JP2007239788A - ドリル機能付き軸装置及びこれを構成する軸並びにドリル体 - Google Patents

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Abstract

【解決課題】木製部材と金具とを連結する場合のように、軟質材と金属板材とを軸の貫通によって連結するにおいて、施工の作業性と確実性とを向上させる。
【手段】木製部材1,2にはスリット5が形成されており、スリット5に金具1,2が嵌め込まれている。軸11の先端にはドリル体12がねじ込みによって取外し可能に取り付けられており、軸11の基端にはドライバビット13が嵌まる係合穴14を形成している。施工に際しては、ドリル体12を取り付けた状態で回転しながら押し込むことで軸11を木製部材1,2と金具3,8とに貫通させ、次いで、ドリル体12を取外して軸11の両端にキャップ20を嵌め込み装着する。
【選択図】図2

Description

本願発明は、ドリル機能付き軸装置及びこれを構成する軸並びにドリル体に関するものである。ここに軸装置とは、重なり合った複数のワークを位置決め又は姿勢合わせするためのピンや、ワーク同士を締結するねじなどが含まれる。
主として軸組工法で施工される木造建築物において、金具を介して木製部材(柱、梁、根太、垂木などの角材)同士を一直線状やT字状等に連結することが行われている。その例は例えば特許文献1に開示されており、かつ、図4でも表示している(この場合は、木製部材と金具とは共にワークとなる)。
図4のうち(A)で示すのは、2本の木製部材1,1′をT字状に連結する方法を示しており、この工法では、平板部に起立部3aを設けたT形金具3が使用されており、T型金具3を一方の木製部材1′にビス4で固定する一方、他方の木製部材1にはT型金具3の起立部3aが嵌まるスリット5を形成しており、他方の木製部材1とT型金具3とに複数本のピン(ドリフトピン)6を貫通させることで両木製部材1,1′の姿勢及び位置を保持している。T型金具3と他方の木製部材1とにはピン6を貫通させるための先穴(ピン穴)7が予め空けられている。なお、T型金具3に代えてコ字型金具を使用する場合もある。
図4のうち(B)では、2本の木製部材2を一直線状に連結する方法を示している。この工法では平板状金具8が使用されており、両方の木製部材2に平板状の金具8が嵌まり込むスリット5を形成しておいて、金具8と木製部材2とに複数本のピン6を貫通させることで両木製部材2の姿勢と位置とを保持している。この場合も、平板状金具8と両木製部材2とにはピン6を挿入するための先穴7が予め空けられている。
いずれの工法でも、木製部材1,2の先穴7はピン6の外径よりも僅かに小径に設定しており、施工に際してはピン6を先穴7にハンマーで叩き込んでいる。また、金具3,8の先穴7は、金具3,8及び木製部材1,2の加工誤差を吸収するためピン7よりもやや大径に設定したり長穴に設定したりしている。
特開2006−22614号公報
前記した工法では、木製部材1,2と金具3,8とに予め先穴7を空けているが、金具3,8の先穴7と木製部材1,2の先穴7との位置合わせが厄介であり、連結作業に手間が掛かっていた(すなわち、ピン6をハンマーで叩きながら、金具3の先穴7を探っていかねばならないため、位置合わせが厄介である。)。更に、例えば木製部材1,2の収縮や伸び、或いは曲がりによって木製部材1,2の先穴7と金具3,8の先穴7とが木製部材1,2の軸方向にずれてしまい、施工不能になってしまう虞もあった。
また、金具3,8の先穴7とピン6よりも大径になっているため、ピン6は木製部材1,2にはきっちり嵌まっているものの、ピン6と金具との間には隙間があり、このため、木製部材1,2と金具3,8との間にガタ付きが生じる場合がある点も問題であった。更に、木製部材1,2及び金具3,8には先穴7を空ける工程が必要であるため、木製部材1,2及び金具3,8の加工コストが嵩むという点も問題であった。
本願発明は、このような現状を改善することを端緒として成されたものである。
前記した木製部材の連結にかかわる諸問題は、木製部材及び金具に予めピン穴(先穴)を空けておくことに起因したものである。従って、ドラフトピン等の軸にドリル機能を持たせると、諸々の問題を解消できると考えられる。本願発明者たちは、このような着想の下で更に研究を加えて本願発明を完成させるに至った。
本願発明は幾つかの局面を有しており、請求項1はドリル機能付き軸装置に係るもので、この軸装置は、ワークに下穴を空けるためのドリル体と、前記ドリル体で空けられたワークの下穴に嵌まる軸とを備えており、これらドリル体と軸とは別体に製造されており、前記軸の一端部に、当該軸を回転操作するためのドライバビットが相対回転不能に嵌まる係合部が形成されている一方、前記軸の他端部とドリル体とに、それらドリル体と軸とを同心に保持する連結手段が形成されている。
請求項2の発明は、請求項1において、前記連結手段として、軸にはその他端面に開口した嵌合穴が形成されていて前記ドリル体には前記軸の嵌合穴に嵌入する雄型の突起が形成されており、前記突起と嵌合穴とが嵌脱自在になっている。
請求項3は、請求項1又は2において、前記軸を、木材と金具とを所定姿勢に保持するためのドリフトピンと成しており、その両端には、ボス部とその一端に一体に形成した頭を有するキャップが装着できるようになっている。そして、前記軸の嵌合穴を雌ねじ穴と成して前記ドリル体の突起を雄ねじ部と成すことにより、ドリル体を軸に着脱することが許容されている一方、前記軸の一端部に形成した係合部は断面角形の係合穴であり、前記キャップのボスを軸の雌ねじ穴及び係合穴に嵌入できる大きさに設定している。
本願発明は、軸とドリル体との組み合わせを要点とするものであり、そこで、請求項4に記載したように、請求項1〜3のうちの何れかに記載した軸又はドリル体のみも包含している。
ところで、ドリル機能を有するドリルねじが広く知られており、前記したドリフトピンにドリル部を設けると、予めピン穴を加工していることに起因した諸々の問題を解消できると考えられる。しかし、鋼板製の金具にピン穴を空け得るためにはドリル部は焼き入れ等して高い硬度を保持しなければならない一方、ドリフトピン(或いは多くの連結用軸)には簡単に折れない強靱さ(ねばり)が求められていて焼き入れするきは好ましくないため、単に、ドリフトピンにドリル部を一体に設けても実用的価値は殆どないと言える。
これに対して本願発明は、軸とドリル体とを別体に構成して両者を連結したものであるため、軸とドリル体とはそれぞれが必要とする素材や材質を選択できることになり、従って実用的価値は極めて高い。
従って、例えば請求項3のようなドリフトピンのような連結用軸に使用すると、軸(ピン)に要求される特性(機械的・化学的性質)を損なうことなく、a:穴を位置合わせする必要がないため連結作業を能率良く行うことができる、b:木製部材に収縮や伸び、或いは曲がりが生じても現場合わせで作業できるため施工不能になる事態を解消できる、c:ドリル体の外径と軸の外径とを揃えておくことにより、金具等の各ワークに空けられる穴の内径を軸の外径に揃えることができるため、木製部材間のガタ付きを防止できる、d:予め穴(先穴)を空ける工程が不要になるためワークの加工コストを抑制できる、といった利点がある。
また、軸の長さはワークによってまちまちであり、従って長さの異なるものを多数種類用意しておく必要があるが、本願発明は軸とドリル体とが別々に製造されているため、外径が同じであれば、ドリル体は1種類だけ用意しておいて軸のみの長さを異ならせたら良く、従って、種々の長さの軸から成る商品群(製品群)を揃えるにおいて全体としてのコストを抑制することができる。
ドリル体と軸とを連結する手段としては、ドリル体に雌ねじ穴等の嵌合穴を形成して軸に突起を形成することも可能であるが、ドリル体は切刃を形成する必要から外周面に縦溝を形成せねばならず、このため、ドリル体に雌ねじ穴等の係合穴を形成するのは困難な場合が多い。これに対して請求項2のようにドリル体に突起を形成すると、突起はドリル体の縦溝と干渉しない部分に設けることができるため、ドリル体の加工の容易性・確実性を損なうことなく、ドリル体と軸とを連結できる利点がある。
ドリル体と軸との連結手段としては、例えば角形等の断面非円形の係合穴とこれにきっちり嵌まる断面非円形の突起との組み合わせも採用できるが、請求項3のように雌ねじ穴と雄ねじとの組み合わせを採用すると、着脱が簡単でかつ作業中や運搬中における離脱も防止できる利点や、ドリル体と軸等を同心の姿勢に確実に保持して穿孔時のブレを防止できる利点があり、従って連結手段として好適である。
更に請求項3のように構成すると、キャップで軸の端面が隠されるため美感に優れている。この場合、キャップは、脱落防止という点からは、軸の雌ねじ穴及び係合穴にハンマーで叩き込む強制嵌合方式とするのが好ましい。
本願発明は軸とドリル体との組み合わせ(コンビネーション)を要点としているが、両者の組み合わせの態様には、1本の軸と1本のドリル体とがセットになっている場合と、多数本(複数本)の軸と1本のドリル体とがセットになっている場合とが含まれる。前者の場合はドリル体は1回しか使用されないが、後者の場合は、1本のドリル体は多数本の軸に付け替えて繰り返し使用される。ドリル体の少なくとも切刃部分に工具鋼や超硬素材を使用することで、後者のような態様も特段の困難もなく実現できるのであり、この点、本願発明が優れている点の一つである。
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。まず、図1〜図2に示す第1実施形態から説明する。
(1).第1実施形態の構造
第1実施形態の構造は図1で示されている。(A)は一部破断正面図、(B)は(A)のB−B視図、(C)は(A)のC−C視断面図断面図、(D)は(A)のD−D視断面図図、(E)は一部を省略した分離正面図図である。
軸装置は、断面円形の軸11とその先端に取り付けられるドリル体12とからなっており、軸11の基端(一端)は他の部分よりもやや外径が大きい(例えば1.2倍以内程度)大径部11aなっており、この大径部11aに、六角レンチ式ドライバビット13が相対回転不能に嵌まる係合手段の一例として六角の係合穴14が端面に開口した状態で空いている。軸11は鋼材やステンレスなど、用途に応じた素材で形成されている(一般には焼き入れしていないものが多い。)本実施形態の軸11は中実であるが、中空とすることも可能である。
ドリル体12は炭素鋼やオーステナイト系ステンレスのような焼き入れ可能な硬質素材からなっており、その先端には切刃15が形成されている。また、ドリル体12の外周面には、切刃15を形成するための一対の縦溝16が軸方向に延びている。一対の切刃15はチゼルエッジ17を介して繋がっている。
そして、ドリル体12と軸11との連結手段の一例として、ドリル体12に、突起の一例として切刃15と反対側の端面から延びる雄ねじ部(ねじ軸)18を形成している一方、軸11の先端面には、嵌合穴の一例として、雄ねじ部18がねじ込まれる雌ねじ穴19を形成している(なお、(E)ではねじは簡略表示している。)。なお、ドリル体12は圧造加工又は切削加工で製造される。
ドリル体12の外径(正確には、切刃15の終端が描く回転軌跡の外径で、端的に述べるとドリル体12で空けられる穴の直径)は、軸11のうち大径部11aを除いた部分の外径と同一又は略同じに設定している。また、本実施形態では、軸11における雌ねじ穴19の内径(下穴の直径)D1と大径部11aにおける係合穴14の内接円の直径D2とを同一又は略同じに設定している。
図1の(F)及び(G)では、軸11の両端に取り付けて使用するキャップ20を示している。(F)は正面図、(G)は(F)の左側面図である。キャップ20は例えばアルミのような金属から成っており(樹脂製でもよい)、頭(フランジ部と呼んでもよい)20aとボス20bとを備えている。
そして、ボス20bの外径は、軸11における係合穴14の内接円の直径及び雌ねじ穴19の内径よりも僅かに大径に設定しており、従って、ハンマーでの叩打によって軸11の係合穴14及び雌ねじ穴19に叩き込むことができる。ボス20bの長さは係合穴14及び雌ねじ穴19の深さ寸法よりも小さい寸法に設定している。なお、本実施形態のキャップ20の頭は凸湾曲状の鍋頭形状になっているが、平頭や皿頭の形状と成すことも可能である。
(2).使用の手順
次に、図2に基づいて使用手順を説明する。本実施形態の軸装置は、図4において示したのと同様に木製部材(角材)1,2と金具3,8とを連結するドリフトピンに適用しており、このため、軸11の長さは木製部材1,2の厚さと同じ寸法に設定している(多少は相違していても良い)。
そして、電動式なやエアー式等の回転工具(図示せず)にドライバビット13を取り付けて、ドライバビット13に軸11を係合してから、図2(A)及び(B)に示すように、軸11及びドリル体12を回転させながら木製部材1,2に押し当てることにより、木製部材1,2と金具3,8とにドリル体12及び軸11を貫通させる。この場合、軸11の大径部11aと他の部分との直径差は対して大きくないので、ドライバ工具による押し込みで大径部11aを木製部材1,2の内部に進入させることができる。
そして、大径部11aが木製部材に進入し切ると、ドライバビット13の回転を停止して、ドリル体12を軸11から抜き外すと共にドライバビット13も軸11から抜き外し、次いで、キャップ20を叩き込みによって軸11の両端に装着する。ドリル体12が軸11にきつくねじ込まれている場合は、軸11の係合穴14にドライバビット13(又は六角レンチ)を嵌めて回転不能に保持した状態で、例えばモンキーレンチ等のスパナでドリル体12をねじ戻したら良い(ドリル体12は、縦溝16の箇所を塞ぐような状態でスパナで挟むことによって回転させることができる)。
キャップ20は一種の強制嵌合によって軸11に取り付けられるので、キャップ20が軸11から簡単に抜けることはなく、また、キャップ20がストッパーの役割を果たすため、軸11が木製部材1,2から簡単に抜けることもない。
更に、軸11における雌ねじ穴19の内径D1と係合穴14の内接円の直径D2とが同じなので、1種類のキャップ20を基端(一端)と先端(他端)とのいずれにも装着できる。キャップ20は必ずしも必要ないが、キャップ20を設けると美観に優れると共に、強制嵌合式であることで軸11の抜けも防止できる。キャップ20のボス20bを断面六角形に形成しても良いのであり、この場合、軸11における雌ねじ穴19の内径を係合穴14の外接円の直径と略同じに設定しておくことにより、1種類のキャップで対応できる。
ところで、軸11には木製部材1,2やこれで支えた部材の荷重がせんだん力として作用するが、この場合、軸11は中空であるよりも中実である方がせんだん強度が高く、従って、本実施形態のように軸11を中実とすると強度に優れている利点がある。また、せんだん力の強さは金具3,8と木製部材1,2との接触面の箇所に最も強く作用するが、両端の箇所にも作用するものである。そして、本実施形態のようにキャップ20を金属製としてそのボス20bを軸11の両端の穴14,19に嵌め込むと、ボス20bの存在によって軸11は全長にわたって中実になったのと同じ状態になるため、ドリル体12が取り付いていたものでありながら、全体としての高いせんだん強度を確保することができる。
(3).他の実施形態(図3)
図3では他の実施形態を示している。このうち(A)に示す第2実施形態では、ドリル体12と軸11と連結手段として、軸11には断面六角の嵌合穴21を形成してドリル体12には断面六角の突起22を形成し、突起22を嵌合穴21に嵌め入れている。ドリル体12と軸11とは例えば接着剤で接着するなどして、取外し可能でしかも簡単には脱落しないようにしておくのが好ましい。嵌合穴21及び突起22の断面形状は六角には限らず、四角形や星形等の非円形であればよい。
図3の(B)に示す第3実施形態では、軸11を全長にわたって同一外径のストレートに形成している。他の構成は第1実施形態と同じである。係合穴14を六角にすることに代えて雌ねじ穴に設定することも可能であり(この場合、ドライバビット13はボルト状になる)、そうすると方向性がなくなる利点がある。軸11の両端に雌ねじ穴を形成した場合は、キャップ20のボス20bを雄ねじとしてねじ込み方式にすることも可能である。
図3の(C)に示す第4実施形態では、軸11の基端にフランジ23を形成すると共に、基端側の若干の部分に雄ねじ24を造形している。この実施形態では、軸11は木製部材1,2にねじ込まれるため、軸方向の外力が作用しても離脱不能に保持される。ドリル体12の1回転当たりの切削量は対して多くない一方、雄ねじ24は1回転でピッチの寸法だけ木製部材1,2に進入する。従って、ドリル体12による切削と雄ねじ24の進入とが同時に行われると多大のトルクを要し、回転が停止してしまう虞がある。
この点に対処するため(C)の実施形態では、ドリル体12の長さを他の実施形態よりも長くして、ドリル体12の切刃15が木製部材1,2を貫通してから雄ねじ24の進入が始まるように配慮している。なお、ドリル体12はその長さに関係なく縦溝16が終端まで延びるように形成しておいても良い。また、一点鎖線で示すように、ドリル体12にスパナを嵌め込むための一対の平坦部25を形成することも可能である(この点は他の実施形態も同じである)。
図3の(D)に示す第5実施形態では、軸11はボルトになっており、一端部にはフランジ付きの六角頭26を形成している。従って、この実施形態にはソケット方式のドライバビットが使用される。ボルトに適用する場合、ドライバビットの係合手段としては、六角等の頭26を設けずに、第1実施形態や図3(B)のように、六角穴や星形穴等の係合穴を形成することも可能であり、この場合は、両切り方式のボルトとなすことができる。
木製部材1,2と金具3,8との連結に使用する場合、図3の(E)に示すように、木製部材1,2のみに予め先穴(ピン穴)7を空けておくことも可能である。このようにすると、軸11が先穴7にガイドされるため、軸11を木製部材1,2及び金具3,8に真っ直ぐに進入させることができる利点がある。そして、金具3,8には先穴7は予め空けられておらず、金具3,8の穴は現場合わせの状態で空けられるため、従来技術のような穴の位置ずれ等の諸々の問題が生じることはなく、また、ドリリングに際しての切粉の詰まりや摩擦熱の弊害も防止でき、更に、穴空け時間を短縮できると共に作業員の負担も軽減して作業性を向上できる。
なお、木製部材1,2に予め先穴7を空けておく場合、先穴7の内径D3をドリル体12の外径D4よりもやや小径に設定しておくと、木製部材1,2はドリル体12で若干切削されながら前進するため、軸11と木製部材1,2との間にガタが生じることを防止できる利点がある。
(4).その他
本実施形態は上記の実施形態の他にも様々に具体化することができる。例えば、用途は木製部材のような軟質部材と金具とを連結するドリフトピンやボルトに限定される訳ではなく、連結、位置決め、締結等の各種の用途に供される軸に適用できる。一部をワークの外側に露出させたスタッドピンに適用することも可能である。
また、施工後にドリル体が邪魔にならない場合は、ドリル体は軸に取り付けたままにしておいても良いのであり、この場合は、例えばドリル体を強制嵌合によって軸に離脱不能に取り付けておくことも可能である。軸11の外形は円形には限らず、六角等の角形や他の形状を選択することも可能である(すなわち用途によって外形を設計したら良い)。
第1実施形態の構造を示す図である。 第1実施形態の軸装置を用いた施工手順を示す図である。 他の実施形態を示す図である。 従来技術を示す図である。
符号の説明
1,2 軟質材製ワークの一例としての木製部材
3,8 金具
11 軸
12 ドリル体
13 ドライバビット
14 係合部の一例としての角形の係合穴
15 切刃
16 縦溝
18 ドリル体に設ける連結手段の一例としての雄ねじ部
19 軸に設ける連結手段の一例としての雌ねじ穴
20 キャップ

Claims (4)

  1. ワークに下穴を空けるドリル体と、前記ドリル体で空けられたワークの下穴に嵌まる軸とを備えており、これらドリル体と軸とは別体に製造されており、前記軸の一端部に、当該軸を回転操作するためのドライバビットが相対回転不能に嵌まる係合部が形成されている一方、前記軸の他端部とドリル体とに、それらドリル体と軸とを同心に保持する連結手段が形成されている、
    ドリル機能付き軸装置。
  2. 前記連結手段として、軸にはその他端面に開口した嵌合穴が形成されていて前記ドリル体には前記軸の嵌合穴に嵌入する雄型の突起が形成されており、前記突起と嵌合穴とが嵌脱自在になっている、
    請求項1に記載したドリル機能付き軸装置。
  3. 前記軸は、木材と金具とを所定姿勢に保持するためのドリフトピンであって、その両端には、ボス部とその一端に一体に形成した頭を有するキャップが装着できるようになっている軸装置であって、
    前記軸の嵌合穴を雌ねじ穴と成して前記ドリル体の突起を雄ねじ部と成すことにより、ドリル体を軸に着脱することが許容されている一方、前記軸の一端部に形成した係合部は断面角形の係合穴であり、前記キャップのボスを軸の雌ねじ穴及び係合穴に嵌入できる大きさに設定している、
    請求項1又は2に記載したドリル機能付き軸装置。
  4. 請求項1〜3のうちの何れかに記載した軸又はドリル体。
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CN108817936A (zh) * 2018-07-12 2018-11-16 上海卫星装备研究所 一种卫星载荷重复安装精度保证方法

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