
【0027】
すなわちシステムコントローラ26は、ユーザーによる操作子Mの操作に応動して、例えばインターネットに接続するメニュー画面を表示し、このメニュー画面を介して実行されるユーザーの操作によりモデム30を駆動してインターネットに接続し、ユーザーの所望するホームページを訪問する。さらにこのようにしてモデム30を介して受信されるデータに応じて加算回路29に映像信号、音声信号を出力し、これにより各ホームページより取得した情報をモニタ装置15に出力する。
【0028】
このようにしてホームページを閲覧する際に、システムコントローラ26は、図3に示す処理手順を実行することにより、インターネット接続履歴31を更新する。すなわちシステムコントローラ26は、ユーザーが頁を更新する毎に、この処理手順を開始し、ステップSP1からステップSP2に移る。ここでシステムコントローラ26は、モデム30を介して受信されるHTML(Hyper Text Makeup Language)によるデータよりテキストデータを抽出する。
【0029】
続いてシステムコントローラ26は、ステップSP3に移り、現在受信中のURL(Uniform Resorce Locator )アドレス、受信時刻と共に、ステップSP2で取得したテキストデータをインターネット接続履歴31に加えた後、ステップSP4に移ってこの処理手順を終了する。
【0030】
このようにしてシステムコントローラ26は、ユーザーが頁を更新する毎に、この処理手順を繰り返してインターネット接続履歴31を拡充させる。なおシステムコントローラ26は、このようにしてインターネット接続履歴31を拡充するにつき、一定の期間経過した過去の記録については、適宜インターネット接続履歴31より記録を消去するようになされている。
【0031】
さらにシステムコントローラ26は、ユーザーの選局により番組を一定時間以上視聴すると、図4に示す処理手順を実行することにより、番組視聴履歴32を更新する。すなわちシステムコントローラ26は、ステップSP5からステップSP6に移り、デマルチプレクサ27よりEPGを取得する。さらにシステムコントローラ26は、この取得したEPGより受信中の番組についての番組情報を取得する。
【0032】
システムコントローラ26は、続いてステップSP7に移り、この取得した番組情報を番組視聴履歴32に記録した後、ステップSP8に移ってこの処理手順を終了する。
【0033】
このようにしてシステムコントローラ26は、ユーザーが番組を視聴する毎に、この処理手順を繰り返して番組視聴履歴32を拡充させる。なおシステムコントローラ26は、このようにして番組視聴履歴32を拡充するにつき、一定の期間経過した過去の記録については、適宜番組視聴履歴32より記録を消去するようになされている。
【0034】
システムコントローラ26は、インターネット接続履歴31及び番組視聴履歴32を拡充更新すると共に、定期的に図5に示す処理手順を実行し、これによりインターネット接続履歴31及び番組視聴履歴32に記録された履歴より嗜好データベース33を拡充する。
【0035】
すなわちシステムコントローラ26は、ステップSP10からステップSP11に移り、ここでインターネット接続履歴31に記録されたテキストデータ、番組視聴履歴32に記録された番組情報より単語を切り出す。
【0036】
続いてシステムコントローラ26は、ステップSP12に移り、切り出した単語についてインターネット接続履歴31、番組視聴履歴32を検索することにより、インターネット接続履歴31、番組視聴履歴32におけるこの単語の出現頻度を検出する。続いてシステムコントローラ26は、ステップSP13に移り、この単語の出現頻度が所定値以上か否か判断し、ここで否定結果が得られると、ステップSP14に移る。
【0037】
ここでシステムコントローラ26は、インターネット接続履歴31に記録されたテキストデータ、番組視聴履歴32に記録された番組情報より全ての単語を切り出して処理したか否か判断し、ここで否定結果が得られると、ステップSP11に戻る。これによりシステムコントローラ26は、ステップSP11−SP12−SP13−SP14−SP11の処理手順を繰り返し、インターネット接続履歴31に記録されたテキストデータ、番組視聴履歴32に記録された番組情報より出現頻度の高い単語を検出する。
【0038】
この処理において、出現頻度が一定以上の単語が検出されると、システムコントローラ26は、ステップSP13において肯定結果が得られることにより、ステップSP13からステップSP15に移る。ここでシステムコントローラ26は、嗜好データベース33を検索することにより、既にこの単語を嗜好データベース(図5においては符号DBにより示す)33に登録済か否か判断する。
【0039】
ここで否定結果が得られると、システムコントローラ26は、ステップSP15からステップSP16に移り、この単語を嗜好データベース33に登録して、ステップSP14に移る。これに対して肯定結果が得られると、システムコントローラ26は、ステップSP15からステップSP14に移る。これによりシステムコントローラ26は、インターネット接続履歴31に記録されたテキストデータ、番組視聴履歴32に記録された番組情報より出現頻度の高い単語を検出し、ユーザーの趣味、嗜好を示すキーワードとしてこの検出した単語を嗜好データベース33に登録する。
【0040】
システムコントローラ26は、このようにしてインターネット接続履歴31に記録されたテキストデータ、番組視聴履歴32に記録された番組情報より、全ての単語を切り出して処理すると、ステップSP14で肯定結果が得られることにより、ステップSP17に移ってこの処理手順を終了する。
【0041】
なおシステムコントローラ26は、この嗜好データベース33への登録処理と平行して、嗜好データベース33に登録されたキーワードであって、一定期間以上、このキーワードに関連する番組がユーザーにより選択されない場合、嗜好データベース33からこの単語の登録を抹消する。これによりシステムコントローラ26は、徐々に変化するユーザーの趣味嗜好に対応するようになされている。
【0042】
かくしてシステムコントローラ26は、この一連の処理により、例えばインターネットにおいてユーザーが「Jリーグ」のホームページを頻繁にアクセスしている場合、この「Jリーグ」の単語を「サッカー」等の単語と共に嗜好データベース33に登録することになる。またユーザーが映画監督「黒沢明」の映画番組を頻繁に視聴している場合には、この「黒沢明」の単語を「映画」等の単語と共に嗜好データベース33に登録することになる。
【0043】
これに対して操作子Mの操作によりユーザーがこの受信端末21に特有の番組案内の動作モードを選択すると、システムコントローラ26は、図6に示す処理手順を実行し、嗜好データベース33に登録したキーワードを基準にしてユーザーが視聴する可能性の高い番組情報を優先的に表示する。
【0044】
すなわちシステムコントローラ26は、ステップSP20からステップSP21に移り、ここで嗜好データベース33に登録されたキーワードをワーキングエリアにロードする。続いてシステムコントローラ26は、ステップSP22に移り、ここでデマルチプレクサ27より取得したEPGによる番組情報より、今後放送される番組について単語を抽出する。
【0045】
続いてシステムコントローラ26は、ステップSP23に移り、この抽出した単語がキーワードと一致するか否か判断し、ここで否定結果が得られると、ステップSP25に移り、EPGの全番組情報について単語の抽出、キーワードとの一致判定の処理を実行したか否か判断し、ここで否定結果が得られると、ステップSP22に戻る。これによりシステムコントローラ26は、ステップSP22−SP23−SP24−SP22の処理手順を繰り返し、キーワードを含んでなる番組情報を検出する。
【0046】
すなわちシステムコントローラ26は、抽出した単語がキーワードと一致する場合、ステップSP23からステップSP25に移り、ここでこの一致した単語を有してなる番組情報をユーザーに提供する番組情報の候補に追加した後、ステップSP24に戻る。
【0047】
これによりシステムコントローラ26は、多くの番組の中から、番組情報にキーワードを有してなる番組を検出する。システムコントローラ26は、このようにしてEPGの全番組情報について、キーワードの有無を判定すると、ステップSP24において肯定結果が得られることにより、ステップSP26に移る。ここでシステムコントローラ26は、所定の番組案内の画面を表示し、この画面において、ステップSP25で登録した番組情報を表示した後、ステップSP27に移ってこの処理手順を終了する。
【0048】
ところでこのようにして表示される番組情報にあっては、ユーザーの趣味嗜好を反映しており、いわばユーザーの個人情報であるプライバシーに関する情報を提示することになる。このためシステムコントローラ26は、ユーザーの設定によりプライバシー保護の動作モードに設定されると、図7に示す処理手順を実行して図6について上述した番組情報を表示する。
【0049】
すなわちシステムコントローラ26は、ユーザーにより図6について上述した形態による番組情報の表示が指示されると、ステップSP30からステップSP31に移り、ここでユーザー認証の処理を実行する。ここでユーザー認証は、例えば操作子Mの操作により入力された暗証番号と事前に登録された暗証番号との一致不一致の判定により、また指紋照合、音声照合等により実行される。
【0050】
システムコントローラ26は、このユーザー認証により続くステップSP32において、このユーザーに関してインターネット接続履歴31又は番組視聴履歴32が登録されているか、また嗜好データベース33が構築されているか否か判断し、ここで肯定結果が得られるとステップSP33に移る。ここでシステムコントローラ26は、図6について上述した番組検索の処理を実行し、このユーザーに対して視聴する傾向の強い番組情報を選択的に表示した後、ステップSP34に移ってこの処理手順を終了する。
【0051】
これに対してユーザー認証によりステップSP32で否定結果が得られると、システムコントローラ26は、ステップSP32からステップSP35に移る。ここでシステムコントローラ26は、EPGによる一般的な番組情報を表示し、これによりユーザーの個人情報を秘密にして、ステップSP34に移る。
【0052】
(2)実施の形態の動作
以上の構成において、ディジタル衛星放送システム1においては(図2)、映像信号SV及び音声信号SAによる複数の番組、データ放送によるデータ等がデータ圧縮された後、EPG等と共に時分割多重化処理されて多重化ストリームが形成され、この多重化ストリームが周波数多重化されて衛星9にアップリンクされる。ディジタル衛星放送システム1においては、このようにして生成された放送波が衛星9によりダウンリンクされ、受信端末21により受信される。
【0053】
この受信端末21においては(図1)、モデム30を介してインターネットに接続され、各ホームページへのアクセス記録がホームページより取得したテキストデータと共にインターネット接続履歴31に記録される。これによりインターネットを情報源として、過去に取得した情報の履歴がインターネット接続履歴31に記録される(図3)。
【0054】
また番組を視聴すると、EPGより取得した番組情報が番組視聴履歴32に記録され(図4)、これによりディジタル衛星放送を情報源として、過去に取得した情報の履歴が番組視聴履歴32に記録される。
【0055】
さらに一定期間毎に、これらインターネット接続履歴31に記録されたテキストデータ、番組視聴履歴32に記録された番組情報が検索され、これらテキストデータ、番組情報に頻繁に出現する単語が嗜好データベース33にキーワード登録される(図5)。これによりユーザーが「Jリーグ」のホームページを頻繁にアクセスしている場合、この「Jリーグ」が「サッカー」等の単語と共に嗜好データベース33にキーワード登録され、またユーザーが映画監督「黒沢明」の映画番組を頻繁に視聴している場合には、この「黒沢明」の単語が「映画」等の単語と共に嗜好データベース33にキーワード登録され、これらにより嗜好データベース33にユーザーの趣味嗜好を示す単語がキーワード登録される。
【0056】
受信端末21では、ユーザーがこの受信端末21に特有の番組ガイドを指定すると、嗜好データベース33に登録されたキーワードによってEPGより得られる番組情報が検索され、このキーワードを含んでなる番組情報が選択的に表示される(図6)。これにより受信端末21においては、ユーザーの趣味嗜好に合致してなる、ユーザーが視聴する傾向の強い番組情報が選択的に提供される。従ってユーザーにおいては、自分の所望する番組を少ない選択枝の中から選択することになり、その分ディジタル衛星放送により多くの番組が提供される場合であっても、番組選択の負担が軽減される。
【0057】
またこのようにして番組情報を提供する際に、事前にユーザー認証し、その認証結果より嗜好データベース33を基準にした番組情報の提供と、番組情報の羅列による通常の番組情報の提供とで表示が切り換えられ(図7)、これによりユーザーの個人情報である趣味嗜好の傾向が秘密にされる。
【0058】
(3)実施の形態の効果
以上の構成によれば、インターネットとディジタル衛星放送とを情報源として過去に取得した情報の履歴よりユーザーの嗜好を判定し、この判定結果であるキーワードに基づいて番組情報を選択することにより、多チャンネルにより多くの番組が放送される場合等であっても、番組選択の負担を軽減することができる。
【0059】
またユーザー認証してこのような選択による番組情報を提供することにより、ユーザーの個人情報を秘匿してユーザーのプライバシーを保護することができる。
【0060】
(4)他の実施の形態
なお上述の実施の形態においては、単に選択した番組情報をモニタ装置により表示する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、通信回線網に接続されている点を生かしてインターネットメール等の電子メール、ポケットベルにより番組情報をユーザーに通知しても良く、また音声合成を利用して直接電話により通知してもよい。なおこのようにすれば不在のユーザーにも番組情報を通知することができる。
【0061】
また上述の実施の形態においては、1人のユーザーについて、履歴31、32を記録すると共にデータベース33を構築する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば複数のユーザーで1台の受信端末を共用する場合もあることにより、複数人のユーザーについて、履歴31、32を記録すると共にデータベース33を構築するようにしてもよい。
【0062】
また上述の実施の形態においては、ユーザー認証により嗜好データベースを基準にした番組情報の提供を中止する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えばパーソナルコンピュータ等の接続により嗜好データベース、履歴への直接のアクセスも考えられることにより、この場合もユーザー認証結果によりアクセスできるようにして個人情報を保護することができる。
【0063】
また上述の実施の形態においては、過去の履歴より嗜好データベース33を構築する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、操作子の操作等により直接嗜好データベースにキーワード登録できるようにしてもよい。
【0064】
また上述の実施の形態においては、ディジタル衛星放送の受信端末に本発明を適用する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、ケーブルテレビ放送、従来の地上波によるテレビジョン放送等の受信端末に広く適用することができる。
【0065】
また上述の実施の形態においては、EPGより番組情報を取得する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、インターネットを介して番組情報を提供するサーバーより番組情報を取得する場合、CD−ROM等の記録媒体を介して番組情報を取得する場合等に広く適用することができる。
【0066】
また上述の実施の形態においては、テレビジョン放送の受信端末に本発明を適用する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、音楽番組の受信端末等にも広く適用することができる。
【0067】
【発明の効果】
上述のように本発明によれば、過去の各種情報取得の履歴よりユーザーの嗜好を判定し、この判定結果に基づいて番組情報を選択することにより、多チャンネルにより多くの番組が放送される場合等であっても、番組選択の負担を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るディジタル衛星放送システムの受信端末を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るディジタル衛星放送システムを示すブロック図である。
【図3】図1の受信端末におけるインターネット接続履歴の処理の説明に供するフローチャートである。
【図4】図1の受信端末における番組視聴履歴の処理の説明に供するフローチャートである。
【図5】図1の受信端末における嗜好データベースの処理の説明に供するフローチャートである。
【図6】図1の受信端末における番組検索処理の説明に供するフローチャートである。
【図7】図1の受信端末におけるユーザー認証の説明に供するフローチャートである。
【図8】従来のディジタル衛星放送システムを示すブロック図である。
【符号の説明】
1、20……ディジタル衛星放送システム、11、21……受信端末、12……電話回線、26……システムコントローラ、31……インターネット接続履歴、32……番組視聴履歴、33……嗜好データベース

Claims (8)

  1. 番組を受信する受信装置において、
    提供される番組を受信する受信手段と、
    前記番組の番組情報を取得する番組情報取得手段と、
    過去に取得した情報の履歴を記録する履歴記録手段と、
    前記履歴記録手段に記録された履歴より得られるユーザーの嗜好に基づいて、今後提供される番組の前記番組情報より、ユーザーの視聴する傾向の強い番組の番組情報を前記ユーザーに提供する番組情報提供手段と、
    ユーザー認証手段とを備え、
    前記ユーザー認証手段の認証結果に基づいて、前記番組情報提供手段により前記番組情報を提供し、又は前記履歴記録手段にアクセス可能とする
    ことを特徴とする受信装置。
  2. 前記過去に取得した情報が、
    前記番組であり、
    前記履歴記録手段は、
    過去に視聴した前記番組の番組情報を、前記過去に取得した情報の履歴として記録する
    ことを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  3. 前記履歴より、過去に視聴した前記番組の番組情報に含まれる単語の出現頻度に基づいてキーワードを設定することにより前記ユーザーの嗜好が判定され、
    前記今後提供される番組の番組情報における前記キーワードの有無により、前記ユーザーの視聴する傾向の強い番組の番組情報が選択される
    ことを特徴とする請求項2に記載の受信装置。
  4. 所定の通信回線を介して各種サーバーにアクセスし、
    前記過去に取得した情報が、
    前記サーバーより取得した情報である
    ことを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  5. 前記履歴より、過去に取得した情報に含まれる単語の出現頻度に基づいてキーワードを設定することにより前記ユーザーの嗜好が判定され、
    前記今後提供される番組の番組情報における前記キーワードの有無により、前記ユーザーの視聴する傾向の強い番組の番組情報が選択される
    ことを特徴とする請求項4に記載の受信装置。
  6. 前記キーワードは、嗜好データベースに登録されて保持され、
    前記嗜好データベースに登録された前記キーワードの有無により、前記ユーザーの視聴する傾向の強い番組の番組情報が選択され、
    一定期間以上、対応する番組を視聴しない場合、前記嗜好データベースから対応する前記キーワードが削除される
    ことを特徴とする請求項3又は請求項5に記載の受信装置。
  7. 前記過去に取得した情報の履歴が、前記過去に一定時間以上視聴した前記番組の番組情報である
    ことを特徴とする請求項2に記載の受信装置。
  8. 情報を取得した時点から一定期間経過した過去の履歴を前記履歴記録手段から消去する
    ことを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
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