JP4256377B2 - Ip電話端末 - Google Patents

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この発明は、通信相手の端末との間でパケット交換網を介してセッションを確立し音声通信を行うIP電話端末に関する。
近年、インターネットに代表されるIP(Internet Protocol)網を利用して種々の通信サービスが提供されており、その一つに呼制御プロトコルとしてSIP(Session Initiation Protocol)を用いるIP電話サービスがある。SIPを用いたIP電話サービスは、先ず発信元の端末から宛先の端末に向け発信要求メッセージとしてのINVITEメッセージを送信する。これに対し宛先の端末(着信端末)は、自端末の状態が待ち受け状態であれば着信応答メッセージとしてのINVITE応答メッセージ(ステータスコード183 Session Progress)を返送する。以後、発信元の端末と宛先の端末との間でセッションを確立するための所定の手順を実行し、セッションが確立されると両端末間で通話が可能となる。また、上記着信端末は、自端末の状態が待ち受け状態以外であればこの状態を表すメッセージを発信元の端末へ送信する。例えば、発信中であればビジーである旨のINVITE応答メッセージ(ステータスコード486 Busy Here)を返送する(例えば、特許文献1又は非特許文献2を参照。)。
特開2004−304374公報 インプレス標準教科書シリーズ「改訂版SIP教科書」 千村保文、村田利文監修 2004年12月11日
ところが、上記SIPを用いた呼制御において、2つの端末がほぼ同時に発信要求メッセージ(INVITEメッセージ)を送信したとする。この場合、両端末とも自端末の状態が発信中であるため、発信元の端末に対しビジーである旨のINVITE応答メッセージ(ステータスコード486 Busy Here)を返送する。このため、両端末とも相手端末との間でセッションを確立できず、結局通話を開始することができない。
この発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、発信要求メッセージを送信してからその着信応答メッセージが受信されるまでの間に他の端末から自端末宛ての発信要求メッセージが到来した場合でも、無条件にビジー状態にすることなくセッションを確立して音声通信を行えるようにしたIP電話端末を提供することにある。
上記目的を達成するためにこの発明は、通信相手の端末との間でパケット交換網を介してセッションを確立し音声通信を行うIP電話端末において、発信に際し、発信元及び宛先を示す情報と発信優先度を示す情報とを含む第1の発信要求メッセージを作成して送信する。また、上記第1の発信要求メッセージの送信後、宛先の端末から当該第1の発信要求メッセージに対する着信応答メッセージが返送されるまでの間に、自己の端末を宛先とする第2の発信要求メッセージが受信された場合に、当該第2の発信要求メッセージに含まれる発信優先度を示す情報と、自端末が送信した前記第1の発信要求メッセージに含まれる発信優先度を示す情報とを比較する。そして、この発信優先度の比較の結果、第2の発信要求メッセージの発信優先度の方が高い場合には、当該第2の発信要求メッセージに対する着信応答手順を実行する。これに対し第1の発信要求メッセージの発信優先度の方が高い場合には、当該第1の発信要求メッセージに続く発信制御手順を実行するようにしたものである。
したがってこの発明によれば、発信要求メッセージを送信してから当該発信要求メッセージに対する着信応答メッセージが返送されるまでの間に自端末宛の発信要求メッセージが受信されたとしても、発信優先度が高い方の発信要求メッセージが優先されてこの要求に対する呼処理が継続される。このため、発信要求に対する応答が無条件にビジーに設定されることはなくなり、これにより音声通信が行える確率を高めることができる。
要するにこの発明によれば、発信要求メッセージに設定されている発信優先度に従い優先度の高い方の発呼要求に対し優先的に着信応答手順を実行するようにしたことによって、発信要求メッセージを送信してからその着信応答メッセージが受信されるまでの間に自端末宛ての他の発信要求メッセージが到来した場合でも、当該発呼要求に対し無条件にビジー状態にすることなくセッションを確立して音声通信を行えるようにしたIP電話端末を提供することができる。
図1は、この発明の一実施形態に係わるIP電話端末を使用した通信システムの概略構成図である。
この通信システムはIP電話端末として携帯電話端末を使用するもので、サービス対象エリアには複数の基地局BSa,BSbが分散配置されている。これらの基地局BSa,BSbはそれぞれセルと呼ばれる無線エリアを形成し、これらの無線エリア内に存在するクライアント端末MSa,MSbとの間で無線回線を介して通信を行う。
また基地局BSa,BSbはそれぞれ有線回線を介してプロキシサーバSVa,SVbに接続され、このプロキシサーバSVa,SVbはIP(Internet Protocol)網からなる通信ネットワークNWに接続される。プロキシサーバSVa,SVbはSIP(Session Initiation Protocol)に対応しており、クライアント端末MSa,MSb間では上記プロキシサーバSVa,SVbを経由してセッションが確立され、このセッションを介して音声通信が可能となる。
ところで、上記クライアント端末MSa,MSbは次のように構成される。図2はその機能構成を示すブロック図である。すなわち、クライアント端末MSa,MSbは、アンテナ1を備えた無線ユニット2と、ベースバンドユニット3を備え、さらに音声通信のためのスピーカ4及びマイクロホン5と、入力部6及び表示部7を備えている。入力部6はダイヤルキー及び複数の機能キーからなる。また表示部7には液晶表示器(Liquid Crystal Device:LCD)が用いられる。
ベースバンドユニット3は、例えばマイクロコンピュータを主制御部として備えたもので、SIPメッセージ送受信部31と、SIP状態制御部32と、ユーザインタフェース(ユーザI/F)33とを備え、さらに時刻管理部34と、乱数発生部35と、発信元識別部36と、呼処理継続判定部37と、メッセージ情報保持部38とを備える。なお、これらの機能はいずれもアプリケーションプログラムを上記マイクロコンピュータに実行させることにより実現される。
SIPメッセージ送受信部31は、SIP状態制御部32の制御の下で、通信相手のクライアント端末との間でSIPメッセージの送受信を行う。ユーザI/F33は、受信された音声パケットのデータを復号してその復号音声信号をスピーカ4から出力すると共に、マイクロホン5に入力された送話音声信号を符号化して送信音声パケットを生成する。またそれと共にユーザI/F33は、入力部6において入力されたデータをSIP状態制御部32に通知すると共に、SIP状態制御部32から出力される表示データを表示部7に表示する。
SIP状態制御部32は、この発明に係わる制御機能として、発信要求メッセージ(INVITEメッセージ)の作成機能と、複数の発信要求メッセージが輻輳した場合に動作する呼処理制御機能とを備えている。発信要求メッセージの作成機能は、発信要求メッセージを作成する際に、そのヘッダ部に時刻管理部34により発生される発信時刻と、乱数発生器35により発生される乱数値をそれぞれ挿入する。上記発信要求メッセージのヘッダ部に挿入された宛先情報、発信時刻及び乱数値はメッセージ情報保持部38に保持される。
時刻管理部34は、上記SIP状態制御部32からの時刻発生要求に従い発信時刻を発生する。乱数発生部35は、上記SIP状態制御部32からの要求に従い乱数値を発生し、この乱数値をSIP状態制御部32に返送する。なお、時刻管理部34が発生する時刻は、クライアント端末MSa,MSb間で常に同一時刻となるようにシステム内で同期がとられている。例えば、各クライアント端末MSa,MSbの時刻管理部34が基地局から送信される時刻情報によって更新されるようにすれば、クライアント端末MSa,MSb間で常に時刻を一致させることができる。
SIP状態制御部32の呼処理制御機能は、上記発信要求メッセージ(INVITEメッセージ)を送信してからその着信応答メッセージ(ステータスコード183 Session ProgressのINVITE応答メッセージ)が返送されるまでの間に他の端末から発信要求メッセージ(INVITEメッセージ)を受信した場合に、発信元識別部36による発信元の判定結果と、呼処理継続判定部37による呼処理を継続するか否かの判定結果に基づいて、異なる呼制御手順を実行する。
発信元識別部36は、上記SIP状態制御部32からの要求に応じ、上記メッセージ情報保持部38に保持されている送信済みの発信要求メッセージ(INVITEメッセージ)に挿入された宛先情報と、上記受信された発信要求メッセージ(INVITEメッセージ)に挿入された発信元情報とを比較する。そして、その比較結果をSIP状態制御部32に通知する。
呼処理継続判定部37は、上記SIP状態制御部32からの要求に応じ、上記メッセージ情報保持部38に保持されている送信済みの発信要求メッセージ(INVITEメッセージ)に挿入された発信時刻と、上記受信された発信要求メッセージ(INVITEメッセージ)に挿入された発信時刻とを比較する。そして、いずれの発信要求メッセージの発信タイミングが早いかを判定する。また、上記各発信要求メッセージの発信時刻が同一だった場合に、送信済みの発信要求メッセージ(INVITEメッセージ)に挿入された乱数値と、上記受信された発信要求メッセージ(INVITEメッセージ)に挿入された乱数値とを比較する。そして、いずれの乱数値の方が大きいかを判定する。
次に、以上のように構成されたクライアント端末MSa,MSbによる呼処理制御動作を説明する。
(1)発信制御
いま例えばクライアント端末MSaにおいて、ユーザがクライアント端末MSbを宛先として発信要求操作を行ったとする。そうするとクライアント端末MSaは、SIP状態制御部32により以下のように発信制御を実行する。図3はその制御手順と制御内容を示すフローチャート、図7はクライアント端末MSa,MSb間における呼確立シーケンスを示す図である。
すなわち、SIP状態制御部32は、ステップ3aで上記発信要求の入力を検出すると、先ずINVITEメッセージのヘッダに発信元のアドレス情報及び宛先のアドレス情報を挿入する。次にステップ3bに移行して時刻管理部34から発信時刻を取得し、この取得された発信時刻を上記INVITEメッセージのヘッダのDateフィールドに挿入する(ステップ3c)。またそれと共に、ステップ3dにおいて乱数発生部35から乱数値を取得し、この取得された乱数値を上記INVITEメッセージのヘッダのCall-Randフィールドに挿入する(ステップ3e)。図4は、上記発信時刻及び乱数値が挿入されたINVITEメッセージのヘッダの一例を示すもので、図中TMが発信時刻を、またRNが乱数値をそれぞれ示している。
次にSIP状態制御部32は、ステップ3fにより、上記発信時刻及び乱数値がヘッダに挿入されたINVITEメッセージのヘッダ情報をSIPメッセージ送受信部31に渡す。SIPメッセージ送受信部31は、上記SIP状態制御部32から渡されたINVITEメッセージのヘッダ情報を、別途作成されたINVITEメッセージのボディに付加することによりINVITEメッセージを作成し、この作成されたINVITEメッセージをパケット化して無線ユニット2に渡す。無線ユニット2は、上記INVITEメッセージのパケットを無線送信可能な信号形態に変換し、この無線信号をアンテナ1から基地局BSaに向け送信する。
最後に、SIP状態制御部32はステップ3gにより、上記発信時刻及び乱数値が挿入されたヘッダ情報をメッセージ情報保持部38に記憶させる。
なお、クライアント端末MSaが上記INVITEメッセージを送信すると、このINVITEメッセージを受信したプロキシサーバSVa,SVb及び宛先のクライアント端末MSbはそれぞれ、図7に示すように暫定応答メッセージ(100 Trying)を返送する。また宛先のクライアント端末MSbは、自端末の状態が待ち受け状態であれば図7に示すように着信応答を表すステータスコード183 Session ProgressのINVITE応答メッセージを返送する。
発信元のクライアント端末MSaは、宛先のクライアント端末MSbからINVITE応答メッセージが返送されると、このメッセージをSIPメッセージ送受信部3で受信したのちSIP状態制御部32によりメッセージの内容を判定する(ステップ3h)。そして、この判定の結果、受信されたINVITE応答メッセージが着信応答を表すステータスコード183 Session ProgressのINVITE応答メッセージであれば、例えば図7に示すように宛先のクライアント端末MSbとの間で呼確立手順を継続する。そして、これによりセッションが確立されると以後通話状態になる。
なお、宛先のクライアント端末MSbの状態が通話中であれば、当該クライアント端末MSbはビジー状態を表すステータスコード486 Busy HereのINVITE応答メッセージを返送する。発信元のクライアント端末MSaは、上記ステップ3hにより判定の結果、受信されたINVITE応答メッセージがビジー状態を表すステータスコード486 Busy HereのINVITE応答メッセージであると、発信制御を終了する。
(2)着信制御
クライアント端末MSa,MSbは、INVITEメッセージの送信後、当該INVITEメッセージに対するステータスコード183 Session ProgressのINVITE応答メッセージが返送されるまでの間に、自端末宛ての他のINVITEメッセージの到来を監視する。そして、INVITEメッセージを受信すると、以下のように着信制御を実行する。図5及び図6はその制御手順と制御内容を示すフローチャート、図8はクライアント端末MSa,MSb間における呼確立シーケンスを示す図である。
すなわち、クライアント端末MSa,MSbは、INVITEメッセージが到来すると、この受信されたINVITEメッセージのヘッダをSIPメッセージ送受信部31において解析する。SIP状態制御部32は、INVITEメッセージが受信されるとステップ5aからステップ5bに移行し、上記SIPメッセージ送受信部31からヘッダの解析結果を取得する。
またSIP状態制御部32は、ステップ5cにより現在の自端末の状態を判定し、待ち受け状態であればそのまま通常の着信制御手順を実行する。一方、現在の自端末の状態が発信中であれば、ステップ5dにより、上記受信されたINVITEメッセージの発信元情報を発信元識別部36に引き渡して発信元の識別を要求する。発信元識別部36は、メッセージ情報保持部38に記憶された送信済みのINVITEメッセージの宛先情報を、上記受信されたINVITEメッセージの発信元情報と比較する。そして、この比較結果をSIP状態制御部32に通知する。
SIP状態制御部32は、上記発信元識別部36から通知された比較結果をもとに、ステップ5eで宛先と発信元とが同じであるか否かを検出する。そして、この検出の結果、宛先と発信元が不一致であれば、ステップ5fによりビジー状態を表すステータスコード486 Busy HereのINVITE応答メッセージ情報を生成し、このINVITE応答メッセージ情報をSIPメッセージ送受信部31から発信元に返送させる。
一方、宛先と発信元が同一の場合、SIP状態制御部32は、ステップ6aにおいて、上記受信されたINVITEメッセージのDateヘッダフィールドに挿入された発信時刻を呼処理継続判定部37に引き渡して、呼処理継続の判定を要求する。呼処理継続判定部37は、メッセージ情報保持部38に記憶された送信済みのINVITEメッセージのDateヘッダフィールドに挿入されている発信時刻taを、上記受信されたINVITEメッセージの発信時刻tbと比較する。そして、この比較結果をSIP状態制御部32に通知する。
SIP状態制御部32は、上記比較結果を受け取ると、ステップ6bで上記発信時刻taは発信時刻tbより早いかどうかを判定する。そして、自端末が送信したINVITEメッセージの発信時刻taが、受信されたINVITEメッセージの発信時刻tbより早ければ、図8のクライアント端末MSaに示すように、ステップ6eにおいて自端末の発信が優先と判断して、以後着信のための呼処理を継続しないことを決定する。そして、ステップ6fによりビジー状態を表すステータスコード486 Busy HereのINVITE応答メッセージ情報を生成し、このINVITE応答メッセージをSIPメッセージ送受信部31から発信元へ返送させる。
そして、上記ビジー状態を表すINVITE応答メッセージの送信後に、ステップ6gにおいて、自端末が先に送信したINVITEメッセージに対する着信応答を表すステータスコード183 Session ProgressのINVITE応答メッセージの返送を監視する。そして、当該INVITE応答メッセージが受信されると、以後発信による呼確立手順を継続する。
一方、自端末が送信したINVITEメッセージの発信時刻taが、受信されたINVITEメッセージの発信時刻tbより遅かったとする。この場合、SIP状態制御部32はステップ6hに移行し、相手端末の発信が優先と判断して以後着信のための呼処理を継続することを決定する。そして、図8のクライアント端末MSbに示すように、ステップ6iにより、上記受信されたINVITEメッセージに着信応答するためにステータスコード183 Session ProgressのINVITE応答メッセージを生成し、このINVITE応答メッセージをSIPメッセージ送受信部31から発信元へ返送させる。
そして、上記着信応答のためのINVITE応答メッセージの送信後に、ステップ6jにおいて、自端末が先に送信したINVITEメッセージに対するビジー状態を表すステータスコード486 Busy HereのINVITE応答メッセージ情報の返送を監視する。そして、当該INVITE応答メッセージが受信されると、発信制御を終了して以後着信に伴う呼確立手順を実行する。
また、自端末が送信したINVITEメッセージの発信時刻taと、受信されたINVITEメッセージの発信時刻tbとが同一だったとする。この場合SIP状態制御部32は、ステップ6cに移行において、上記受信されたINVITEメッセージのCAll-Randヘッダフィールドに挿入された乱数値Rbを呼処理継続判定部37に引き渡して、呼処理継続の判定を要求する。呼処理継続判定部37は、メッセージ情報保持部38に記憶された送信済みのINVITEメッセージのCall-randヘッダフィールドに挿入されている乱数値Raを、上記受信されたINVITEメッセージの乱数値Rbと比較する。そして、この比較結果をSIP状態制御部32に通知する。
SIP状態制御部32は、上記比較結果を受け取ると、ステップ6dで上記乱数値Raは乱数値Rbより大きいかどうかを判定する。そして、自端末が送信したINVITEメッセージの乱数値Raが、受信されたINVITEメッセージの乱数値Rbより大きかったとすれば、上記発信時刻taがtbより早かった場合と同様にステップ6eに移行し、ここで自端末の発信が優先と判断して以後着信のための呼処理を継続しないことを決定する。そして、ステップ6fによりビジー状態を表すステータスコード486 Busy HereのINVITE応答メッセージ情報を生成し、このINVITE応答メッセージをSIPメッセージ送受信部31から発信元へ返送させる。
一方、自端末が送信したINVITEメッセージの乱数値Raが、受信されたINVITEメッセージの乱数値Rbより小さければ、上記発信時刻taがtbより遅かった場合と同様にステップ6hに移行し、ここで相手端末の発信が優先と判断して以後着信のための呼処理を継続することを決定する。そしてステップ6iにより、上記受信されたINVITEメッセージに着信応答するためにステータスコード183 Session ProgressのINVITE応答メッセージを生成し、このINVITE応答メッセージをSIPメッセージ送受信部31から発信元へ返送させる。
以上述べたようにこの実施形態では、発信要求メッセージとしてのINVITEメッセージを送信する際に、発信時刻を上記INVITEメッセージのDateヘッダフィールドに挿入すると共に、乱数値を上記INVITEメッセージのCall-Randヘッダフィールドに挿入する。
一方、発信中に自端末宛てのINVITEメッセージが到来した場合には、送信済みのINVITEメッセージの宛先情報を受信されたINVITEメッセージの発信元情報と比較して、宛先と発信元とが同一であるか否かを判定する。そして、宛先と発信元が同じ場合に、送信済みのINVITEメッセージのDateヘッダフィールドに挿入されている発信時刻を受信されたINVITEメッセージの発信時刻と比較して、どちらの発信が早いかを判定する。そして、自端末の発信の方が早ければ、以後着信のための呼処理を継続しないと決定して、ビジー状態を表すステータスコード486 Busy HereのINVITE応答メッセージ情報を発信元の端末へ返送する。これに対し自端末の発信の方が遅ければ、以後着信のための呼処理を継続すると決定して、着信応答を表すステータスコード183 Session ProgressのINVITE応答メッセージを発信元の端末へ返送する。
したがって、発信要求のINVITEメッセージを送信してから、当該INVITEメッセージに対する着信応答を表すステータスコード183 Session ProgressのINVITEメッセージが返送されるまでの間に、自端末宛の他のINVITEメッセージが受信されたとしても、つまり同一期間中に2つの発信要求が輻輳しても、発信時刻が早い方のINVITEメッセージが優先されてこのINVITEメッセージに対する呼処理が継続される。このため、INVITEメッセージに対する応答が無条件にビジーに設定されることはなくなり、これによりセッションを確立して音声通信を行える確率を高めることができる。
またこの実施形態では、自端末の発信時刻と他端末の発信時刻とが同一だった場合には、自端末が送信したINVITEメッセージの乱数と、他端末が送信したINVITEメッセージの乱数とを比較し、乱数値が大きい方のINVITEメッセージが優先されてこのINVITEメッセージに対する呼処理が継続される。このため、発信時刻が同一だった場合でも、乱数値の大小関係をもとに一方のINVITEメッセージを優先して呼処理を継続することができる。このため、セッションを確立して音声通信を行える確率をさらに高めることができる。
ちなみに、以上のような呼処理継続判定を行わなかった場合には、例えば図9に示すように、各クライアント端末MSa,MSbは自端末宛のINVITEメッセージを受信すると、いずれも無条件にビジー状態を表すステータスコード486 Busy HereのINVITE応答メッセージ情報を発信元の端末へ返送する。このため、各クライアント端末MSa,MSbは共に発信時の呼処理を終了する。したがって、各ユーザは音声通信を行うことができず、再度発信操作を行わなければならない。
なお、この発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、前記実施形態では呼処理の継続判定を発信時刻と乱数を併用して行う場合を例にとって説明したが、呼処理の継続判定を発信時刻のみ或いは乱数のみで行ってもよい。また、呼処理の継続判定を発信時刻と乱数を併用する場合でも、先ず乱数を用いて判定し、乱数値が同一の場合に発信時間をもとに判定するようにしてもよい。また、乱数の大小判定では、乱数の小さい方の優先度を高くしてもよい。
さらに、発信時刻と乱数の他に、緊急度を表す情報や職位を表す情報をINVITEメッセージのヘッダに含めて送り、この緊急度を表す情報や職位を表す情報をもとに呼処理の継続判定を行うようにしてもよい。
また、前記実施形態では発信優先度を表す情報をINVITEメッセージのヘッダに挿入するようにしたが、INVITEメッセージのボディにテキストデータにして挿入するようにしてもよい。要するに、受信端末がINVITEメッセージから発信優先度を表す情報を抽出できるものであれば、発信優先度を表す情報の送信形態は如何なる形態でもよい。
さらに、IP電話端末は携帯電話端末に限らず、PDA(Personal Digital Assistant)やノート型パーソナル・コンピュータ等のSIP対応のIP携帯端末でもよく、さらにはSIP対応のパーソナル・コンピュータや固定電話機等のIP固定端末でもよい。その他、IP電話端末の構成や呼確立制御手順と制御内容等についても、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
要するにこの発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
この発明の一実施形態に係わるIP電話端末を使用した通信システムの概略構成図。 この発明の一実施形態に係わるIP電話端末の機能構成を示すブロック図。 図2に示したIP電話端末による発信制御手順と制御内容を示すフローチャート。 図3に示す発信制御により作成送信されるINVITEメッセージのヘッダの構成を示す図。 図2に示したIP電話端末による着信制御手順と制御内容の前半部分を示すフローチャート。 図2に示したIP電話端末による着信制御手順と制御内容の後半部分を示すフローチャート。 一方のクライアント端末が発信した場合の呼確立シーケンスを示す図。 両方のクライアント端末がほぼ同時に発信した場合の呼確立シーケンスを示す図。 呼処理継続判定を行わない場合の呼確立シーケンスを示す図。
符号の説明
MSa,MSb…クライアント端末、BSa,BSb…基地局、SVa,SVb…プロキシサーバ、NW…通信ネットワーク、1…アンテナ、2…無線ユニット、3…ベースバンドユニット、4…スピーカ、5…マイクロホン、6…入力部、7…表示部、31…SIPメッセージ送受信部、32…SIP状態制御部、33…ユーザインタフェース部(ユーザI/F)、34…時刻管理部、35…乱数発生部、36…発信元識別部、37…呼処理継続判定部、38…メッセージ情報保持部。

Claims (4)

  1. 通信相手の端末との間でパケット交換網を介してセッションを確立し音声通信を行うIP電話端末において、
    発信元及び宛先を示す情報と発信優先度を示す情報とを含む第1の発信要求メッセージを作成して送信する送信手段と、
    前記第1の発信要求メッセージの送信後、宛先の端末から当該第1の発信要求メッセージに対する着信応答メッセージが返送されるまでの間に、自己の端末を宛先とする第2の発信要求メッセージが受信された場合に、当該第2の発信要求メッセージに含まれる発信優先度を示す情報と、自端末が送信した前記第1の発信要求メッセージに含まれる発信優先度を示す情報とを比較する比較手段と、
    前記発信優先度の比較の結果、前記第2の発信要求メッセージの発信優先度の方が高い場合に当該第2の発信要求メッセージに対する着信応答手順を実行し、前記第1の発信要求メッセージの発信優先度の方が高い場合に当該第1の発信要求メッセージに続く発信制御手順を実行する制御手段と
    を具備することを特徴とするIP電話端末。
  2. 前記送信手段は、前記第1の発信要求メッセージに、前記発信優先度を示す情報として発信時刻を含め、
    前記制御手段は、前記第2の発信要求メッセージに含まれる発信時刻の方が早い場合に当該第2の発信要求メッセージに対する着信応答手順を実行し、前記第1の発信要求メッセージに含まれる発信時刻の方が早い場合に当該第1の発信要求メッセージに続く発信制御手順を実行することを特徴とする請求項1記載のIP電話端末。
  3. 前記送信手段は、前記第1の発信要求メッセージに、前記発信優先度を示す情報として乱数を含め、
    前記制御手段は、前記第2の発信要求メッセージに含まれる乱数値の方が大きい場合に当該第2の発信要求メッセージに対する着信応答手順を実行し、前記第1の発信要求メッセージに含まれる乱数値の方が大きい場合に当該第1の発信要求メッセージに続く発信制御手順を実行することを特徴とする請求項1記載のIP電話端末。
  4. 前記送信手段は、前記第1の発信要求メッセージに、前記発信優先度を示す情報として発信時刻及び乱数を含め、
    前記制御手段は、
    前記第2の発信要求メッセージに含まれる発信時刻の方が早い場合に当該第2の発信要求メッセージに対する着信応答手順を実行する手段と、
    前記第1の発信要求メッセージに含まれる発信時刻の方が早い場合に当該第1の発信要求メッセージに続く発信制御手順を実行する手段と、
    前記第2の発信要求メッセージに含まれる発信時刻と前記第1の発信要求メッセージに含まれる発信時刻とが等しい場合には、前記第2の発信要求メッセージに含まれる乱数値と第1の発信要求メッセージに含まれる乱数値との比較結果に基づき、第2の発信要求メッセージに含まれる乱数値の方が大きい場合に当該第2の発信要求メッセージに対する着信応答手順を実行し、前記第1の発信要求メッセージに含まれる乱数値の方が大きい場合に当該第1の発信要求メッセージに続く発信制御手順を実行することを特徴とする請求項1記載のIP電話端末。
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