JP4261773B2 - 外側回転子形駆動電動機を有するアキシャル送風機 - Google Patents

外側回転子形駆動電動機を有するアキシャル送風機 Download PDF

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Description

【0001】
【技術分野】
本発明は、外側回転子に永久磁石を設けた外側回転子形駆動電動機を有するアキシャル送風機に関する。
【0002】
【背景技術】
アキシャル送風機を駆動する外側回転子形駆動電動機は、例えば、ヨーロッパ特許公開第0766370号から公知である。この種の電動機に衝撃が作用した場合、力が、回転子に作用し、回転子を固定子に対して軸線方向へ摺動する。この軸線方向運動中、回転子シャフトが、ハウジングにぶつかり、この際、カタカタ鳴るうるさい騒音が生ずることになる。
【0003】
【発明の開示】
従って、本発明の課題は、新規のアキシャル送風機を提供することにある。
【0004】
この課題は、本発明にもとづき、外側回転子の駆動電動機を有するアキシャル送風機であって、回転子シャフトを備えた外側回転子が、送風機ホイルを駆動し、運転中に内側固定子のまわりに回転する形式のものにおいて、内側固定子には、外側回転子の回転子シャフトを支持するラジアル滑り軸受を設けた軸受支持パイプが設けてあり、アキシャル滑り軸受が、回転子シャフトの自由端と不動の対向部材との間に設けてあり、上記対向部材が、スラスト要素と、スラスト要素に向く側にスラスト要素を軸線方向へ支持する突起を有するエラストマー成形部材とを有し、上記突起が、スラスト要素が衝撃を受けた際にこのような衝撃を少なくとも部分的に吸収するため弾性的に変形できることを特徴とするアキシャル送風機によって解決される。エラストマー成形部材および開示の構造によって、送風機ハウジングに対するカタカタ鳴る騒音の伝達が、減衰、減少される。
【0005】
設定課題の他の解決法は、請求項25,29の対象である。
【特記事項】
補正請求項と原請求項の対応関係は次のとおりである。
(1)補正請求項1は、原請求項1+12に対応する。
(2)補正請求項2〜11は、原請求項2〜11に対応する。
(3)補正請求項12は削除。
(4)補正請求項12〜25は、原請求項13〜26に対応する。
(5)補正請求項26は、原請求項28に対応する。(なお原請求項27は欠番である。)
(6)補正請求項27〜29は、原請求項29〜31に対応する。
(7)補正請求項30〜35は、原請求項33〜38に対応する。
【0006】
【発明を実施するための最良の形態】
本発明の更なる詳細および有利な構成は、以下に説明する図示の非限定的実施例および従属請求項から明らかであろう。
【0007】
本発明は、例えば、コンピュータにおいてプロセッサの冷却にあるいは車両において車両部分の冷却に使用される如き極めて小型の送風機に適用するのが好ましい。従って、図2に、1cm相当の長さを示し、図3,4に、1mm相当の長さを示した。尺度1:1で詳細を示すことはできないので、拡大図を使用する必要がある。
【0008】
図1に、アキシャル送風機10の縦断面図を示した。このアキシャル送風機は、装置(図示してない)などに取付けるための外側リング12を有する。外側リング12には、衝撃および振動の更なる伝達を減少するため、衝撃減衰に役立つ緊張状態のゴムコード14によって、図示の如く、合成樹脂製送風機ハウジング16が弾性的に懸架してある。この場合、ゴムコード14は、外側リング12に均一に分布された懸架箇所15を有し、且つまた、上記箇所に対してずらして送風機ハウジング16に均一に分布された固定箇所17を有する。外側リング12内の送風機ハウジング16の自由な運動可能性を保証するため、外側リング12と空気案内リング18との間には中間スペース19が設けてある。
【0009】
送風機ハウジング16の周縁には、電子整流式電動機33を設けたシェル状電動機支持部材22(電動機フランジとも呼ぶ)に3つのスポーク20によって結合された空気案内リング18が設けてある。支持部材22の中心には、焼結軸受28を押込んで固定した軸受支持パイプ26の中空円筒形受け部材24が設けてある。軸受支持パイプは、外側回転子32のシャフト30のラジアル滑り軸受(平軸受)として役立つ。この場合、上記回転子の(合成樹脂製)鐘状ソケット34は、図示の如く、シャフト30の上端に固定されている。回転子ソケット34の周縁には、矢印38の方向へ、即ち、図1の下方へ空気を送る羽根36が設けてある。上記羽根は、上方へ、即ち、図1,3に示した力Kとは逆方向へ作用する反力を外側回転子32に作用する。
【0010】
回転子ソケット34には、射出成形によって、軟鉄製(磁気回路)リング40が固定されており、上記リングには、半径方向へ磁化された回転子磁石42が固定されている(ヨーロッパ特許公開第0766370号参照)。
【0011】
図1において回転子シャフト30の下端には、確保ディスク48を固定した環状ミゾ46(図3)が設けてある。この環状ミゾは、焼結軸受28の下端50から僅かな距離(例えば、0,2mm)だけ離れており、かくして、送風機10に強い加速度が作用した場合、回転子シャフト30のより大きい軸線方向ズレを阻止する。
【0012】
更に、回転子シャフト30の自由端には、例えば、潤滑剤として二硫化モリブデンを添加したポリアミドからなるスラストディスクの形のスラスト要素56;156(図8−10)に対して−アキシャル平軸受として−当接するアール(球状)部分54(図3)−当接円形頭部(Spurkappe)とも呼ばれる−が設けてある。
【0013】
軸受支持パイプ26には、更に、回転子シャフト30を囲むコイル66を相互間に設けた2つのつめ形極板62,64を有するつめ形極付固定子60が、図示の態様で固定されている。固定子60の構造および電子整流式電動機23の作動態様に関して、ヨーロッパ特許公開第0766370号を参照する。固定子60の下方には、電動機(ECM)23の電子コンポーネント、例えば、ホールIC(図示してない)を担持する導体板68が固定されている。
【0014】
図1に示した如く、この場合、回転子磁石42は、極板(磁極部材)62,64に対して軸線方向上方へずれており、回転子32に軸線方向磁力Kを下方へ作用する。なぜならば、この回転子磁石は、極板によって下方へ引かれるからである。力Kは、当接円形頭部54(図3)をスラストディスク56に押圧する。
【0015】
スラストディスク56は、エラストマー成形部材70の中央の成形キャビティ72(図3)内に保持されている。この成形キャビティ72の下面中心には、スラストディスク56の下面が載る隆起74(台座またはペデスタルとも呼ばれる)が設けてある(図3参照)。衝撃が上方から回転子32に作用すると、いわば、第1防御線として、台座74が、弾性的に圧縮され、かくして、衝撃を減衰する。スラストディスク56は、上方に関して、環状隆起73によって保持される。
【0016】
図4に、エラストマー成形部材70の上面図を示した。図示の実施例の場合、エラストマー成形部材は、スラストディスク56を受容する中央部分75を有し、相互間に凹所78を有する3つのフラップ76が、この部分75から120°の間隔を置いてスポーク状に突出している。総括して、部材70は、−平面図で見て−ほぼ、船舶のプロペラのように見える。フラップ76の周縁部は、図示の如く、送風機ハウジング16と軸受支持パイプ26の下面との間に設けてある。このため、送風機ハウジング16は、成形部材70に適合した大きさの凹み80を有する。凹み80は、下面中央の開口82と、この穴のまわりに均一に分布された3つの穴84とを有する(図2参照)。このような穴は、音響減衰を更に改善できることが判っている。
【0017】
成形部材70;170の材料としては、下記が特に好適である:MQ=シリコーンゴム;MFQ=フルオロシリコーンゴム;NR=天然ゴム;NBR=ブタジェンアクリルニトリルゴム;PUR=ポリウレタン;PURエラストマー。使用したポリウレタンまたは他の材料の硬さは、当該の用途に適合させる。最適な硬さは、実験によってのみ求めることができる。
【0018】
衝撃時にシャフト30の当接円形頭部54がスラストディスク56にぶつかると、まず、台座74が変形される。次いで、クッションと同様に作用する成形部材70の材料内に、内部減衰が起こり、従って、衝撃は、十分に吸収される。成形部材70における内部減衰によって、振動が消失されるか熱に変換される。従って、振動は、強く減衰された形でのみ送風機ハウジング16に伝達される。送風機ハウジングは、本質的に、合成樹脂からなるので、更に、減衰に役立つ。かくして、総括して、振動および衝撃が強い場合も、送風機10のカタカタ鳴る騒音は、十分に避けられる。
【0019】
中空スペース(凹み)80によって、軸線方向の負荷時、成形部材70の材料は、側方へ逃げることができ、従って、成形部材70は、小寸法であるにも拘わらず、クッションの如く作用する。もちろん、この種の中空スペースは、多様な形状を有することができ、従って、図4,9には、好ましい実施例のみを示した。例えば、多くの場合、このような中空スペースのない成形部材70,即ち、丸い、本質的に円筒形の形状の部材を使用することもできる。
【0020】
図5−7の実施例において、同一のまたは作用同一の部材には、図1−4の場合と同一の符号を使用し、これらの部材について、重複説明は行わない。
【0021】
図5の場合、成形部材70´は、凹み80に射出成形されており、下面中央の開口82にアンダカットによって固定されている。スラストディスク56は、図1−4の場合と同様に固定してあるが、ディスク下面には、更に、開口90が設けてあり、従って、音響減衰が更に改善される。
【0022】
図6の場合、成形部材70´´は、組立時に矢印96の方向へ下方へ中央の開口82を介して引張して環状ミゾ94によって係止される突起またはニップル92を有する。かくして、極めて簡単な自動化された組立操作が可能である。
【0023】
図7の場合、成形部材70´´´は、多成分技術によって、同じく凹み80内に射出成形されている。
【0024】
図8−10に、本発明の第4実施例を示した。この実施例は、図4の成形部材70と十分に同一であり、その代わりに図1−3の電動機に使用できるエラストマー成形部材170を使用する。図4に対する差異は、成形キャビティ172にある。即ち、成形キャビティの外周面171は、図示の如く、下方から上方へ幾分狭窄し、従って、スラストディスク156(図10)を上記成形キャビティ172に機械的に取付けることは極めて容易である。成形キャビティ172の底面169の中央部には、−図3と同様−スラストディスク156(図10)の下面が載る隆起174が設けてある。スラストディスク156の上面は、成形キャビティ172の上縁173によって固定される。
【0025】
図8−10の場合、成形部材170は、スラストディスク156を受容する中央部分175を有し、相互間に中空スペース178を設けた3つのフラップ176が、この部分175から120°の間隔を置いて突出している。
【0026】
第4実施例(図8−10)の利点は、スラストディスク156の固定がより簡単である点にある。作用態様は、先行実施例のそれと同一である。
【0027】
図9に示した部材170の外径は、例えば、5.5mmであってよい。
【0028】
総括して、本発明によって、車に使用した場合に特に、騒音を強く減少できる。図示のサンドウィッチ構造を使用するのが好ましいが、本発明の枠内において、多様な設計変更が可能である
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るアキシャル送風機の拡大縦断面図である。
【図2】 図1の矢印IIの方向へ見た図1のアキシャル送風機の平面図である。
【図3】 図4に示したエラストマー成形部材を含む部分の図4の線III−IIIに沿う拡大断面図である。
【図4】 図1−3に使用したエラストマー成形部材の拡大上面図である。
【図5】 図1−4の送風機の第1変更例の図面である。
【図6】 図1−4の送風機の第2変更例の図面である。
【図7】 図1−4の送風機の第3変更例の図面である。
【図8】 本発明の第4変更例の図9の線VIII−VIIIに沿う断面図である。
【図9】 図8の矢印IXの方向へ見た平面図である。
【図10】 スラスト要素156を固定した図8−9のエラストマー成形部材の斜視図である。

Claims (35)

  1. 外側回転子形駆動電動機(23)を有するアキシャル送風機であって、回転子シャフト(30)を備えた外側回転子(32)が、送風機ホイル(36)を駆動し、運転中に内側固定子(60)のまわりに回転する形式のものにおいて、
    内側固定子(60)には、外側回転子(32)の回転子シャフト(30)を支持するラジアル滑り軸受(28)を設けた軸受支持パイプ(26)が設けてあり、アキシャル滑り軸受が、回転子シャフト(30)の自由端(54)と不動の対向部材との間に設けてあり、
    上記対向部材が、スラスト要素(56;156)と、スラスト要素(56;156)に向く側にスラスト要素(56;156)を軸線方向へ支持する突起(74;174)を有するエラストマー成形部材(70;70´;70´´;70´´´;170)とを有し、上記突起が、スラスト要素(56;156)が衝撃を受けた際にこのような衝撃を少なくとも部分的に吸収するため弾性的に変形できること
    を特徴とするアキシャル送風機。
  2. 回転子シャフト(30)には、その頭部(54)の範囲に、固定子(60)から抜けないよう回転子(32)を確保する確保リング(48)が設けてあることを特徴とする請求項1に記載のアキシャル送風機。
  3. スラスト要素が、ディスク(56;156)の態様に構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のアキシャル送風機。
  4. エラストマー成形部材(70;170)が、ハウジング(16)の底部と軸受支持パイプ(26)との間に設けてあることを特徴とする先行請求項1〜3の1つに記載のアキシャル送風機。
  5. エラストマー成形部材(70´´)には、ハウジング(16)の底部の開口(82)を介して引込むことができ、上記開口(82)に係止するための環状ミゾ(94)を備えた突起(92)が設けてあることを特徴とする先行請求項1〜4の1つに記載のアキシャル送風機。
  6. エラストマー成形部材(70´´´)が、ハウジングの凹み(80)内に射出成形されていることを特徴とする先行請求項1〜5の1つに記載のアキシャル送風機。
  7. エラストマー成形部材(70´,70´´´)が、ハウジングの凹み(80)のアンダカットに固定されていることを特徴とする請求項6に記載のアキシャル送風機。
  8. エラストマー成形部材(70;170)が、スラスト要素(56;156)を受容する中央部分(75;175)と、中央部分からスポーク状に突出する半径方向要素(76;176)とを有し、この要素の外側端が、ハウジング(16)の底部と軸受支持パイプ(26)との間に保持(特に、嵌合)されていることを特徴とする先行請求項1〜7の1つに記載のアキシャル送風機。
  9. エラストマー成形部材(70;70´;70´´;70´´´;170))が、適切なゴムまたは適切なポリウレタンから構成されていることを特徴とする先行請求項1〜8の1つに記載のアキシャル送風機。
  10. スラスト要素(56;156)が、潤滑添加剤を含むポリアミドから構成されていることを特徴とする先行請求項1〜9の1つに記載のアキシャル送風機。
  11. 潤滑添加剤が、二硫化モリブテンを有することを特徴とする請求項10に記載のアキシャル送風機。
  12. スラスト要素(56;156)が、エラストマー成形部材(70;170)の成形キャビティ(72;172)に設けてあることを特徴とする先行請求項1〜11の1つに記載のアキシャル送風機。
  13. 成形キャビティ(172)の外周面(171)が、キャビティ底面(169)から離れる方向へ向って狭窄するよう形成されることを特徴とする請求項13に記載のアキシャル送風機(図8)。
  14. 先行請求項1〜13の1つに記載のアキシャル送風機であって、少なくとも1つの弾性部材(14)によって送風機(10)の空気案内リング(18)に結合された外側リング(12)を有する形式のものにおいて、外側リング(12)と空気案内リング(18)との間には、中間スペース(19)が設けてあり、この中間スペースにもとづき、空気案内リング(18)と外側リング(12)との間の運動が可能であることを特徴とするアキシャル送風機。
  15. 弾性部材が、外側リング(12)の固定箇所(15)と空気案内リング(18)の固定箇所(17)との間に交互に予圧状態で延びるゴムコード(14)として構成されていることを特徴とする請求項14に記載のアキシャル送風機。
  16. 送風機(10)の回転しないハウジング(16)が、本質的に合成樹脂から構成されていることを特徴とする先行請求項1〜15の1つに記載のアキシャル送風機。
  17. 運転時に送風機の羽根(36)によって形成される反力が、固定子(60)の強磁性材料(62,64)と回転子(32)の永久磁石(42)との共働によって形成される軸線方向磁力(K)に対抗することを特徴とする先行請求項1〜16の1つに記載のアキシャル送風機。
  18. 外側回転子形駆動電動機が、電子整流式電動機(23)として構成されていることを特徴とする請求項1〜17の1項に記載のアキシャル送風機。
  19. エラストマー成形部材(70;170)が、成形部材(70;170)の軸線方向弾性変形を助成する中空スペース(78;178)を有することを特徴とする請求項1〜18の1項に記載のアキシャル送風機。
  20. エラストマー成形部材(70;170)が、スラスト要素(56;156)を担持する中央部分(75;175)を有し、成形部材(70;170)の軸線方向弾性変形を助成する凹所(78;178)を相互間に設けた複数の部分(76;176)が、中央部分(75;175)から分岐突出することを特徴とする先行請求項1〜19の1つに記載のアキシャル送風機。
  21. エラストマー成形部材(70;170)が、軸線方向平面図で見て、ほぼ船舶のプロペラの形状を有し、プロペラの羽根(76;176)の間の凹所(78;178)が、成形部材(70;170)の軸線方向弾性変形を助成することを特徴とする請求項19または20に記載のアキシャル送風機。
  22. 回転子シャフト(30)が、シャフト自由端に、外側回転子(32)に設けた永久磁石(42)と内側固定子(23)の強磁性要素(62,64)との共働によって形成される第1軸線方向磁力(K)によってスラスト要素(56;156)の方向へ負荷される当接円形頭部(54)を有することを特徴とする請求項1〜21の1項に記載のアキシャル送風機。
  23. 送風機ホイルの羽(36)が、外側回転子(32)に直接に結合されていることを特徴とする請求項1〜22の1項に記載のアキシャル送風機。
  24. 送風機ホイルの羽根(36)が、運転中、外側回転子(32)に設けた永久磁石(42)と内側固定子(23)の強磁性要素(62,64)との共働によって形成される第1軸線方向磁力(K)に対抗する第2軸線方向力を形成し、第1軸線方向力(K)が、第2軸線方向力よりも大きいことを特徴とする請求項22または23に記載のアキシャル送風機。
  25. 送風機ハウジング(16)と;
    送風機ハウジング(16)と共働する送風機ホイル(36)と;
    内側固定子および送風機ホイル(36)を設けた外側回転子を有する外側回転子形駆動電動機(23)と;
    外側回転子(32)を支持する回転子シャフト(30)と;
    回転子シャフト(30)のラジアル平軸受(28)を設けた軸受支持パイプ(26)と;
    回転子シャフト(30)の自由端と不動の対向部材との間に設けた、回転子シャフト(30)のアキシャル滑り軸受と;を有し、
    上記対向部材が、回転子シャフト(30)の上記自由端(54)のスラスト要素(56;156)と、送風機ハウジング(16)の凹み(80)に設けたエラストマー成形部材(70;70´;70´´;70´´´;170)とを有し、スラスト要素(56;156)に向く上記成形部材の側には、スラスト要素(56;156)を軸線方向へ支持しスラスト要素(56;156)が衝撃を受けた際に弾性的に変形する突起(74;174)が設けてある形式のアキシャル送風機(10)。
  26. エラストマー成形部材(70;170)が、少なくとも部分的に、送風機ハウジング(16)の部分と軸受支持パイプ(26)との間に設けてあることを特徴とする請求項25に記載のアキシャル送風機。
  27. エラストマー成形部材(70;170)が、スラスト要素(56;156)を受容する中央部分(75;175)と、中央部分からスポーク状に突出し少なくとも部分的に送風機ハウジング(16)の部分と軸受支持パイプ(26)との間に配置された半径方向要素(76;176)とを有することを特徴とする請求項26に記載のアキシャル送風機。
  28. スポーク状に突出する半径方向要素(76;176)が、少なくとも部分的に送風機ハウジング(16)の部分と軸受支持パイプ(26)との間に嵌込まれていることを特徴とする請求項27に記載のアキシャル送風機。
  29. 送風機ハウジング(16)と;
    送風機ハウジング(16)と共働する送風機ホイル(36)と;
    送風機ホイル(36)を備え、運転中、送風機ハウジング(16)に結合された内側固定子(60)のまわりに回転する永久磁石製外側回転子(32)の支持に役立つ回転子シャフト(30)を有し、上記固定子に、回転子シャフト(30)のラジアル平軸受(28)を設けた軸受支持パイプ(26)を結合し且つ少なくとも1つの強磁性要素(62,64)を設け、回転子シャフト(30)の1つの端部範囲を外側回転子に結合し、他の端部範囲に自由端(54)を構成した外側回転子形駆動電動機(23)と;
    永久磁石製外側回転子(32)と内側固定子(23)の強磁性要素(62,64)との共働によって形成され回転子シャフト(30)の自由端(54)の方向へ作用する第1軸線方向力(K)と;
    回転子シャフト(30)の自由端(54)と対向部材との間に設けた、回転子シャフト(30)のアキシャル平軸受と;を有し、
    上記対向部材が、スラスト要素(56;156)と、エラストマー成形部材(70;70´;70´´;70´´´;170)とを有し、スラスト要素(56;156)に向く上記成形部材の側には、スラスト要素(56;156)を軸線方向へ支持しスラスト要素(56;156)が衝撃を受けた際に弾性的に変形する突起(74;174)が設けてあり、回転子シャフト(30)の自由端(54)が、スラスト要素(56;156)に当接するよう第1軸線方向力(K)によって負荷されている形式のアキシャル送風機(10)。
  30. 送風機ホイルの羽根(36)が、外側回転子(32)に直接に結合されていることを特徴とする請求項29に記載のアキシャル送風機。
  31. 送風機ホイル(36)が、運転中、永久磁石製外側回転子(32)と内側固定子(23)の強磁性要素(62,64)との共働によって形成される第1軸線方向磁力(K)に対抗する第2軸線方向力を形成し、第1軸線方向力(K)が、第2軸線方向力よりも大きいことを特徴とする請求項29または30に記載のアキシャル送風機。
  32. エラストマー成形部材が、送風機ハウジング(16)の凹み(80)に設けてあることを特徴とする請求項29−31の1つまたは複数に記載のアキシャル送風機。
  33. エラストマー成形部材(70;170)が、送風機ハウジング(16)の部分と軸受支持パイプ(26)との間に設けてあることを特徴とする請求項32に記載のアキシャル送風機。
  34. エラストマー成形部材(70;170)が、スラスト要素(56;156)を受容する中央部分(75;175)と、上記スラスト要素から半径方向へ突出し送風機ハウジング(16)の部分と軸受支持パイプ(26)との間に配置された要素(76;176)とを有することを特徴とする請求項33に記載のアキシャル送風機。
  35. 半径方向要素(76;176)が、送風機ハウジング(16)の部分と軸受支持パイプ(26)との間に固定されていることを特徴とする請求項34に記載のアキシャル送風機。
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