JP4263675B2 - 除湿装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体、液晶、エレクトロニクス等の製造における製造装置室内、搬送装置室内の空気の除湿等に用いられる除湿装置、又は家庭用の除湿装置に関し、より具体的には、除湿剤が担持されているハニカムローターを備え、該ハニカムローターが回転し、除湿剤による水分を含む被処理空気の除湿と、水分を吸湿した該除湿剤の再生を同時に行ない、連続的に該被処理空気の除湿を行なう除湿装置に関する。
半導体製造工場におけるシリコンウエハー等の製造工程において、酸化膜の生成が製品の不良原因となるが、該酸化膜の生成には、水分が大きな影響を与えるということが近年わかってきた。そのため、製品の不良を減らすために、製造装置室内等の空気中の水分を除去することが必要となってきた。
該製造装置内の空気中の水分を除去する方法としては、主に、乾燥した窒素ガスでパージする方法と除湿する方法がある。該窒素ガスでパージする方法では、装置室内の水分を装置室外に追い出すので、水分量が非常に低くなるが、ランニングコスト(乾燥した窒素ガスの費用及びN Pressure Swing Adosorption(PAS;窒素発生機)の運転費用)が高く、更に装置室内の酸素ガス濃度を管理する必要がある。一方、除湿する方法では、乾燥した窒素ガスは必要とせず、また、酸素ガス濃度を管理する必要もないので、該乾燥した窒素ガスでパージする方法に比べ、ランニングコストが低い。
そこで、除湿剤による被処理空気の除湿及び水分を吸着した該除湿剤の再生を同時に行って、連続的に除湿を行なう除湿装置が多く使用されている。そのため、該除湿装置に用いられている該除湿剤には、被処理空気中の水分を吸着除去する性能(以下、吸湿性能と記載する。)ばかりではなく、吸着した水分を脱着する性能(以下、脱湿性能と記載する。)にも優れていることが要求される。
該吸着性能及び該脱湿性能の両方が優れている除湿剤としては、シリカゲルが挙げられ、一般産業用に用いられる除湿装置の除湿剤として広く使用されている。
しかし、シリカゲルは、絶対湿度が高い空気中においては、優れた吸湿性能を発揮するものの、絶対湿度が低い空気中のおいては、殆ど水分を吸着せず、吸湿性能を発揮しない。そのため、例えば、絶対湿度が低い冬に、室内で洗濯物を乾燥させるときに用いる除湿機用の除湿剤としては、シリカゲルを使用することはできない。
絶対湿度が低い空気中の水分を吸着することができる物質しては、ゼオライトが知られている。該ゼオライトとしてはY型ゼオライト、X型ゼオライト及びA型ゼオライトが挙げられ、これらのうち、Y型ゼオライトが、X型ゼオライト又はA型ゼオライトに比べ、低温で水分の脱着をすることができるので、連続的に除湿を行なう除湿装置用の除湿剤としては、最も適していると考えられる。
一般に、合成により得られるY型ゼオライトは、該ゼオライトの酸点の対イオンとなる陽イオンがナトリウムイオンであるナトリウムY型ゼオライトである。そして、該ナトリウムY型ゼオライトは、絶対湿度が低い空気中でも、吸湿速度が速く、優れた吸湿性能を発揮する。
しかし、該ナトリウムY型ゼオライトは、脱湿性能が十分でないという問題があった。具体的には、加熱により脱湿して該ナトリウムY型ゼオライトの除湿性能を再生させるために、多量の熱エネルギーが必要となるので、ランニングコストが高くなるか、又は十分に除湿性能を再生できないという問題があった。
そこで、近年、半導体製造装置室内等の除湿を目的とする除湿装置として、例えば、特許文献1の特開2004−000824号公報には、親水性ゼオライト中のナトリウムの一部をLa、Nd、Ce、Prから選ばれた一種又は複数種の元素で置換したアルミノシリケートからなる吸着剤が担持され、回転手段を備えるローター有し、該ローターの回転域が吸着ゾーン及び再生ゾーンに区画され、被処理気体を該吸着ゾーンに供給する経路と、該吸着ゾーンで処理された気体を目的空間に供給する経路と、該再生ゾーンに再生用気体を供給する経路とを備える減湿装置が開示されている。
また、家庭用の除湿装置は、室内での洗濯物の乾燥や、冬場の室内の結露の防止に使用される。特に、該除湿装置には、冬場の空気のように絶対湿度が低い空気を良好に除湿できることが要求されている。
該家庭用の除湿装置としては、特許文献2の特開2004−3844号公報には、水分を吸収する吸湿剤が充填されたローターを有し、該ローターが吸湿部と再生部に分割され、吸湿用空気から水分を吸収する吸湿経路と、吸湿剤を再生する再生経路と、再生用空気を昇温する再生用ヒーターと、再生用空気内の水分を凝縮させて除去する凝縮器とを備える除湿機が開示されている。
特開2004−000824号公報 特開2004−003844号公報
上記除湿装置においては、連続的に該被処理空気の除湿を行なうため、除湿剤による水分を含む被処理空気の除湿と、水分を吸湿した該除湿剤の再生が同時に行なわれている。そのため、該除湿装置の運転中、該除湿剤は、常に被処理空気中の水分の吸湿及び該水分の脱湿を繰り返す。そして、該繰り返しにより、該除湿剤の吸湿性能が徐々に低下し、ついには、脱湿を行なっても除湿剤として必要な吸湿性能を回復することができなくなる場合がある。
除湿剤が吸湿性能を回復することができなくなった時は、該除湿剤を新たな除湿剤と交換しなければならない。ところが、該除湿剤は、通常ハニカムローターを構成するハニカム構造体等に担持されているため、該除湿剤のみを交換することはできず、ハニカムローターごと交換する必要がある。そのため、半導体製造装置室内等の除湿用の除湿装置の場合、ハニカムローターの交換に、多大なコストがかかるので、該交換の頻度が多いと、該除湿装置の維持費用が上昇することとなる。そこで、該交換の頻度が少ない除湿装置が望まれている。
また、家庭用の除湿装置の場合、該除湿装置の商品の性質上、商品寿命が来るまで、該ハニカムローターについては、メンテナンスフリーであることが要求されている。そこで、該ハニカムローターの交換が必要ない除湿装置が望まれている。
従って、本発明の課題は、ハニカムローターに担持されている除湿剤が、脱湿性能に優れており、且つ該除湿剤の寿命が長く、該ハニカムローターの交換頻度が少ないか、又は該ハニカムローターを交換しなくても長期間に亘って優れた除湿性能を維持することができる除湿装置を提供することにある。
本発明者らは、上記従来技術における課題を解決すべく、鋭意研究を重ねた結果、(1)ナトリウムY型ゼオライトの特定の物性を特定の範囲とすることにより、該ナトリウムY型ゼオライトの脱湿性能が向上し、吸湿性能と脱湿性能のバランスが良くなること、(2)該ナトリウムY型ゼオライトは、除湿装置の除湿剤として必要な水分の吸着性及び該水分の脱着性を有していること、(3)そのため、該Y型ゼオライトが除湿剤として担持されているハニカムローターを有する除湿装置は、長期間に亘って優れた除湿性能を維持すること等を見出し、本発明を完成させるに至った。なお、本発明において、水分の吸脱着を繰り返した時の吸湿性の維持性能を、乾湿繰り返し耐久性と記載する。
すなわち、本発明(1)は、Y型ゼオライトが担持され、回転軸方向に通気空洞が形成されている多孔質ハニカム構造体により構成されるハニカムローター、該ハニカムローターを回転させるための回転手段、該ハニカムローターの一方の開孔面を除湿ゾーン及び再生ゾーンに分割する第一分割部材、該ハニカムローターの他方の開孔面を除湿ゾーン及び再生ゾーンに分割する第二分割部材、該除湿ゾーンに被処理空気を供給するための第一供給手段、該再生ゾーンに乾燥用空気を供給するための第二供給手段、該再生ゾーンの前段に設けられ、該乾燥用空気を加熱するための加熱手段を有する除湿装置であって、該Y型ゼオライトが、SiO/Alモル比が4.0〜6.0、NaO/Alモル比が0.5〜1.0、平均粒径が3μm以下のY型ゼオライトである除湿装置を提供するものである。
また、本発明(2)は、Y型ゼオライトが担持され、回転軸方向に通気空洞が形成されている多孔質ハニカム構造体により構成されるハニカムローター、該ハニカムローターを回転させるための回転手段、該ハニカムローターの一方の開孔面を除湿ゾーン、再生ゾーン及び冷却ゾーンに3分割する第一分割部材、該ハニカムローターの他方の開孔面を除湿ゾーン、再生ゾーン及び冷却ゾーンに3分割する第二分割部材、該除湿ゾーンに被処理空気を供給するための第一供給手段、該再生ゾーンに乾燥用空気を供給するための第二供給手段、該冷却ゾーンに冷却用空気を供給するための第三供給手段、該再生ゾーンの前段に設けられ、該乾燥用空気を加熱するための加熱手段を有する除湿装置であって、該Y型ゼオライトが、SiO/Alモル比が4.0〜6.0、NaO/Alモル比が0.5〜1.0、平均粒径が3μm以下のY型ゼオライトである除湿装置を提供するものである。
また、本発明(3)は、Y型ゼオライトが担持され、回転軸方向に通気空洞が形成されている多孔質ハニカム構造体により構成されるハニカムローター、該ハニカムローターを回転させるための回転手段、除湿ゾーンに被処理空気を供給するための第一供給手段、再生ゾーンに乾燥用空気を供給するための第二供給手段、該再生ゾーンの前段に設けられ、該乾燥用空気を加熱するための加熱手段を有する除湿装置であって、該Y型ゼオライトが、SiO/Alモル比が4.0〜6.0、NaO/Alモル比が0.5〜1.0、平均粒径が3μm以下のY型ゼオライトである除湿装置を提供するものである。
本発明の除湿装置は、ハニカムローターに担持されている除湿剤が、脱湿性能に優れており、且つ該除湿剤の寿命が長く、該ハニカムローターの交換頻度が少ないか、又は該ハニカムローターを交換しなくても長期間に亘って優れた除湿性能を維持することができるので、半導体製造装置室内等の除湿に用いられる場合、ハニカムローターの交換頻度が少なく、ランニングコストを低く抑えることができ、また、家庭用の除湿装置として用いられる場合、商品寿命が来るまで、ハニカムローターについては、メンテナンスフリーとすることができる。
本発明の第一の実施の形態に係る除湿装置(以下、第一の形態の除湿装置とも記載する。)を、図1及び図2を参照して説明する。図1は、第一の実施の形態例の除湿装置に設置されるハニカムローターを示す図である。また、図2は、第一の実施の形態例の除湿装置を示す図である。図1中、ハニカムローター1は、ローター軸6及びハニカム構造体7により構成されている。該ハニカム構造体7には、Y型ゼオライトが担持されており、且つ回転軸方向に通気空洞が形成されている。従って、該ハニカム構造体7の一方の開孔面2a及び他方の開孔面2bが、該ハニカムローターに通気される空気の出入り口となり、該通気空洞が空気の流路となる。そして、該通気空洞内で、通気される空気と該Y型ゼオライトが接触することによって、該通気される空気及び該Y型ゼオライト間で水分が移動する。そして、該開孔面2aが第一分割部材3a及び3bで、該開孔面2bが図示しない第二分割部材で分割されることにより、該ハニカムローター1は、被処理空気中の水分を該Y型ゼオライトが吸湿し、該被処理空気の除湿が行なわれる除湿ゾーン4及び該水分を吸湿した該Y型ゼオライトが脱湿し、該Y型ゼオライトの吸湿性能の再生が行われる再生ゾーン5に分割されている。なお、該第一分割部材3a及び3b、並びに該第二分割部材は、図2中、除湿装置10のローターケース11に固定されており、該ハニカムローター1の回転を妨害しない程度に、該ハニカムローター1に近接している。そして、該ハニカムローター1は、ローター軸6を介して、該除湿装置10の該ローターケース11に、回転ができるように設置される。
該ハニカム構造体7は、多孔質の平坦状繊維基紙及び該平坦状繊維基紙をコルゲート加工して得られる波型状繊維基紙を、無機接着剤又は有機接着剤を用いて、該波型状繊維基紙の山部で接着し、積層して製造される。この時、該平坦状繊維基紙及び該波型状繊維基紙は、両者の間に形成される略半円柱形状の空洞が、空気の流路となるので、該空洞が該ハニカムローター1の回転軸方向に形成されるように積層される。該積層を行う方法としては、例えば、該ハニカムローター1の厚み8と同じ長さに成形された、一対の該波型状繊維基紙及び該平坦状繊維基紙を重ね、ロール状に巻き上げ、積層する方法が挙げられる。
該繊維基紙は、繊維から形成される織布又は不織布である。該繊維としては、特に制限されず、Eガラス繊維、NCRガラス繊維、ARG繊維、ECG繊維、Sガラス繊維、Aガラス繊維などのガラス繊維やそのチョップドストランド、セラミック繊維、アルミナ繊維、ムライト繊維、シリカ繊維、ロックウール繊維、炭素繊維等の無機繊維及び有機繊維が挙げられる。有機繊維とては、アラミド繊維、ナイロン繊維、ポリエチレンテレフタレート繊維等を用いることができる。該繊維基紙の繊維として、無機繊維を用いることが、ハニカムローターの強度を高めることができる点で、好ましい。
また、該繊維基紙は、該繊維基紙中の繊維間に、多数の空隙を有している多孔質体である。該繊維基紙の繊維間空隙率は、通常80〜95%であり、該繊維基紙の厚さは、通常0.1〜1mmである。繊維間空隙率とは、繊維基紙の見かけの体積から、該繊維基紙中の繊維の体積を引いた部分(以下、繊維間空隙とも記載する。)が、該繊維基紙の見かけ体積中に占める割合をいう。
該ハニカム構造体7に担持されているY型ゼオライトは、該ハニカムローター1が回転することにより、該除湿ゾーン4及び該再生ゾーン5へ交互に移動し、水分の吸湿及び脱湿を繰り返す。従って、該Y型ゼオライトには、乾湿繰り返し耐久性に優れていることが要求される。
該Y型ゼオライトは、SiO/Alモル比が4.0〜6.0、NaO/Alモル比が0.5〜1.0、平均粒径が3μm以下である。
該Y型ゼオライトは、一般にY型ゼオライトと呼ばれている骨格構造を有し、酸点の対イオンがナトリウムイオンであるY型ゼオライトである。また、該Y型ゼオライトは、一般式(1);
xNaO・Al・ySiO・zHO (1)
で表すことができる。該一般式(1)中、xの値、すなわち、NaO/Alモル比は0.5〜1.0、好ましくは0.6〜0.9である。該xの値が、0.5未満だと水分の吸着能力が低いので、絶対湿度が低い空気中の水分を十分に除去することができず、また、1.0を超えると脱湿し難いので、該Y型ゼオライトが吸着した水分を脱着するために必要な熱エネルギー量(以下、脱湿エネルギー量と記載する。)が多くなる。また、yの値、すなわち、SiO/Alモル比は4.0〜6.0、好ましくは4.0〜5.5である。該yの値が、4.0未満だと脱湿し難いので、脱湿エネルギー量が多くなり、また、6.0を超えると水分の吸着能力が低いので、絶対湿度が低い空気中の水分を十分に除去することができない。
なお、ゼオライトがY型ゼオライトであることは、X線回折分析を行なって得られる回折パターンにより確認することができる。
該Y型ゼオライトの平均粒径は、3μm以下であり、好ましくは0.8〜2.0μmである。該平均粒径が3μmを超えると、脱湿し難いので、該Y型ゼオライトを再生するための脱湿エネルギー量が多くなる。NaO/Alモル比及びSiO/Alモル比が同程度のナトリウムY型ゼオライトであっても、平均粒径の違いによって、その脱湿エネルギー量は大きく異なる。例えば、平均粒径が3μmのものは、平均粒径が5μmのものに比べ、概ね20%程度脱湿エネルギー量が低い。
なお、本発明において、脱湿エネルギー量とは、該Y型ゼオライトが吸着した水1gを、該Y型ゼオライトから脱湿するために必要な熱エネルギー量をいう。そして、該脱湿エネルギー量は、以下の方法によって求められる。(i)まず、該Y型ゼオライトを、500℃の乾燥機中で、2時間乾燥する。その後、該ゼオライトを乾燥機から取り出し、乾燥剤が入れられているデシケーター中で、該ゼオライトを25℃まで冷却する。そして、該ゼオライトを秤量ビンに入れ、該秤量ビンを密閉し、秤により秤量して、該ゼオライトの乾燥時の重量(乾燥重量X(g))を測定する。(ii)乾燥後の該ゼオライトを、25℃、90%RHに制御されているデシケーター中で、48時間放置する。そして、該ゼオライトを秤量ビンに入れ、該秤量ビンを密閉し、秤により秤量して、該ゼオライトの吸湿時の重量(吸湿重量Y(g))を測定する。(iii)そして、吸湿重量Yの値から、乾燥重量Xの値を減じて、該ゼオライトの飽和吸着水分量を求める。(iv)次に、吸湿後の該ゼオライト20.0mgを秤採り、示差走査熱量計(DSC)を用いて、吸湿後の該ゼオライトから水分が脱湿されるのに要する熱エネルギー量(Z(J))を測定する。(v)下式(2)により、脱湿エネルギー量(J/g)を算出する。
脱湿エネルギー量=(Z×X)/{0.02×(Y−X)} (2)
該Y型ゼオライトは、乾湿繰り返し耐久性に優れるので、該Y型ゼオライトが担持されたハニカムローターは寿命が長い。なお、該Y型ゼオライトの乾湿繰り返し耐久性は、乾湿繰り返し試験前及び試験後の該Y型ゼオライトの吸湿速度を測定することにより把握でき、該乾湿繰り返し試験前の吸湿速度と試験後の吸湿速度に変化がない場合には、乾湿繰り返し耐久性は良好と判断する。また、本発明において、該乾湿繰り返し試験とは、該Y型ゼオライトを800℃で10分間加熱後、乾燥剤が入れられているデシケーター中で25℃まで冷却し、次いで、25℃、50%RHのデシケーター中に10分間放置するという操作を、100回繰り返す試験である。
該Y型ゼオライトは、例えば、NaO/Alモル比及びSiO/Alモル比が前記範囲内にあるナトリウムY型ゼオライトを、乾式粉砕、湿式粉砕等の常法により粉砕し、必要に応じて、櫛分け等の常法により分級して得られる。
本発明に係るY型ゼオライトは、NaO/Alモル比、SiO/Alモル比及び平均粒径が、上記範囲にあることにより、絶対湿度が低い空気中の水分を吸着するのに必要な吸湿性能を有し、且つ再生時の脱湿エネルギー量が少ない。従って、該Y型ゼオライトは、吸湿性能と脱湿性能のバランスが良い。
該Y型ゼオライトを該ハニカム構造体7に担持する方法としては、特に制限されず、常法により行うことができる。例えば、該Y型ゼオライトを、シリカゾル、アルミナゾル又はチタニアゾル等の無機質結合剤と共に水に懸濁させた懸濁液を調製し、該懸濁液に該ハニカム構造体7を浸漬するか、あるいは該ハニカム構造体7に該懸濁液を塗工することにより、該Y型ゼオライトを該ハニカム構造体7に十分に吸収させ、過剰の懸濁液を除去した後、乾燥して、固定させ、該Y型ゼオライトをハニカム構造体7に担持させる。この時、使用する無機質結合剤の量は、該ハニカム構造体7の表面に固定するのに必要最小限度とすることが、該無機質結合剤の硬化物が該Y型ゼオライトの表面を覆うことによる該Y型ゼオライトの吸湿性能の低下を少なくできる点で好ましい。
また、成形されていない該繊維基紙に、該Y型ゼオライトを担持し、Y型ゼオライトが担持された繊維基紙を得、次いで、該ゼオライトが担持された繊維基紙を成形して、該Y型ゼオライトが担持されているハニカム構造体7を得ることもできる。
該除湿ゾーン4及び該再生ゾーン5の比は、特に制限されないが、該開孔面2a又は2bにおける面積比で、概ね7:1〜1:1、好ましくは5:1〜2:1である。また、該開孔面2a又は2b中の該再生ゾーン5の形状は、通常扇形であり、該扇形の中心角は、概ね45〜180度、好ましくは60〜120度である。
該第一分割部材及び該第二分割部材の形態としては、ハニカムローターを除湿ゾーン及び再生ゾーンに分割することができるものであれば、特に制限されず、例えば、ハニカムローターの回転中心から円周に向かって放射状に設けられ、ローターケースに固定される仕切り板(図1中の第一分割部材3a及び3b)が挙げられる。
また、該ローターケースに繋がる配管を、該ローターケースの内部まで伸ばし、該配管の出口を該ハニカムローターに近接させることによって、該ハニカムローターを該除湿ゾーン及び脱湿ゾーンに分割することもできる。この場合、該配管のうち、該ローターケースの内部に位置する部分が、分割部材である。
図2中、除湿装置10は、図1に示す該ハニカムローター1が回転自在に設置されるローターケース11、第一分割部材3a及び3b、図示していない第二分割部材、第一供給機15、第二供給機16、加熱装置17、並びに図示していない該ハニカムローター1を回転させるためのモーターにより構成される。また、該第一供給機15と該ローターケース11を繋ぐ被処理空気供給管18、除湿ゾーン4から除湿空気を排気するための除湿空気排気管19、該第二供給機16と該加熱装置17を繋ぐ第一乾燥用空気供給管20、該加熱装置17と該ローターケース11を繋ぐ第二乾燥用空気供給管21及び再生ゾーン5から吸湿空気を排気する乾燥用空気排気管22を備える。
本発明の第一の形態の除湿装置に係る第一供給手段又は第二供給手段としては、特に制限されず、一般に気体を供給するために用いられる装置を使用することができ、送気ファン、ブローアー、コンプレッサー等が挙げられる。
また、該第一供給手段又は第二供給手段の設置位置は、除湿装置10では、ハニカムローター1の前段であるが、本発明の第一の形態の除湿装置においては、ハニカムローター1の後段であってもよい。この場合、該第一供給手段又は第二供給手段は、被処理空気A又は乾燥用空気Cを、ハニカムローター1の反対側からの吸引により、ハニカムローター1内に供給する装置であり、例えば、吸引ファン等が挙げられる。
本発明の第一の形態の除湿装置に係る加熱手段としては、特に制限されず、例えば、電熱ヒーター等が挙げられ、一般に気体を加熱するために用いられる装置を適宜使用することができる。
該除湿装置10の運転は、次のようにして行う。まず、水分を含むクリーンルーム等内の被処理空気Aが、該第一供給機15を用いて、該ハニカムローター1の該除湿ゾーン4に供給される。そして、該被処理空気Aが、該ハニカムローター1内を通過する際にY型ゼオライトと接触することにより、該被処理空気A中の水分が該Y型ゼオライトに移動するので、該被処理空気Aは除湿される。水分が除去された除湿空気Bは、ハニカムローター1の除湿ゾーン4から、除湿空気排気管19を通って排出され、クリーンルーム等へ返送される。
次に、該除湿ゾーン4で水分を吸湿したY型ゼオライトは、該ハニカムローター1が回転することにより、再生ゾーン5へと移動する。そして、乾燥用空気Cが、該第二供給機16を用いて、該加熱装置17に供給され、該加熱装置17により加熱された後、該ハニカムローター1の再生ゾーン4に供給される。該乾燥用空気Cが、該Y型ゼオライトと接触することにより、該Y型ゼオライト中の水分が該乾燥用空気Cに移動するので、該Y型ゼオライトは脱湿される。水分を吸湿した吸湿空気Dは、ハニカムローター1の再生ゾーン5から、乾燥用空気排気管22を通って外部へと放出される。また、該乾燥用空気Cとしては、特に制限されず、外気、クリーンルーム等内の空気又は該除湿空気A等が挙げられる。該乾燥用空気Cとして、該除湿空気Aを用いることが、該Y型ゼオライトの再生効率が高まる点で、好ましい。
次に、該再生ゾーン5で脱湿されたY型ゼオライトは、該ハニカムローター1が回転することにより、該除湿ゾーン4へと移動し、再び該被処理空気Aの除湿に使用される。
そして、該ハニカムローター1に該被処理空気A及び該乾燥用空気Cが供給されると共に、該ハニカムローター1が、回転することにより、被処理空気Aの除湿が、連続的に行われる。
該ハニカムローター1の回転は、連続的であっても、間欠的であってもよい。連続的に該ハニカムローター1が回転する場合、回転速度としては、特に制限されないが、概ね1〜30回転/時間、好ましくは5〜20回転/時間である。また、間欠的に該ハニカムローター1が回転する場合、1回当りの該ハニカムローター1の回転量は、1/12〜1/3回転であり、回転間隔は、定期又は不定期のいずれでもよい。該ハニカムローター1を連続的に回転させることが、常に、一定量の再生されたY型ゼオライトが、該除湿ゾーン4に供給されるので、除湿効率が高く且つ除湿性能が安定する点で、好ましい。
次に、本発明の第二の実施の形態に係る除湿装置(以下、第二の形態の除湿装置とも記載する。)を、図3及び図4を参照して説明する。図3は、第二の実施の形態例に係る除湿装置に設置されるハニカムローターを示す図である。また、図4は、第二の実施の形態例に係る除湿装置を示す図である。該第二の形態の除湿装置については、該第一の形態の除湿装置と主に異なる点のみ説明し、該第一の形態の除湿装置と同様な点については、その説明を省略する。すなわち、該第二の形態の除湿装置が、該第一の形態の除湿装置と主に異なる点は、ハニカムローターが、除湿ゾーン、再生ゾーン及び冷却ゾーンに3分割されている点にある。図3中、ハニカムローター31は、ローター軸37及び前記Y型ゼオライトが担持されているハニカム構造体38により構成されている。該ハニカム構造体38の一方の開孔面32a及び他方の開孔面32bが、第一分割部材33a、33b及び33c並びに図示していない第二分割部材により分割されることにより、該ハニカムローター31は、除湿ゾーン34、再生ゾーン35及び冷却ゾーン36に分割されている。そして、該ハニカムローター31は、該ローター軸37を介して、図4中、除湿装置40のローターケース41に設置される。
該除湿ゾーン34及び該再生ゾーン35の比は、特に制限されないが、該開孔面32a又は32bにおける面積比で、概ね6:1〜1:1、好ましくは4:1〜0.8:1であり、該除湿ゾーン34及び該冷却ゾーン36の比は、特に制限されないが、該開孔面32a又は32bにおける面積比で、概ね6:1〜1:1、好ましくは4:1〜1.6:1である。また、該開孔面32a又は32b中の該再生ゾーン35の形状は、通常扇形であり、該扇形の中心角は、概ね45〜120度、好ましくは60〜100度であり、該冷却ゾーン36の形状も同様であり、中心角は概ね45〜120度、好ましくは60〜100度である。
図4中、除湿装置40は、図3に示す該ハニカムローター31が回転自在に設置されるローターケース41、第一分割部材33a、33b及び33c、図示していない第二分割部材、第一供給機46、第二供給機47、第三供給機48、加熱装置49、及び図示していない該ハニカムローター1を回転させるためのモーターにより構成される。また、該第一供給機46と該ローターケース41を繋ぐ被処理空気供給管50、除湿ゾーン42から除湿空気を排気するための除湿空気排気管51、該第二供給機47と該加熱装置49を繋ぐ第一乾燥用空気供給管52、該加熱装置49と該ローターケース41を繋ぐ第二乾燥用空気供給管53、再生ゾーン43から吸湿空気を排気する乾燥用空気排気管54、該第三供給機48と該ローターケース41を繋ぐ冷却用空気供給管55及び冷却ゾーン44から吸熱空気を排気するための冷却用空気排気管56を備える。
また、該第一供給手段、第二供給手段又は第三供給手段の設置位置は、除湿装置40では、ハニカムローター31の前段であるが、本発明の第二の形態の除湿装置においては、ハニカムローター31の後段であってもよい。この場合、該第一供給手段、第二供給手段又は第三供給手段は、被処理空気E、乾燥用空気G又は冷却用空気Iを、ハニカムローター31の反対側からの吸引により、ハニカムローター31内に供給する装置であり、例えば、吸引ファン等が挙げられる。
該除湿装置40の運転は、次のようにして行う。まず、水分を含むクリーンルーム等内の被処理空気Eが、該第一供給機46を用いて、該ハニカムローター31の該除湿ゾーン34に供給される。そして、該被処理空気Eが、該ハニカムローター31内を通過する際に該Y型ゼオライトと接触することにより、該被処理空気E中の水分が該Y型ゼオライトに移動するので、該被処理空気Eは除湿される。水分が除去された除湿空気Fは、ハニカムローター31の除湿ゾーン34から、除湿空気排気管51を通って排出され、クリーンルーム等へ返送される。
次に、該除湿ゾーン34で水分を吸湿したY型ゼオライトは、該ハニカムローター31が回転することにより、再生ゾーン35へと移動する。そして、乾燥用空気Gが、該第二供給機47を用いて、該加熱装置49に供給され、該加熱装置49により加熱された後、該ハニカムローター31の再生ゾーン35に供給される。そして、該乾燥用空気Gが、該Y型ゼオライトと接触することにより、該Y型ゼオライト中の水分が該乾燥用空気Gに移動するので、該Y型ゼオライトは脱湿される。水分を吸湿した吸湿空気Hは、ハニカムローター31の再生ゾーン35から、乾燥用空気排気管54を通って外部へと放出される。
更に、該再生ゾーン35で脱湿されたY型ゼオライトは、該ハニカムローター31が回転することにより、該冷却ゾーン36へと移動する。そして、冷却用空気Iが、該第三供給機48を用いて、該ハニカムローター31の該の冷却ゾーン36に供給される。該冷却用空気Iが、該脱湿されたY型ゼオライトと接触することにより、該Y型ゼオライトの熱が該冷却用空気Iに移動するので、該Y型ゼオライトは冷却される。該Y型ゼオライトの熱を吸収した吸熱空気Jは、ハニカムローター31の冷却ゾーン36から、冷却用空気排気管56を通って外部へと放出される。
また、該乾燥用空気G又は冷却用空気Iとしては、特に制限されず、外気、クリーンルーム等内の空気又は該除湿空気F等が挙げられる。該乾燥用空気G又は冷却用空気Iとして、該除湿空気Fを用いることが、該Y型ゼオライトの再生効率が高まる点で、好ましい。
次に、該冷却ゾーン36で冷却されたY型ゼオライトは、該ハニカムローター31が回転することにより、該除湿ゾーン34へと移動し、再び該被処理空気Eの除湿に使用される。
そして、該ハニカムローター31に該被処理空気E、該乾燥用空気G及び冷却用空気Iが供給されると共に、該ハニカムローター31が、連続的又は間欠的に回転することにより、被処理空気Eの除湿が、連続的に行われる。
また、該第二の形態の除湿装置において、乾燥用空気として、吸熱空気を用いることができる。乾燥用空気として吸熱空気を用いる形態としては、図5に示す除湿装置60が挙げられる。図5中、除湿装置60は、図4中の該第二供給機47が設置されておらず、代わりに該冷却用空気排気管56と該第一乾燥空気供給装置52を繋ぐ連結管61が設けられている以外は、図4中の除湿装置40と同様である。すなわち、図5に示す除湿装置60においては、連結管61が第二供給手段である。乾燥用空気として、吸熱空気を用いることが、該冷却ゾーンで吸熱空気が吸収した熱を利用でき、加熱装置の負担を低減できる点で好ましい。
次に、本発明の第三の実施の形態に係る除湿装置(以下、第三の形態の除湿装置とも記載する。)を、図6〜9を参照して説明する。図6は、第三の実施の形態例に係る除湿装置のローターケース内の部材の構成を示す図であり、図7は、第三の実施の形態例に係る除湿装置のローターケース内の部材の配置位置を示す断面図であり、図8は、第三の実施の形態例に係る除湿装置の斜視図であり、図9は、第三の実施の形態例に係る除湿装置をハニカムローターの開孔面78b側から見た図である。
図6に示すように、該第三の形態の除湿装置のローターケース内は、ローター軸72及び前記Y型ゼオライトが担持されているハニカム構造体73により構成されているハニカムローター71、第一供給機77、第二供給機74、加熱装置75並びに吸湿空気排気ダクト76により構成され、各構成部材のローターケース内での配置位置は、図7に示すとおりである。
そして、図8及び図9中の除湿装置80は、該ハニカムローター71の開孔面78a、78b側が放射状リブ84で構成されているローターケース82、該ローターケース82内に設置される該ハニカムローター71、該第一供給機77、該第二供給機74、該加熱装置75及び該吸湿空気排気ダクト76、並びに乾燥空気吸入ダクト81、ドレン配管86が付設され内部に冷却フィンが設置されている凝縮機85、及び図示していない該ハニカムローター71を回転させるためのモーターにより構成される。なお、該第二供給機74及び該加熱装置75は、該乾燥空気吸入ダクト81内に設置されている。
該ハニカムローター71は、図1に示すハニカムローター1と同様なので、その説明を省略する。
該吸湿空気排気ダクト76は、図7に示すように、吸湿空気Lを該ローターケース82外へ排気するための排気ダクトであると共に、該第一供給機77によってハニカムローター82内に供給される被処理空気Mを、該ハニカムローター71中の再生ゾーンに流入させないための遮断壁でもある。
該第三の形態の除湿装置に係る第一供給手段及び第二供給手段は、除湿装置80においては、送気ファンであるが、それに限定されず、コンプレッサー等であってもよい。
また、該第一供給手段は、除湿装置80においては、該ハニカムローター71の開孔面78bのほぼ全体に、被処理空気Mを供給することができる程度の大きさであるであるが、それに制限されず、該開孔面78bの一部分に被処理空気Mを供給することができる大きさのものであってもよい。これらのうち、該ハニカムローター71の開孔面78bのほぼ全体に、被処理空気Mを供給することができる程度の大きさの送気ファンであることが、除湿効率が高い点で好ましい。
また、該第二供給手段の設置位置は、該除湿装置80では、ハニカムローター71の前段であるが、本発明の第三の形態の除湿装置においては、ハニカムローター71の後段であってもよい。この場合、該第二供給手段は、乾燥用空気Kを、ハニカムローター71の反対側からの吸引により、ハニカムローター71内に供給する装置であり、例えば、吸引ファン等が挙げられる。
図6中の加熱装置75は、渦巻き状のニクロム線が設置されている加熱装置であるが、該第三の形態の除湿装置に係る加熱手段としては、特に制限されず、電熱ヒーター等、一般に気体を加熱するために用いられる装置を適宜使用することができる。それらのうち、電熱ヒーターであることが、除湿装置を小さくできる点で好ましい。
該除湿装置80には、分割部材が設置されていないため、該第一供給機77及び該第二供給機74により供給される空気の流れによって、該ハニカムローター71内に、除湿ゾーン及び再生ゾーンが形成される。すなわち、該ハニカムローター71内の被処理空気Mが流れている部分が除湿ゾーンであり、乾燥用空気Kが流れている部分が再生ゾーンである。また、開孔面78a中、該第二供給機74により乾燥用空気Kの供給を受ける面が再生ゾーンであり、該開孔面78b中、該吸湿空気排気ダクト76によってハニカムローター71への被処理空気Mの供給が遮断されている面以外が除湿ゾーンである。
該開孔面78aに占める該再生ゾーンの面積は、7.6〜25%、好ましくは9.1〜20%である。
該凝縮機85は、吸湿空気Lを除湿対象空間外へ排出するための配管等が設置されている場合には必要ではないが、該配管等が設置されない場合は、該吸湿空気排気ダクト76の後段に設置され、該凝縮機85の内部に設置されている冷却フィンにより、該吸湿空気L中の水分が除去される。そして、水分が除去された空気Pが、周辺に放出される。また、この時除去された水分は、ドレン配管86から、抜き取ることができる。
該除湿装置80の運転は、次のようにして行う。該除湿装置80は、被処理空気Mが存在する半導体製造装置室内等に設置される。そして、該第一供給機77により、周辺に存在する被処理空気Mが、該ハニカムローター71内に供給され、該被処理空気Mが、該ハニカムローター71内を通過する際にY型ゼオライトと接触することにより、該被処理空気M中の水分が該Y型ゼオライトに移動するので、該被処理空気Mが除湿される。水分が除去された除湿空気Nは、ハニカムローター71の開孔面78aから、周辺に排出される。
次に、該除湿ゾーンで水分を吸湿したY型ゼオライトは、該ハニカムローター71が回転することにより、再生ゾーンへと移動する。そして、該第二供給機74を用いて、該加熱装置75を通過させ、加熱された乾燥用空気Kが、該ハニカムローター71に供給される。該乾燥用空気Kが、該Y型ゼオライトと接触することにより、該Y型ゼオライト中の水分が該乾燥用空気Kに移動するので、該Y型ゼオライトは脱湿される。水分を吸湿した吸湿空気Lは、吸湿空気排気ダクト76からハニカムローター71の外へ排出され、該吸湿空気Lは、凝縮機85内で冷却フィンに接触することにより、水分が該吸湿空気Lから凝縮により除去され、水分が除去された空気Pは、周辺に放出される。
次に、該再生ゾーンで脱湿されたY型ゼオライトは、該ハニカムローター71が回転することにより、該除湿ゾーンへと移動し、再び該被処理空気Mの除湿に使用される。
該ハニカムローター71の回転は、連続的であっても、間欠的であってもよい。連続的に該ハニカムローター71が回転する場合、回転速度としては、特に制限されないが、概ね10〜120回転/時間、好ましくは20〜80回転/時間である。また、間欠的に該ハニカムローター71が回転する場合、1回当りの該ハニカムローター71の回転量は、1/12〜1/3回転であり、回転間隔は、定期又は不定期のいずれでもよい。該ハニカムローター71を連続的に回転させることが、常に、一定量の再生されたY型ゼオライトが、該除湿ゾーンに供給させるので、除湿効率が高く且つ除湿性能が安定する点で、好ましい。
該第三の形態の除湿装置は、主に被処理空気が存在する室内で使用される除湿装置であり、特に家庭用の除湿装置の形態としてよく用いられている。従って、該被処理空気M及び乾燥用空気Kは、同一の空間から供給され、該除湿空気N及び該水分が除去された空気Pは、同一の空間へ放出される。
本発明の除湿装置において除湿剤として用いられている前記Y型ゼオライトは、乾湿繰り返し耐久性に優れるので、ハニカムローター又はハニカム構造体を交換する頻度を、極めて少なくすることができる。従って、該除湿装置は、維持費用を極めて低くすることができる。また、前記Y型ゼオライトは、再生に必要な脱湿エネルギーが低いので、少量のエネルギーで再生される。そのため、該除湿装置は、ランニングコストを低くすることができ、また、除湿剤の再生に使われるエネルギー量が同じ場合、脱湿エネルギーの高い除湿剤が用いられている除湿装置に比べ、除湿量を多することができる。
次に、実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明するが、これは単に例示であって、本発明を制限するものではない。
(実施例1)
1.ナトリウムY型ゼオライトの製造
SiO含有量が63重量%、Al含有量が24重量%、NaO含有量が13重量%(SiO/Alモル比が4.46、NaO/Alモル比が0.89)のナトリウムY型ゼオライトAを粉砕及び分級して、平均粒径が1.2μmであるナトリウムY型ゼオライトBを得た。
2.ゼオライトの性能評価
(吸湿性試験)
試料をあらかじめ破砕してJIS Z 8801の規定による呼び寸法840以下を用いてふるう操作を行わない以外は、JIS Z 0701−1977に準拠して、吸湿性試験を行った。また、A型シリカゲル(ガレオン シリカゲルA、水澤化学工業社製)及びB型シリカゲル(ガレオン シリカゲルB、水澤化学工業社製)を用いて、吸湿性の比較を行った。その結果を表1に示す。なお、吸湿性試験時のデシケーター内の温度は、26℃であった。
Figure 0004263675
このように、該ナトリウムY型ゼオライトBは、絶対湿度に関係なく一定した吸湿性を有し、絶対湿度が低い空気中でも高い吸湿性を示した。一方、A型シリカゲル及びB型シリカゲルは、絶対湿度が低くなる程吸湿性が低くなり、絶対湿度が低い空気中では、非常に吸湿性が低かった。
(脱湿エネルギー量の測定)
まず、ナトリウムY型ゼオライトBを、500℃の乾燥機中で、2時間乾燥した。乾燥後、該ゼオライトを乾燥機から取り出し、乾燥剤が入れられているデシケーター中で、該ゼオライトを25℃まで冷却した。そして、該ゼオライトを秤量ビンに入れ、該秤量ビンを密閉し、秤により秤量して、該ゼオライトの乾燥重量(X)を測定したところ、0.200gであった。次に、乾燥後の該ゼオライトを、25℃、90%RHに制御されているデシケーター中で、48時間放置した。そして、該ゼオライトを秤量ビンに入れ、該秤量ビンを密閉し、秤により秤量して、該ゼオライトの吸湿重量(Y)を測定したところ、0.261gであった。次に、吸湿後の該ゼオライト20.0mgを秤採り、示差走査熱量計(DSC)(DSC8230D、リガク社製)を用いて、30℃から昇温速度10℃/分の昇温条件で昇温して、吸湿後の該ゼオライトから水分が脱湿されるのに要した熱エネルギー量(Z)を測定したところ、19.52Jであった。そして、下式(2)により、脱湿エネルギー量を算出したところ、3.2×10J/gであった。
脱湿エネルギー量(J/g)=(Z×X)/{0.02×(Y−X)}(2)
(乾湿繰り返し試験)
ナトリウムY型ゼオライトB 10gを自動昇降炉中、800℃で10分間加熱後、乾燥剤が入れられているデシケーター中で25℃まで冷却し、次いで、25℃、50%RHのデシケーター中に10分間放置するという操作を、100回繰り返し、乾湿繰り返し試験を行った。
(乾湿繰り返し耐久性の評価)
次に、該乾湿繰り返し試験前及び試験後のナトリウムY型ゼオライトBの吸湿速度を測定し、該乾湿繰り返し試験前後の該吸湿速度の変化量より、乾湿繰り返し耐久性の評価を行った。該吸湿速度の測定は、200℃で1時間加熱後、乾燥剤が入れられているデシケーター中で冷却したナトリウムY型ゼオライトB 1gを、25℃、50%RHに制御されている室内に設置された天秤に載せる。5秒に1回重量を測定し、該重量測定を10分間行う。次に、5秒間隔で行う重量測定毎に、前の重量測定からの重量の増加量を計算し、測定間隔(5秒)で除して、単位時間当たりの重量変化量(mg/秒)を算出する。10分間に行った全ての重量測定毎に重量変化量を算出し、それらの平均値(mg/秒)を求める。そして、該平均値を、ナトリウムY型ゼオライトBの重量1gで除して、1g当りの吸湿速度(mg/秒)とする。ナトリウムY型ゼオライトBの吸湿速度は、試験前は、25℃、50%RHの空気中で、1g当り0.27mg/秒であり、試験後も0.27mg/秒と変化がなかった。
3.ゼオライトが担持されたハニカム構造体の製造
シリカアルミナ繊維製紙(厚さ0.2mm、空隙率90%)により構成され、幅3.0mm、高さ1.6mmのセルを有するのハニカム構造担体(ニチアス株式会社製、商品名:ハニクル)を直径270mm、厚さ17mmの円筒状に切り出し、担体とした。
次に、上記のようにして得られたナトリウムY型ゼオライトBを90重量部、シリカゾル(「商品名:スノーテックス」(固形分30重量%、日産化学社製))30重量部、及び水130重量部を混合し、スラリーを調製した。得られたスラリー中に、上記ハニカム構造担体を浸漬した後、過剰のスラリーの除去、乾燥を行い、ナトリウムY型ゼオライトBが担持されたハニカム構造体Eを得た。
4.除湿装置の作製
該ハニカム構造体Eの回転中心に、ローター軸を取付けてハニカムローターFを作成し、該ハニカムローターF、第一供給機、第二供給機、加熱装置、及び吸湿空気排気ダクトが、図7に示すように配置された、図8に示す除湿装置80を製作した。
・第一供給機77
送気ファンの大きさ;直径175mm、羽の枚数;45枚
・第二供給機74
送気ファンの大きさ;直径60mm、羽の枚数;24枚
5.除湿耐久試験
該除湿装置80を25℃、50%RHに制御した恒温恒湿室内に設置し、以下の運転条件で100時間除湿運転を行った。そして、試験開始1時間後から1時間(1時間目〜2時間目の間)の除湿量及び99時間後から1時間(99時間目〜100時間目)の除湿量を測定し、除湿耐久性を求めた。その結果を表2に示す。なお、除湿量は、電子天秤の上に除湿装置を載せて運転し、1分ごとに重量増を記録して、1時間の総重量増を測定することにより求めた。また、除湿量の低下率は、1時間目〜2時間目の間の除湿量をGg/時間、99時間目〜100時間目の除湿量をHg/時間とすると、次式(1)により求められる値である。
除湿量の低下率(%)={(G−H)/G}×100 (1)
(試験条件)
・加熱装置側のハニカムローターの表面温度;800℃
・凝縮機85を通過後の空気の温度;80℃
・ハニカムローター1の回転速度;0.5回転/分
(比較例1)
1.ランタンY型ゼオライトの製造
実施例1で用いたナトリウムY型ゼオライトAを、0.3mol/Lの塩化ランタン(LaCl)水溶液に、80℃で12時間浸漬した。該Y型ゼオライトをろ別及び水洗後、200℃で2時間乾燥し、ランタンイオンでイオン交換されたY型ゼオライト(以下、ランタンY型ゼオライトJと記載する。)を得た。得られたランタンY型ゼオライトJの組成は、SiO含有率が60.6重量%、Al含有率が20.8重量%、La含有率が14.7重量%、NaO含有率が3.7重量%(SiO/Alモル比が5.0、NaO/Alモル比が0.3)であった。
2.脱湿エネルギー量の測定、乾湿繰り返し試験、乾湿繰り返し耐久性
ナトリウムY型ゼオライトBに代えランタンY型ゼオライトJとする以外は、実施例1と同様の方法で行った。その結果、脱湿エネルギー量は3.4×10J/gであった。また、乾湿繰り返し試験前の吸湿速度は、25℃、50%RHの空気中で、1g当り0.24mg/秒であったが、試験後は0.21mg/秒であった。
3.ゼオライトが担持されたハニカム構造体の製造
ナトリウムY型ゼオライトBを90重量部に代え、ランタンY型ゼオライトJを90重量部とする以外は、実施例1と同様の方法で行い、ランタンY型ゼオライトJが担持されたハニカム構造体Kを得た。
4.除湿装置の作製及び5.除湿耐久試験
ナトリウムY型ゼオライトBが担持されたハニカム構造体Eに代え、ランタンY型ゼオライトJが担持されたハニカム構造体Kとする以外は、実施例1と同様の方法で行った。その結果を表2に示す。
(比較例2)
1.ナトリウムY型ゼオライトの製造
実施例1で用いたナトリウムY型ゼオライトAを粉砕及び分級して、平均粒径が5.1μmであるナトリウムY型ゼオライトCを得た。
2.ゼオライトの性能評価
(脱湿エネルギー量の測定、乾湿繰り返し試験、乾湿繰り返し耐久性)
ナトリウムY型ゼオライトBに代え、ナトリウムY型ゼオライトCとする以外は、実施例1と同様の方法で行った。その結果、脱湿エネルギー量は4.0×10J/gであった。また、乾湿繰り返し試験前の吸湿速度は、25℃、50%RHの空気中で、1g当り0.26mg/秒であり、試験後も0.26mg/秒と変化がなかった。
3.ゼオライトが担持されたハニカム構造体の製造
ナトリウムY型ゼオライトBを90重量部に代え、ナトリウムY型ゼオライトCを90重量部とする以外は、実施例1と同様の方法で行い、ナトリウムY型ゼオライトCが担持されたハニカム構造体Lを得た。
4.除湿装置の作製及び5.除湿耐久試験
ナトリウムY型ゼオライトBが担持されたハニカム構造体Eに代え、ナトリウムY型ゼオライトCが担持されたハニカム構造体Lとする以外は、実施例1と同様の方法で行った。その結果を表2に示す。
(比較例3)
1.ナトリウムY型ゼオライトの製造
SiO含有量が71.5重量%、Al含有量が22.1重量%、NaO含有量が0.1重量%(SiO/Alモル比が5.4、NaO/Alモル比が0.01)のナトリウムY型ゼオライトDを粉砕及び分級して、平均粒径が4.5μmであるナトリウムY型ゼオライトEを得た。
2.ゼオライトの性能評価
(脱湿エネルギー量の測定、乾湿繰り返し試験、乾湿繰り返し耐久性)
ナトリウムY型ゼオライトBに代え、ナトリウムY型ゼオライトEとする以外は、実施例1と同様の方法で行った。その結果、脱湿エネルギー量は2.7×10J/gであった。また、乾湿繰り返し試験前の吸湿速度は、25℃、50%RHの空気中で、1g当り0.25mg/秒であったが、試験後は0.18mg/秒であった。
3.ゼオライトが担持されたハニカム構造体の製造
ナトリウムY型ゼオライトBを90重量部に代え、ナトリウムY型ゼオライトEを90重量部とする以外は、実施例1と同様の方法で行い、ナトリウムY型ゼオライトEが担持されたハニカム構造体Mを得た。
4.除湿装置の作製及び5.除湿耐久試験
ナトリウムY型ゼオライトBが担持されたハニカム構造体Eに代え、ナトリウムY型ゼオライトEが担持されたハニカム構造体Mとする以外は、実施例1と同様の方法で行った。その結果を表2に示す。
Figure 0004263675
このように、実施例1の除湿装置は、100時間の除湿耐久試験を行っても、除湿性の低下率が2%と極めて低く、耐久性に優れていた。一方、比較例1の除湿装置は、除湿量の低下量が12%と高く、耐久性が悪かった。また、比較例2の除湿装置は、実施例1の除湿装置の比べ、単位時間当たりの除湿量が低かった。また、比較例3の除湿装置は、除湿量の低下量が39%と高く、耐久性が悪かった。
(実施例2)
1.ナトリウムY型ゼオライトの製造
実施例1と同様の方法で、ナトリウムY型ゼオライトBを得た。
2.ゼオライトが担持されたハニカム構造体の製造
(ハニカム構造体の製造)
実施例1で用いたハニカム構造担体(厚さ0.2、繊維間空隙率90%、セル幅3.0mm、セル高さ1.6mm)を、直径400mm、厚さ200mmの円筒状に切り出し、ハニカム構造体Pを得た。
(ゼオライトの担持)
上記ナトリウムY型ゼオライトBを90重量部、シリカゾル(固形分30重量%、日産化学社製、商品名スノーテックス)30重量部、及び水130重量部を混合し、スラリーを調製した。得られたスラリー中に、上記ハニカム構造体Pを浸漬した後、過剰のスラリーの除去、乾燥を行い、ナトリウムY型ゼオライトBが担持されたハニカム構造体Qを得た。
3.除湿装置
該ハニカム構造体Qの回転中心に、ローター軸を取付けてハニカムローターRを作成し、該ハニカムローターRをローターケースに設置し、更に該ローター軸にモーターを取付け、図1に示す除湿装置10を製作した。
・除湿ゾーン
開孔面2a中の除湿ゾーン4の扇形の中心角;270度
・再生ゾーン
開孔面2a中の再生ゾーン5の扇形の中心角;90度
4.除湿耐久試験
上記のようにして製作した除湿装置10を用いて、表3に示す条件で、100時間除湿耐久試験を行った。その結果を、表3に示す。
(比較例4)
1.ランタンY型ゼオライトの製造
比較例1と同様の方法で、ランタンY型ゼオライトJを得た。
2.ゼオライトが担持されたハニカム構造体の製造、3.除湿装置の製作、4.除湿耐久試験
ナトリウムY型ゼオライトBを90重量部とすることに代えて、ランタンY型ゼオライトJを90重量部とすること以外は、実施例2と同様の方法で行った。その結果、表3に示す。
(比較例5)
1.ナトリウムY型ゼオライトの製造
SiO含有量が71.5重量%、Al含有量が22.1重量%、NaO含有量が0.1重量%(SiO/Alモル比が5.4、NaO/Alモル比が0.01)のナトリウムY型ゼオライトSを粉砕及び分級して、平均粒径が1.2μmであるナトリウムY型ゼオライトTを得た。
2.ゼオライトが担持されたハニカム構造体の製造、3.除湿装置の製作、4.除湿耐久試験
ナトリウムY型ゼオライトBを90重量部とすることに代えて、ナトリウムY型ゼオライトTを90重量部とすること以外は、実施例2と同様の方法で行った。その結果、表3に示す。
Figure 0004263675
実施例2の除湿装置の場合は、除湿空気の露点は、試験開始時も、100時間経過後も、いずれも−0.8℃と変化がなく、該除湿装置の吸湿剤に除湿性能の低下は見られなかった。一方、比較例4の除湿装置の場合は、除湿空気の露点は、試験開始時が−2.3℃であったのに対し、100時間経過後は−0.2℃と、2.1℃高くなっており、該除湿装置の吸湿剤に除湿性能の低下が見られ、また、比較例5の除湿装置の場合も、除湿空気の露点が1.9℃高くなっており、該除湿装置の吸湿剤に除湿性能の低下が見られた。
本発明の第一の実施の形態例の除湿装置に設置されるハニカムローターを示す図である。 本発明の第一の実施の形態例の除湿装置を示す図である。 本発明の第二の実施の形態例の除湿装置に設置されるハニカムローターを示す図である。 本発明の第二の実施の形態例の除湿装置を示す図である。 連結管を有する本発明の第二の実施の形態例の除湿装置を示す図である。 第三の実施の形態例に係る除湿装置のローターケース内の部材の構成を示す図である。 第三の実施の形態例に係る除湿装置のローターケース内の部材の配置位置を示す断面図である。 第三の実施の形態例に係る除湿装置の斜視図である。 第三の実施の形態例に係る除湿装置をハニカムローターの開孔面78b側から見た図である。
符号の説明
1、31、71 ハニカムローター
2a、2b、32a、32b、78a、78b 開孔面
3a、3b、33a、33b、33c 第一分割部材
4、34 除湿ゾーン
5、35 再生ゾーン
6、37、72 ローター軸
10、40、60、80 除湿装置
11、41、82 ローターケース
15、46、77 第一供給機
16、47、74 第二供給機
17、49、75 加熱装置
18、50 被処理空気供給管
19、51 除湿空気排気管
20、52 第一乾燥用空気供給管
21、53 第二乾燥用空気供給管
22、54 乾燥用空気排気管
36 冷却ゾーン
48 第三供給機
55 冷却用空気供給管
56 冷却用空気排気管
61 連結管
76 吸湿空気排気ダクト
81 乾燥用空気吸入ダクト
84 放射状リブ
85 凝縮機
86 ドレン配管
A、E、M 被処理空気
B、F、N 除湿空気
C、G、K 乾燥用空気
D、H、L 吸湿空気
I 冷却用空気
J 吸熱空気
P 水分が除去された空気

Claims (3)

  1. Y型ゼオライトが担持され、回転軸方向に通気空洞が形成されている多孔質ハニカム構造体により構成されるハニカムローター、該ハニカムローターを回転させるための回転手段、該ハニカムローターの一方の開孔面を除湿ゾーン及び再生ゾーンに分割する第一分割部材、該ハニカムローターの他方の開孔面を除湿ゾーン及び再生ゾーンに分割する第二分割部材、該除湿ゾーンに被処理空気を供給するための第一供給手段、該再生ゾーンに乾燥用空気を供給するための第二供給手段、該再生ゾーンの前段に設けられ、該乾燥用空気を加熱するための加熱手段を有する除湿装置であって、該Y型ゼオライトが、SiO/Alモル比が4.0〜6.0、NaO/Alモル比が0.5〜1.0、平均粒径が3μm以下のY型ゼオライトであることを特徴とする除湿装置。
  2. Y型ゼオライトが担持され、回転軸方向に通気空洞が形成されている多孔質ハニカム構造体により構成されるハニカムローター、該ハニカムローターを回転させるための回転手段、該ハニカムローターの一方の開孔面を除湿ゾーン、再生ゾーン及び冷却ゾーンに3分割する第一分割部材、該ハニカムローターの他方の開孔面を除湿ゾーン、再生ゾーン及び冷却ゾーンに3分割する第二分割部材、該除湿ゾーンに被処理空気を供給するための第一供給手段、該再生ゾーンに乾燥用空気を供給するための第二供給手段、該冷却ゾーンに冷却用空気を供給するための第三供給手段、該再生ゾーンの前段に設けられ、該乾燥用空気を加熱するための加熱手段を有する除湿装置であって、該Y型ゼオライトが、SiO/Alモル比が4.0〜6.0、NaO/Alモル比が0.5〜1.0、平均粒径が3μm以下のY型ゼオライトであることを特徴とする除湿装置。
  3. Y型ゼオライトが担持され、回転軸方向に通気空洞が形成されている多孔質ハニカム構造体により構成されるハニカムローター、該ハニカムローターを回転させるための回転手段、除湿ゾーンに被処理空気を供給するための第一供給手段、再生ゾーンに乾燥用空気を供給するための第二供給手段、該再生ゾーンの前段に設けられ、該乾燥用空気を加熱するための加熱手段を有する除湿装置であって、該Y型ゼオライトが、SiO/Alモル比が4.0〜6.0、NaO/Alモル比が0.5〜1.0、平均粒径が3μm以下のY型ゼオライトであることを特徴とする除湿装置。



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