JP4258873B2 - 容器処理ラインの容器抜き出し装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は容器処理装置で処理された容器中に不良容器が検出されたため、この容器をリジェクトする場合や、処理結果をチェックするためにサンプリングを行う場合に、特定の容器をライン外に取り出す容器処理ラインの容器抜き出し装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、ロータリ式のフィラ(充填機)やキャッパ等の容器処理装置を備えた容器処理ラインでは、充填機の下流側やキャッパの下流側にそれぞれチェッカ(検査手段)を設けて、充填機による充填精度やキャッパによるキャッピング状態をチェックし、不良があった場合にその容器をライン外に排出するリジェクト機能や、充填精度やキャッピングの良否をチェックするために、一定個数(例えば、充填ヘッドやキャッピングヘッドの数と同数)の容器を取り出すサンプリング機能が設けられている。
【0003】
前記のようにサンプリングを行う場合には、容器処理ラインからサンプリングにより取り出された複数の容器が、それぞれどのヘッドに対応するものであるかがわかるようにしておく必要があり、また、不良品をリジェクトする場合には、リジェクトされた容器が、どのヘッドにより処理されたものであるか判別できなければ、不良原因を特定することが困難である。そこで、従来は、オペレータが手作業で各容器に情報を記入していた。
【0004】
また、サンプリング時に、どの処理ヘッドで処理された容器であるかを明確にするために、特定の容器にマーキングを行うようにした「缶詰製造ラインにおけるサンプリング装置」がすでに知られている(特公平3−127号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記のように処理ラインから排除された各容器を判別するための情報を手作業により記入することは、煩雑であり、作業性が悪いという問題があった。また、例えば、前記ロータリ式容器処理装置がクリーンルーム内にある場合には、排出コンベヤがクリーンルーム外に設置されており、サンプリングされた容器とリジェクトされた容器とが混じらないように区分する必要があった。
【0006】
さらに、前記公報(特公平3−127号)に記載された装置では、予め決められている特定のヘッド(ナンバー1ヘッド)を検出して、そのヘッドに対応する容器にマーキングを行い、この容器を先頭とする一群の容器を排出するものであって、運転中に不良容器が検出されたためこれをリジェクトする場合や、任意のヘッドに対応する容器からサンプリングを行う場合等には適用することは不可能であった。
【0007】
本発明は前記課題を解決するためになされたもので、対応するヘッドナンバーを手作業により記入しなくとも、リジェクト容器あるいはサンプリング容器を識別することができ、また、処理済の容器のうち任意の容器にマーキングをして取り出すことを可能にしたる容器処理ラインの容器抜き出し装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る容器処理ラインの容器抜き出し装置は、複数の処理ヘッドを有するロータリ式容器処理装置を備えた容器処理ラインから、処理済の容器を選別して抜き出すものであって、前記処理済の容器がどの処理ヘッドで処理されたかを認識する認識手段と、所定の容器を抜き出す容器排出手段と、前記容器処理装置と容器排出手段との間に設けた検査手段と、抜き出される容器に、この容器を処理した処理ヘッドを特定する情報を印字する印字手段と、前記ロータリ式容器処理装置が所定角度回転するタイミングでシフトするシフトレジスタを備えた制御装置を設け、前記検査手段が不良容器を検出すると、制御装置は不良容器を処理した処理ヘッドを特定する情報をシフトレジスタに書き込んでシフトさせ、この情報がシフトレジスタ上の印字手段の位置までシフトされると印字手段に印字を指令するとともに、容器排出手段に相当する位置までシフトされると容器排出手段に排出を指令することを特徴とするものである。
【0010】
また、第2の発明に係る容器処理ラインの容器抜き出し装置は、異なる処理を行う複数のロータリ式容器処理装置と、これら各容器処理装置にそれぞれ対応する複数の検査手段を設け、各検査手段の検査に応じて、印字手段がロータリ式容器処理装置および処理ヘッドを特定する情報を印字するようにしたものである。
【0011】
さらに、第3の発明に係る容器処理ラインの容器抜き出し装置は、前記制御装置が、処理ヘッドを特定する情報とともに、関連するデータをシフトレジスタに書き込んでシフトさせ、前記印字手段が、処理ヘッドを特定する情報とともに、関連するデータを容器に印字するようにしたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示す実施の形態により本発明を説明する。図1は本発明の一実施の形態に係る容器抜き出し装置を備えた容器処理ラインの全体を簡略化して示す平面図であり、この容器処理ラインは、複数の充填ヘッド(図示を省略)を備えたロータリ式のフィラ(第1の容器処理装置)2と、複数のキャッピングヘッドを備えたロータリ式の第1キャッパ(第2の容器処理装置)4と、同じく複数のキャッピングヘッドを備えた第2キャッパ(第3の容器処理装置)6とを備えている。
【0013】
前記容器処理ラインでは、供給コンベヤ8によって搬送されてきた容器(図示せず)は、入口スターホイール10を介して順次フィラ2内に搬入され、各充填ヘッドによって内部に液体が充填された後、中間の受け渡しホイール12を介して第1キャッパ4に送られる。さらに、容器は第1キャッパ4で内蓋等の第1のキャップがキャッピングされた後、出口スターホイール14によりメイン搬送コンベヤ16上に搬出される。この出口スターホイール14上には、第1のキャップチェッカ(第1検査手段)18が設けられており、第1キャップのキャッピングの良否をチェックする。
【0014】
前記第1キャップがキャッピングされた容器は、メイン搬送コンベヤ16によって搬送され、次の入口スターホイール20を介して第2キャッパ6内に搬入される。そして、第2キャッパ6で上蓋等の第2キャップがキャッピングされた後、出口スターホイール22を介してメイン搬送コンベヤ16上に搬出される。この出口スターホイール22上にも、第2のキャップチェッカ(第2検査手段)24が設けられており、第2キャップのキャッピングの良否をチェックする。
【0015】
第1キャップおよび第2キャップがキャッピングされた容器を搬送するメイン搬送コンベヤ16上には、前記フィラ2による充填液量が適正であるか否かを検査するレベルチェッカ(第3検査手段)26が設けられている。さらに、このレベルチェッカ26の下流側には、印字装置28が設けられており、前記各検査手段18,24,26からの信号が入力される制御装置(図示せず)の指令により、キャッピングの不良あるいは充填不良等があった場合に、その容器がどの容器処理装置2,4,6のどの処理ヘッド(充填ヘッドまたはキャッピングヘッド)により処理されたものであるかを特定する番号を印字する。
【0016】
この印字装置28の下流側には、リジェクト装置(容器排出手段)30が設けられており、前記印字装置28により処理ヘッドのナンバーが印字された充填不良あるいはキャッピング不良の容器、または後に説明するサンプリング容器を、前記メイン搬送コンベヤ(メインライン)16から排出コンベヤ(リジェクトライン)32上に取り出すようになっている。なお、前記キャッパ4,6は必ずしも2台とも使用する必要はなく、1台だけ使用するようにしてもよい。
【0017】
前記実施の形態では、3台の容器処理装置(フィラ2と第1および第2キャッパ4,6)を備えた容器処理ラインを示したが、必ずしも複数台の容器処理装置を備えた構成に限るものではなく、1台の容器処理装置を備えた容器処理ラインにも本発明を適用することができる。ここで、ロータリ式の容器処理装置と、検査手段と、印字装置および容器排除手段の作用について説明するために、簡略化した構成の容器処理ラインを図2に示す。
【0018】
この第2の実施の形態では、ロータリ式の容器処理装置は1台であり、供給コンベヤ40によって搬送されてきた容器Bは、入口スターホイール42を介してこのロータリ式容器処理装置44内に導入される。容器処理装置44には、円周方向等間隔で複数(この例では8個)の容器処理ヘッドH(H1〜H8)が設けられており、導入された容器Bに対し順次充填あるいはキャッピング等の処理を行う。処理済の容器B(B1〜B8)は、出口スターホイール46を介してメイン搬送コンベヤ48上に排出され、次の工程に送られる。
【0019】
メイン搬送コンベヤ48は、前記ロータリ式容器処理装置44と同期して駆動されており、容器処理装置44から送り出された容器Bを所定のピッチで搬送していく。ロータリ式容器処理装置44とメインコンベヤ48とを同期させる方法は、従来周知の構成を適用することができる。この例では、メイン搬送コンベヤ48を駆動するモータ50にエンコーダ52を設けて電気的に制御している。その他、駆動を連結して機械的に制御することも可能である。
【0020】
メイン搬送コンベヤ48上の出口スターホイール46寄りには、処理済の容器B(B1〜B8)の良否、例えば、容器処理装置44がフィラの場合には充填液量が適正であるか否か、またキャッパの場合にはキャッピングが正常に行われているか否か等を検査するチェッカ(検査手段)54が設けられている。このチェッカ54の下流側には、容器Bに所定の情報を印字する印字装置56が配置されている。さらに、この印字装置56の下流側には、選別された容器Bを前記メイン搬送コンベヤ48から抜き出して、このメイン搬送コンベヤ48から分岐している排出コンベヤ(リジェクトライン)57上に排出するリジェクト装置(容器排出手段)58が設けられている。
【0021】
前記ロータリ式容器処理装置44には、回転を検出するロータリエンコーダ60が設けられており、容器処理装置44が所定角度(この例では、処理ヘッドHの数が8個であるから45度)回転する毎にこのロータリエンコーダ60が一回転して1パルスを出力する。ロータリエンコーダ60から出力されたパルスは、制御装置62内の演算装置64のカウンタでカウントされる。また、前記8個の処理ヘッドH1〜H8の内第1番目のヘッドとして設定された処理ヘッドH1にドグ66が設けられており、容器処理装置44が一回転する毎に(すなわち、容器処理装置44の外部に設けられたセンサ68によりドグ66が検知される毎に)カウンタは1にプリセットされるようになっている。なお、前記演算装置64、ロータリエンコーダ60、センサ68およびドグ66によって、処理済の容器B(B1〜B8)がどの処理ヘッドH(H1〜H8)で処理されたものであるかを認識する認識手段が構成されている。
【0022】
前記チェッカ54は、搬送されてきた処理済の容器B(B1〜B8)の検査を行い、充填不良あるいはキャッピング不良等の不良容器を検出すると、これを前記演算装置64に出力する。演算装置64は、チェッカ54の位置の容器Bに対応する処理ヘッドのナンバーH1〜H8を求め、このナンバーH1〜H8をシフトレジスタ72上のチェッカ54の位置に相当する個所に書き込む。シフトレジスタ72は前記ロータリエンコーダ60のパルスタイミングでシフトしており、書き込まれた処理ヘッドのナンバーH1〜H8をシフトしていく。
【0023】
チェッカ54の下流側に設けられている印字装置56は、前記シフトレジスタ72上の印字装置56に相当する個所のデータを読み込んだ演算装置64からの指令を受けて、指定された容器Bに処理ヘッドのナンバーH1〜H8をマーキングする。リジェクト装置58は、同様にシフトレジスタ72上のリジェクト装置58に相当する個所のデータを読み込んだ前記演算装置64からの指令により、指定された容器Bをメイン搬送コンベヤ48上から排出コンベヤ57上に排出する。
【0024】
さらに、この実施の形態に係る容器処理ラインでは、チェッカ54による検査によって検出された不良容器Bをメイン搬送コンベヤ48から排除するリジェクト機能に加えて、外部からの指令により指定の容器Bまたは容器群を取り出して検査等を行うサンプリングのために外部入力装置70が設けられている。
【0025】
前記構成の容器処理ラインにおいて、リジェクト工程を行う場合について説明する。供給コンベヤ40によって搬送されてきた容器Bは、入口スターホイール42により順次容器処理装置44内に搬入される。容器処理装置44内では、各容器Bは対応する処理ヘッドH1〜H8によって充填あるいはキャッピング等の処理が行われる。
【0026】
処理済の容器Bは、出口スターホイール46によってメイン搬送コンベヤ48上に送り出される。チェッカ54は、メイン搬送コンベヤ48によって搬送されてきた処理済の容器Bを検査し、不良容器を検出した場合には、これを演算装置64へ出力する。
【0027】
演算装置64は、チェッカ54の位置にある容器Bに対応する処理ヘッドHのナンバーH1〜H8を求め、これを制御装置62のシフトレジスタ72上のチェッカ54の位置に相当する個所に書き込む。例えば、図2のチェッカ54の位置にある容器B7が不良品であった場合には、この不良容器B7に対応する処理ヘッドの番号H7を、シフトレジスタ72上のチェッカ54の位置に相当する個所に書き込む。シフトレジスタ72は、ロータリエンコーダ60のパルスタイミングに応じてシフトしており、書き込まれた処理ヘッドHのナンバーH7は、容器処理装置44が45度(処理ヘッドHの1ピッチ分)回転する毎にシフトしていく。
【0028】
演算装置64は、シフトレジスタ72上の印字装置56の位置に相当する個所では、常に、シフトレジスタ72に書き込まれたデータを読み込むようになっており、この位置へシフトしてきた不良ヘッドのナンバー(前述の例ではH7)を読み込むと、印字装置56に対し、シフトレジスタ72に書き込まれているヘッドナンバーH7を該当する容器B7にマーキングするように指令を出す。この指令を受けて、印字装置56は現在印字装置56の位置に位置する容器B7にその処理ヘッドのナンバーH7のマーキングを行う。
【0029】
さらに、前記演算装置64は、シフトレジスタ72のリジェクト装置58の位置に相当する個所でも、常に、シフトレジスタ72のデータを読み込んでおり、この位置へシフトしてきた不良ヘッドのナンバーH7を読み込むと、リジェクト装置58にその容器B7をリジェクトする指令を出す。リジェクト装置58は、この指令を受けて現在リジェクト装置58の位置に位置する容器B7を排出コンベヤ57に排出する。
【0030】
このように検査手段54によって不良容器Bが検出されたときには、不良容器Bがどの処理ヘッドH(H1〜H8)によって処理された容器B(B1〜B8)であるかを演算装置64によって認識し、この演算装置64からの指令で印字装置56が、この不良容器Bに対し対応する処理ヘッドHのナンバーのマーキングを行い、その容器Bがリジェクト装置58に到達したときにリジェクトするようにしたので、リジェクトされた容器Bがどの処理ヘッドH(H1〜H8)により処理されたものかを確実に判別することができ、不良原因を容易に特定することができる。しかも、オペレータが手書きで記入する必要がないので、作業性が極めて向上する。
【0031】
次に、図2に示す構成の容器処理ラインで、サンプリングを行う場合について説明する。サンプリングを行う場合には、外部入力装置70から演算装置64にサンプリング指令を入力する。サンプリング指令が入力されると、演算装置64は、印字装置56の位置を通過する容器Bに対応する処理ヘッドHのナンバーが何番であるかを確認していき、指定のヘッドナンバー(例えばH1)に対応する容器(この場合にはB1)を求める。指定されたヘッドナンバーH1に対応する容器B1が、印字装置56の位置に到達すると、演算装置64は、シフトレジスタ72の印字装置56に対応する個所に、常時読み込んでいるタイミングよりも早くヘッドナンバーH1を書き込む。
【0032】
演算装置64は、その直後に、シフトレジスタ72の印字装置56に対応する個所のヘッドナンバーH1を読み込み、印字装置56に対して、シフトレジスタ72に書き込まれたヘッドナンバーH1を前記容器B1にマーキングするように指令を出す。なお、シフトレジスタ72に、前記リジェクト機能による不良ヘッドHのナンバーH1〜H8がすでに書き込まれていた場合には、この不良ヘッドHのナンバーH1〜H8もマーキングするように指令を出す。
【0033】
印字装置56は、前記演算装置64からの指令を受けてマーキングを行う。なお、サンプリングする処理ヘッドのナンバーH1をシフトレジスタ72を介さず直接印字装置56に指令し、その後、シフトレジスタ72に書き込むようにしてもよい。
【0034】
さらに、サンプリングする処理ヘッドのナンバーH1が、シフトレジスタ72上のリジェクト装置58の位置に相当する個所までシフトしてきたことを、演算装置64が読み込むと、演算装置64は、リジェクト装置58に対し容器B1を排出するように指令を出す。リジェクト装置58はこの指令を受けて容器B1を先頭にして指定された本数の容器Bを排出コンベヤ57上に抜き出す。例えば、処理ヘッドHの数(8本)だけのサンプリングを行う場合には、前記容器B1を先頭にして8本の容器B1〜B8を抜き出す。
【0035】
このようにサンプリングを行う場合でも、指定した処理ヘッドHに対応する容器Bに対し、該当する処理ヘッドHのナンバーH1〜H8をマーキングした後、それらの容器B1〜B8をメイン搬送コンベヤ48から抜き取るようにしたので、オペレータが処理ヘッドHのナンバーH1〜H8を手書きで記入しなくとも、サンプリング容器Bを確実に識別することができる。また、サンプリング容器Bと不良品のためリジェクトされた容器Bとを排出コンベヤ57上で区分する必要が無く、整列させておくことも不要である。
【0036】
ここで不良容器をリジェクトする場合の、前記シフトレジスタのシフトしていく状態を図3により説明する。なお、この図3では、キャッパによるキャッピングの良否を検査する第1チェッカ(検査手段)と、フィラによる充填結果を検査する第2チェッカとを備えた例を示している。図3の最初の状態(第1シフトA1)では、第1チェッカおよび第2チェッカのいずれもが不良容器を検出していないので、シフトレジスタ上の第1チェッカの位置K1および第2チェッカK2の位置のいずれも何も書き込まれていない。
【0037】
各容器処理装置が処理ヘッド1ピッチ分回転すると、シフトレジスタがシフトする(第2シフトA2)。この時に、第2チェッカがその位置に到達した容器が充填不良であったことを検出すると、演算装置は、この不良容器に対応する充填ヘッドのナンバー(この例では、フィラの5番目の充填ヘッドF5とする)を求め、これをシフトレジスタの第2チェッカの位置K2に書き込む。さらに、処理ヘッド1ピッチ分回転すると、シフトレジスタに書き込まれたヘッドナンバーが次の位置にシフトする(第3シフトA3参照)。このようにして順次、書き込まれた処理ヘッドのナンバーがシフトしていく。
【0038】
また、第5シフトA5の時点で、第1チェッカがキャッピング不良の容器Bを検出すると、演算装置はこの第1チェッカの位置にある容器Bに対応する処理ヘッド(この例ではキャッパの1番目のキャッピングヘッドC1)を求め、シフトレジスタの第1チェッカに相当する個所K1に書き込む。この時、第2シフトA2で書き込まれた不良容器に対応する充填ヘッドのナンバーF5が、シフトレジスタ上の印字装置に相当する位置Iまでシフトする。演算装置はこのデータを読み込んで、印字装置に、対応する容器に対しその不良ヘッドナンバーF5をマーキングするように指令する。
【0039】
以後も、容器処理装置が、処理ヘッド1ピッチ分ずつ回転する毎に、シフトレジスタに書き込まれたヘッドナンバーC1,F5がシフトしていく(第6シフトA6,第7シフトA7参照)。そして、不良容器に対応する充填ヘッドのナンバーF5が、シフトレジスタ上のリジェクト装置に相当する位置Rまでシフトすると、演算装置はこのデータを読み込んで、リジェクト装置にその容器を排出するように指令する。
【0040】
次に、サンプリングを行う場合の、シフトレジスタのシフトする過程を図4により説明する。指定されたヘッドナンバー(例えば第1番目の処理ヘッドS1)に対応する容器が印字装置の位置に到達すると、演算装置がシフトレジスタの印字装置の位置に対応する個所IにそのヘッドナンバーS1を書き込む。その直後に、演算装置は、シフトレジスタ上の印字装置に対応する個所IのヘッドナンバーS1を読み込み、印字装置にマーキング指令を出す。この指令に応じて印字装置がマーキングを行う(第1シフトA11)。
【0041】
容器処理装置が処理ヘッド1ピッチ分回転すると、シフトレジスタがシフトし、前記ヘッドナンバーS1の場合と同様に、演算装置が、次のヘッドナンバーS2を読み込んでシフトレジスタ上の印字装置の位置に対応する個所Iに書き込み、直後に印字装置にマーキング指令を出す(A12)。このようにして指定された本数の容器Bに対し対応する処理ヘッドのナンバーS1,S2,S3,…を順次マーキングする(A13…)。
【0042】
シフトレジスタ上の、リジェクト装置の位置に相当する個所Rまでサンプリングする処理ヘッドのナンバーS1がシフトしてくると(A13)、演算装置は、このデータを読み込んで、対応する容器B1を排出コンベヤに抜き出すようにリジェクト装置に指令する。このようにシフトレジスタ上に書き込まれた処理ヘッドのナンバーを、ロータリエンコーダのパルス毎にシフトさせ、シフトレジスタ上の印字装置に対応する個所Iおよびリジェクト装置に対応する個所Rまでシフトしてきたときに、演算装置がそれぞれ読み込んで、印字装置およびリジェクト装置に指令を出してマーキングおよびメイン搬送コンベヤからの容器の抜き取りを行うので、不良のためリジェクトされた容器あるいはサンプリングされた容器を、確実に識別することができる。
【0043】
なお、前記構成では、検査手段により不良と判定された容器をリジェクトする場合、あるいは指定した容器をサンプリングする場合に、その容器に対応する処理ヘッドのナンバーをマーキングするようにしたが、印字装置はシフトレジスタ上に書き込まれた内容を全て印字するようになっているので、ヘッドナンバーに限らず、その他各種の関連データを印字することもできる。例えば、図5に示すように、第3番目の充填ヘッドF3により充填された容器に対し、充填ヘッドのナンバー(F3)に加えて、充填された時間(10:05)および液面の高さの設定値との差(−5mm)等をマーキングし(図5の最左欄参照)、または、第1キャッパの第6番目のキャッピングヘッド1C6によりキャッピングされた容器に対し、そのキャッピングヘッドのナンバー(1C6)に加えて、キャッピングが行われた時間(10:04)およびキャップの高さの設定値との差(+2mm)等をマーキングする(図5の右から二番目の欄参照)ことにより、高度な生産管理等に利用することができる。なお、印字装置によってマーキングする情報は、前記のように処理ヘッドを特定する情報としての数字やアルファベット等に限らず、記号その他バーコード等でもよいことはいうまでもない。
【0044】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、複数の処理ヘッドを有するロータリ式容器処理装置を備えた容器処理ラインから、処理済の容器を選別して抜き出す容器抜き出し装置において、前記処理済の容器がどの処理ヘッドで処理されたかを認識する認識手段と、所定の容器を抜き出す容器排出手段と、前記容器処理装置と容器排出手段との間に設けた検査手段と、抜き出される容器に、この容器を処理した処理ヘッドを特定する情報を印字する印字手段と、前記ロータリ式容器処理装置が所定角度回転するタイミングでシフトするシフトレジスタを備えた制御装置を設け、前記検査手段が不良容器を検出すると、制御装置は不良容器を処理した処理ヘッドを特定する情報をシフトレジスタに書き込んでシフトさせ、この情報がシフトレジスタ上の印字手段の位置までシフトされると印字手段に印字を指令するとともに、容器排出手段に相当する位置までシフトされると容器排出手段に排出を指令することにより、手作業によりヘッドナンバー等の情報を記入しなくとも、リジェクトされた容器やサンプリング容器の識別が可能になった。また、リジェクトされた容器とサンプリング容器とを別のコンベヤで区別する必要もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る「容器処理ラインの容器抜き出し装置」の一例を示す平面図である。
【図2】第2の実施の形態に係る「容器処理ラインの容器抜き出し装置」を示す平面図である。
【図3】制御装置が備えているシフトレジスタのリジェクトの場合のシフト状態を説明する図である。
【図4】前記シフトレジスタのサンプリングの場合のシフト状態を説明する図である。
【図5】前記シフトレジスタに、処理ヘッドのナンバーに加えてその他のデータを書き込んだ場合の一例を示す図である。
【符号の説明】
B 容器
H 処理ヘッド
44 容器処理装置
54 検査手段(チェッカ)
56 印字手段
58 容器排出手段(リジェクト装置)
Claims (3)
- 複数の処理ヘッドを有するロータリ式容器処理装置を備えた容器処理ラインから、処理済の容器を選別して抜き出す容器抜き出し装置において、
前記処理済の容器がどの処理ヘッドで処理されたかを認識する認識手段と、所定の容器を抜き出す容器排出手段と、前記容器処理装置と容器排出手段との間に設けた検査手段と、抜き出される容器に、この容器を処理した処理ヘッドを特定する情報を印字する印字手段と、前記ロータリ式容器処理装置が所定角度回転するタイミングでシフトするシフトレジスタを備えた制御装置を設け、
前記検査手段が不良容器を検出すると、制御装置は不良容器を処理した処理ヘッドを特定する情報をシフトレジスタに書き込んでシフトさせ、この情報がシフトレジスタ上の印字手段の位置までシフトされると印字手段に印字を指令するとともに、容器排出手段に相当する位置までシフトされると容器排出手段に排出を指令することを特徴とする容器処理ラインの容器抜き出し装置。 - 異なる処理を行う複数のロータリ式容器処理装置と、これら各容器処理装置にそれぞれ対応する複数の検査手段を設け、各検査手段の検査に応じて、印字手段がロータリ式容器処理装置および処理ヘッドを特定する情報を印字することを特徴とする請求項1に記載の容器処理ラインの容器抜き出し装置。
- 前記制御装置が、処理ヘッドを特定する情報とともに、関連するデータをシフトレジスタに書き込んでシフトさせ、前記印字手段が、処理ヘッドを特定する情報とともに、関連するデータを容器に印字することを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の容器処理ラインの容器抜き出し装置。
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