JP2004318475A - 情報提供システム及び情報提供方法、サーバ装置、端末装置、並びにコンピュータ・プログラム - Google Patents
情報提供システム及び情報提供方法、サーバ装置、端末装置、並びにコンピュータ・プログラム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】比較的受動的なユーザ操作に応じて、簡単且つ安全に、視聴中のテレビ番組や個人の嗜好に応じた情報提供や物販を行なう。
【解決手段】ユーザが現在視聴又は再生中の番組、視聴ユーザに関する固有ID情報、機器の固有ID情報をネットワーク上のサーバに暗号化送信手段などを用いて送信する。サーバは、番組関連情報、ユーザ関連情報、ユーザがあらかじめ登録しておいた情報を機器に送る。機器は、受信した情報を一旦格納し、場合に応じTV画面上にアイコンを表示し、情報があることをユーザに通知する。データ送受信はすべて自動で行なわれ、ユーザの関与を必要としない。
【選択図】 図2
【解決手段】ユーザが現在視聴又は再生中の番組、視聴ユーザに関する固有ID情報、機器の固有ID情報をネットワーク上のサーバに暗号化送信手段などを用いて送信する。サーバは、番組関連情報、ユーザ関連情報、ユーザがあらかじめ登録しておいた情報を機器に送る。機器は、受信した情報を一旦格納し、場合に応じTV画面上にアイコンを表示し、情報があることをユーザに通知する。データ送受信はすべて自動で行なわれ、ユーザの関与を必要としない。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワーク経由でユーザに情報提供や物販サービスを提供する情報提供システム及び情報提供方法、サーバ装置、端末装置、並びにコンピュータ・プログラムに係り、特に、比較的受動的なユーザ操作に応答して情報提供を行なう情報提供システム及び情報提供方法、サーバ装置、端末装置、並びにコンピュータ・プログラムに関する。
【0002】
さらに詳しくは、本発明は、ネットワークに接続されたテレビ受像機やビデオ機器を介して、リモコンなど簡単なインターフェース操作を用いた比較的受動的な操作に応じて情報提供を行なう情報提供システム及び情報提供方法、サーバ装置、端末装置、並びにコンピュータ・プログラムに係り、特に、比較的受動的なユーザ操作に応じて、簡単且つ安全に、視聴中のテレビ番組や個人の嗜好に応じた情報提供や物販サービスを行なう情報提供システム及び情報提供方法、サーバ装置、端末装置、並びにコンピュータ・プログラムに関する。
【0003】
【従来の技術】
昨今、情報処理や情報通信などのコンピューティング技術が飛躍的に向上し、コンピュータ・システムが広汎に普及してきている。さらに、コンピュータどうしを相互接続するネットワーク・コンピューティング技術に対する要望も高まってきている。ネットワーク接続環境下では、コンピュータ資源の共有や、情報の共有・流通・配布・交換などの協働的作業を円滑に行なうことができる。
【0004】
コンピュータ同士を相互接続するネットワークの形態は様々である。例えば、イーサネット(Ethernet)(登録商標)のような局所に敷設されたLAN(Local Area Network)や、さらには、ネットワーク同士の相互接続を繰り返し行った結果として文字通り世界規模のネットワークへ成長を遂げた「インターネット」(The Internet)などさまざまである。
特に最近では、常時接続や、ADSL(Asynchronous Digital Subscriber Line)やCATVを始めとする広帯域通信技術の普及により、インターネットの普及が進んでいる。
【0005】
インターネット上では、WWW(World Wide Web)、News、TELNET(TELetypewriter NETwork)、FTP(File Transfer Protocol)、Gopherなど、多数のサービスが公開されている。このうちWWWは、ハイパーリンク構造の情報空間を提供する広域情報検索システムであり、インターネットの爆発的な成長や急速な普及を遂げる最大の要因ともなっている。WWWシステム上では、テキスト、画像、音声などの各種メディアのコンテンツをハイテキスト形式で閲覧することができる。WWW上で扱われるハイパーテキスト情報は、HTML(Hyper Text Markup Language)と呼ばれるハイパーテキスト形式の記述言語で記述される。TCP/IPに従えば、これらHTMLドキュメントを始めとする各種の情報資源は、URL(Uniform Resource Locator)という形式の識別子によって特定され、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)プロトコルに従って転送することができる(周知)。そして、端末側では、WWWブラウザを用いてHTMLコンテンツをダウンロードして、画面上にWebページとして表示させることができる。
【0006】
インターネットやWWW技術は、単なる情報配信の手段としてのみならず、物販システムを始めとしてさまざまなビジネスの手段として利用されている。ところが、これらのシステムは主としてパーソナル・コンピュータ(PC)上で動作するものであり、テレビ画面上ではなく、コンピュータ・ディスプレイ上で情報表示を行なうものである。また、操作には、マウスとキーボードを用いるのが一般的であり、これらユーザ・インターフェースの操作には一定の習熟を必要とする。
【0007】
また、パーソナル・コンピュータ上で動作するWWWブラウザは、一般的に、ユーザの指示に従って動作するものであり、ユーザの操作なしに自動的にデータの送受信を行なうものではない。すなわち、ユーザの能動的動作をきっかけにしてすべてのやり取りを開始する。
【0008】
また、パーソナル・コンピュータからのサーバへのアクセスには、一般に固有のIDというものを持たないので、サーバ側からは、どの機器と接続しているのかの確認を取ることができない。擬似的に「クッキー(Cookie)」などのユーザを識別し管理する技術を用いて、機器固有の情報をもたせることが試みられている。例えば、物販サイトであるamazon.com (http://www.amazon.co.jp)などでは、ユーザ情報をサーバ側に記録しておき、単純な操作のみで物品の購入を行なうことができる仕組みを提供している(例えば、特許文献1を参照のこと)。例えば、顧客がWWWサイトで商品購入を行なった際に入力した指名やクレジット・カード番号、住所などの個人情報をシステム側に記憶しておき、2回目以降に商品購入を行なうときにはこれらの情報を入力しなくても、顧客は一度クリックするだけで済む。
【0009】
しかしながら、クッキー技術は、基本的には、ユーザ毎にカスタマイズされたサービスを提供するものであり、ユーザの識別機能としては補助的なものであり、なりすましや偽造の可能性を排除することはできない。
【0010】
また、優良顧客を認識した上で、顧客に特化した広告情報を低廉に効率的に配信可能な広告情報配信システムについて提案がなされている(例えば、特許文献2を参照のこと)。この広告情報配信システムでは、広告主の依頼に応じて、優良顧客に対し、ユーザの個人情報や履歴情報に基づいて顧客毎に個別の広告を配信する方法の最適化を行なうものであるが、ユーザの望む情報の管理や、ユーザの煩雑な操作をしない情報へのアクセス手段までは提供していない。具体的には、ユーザがテレビを視聴している場合などにおいて、視聴中の番組に関連した商品の広告情報を入手するためには、別途当該商品に関連する広告主の特定抽出や商品検索をユーザ自らが行なう必要がある。
【0011】
また、ネット家電としてのデジタル・テレビジョン受像機の利用を適切に管理するシステムについて提案がなされている(例えば、特許文献3を参照のこと)。このデジタル・テレビジョン受像機システムでは、ユニークなハードウェア・キーを用いて、テレビの使用者が複数いるうちの誰であるかをはっきりさせるためのものであるが、ネットワーク接続に関して機器毎にユニークなIDを用いて認証を行なうためのものではない。
【0012】
また、顧客が煩雑な設定をすることなく、当該顧客に対して必要な情報配信を行なうことのできるシステムについて提案がなされている(例えば、特許文献4を参照のこと)。このシステムによれば、顧客が煩雑な設定をすることなく、当該顧客に対して必要な情報配信を行なうことができるが、災害時に災害情報を顧客に提示するためのものであり、平常時に、テレビを軸にしたものではない。
【0013】
また、低スペックのインターネット端末に対しても信頼性の高いユーザ認証を行なうことができるユーザ認証システムについて提案がなされているが(例えば、特許文献5を参照のこと)、認証した結果をどう活用するかについては言及されていない。
【0014】
【特許文献1】
米国特許第5,690,411号明細書
【特許文献2】
特開2002−351923号公報
【特許文献3】
特開2002−325207号公報
【特許文献4】
特開2002−288202号公報
【特許文献5】
特開2002−222170号公報
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、比較的受動的なユーザ操作に応答して情報提供を行なうことができる、優れた情報提供システム及び情報提供方法、サーバ装置、端末装置、並びにコンピュータ・プログラムを提供することにある。
【0016】
本発明のさらなる目的は、ネットワークに接続されたテレビ受像機やビデオ機器を介して、リモコンなど簡単なインターフェース操作を用いた比較的受動的な操作に応じて情報提供を行なうことができる、優れた情報提供システム及び情報提供方法、サーバ装置、端末装置、並びにコンピュータ・プログラムを提供することにある。
【0017】
本発明のさらなる目的は、比較的受動的なユーザ操作に応じて、簡単且つ安全に、視聴中のテレビ番組や個人の嗜好に応じた情報提供や物販を行なうことができる、優れた情報提供システム及び情報提供方法、サーバ装置、端末装置、並びにコンピュータ・プログラムを提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段及び作用】
本発明は、上記課題を参酌してなされたものであり、その第1の側面は、ネットワーク経由で情報提供サービスを行なう情報提供システムであって、
ユーザ端末を使用する各ユーザについてのユーザ情報を蓄積するユーザ情報蓄積手段と、
ユーザに提供する情報の素材を蓄積する提供情報素材蓄積手段と、
ネットワーク接続されるユーザ端末からユーザが視聴している番組の識別情報、ユーザ識別情報、端末識別情報を取得する視聴関連情報取得手段と、
前記ユーザ端末から送られてきたユーザ識別情報に基づいて前記ユーザ情報蓄積手段から該当するユーザ情報を取得するユーザ情報取得手段と、
前記の取得されたユーザ情報に基づいて、前記提供情報素材蓄積手段を利用してユーザに提供するデータを生成する提供データ生成手段と、
前記提供データを前記ユーザ端末に送信し、ユーザに提示する情報提示手段と、を具備することを特徴とする情報提供システムである。
【0019】
但し、ここで言う「システム」とは、複数の装置(又は特定の機能を実現する機能モジュール)が論理的に集合した物のことを言い、各装置や機能モジュールが単一の筐体内にあるか否かは特に問わない。
【0020】
ここで、前記提供情報素材蓄積手段は、例えば、ユーザの視聴に供される番組に関連する情報や番組に関連する物品販売情報を蓄積する番組情報データベースと、視聴番組とは直接関連のない一般的な情報を蓄積する一般情報データベースなどを備えている。
【0021】
そして、前記提供データ生成手段は、ユーザ情報に含まれるユーザの嗜好情報に基づいて番組情報データベース段及び一般情報データベースに蓄積されている情報からユーザの嗜好に適合する提供データを生成する第1の提供データ生成手段と、ユーザが視聴している番組の識別情報に基づいて番組情報データベースから取得された番組関連情報、物品販売情報に基づいて提供データを生成し、このうちユーザ情報に適合しないものを削除する第2の提供データ生成手段と、ユーザが視聴している番組とは直接関連しない一般情報を一般情報データベースから取得し、このうちユーザの要求に適合する提供データを生成する第3の提供データ生成手段と、前記第1乃至第3の提供データ生成手段により生成された提供データを合成して前記ユーザ端末への送信データを生成する送信データ合成手段を備えている。
【0022】
ここで言うユーザ端末とは、例えばテレビ受像機やテレビ放送を録画再生するビデオ録画再生装置など、ユーザが番組を視聴又は再生することができる機器のことであり、ネットワークに接続されていることを前提とする。
【0023】
本発明に係る情報提供システムによれば、ユーザが現在視聴又は再生中の番組、及び視聴しているユーザそれぞれに関する固有ID情報、機器に関する固有ID情報が、ユーザの意識的な操作とは無関係に、ユーザ端末からネットワーク上のサーバに暗号技術などを用いて、第三者に盗み見されることなく安全に送信される。これに対し、サーバは、その番組に関連する情報や、ユーザに関連する情報、ユーザがあらかじめ希望登録しておいた情報を機器に送る。サーバは、サーバ側のデータベース上に、ユーザの過去の視聴履歴、嗜好情報、居住地域、電子的な番組情報(EPG)などを格納しており、それらの情報に基づき、ユーザにとって必要、あるいは、役に立つと思われる情報を選択して送信することができる。
【0024】
また、前記のユーザに提供するデータに、さらなる情報へのアクセス手段を含めることができる。このような場合、前記情報提示手段は、前記ユーザ端末上でのユーザからの要求に応じて又は自動的にアクセス手段を抽出し、さらなる情報の取得及びユーザへの提示を行なうようにすることができる。
【0025】
ユーザ端末側では、サーバが提供される情報を受信すると一旦メモリ、ディスクなどに格納し、場合に応じてテレビ画面上にアイコンなどの表示形態で、提供された情報があることをユーザに通知する。すべてのデータ送受信は、自動的に行なわれ、ユーザが関与したりユーザが意識的な操作を行なったりする必要がない。また、送受信するデータは、ユーザが選択可能であること、場合によっては一切送受信を行なわないことも可能である。
【0026】
また、提供された情報があること、さらなる情報の取得を要求するアクセス手段をアイコンなどの表示形態をとることにより、ユーザが視聴、再生中の番組鑑賞を妨げない。表示形態を数種類の中からユーザが選択可能であり、場合によっては、一切表示を行なわないことも可能である。アイコンにユーザが興味を持った場合、そのアイコンの選択操作を行なうことにより、そのアイコンに関する詳細な情報を機器はサーバから取得し、表示する。
【0027】
また、前記情報提示手段は前記ユーザ端末上の汎用WWWブラウザを用いて構成することができる。
【0028】
すなわち、ユーザ端末上で提供情報の画面表示を行なう際、汎用のWWWブラウザを用いることにより、表示に係るアプリケーション・プログラム開発を共通化し、コストを低減できる。また、サーバは、情報を送信する際、汎用のhtml形式及びjavascriptなどのスクリプト言語を用いることにより、PC用表示画面との共通化を図れ、開発コストを低減できる。
【0029】
リモコンなどの簡易でユーザが操作に慣れている入力デバイスを用いて、htmlのリンクをたどり、番組に関連する、あるいは、ユーザが希望した情報に自由にアクセスすることができる。ユーザは、WWWブラウザの汎用的な機能を用いて、物品、サービスの購入を行なうことができる。
【0030】
サーバ側が送信するhtmlの構成を工夫することにより、ユーザの操作を上下左右のカーソル・ボタン、決定ボタン、戻るボタンなど、一般的なリモコン上にすでにあるボタンのみで操作可能になる。これは、すなわち、マウス、キーボードなどの入力手段がなくても、ユーザはスムーズに操作可能であるということである。
【0031】
また、サーバ側にあらかじめ蓄積してある居所、物品送り先、金銭支払い手段などの情報を使用することにより、物販の際、ユーザは逐一詳細情報を入力する必要がない。また、送信した機器に関する固有ID情報を利用することにより、機器の認証を行なうことができ、サーバ側としても相手が誰であるかが判り、なりすましや偽造を防ぐことができ、安全に取引を行なうことができる。
【0032】
また、本発明の第2の側面は、ネットワーク経由で情報提供サービスを行なうための処理をコンピュータ・システム上で実行するようにコンピュータ可読形式で記述されたコンピュータ・プログラムであって、
ユーザ端末を使用する各ユーザについてのユーザ情報をユーザ情報データベースに蓄積するユーザ情報蓄積ステップと、
ネットワーク接続されるユーザ端末からユーザが視聴している番組の識別情報、ユーザ識別情報、端末識別情報を取得する視聴関連情報取得ステップと、
前記ユーザ端末から送られてきたユーザ識別情報に基づいて前記ユーザ情報データベースから該当するユーザ情報を取得するユーザ情報取得ステップと、
前記の取得されたユーザ情報に基づいて、ユーザに提供する情報の素材を蓄積している提供情報素材データベースを利用してユーザに提供するデータを生成する提供データ生成ステップと、
前記提供データを前記ユーザ端末に送信し、ユーザに提示する情報提示ステップと、を具備することを特徴とするコンピュータ・プログラムである。
【0033】
本発明の第2の側面に係るコンピュータ・プログラムは、コンピュータ・システム上で所定の処理を実現するようにコンピュータ可読形式で記述されたコンピュータ・プログラムを定義したものである。換言すれば、本発明の第2の側面に係るコンピュータ・プログラムをコンピュータ・システムにインストールすることによって、コンピュータ・システム上では協働的作用が発揮され、本発明の第1の側面に係る情報提供システムと同様の作用効果を得ることができる。
【0034】
本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する本発明の実施形態や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳解する。
【0036】
図1には、本発明の一実施形態に係るビデオ録画再生装置のハードウェア構成を模式的に示している。このビデオ録画再生装置は、番組放送を受信可能なチューナ、ビデオ・コンテンツとビデオ・コンテンツのデータベースを保管し得るストレージ、ネットワーク上の他者と情報送受信可能な通信装置を基本構成要素として備えている。
【0037】
図示の例では、このビデオ録画再生装置は、チューナ1と、音声信号処理回路2と、映像信号処理回路3と、MPEG(Moving picture Experts Group)エンコーダ/デコーダ/バッファVRAM6と、広帯域ネットワーク・インターフェース7と、モデム8と、リモコン受光部9と、リモコン10と、CPU(Central Processing Unit)11と、一時記憶用RAM(Random Access Memory)12と、永続データ用ROM(Read Only Memory)13と、不揮発性RAM14と、ストレージ15と、キーボード16と、マウス17と、時計18を備えている。音声信号処理回路2及び映像信号処理回路3には、通常、スピーカ4やディスプレイ5などの再生出力装置が外部接続されている。また、キーボード16やマウス17は、他のユーザ入力装置で代用することも可能である。
【0038】
CPU11は、当該ビデオ録画再生装置全体の動作を統括的にコントロールするメイン・コントローラであり、オペレーティング・システム(OS)が提供する実行環境下でアプリケーション・プログラムを実行する。CPU11は、バス19を介して各部に相互接続されている。
【0039】
RAM12は、書き込み可能な半導体メモリ装置で構成され、例えばOSやアプリケーション・プログラムなどを展開したり、プログラム実行時の作業データを一時的に格納したりするために使用される。
【0040】
ROM13は、保持データが恒久的に書き込まれた読み出し専用メモリであり、例えば当該ビデオ録画再生装置の電源投入時の自己診断プログラムや、ハードウェア操作用のコード、ブートストラップ・モジュール(OS起動のためのモジュール)などが格納されている。
【0041】
不揮発性RAM14には、例えば、当該ビデオ録画再生装置のハードウェア・セット固有のID情報や、ユーザのID情報、ユーザの居住している地域情報などが格納される。また、これらの情報は、ストレージ15に格納することができ、この場合は不揮発性RAM14を省略することができる。
【0042】
ストレージ15は、例えばハード・ディスク装置(HDD)や書き換え可能なDVDディスクなどで構成され、ビデオ・コンテンツの蓄積や、ビデオ・コンテンツ録画時の情報データ(放送日時やチャンネルなど)を保管するために使用される。また、ストレージ15の他の用途として、オペレーティング・システム(OS)やアプリケーション・プログラム、ネットワーク接続プログラム(汎用のウェブ・ブラウザ)などの実行プログラムのインストールや、アプリケーション・プログラム固有データの保存に使用される。但し、OSやアプリケーション・プログラムは、ストレージ15ではなくROM13に格納しておいてもよい。
【0043】
ROM13、不揮発性RAM14、又はストレージ15には、機器固有のID情報が工場出荷時に書き込まれており、この情報をユーザが変更することができないよう、安全に保護されている。ID情報は、必要に応じて、ソフトウェアから利用可能になっている。また、不揮発性RAM14あるいはストレージ15には、ユーザ固有のID情報が機器の初期設定時に書き込まれている。ID情報は必要に応じて、ソフトウェアから利用可能になっている。
【0044】
このビデオ録画再生装置は、電源がオフの状態からオンになったとき、ROM13とストレージ15に格納されているブートストラップ・モジュール(OS起動のためのモジュール)、OS、アプリケーション・プログラムが必要に応じてRAM12上のメモリ空間に展開され、CPU11によって実行される。
【0045】
ユーザは、リモコン10、あるいはキーボード16やマウス17などのユーザ入力装置を使って、当該ビデオ録画再生装置を操作することができる。リモコン10による操作指令は、リモコン受光部9によって受信され、バス19経由でCPU11に転送される。また、キーボード16やマウス17による操作指令も同様にCPU11に転送される。CPU11は、これら入力装置から送られた操作指令を処理して、ビデオ録画再生装置の動作を決定する。
【0046】
ディスプレイ5には、オンエア中又は録画再生の映像以外に、ユーザ操作用のGUI(Graphical User Interface)画面が表示される(後述)。例えば、再生可能なビデオ・コンテンツ一覧などが表示される。このような場合、CPU11でGUI処理プログラムが実行され、バッファVRAM6に表示用イメージが生成され、映像信号処理回路3を経由してディスプレイ5に出力される。したがって、ユーザは、ディスプレイ5を経由して、機器の状態や可能な操作を知ることができる。但し、すべての操作一覧がディスプレイ5に表示される訳ではない。
【0047】
オンエア番組を視聴する際、チューナ1で映像並びに音声波や番組情報(EPG:Electric Program Guide)、番組内部に関する情報(メタデータ)を受信する。そして、CPU11の制御下で、音声信号処理回路2及び映像信号処理回路3により音声信号及び映像信号が復調されて、スピーカ4及びディスプレイ5から外部出力される。
【0048】
番組を録画する際は、チューナ1で映像/音声波や番組情報(EPG)、番組内部に関する情報(メタデータ)を受信し、MPEGエンコーダ6で、映像、音声をデジタル圧縮処理し、CPU11の制御下でストレージ15に格納される。映像、音声のみならず、番組情報(EPG)、録画開始時刻や、チャンネル、番組内部に関する情報(メタデータ)も合わせて格納される。ストレージに格納される際、一時的データ格納場所としてRAM12が使用されてもよい。
【0049】
また、番組を録画する際、映像信号、音声信号の他に、録画される番組のEPG情報、録画開始時刻や録画する時間の長さ、チャンネル、番組の属するジャンル、番組内部に関する情報(メタデータ)なども併せてストレージ15に記録する。ここで言うメタデータは、具体的には、番組内のインデックス(ある時刻と、その時刻に関するコメント、アイコンを組にした、番組内のしおりのようなもの)や、番組内のセグメント(開始時刻、終了時刻、コメント、アイコンを組にした、番組内の一部分、ハイライト・シーンなど)や、1つ以上の番組内のセグメント、コメント、アイコンからなるストーリ、それ以外の番組に関する情報などである。また、これらの情報は、不揮発性RAM14に記録されてもよい。
【0050】
本実施形態に係るビデオ録画再生装置は、オンエア番組の視聴とその録画を同時に行なうこともできる。この場合、チューナ1で受信した放送波をMPEGエンコーダ6と、音声信号処理回路2と、映像信号処理回路3にそれぞれ出力することになる。
【0051】
録画した番組を再生する際は、CPU11の制御下でストレージ15から圧縮された映像並びに音声データがMPEGデコーダ6に転送され、MPEGデコーダ6でデコードされた後、音声信号処理回路2及び映像信号処理回路3で復調され、スピーカ4並びにディスプレイ5で外部出力される。ここで、ストレージ15からMPEGデコーダ6にデータ転送される際、一時記憶領域としてRAM12が使用されてもよい。また、MPEGデコーダ6で圧縮データを展開する際、一時記憶領域としてバッファVRAM6が使用されてもよい。
【0052】
番組再生中は、どのコンテンツを再生しているか、現在、どの時刻部分を再生しているかなどの情報はCPU11によって管理され、一時的にRAM12上に記録される。また、再生に際して、利用している番組内部に関する情報(メタデータ)に関する情報もCPU11によって管理され、一時的にRAM12上に記録される。
【0053】
オンエア番組を視聴している際も、チューナ1から取得した再生中のチャンネル情報は、CPU11によって管理される。また、システム時計18から取得される実時刻も、CPU11によって管理される。
【0054】
モデム8は、公衆電話回線に接続され、当該ビデオ録画再生装置と外部ホストとの通信を実現する。モデム8は、OSやアプリケーション・プログラムの更新情報の受信や、視聴者から放送局やデータ・サーバなどへのデータ送信に用いられる。前述のチューナ1で得られる番組内部に関する情報(メタデータ)を、モデム8を介して受信してもよい。
【0055】
広帯域ネットワーク・インターフェース7は、例えばDSL(DigitalSubscriber Line)やCATV、光ファイバーなどの広帯域ネットワークに接続され、当該ビデオ録画再生装置と外部ホストとの通信を実現する。広帯域ネットワーク・インターフェース7は、OSやアプリケーション・プログラムの更新情報の受信や、視聴者から放送局やデータ・サーバなどへのデータ送信に用いられる。前述のチューナ1で得られる番組内部に関する情報(メタデータ)を広帯域ネットワーク・インターフェース7によって受信してもよい。
【0056】
モデム8や広帯域ネットワーク・インターフェース7を利用してインターネットなどのネットワークと情報の送受信を行なうために、ビデオ録画再生装置はウェブ・ブラウザなどの汎用のアプリケーション・プログラムを搭載している。すなわち、これらのアプリケーション・プログラムは、ストレージ15、あるいはROM13や不揮発性RAM14に格納され、適宜RAM12上のメモリ空間に展開して実行される。
【0057】
本実施形態に係るビデオ録画再生装置は、ネットワーク経由でユーザに対しリモコンなど簡単なインターフェース操作を用いた比較的受動的な操作に応じて情報提供や物販サービスを提供することができる。図2には、番組を視聴又は再生するユーザに対してネットワーク経由での情報提供並びに物販サービスを実施するサーバ・システムの構成を模式的に示している。
【0058】
ネットワーク接続対応ビデオ録画装置201は、図1に示した構成を備えている。そして、サーバ・システム203は、ネットワーク接続対応ビデオ録画装置201と相対して、情報のやり取りを行なうためのものであり、公衆ネットワーク回線(インターネット)202を介してネットワーク対応ビデオ録画装置201と接続されている。
【0059】
サーバ・システム203は、WWWサーバ・ソフトウェア204と、提供情報生成ソフトウェア並びに物販情報生成ソフトウェア205、データベース管理ソフトウェア206と、ユーザ情報データベース207と、番組情報(EPG)データベース208、地域依存、一般情報データベース209とから構成される。
【0060】
WWWサーバ・ソフトウェア204は、ネットワークとのインターフェースを取るためのものであり、apacheやWebLogicなどの製品が一般に知られている。
【0061】
提供情報生成ソフトウェア並びに物販情報生成ソフトウェア205は、一般に「専用アプリケーション・ソフトウェア」と呼ばれるものであり、本発明の目的に特化して作成するものである。このソフトウェア205は、WWWサーバ・ソフトウェア204から、機器情報、ユーザ情報、現在視聴、再生中の番組情報などを受け取り、それに基づき、データベース管理ソフトウェア206から、ユーザの嗜好情報、番組表情報、ユーザに関連する情報を抽出し、ユーザに提供すべき情報を生成し、WWWサーバ・ソフトウェア204に送る。
【0062】
データベース管理ソフトウェア206は、データベースに格納された情報に容易にアクセスできるようにするためのものであり、OracleやInformixなどの製品が一般に知られている。
【0063】
ユーザ情報データベース207には、ユーザの氏名、住所、電話番号、課金手段、嗜好情報、過去の視聴履歴などが格納されている。
【0064】
番組情報(EPG)データベース208には、地域毎の地上波、BS、BSデジタル、CS放送の番組に関する情報、及び番組の内容に関する情報、番組に関連する情報へのアクセス手段、番組に関連する物販情報が過去、現在、未来にわたって格納されている。
【0065】
地域依存、一般情報データベース209には、地域毎の天気予報、物販商品情報、占い、ニュースといった、放送番組とは直接関係のない情報が、過去、現在、未来にわたって格納されている。
【0066】
サーバ・システム203の構成は、一般的なものであり、現在、広く用いられているものである。但し、サーバ・システム203は単一のホスト装置で構成される必要はなく、ネットワーク接続される複数のサーバ・マシン間の協働的動作によって実現することもできる。
【0067】
図3には、本実施形態に係るネットワーク情報提供、物販サービスを実現するためのユーザと機器とサーバ間で行なわれる動作シーケンスを示している。ホスト装置間やり取りには、公知のhttpプロトコルを使用することができるが、勿論、他のプロトコルを使用してもよい。
【0068】
ユーザによるビデオ・ライブ視聴の機器操作(P301)をきっかけとして、ビデオ録画再生機器201は自動的にサーバ203へのログインを行なう(P302)。このとき、機器ID情報、ユーザID情報がビデオ録画再生機器201からサーバ203にSSL(Secure Socket Layer)などの既知の暗号技術、送信プロトコルを用いて送られる。機器ID情報、ユーザID情報は、端末機機内に暗号技術等を用いて安全に格納されている。この際、ユーザは、ログイン動作を指示する必要も、ログイン動作を意識する必要もない。また、機器操作(P301)は、ユーザ操作をきっかけとせずとも、例えば、一定間隔を置くものであってもよい。
【0069】
サーバ203へログインした後、ビデオ録画再生機器201は、現在、視聴中又は再生中の番組情報を機器内で収集する(P303)。
【0070】
そして、視聴中又は再生中の番組情報を機器内で収集した後、ビデオ録画再生機器201は、サーバ203に対して、ユーザが現在どの番組を視聴中又は再生中であるかを送信する(P304)。送信する情報には、チャンネル、放送中の番組の場合には、現在時刻、録画再生中の番組の場合には、録画時刻、番組名、視聴回数、等が含まれる。
【0071】
サーバ203は、P302で送られたユーザ情報や機器情報、P303で送られた番組情報を基に、ユーザ・データベース、番組情報データベース、一般情報データベースを検索し、現在視聴中の番組に応じた情報、現在視聴中の番組に関連する物販情報、ユーザがあらかじめ要求登録しておいた天気予報などの情報、ユーザの嗜好情報に応じた個人別の情報、及び、それらの見出し(一覧)、さらに詳しい情報へのアクセス手段情報を生成する(P305)。
【0072】
サーバ203は、生成した情報の一覧を、ビデオ録画再生機器201に送信する(P306)。
【0073】
ビデオ録画再生機器201側では、受信した情報の一部をアイコンなどの形式でテレビ画面上に表示し(P307)、ユーザに提示する。
【0074】
ユーザは、提示されたアイコン情報に興味を持ち、さらに詳しい情報を知りたいと感じた場合(P317)、ビデオ録画再生機器201に対して詳細の表示を要求する(P308)。
【0075】
ビデオ録画再生機器201は、サーバ203から受信した情報の詳細をユーザに提示する(P309)。そして、ユーザがさらに興味を持った場合(P318)、機器に対して更なる詳細の取得を要求する(P310)。
【0076】
ビデオ録画再生機器201は、ユーザからの要求を受けると、サーバから受信した情報をより詳細に提示するために、テレビ画面をWWWブラウザ全画面(後述)に切り替える(P311)。同時に、サーバ203から受信した情報からさらなる情報へのアクセス手段を抽出し、サーバ203にデータ取得要求を行なう(P312)。
【0077】
サーバ203は、ビデオ録画再生機器201からの要求の種類に応じて、さらに詳しい番組関連情報を機器に送信する(P313)。そして、ビデオ録画再生機器201は、サーバ203から受信した情報を、WWWブラウザを利用してユーザに提示する(P314)。
【0078】
サーバ203は、ビデオ録画再生装置からの要求の種類に応じて、例えば、番組内で使用した家具の販売情報を機器に送信する(P315)。
【0079】
ビデオ録画再生機器201は、サーバ203から受信した情報を、WWWブラウザを利用してユーザに提示する(P316)。ユーザは、ブラウザ画面上に提示された商品に興味を持った場合、一般的なネットショッピングの要領で、購入手続きを行なうことができる。但し、P302において、ユーザのID情報、機器ID情報を送信してあり、サーバ203は、どのユーザと接続中であるかを知っているので、商品の送付先、支払手段などの既定値をユーザに提示することができる。したがって、ユーザは、既定値で満足な場合には、送付先、支払手段などを逐一入力する必要はない。なお、ユーザの個人情報、機密情報に該当する情報を送受信する際には、適宜、SSLなどの既存の暗号技術、送信技術を用いて、安全に行なう。
【0080】
図4には、本実施形態に係るサーバ・システム203において、ユーザに提示する情報を生成するための処理手順をフローチャートの形式で示している。
【0081】
まず、ユーザIDと機器IDをビデオ録画再生装置201(若しくはその他の形態のユーザ端末)から取得する(ステップS1)。
【0082】
次いで、取得したユーザIDに関連するユーザ情報をユーザ情報データベース207から取得する(ステップS2)。
【0083】
次いで、ユーザの視聴中の番組情報をビデオ録画装置201から取得する(ステップS3)。そして、取得した番組情報に関連する情報、物品販売情報をEPGデータベース208から取得する(ステップS4)。
【0084】
次いで、視聴中の番組とは直接関係しない一般情報を、一般情報データベース209から取得する(ステップS5)。
【0085】
次いで、ステップS2で取得したユーザの嗜好情報に基づき、EPGデータベース208の情報と一般情報データベース209から、ユーザにとって望ましいと思われるデータを生成する(ステップS6)。
【0086】
次いで、ステップS3、ステップS4で取得した番組関連情報に基づき、ユーザに送付すべきデータを生成する(ステップS7)。
【0087】
次いで、ステップS7で生成したデータのうち、ステップS2で取得したユーザの嗜好情報に合致しないものを削除する(ステップS8)。
【0088】
次いで、ステップS5で取得した一般データの中から、ステップS2で取得したユーザの要求したデータに合致する情報を生成する(ステップS9)。
【0089】
ここで、上記のステップS6、S7、S9は順不同に、あるいは同時並行に実行されてもよい。
【0090】
次いで、ステップS6、S8、S9で生成した情報をマージする(ステップS10)。
【0091】
次いで、ステップS2で取得したユーザの設定情報などに基づき、ビデオ録画再生機器201に送信すべきデータの総量を調整する。
【0092】
図5には、ビデオ録画再生装置201において、テレビ画面上でユーザにアイコンを表示した様子を示している。
【0093】
同図に示す例では、画面を逆“L”字型に区切り、この逆L字型の領域にサーバ201から提供される情報を提示するとともに、残りの表示領域でテレビ映像又はビデオ再生映像を縮小して映している。これにより、ユーザが現在行なっているテレビ視聴を妨げることなく、付加的な情報を提供することができる。テレビ画面の縮小度、情報の提示の仕方をユーザが選択することも可能である。また、画面を咲いて表示される付加的な情報を「邪魔」であると感じた場合には、表示を取りやめることも可能である。
【0094】
図5に示す例では、画面右側に配置された垂直方向に縦長の領域22には、現在ユーザが視聴している番組と関連しない、ユーザの要求した情報を提示している。例えば、各地の天気予報や、現在の株価といったものである。これらは、あらかじめユーザが要求登録してあるものである場合や、あるいは、それ以外にサーバ203が送ってきた一般情報である場合がある。
【0095】
また、画面下側に配置された水平方向に横長の領域21には、現在ユーザが視聴している放送番組又は録画番組に関連する情報を提示している。図5に示す例では、現在、桜に関する番組を視聴中である場合、桜の名所である奈良県の吉野へのツアーの紹介(物販)や、桜に関する知識へのリンク(情報提供)などを提示している。
【0096】
ユーザは、リモコンなどの操作が容易な入力デバイスを用いて、画面上のアイコンを選択することによって、該当するアクセス手段が起動し、さらに詳しい情報を得ることができる。
【0097】
ここで、ユーザは、視聴中の番組に最も感心があるという前提の下で、ユーザが視聴中の番組に関連しない情報を表示するためのアイコンを、ユーザが視聴中の番組に関連する情報を表示するためのアイコンよりも小さく表示するようにしてもよい。勿論、ユーザ自身がアイコンの表示形態を任意に設定できるようにしても良い。
【0098】
図5に示したユーザ・インターフェース全体として、ユーザに対し、受信した放送番組(あるいは再生中の番組)の視聴と並行して、現在提供可能な情報の一覧を提示する。そして、ユーザは、必要に応じて、トピックを選択し、より深く情報にアクセスする、物品を購入する、あるいは表示を取り止めるなど任意の操作をすることができる。また、以上説明してきた情報提示動作そのものを、ビデオ録画再生機器201のユーザ設定として停止することも任意である。
【0099】
[追補]
以上、特定の実施形態を参照しながら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施形態の修正や代用を成し得ることは自明である。
【0100】
本明細書中では本発明に係るネットワーク情報提供、物販サービスを実施できる機器構成としてネットワーク接続可能なビデオ録画再生装置を例示したが、これ以外に、ネットワーク接続可能なテレビ受信装置、あるいは、ネットワーク接続可能なビデオ録画再生装置を内蔵したテレビ受信装置であっても本発明を適用することは可能である。
【0101】
要するに、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、本明細書の記載内容を限定的に解釈するべきではない。本発明の要旨を判断するためには、冒頭に記載した特許請求の範囲の欄を参酌すべきである。
【0102】
【発明の効果】
以上詳記したように、本発明によれば、比較的受動的なユーザ操作に応答して情報提供を行なうことができる、優れた情報提供システム及び情報提供方法、サーバ装置、端末装置、並びにコンピュータ・プログラムを提供することができる。
【0103】
また、本発明によれば、ネットワークに接続されたテレビ受像機やビデオ機器を介して、リモコンなど簡単なインターフェース操作を用いた比較的受動的な操作に応じて情報提供を行なうことができる、優れた情報提供システム及び情報提供方法、サーバ装置、端末装置、並びにコンピュータ・プログラムを提供することができる。
【0104】
また、本発明によれば、比較的受動的なユーザ操作に応じて、簡単且つ安全に、視聴中のテレビ番組や個人の嗜好に応じた情報提供や物販を行なうことができる、優れた情報提供システム及び情報提供方法、サーバ装置、端末装置、並びにコンピュータ・プログラムを提供することができる。
【0105】
本発明によれば、機器に関する情報、ユーザに関する情報、現在視聴中の放送番組、録画再生番組に関する情報に基づいて、サーバ側がユーザにとって有用であると思われる情報を自動的に生成し、テレビとリモコンという一般的なユーザ・インターフェースを用いて、ユーザに分かり易く、操作し易く提示することができる。
【0106】
また、本発明によれば、従来、ただ受動的に「見る」ためだけのものであったテレビ視聴に、双方向性、パーソナライズ性を持たせることができる。
【0107】
また、本発明によれば、従来、情報過多気味であり、パーソナル・コンピュータに接続されているキーボード、マウスといったユーザ・インターフェースを用いて操作しても本当に必要な情報にたどり着くことがなかなか難しいWWW閲覧に、「個人の嗜好」といったパラメータを導入し、リモコンの操作のみで、ユーザの欲する情報に容易にたどり着くことができるようになる。
【0108】
また、本発明に係るネットワーク情報提供、物販サービス機能を、CE(Consumer Erectronics)機器に固有のIDを埋め込むことによる、個体認証の仕組みを取り入れることにより、従来のネットサービスでは成しえなかった、売り手と買い手の双方に安全で簡単な物品の取引を実現することができる。
【0109】
すなわち、本発明によれば、テレビ視聴を軸にした、新しいネットワーク・サービスの枠組み、ひいては、新しいテレビ・ライフ・スタイルを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るビデオ録画再生装置のハードウェア構成を模式的に示した図である。
【図2】ネットワーク経由での情報提供並びに物販を実施するサーバ・システムの構成を模式的に示した図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るネットワーク情報提供、物販サービスを実現するためのユーザと機器とサーバ間で行なわれる動作シーケンスを示した図である。
【図4】サーバ・システム203において、ユーザに提示する情報を生成するための処理手順を示したフローチャートである。
【図5】サーバ・システム203において、ユーザに提示する情報を生成するための処理手順を示したフローチャートである。
【符号の説明】
1…チューナ
2…音声信号処理回路
3…映像信号処理回路
4…スピーカ
5…ディスプレイ
6…MPEGエンコーダ/デコーダ/VRAM
7…広帯域ネットワーク・インターフェース
8…モデム
9…リモコン受光部
10…リモコン
11…CPU
12…RAM
13…ROM
14…不揮発性RAM
15…ストレージ
16…キーボード
17…マウス
18…時計
19…バス
20…テレビ、ビデオ映像を表示する領域
21…番組関連情報を表示する領域
22…番組と関連しない情報を表示する領域
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワーク経由でユーザに情報提供や物販サービスを提供する情報提供システム及び情報提供方法、サーバ装置、端末装置、並びにコンピュータ・プログラムに係り、特に、比較的受動的なユーザ操作に応答して情報提供を行なう情報提供システム及び情報提供方法、サーバ装置、端末装置、並びにコンピュータ・プログラムに関する。
【0002】
さらに詳しくは、本発明は、ネットワークに接続されたテレビ受像機やビデオ機器を介して、リモコンなど簡単なインターフェース操作を用いた比較的受動的な操作に応じて情報提供を行なう情報提供システム及び情報提供方法、サーバ装置、端末装置、並びにコンピュータ・プログラムに係り、特に、比較的受動的なユーザ操作に応じて、簡単且つ安全に、視聴中のテレビ番組や個人の嗜好に応じた情報提供や物販サービスを行なう情報提供システム及び情報提供方法、サーバ装置、端末装置、並びにコンピュータ・プログラムに関する。
【0003】
【従来の技術】
昨今、情報処理や情報通信などのコンピューティング技術が飛躍的に向上し、コンピュータ・システムが広汎に普及してきている。さらに、コンピュータどうしを相互接続するネットワーク・コンピューティング技術に対する要望も高まってきている。ネットワーク接続環境下では、コンピュータ資源の共有や、情報の共有・流通・配布・交換などの協働的作業を円滑に行なうことができる。
【0004】
コンピュータ同士を相互接続するネットワークの形態は様々である。例えば、イーサネット(Ethernet)(登録商標)のような局所に敷設されたLAN(Local Area Network)や、さらには、ネットワーク同士の相互接続を繰り返し行った結果として文字通り世界規模のネットワークへ成長を遂げた「インターネット」(The Internet)などさまざまである。
特に最近では、常時接続や、ADSL(Asynchronous Digital Subscriber Line)やCATVを始めとする広帯域通信技術の普及により、インターネットの普及が進んでいる。
【0005】
インターネット上では、WWW(World Wide Web)、News、TELNET(TELetypewriter NETwork)、FTP(File Transfer Protocol)、Gopherなど、多数のサービスが公開されている。このうちWWWは、ハイパーリンク構造の情報空間を提供する広域情報検索システムであり、インターネットの爆発的な成長や急速な普及を遂げる最大の要因ともなっている。WWWシステム上では、テキスト、画像、音声などの各種メディアのコンテンツをハイテキスト形式で閲覧することができる。WWW上で扱われるハイパーテキスト情報は、HTML(Hyper Text Markup Language)と呼ばれるハイパーテキスト形式の記述言語で記述される。TCP/IPに従えば、これらHTMLドキュメントを始めとする各種の情報資源は、URL(Uniform Resource Locator)という形式の識別子によって特定され、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)プロトコルに従って転送することができる(周知)。そして、端末側では、WWWブラウザを用いてHTMLコンテンツをダウンロードして、画面上にWebページとして表示させることができる。
【0006】
インターネットやWWW技術は、単なる情報配信の手段としてのみならず、物販システムを始めとしてさまざまなビジネスの手段として利用されている。ところが、これらのシステムは主としてパーソナル・コンピュータ(PC)上で動作するものであり、テレビ画面上ではなく、コンピュータ・ディスプレイ上で情報表示を行なうものである。また、操作には、マウスとキーボードを用いるのが一般的であり、これらユーザ・インターフェースの操作には一定の習熟を必要とする。
【0007】
また、パーソナル・コンピュータ上で動作するWWWブラウザは、一般的に、ユーザの指示に従って動作するものであり、ユーザの操作なしに自動的にデータの送受信を行なうものではない。すなわち、ユーザの能動的動作をきっかけにしてすべてのやり取りを開始する。
【0008】
また、パーソナル・コンピュータからのサーバへのアクセスには、一般に固有のIDというものを持たないので、サーバ側からは、どの機器と接続しているのかの確認を取ることができない。擬似的に「クッキー(Cookie)」などのユーザを識別し管理する技術を用いて、機器固有の情報をもたせることが試みられている。例えば、物販サイトであるamazon.com (http://www.amazon.co.jp)などでは、ユーザ情報をサーバ側に記録しておき、単純な操作のみで物品の購入を行なうことができる仕組みを提供している(例えば、特許文献1を参照のこと)。例えば、顧客がWWWサイトで商品購入を行なった際に入力した指名やクレジット・カード番号、住所などの個人情報をシステム側に記憶しておき、2回目以降に商品購入を行なうときにはこれらの情報を入力しなくても、顧客は一度クリックするだけで済む。
【0009】
しかしながら、クッキー技術は、基本的には、ユーザ毎にカスタマイズされたサービスを提供するものであり、ユーザの識別機能としては補助的なものであり、なりすましや偽造の可能性を排除することはできない。
【0010】
また、優良顧客を認識した上で、顧客に特化した広告情報を低廉に効率的に配信可能な広告情報配信システムについて提案がなされている(例えば、特許文献2を参照のこと)。この広告情報配信システムでは、広告主の依頼に応じて、優良顧客に対し、ユーザの個人情報や履歴情報に基づいて顧客毎に個別の広告を配信する方法の最適化を行なうものであるが、ユーザの望む情報の管理や、ユーザの煩雑な操作をしない情報へのアクセス手段までは提供していない。具体的には、ユーザがテレビを視聴している場合などにおいて、視聴中の番組に関連した商品の広告情報を入手するためには、別途当該商品に関連する広告主の特定抽出や商品検索をユーザ自らが行なう必要がある。
【0011】
また、ネット家電としてのデジタル・テレビジョン受像機の利用を適切に管理するシステムについて提案がなされている(例えば、特許文献3を参照のこと)。このデジタル・テレビジョン受像機システムでは、ユニークなハードウェア・キーを用いて、テレビの使用者が複数いるうちの誰であるかをはっきりさせるためのものであるが、ネットワーク接続に関して機器毎にユニークなIDを用いて認証を行なうためのものではない。
【0012】
また、顧客が煩雑な設定をすることなく、当該顧客に対して必要な情報配信を行なうことのできるシステムについて提案がなされている(例えば、特許文献4を参照のこと)。このシステムによれば、顧客が煩雑な設定をすることなく、当該顧客に対して必要な情報配信を行なうことができるが、災害時に災害情報を顧客に提示するためのものであり、平常時に、テレビを軸にしたものではない。
【0013】
また、低スペックのインターネット端末に対しても信頼性の高いユーザ認証を行なうことができるユーザ認証システムについて提案がなされているが(例えば、特許文献5を参照のこと)、認証した結果をどう活用するかについては言及されていない。
【0014】
【特許文献1】
米国特許第5,690,411号明細書
【特許文献2】
特開2002−351923号公報
【特許文献3】
特開2002−325207号公報
【特許文献4】
特開2002−288202号公報
【特許文献5】
特開2002−222170号公報
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、比較的受動的なユーザ操作に応答して情報提供を行なうことができる、優れた情報提供システム及び情報提供方法、サーバ装置、端末装置、並びにコンピュータ・プログラムを提供することにある。
【0016】
本発明のさらなる目的は、ネットワークに接続されたテレビ受像機やビデオ機器を介して、リモコンなど簡単なインターフェース操作を用いた比較的受動的な操作に応じて情報提供を行なうことができる、優れた情報提供システム及び情報提供方法、サーバ装置、端末装置、並びにコンピュータ・プログラムを提供することにある。
【0017】
本発明のさらなる目的は、比較的受動的なユーザ操作に応じて、簡単且つ安全に、視聴中のテレビ番組や個人の嗜好に応じた情報提供や物販を行なうことができる、優れた情報提供システム及び情報提供方法、サーバ装置、端末装置、並びにコンピュータ・プログラムを提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段及び作用】
本発明は、上記課題を参酌してなされたものであり、その第1の側面は、ネットワーク経由で情報提供サービスを行なう情報提供システムであって、
ユーザ端末を使用する各ユーザについてのユーザ情報を蓄積するユーザ情報蓄積手段と、
ユーザに提供する情報の素材を蓄積する提供情報素材蓄積手段と、
ネットワーク接続されるユーザ端末からユーザが視聴している番組の識別情報、ユーザ識別情報、端末識別情報を取得する視聴関連情報取得手段と、
前記ユーザ端末から送られてきたユーザ識別情報に基づいて前記ユーザ情報蓄積手段から該当するユーザ情報を取得するユーザ情報取得手段と、
前記の取得されたユーザ情報に基づいて、前記提供情報素材蓄積手段を利用してユーザに提供するデータを生成する提供データ生成手段と、
前記提供データを前記ユーザ端末に送信し、ユーザに提示する情報提示手段と、を具備することを特徴とする情報提供システムである。
【0019】
但し、ここで言う「システム」とは、複数の装置(又は特定の機能を実現する機能モジュール)が論理的に集合した物のことを言い、各装置や機能モジュールが単一の筐体内にあるか否かは特に問わない。
【0020】
ここで、前記提供情報素材蓄積手段は、例えば、ユーザの視聴に供される番組に関連する情報や番組に関連する物品販売情報を蓄積する番組情報データベースと、視聴番組とは直接関連のない一般的な情報を蓄積する一般情報データベースなどを備えている。
【0021】
そして、前記提供データ生成手段は、ユーザ情報に含まれるユーザの嗜好情報に基づいて番組情報データベース段及び一般情報データベースに蓄積されている情報からユーザの嗜好に適合する提供データを生成する第1の提供データ生成手段と、ユーザが視聴している番組の識別情報に基づいて番組情報データベースから取得された番組関連情報、物品販売情報に基づいて提供データを生成し、このうちユーザ情報に適合しないものを削除する第2の提供データ生成手段と、ユーザが視聴している番組とは直接関連しない一般情報を一般情報データベースから取得し、このうちユーザの要求に適合する提供データを生成する第3の提供データ生成手段と、前記第1乃至第3の提供データ生成手段により生成された提供データを合成して前記ユーザ端末への送信データを生成する送信データ合成手段を備えている。
【0022】
ここで言うユーザ端末とは、例えばテレビ受像機やテレビ放送を録画再生するビデオ録画再生装置など、ユーザが番組を視聴又は再生することができる機器のことであり、ネットワークに接続されていることを前提とする。
【0023】
本発明に係る情報提供システムによれば、ユーザが現在視聴又は再生中の番組、及び視聴しているユーザそれぞれに関する固有ID情報、機器に関する固有ID情報が、ユーザの意識的な操作とは無関係に、ユーザ端末からネットワーク上のサーバに暗号技術などを用いて、第三者に盗み見されることなく安全に送信される。これに対し、サーバは、その番組に関連する情報や、ユーザに関連する情報、ユーザがあらかじめ希望登録しておいた情報を機器に送る。サーバは、サーバ側のデータベース上に、ユーザの過去の視聴履歴、嗜好情報、居住地域、電子的な番組情報(EPG)などを格納しており、それらの情報に基づき、ユーザにとって必要、あるいは、役に立つと思われる情報を選択して送信することができる。
【0024】
また、前記のユーザに提供するデータに、さらなる情報へのアクセス手段を含めることができる。このような場合、前記情報提示手段は、前記ユーザ端末上でのユーザからの要求に応じて又は自動的にアクセス手段を抽出し、さらなる情報の取得及びユーザへの提示を行なうようにすることができる。
【0025】
ユーザ端末側では、サーバが提供される情報を受信すると一旦メモリ、ディスクなどに格納し、場合に応じてテレビ画面上にアイコンなどの表示形態で、提供された情報があることをユーザに通知する。すべてのデータ送受信は、自動的に行なわれ、ユーザが関与したりユーザが意識的な操作を行なったりする必要がない。また、送受信するデータは、ユーザが選択可能であること、場合によっては一切送受信を行なわないことも可能である。
【0026】
また、提供された情報があること、さらなる情報の取得を要求するアクセス手段をアイコンなどの表示形態をとることにより、ユーザが視聴、再生中の番組鑑賞を妨げない。表示形態を数種類の中からユーザが選択可能であり、場合によっては、一切表示を行なわないことも可能である。アイコンにユーザが興味を持った場合、そのアイコンの選択操作を行なうことにより、そのアイコンに関する詳細な情報を機器はサーバから取得し、表示する。
【0027】
また、前記情報提示手段は前記ユーザ端末上の汎用WWWブラウザを用いて構成することができる。
【0028】
すなわち、ユーザ端末上で提供情報の画面表示を行なう際、汎用のWWWブラウザを用いることにより、表示に係るアプリケーション・プログラム開発を共通化し、コストを低減できる。また、サーバは、情報を送信する際、汎用のhtml形式及びjavascriptなどのスクリプト言語を用いることにより、PC用表示画面との共通化を図れ、開発コストを低減できる。
【0029】
リモコンなどの簡易でユーザが操作に慣れている入力デバイスを用いて、htmlのリンクをたどり、番組に関連する、あるいは、ユーザが希望した情報に自由にアクセスすることができる。ユーザは、WWWブラウザの汎用的な機能を用いて、物品、サービスの購入を行なうことができる。
【0030】
サーバ側が送信するhtmlの構成を工夫することにより、ユーザの操作を上下左右のカーソル・ボタン、決定ボタン、戻るボタンなど、一般的なリモコン上にすでにあるボタンのみで操作可能になる。これは、すなわち、マウス、キーボードなどの入力手段がなくても、ユーザはスムーズに操作可能であるということである。
【0031】
また、サーバ側にあらかじめ蓄積してある居所、物品送り先、金銭支払い手段などの情報を使用することにより、物販の際、ユーザは逐一詳細情報を入力する必要がない。また、送信した機器に関する固有ID情報を利用することにより、機器の認証を行なうことができ、サーバ側としても相手が誰であるかが判り、なりすましや偽造を防ぐことができ、安全に取引を行なうことができる。
【0032】
また、本発明の第2の側面は、ネットワーク経由で情報提供サービスを行なうための処理をコンピュータ・システム上で実行するようにコンピュータ可読形式で記述されたコンピュータ・プログラムであって、
ユーザ端末を使用する各ユーザについてのユーザ情報をユーザ情報データベースに蓄積するユーザ情報蓄積ステップと、
ネットワーク接続されるユーザ端末からユーザが視聴している番組の識別情報、ユーザ識別情報、端末識別情報を取得する視聴関連情報取得ステップと、
前記ユーザ端末から送られてきたユーザ識別情報に基づいて前記ユーザ情報データベースから該当するユーザ情報を取得するユーザ情報取得ステップと、
前記の取得されたユーザ情報に基づいて、ユーザに提供する情報の素材を蓄積している提供情報素材データベースを利用してユーザに提供するデータを生成する提供データ生成ステップと、
前記提供データを前記ユーザ端末に送信し、ユーザに提示する情報提示ステップと、を具備することを特徴とするコンピュータ・プログラムである。
【0033】
本発明の第2の側面に係るコンピュータ・プログラムは、コンピュータ・システム上で所定の処理を実現するようにコンピュータ可読形式で記述されたコンピュータ・プログラムを定義したものである。換言すれば、本発明の第2の側面に係るコンピュータ・プログラムをコンピュータ・システムにインストールすることによって、コンピュータ・システム上では協働的作用が発揮され、本発明の第1の側面に係る情報提供システムと同様の作用効果を得ることができる。
【0034】
本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する本発明の実施形態や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳解する。
【0036】
図1には、本発明の一実施形態に係るビデオ録画再生装置のハードウェア構成を模式的に示している。このビデオ録画再生装置は、番組放送を受信可能なチューナ、ビデオ・コンテンツとビデオ・コンテンツのデータベースを保管し得るストレージ、ネットワーク上の他者と情報送受信可能な通信装置を基本構成要素として備えている。
【0037】
図示の例では、このビデオ録画再生装置は、チューナ1と、音声信号処理回路2と、映像信号処理回路3と、MPEG(Moving picture Experts Group)エンコーダ/デコーダ/バッファVRAM6と、広帯域ネットワーク・インターフェース7と、モデム8と、リモコン受光部9と、リモコン10と、CPU(Central Processing Unit)11と、一時記憶用RAM(Random Access Memory)12と、永続データ用ROM(Read Only Memory)13と、不揮発性RAM14と、ストレージ15と、キーボード16と、マウス17と、時計18を備えている。音声信号処理回路2及び映像信号処理回路3には、通常、スピーカ4やディスプレイ5などの再生出力装置が外部接続されている。また、キーボード16やマウス17は、他のユーザ入力装置で代用することも可能である。
【0038】
CPU11は、当該ビデオ録画再生装置全体の動作を統括的にコントロールするメイン・コントローラであり、オペレーティング・システム(OS)が提供する実行環境下でアプリケーション・プログラムを実行する。CPU11は、バス19を介して各部に相互接続されている。
【0039】
RAM12は、書き込み可能な半導体メモリ装置で構成され、例えばOSやアプリケーション・プログラムなどを展開したり、プログラム実行時の作業データを一時的に格納したりするために使用される。
【0040】
ROM13は、保持データが恒久的に書き込まれた読み出し専用メモリであり、例えば当該ビデオ録画再生装置の電源投入時の自己診断プログラムや、ハードウェア操作用のコード、ブートストラップ・モジュール(OS起動のためのモジュール)などが格納されている。
【0041】
不揮発性RAM14には、例えば、当該ビデオ録画再生装置のハードウェア・セット固有のID情報や、ユーザのID情報、ユーザの居住している地域情報などが格納される。また、これらの情報は、ストレージ15に格納することができ、この場合は不揮発性RAM14を省略することができる。
【0042】
ストレージ15は、例えばハード・ディスク装置(HDD)や書き換え可能なDVDディスクなどで構成され、ビデオ・コンテンツの蓄積や、ビデオ・コンテンツ録画時の情報データ(放送日時やチャンネルなど)を保管するために使用される。また、ストレージ15の他の用途として、オペレーティング・システム(OS)やアプリケーション・プログラム、ネットワーク接続プログラム(汎用のウェブ・ブラウザ)などの実行プログラムのインストールや、アプリケーション・プログラム固有データの保存に使用される。但し、OSやアプリケーション・プログラムは、ストレージ15ではなくROM13に格納しておいてもよい。
【0043】
ROM13、不揮発性RAM14、又はストレージ15には、機器固有のID情報が工場出荷時に書き込まれており、この情報をユーザが変更することができないよう、安全に保護されている。ID情報は、必要に応じて、ソフトウェアから利用可能になっている。また、不揮発性RAM14あるいはストレージ15には、ユーザ固有のID情報が機器の初期設定時に書き込まれている。ID情報は必要に応じて、ソフトウェアから利用可能になっている。
【0044】
このビデオ録画再生装置は、電源がオフの状態からオンになったとき、ROM13とストレージ15に格納されているブートストラップ・モジュール(OS起動のためのモジュール)、OS、アプリケーション・プログラムが必要に応じてRAM12上のメモリ空間に展開され、CPU11によって実行される。
【0045】
ユーザは、リモコン10、あるいはキーボード16やマウス17などのユーザ入力装置を使って、当該ビデオ録画再生装置を操作することができる。リモコン10による操作指令は、リモコン受光部9によって受信され、バス19経由でCPU11に転送される。また、キーボード16やマウス17による操作指令も同様にCPU11に転送される。CPU11は、これら入力装置から送られた操作指令を処理して、ビデオ録画再生装置の動作を決定する。
【0046】
ディスプレイ5には、オンエア中又は録画再生の映像以外に、ユーザ操作用のGUI(Graphical User Interface)画面が表示される(後述)。例えば、再生可能なビデオ・コンテンツ一覧などが表示される。このような場合、CPU11でGUI処理プログラムが実行され、バッファVRAM6に表示用イメージが生成され、映像信号処理回路3を経由してディスプレイ5に出力される。したがって、ユーザは、ディスプレイ5を経由して、機器の状態や可能な操作を知ることができる。但し、すべての操作一覧がディスプレイ5に表示される訳ではない。
【0047】
オンエア番組を視聴する際、チューナ1で映像並びに音声波や番組情報(EPG:Electric Program Guide)、番組内部に関する情報(メタデータ)を受信する。そして、CPU11の制御下で、音声信号処理回路2及び映像信号処理回路3により音声信号及び映像信号が復調されて、スピーカ4及びディスプレイ5から外部出力される。
【0048】
番組を録画する際は、チューナ1で映像/音声波や番組情報(EPG)、番組内部に関する情報(メタデータ)を受信し、MPEGエンコーダ6で、映像、音声をデジタル圧縮処理し、CPU11の制御下でストレージ15に格納される。映像、音声のみならず、番組情報(EPG)、録画開始時刻や、チャンネル、番組内部に関する情報(メタデータ)も合わせて格納される。ストレージに格納される際、一時的データ格納場所としてRAM12が使用されてもよい。
【0049】
また、番組を録画する際、映像信号、音声信号の他に、録画される番組のEPG情報、録画開始時刻や録画する時間の長さ、チャンネル、番組の属するジャンル、番組内部に関する情報(メタデータ)なども併せてストレージ15に記録する。ここで言うメタデータは、具体的には、番組内のインデックス(ある時刻と、その時刻に関するコメント、アイコンを組にした、番組内のしおりのようなもの)や、番組内のセグメント(開始時刻、終了時刻、コメント、アイコンを組にした、番組内の一部分、ハイライト・シーンなど)や、1つ以上の番組内のセグメント、コメント、アイコンからなるストーリ、それ以外の番組に関する情報などである。また、これらの情報は、不揮発性RAM14に記録されてもよい。
【0050】
本実施形態に係るビデオ録画再生装置は、オンエア番組の視聴とその録画を同時に行なうこともできる。この場合、チューナ1で受信した放送波をMPEGエンコーダ6と、音声信号処理回路2と、映像信号処理回路3にそれぞれ出力することになる。
【0051】
録画した番組を再生する際は、CPU11の制御下でストレージ15から圧縮された映像並びに音声データがMPEGデコーダ6に転送され、MPEGデコーダ6でデコードされた後、音声信号処理回路2及び映像信号処理回路3で復調され、スピーカ4並びにディスプレイ5で外部出力される。ここで、ストレージ15からMPEGデコーダ6にデータ転送される際、一時記憶領域としてRAM12が使用されてもよい。また、MPEGデコーダ6で圧縮データを展開する際、一時記憶領域としてバッファVRAM6が使用されてもよい。
【0052】
番組再生中は、どのコンテンツを再生しているか、現在、どの時刻部分を再生しているかなどの情報はCPU11によって管理され、一時的にRAM12上に記録される。また、再生に際して、利用している番組内部に関する情報(メタデータ)に関する情報もCPU11によって管理され、一時的にRAM12上に記録される。
【0053】
オンエア番組を視聴している際も、チューナ1から取得した再生中のチャンネル情報は、CPU11によって管理される。また、システム時計18から取得される実時刻も、CPU11によって管理される。
【0054】
モデム8は、公衆電話回線に接続され、当該ビデオ録画再生装置と外部ホストとの通信を実現する。モデム8は、OSやアプリケーション・プログラムの更新情報の受信や、視聴者から放送局やデータ・サーバなどへのデータ送信に用いられる。前述のチューナ1で得られる番組内部に関する情報(メタデータ)を、モデム8を介して受信してもよい。
【0055】
広帯域ネットワーク・インターフェース7は、例えばDSL(DigitalSubscriber Line)やCATV、光ファイバーなどの広帯域ネットワークに接続され、当該ビデオ録画再生装置と外部ホストとの通信を実現する。広帯域ネットワーク・インターフェース7は、OSやアプリケーション・プログラムの更新情報の受信や、視聴者から放送局やデータ・サーバなどへのデータ送信に用いられる。前述のチューナ1で得られる番組内部に関する情報(メタデータ)を広帯域ネットワーク・インターフェース7によって受信してもよい。
【0056】
モデム8や広帯域ネットワーク・インターフェース7を利用してインターネットなどのネットワークと情報の送受信を行なうために、ビデオ録画再生装置はウェブ・ブラウザなどの汎用のアプリケーション・プログラムを搭載している。すなわち、これらのアプリケーション・プログラムは、ストレージ15、あるいはROM13や不揮発性RAM14に格納され、適宜RAM12上のメモリ空間に展開して実行される。
【0057】
本実施形態に係るビデオ録画再生装置は、ネットワーク経由でユーザに対しリモコンなど簡単なインターフェース操作を用いた比較的受動的な操作に応じて情報提供や物販サービスを提供することができる。図2には、番組を視聴又は再生するユーザに対してネットワーク経由での情報提供並びに物販サービスを実施するサーバ・システムの構成を模式的に示している。
【0058】
ネットワーク接続対応ビデオ録画装置201は、図1に示した構成を備えている。そして、サーバ・システム203は、ネットワーク接続対応ビデオ録画装置201と相対して、情報のやり取りを行なうためのものであり、公衆ネットワーク回線(インターネット)202を介してネットワーク対応ビデオ録画装置201と接続されている。
【0059】
サーバ・システム203は、WWWサーバ・ソフトウェア204と、提供情報生成ソフトウェア並びに物販情報生成ソフトウェア205、データベース管理ソフトウェア206と、ユーザ情報データベース207と、番組情報(EPG)データベース208、地域依存、一般情報データベース209とから構成される。
【0060】
WWWサーバ・ソフトウェア204は、ネットワークとのインターフェースを取るためのものであり、apacheやWebLogicなどの製品が一般に知られている。
【0061】
提供情報生成ソフトウェア並びに物販情報生成ソフトウェア205は、一般に「専用アプリケーション・ソフトウェア」と呼ばれるものであり、本発明の目的に特化して作成するものである。このソフトウェア205は、WWWサーバ・ソフトウェア204から、機器情報、ユーザ情報、現在視聴、再生中の番組情報などを受け取り、それに基づき、データベース管理ソフトウェア206から、ユーザの嗜好情報、番組表情報、ユーザに関連する情報を抽出し、ユーザに提供すべき情報を生成し、WWWサーバ・ソフトウェア204に送る。
【0062】
データベース管理ソフトウェア206は、データベースに格納された情報に容易にアクセスできるようにするためのものであり、OracleやInformixなどの製品が一般に知られている。
【0063】
ユーザ情報データベース207には、ユーザの氏名、住所、電話番号、課金手段、嗜好情報、過去の視聴履歴などが格納されている。
【0064】
番組情報(EPG)データベース208には、地域毎の地上波、BS、BSデジタル、CS放送の番組に関する情報、及び番組の内容に関する情報、番組に関連する情報へのアクセス手段、番組に関連する物販情報が過去、現在、未来にわたって格納されている。
【0065】
地域依存、一般情報データベース209には、地域毎の天気予報、物販商品情報、占い、ニュースといった、放送番組とは直接関係のない情報が、過去、現在、未来にわたって格納されている。
【0066】
サーバ・システム203の構成は、一般的なものであり、現在、広く用いられているものである。但し、サーバ・システム203は単一のホスト装置で構成される必要はなく、ネットワーク接続される複数のサーバ・マシン間の協働的動作によって実現することもできる。
【0067】
図3には、本実施形態に係るネットワーク情報提供、物販サービスを実現するためのユーザと機器とサーバ間で行なわれる動作シーケンスを示している。ホスト装置間やり取りには、公知のhttpプロトコルを使用することができるが、勿論、他のプロトコルを使用してもよい。
【0068】
ユーザによるビデオ・ライブ視聴の機器操作(P301)をきっかけとして、ビデオ録画再生機器201は自動的にサーバ203へのログインを行なう(P302)。このとき、機器ID情報、ユーザID情報がビデオ録画再生機器201からサーバ203にSSL(Secure Socket Layer)などの既知の暗号技術、送信プロトコルを用いて送られる。機器ID情報、ユーザID情報は、端末機機内に暗号技術等を用いて安全に格納されている。この際、ユーザは、ログイン動作を指示する必要も、ログイン動作を意識する必要もない。また、機器操作(P301)は、ユーザ操作をきっかけとせずとも、例えば、一定間隔を置くものであってもよい。
【0069】
サーバ203へログインした後、ビデオ録画再生機器201は、現在、視聴中又は再生中の番組情報を機器内で収集する(P303)。
【0070】
そして、視聴中又は再生中の番組情報を機器内で収集した後、ビデオ録画再生機器201は、サーバ203に対して、ユーザが現在どの番組を視聴中又は再生中であるかを送信する(P304)。送信する情報には、チャンネル、放送中の番組の場合には、現在時刻、録画再生中の番組の場合には、録画時刻、番組名、視聴回数、等が含まれる。
【0071】
サーバ203は、P302で送られたユーザ情報や機器情報、P303で送られた番組情報を基に、ユーザ・データベース、番組情報データベース、一般情報データベースを検索し、現在視聴中の番組に応じた情報、現在視聴中の番組に関連する物販情報、ユーザがあらかじめ要求登録しておいた天気予報などの情報、ユーザの嗜好情報に応じた個人別の情報、及び、それらの見出し(一覧)、さらに詳しい情報へのアクセス手段情報を生成する(P305)。
【0072】
サーバ203は、生成した情報の一覧を、ビデオ録画再生機器201に送信する(P306)。
【0073】
ビデオ録画再生機器201側では、受信した情報の一部をアイコンなどの形式でテレビ画面上に表示し(P307)、ユーザに提示する。
【0074】
ユーザは、提示されたアイコン情報に興味を持ち、さらに詳しい情報を知りたいと感じた場合(P317)、ビデオ録画再生機器201に対して詳細の表示を要求する(P308)。
【0075】
ビデオ録画再生機器201は、サーバ203から受信した情報の詳細をユーザに提示する(P309)。そして、ユーザがさらに興味を持った場合(P318)、機器に対して更なる詳細の取得を要求する(P310)。
【0076】
ビデオ録画再生機器201は、ユーザからの要求を受けると、サーバから受信した情報をより詳細に提示するために、テレビ画面をWWWブラウザ全画面(後述)に切り替える(P311)。同時に、サーバ203から受信した情報からさらなる情報へのアクセス手段を抽出し、サーバ203にデータ取得要求を行なう(P312)。
【0077】
サーバ203は、ビデオ録画再生機器201からの要求の種類に応じて、さらに詳しい番組関連情報を機器に送信する(P313)。そして、ビデオ録画再生機器201は、サーバ203から受信した情報を、WWWブラウザを利用してユーザに提示する(P314)。
【0078】
サーバ203は、ビデオ録画再生装置からの要求の種類に応じて、例えば、番組内で使用した家具の販売情報を機器に送信する(P315)。
【0079】
ビデオ録画再生機器201は、サーバ203から受信した情報を、WWWブラウザを利用してユーザに提示する(P316)。ユーザは、ブラウザ画面上に提示された商品に興味を持った場合、一般的なネットショッピングの要領で、購入手続きを行なうことができる。但し、P302において、ユーザのID情報、機器ID情報を送信してあり、サーバ203は、どのユーザと接続中であるかを知っているので、商品の送付先、支払手段などの既定値をユーザに提示することができる。したがって、ユーザは、既定値で満足な場合には、送付先、支払手段などを逐一入力する必要はない。なお、ユーザの個人情報、機密情報に該当する情報を送受信する際には、適宜、SSLなどの既存の暗号技術、送信技術を用いて、安全に行なう。
【0080】
図4には、本実施形態に係るサーバ・システム203において、ユーザに提示する情報を生成するための処理手順をフローチャートの形式で示している。
【0081】
まず、ユーザIDと機器IDをビデオ録画再生装置201(若しくはその他の形態のユーザ端末)から取得する(ステップS1)。
【0082】
次いで、取得したユーザIDに関連するユーザ情報をユーザ情報データベース207から取得する(ステップS2)。
【0083】
次いで、ユーザの視聴中の番組情報をビデオ録画装置201から取得する(ステップS3)。そして、取得した番組情報に関連する情報、物品販売情報をEPGデータベース208から取得する(ステップS4)。
【0084】
次いで、視聴中の番組とは直接関係しない一般情報を、一般情報データベース209から取得する(ステップS5)。
【0085】
次いで、ステップS2で取得したユーザの嗜好情報に基づき、EPGデータベース208の情報と一般情報データベース209から、ユーザにとって望ましいと思われるデータを生成する(ステップS6)。
【0086】
次いで、ステップS3、ステップS4で取得した番組関連情報に基づき、ユーザに送付すべきデータを生成する(ステップS7)。
【0087】
次いで、ステップS7で生成したデータのうち、ステップS2で取得したユーザの嗜好情報に合致しないものを削除する(ステップS8)。
【0088】
次いで、ステップS5で取得した一般データの中から、ステップS2で取得したユーザの要求したデータに合致する情報を生成する(ステップS9)。
【0089】
ここで、上記のステップS6、S7、S9は順不同に、あるいは同時並行に実行されてもよい。
【0090】
次いで、ステップS6、S8、S9で生成した情報をマージする(ステップS10)。
【0091】
次いで、ステップS2で取得したユーザの設定情報などに基づき、ビデオ録画再生機器201に送信すべきデータの総量を調整する。
【0092】
図5には、ビデオ録画再生装置201において、テレビ画面上でユーザにアイコンを表示した様子を示している。
【0093】
同図に示す例では、画面を逆“L”字型に区切り、この逆L字型の領域にサーバ201から提供される情報を提示するとともに、残りの表示領域でテレビ映像又はビデオ再生映像を縮小して映している。これにより、ユーザが現在行なっているテレビ視聴を妨げることなく、付加的な情報を提供することができる。テレビ画面の縮小度、情報の提示の仕方をユーザが選択することも可能である。また、画面を咲いて表示される付加的な情報を「邪魔」であると感じた場合には、表示を取りやめることも可能である。
【0094】
図5に示す例では、画面右側に配置された垂直方向に縦長の領域22には、現在ユーザが視聴している番組と関連しない、ユーザの要求した情報を提示している。例えば、各地の天気予報や、現在の株価といったものである。これらは、あらかじめユーザが要求登録してあるものである場合や、あるいは、それ以外にサーバ203が送ってきた一般情報である場合がある。
【0095】
また、画面下側に配置された水平方向に横長の領域21には、現在ユーザが視聴している放送番組又は録画番組に関連する情報を提示している。図5に示す例では、現在、桜に関する番組を視聴中である場合、桜の名所である奈良県の吉野へのツアーの紹介(物販)や、桜に関する知識へのリンク(情報提供)などを提示している。
【0096】
ユーザは、リモコンなどの操作が容易な入力デバイスを用いて、画面上のアイコンを選択することによって、該当するアクセス手段が起動し、さらに詳しい情報を得ることができる。
【0097】
ここで、ユーザは、視聴中の番組に最も感心があるという前提の下で、ユーザが視聴中の番組に関連しない情報を表示するためのアイコンを、ユーザが視聴中の番組に関連する情報を表示するためのアイコンよりも小さく表示するようにしてもよい。勿論、ユーザ自身がアイコンの表示形態を任意に設定できるようにしても良い。
【0098】
図5に示したユーザ・インターフェース全体として、ユーザに対し、受信した放送番組(あるいは再生中の番組)の視聴と並行して、現在提供可能な情報の一覧を提示する。そして、ユーザは、必要に応じて、トピックを選択し、より深く情報にアクセスする、物品を購入する、あるいは表示を取り止めるなど任意の操作をすることができる。また、以上説明してきた情報提示動作そのものを、ビデオ録画再生機器201のユーザ設定として停止することも任意である。
【0099】
[追補]
以上、特定の実施形態を参照しながら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施形態の修正や代用を成し得ることは自明である。
【0100】
本明細書中では本発明に係るネットワーク情報提供、物販サービスを実施できる機器構成としてネットワーク接続可能なビデオ録画再生装置を例示したが、これ以外に、ネットワーク接続可能なテレビ受信装置、あるいは、ネットワーク接続可能なビデオ録画再生装置を内蔵したテレビ受信装置であっても本発明を適用することは可能である。
【0101】
要するに、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、本明細書の記載内容を限定的に解釈するべきではない。本発明の要旨を判断するためには、冒頭に記載した特許請求の範囲の欄を参酌すべきである。
【0102】
【発明の効果】
以上詳記したように、本発明によれば、比較的受動的なユーザ操作に応答して情報提供を行なうことができる、優れた情報提供システム及び情報提供方法、サーバ装置、端末装置、並びにコンピュータ・プログラムを提供することができる。
【0103】
また、本発明によれば、ネットワークに接続されたテレビ受像機やビデオ機器を介して、リモコンなど簡単なインターフェース操作を用いた比較的受動的な操作に応じて情報提供を行なうことができる、優れた情報提供システム及び情報提供方法、サーバ装置、端末装置、並びにコンピュータ・プログラムを提供することができる。
【0104】
また、本発明によれば、比較的受動的なユーザ操作に応じて、簡単且つ安全に、視聴中のテレビ番組や個人の嗜好に応じた情報提供や物販を行なうことができる、優れた情報提供システム及び情報提供方法、サーバ装置、端末装置、並びにコンピュータ・プログラムを提供することができる。
【0105】
本発明によれば、機器に関する情報、ユーザに関する情報、現在視聴中の放送番組、録画再生番組に関する情報に基づいて、サーバ側がユーザにとって有用であると思われる情報を自動的に生成し、テレビとリモコンという一般的なユーザ・インターフェースを用いて、ユーザに分かり易く、操作し易く提示することができる。
【0106】
また、本発明によれば、従来、ただ受動的に「見る」ためだけのものであったテレビ視聴に、双方向性、パーソナライズ性を持たせることができる。
【0107】
また、本発明によれば、従来、情報過多気味であり、パーソナル・コンピュータに接続されているキーボード、マウスといったユーザ・インターフェースを用いて操作しても本当に必要な情報にたどり着くことがなかなか難しいWWW閲覧に、「個人の嗜好」といったパラメータを導入し、リモコンの操作のみで、ユーザの欲する情報に容易にたどり着くことができるようになる。
【0108】
また、本発明に係るネットワーク情報提供、物販サービス機能を、CE(Consumer Erectronics)機器に固有のIDを埋め込むことによる、個体認証の仕組みを取り入れることにより、従来のネットサービスでは成しえなかった、売り手と買い手の双方に安全で簡単な物品の取引を実現することができる。
【0109】
すなわち、本発明によれば、テレビ視聴を軸にした、新しいネットワーク・サービスの枠組み、ひいては、新しいテレビ・ライフ・スタイルを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るビデオ録画再生装置のハードウェア構成を模式的に示した図である。
【図2】ネットワーク経由での情報提供並びに物販を実施するサーバ・システムの構成を模式的に示した図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るネットワーク情報提供、物販サービスを実現するためのユーザと機器とサーバ間で行なわれる動作シーケンスを示した図である。
【図4】サーバ・システム203において、ユーザに提示する情報を生成するための処理手順を示したフローチャートである。
【図5】サーバ・システム203において、ユーザに提示する情報を生成するための処理手順を示したフローチャートである。
【符号の説明】
1…チューナ
2…音声信号処理回路
3…映像信号処理回路
4…スピーカ
5…ディスプレイ
6…MPEGエンコーダ/デコーダ/VRAM
7…広帯域ネットワーク・インターフェース
8…モデム
9…リモコン受光部
10…リモコン
11…CPU
12…RAM
13…ROM
14…不揮発性RAM
15…ストレージ
16…キーボード
17…マウス
18…時計
19…バス
20…テレビ、ビデオ映像を表示する領域
21…番組関連情報を表示する領域
22…番組と関連しない情報を表示する領域
Claims (20)
- ネットワーク経由で情報提供サービスを行なう情報提供システムであって、
ユーザ端末を使用する各ユーザについてのユーザ情報を蓄積するユーザ情報蓄積手段と、
ユーザに提供する情報の素材を蓄積する提供情報素材蓄積手段と、
ネットワーク接続されるユーザ端末からユーザが視聴している番組の識別情報、ユーザ識別情報、端末識別情報を取得する視聴関連情報取得手段と、
前記ユーザ端末から送られてきたユーザ識別情報に基づいて前記ユーザ情報蓄積手段から該当するユーザ情報を取得するユーザ情報取得手段と、
前記の取得されたユーザ情報に基づいて、前記提供情報素材蓄積手段を利用してユーザに提供するデータを生成する提供データ生成手段と、
前記提供データを前記ユーザ端末に送信し、ユーザに提示する情報提示手段と、を具備することを特徴とする情報提供システム。 - 前記提供情報素材蓄積手段は、ユーザの視聴に供される番組の情報、番組に関連する物品販売情報を蓄積する番組情報蓄積手段と、一般的な情報を蓄積する一般情報蓄積手段とを備え、
前記提供データ生成手段は、
ユーザ情報に含まれるユーザの嗜好情報に基づいて前記番組情報蓄積手段及び前記一般情報蓄積手段に蓄積されている情報からユーザの嗜好に適合する提供データを生成する第1の提供データ生成手段と、
ユーザが視聴している番組の識別情報に基づいて前記番組情報蓄積手段から取得された番組関連情報、物品販売情報に基づいて提供データを生成し、このうちユーザ情報に適合しないものを削除する第2の提供データ生成手段と、
ユーザが視聴している番組とは直接関連しない一般情報を前記一般情報蓄積手段から取得し、このうちユーザの要求に適合する提供データを生成する第3の提供データ生成手段と、
前記第1乃至第3の提供データ生成手段により生成された提供データを合成して前記ユーザ端末への送信データを生成する送信データ合成手段と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の情報提供システム。 - 前記のユーザに提供するデータは、さらなる情報へのアクセス手段を含み、前記情報提示手段は、前記ユーザ端末上でのユーザからの要求に応じて又は自動的にアクセス手段を抽出し、さらなる情報の取得及びユーザへの提示を行なう、ことを特徴とする請求項1に記載の情報提供システム。
- 前記アクセス手段は前記ユーザ端末の画面上でアイコン又はその他の選択可能な表示形態でユーザに通知され、前記ユーザ端末の操作リモコン又はその他のユーザ・インターフェースを介した前記アクセス手段に対するユーザ選択操作に応答してさらなる情報の取得及びユーザへの提示処理が起動する、ことを特徴とする請求項3に記載の情報提供システム。
- 前記情報提示手段は前記ユーザ端末上の汎用WWWブラウザを用いて構成される、ことを特徴とする請求項1に記載の情報提供システム。
- ネットワーク経由で情報提供サービスを行なう情報提供方法であって、
ユーザ端末を使用する各ユーザについてのユーザ情報をユーザ情報データベースに蓄積するユーザ情報蓄積ステップと、
ネットワーク接続されるユーザ端末からユーザが視聴している番組の識別情報、ユーザ識別情報、端末識別情報を取得する視聴関連情報取得ステップと、
前記ユーザ端末から送られてきたユーザ識別情報に基づいて前記ユーザ情報データベースから該当するユーザ情報を取得するユーザ情報取得ステップと、
前記の取得されたユーザ情報に基づいて、ユーザに提供する情報の素材を蓄積している提供情報素材データベースを利用してユーザに提供するデータを生成する提供データ生成ステップと、
前記提供データを前記ユーザ端末に送信し、ユーザに提示する情報提示ステップと、を具備することを特徴とする情報提供方法。 - 前記提供情報素材データベースは、ユーザの視聴に供される番組の情報、番組に関連する物品販売情報を蓄積する番組情報データベースと、一般的な情報を蓄積する一般情報データベースとを備え、
前記提供データ生成ステップは、
ユーザ情報に含まれるユーザの嗜好情報に基づいて前記番組情報データベース及び前記一般情報データベースに蓄積されている情報からユーザの嗜好に適合する提供データを生成する第1の提供データ生成ステップと、
ユーザが視聴している番組の識別情報に基づいて前記番組情報データベースから取得された番組関連情報、物品販売情報に基づいて提供データを生成し、このうちユーザ情報に適合しないものを削除する第2の提供データ生成ステップと、ユーザが視聴している番組とは直接関連しない一般情報を前記一般情報データベースから取得し、このうちユーザの要求に適合する提供データを生成する第3の提供データ生成ステップと、
前記第1乃至第3の提供データ生成ステップにより生成された提供データを合成して前記ユーザ端末への送信データを生成する送信データ合成ステップと、を備えることを特徴とする請求項6に記載の情報提供方法。 - 前記のユーザに提供するデータは、さらなる情報へのアクセス手段を含み、
前記情報提示ステップでは、前記ユーザ端末上でのユーザからの要求に応じて又は自動的にアクセス手段を抽出し、さらなる情報の取得及びユーザへの提示を行なう、を備えることを特徴とする請求項6に記載の情報提供方法。 - 前記アクセス手段は前記ユーザ端末の画面上でアイコン又はその他の選択可能な表示形態でユーザに通知され、前記ユーザ端末の操作リモコン又はその他のユーザ・インターフェースを介した前記アクセス手段に対するユーザ選択操作に応答してさらなる情報の取得及びユーザへの提示処理が起動する、を備えることを特徴とする請求項8に記載の情報提供方法。
- 前記情報提示ステップにおけるユーザへの情報提示画面は前記ユーザ端末上の汎用WWWブラウザを用いて構成される、を備えることを特徴とする請求項6に記載の情報提供方法。
- ネットワーク経由で接続されたユーザ端末に情報提供サービスを行なう情報提供サーバ装置であって、
ユーザ端末を使用する各ユーザについてのユーザ情報を蓄積するユーザ情報蓄積手段と、
ユーザに提供する情報の素材を蓄積する提供情報素材蓄積手段と、
ネットワーク接続されるユーザ端末からユーザが視聴している番組の識別情報、ユーザ識別情報を取得する視聴関連情報取得手段と、
前記ユーザ端末から送られてきたユーザ識別情報に基づいて前記ユーザ情報蓄積手段から該当するユーザ情報を取得するユーザ情報取得手段と、
前記の取得されたユーザ情報に基づいて、前記提供情報素材蓄積手段を利用してユーザに提供するデータを生成する提供データ生成手段と、
前記提供データを前記ユーザ端末に送信する情報送信手段と、を具備することを特徴とする情報提供サーバ装置。 - 前記提供情報素材蓄積手段は、ユーザの視聴に供される番組の情報、番組に関連する物品販売情報を蓄積する番組情報蓄積手段と、一般的な情報を蓄積する一般情報蓄積手段とを備え、
前記提供データ生成手段は、
ユーザ情報に含まれるユーザの嗜好情報に基づいて前記番組情報蓄積手段及び前記一般情報蓄積手段に蓄積されている情報からユーザの嗜好に適合する提供データを生成する第1の提供データ生成手段と、
ユーザが視聴している番組の識別情報に基づいて前記番組情報蓄積手段から取得された番組関連情報、物品販売情報に基づいて提供データを生成し、このうちユーザ情報に適合しないものを削除する第2の提供データ生成手段と、
ユーザが視聴している番組とは直接関連しない一般情報を前記一般情報蓄積手段から取得し、このうちユーザの要求に適合する提供データを生成する第3の提供データ生成手段と、
前記第1乃至第3の提供データ生成手段により生成された提供データを合成して前記ユーザ端末への送信データを生成する送信データ合成手段と、を備えることを特徴とする請求項11に記載の情報提供サーバ装置。 - 前記提供データ生成手段は、前記のユーザに提供するデータにさらなる情報へのアクセス手段を含ませる、ことを特徴とする請求項11に記載の情報提供サーバ装置。
- 請求項11に記載の情報提供サーバ装置にネットワーク経由で接続するネットワーク接続手段と、
ユーザによって視聴されている番組の視聴情報を抽出し、前記情報提供サーバ装置に該番組識別情報を送信する番組識別情報送信手段と、
ユーザの識別情報を前記情報提供サーバ装置に送信するユーザ情報管理手段と、
前記の番組視聴情報とユーザ識別情報に基づいて前記情報提供サーバ装置によって生成された提供データを受信し、該提供データを視聴中の番組の表示画面に並置して表示する関連情報提示手段と、を具備することを特徴とする情報提供システムの端末装置。 - 前記関連情報提示手段は、ユーザが視聴中の番組の表示画面を所定の大きさに縮小表示するとともに、番組表示画面を縮小表示することによって得られる画面領域に前記提供データを並置して表示する、ことを特徴とする請求項14に記載の情報提供システムの端末装置。
- 前記関連情報提示手段は、複数の提供データ表示領域を設定し、前記提供データを視聴中の番組に関連する情報と視聴中の番組に関連しない情報とに分類し、該分類された各情報をそれぞれ別個の提供データ表示領域に割り当てて表示する、ことを特徴とする請求項14又は15のいずれかに記載の情報提供システムの端末装置。
- 前記関連情報提示手段は、アイコン又はその他の選択可能な表示形態で提供データをユーザに通知し、操作リモコン又はその他のユーザ・インターフェースを介したアイコンに対するユーザ選択操作に応答して、提供データをユーザに提示する、ことを特徴とする請求項14又は15のいずれかに記載の情報提供システムの端末装置。
- ユーザが視聴中の番組に関連しない情報を表示するためのアイコンを、ユーザが視聴中の番組に関連する情報を表示するためのアイコンよりも小さく表示する、ことを特徴とする請求項17に記載の情報提供システムの端末装置。
- 前記関連情報提示手段は汎用WWWブラウザを用いて構成される、ことを特徴とする請求項14に記載の情報提供システムの端末装置。
- ネットワーク経由で情報提供サービスを行なうための処理をコンピュータ・システム上で実行するようにコンピュータ可読形式で記述されたコンピュータ・プログラムであって、
ユーザ端末を使用する各ユーザについてのユーザ情報をユーザ情報データベースに蓄積するユーザ情報蓄積ステップと、
ネットワーク接続されるユーザ端末からユーザが視聴している番組の識別情報、ユーザ識別情報、端末識別情報を取得する視聴関連情報取得ステップと、
前記ユーザ端末から送られてきたユーザ識別情報に基づいて前記ユーザ情報データベースから該当するユーザ情報を取得するユーザ情報取得ステップと、
前記の取得されたユーザ情報に基づいて、ユーザに提供する情報の素材を蓄積している提供情報素材データベースを利用してユーザに提供するデータを生成する提供データ生成ステップと、
前記提供データを前記ユーザ端末に送信し、ユーザに提示する情報提示ステップと、を具備することを特徴とするコンピュータ・プログラム。
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---|---|---|---|
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