JP4256516B2 - 石英ガラス円筒体の内面研磨方法 - Google Patents

石英ガラス円筒体の内面研磨方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体工業用に使用される炉心管やランプを製造するために使用される石英ガラスチューブ及び光ファイバーの母材となる石英ガラス製ジャケットチューブ等を製造するための母材となる石英ガラス円筒体の内面を研磨する方法に関する。
【0002】
【関連技術】
従来、半導体工業用に使用される炉心管やランプを製造するために使用される石英ガラスチューブ及び光ファイバーの母材となる石英ガラス製ジャケットチューブを製造するための母材となる石英ガラス円筒体は、インゴットと呼ばれる石英ガラスの円柱体を作製した後、コアドリル等のダイヤモンドツールを用いて、穴あけ加工をすることによって作製されていた。
【0003】
その後、半導体工業用に使用される炉心管やランプを製造するために使用される石英ガラスチューブ及び光ファイバーの母材となる石英ガラス製ジャケットチューブは、この穴あけ加工によって作製された石英ガラス円筒体を電気炉等で加熱軟化し、延伸することによって作製されていた。
【0004】
しかし、電気炉等で加熱延伸されて製作されたチューブは、その内表面が外表面に比べて相対的に加熱温度が低く、母材となる石英ガラス円筒体を作製する過程で付いたダイヤモンドツールによる研削傷が微小な凹凸となって残ってしまい、製品の検査時に外観不良を招いていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、上記した不都合を解消するために、特開平3−75232号記載の方法が提案された。この提案された方法は、ダイヤモンドツールによって研削加工された石英ガラス円筒体の内面をブラシを用いて、研磨しようというものであるが、ブラシを用いた研磨の場合、ダイヤモンドツールによる研削傷の凹凸部をなぞるだけであり、根本的に凹凸部を平滑にするだけの研磨力を有していないため、ダイヤモンドツールによる凹凸の研削傷の形状を残したままの研磨しかできないという欠点を有していた。
【0006】
本発明は、かかる従来技術の欠点に鑑みなされたもので、ダイヤモンドツールを用いて内面を研削加工された石英ガラス円筒体の内面を、ダイヤモンドツールによる研削傷を残すことなく研磨することを可能とした新規な石英ガラス円筒体の内面研磨方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するために、本発明の石英ガラス円筒体の内面研磨方法は、ダイヤモンドツールを用いて内面を研削加工された石英ガラス円筒体の内面を研磨するにあたり、形状変形可能な研磨布を用いて、第1の研磨スラリーを流しながら、上記研削加工時に生じたダイヤモンドツールによる研削傷を取り除くための研磨加工を行う第1工程と、ブラシを用いて第2の研磨スラリーを流しながら、鏡面研磨加工を行う第2工程を有し、前記第1の研磨スラリーが炭化ケイ素質砥粒又はアルミナ質砥粒の混濁液であり、かつ前記第2の研磨スラリーが酸化セリウム又はコロイダルシリカの混濁液であることを特徴とする。
【0008】
上記第1の研磨スラリーとしては、#400〜#1200の研磨砥粒の混濁液を用いるのが好適であり、該研磨砥粒としては炭化ケイ素(SiC)質砥粒又はアルミナ質砥粒が用いられる。
【0009】
上記第1の工程を複数、例えば3つの研磨処理から構成し、各研磨処理で使用する第1の研磨スラリー中の研磨砥粒の粒径を徐々に小さくするようにすれば、より良好な研磨を達成することができる。
【0010】
一般的には、ダイヤモンドツール(砥石)の研削傷を消すためには、ダイヤモンド砥石の粒径と同等若しくはダイヤモンド砥石の粒径よりも僅かに小さい粒径の砥粒を最初に使用し、その後粒径を小さくしていくのが好適である。
【0011】
例えば、#240→#400→#600又は#800→#1200と4段階で行うこともできる。第1工程の研磨ステップの回数が少ない場合、第2工程の鏡面研磨工程での研磨時間が長くなるという不利が生じる。
【0012】
上記第2の研磨スラリーとしては、酸化セリウム又はコロイダルシリカの#2500前後の研磨砥粒の混濁液を用いるのが好適である。
【0013】
第1工程及び第2工程における研磨時間についていえば、研磨砥粒の粒径が大きい程、研磨能力があるため、粒径が小さくなる程研磨時間は長くなるが、実際の研磨においては研磨面の状態に応じて適宜設定すればよい。
【0014】
石英ガラス円筒体の内周面の最大粗さRmaxが1μm以下、中心線平均粗さRaが0.1μm以下となるように研磨加工するのが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の石英ガラス円筒体の内面研磨方法を実施する際に好適に用いられる内面研磨装置の1例を添付図面に基づいて説明する。
【0016】
図1は石英ガラス円筒体の内面研磨装置の側面的概略説明図である。図2は研磨ロッドの1例を示す摘示側面説明図である。図3は研磨ブラシの1例を示す摘示側面説明図である。
【0017】
図1において、10は内面研磨装置で、石英ガラス円筒体Aの中空部aの内面を研磨する。該内面研磨装置10は架台12を有している。該架台12の上面にはベースプレート14が設けられている。
【0018】
16,17は該ベースプレート14上に設けられた一対の載置ローラーで、それぞれ支持枠18,19に回転軸20,21を介して回転自在に取りつけられている。一方の載置ローラー16の回転軸20の一端部にはプーリー22が設けられている。
【0019】
24は該ベースプレート14の下面側に設けられたモーターである。該モーター24のモーター軸26の先端にはモータープーリー28が取りつけられている。プーリー22及びモータープーリー28はプーリーベルト29を介して連結されている。したがって、モーター24が駆動してモーター軸26が回転すると、その回転は、モータープーリー28,プーリーベルト29,プーリー22及び回転軸20を介して載置ローラー16に伝達され、当該載置ローラー16も回転する。載置ローラー16,17上に載置された石英ガラス円筒体Aは該載置ローラー16の回転とともに回転する。
【0020】
30はガイド手段で、該載置ローラー16,17に対向してベースプレート14上に設けられている。該ガイド手段30には支持プレート32が該載置ローラー16,17方向に接離自在に摺動往復できるように取りつけられている。34は該支持プレート32上に支持固定されたモーターで、該載置ローラー16,17方向に突出するモーター軸36を有している。
【0021】
38は該モーター軸36の先端部に取りつけられたカップリング手段である。該モーター軸36の先端部には、該カップリング手段38を介して、研磨ロッド40又は研磨ブラシ42の基端部が接続して固定される。
【0022】
該研磨ロッド40は、図2に示されるごとく、長尺ロッド41を有し、該長尺ロッド41の長手方向に所定の間隔をおいて多数の形状変形可能な研磨布46が取りつけられている。該研磨布46はその両面がリング44,44によって押圧固定されている。なお、研磨布46を長尺ロッド41の全面に取りつける構成を採用することも勿論可能である。
【0023】
一方、該研磨ブラシ42は、図3に示されるごとく、長尺ロッド43を有し、該長尺ロッド43の長手方向に所定の間隔をおいて多数のリング48が取りつけられている。該リング48の外周面には研磨用ブラシ毛50が植設されている。なお、研磨ブラシ毛50を長尺ロッド43の全面に取りつける構成を採用することも勿論可能である。
【0024】
52は該ベースプレート14の下面側に設けられたエアーシリンダーで、シリンダー体54と該シリンダー体54に対して出没運動を行うように取りつけられたシリンダーロッド56とを有している。該シリンダーロッド56の先端はジョイント部材58によって支持プレート32の下面と接続している。したがって、該シリンダーロッド56の出没運動に応じて、支持プレート32及びモーター34を介在して、研磨ロッド40又は研磨ブラシ42はその軸線方向に往復運動を行う。
【0025】
上記した内面研磨装置10を用いて石英ガラス円筒体Aの中空部aの内面を研磨する本発明方法の1例について図4及び図5とともに説明するが、本発明の技術思想から逸脱しない限り説明例以外の種々の態様が可能なことは勿論である。
【0026】
一般的に、石英ガラス円筒体Aは、直接火炎法により、石英ガラスのインゴットを作成した後、コアドリル等で軸方向に沿って穴即ち中空部aを開けることによって作成される。この石英ガラス円筒体Aの中空部aの内面を内面研磨装置10を用いて次のように研磨する。
【0027】
まず、中空部aの内面を研磨すべき石英ガラス円筒体Aを内面研磨装置10の載置ローラー16,17上に載置する(ステップ100)。
【0028】
研磨ロッド40をカップリング手段38を介してモーター34のモーター軸36の先端に接続し、それとともに石英ガラス円筒体Aの中空部aの内部に挿通する(ステップ101)。
【0029】
該研磨ロッド40をモーター34を駆動させ、モーター軸36を回転させることによって回転させる(ステップ102)。
【0030】
所定粒径の研磨砥粒の混濁液からなる第1の研磨スラリーを石英ガラス円筒体Aの中空部aの内部に流す(ステップ103)。
【0031】
第1の研磨スラリーとしては、#400〜#1200の研磨砥粒の混濁液を用いるのが好適であり、該研磨砥粒としては炭化ケイ素(SiC)質砥粒又はアルミナ質砥粒が好ましい。
【0032】
次に、モーター24を駆動することによってモーター軸26が回転し、その回転はモータープーリー28,プーリーベルト29,プーリー22及び回転軸20を介して載置ローラー16に伝達される。この載置ローラー16を回転させることによって石英ガラス円筒体Aが回転させられるが、この石英ガラス円筒体Aの回転は研磨ロッド40と逆方向とされている(ステップ104)。載置ローラー17は、載置ローラー16及び石英ガラス円筒体Aの回転とともに従動的に回転して石英ガラス円筒体Aを回転状態で支持載置することができる。
【0033】
さらに、エアーシリンダー52を駆動することによってシリンダーロッド56の往復運動は、ジョイント部材58,支持プレート32,モーター34,モーター軸36及びカップリング手段38を介して研磨ロッド40に伝達され、研磨ロッド40は軸線方向に往復運動する。この研磨ロッド40をその軸線方向に所望距離のストロークで往復運動させることによって所定時間の研磨を行う(ステップ105)。研磨ロッド40の往復運動の代わりに、石英ガラス円筒体Aを往復運動させてもよいし、研磨ロッド40と石英ガラス円筒体Aの双方を往復運動させて同様の作用効果を達成することができる。
【0034】
上記した第1の研磨スラリーを用いる研磨処理(ステップ103〜105)は複数回、例えば3回繰り返すことができ、その場合、各研磨処理で使用する第1の研磨スラリー中の研磨砥粒の粒径を徐々に小さくするようにすれば、より良好な研磨を達成することができる。例えば、1回目の研磨では#400の研磨砥粒を用い、2回目の研磨では#800の研磨砥粒を用い、3回目の研磨では#1200の研磨砥粒を用いるようにするのが好ましい。
【0035】
例えば、3回繰り返して研磨を行う場合には、ステップ105の後に、1回目の研磨か、2回目の研磨か、3回目の研磨かについての判定を行い(ステップ106)、1回目又は2回目の場合には、石英ガラス円筒体Aの中空部aの内部に純水を流し、研磨砥粒を洗い流す(ステップ107)。
【0036】
その後ステップ103に戻し研磨砥粒の粒径を変えて研磨処理(ステップ103〜105)を繰り返す。3回目の研磨加工処理が終了した場合には、研磨ロッド40をモーター34のモーター軸36から取り外し同時に石英ガラス円筒体Aから抜き取り純水を石英ガラス円筒体Aの中空部aの内部に流し、研磨砥粒を洗い流す(ステップ108)。
【0037】
続いて、研磨ブラシ42を石英ガラス円筒体Aの中空部aの内部に挿通するとともに研磨ブラシ42をモーター34のモーター軸36にカップリング手段38を介して接続する(ステップ109)。
【0038】
該研磨ブラシ42をモーター34を駆動させ、モーター軸36を回転させることによって回転させる(ステップ110)。
【0039】
第2の研磨スラリーを石英ガラス円筒体Aの中空部aの内部に流す(ステップ111)。この第2の研磨スラリーとしては、酸化セリウム又はコロイダルシリカからなる研磨砥粒の混濁液が好適に用いられる。
【0040】
次いで、モーター24を駆動することによってモーター軸26が回転し、その回転はモータープーリー28,プーリーベルト29,プーリー22及び回転軸20を介して載置ローラー16に伝達される。この載置ローラー16を回転させることによって石英ガラス円筒体Aが回転させられるが、この石英ガラス円筒体Aの回転は、研磨ブラシ42と逆方向とされている(ステップ112)。この時、載置ローラー17も従動的に回転し、回転する石英ガラス円筒体Aを載置支持することができる。
【0041】
さらに、エアーシリンダー52を駆動することによってシリンダーロッド56の往復運動は、ジョイント部材58,支持プレート32,モーター34,モーター軸36及びカップリング手段38を介して研磨ブラシ42に伝達され、研磨ブラシ42は軸線方向に往復運動する。この研磨ブラシ42をその軸線方向に所望距離のストロークで往復運動させることによって所定時間の研磨を行う(ステップ113)。研磨ブラシ42の往復運動の代わりに、石英ガラス円筒体Aを往復運動させてもよいし、研磨ブラシ42と石英ガラス円筒体Aの双方を往復運動させて同様の作用効果を達成することができる。
【0042】
研磨ブラシ42による研磨終了後、研磨ブラシ42を石英ガラス円筒体Aから抜き取り、純水を石英ガラス円筒体Aの中空部aの内部に流し、研磨砥粒を洗い流す(ステップ114)。
【0043】
この内面を研磨された石英ガラス円筒体Aを内面研磨装置10の載置ローラー16,17から外す(ステップ115)。
【0044】
上記したステップ100〜115を経ることによって、石英ガラス円筒体Aの中空部aの内部が研磨される。上記した説明では、第1の研磨スラリーによる研磨は、研磨砥粒の粒径を、例えば#400、#800、#1200と変えて3回の研磨処理を行う場合を示したが、第1の研磨スラリーによる研磨処理は1回でも2回でもよいし、又4回以上行ってもよいことは言うまでもない。
【0045】
【実施例】
以下に、本発明の実施例を挙げて説明するが、この実施例は例示的に示されるもので限定的に解釈されるものでないことはいうまでもない。
【0046】
(実施例1)
直接火炎法により、合成石英ガラスのインゴットを作成した後、コアドリルで軸方向に沿って穴をあけ、石英ガラス円筒体を作成した。この石英ガラス円筒体を図1〜3に示した内面研磨装置を用い、上記したステップ100〜115に従い、下記の条件で研磨した。
【0047】
研磨条件
第1の研磨スラリーによる研磨:
1回目の研磨処理;#400のSiC研磨砥粒を用い、研磨ロッドの軸線方向に300mmのストロークで往復運動し、40分間研磨した。
2回目の研磨処理;#800のSiC研磨砥粒を用い、研磨ロッドの軸線方向に300mmのストロークで往復運動し、50分間研磨した。
3回目の研磨処理;#1200のSiC研磨砥粒を用い、研磨ロッドの軸線方向に300mmのストロークで往復運動し、60分間研磨した。
第2の研磨スラリーによる研磨:
#2500の酸化セリウムの研磨砥粒を用い、研磨ブラシの軸線方向に300mmのストロークで往復運動し、120分間研磨した。
【0048】
実施例1の研磨処理によって研磨された石英ガラス円筒体の中空部の内面の表面粗さを測定した。表面粗さは、日本工業規格(JIS)B0601の定義により、最大粗さRmax及び中心線平均粗さRaで表示する。また、その測定法は、接触式簡易粗さ計〔東京精密(株)製、Surfcom 300B〕で10mmの長さ毎に測定し、そのときの最大粗さRmaxと中心線平均粗さRaを求める方法によった。
【0049】
表面粗さの測定の結果は、最大粗さRmaxが0.7μm、中心線平均粗さRaが0.06μmであった。
【0050】
この内面研磨した石英ガラス円筒体を電気炉で加熱軟化させ、ランプ用のチューブを製造し、寸法・外観検査を行った。寸法に関しては、所定の寸法公差内であり、また、外観検査に関してもチューブの外面・内面ともに溶融鏡面を保ち、良好な歩留まりであった。
【0051】
また、このチューブの内面の粗さを調べたところ、最大粗さRmaxは0.05μm、中心線平均粗さRaは0.01μmであった。
【0052】
(比較例1)
直接火炎法により、合成石英ガラスのインゴットを作成した後、コアドリルで軸方向に沿い穴をあけ、石英ガラス円筒体を作成した。この円筒体を研磨装置に載置し、特開平3−75232号公報に記載されたものと同様な手法及び研磨ブラシを用いて、研磨作業を行った。
【0053】
研磨が終了した石英ガラス円筒体の中空部内面の粗さ測定の結果は、最大粗さRmaxが1.8μm、中心線平均粗さRaが0.2μmであった。
【0054】
この石英ガラス円筒体を電気炉で加熱軟化させ、ランプ用のチューブを製造し、寸法・外観検査を行った。寸法に関しては、所定の寸法公差内であり良好な結果であったが、外観検査ではチューブの内面に微小な凹凸が残っていた。
【0055】
また、このチューブの内面の粗さを調べたところ、最大粗さRmaxは1.15μm、中心線平均粗さRaは0.55μmであった。
【0056】
【発明の効果】
以上述べたごとく、本発明によれば、ダイヤモンドツールを用いて内面を研削加工された石英ガラス円筒体の内面を、ダイヤモンドツールによる研削傷を残すことなく研磨することが可能であるという大きな効果が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 石英ガラス円筒体の内面研磨装置の側面的概略説明図である。
【図2】 研磨ロッドの1例を示す摘示側面説明図である。
【図3】 研磨ブラシの1例を示す摘示側面説明図である。
【図4】 本発明方法による研磨手順の1例の前半部を示すフローチャートである。
【図5】 本発明方法による研磨手順の1例の後半部を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10:内面研磨装置、12:架台、14:ベースプレート、16,17:載置ローラー、18,19:支持枠、20,21:回転軸、22:プーリー、24,34:モーター、26,36:モーター軸、28:モータープーリー、29:プーリーベルト、30:ガイド手段、32:支持プレート、38:カップリング手段、40:研磨ロッド、41,43:長尺ロッド、42:研磨ブラシ、44,48:リング、46:研磨布、50:研磨用ブラシ毛、52:エアーシリンダー、54:シリンダー体、56:シリンダーロッド、58:ジョイント部材、A:石英ガラス円筒体、a:中空部。

Claims (2)

  1. ダイヤモンドツールを用いて内面を研削加工された石英ガラス円筒体の内面を研磨するにあたり、形状変形可能な研磨布を用いて、第1の研磨スラリーを流しながら、上記研削加工時に生じたダイヤモンドツールによる研削傷を取り除くための研磨加工を行う第1工程と、ブラシを用いて第2の研磨スラリーを流しながら、鏡面研磨加工を行う第2工程を有し、前記第1の研磨スラリーが炭化ケイ素質砥粒又はアルミナ質砥粒の混濁液であり、かつ前記第2の研磨スラリーが酸化セリウム又はコロイダルシリカの混濁液であることを特徴とする石英ガラス円筒体の内面研磨方法。
  2. 上記第1の工程が複数の研磨ステップからなり、各研磨ステップで使用する第1の研磨スラリー中の研磨砥粒の粒径を徐々に小さくすることを特徴とする請求項1記載の石英ガラス円筒体の内面研磨方法。
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