JP4256641B2 - パチンコ玉払出装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ玉払出装置に関し、特に、パチンコ遊技機に適用されてパチンコ玉の払出を行う際に段差ストッパーを用いた、特に玉の自重により動作する段差ストッパーを用いた玉払出機構における玉のロック回避を図ったパチンコ玉払出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、パチンコ玉払出装置に関し特開2001−321521が知られている。これによれば、スプロケットの停止位置の正確な制御ができ、パチンコ玉(以下、玉という。)の排出の際における玉挟みなど、いわゆる玉ロックの問題を解決した払出装置を提供したとの開示をなしている。また、パチンコ玉排出装置に関し特開平6−47154が知られている。スムーズで正確に玉の払出を行い、かつ耐久性があるとの装置を提供したとの開示をなしている。
また、同様な装置として特開平5−300976が知られている。これも玉を正確かつ高速に払い出すことができるパチンコ玉払出装置が提供されているとの開示をなしている。これらはいずれもスプロケット方式を採用したものである。
【0003】
このように、玉の払出にはスプロケットの回転を伴う玉の排出方式を採用しているが、玉の排出中にスプロケットと通路壁との間で玉がロックされ払出しを停止したりする欠陥があり、対策が不十分である。これはスプロケットが玉のひとつひとつの払出時に回転しながらその溝に玉を挟み込み移動させる方式を採用していることによるものである。
【0004】
具体的に図7〜図10でスプロケット方式の動作を説明する。図7は玉払出が停止している状態、図8は玉がスプロケツトの凹部に勘合してスプロケットが玉の自重により回転していく状態、図9はスプロケットに嵌合していた玉が開放され自重落下し、次の玉が嵌合し始める状態を示したものである。このように玉が上から順次下に払出される。
【0005】
その制御はソレノイド25のON/OFFにより行われる。具体的には、ソレノイド25により可動板19を吸引/開放する作動をさせる。ソレノイド25のONの時は、可動板先端20がスプロケット突端24から外れ、スプロケット22が自在に回転する。ソレノイド25がOFFとなると、可動板先端20がスプロケット凹部23とスプロケット突端24の曲部に嵌合し、ないしは接触し、スプロケット22が回転できず玉の自重落下を停止させる。スプロケット22の回転を制御することで玉の落下停止または自重落下を可能とする原理を使用している。
【0006】
ここで玉21に着目した流れでみると、スムーズに払い出されている時はスプロケット22のスプロケツト凹部23を介して装置の上から下へ排出されており、玉21に続く玉27、玉28も順次下へ自重落下を利用しつつ払出される。しかしながら、図10のように通路壁とスプロケット突端24により玉21がロックされた状態となることがたびたび発生する。ロック状態を解除するためには払出装置内のロックしている玉を何らかの方法で強制的に取り除かなければならない。この除去作業によりパチンコ台の常時監視、顧客へのサービスの停止、復帰作業の実施など大きな弊害が生じていた。
ロック状態を解除するためには払出装置に別途設ける玉抜き孔に金属棒を挿入しスプロケットを手動回転させる方法もあるが、単にソレノイドの可動板を移動させる程度ある。このため、玉払出通路内へ棒等を挿入しロックした玉を抜くことがあるが極めて非能率であった。このようにパチンコ台の復帰に際しての手間が最大の課題であった。したがって、常時監視、顧客へのサービス停止等大きな負担が生じていた。
【0007】
また、玉21は玉通路26の上から供給し、下より排出される。この時玉を検出しその出力で外部にて玉数を計数したりしている。検出器はスプロケツト凹部23の図近傍の玉通路26に配置され玉21を検出している。この従来例では光学式でLED(図示せず)とフォトセンサー29、30が検出器である。玉を直接検出するため、玉がスプロケットに当り跳ね返りなどの動きをすることにより検出出力が異常になるなどの問題も存在していた。
【0008】
このように、これらの従来技術ではとりわけ玉21とスプロケット22のロックの解消が最大の課題であり、そのほか前記した各種の副次的な課題を解決することが必要となっている。また、これらの管理責任者の手間を省き、省力化によるコストダウンを達成させたパチンコ玉払出装置としての課題解決が必要となっていた。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、パチンコ遊技機に適用されるパチンコ玉払出装置において、該装置の上下方向の玉通路と、該玉通路に付設した段差ストッパー3と、玉自重により玉払出可能となる前記段差ストッパー3の通路開口内に配置された上段側ストッパー17と、該上段側ストッパー移動を規制する駆動手段と、前記上段側ストッパー17と協同して玉自重により前記上段側ストッパー17を玉払出規制となる位置に復帰させる前記段差ストッパー3の通路開口内に配置された下段側ストッパー18と、前記玉通路に設けた支点9と、該支点に吊り下げられた前記段差ストッパー3とが備えられ、前記段差ストッパー3を左右にいわゆるスイングする動作を行うように形成し前記段差ストッパー3の1往復でパチンコ玉が1個宛前記通路内から自重落下可能なことを特徴とするパチンコ玉払出装置により提供される。
【0010】
また、前記上段及び下段側ストッパーが上下方向でパチンコ玉径以内の段差を設けた段差ストッパー3を形成させたことを特徴とする請求項1記載のパチンコ玉払出装置により提供される。
さらに、前記駆動手段にソレノイドを使用し、ソレノイドが通電されていない状態ではソレノイドの可動板が前記上段側ストッパーの玉払出を規制する位置にあり、通電されている状態ではソレノイドの可動板が前記ストッパーの移動を可能とさせた請求項1又は請求項2記載のパチンコ玉払出装置により提供される。
【0011】
さらにまた、前記上段側ストッパー17と前記下段側ストッパー18とからなる段差ストッパー3を一体に成形した吊り下げ型又は個別に形成させて双方を組み立て協同してストッパーとして動作可能としたことを特徴とする請求項1又は請求項3記載のパチンコ玉払出装置により効果的に提供される。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、具体的に発明の実施の形態について、図面を参照して説明すると、図1は本発明のパチンコ玉払出装置の要部を分解した状態で示した一部切欠斜視図である。パチンコ玉払出装置1の全体の様子を示すもので、ケース本体43、ケースカバー44、ソレノイド7、玉通路6、段差ストッパー3、フォトセンサー等からなる検出器41、入出力用コネクタ40、プリント基板42、その他ソレノイドに付属しているソレノイド用バネ等が示され、これらをネジ38で組み立てる。
【0013】
図2は図1のパチンコ玉払出装置をケース上から見た全体斜視図で「IN」の方向からパチンコ玉(以下、玉という)が玉通路6内に入る。玉抜き棒用の玉抜き孔45も図の位置に配置してある。図3は図2のパチンコ玉払出装置をケース下から見た全体斜視図で、玉通路6から「OUT」方向へ玉が払出する。玉通路6の近傍に入出力用コネクタ40が配置されている。
【0014】
図4から図6で玉の払出動作を詳細に説明する。図4は本発明のパチンコ玉払出装置1の基本構成を示した概略側面図である。図5、図6はそれぞれ図4に続き玉払出の動作の流れを説明するための概略側面図である。
図4で詳細に説明する。玉2及び玉10が玉通路6の一部に停止した状態を示している。玉は直径11mmで質量は約5.5g程である。玉通路6はそれよりやや大きくした断面角形、筒状に形成している。玉通路6のやや上側部分に段差ストッパー用の玉通路支点14を設け、段差ストッパー3を吊下溝12の位置で吊り下げている。玉は「IN」と表示した玉入口46から玉通路6内に入り、「OUT」と表示した玉出口13から払出する。
【0015】
ストッパー吊下溝12の位置は段差ストッパー3の上辺部分に近く、図の左右の中央位置に配置し、さらに、玉の質量との関係で段差ストッパー3の重心は自由吊り下げ時に図4の状態になるように設定すべきである。具体的にはストッパーはジュラコン(ポリアセタールコポリマー、商品名、ポリプラスチック社)を使用した。段差ストッパー3の大きさは、玉通路6の玉通路支点14で玉通路外側に被せた状態で使用可能なサイズに選定すべきである。実施例では段差ストッパー3の上下長さは上段側ストッパー脚部4側で33mm、下段側ストッパー脚部5側で39mmとした(段差ストッパー3は支点位置から各ストッパー脚先端までの垂直距離)。
【0016】
段差ストッパー3の左右のストッパー脚の段差は6mmとしたがこの段差値は一例であり、使用する素材・形状などにより玉径以内で停止・払出の結果で決定すべきである。図示した例では、上に凸型にした形「逆U字型」で、玉通路支点14により左右に上段側ストッパー脚部4、下段側ストッパー脚部5を持つような形態であり、玉通路支点14で左右にいわゆるスイングする動作を行うように形成している。基本は図4〜図6の玉の落下及び落下停止状態の条件確保から上段及び下段のストッパー段差値が求められる。段差ストッパー3は上段側ストッパー17により図4では玉2が玉通路6の図の位置に配置され、図5では図4からわずかの落下位置に移動し、図6では玉2の落下が完了となる。
【0017】
これらの要件に合致した段差ストッパー3の上段側ストッパー17、下段側ストッパー18の玉2に接する面の角度も重要である。具体的には図の左右(いわゆる水平面)からそれぞれ70度に設定した。これにより玉の周面に対する接触が容易となる。なお、前記上段側ストッパー17、下段側ストッパー18間の距離は曲部の上側部分で14mmとした。いずれにしても図4から図6に至る一連の落下がスムーズになされるための寸法選定及び材質選定が重要である。段差ストッパー3の左右のストッパー脚に上下方向の玉径以内の段差をつけることで解決できることも見出した。一例としては、前記段差が上段側ストッパー17、下段側ストッパー18で6mmのときには、両ストッパー脚間隔は14mm、それぞれのストッパー脚から内側に図示したようなストッパー脚曲部を形成させた。
【0018】
上段側ストッパー17、下段側ストッパー18の形状も図示したように玉2を保持させるための図の上側でややストッパー脚曲部の長さを短くするとともに水平面からの角度70度にしたが、これに限定されない。要は図4から図6に至る玉2を保持し、かつ、自重落下し易くした形態であればストッパー曲部の形態はこれに限定されない。玉通路支点14は図4では図示しない図の裏側にも段差ストッパー3を吊り下げるように設けてある。これにより、パチンコ玉払出に際して、玉払出用段差ストッパー3を安定して図の左右の移動、いわゆるスイングさせ、この1往復で、玉が1個宛払出させる制御用通路とで形成されている。なお、段差ストッパー3は吊下げ型に限らず水平方向の左右に往復動作をさせる手段としてもよい。この段差ストッパー3の動きを検出器により検出し、入出力コネクタより外部に出力する。この検出出力信号は玉の検出と代替が出来、払出玉の計数やソレノイド7の通電のタイミング決定に利用される。
【0019】
図1ないし図3に示した位置に、パチンコ玉払出装置の設置確認後又は取り外し前等において、前記玉通路6内の玉を取り出す玉抜き作業が必要となることがある。このためには可動板8を手動により操作可能な玉抜き棒の玉抜き孔45を設けることが望ましい。これにより玉抜き棒を挿入しソレノイドの可動板を操作すれば玉の自重で玉払出ができる。このためには、可動板8は通常は1枚板形状としているが、その長手方向の半幅の一部を割いてその一部を1枚板形状より曲げることにより本装置の前面からの操作ができ、これによればこの孔の設置等の位置の変更で容易に操作孔位置の変更も可能である。
【0020】
後述する駆動手段は段差ストッパー3の上段側ストッパー17をロックし自重落下、すなわち、玉払出を停止させるソレノイドらからなるパチンコ玉払出装置として提供できる。この結果段差ストッパー3の上段側ストッパー脚部4、下段側ストッパー脚部5は「逆U字型」にした。これにより上段側ストッパー脚部4、下段側ストッパー脚部5は左右にスイング出来、装置の上から下への玉移動を可能とした。玉の移動は上段側ストッパー17の左右移動、いわゆるスイングとともに動作し、その規制としてソレノイドによる上段側ストッパー17の図の右側への自由移動を規制し、玉の自重落下の停止を図るものである。また、その自重落下開始はソレノイドへのON(通電時)ということになる。
図4では段差ストッパー3はやや左に下段側ストッパー脚部5側に傾き、図5でやや右に上段側ストッパー脚部4側に傾き、図6は図4と同一の状態を示している。
【0021】
玉通路6には上段側ストッパー17を自由に通過可能な通路開口15を形成させてある。他方、下段側ストッパー18も自由に通過可能な通路開口16を形成させてある。ソレノイド7は段差ストッパー3の左右移動、いわゆるスイングを可能とする制御信号により動作する。ソレノイド7に付設された可動板8は可動板支点9としてソレノイド7のON/OFFにより可動板先端11が図で上下に移動すると、上段側ストッパー脚部4の端部を介して上段側ストッパー17のスイングの右への移動を規制させる。図4でソレノイド7がOFF時には可動板8はソレノイドに吸引されず可動板先端11が上段側ストッパー脚部4の上段側ストッパー17を左に移動させたままの状態、いわばロックした状態となる。図4に示すように玉2は上段側ストッパー17の曲部と玉通路6の内周面との間で保持されて留まる。自重で落下するのを規制して落下停止した状態となっていることが理解されよう。
【0022】
図5ではソレノイド7がON(通電)となり可動板8はソレノイドに吸引され、可動板先端11が上段側ストッパー脚部4から外れた状態となり、図4よりやや下に示したように、玉2は自重により上段側ストッパー17を右に押しながら落下する。下段側ストッパー18は上段側ストッパー17と協同した動作、例えば一体に成形されたような素材であるから上段側ストッパー17と同時に右に移動してくる。そして落下してくる玉2に当る。下段側ストッパー18に玉2が当ると玉2は落下しながら下段側ストッパー18を先ほどとは逆に左方向に押し玉2が排出される。この時、上段側ストッパー17は協同して左方向に引き戻されながら、図6のような状態へ移行し玉10を上段側ストッパー17により停止させる。このような1サイクル動作は繰り返され、再度払出制御信号により次の玉が払出される。
【0023】
図6は玉2が上段側ストッパー17を通過した後にソレノイド7をOFF(無通電)にすると可動板8がソレノイド7より離れるように動作し、可動板先端11が上段側ストッパー17の右横に移動出来る状態になる。このように玉2が自重落下して下段側ストッパー18を左に押すと上段側ストッパー17も左に移動し可動板先端11が上段側ストッパー17の横に移動する。次の玉10が落下し、上段側ストッパー17を右に押しながら落下しようとするが上段側ストッパー17が可動板先端11により押さえられ動かず玉10は停止するという原理を玉の自重と上段側ストッパー17と協同して動作する下段側ストッパー18を使用した点に本発明の特徴がある。なお、上段側ストッパーないし下段側ストッパーといった用語を使用したがこれに限定されるものではない。
【0024】
要は、上段側ストッパーが先に払出される玉の自重落下に最初に関与するストッパーとして機能すれば良く、例えば設置位置が必ずしも上段側、下段側に限定されない。自重落下検出用センサーにより検出動作する上段側ストッパーとして作用できるものを除外する趣旨ではないということである。また、下段側ストッパーも同様である、上段側ストッパーとの協同して上段側ストッパーを元の、すなわち、次の玉10の停止を可能とするよう動作すればよい。言い換えれば、上段側ストッパー17の動作を可能とする、ないしは支援手段を提供して上段側ストッパー機能を達成させても良い。これらを除外するものではない。
【0025】
これの繰り返しで玉の補給及び払出がなされ、これが1サイクルで図示しないLED及びフォトセンサー等からなる検出器41により外部に出力し、払出計数及び玉在庫の確認等がなされる。また、玉の替わりに段差ストッパー3を検出器で検出することも可能である。これにより玉の汚れ等の影響、さらに玉のバウンドなどによる誤検出を解消できる。さらに、2ヶ所必要だった検出も1ヶ所で十分となった。このように、この玉払出装置においては、玉払出用として段差ストッパー3と、これらを構成する上段側ストッパー17、下段側ストッパー18の図の左右移動、いわゆるスイングさせる方式を採用したため、このスイングの1往復で、玉が1個宛払出させることが可能となった。これに組み合わされる通路と、段差ストッパー3を玉の自重落下で左右移動させたり、スイングさせたりすることで実現でき、これに所期の玉払出の通過させる駆動手段とを備えた点に特徴をもつパチンコ玉払出装置となる。
【0026】
本発明は、前記したとおり、パチンコ玉払出装置において、玉の自重落下による上段側ストッパー及び下段側ストッパーが協同動作することによりストッパーの図の右左移動の1往復で、玉が1個宛払出させるようにした玉通路を備えたものである。これと前記ストッパーをロックし玉払出を停止させるソレノイド等の駆動手段とを併用してパチンコ玉払出装置として提供される。また、玉払出用段差ストッパーと、玉の自重により玉の払出可能とした玉通路とともに、この通路に設けた支点に段差ストッパーを上側一端で吊り下げ、他方このストッパーの他端側脚部をロックするソレノイド等の駆動手段とを備えた玉の通路内から玉払出する装置からなる。
【0027】
さらに、このソレノイドの可動板が通電されてない状態では前記ストッパーの上段側ストッパーをロックし、通電されている状態では上段側ストッパーを解放させてあることから、段差ストッパーをいわゆるスイング自在とさせたパチンコ玉払出装置である。このストッパーの他端側脚部の左右長さが段差に形成させたことよりパチンコ玉払出装置としてより効果的である。
【0028】
本発明の他の実施例によっても同様な装置として提供できる。この例としては図11ないし図13にパチンコ玉払出装置1として示した。以下図面に基づき説明する。図11はパチンコ玉払出装置1の基本構成を示すもので、側面から見た動作説明概要図である。図12は図11の玉払出過程を示す動作説明概要図である。図13は玉が図12から払出され、玉払出の1サイクルを示す側面から見た動作説明概要図である。なお、発明の理解に役立つよう玉通路部分のみこの装置1を点線で示したもので、玉通路の図の前面及び背面をほぼ四角く覆っている。
【0029】
パチンコ玉払出装置1は玉通路6、段差ストッパー34及びソレノイド7等からなる。装置1の外観は例えば図1の形態により提供可能でパチンコ台に設置するものである。段差ストッパー34は通路開口15、16の穴内を自由に通過可能な協同して動く上段側ストッパー17及び下段側ストッパー18からなる。図11上で左右移動可能な段差ストッパー34のうち、上段側ストッパー17の先端は玉の自重で通路開口15を右側へ移動し通路6内から外側に移動する動作となる。結果、玉2の落下を許容する。同時に下段側ストッパー18の先端も右に移動し、前記通路開口16から通路6内側にストッパー先端が移動する。しかしながら、玉2は引き続き落下し、そのとき、前記通路開口16から左に移動し通路外側に引っ込む動作となる。これと協同して上段側ストッパー17も左に移動し次に到着した玉10をそこで停止させる。このように、玉の自重を前記本発明と同様な作用効果として利用したものである。
【0030】
ソレノイド7の動作は本発明で図4ないし図6で説明したものと同様である。図11ないし図13について簡単に触れておく。図11又は図13の状態ではソレノイドがOFFで可動板がソレノイドに吸着されていない。図12はONで可動板8が吸着された状態となる。上段側ストッパー17の図の右端部に可動板8が図11又は図13で右への移動規制、図12で可動板8が上段側ストッパー17から外れ右側に移動可能となった状態を示す。この結果可動板8は上段側ストッパー17の先端のみに作用し、後述する下段側ストッパー18が専ら玉自重による左右移動とは異なる作用となる。したがって、玉の停止は上段側ストッパー17の先端のみの形状に依存し、スプロケットのような円ないし円盤形状に伴う繰り返し回転するものでなく玉がスプロケット突端に当たるようなロックされ停止されることが本質的に回避できた。さらに、スプロケットのように自重を回転力として利用するようなものでなく玉の自重による重力作用が直ちに落下を可能としたことで、玉がスプロケットに当り跳ね返りなどの動き、振動等に伴う異常音の発生等も回避できた。
【0031】
ソレノイド7がOFFのときだけ可動板8は上段側ストッパー17と前記下段側ストッパー18の図の右への移動をも阻止することになる。図12では下段側ストッパー18の先端が通路6内側に移動し玉2を停止させているような図面であるがさらに玉の自重により下段側ストッパー18の先端を左に押しながら移動し玉も払出される。その結果上段側ストッパー17も同時に左へ移動する。このような段階での瞬時的な表示となっていることに注意されたい。したがって、上段側ストッパー17はソレノイド7のON/OFFにより可動板8の先端が図で上下に移動することで、上段側ストッパー17の端部を介して右への移動を停止させる。図11はソレノイド7がOFFで可動板8はソレノイドに吸引されず可動板先端が上段側ストッパー17を左側、いわばロック状態となっている。
【0032】
図11に示すように玉2は上段側ストッパー17と玉通路6の内周面との間で保持されて留まる。自重で落下するのを規制され落下できない状態となっている。玉払出装置1はこの玉通路6に被冠させた状態の図でほぼ四角形の形状部分が段差ストッパー34を形成している。図11ないし図13では上段側ストッパー17及び下段側ストッパー18の動作の理解のため図示したため、段差ストッパー34としての構成は図示から省略して示した。実際は段差ストッパー34が上段側ストッパー17及び下段側ストッパー18との協同した動作を実現するもので、これら上段側ストッパー17及び下段側ストッパー18とを連動した各種の手段で達成できる。通路開口15、16に挿通自在となる上段側ストッパー17及び下段側ストッパー18はそれぞれガイド棒32、33を介して固定部分35、36に設置される。上段側ストッパー17及び下段側ストッパー18はガイド棒33のガイド周面37を玉の質量(約5.5g)程度で容易に移動自在となる表面を形成することが必要でガイド棒32、33から外れないように取り付けられている。ガイド棒32、33は固定部分35、36にそれぞれ固着されている。このように上段側ストッパー及び下段側ストッパーは段差ストッパーとして協同してガイド棒を滑るように移動でき、固定部分35、36は玉通路6に固定(つまり装置1にも)されていることになる。
【0033】
この結果、ガイド棒32、33の棒部分では段差ストッパー34とともに、それを構成する上段側ストッパー17、下段側ストッパー18のみが玉の落下に伴い図の左右移動が可能となる。すなわち、本発明と同様玉の自重により上段側ストッパー17が右に移動し、玉が落下する。さらに、玉が下段側ストッパー18に触れ左に移動し、同時に下段側ストッパー18が上段側ストッパー17と協同して動作することから左に移動し、次の玉10を停止しようとする。そこでソレノイド7がOFFであれば可動板8が図13の状態で上段側ストッパー17を玉2の自重落下を阻止するよう右への移動を妨げる。さらに、図12ようにソレノイド7をONにすると可動板が吸引されストッパーの右への移動を可能とすることにより再度玉払出の1サイクルが可能となる。図11から図13までを1サイクルないし段差ストッパーの左右移動を1往復と定義することが可能となる。
【0034】
この装置1として、段差ストッパー34と玉通路との組立は各種考えられる。例えば装置1を全体的に一体的なジュラコンにより成形すれば通路開口15、16に上段側ストッパー17、下段側ストッパー18を若干の折り曲げにより装着可能である。他方、装置1の図の水平方向を2つに割って通路6に装着して組み立てても良い。
【0035】
【発明の効果】
本発明の玉払出装置においては、段差ストッパーをスイング、図の左右移動等移動往復させる方式を採用したことにより、移動の1往復で玉1個宛の正確な払出が可能となり、ソレノイドをON/OFF(通電/無通電)することにより払出の玉を制御することが可能となった。これにより、従来のスプロケット方式のような玉払出時における払出停止といったいわゆるロック状態を完全に排除できた。
また上段側ストッパー17、下段側ストッパー18を一体とした場合や個別にした場合でいずれも互いに協同して動作させる段差ストッパーとすることで前記ロックを解消できた。さらに、これらの上段側ストッパー17、下段側ストッパー18は上下方向で玉径以内の段差をつけることにより玉ロックによる異常停止が皆無となった。
【0036】
また玉通路上部に段差ストッパー支点を設け、その支点より吊り下げることにより構造が簡略化され、組立の短時間化、装置の安価が計られた。
さらに、駆動手段にソレノイドを使用したことにより、安価な駆動手段となり駆動信号処理が単純となった。また玉の替わりに段差ストッパーを検出器で検出することにより玉の汚れなどの影響、玉のバウンドなどによる誤検出を排除することが出来、これにより2ヶ所必要だった検出器も1ヶ所にすることが可能となった。
本発明のパチンコ玉払出装置によれば全体的に従来方式に比べ小型単純化が可能となり、例えばケースの取付向きの工夫により玉の落下時の振動防止、取付簡単等量産化への途を開いたとの作用効果も有する。
【0037】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のパチンコ玉払出装置の要部を分解した状態を示す一部切欠斜視図。
【図2】図1のパチンコ玉払出装置をケース上から見た全体斜視図。
【図3】図1のパチンコ玉払出装置をケース下から見た全体斜視図。
【図4】本発明のパチンコ玉払出装置1の動作を説明する基本構成を示した概略側面図。
【図5】図4に続く玉払出の様子を説明するための装置概略側面図。
【図6】図5に続きさらに玉払出の様子を説明するための装置概略側面図。
【図7】従来のスプロケット方式のパチンコ玉払出装置の払出を説明するための概略側面図。
【図8】図7に続く玉払出の様子を説明するための装置概略側面図。
【図9】図8に続きさらに玉払出の様子を説明するための装置概略側面図。
【図10】玉がプロケット突端によりロックされた状態を示す説明図。
【図11】本発明のパチンコ玉払出装置1の他の実施例の基本構成を示す側面から見た動作説明概要図。
【図12】図11に続く玉払出の様子を説明するための装置概略側面図
【図13】図12に続きさらに玉払出の様子を説明するための装置概略側面図。
【符号の説明】
1 パチンコ玉払出装置
2 パチンコ玉
3 段差ストッパー
4 上段側ストッパー脚部
5 下段側ストッパー脚部
6 玉通路
7 ソレノイド
8 可動板
9 可動板支点
10 パチンコ玉
11 可動板先端
12 ストッパー吊下溝
14 玉通路支点
17 上段側ストッパー
18 下段側ストッパー
19 可動板
20 可動板先端
21 パチンコ玉
22 スプロケット
23 スプロケット凹部
24 スプロケット突端
25 ソレノイド
26 玉の通路用ガイド
27 パチンコ玉
31 パチンコ玉払出装置
32 ガイド棒
33 ガイド棒
34 段差ストッパー
35 固定部分
36 固定部分
37 ガイド周面

Claims (4)

  1. パチンコ遊技機に適用されるパチンコ玉払出装置において、該装置の上下方向の玉通路と、該玉通路に付設した段差ストッパーと、玉自重により玉払出可能となる前記段差ストッパー3の通路開口内に配置された上段側ストッパー17と、上段側ストッパー移動を規制する駆動手段と、前記上段側ストッパー17と協同して玉自重により前記上段側ストッパー17を玉払出規制となる位置に復帰させる前記段差ストッパー3の通路開口内に配置された下段側ストッパー18と、前記玉通路に設けた支点9と、該支点に吊り下げられた前記段差ストッパー3とが備えられ、前記段差ストッパー3を左右にいわゆるスイングする動作を行うように形成し前記段差ストッパーの1往復でパチンコ玉が1個宛前記通路内から自重落下可能なことを特徴とするパチンコ玉払出装置。
  2. 前記上段及び下段側ストッパーが上下方向でパチンコ玉径以内の段差を設けた段差ストッパーを形成させたことを特徴とする請求項1記載のパチンコ玉払出装置。
  3. 前記駆動手段にソレノイドを使用し、ソレノイドが通電されていない状態ではソレノイドの可動板が前記上段側ストッパーの玉払出を規制する位置にあり、通電されている状態ではソレノイドの可動板が前記ストッパーの移動を可能とさせた請求項1又は請求項2記載のパチンコ玉払出装置。
  4. 前記上段側ストッパー17と前記下段側ストッパー18とからなる段差ストッパーを一体に成形した吊り下げ型又は個別に形成させて双方を組み立て協同してストッパーとして動作可能としたことを特徴とする請求項1又は請求項3記載のパチンコ玉払出装置。
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