JP4260768B2 - 高速フーリエ変換装置およびネットワークアナライザ - Google Patents

高速フーリエ変換装置およびネットワークアナライザ Download PDF

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Description

この発明はたとえばネットワークアナライザ或いはスペクトラムアナライザなどの測定器に利用して好適な高速フーリエ変換装置に関し、特に離散的フーリエ変換を並列に実行する高速フーリエ変換装置に関する。
フーリエ変換技術、例えばFFT(ファーストフーリエトランスフォーム)は、ネットワークアナライザやスペクトラムアナライザ等の計測器において、素子の応答特性を分析したり、入力信号の周波数スペクトラムを分析する等のために、広く用いられている。例えば、そのようなフーリエ変換処理は、所定の時間間隅で測定して得られた時間領域データに用いられる。この時間領域データを周波数領域データに変換して、入力信号の周波数領域での周波数成分を分折し、あるいは周波数スペクトルを求めている。
これとは反対に、フーリエ変換処理により周波数領域のデータを時間領域データに変換することもあり、その場合は逆フーリエ変換とも呼ばれる。例えば、フィルタあるいは他の通信デバイスを測定する場合において、ネットワークアナライザにより、その被試験デバイスに周波数掃引信号を与え、その結果としての周波数領域の信号を、所定の周波数ステップ毎に測定する。この測定したデータに基づいて、ネットワークアナライザは、被試験デバイスの伝達関数、反射係数、位相変移、群遅延(グループデレー)、スミスチャート等の各種のパラメータを計算し表示する。
ネットワークアナライザはさらに、被試験デバイスの時間領域での応答、例えば時間軸反射特性(TDR)を求めるために用いられることもある。その場合、被試験デバイスの伝達関数を示す周波数領域データが、逆フーリエ変換により時間領域データに変換される。この逆フーリエ変換処理の前に、周波数領域において、窓関数が伝達関数に乗ぜられることもある。これにより、被試験デバイスの時間領域での応答特性、例えばインパルス応答特性を、実際にそのデバイスにインパルスを印加することなく分析することができる。
このようなフーリエ変換の手法は基本的には、いわゆる難散的フーリエ変換に基づいており、被試験デバイスの応答は、一定間隔の連続的なサンプルにより得られる離散的ハーモニクスとして測定される。離散的フーリエ変換は多くの演算回数を要する。すなわちN個の測定点から得られた測定値を離散的フーリエ変換する場合、N2回の演算を必要とし、演算量が膨大になるため、全体としての演算に大きな時間が掛かる欠点があった。
この欠点を解消するために、FFTと呼ばれる高速フーリエ変換方法が、クーリとチューキイにより開発された。FFTは離散的フーリエ変換に要する演算回数を減少させるためのアルゴリズムであり、一般にコンピュータにより実行され、フーリエ変換の実行における冗長動作を除去することにより、演算回数を削減する。FFTによれば、N個のサンプルデータをフーリエ変換する場合の演算量は、Nlog2Nで表される。したがってFFTは、難散的フーリエ変換より演算量を大幅に減少できるので、特に大量のデータを扱う場合には、従来の離散的フーリエ変換よりはるかに高速の処理ができる。
然しながら、このFFTにも欠点がある。まずFFTは取り扱うN個のデータ数が、2のべき乗であることを必要とするので、そのアプリケーションが制限されることがある。また他の重要の問題として、FFTはN個のサンプルデータの全てが揃わないと、フーリエ変換の演算を始められない特質を持っている。このため測定開始からフーリエ変換終了までに必要な時間は、図8に示すように測定時間TMESに演算処理時間TFFTを加えた TMES+TFFTが、全体のフーリエ変換に要する時間になる。
一方FFTを発展させ、FFTより分解能よくフーリエ変換することができる、チャープZ変換と呼ばれているフーリエ変換方法もある。このチャープZ変換方法の他の利点は、データサンプルの数が2のべき乗であることを必要としないことである。このフーリエ変換手法は1975年発行のラビナーとゴールドによる「ディジタル信号処理の理論と応用」393ー398ページ、に記載されている。この変換方法は変換時間に限ってみるならば、FFTを3回繰返して結果を得る変換方法であるため、変換に要する時間は図9に示すように測定時間TMESにFFTの3倍の時間3TFFTを加えた時間になる。すなわちチャープZ変換は従来のFFTにおいて必要な変換時間より長い変換時間を要する。
したがって、この発明の目的は、従来のフーリエ変換技術における問題を克服することができる、高速フーリエ変換方法と装置を提供することにある。この発明の他の目的は、測定時間TMESを含めて従来のFFT手法より短時間にフーリエ変換の結果を得ることができる、高速フーリエ変換方法および装置を提案するものである。この発明のさらに他の目的は、サンプルデータを得ながらそれと同時に実時間的に離散的フーリエ変換プロセスを実行する、高速フーリエ変換方法および装置を提供することにある。この発明のさらに他の目的は、フーリエ変換式の各項について離散的フーリエ変換プロセスを並列的に実行する、高速フーリエ変換方法および装置を提供することにある。この発明のさらに他の目的は、フーリエ変換式の連続した複数項について離散的フーリエ変換プロセスを並列的に実行する、高速フーリエ変換方法および装置を提供することにある。この発明のさらに他の目的は、フーリエ変換式の単独項あるいは連続的な複数項について、離散的フーリエ変換プロセスを並列的に実行する高速フーリエ変換方法を用いた、ネットワークアナライザ装置を提供することにある。
本発明の高速フーリエ変換方法および装置は、本発明の出願人により新たに開発された、並列離散的フーリエ変換手法に基づいている。本発明の高速フーリエ変換は、複数のフーリエ変換式間の共通項の演算は、それに対応する順番のデータサンプルを基にして、他の共通項とは独立に実行できる、との事実に基づいている。フーリエ変換式の各項の総和が、最終的なフーリエ変換結果となる。本発明のフーリエ変換手法はまた、最近のディジタル処理デバイスの動作の高速化を利用して達成されている。また本発明の高速フーリエ変換方法および装置は、並列離散的フーリエ変換を実行する際に、継続する複数項についてまとめてフーリエ変換の演算をおこなうことにより、演算の冗長性を省き、計算回数を減少させている。
この発明の高速フーリエ変換装置は、データサンプルが得られる毎に、複数のフーリエ変換式の対応する共通項について変換演算をする、離散的フーリエ変換器により構成されている。その共通項は測定動作の開始から計数した、データサンプルの順番に対応している。本発明の高速フーリエ変換装置はさらに、この離散的フーリエ変換手段が演算した演算値を、複数のフーリエ変換式の項に対応して配列別に記憶する演算結果ファイルを有している。本発明の高速フーリエ変換装置はさらに、この演算結果ファイルに変換結果の配列別に記憶された演算値を、各変換結果の配列毎に加算し、複数のフーリエ変換式の最終的な変換結果を得るための、加算器を有している。
この発明による高速フーリエ変換装置によれば、例えば被試験デバイスに周波数掃引信号を入力する。この周波数掃引信号の所定の周波数間隔について、被試験デバイスの出力信号をN回測定して、サンプル数Nの周波数領域データを得る。N個のフーリエ変換式について、この測定プロセスにより得られたデータサンプルの取得順に対応する共通項について、離散的フーリエ変換を実行する。データサンプルの取得順は、例えばその測定プロセスの開始点を基準にした測定回数により規定する。フーリエ変換式の共通項についての演算プロセスは、取得したデータサンプルについて実時間で実行され、次のデータサンプルが得られる前に終了する。したがって、次の測定データサンプルが得られるまでに、離散的フーリエ変換式の共通なN項の演算が行われる。最近のディジタル信号処理デバイスの高速化により、アナログ掃引周波数発生器の各周波数間隔の時間より速く、共通なN項の離散的フーリエ変換演算が可能である。
よって最後の測定値が得られた時点では、その最後のN番目のフーリエ変換をするのみで、N個の測定データについて離散的フーリエ変換の全ての項の演算が完了する。得られた項別の演算結果を、フーリエ変換式の配列別に加算すれば、最終的なフーリエ変換結果を得ることができる。
結局この発明によれば、測定時間TMESにフーリエ変換式中の1項分の演算処理に要する時間TDFTを加えた TMES+TDFTの時間により、全ての演算処理が終了する。フーリエ変換式中の1項分の演算処理に要する時間TDFTは、各測定点間の時間△tより短いので、この発明によれば、測定データの取得終了とほぼ同時に最終的なフーリエ変換結果を得ることができる。本発明の他の実施例では、離散的フーリエ変換における計算の冗長性を省き、全体としての計算回数を減少させる手法を示している。以上のような本発明の目的と優位性は、以下の詳細な説明と添付した図面を参照して、より明らかになるであろう。
離散的フーリエ変換の演算式を用いてフーリエ変換をするフーリエ変換装置において、テストポイントについてテストデータが得られる毎に、データ番号を計数する測定回数計数器と、そのデータ番号で規定された、複数のフーリエ変換式間の共通項について、フーリエ変換演算を実行するフーリエ変換器と、このフーリエ変換器により得られた、複数のフーリエ変換式間の、共通項についてのフーリエ変換演算結果を記憶する演算結果ファイルと、演算結果ファイルに記憶した各演算値を、全てのフーリエ変換式が最終結果を示すように、加算する加算手段と、によって高速フーリエ変換装置を構成する。
また、上記の高速フーリエ変換装置で、N個のテストデータが上記フーリエ変換器に供給され、その各テストデータは実数部と虚数部を有し、上記複数のフーリエ変換式はN個の離散的フーリエ変換式により構成され、かつその各フーリエ変換式はN個の項を有するように構成してもよい。また、上記の高速フーリエ変換装置で、その演算結果ファイルは、上記複数のフーリエ変換式の全ての項に対応して、アレイ状に配置された上記演算結果を蓄積するための記憶領域を有するように構成してもよい。また、上記の高速フーリエ変換装置で、その演算結果ファイルは、上記複数のフーリエ変換式の数に対応した上記演算結果を蓄積するための記憶領域を有し、上記フーリエ変換により、そのフーリエ変換式の各項について得られた前回の演算結果に、新たな演算結果を加えることにより、上記演算結果の累計をその記憶領域に蓄積するように構成してもよい。
さらに、次のように構成してもよい。離散的フーリエ変換の変換式を用いてフーリエ変換するフーリエ変換装置において、各テストポイントについてテストデータが得られる毎に、データ番号を計数する測定回数計数器と、そのデータ番号で規定された、複数のフーリエ変換式間に共通な複数の項について、フーリエ変換演算を実行するフーリエ変換器と、このフーリエ変換器により得られた、複数のフーリエ変換式間の共通項の、フーリエ変換演算結果を記憶する演算結果ファイルと、演算結果ファイルに記憶した各演算値を、全てのフーリエ変換式が最終結果を示すように、加算する加算手段と、によって構成され、そのフーリエ変換式の上記複数の項における、計算の冗長分を除去して高速フーリエ変換装置を構成する。
また、上記高速フーリエ変換装置で、その複数の項は3項であり、上記複数のフーリエ変換式間に共通の3項についてフーリエ変換の演算が同時に実行されるように構成してもよい。また、上記の高速フーリエ変換装置で、N個のテストデータが上記フーリエ変換器に供給され、その各テストデータは実数部と虚数部を有し、上記複数のフーリエ変換式はN個の離散的フーリエ変換式により構成され、その各フーリエ変換式はN個の項を有し、上記フーリエ変換器は、上記複数のフーリエ変換式間に共通の3項についてフーリエ変換の演算を同時に実行するように構成してもよい。
さらに、次のように構成してもよい。N個のデータサンプルを連続的に生成するデータサンプリング装置と、そのデータサンプリング装置に接続され、N個のフーリエ項のうち受けたデータサンプルに対応する項について計算する項別フーリエ計算器と、その項別フーリエ計算器はそのデータサンプルを受けることにより動作し、この項別フーリエ計算器に接続され、その計算されたのフーリエ項を記憶するための項別フーリエ記憶装置と、その計算されたフーリエ項を加算して、そのN個の連続的データサンプルについてのフーリエ変換結果を生成するアキュームレータと、により高速フーリエ変換装置を構成してもよい。
さらに、次のように構成してもよい。被試験装置の応答特性を分析するためのネットワークアナライザにおいて、印加された信号に対する被試験装置の応答をあらわす信号をディジタルに変換する変換器と、その変換器に接続され、そのディジタル信号を周波数領域において処理して、その印加された信号に対する被試験装置の応答の、伝達関数を計算するための伝達関数アナライザと、その伝達関数アナライザはさらに、その計算された伝達関数に基づいて、その被試験装置のシミュレートされた信号に対する応答特性に対応する、周波数領域での信号を計算し、複数の離散的フーリエ変換(DFT)式に共通する、周波数領域での少なくとも1つのデータサンプルについて、並列フーリエ変換動作を行う高速フーリエ変換器と、その高速フーリエ変換器はその周波数領域信号を受けるように接続され、その周波数領域信号を時間領域信号に実質的に実時間で変換し、その各離散的フーリエ式は得られた時間領域信号点に対応し、これらによりネットワークアナライザを構成してもよい。
また、上記のネットワークアナライザで、その高速フーリエ変換器は、複数の離散的フーリエ変換式に共通する複数の周波数領域データサンプルについて並列フーリエ変換動作を実施するように構成してもよい。また、上記のネットワークアナライザで、その複数の周波数領域データサンプルは3個であり、その複数の離散的フーリエ変換式間に共通の3データサンプルについて、フーリエ変換の演算を同時に実行するように構成してもよい。また、上記のネットワークアナライザで、その高速フーリエ変換器は、複数の離散的フーリエ変換式に共通する3個の連続した周波数領域データサンプルについて、並列フーリエ変換動作を実施するように構成してもよい。
図1にこの発明によるフーリエ変換装置の一実施例を示す。図1に示す実施例では、周波数帰引発振器11から被試験回路12に、周波数帰引信号が与えられる。被試験回路12から出力される信号は、検波回路13に入力される。検波回路13は、被試験回路12からの出力信号について、周波数帰引発振器11の発振信号の周波数における、実数部と虚数部を検波する。この試験のための周波数はほぼ直流からマイクロ波周波数までの範囲で可能であり、特に無線周波数で動作する被試験対象に適している。よく知られているように、周波数帰引発振器11は個別の固定周波数の信号を被試験回路に供給することもできる。AD変換器19および20は、検波回路13からの実数部と虚数部の検波出力を受け、それらをディジタル信号に変換する。
AD変換器からのディジタルデータはフーリエ変換器14に入力される。この入力データは、複素数測定値(以下測定値x(0),x(1),x(2)・・・・x(n-1)と称す)となっていおり、フーリエ変換器14はこの入力データについて、高速の離散的フーリエ変換を行う。これにより周波数領域データがフーリエ変換(正式にはフーリエ逆変換)されて、時間領域のデータとなる。
周波数掃引発信器11は図2に示すように、時間Tの経過と共に、発信周波数が周波数F1からF2まで直線的に増加する周波数掃引動作を行う。AD変換器は一定時間間隔△t毎、したがって図2の一定周波数ステップ△f毎にAD変換を繰り返す。周波数掃引発振器11の周波数掃引速度が一定のものであるとすれば、検波回路13およびAD変換器から得られる測定値x(0),x(1),x(2)・・・・x(n-1)は、一定の周波数間隔△f毎に被試験回路12の応答出力を測定した測定値と見ることができる。
この発明による高速フーリエ変換装置14は、並列離散的フーリエ変換(PDFT)を行うものであり、入力手段15例えばデータバッファと、信号処理装置としてのプロセッシングデバイス16例えばディジタル信号プロセッサと、メモリ17およ表示器18例えばCRTモニタとによって構成される。プロセッシングデバイス16は,測定回数計数器16Aと、項別フーリエ変換器16Bと、加算器16Cとを有している。好ましくは、このプロセッシングデバイス16は、テキサスインスツルメント社のディジタル信号プロセッサ、TMS320C30で構成される。メモリ17は、項別フーリエ変換器16Bの演算結果を記憶するための、演算結果ファイル17Aを有する。
図4及び図5は、離散的フーリエ変換に用いる演算式とメモリ17に設けた演算結果ファイル17Aをあらわしている。時間領域データを周波数領域データに変換するための、離散的フーリエ変換の演算式は
X(n)=1/NΣm=0 N-1x(m)exp(-j2πn・m/N) ・・・・ (1)
周波数領域データを時間領域データに変換する場合は、
X(n)=Σm=0 N-1x(m)exp(j2πn・m/N) ・・・・ (2)
で表される。この図1の実施例では、周波数領域のデータを時間軸領域のデータに変換する場合について説明しているから、以下の説明は(2)式に基づいて説明することにする。この技術分野の通常の知識を有する者には、どちらの変換方向であっても、本発明の原理が適用できることは明らかであろう。
式2においてX(n)はフーリエ変換した変換結果を示す。式2は図4に示すような複数の式に表すことができ、X(n)は各時間領域の各ポイントをあらわすこととなる。各式の右辺は測定値x(m)(周波数領域データサンプル)が与えられた場合に、それに対応して演算する項の集合になっている。この発明の1つの特徴は、図4に示した複数の演算式において、測定値x(0),x(1),x(2)・・・・x(n-1)の1つが得られるごとに、図4に示す複数の演算式において、N個のフーリエ変換項の演算がなされることにある。
このフーリエ変換プロセスを実行するために、この発明では測定回数計数器16Aと、項別フーリエ変換器16Bが設けられている。測定回数計数器16Aは、検波回路13とAD変換器を通して測定値x(0),x(1),x(2)・・・・x(n-1)が入力される毎に、その計数値を+1して、測定データ数を計数する。項別フーリエ変換器16Bは、測定回数計数器16Aのデータ番号に従って、演算式の項番号を特定し、その特定された項番号についてフーリエ変換の演算を実行する。この演算は図4の式の同じ位置の項について、すなわち同一欄について実行される。その演算結果はメモリ17に設けた演算結果ファイル17Aに記憶される。
図5に演算結果ファイル17Aの内部の様子を示す。図中のラベルA0,0,・・・A(N-1),(N-1)は、演算結果ファイル17Aに格納されるフーリエ演算式(図4)の各項を示す。図5の例において、ラベルAの先の添え字は時間領域ポイントの順番を示し、後の添え字はデータサンプルの順番を示す。
1回目の測定値x(0)がAD変換器から入力されると、測定回数計数器16Aは測定回数nをn=0に初期設定する。測定回数計数器16Aは、項別フーリエ変換器16Bに、フーリエ変換式の第1項目を演算するように指示する。項別フーリエ変換器16Bはその指示に従って、図4に示した演算式の第1項目の演算、x(0)exp(j2π0・0/N), x(0)exp(j2π1・0/N), x(0)exp(j2π2・0/N), ...x(0)exp(j2π(N-1)・0/N)を行う。各演算結果は図5の演算結果ファイル17Aの配列変数部分A0,0,A1,0,A2,0,・・・・AN-1,0に記憶される。
2回目の測定値x(1)がAD変換器から入力されると、測定回数計数器16Aは、このデータが2回目測定データであることを示すために、測定回数nをn=1に設定する。これと共に測定回数計数器16Aは、項別フーリエ変換器16Bに、フーリエ変換式の第2項目を演算するように指示する。これにより項別フーリエ変換器16Bはその指示に従って、図4に示した演算式の第2項目の演算、すなわちx(1)exp(j2π0・1/N), x(1)exp(j2π1・1/N), x(1)exp(j2π2・1/N), ...x(1)exp(j2π(N-1)・1/N)を行う。各演算結果は図5の演算結果ファイル17Aの配列変数部分A0,1,A1,1,A2,1,・・・・AN-1,1に記憶される。
このように、この発明ではAD変換器がAD変換した測定値x(0),x(1),x(2)・・・・x(n-1)を出力する毎に、各項毎にフーリエ変換する。好ましい実施例では次の測定値が入力されるまでの間(△tの時間内)に、各項毎の演算が済んでいるので、最後の測定値x(N-1)が入力された時点では、最後の項の演算だけを行えばよい。この演算結果は図5の演算結果ファイル17Aに記憶される。最後に加算器16Cにより、演算結果ファイル17Aに記憶した各演算結果を加算して、各フーリエ変換式の変換結果X(0)、X(1), ...X(N-1)を求める。フーリエ変換の最終結果は、表示器18により、数値列或いはグラフ等の形態で表示させることができる。
好ましい実施例では、この各項別のフーリエ変換は、検波回路13やAD変換器19における測定時間間隔△tの範囲内で終了する。したがって、この発明による高速フーリエ変換装置14のフーリエ変換に要する時間は、図6に示すように、測定値x(0),x(1),x(2)・・・・x(n-1)の全体の測定時間TMESに、項別フーリエ変換器16Bの最後の項の演算処理時間TDFTを加えた時間TMES+TDFTで済むことになる。
項別フーリエ変換器16Bの演算時間TDFTは、測定点数Nを例えば200点とした場合、50MHzのクロック周波数で動作するDSP(ディジタル・シグナル・プロセッサ)を用いたとすると、約200μsで各項の演算を処理することができる。従って、周波数掃引発振器11の掃引ステップ時間△tを約1msとし、AD変換器の変換速度をこのステップ時間に適合するようにすると、図6に示すように,測定値x(0),x(1),x(2)・・・・x(n-1)が入力される測定時間間隔△tの範囲で、十分にフーリエ変換式の各項の演算をすることができる。
このように一般に入手できるDSPを用いると、項別フーリエ変換器16Bの共通項についての演算時間TDFTは、例えば200マイクロセカンドであり、掃引信号発振器のステップ時間例えば1ミリセカンドより十分に短い時間で実行できる。したがって、本発明によれば、全体のフーリエ変換に要する時間は、図6に示す測定時間TMESにほぼ等しい時間となる。したがって、本発明のフーリエ変換装置および方法では、従来のFFTより高速に変換できる。
尚、上記の実施例では、フーリエ変換に用いる演算式の項番号に等しい数の配列変数部分A0,0...A(N-1),(N-1)を、演算結果ファイル17Aに設けた例を示したが、他のデータ蓄積管理方法も可能である。例えば各項別フーリエ関数の演算を行う毎に、過去に演算した演算結果に今回演算して得られた演算結果を加える方法を採ることもできる。この場合には、図7に示すように、演算結果ファイル17Aのメモリ配置は、A0,A1,A2,・・・・AN-1のように一方向のアレー構造でよく、そこにN個のフーリエ変換式の各フーリエ項の和を格納する。
本発明の第2の実施例について以下に説明する。この実施例においては、継続する複数のデータ点について、まとめて離散的フーリエ変換の演算を行う。この発明においては、継続する複数のフーリエ項の演算において存在する冗長性に注目することにより、全体としての演算数を減少させることができる。上記の式2におけるexp(j2πn・m/N)をWn:m に簡略して置き換えると、図4の離散的フーリエ変換式は以下のように表現される。
X(0)=x(0)W0:0+x(1)W0:1+x(2)W0:2+...+x(N-1)W0:N-1
X(1)=x(0)W1:0+x(1)W1:1+x(2)W1:2+...+x(N-1)W1:N-1
X(2)=x(0)W2:0+x(2)W2:1+x(2)W2:2+...+x(N-1)W2:N-1

.
X(N-1)=x(0)WN-1:0+x(1)WN-1:1+x(2)WN-1:2+...+x(N-1)WN-1:N-1
...(3)
フーリエ変換を実行するために、フーリエ変換式の各項、例えば最初の式におけるx(2)W0:2について8回の計算が必要である。その理由は以下である。2つの複素数のかけ算は以下のようにあらわされる。
(a+jb)(c+jd)=(ac−bd)+j(ad+bc) ...(4)
それは4回のかけ算と2回の足し算により構成さていることがわかる。フーリエ変換式では、さらにこの計算結果の実部と虚部を、その前の計算結果の実部と虚部にそれぞれ累積するための計算が2回必要である。したがって、変換式の1の項について、合計で8回の計算が必要であることになる。
離散的フーリエ変換に要する計算回数を減少させるために、3個の継続する項について、まとめて計算する場合を考える。式3における継続する3項を一般的な形式であらわすと以下のようになる。
Figure 0004260768
この式5は以下のように変形できる。
Figure 0004260768
複素共役数を添え字*であらわすとWn:-1=Wn:1 * の関係が成り立つので、上記式6は以下のように書き換えられる。
Figure 0004260768
式7の表現を実数部と虚数部の和の形式に変換すると、例えば式7中の第5行の部分は以下のようにあらわされる。
Wn:n{Wn:1 *x(n-1)+x(n)+Wn:1x(n+1)}
...(8)
説明の簡単のため、式8の表現において、データx中のnを省略すると、式8は以下のように書き換えられる。
Wn:n{Wn:1 *x-1+x0+Wn:1x+1}
...(9)
式9を実数部と虚数部の和の形式に展開すると以下のようになる。
Figure 0004260768
ここで、x+r=x-1r+x+1r,
x+i=x-1i+x+1i, x-r=x-1r-x+1r,
x+i=x-1i-x+1iの置き換えを式10について行うと以下のようになる。
Wn:n{x0r+Wn:1rx+r+Wn:1ix-i+j(x0i+Wn:1rx1i-Wn:1ix-r)}
...(11)
したがって式7の全体を式11のような実数部と虚数部の和の形式に当てはめると以下のようになる。
W0:n{x0r+W0:1rx+r+W0:1ix-i+j(x0i+W0:1rx1i-W0:1ix-r)}

W1:n{x0r+W1:1rx+r+W1:1ix-i+j(x0i+W1:1rx1i-W1:1ix-r)}

.
Wn-1:n{x0r+Wn-1:1rx+r+Wn-1:1ix-i+j(x0i+Wn-1:1rx1i-Wn-1:1ix-r)}

Wn:n{x0r+Wn:1rx+r+Wn:1ix-i+j(x0i+Wn:1rx1i-Wn:1ix-r)}

Wn+1:n{x0r+Wn+1:1rx+r+Wn+1:1ix-i+j(x0i+Wn+1:1rx1i-Wn+1:1ix-r)}
.
WN-1:n{x0r+WN-1:1rx+r+WN-1:1ix-i
+j(x0i+WN-1:1rx1i-WN-1:1ix-r)}
...(12)
式12のカッコ{ }において、必要な計算回数は4回のかけ算と4回の足し算であることがわかる。この計算が完了すると、式12は上述の式4と同じ形式となり、その計算には上記のように、4回のかけ算と2回の足し算が必要である。さらにこの計算結果の実部と虚部を、それまでに得られた計算結果の実部と虚部にそれぞれ累積するための計算が2回必要である。したがって、式12の継続する3項の演算回数は、全体として16回となる。式4で述べたように、並列離散的フーリエ変換の動作において、何らの簡略化がなされないとすれば、各変換式の3項について計24回の計算が必要であった。継続した3項について上記のような演算がなされると、次の継続する3項について同様に演算が実行され、この計算プロセスを3項毎に繰り返す。
本発明の第3の実施例を以下に説明する。上記の第2の実施例における継続する3項の演算の説明において、WN-m:n=Wm:n *であるので、以上のような計算の簡略化に加えて、さらに計算回数を減少させることができる。例えば式12の最後の行は以下のように変換できる。
W1:n *{x0r+W1:1rx+r-W1:1ix-i+j(x0i+W1:1rx1i+W1:1ix-r)}
...(13)
また式12の2番目の行は以下のように変換できる。
W1:n{x0r+W1:1rx+r+W1:1ix-i+j(x0i+W1:1rx1i-W1:1ix-r)}
...(14)
式13と式14を比較すると、互いに6個の共通な演算を有することがわかる。したがって、例えば式13の計算が完了すると、その中の演算で式14と共通なものは式14の計算の際には実行する必要がない。このような関係は、他の一対の式間にも同様に当てはまるので、計算回数をさらに減少させることができる。この例では2つの式の間で、6個の共通な演算があるので、1つの式については3回の計算回数を省略でき、したがって1の式全体として13回の計算でよいことになる。したがって、本発明の第1の実施例では、3項についての計算回数が24回必要であったが、この第3の実施例では計算回数が24回から13回へと、大きな減少を実現できる。
本発明の第4の実施例を以下に説明する。上述した高速フーリエ変換装置を、図10の概略図に示すようなネットワークアナライザに有効に適用することができる。周波数掃引発生器のような高周波信号源31は、被試験デバイス32に周波数掃引信号を与える。周波数掃引は例えば図2に示すようなステップ掃引であり、多数の周波数ステップにより実質的に直線的な周波数変化がなされる。周波数ステップ数(測定点)は、前記した離散的フーリエ変換のデータ点の数Nに対応する。高周波信号源31はまた、基準信号Rを発生する。例えば基準信号Rは、被試験デバイス32に与えられる周波数掃引信号と同一であり、振幅や位相の基準として用いられる。
被試験デバイス32の出力信号(試験信号)は、周波数変換器33に印加される。この例においては、周波数変換器33は、被試験デバイス32から方向性結合器や方向性ブリッジ(図示せず)を通して、2つの試験信号AおよびBを受ける。2つの試験信号の例としては、被試験デバイス32からの、伝達信号と反射信号がある。周波数変換器33はさらに、高周波信号源31からの基準信号Rを受ける。周波数変換器33はこれらの入力信号A、B、Rを、対応する中間周波試験信号AI、BI、および中間周波基準信号RIに変換する。この周波数変換は既知のプロセスによりなされ、例えば周波数ミキサあるいはハーモニックサンプラにより、入力された信号周波数をローカル信号周波数との差となるようにダウンコンバートする。
AD変換器34ー36は対応する中間周波信号AI、BI、RIを受け取り、その中間周波信号をディジタル信号に変換して、マルチプレクサ38に与える。マルチプレクサ38はディジタル信号を選択的に検波器41に与える。検波器41は例えばディジタル直交検波器である。検波器41は入力ディジタル信号の同相(I)成分(実数部)と、90度差(Q)成分(虚数部)を検波する。当業者によく知られているように、そのような直交検波器は一対のマルチプレクサを有し、一方のマルチプレクサは、入力ディジタル信号とコサインローカル信号をかけ算し、他方のマルチプレクサは、入力ディジタル信号とサインローカル信号をかけ算する。さらに一対のローパスフィルタが、対応するマルチプレクサの出力に接続される。
伝達関数アナライザ42は、ディジタル直交検波器41からI成分とQ成分をそれぞれ受け取り、被試験デバイス32の各種の応答特性、例えば伝達関数や反射係数を分析する。典型的にはそのような応答特性は、周知のスキャッタリング(S)パラメータS11,S12,S21,S22によりあらわされる。スキャッタリングパラメータを、メモリ45に格納された誤差補正データにより、誤差補正することができ、その結果は表示器48上に、周波数領域の形式(周波数対各パラメータ)で表示される。
もしさらに使用者が、被試験デバイスの時間領域での、仮想的信号についての応答を、求めることを望む場合のために、ネットワークアナライザは、窓関数発生器43と多項並列離散的フーリエ変換器(PDFT)44を有している。時間領域での応答の例としては、仮想インパルス信号に対する被試験デバイスの時間領域反射特性(タイムドメインリフレクトメトリ:TDR)がある。使用者によりインターフェイス51を経由して与えられたインストラクションに応答して、伝達関数アナライザ42により得られた周波数領域データは、窓関数発生器43により変更される。窓関数の例としては、方形ウィンドウやハミングウィンドウがある。例えば適切なハミングウィンドウを周波数領域に用いると、時間領域におけるリンギングを効果的に除去することができる。
周波数領域における窓関数に対応する、時間領域でのインパルス波形例を、図11(A)および図11(B)に示す。11(A)は周波数領域における窓間関数が、方形ウィンドウである場合の、時間領域のインパルス波形を示す。図11(B)は周波数領域における窓間関数が、ハミングウィンドウである場合の、時間領域のインパルス波形を示す。したがって例えば、周波数領域でハミングウィンドウを伝達関数に乗ずることにより、被試験デバイスに、図11(B)のインパルスを仮想的に与えた場合に対応する、時間領域での波形を得ることができる。
窓関数発生器43は、伝達関数アナライザ42から得られた、周波数領域のデータを用いて、被試験デバイスの仮想信号に対する時間領域での応答特性を、指定された窓関数により求める。その結果えられた時間領域での応答特性は、表示器48により表示される。多項並列離散的フーリエ変換器44は、基本的には図1の高速フーリエ変換装置14と同じ構成を有しており、上記の各実施例において説明した逆フーリエ変換動作を行う。この並列離散的フーリエ変換器44で必要な計算回数は、上述したようにフーリエ変換式の複数項中の、計算の冗長分を考慮することにより、減少させることができる。したがって、本発明の高速離散的フーリエ変換装置をもちいることにより、本発明のネットワークアナライザは、被試験デバイスの時間領域での応答特性を、実質的にリアルタイムで求めることができる。
さらに当技術分野でよく知られているように、伝達関数にベクトル誤差補正をほどこして、ネットワークアナライザの周波数変換器や他のコンポーネントにより生じた誤差を補正することができる。また時間領域で得られた出力に直接的に時間軸でのゲートを与え、あるいは周波数領域で得られた出力に、周波数軸でのゲートをコンボリューションにより与えてもよい。
また、上記では周波数領域データを時間領域データに変換する場合について説明したが、時間領域データを周波数領域データにと変換する場合にも、この発明による高速フーリエ変換装置を同様に用いることができることは容易に理解できよう。さらに、上述の各実施例は説明の便宜上の例として用いられているものであり、本発明の範囲を限定することを意図するものではない。特許請求範囲に記載された、本発明の技術的範囲を逸脱することなく、さまざまな変形や変更ができることが理解されるであろう。
本発明は、上述の説明内容から、下記に記載される効果を奏する。この発明によれば、測定時間TMESにフーリエ変換式中の1項分の演算処理に要する時間TDFTを加えたTMES+TDFTの時間により、全ての演算処理が終了する。フーリエ変換式中の1項分の演算処理に要する時間TDFTは、各測定点間の時間△tより短いので、この発明によれば、測定データの取得終了とほぼ同時に最終的なフーリエ変換結果を得ることができた。本発明の他の実施例では、離散的フーリエ変換における計算の冗長性を省き、全体としての計算回数を減少させる手法を実現できた。
この発明による高速フーリエ変換装置の基本的実施例を示すブロック図。 図1に示した高速フーリエ変換装置の周波数掃引信号を示す概念図。 図1に示した高速フーリエ変換装置により得られた周波数領域データの例を示す概念図。 この発明で用いる離散的フーリエ変換の演算式を説明するための概念図。 この発明による演算結果ファイルのデータ例を示す概念図。 この発明による高速フーリエ変換装置の動作タイミングを示すためのタイミングチャート。 この発明の変形実施例による演算結果ファイルのデータ例を示す概念図。 従来のFFT技術の動作を説明するためのタイミングチャート。 従来のチャープZ変換の動作を説明するためのタイミングチャート。 この発明の高速フーリエ変換装置を用いたネットワークアナライザの構成例を示すブロック図。 図11(A)および図11(B)は、それぞれ周波数領域における窓関数に対応する時間領域でのインパルス波形例を示す図。
符号の説明
11 周波数掃引発振器
12 被試験回路
13 検波回路
14 高速フーリエ変換装置
15 入力手段
16 信号処理装置
16A 測定回数計数器
16B 項別フーリエ変換器
16C 加算器
17 メモリ
17A 演算結果ファイル
18 表示器
31 高周波信号源
32 被試験デバイス
33 周波数変換器
34 AD変換器
35 AD変換器
36 AD変換器
38 マルチプレクサ
41 検波器
42 伝達関数アナライザ
43 窓関数発生器
44 並列離散的フーリエ変換器
45 メモリ
48 表示器
51 インターフェイス

Claims (2)

  1. N個のデータx(m)(ただし、Nは2以上の整数であり、mは0以上N−1以下の整数)に基づき、前記データx(m)に、mに基づき定められる所定の係数を乗じたものの和である結果データX(n)(ただし、nは0以上の整数)を導出する高速フーリエ変換装置であって、
    一個のデータx(m)が得られる毎に、全ての結果データX(n)について、得られたデータx(m)に前記所定の係数を乗じるフーリエ変換器と、
    前記フーリエ変換器の演算結果を、前記結果データX(n)の各々について合計する合計手段と、
    を備え、
    前記合計手段が、
    任意の結果データX(n1)(ただし、n1はnのなかの一つの値)に関して、三個のデータx(m1)、x(m1+1)、x(m1+2)(ただし、m1はmのなかの一つの値)について合計(「第一の合計」という)を完了すると、
    他の結果データX(n2)(ただし、n2はnのなかの一つの値であって、n1以外の値)に関して、三個のデータx(m1)、x(m1+1)、x(m1+2)についての合計(「第二の合計」という)を求め、
    前記第一の合計は、所定の複素成分に、第一複素数と第二複素数との和を乗じたものであり、
    前記第二の合計は、前記第一複素数から前記第二複素数を減じたものを、前記所定の複素成分の共役複素数に乗じたものであり、
    前記第一の合計を求める際に使用した前記第一複素数の実部および虚部と前記第二複素数の実部および虚部とを、前記第二の合計を求める際に使用する、
    高速フーリエ変換装置。
  2. 被試験装置の応答特性を分析するためのネットワークアナライザにおいて、
    印加された信号に対する被試験装置の応答をあらわす信号をディジタルに変換する変換器と、
    該変換器に接続され、該ディジタル信号を周波数領域において処理して、該印加された信号に対する被試験装置の応答の、伝達関数を計算し、該計算された伝達関数に基づいて、該被試験装置のシミュレートされた信号に対する応答特性に対応する、周波数領域での信号を計算する伝達関数アナライザと、
    該周波数領域信号を受け、該周波数領域信号を時間領域信号に変換する請求項1に記載の高速フーリエ変換装置と、
    を備え、
    該各離散的フーリエ式は得られた時間領域信号点に対応する、
    ネットワークアナライザ。
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