JP4264435B2 - デッキプレート接合用ドリルねじ - Google Patents

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Description

本発明は、鉄筋構造の建物の床構造に採用されている合成スラブを構築するデッキプレートを鉄骨梁材のフランジ部に接合するためのデッキプレート接合用ドリルねじに関するものである。
デッキプレートを用いた合成スラブは、通常、H形鋼などの鉄鋼梁材の上にデッキプレートを敷込み、該デッキプレートを鉄骨梁材のフランジ部に接合して構築されるが、このようなデッキプレートの接合方法として「焼抜き栓溶接」と「発射打込みびょう」が認定されており、その施工作業は、建築基準法で定められた有資格者に限られている(非特許文献1参照)。
また、上記の接合方法による許容せん断力は、下記のとおりに定められている。
表1
焼抜き栓溶接(1個当り)
┌──────────────┬─────────────┐
│デッキプレートの板厚(mm)│短期許容せん断力(kgf)│
├──────────────┼─────────────┤
│ 1.2 │ 750 │
├──────────────┼─────────────┤
│ 1.6 │ 1,050 │
└──────────────┴─────────────┘
表2
発射打込みびょう(1本当り)
┌──────────────┬─────────────┐
│デッキプレートの板厚(mm)│短期許容せん断力(kgf)│
├──────────────┼─────────────┤
│ 1.2 │ 510 │
├──────────────┼─────────────┤
│ 1.6 │ 660 │
└──────────────┴─────────────┘
「通則的耐火指定・無被覆耐火棒法合成スラブの設計・施工マニュアル」平成9年12月「合成スラブ工業会」発行第55頁、第92〜99頁
しかし、上記した焼抜き栓溶接による接合方法では、デッキプレートの表側から裏側の鉄骨梁材のフランジ部も溶融させて接合するため、溶接不良をデッキプレートの表面側から目視によって確認することが困難であり、また、溶接不良は、作業者の手抜きだけではなく、デッキプレートと鉄骨梁材との重ね合わせ接合部位に隙間が生じることによっても発生するので、実際上、避けることは困難であった。加えて、高所で施工するため、電源確保や溶接機の移動が大きな負担になっている。さらに、溶接作業中に降雨があると、作業の中断や、漏電事故が発生するという問題があった。
一方、発射打込みびょうによる接合方法では、発射時の爆発音がデッキプレートと共鳴する騒音の発生や、誤発射による危険、接合強度の低さ等からあまり普及していない。
上記のように従来の接合方法には多くの問題点があるので、施工現場や監督官庁からねじ止めによる接合方法の開発が要請されている。
しかし、デッキプレートの板厚が1.2mm〜1.6mmであるのに対して、該デッキプレートを接合する鉄骨梁材のフランジ部の厚みは9.0mm〜40.0mmの広い範囲に及ぶため、施工現場においてフランジ部にねじ下穴を加工することは極めて困難であり、プレスによる打ち抜き加工も不可能であった。
一方、ドリルねじの普及に伴って、毎分2,500回転の高速電動工具が市販されるようになったため、ねじ径が6.0mm以下、好ましくは5.0mmのドリルねじであれば、板厚が1/2インチ(12.7mm)の金属板でも10秒前後の短時間でねじ下穴の加工とねじ込み(タッピング)を完了することができるようになった。しかし、ねじ径が6.0mm以上、例えばねじ径が6.3mmのドリルねじでは、上記した高速電動工具を用いてねじ下穴を加工すると、摩擦熱でドリル部が焼付いて加工不能になる。
本発明は、このようなドリルねじの特性を利用して、フランジ部の厚みが9.0mm〜20.0mmの範囲内の鉄骨梁材であれば、施工現場において、デッキプレートを鉄骨梁材のフランジ部に容易、かつ強固に接合させることができるデッキプレート接合用ドリルねじを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、合成スラブを構築するデッキプレートを鉄骨梁材のフランジ部に接合するためのドリルねじであって、平行ねじ山を有するねじ軸部の一端に、前記デッキプレートと前記フランジ部の重ね合わせ接合部位に貫通する下穴を加工する長いドリル部が設けられ、前記ねじ軸部の他端に、テーパ部を介して、前記ねじ軸部のねじ径より僅かに大きい直径を有し、かつ軸方向の長さが前記デッキプレートの厚みとほぼ同等である短い円柱部が設けられ、該円柱部に頭部が連設されており、前記下穴に前記ねじ軸部をねじ込み、続いて前記テーパ部を介して前記円柱部を前記デッキプレートにあけられた下穴に圧入させることにより、前記フランジ部に接合した前記デッキプレートの許容せん断力を高めるように構成されていることを特徴とする。
上記構成において、前記ねじ軸部の平行ねじ山のねじ径が5.0mmで、前記円柱部の直径が5.1mm〜5.5mmであるドリルねじとすると、前記デッキプレートの板厚が1.2mm〜1.6mmで、前記フランジ部の厚みが9.0mm〜20.0mmの範囲内であれば、前記デッキプレートと前記フランジ部の重ね合わせ接合部位に約10〜15秒前後の短時間でねじ下穴の加工とねじ込み(タッピング)が完了し、前記デッキプレートが前記フランジ部に接合されると、前記デッキプレートの下穴に圧入した径大の前記円柱部が該デッキプレートに発生するせん断応力を受けるので、ねじ径5.0mmの前記ねじ軸部によりせん断応力を受けさせる場合に比べて、許容せん断力が約30%増大し、表1に示した1,050kgfを十分に確保することができる。したがって、ねじ径が5.0mmの一種類のドリルねじで、板厚が1.2mm〜1.6mmのデッキプレートを前記フランジ部に接合することが可能となる。
以上説明したように、本発明のドリルねじは、フランジ部の厚みが9.0mm〜20.0mmの範囲内の鉄骨梁材に対して、板厚みが1.2mm〜1.6mmのデッキプレートを前記フランジ部に容易、かつ強固に接合できる。
しかも、接合作業には、従来のように溶接機や、特殊な装置を必要とせず、市販されている高速電動工具を用いて容易に、かつ能率良く行なえるので、合成スラブの施工現場における作業の安全と省力化に貢献できるものである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係るデッキプレート接合用ドリルねじを示している。該ドリルねじ1は、平行ねじ山を有するねじ軸部2の一端に、後述するデッキプレート10と鉄骨梁材11のフランジ部12の重ね合わせ接合部位に貫通する下穴13,14(図2(b)参照)を加工する長いドリル部3が設けられ、ねじ軸部2の他端には、テーパ部4を介して、ねじ軸部2のねじ径dより僅かに大きい直径Dを有し、かつ軸方向の長さがデッキプレート10の厚みt(図2、図3参照)とほぼ同等である短い円柱部5が設けられ、該円柱部5に頭部6が設けられている。
ドリルねじ1の具体的な寸法については、ねじ軸部2のねじ径dが5.0mmで、円柱部5の直径Dは5.1mm〜5.5mmの範囲で、好ましくは5.2mmとする。また、ドリル部3の直径d1は4.6mmである。
一方、図3に示すように、デッキプレート10は、H形鋼からなる鉄骨梁材11のフランジ部12に接合して合成スラブを構築する。デッキプレート10の板厚tは1.2mm〜1.6mmであり、フランジ部12の厚みTは9.0mm〜20.0mmの範囲内である。
図2は、上記の構成を有するドリルねじ1を用いてデッキプレート10を鉄骨梁材11のフランジ部12に接合する作業工程を示している。図2(a)は、接合作業の準備状態を示しており、ドリルねじ1の頭部6を図示しない高速電動工具のドライバビット20の係合穴21に係合して、ドリル部3の先端をデッキプレート10とフランジ部12の重ね合わせ接合部位に押し当てる。この状態でドライバビット20を高速回転(毎分2,500回転)させると、図2(b)に示すように、長いドリル部3がデッキプレート10とフランジ部12を貫通して下穴13,14を加工する。続いて、図2(d)に示すように、ねじ軸部2が下穴13,14にねじ込まれ、タッピング加工しながらねじ嵌合し、さらにテーパ部4が下穴13と下穴14の入口部分に圧入して下穴13,14を拡径しながら進入し、図2(d)に示すように、頭部6がデッキプレート10に当接して締付けが完了すると、径大の円柱部5が下穴13に圧入して密着嵌合し、デッキプレート10がフランジ部12に接合される。この接合状態において、デッキプレート10の下穴13に圧入嵌合した直径Dが5.2mmの円柱部5がデッキプレート10に発生するせん断応力(図3の矢印方向)を受けるので、ねじ径dが5.0mmのねじ軸部2によりせん断応力を受けさせる場合に比べて、許容せん断力が約30%増大し、1,050kgf以上のせん断力が確保される。しかも、ドリルねじ1による接合作業は、毎分2,500回転の高速電動工具を用いると、10〜15秒前後の短時間で完了する。
本発明に係るデッキプレート接合用ドリルねじの正面図である。 同上ドリルねじの接合工程を示す説明図であり、(a)は準備工程、(b)は下穴加工工程、(c)はねじ込み工程、(d)は接合完了状態を示している。 同上ドリルねじの使用状態を示す要部縦断面図である。
符号の説明
1 デッキプレート接合用ドリルねじ
2 ねじ軸部
3 ドリル部
4 テーパ部
5 円柱部
6 頭部
10 デッキプレート
11 鉄骨梁材(H形鋼)
12 フランジ部
13,14 下穴
20 ドライバビット
21 係合穴

Claims (2)

  1. 合成スラブを構築するデッキプレートを鉄骨梁材のフランジ部に接合するためのドリルねじであって、
    平行ねじ山を有するねじ軸部の一端に、前記デッキプレートと前記フランジ部の重ね合わせ接合部位に貫通する下穴を加工する長いドリル部が設けられ、
    前記ねじ軸部の他端に、テーパ部を介して、前記ねじ軸部のねじ径より僅かに大きい直径を有し、かつ軸方向の長さが前記デッキプレートの厚みとほぼ同等である短い円柱部が設けられ、該円柱部に頭部が連設されており、
    前記下穴に前記ねじ軸部をねじ込み、続いて前記テーパ部を介して前記円柱部を前記デッキプレートにあけられた下穴に圧入させることにより、前記フランジ部に接合した前記デッキプレートの許容せん断力を高めるように構成されていることを特徴とするデッキプレート接合用ドリルねじ。
  2. 前記デッキプレートの板厚が1.2mm〜1.6mm、前記鉄骨梁材のフランジ部の厚みが9.0mm〜20.0mmの範囲内であって、
    前記ねじ軸部の平行ねじ山のねじ径が5.0mmで、前記円柱部の直径が5.1mm〜5.5mmである請求項1記載のデッキプレート接合用ドリルねじ。
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