JP4440166B2 - 電話機、サーバ装置及び通信方法 - Google Patents

電話機、サーバ装置及び通信方法 Download PDF

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本発明は、パケット交換通信による通話が可能な電話機とそのような電話機間における通信方法、並びに、パケット交換通信による通話を制御するサーバ装置に関するものである。
近年、電話機の通信態様が多様化しており、回線交換による従来の音声通話に加えて、IP(internet protocol)網を利用したパケット通信を行うことが可能な電話機が広く利用されている。例えば、携帯電話機同士でリアルタイムに文字をやり取りすることで会話を行う「チャットメール」がある(特許文献1参照)。チャットメールは、予め登録しておいたメンバー間でグループを形成し、このグループ内でリアルタイムに文字などのデータの通信を行う「グループ通信」と呼ばれる通信態様の1つである。
グループ通信においてVoIP(voice over internet protocol)を利用した音声通話を行う試みがあり、その一つにPoC(push to talk over cellular)と呼ばれるものがある。PoCでは、SIP(session initiation protocol)サーバによって各グループとグループ内の各メンバーを管理し、パケット化した音声の呼制御を行う。
PoCは、VoIPを利用するため、既存の回線交換通信と異なりデータの到着に遅延が生ずる等の課題が残されているものの、新しい通信態様として注目されている。
特開2003−174520号公報
一方、パケット通信を行いながら同時に回線交換通信による音声通話を行うことを可能にするSVD(simultaneous voice and data)と呼ばれる技術がある。SVDでは、回線交換通信における音声通話用の信号とパケット交換通信におけるデータパケットとを重畳して伝送することにより、両者の送受信を同時に行うことが可能である。SVDは、例えば、CDMA2000 1xの‘Revision A’と称される通信規格において検討されている。
図8は、CDMA(code division multiple access)方式における通信チャネルの構成の一例を示す図である。
CDMA方式では、スペクトラム拡散技術を用いて複数の通信チャネルによる多元接続を実現している。通信チャネルの分割と識別には、例えば‘Walsh符号’と称される拡散符号が使用される。図8の例では、64のWalsh符号によって64の通信チャネルが識別される。第i番(iは0から63までの整数を示す)の通信チャネルを‘Walsh(i)’と表記すると、図8の例においてWalsh(0)〜(32)は各種の制御信号を伝送する制御チャネルを表し、Walsh(33)〜(63)は各種のデータを伝送するトラフィックチャネルを表す。
制御チャネルは、それぞれ特定の制御信号の伝送に割り当てられる。例えばWalsh(0)はパイロットチャネル、Walsh(1)〜(7)はページングチャネルに割り当てられている。
トラフィックチャネルは、音声通話やパケット通信を行う各ユーザに割り当てられる。通常、回線交換通信による音声通話には1チャネル、パケット通信には1〜数チャネルが割り当てられる。
SVDを利用しない通常の通信の場合、トラフィックチャネルを使ってパケット通信を行っている携帯電話機に対して回線交換網から着信があると、この着信報知を受けた基地局は当該携帯電話機に対してパケット通信の終了を要求する。要求を受けた携帯電話機がパケット通信を終了すると、基地局から携帯電話機に対してページングチャンネルによって着信報知が送信される。
従って、SVDを利用しない通常の通信において、携帯電話機は、パケット通信を終了しないと通話の着信を受けることができない。
一方、SVDによる通信の場合、基地局は、パケット通信を維持したまま携帯電話機に対する回線交換網からの着信をページングチャネル(図8の例ではWalsh(5))によって携帯電話機に送信する。ページングチャンネルによって着信報知を受けた携帯電話機がこれに応答して通話に移行すると、指定されたトラフィックチャネル(図8の例ではWalsh(33))において音声通話が確立する。
このようなSVDによって回線交換通信による音声通話とパケット通信とを同時に行えるようになると、例えばインターネット上のFTPサーバから音楽や画像のファイルをダウンロードしながら同時に音声通話を行うことができるなど、ユーザの利便性が向上する。
ところが、パケット通信によって扱われるデータがVoIPによってリアルタイムに伝送・再生される音声データである場合、通常の電話機では、この音声データと回線交換通信の音声データとを同時に再生することができない。
すなわち、上述したSVDによれば、VoIPの音声データと回線交換通信の音声データとを同時に受信することは可能であるが、通常の電話機には音声の出力パスが1系統しかないため、2つの音声データの何れか一方しか再生することができない。
また、仮に音声の出力パスを2系統設けて両者を同時に再生しても、ユーザは2つの音声を同時に聞き取ることが困難であるため、利便性は低くなってしまう。
従って、従来の電話機では回線交換通信による通話とVoIPによる通話とを同時に確立することができず、一方の通話を行っているときは他方の通話ができないという不都合がある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ユーザの利便性を高めつつ、回線交換通信による通話とパケット交換通信による通話とを両方同時に確立できる電話機を提供することにある。
本発明の第1の観点は、回線交換通信による第1の通話並びにパケット交換通信による第2の通話が可能な電話機に関するものであり、この電話機は、前記第1の通話に関わる第1の通信データ並びに前記第2の通話に関わる第2の通信データを送受信する通信部と、音を出力する音出力部と、音声データを文字データに変換する文字変換部と、文字データを表示可能な表示部と、前記音出力部が前記第2の通信データに含まれる音声データの音声を出力中に、前記通信部が前記第1の通話の着信を受信すると、当該着信の報知音を前記音出力部より出力するとともに、前記第2の通信データに含まれる音声データを文字変換部により文字データに変換し、当該文字データを前記表示部に表示する制御部とを具備する。
本発明の第2の観点は、回線交換通信による第1の通話並びにパケット交換通信による第2の通話が可能な電話機に関するものであり、この電話機は、前記第1の通話に関わる第1の通信データ並びに前記第2の通話に関わる第2の通信データを送受信する通信部と、音を出力する音出力部と、音声データを文字データに変換する文字変換部と、文字データを表示可能な表示部と、前記音出力部が前記第2の通信データに含まれる音声データの音声を出力中に、前記通信部が前記第1の通話データの送信又は受信を開始すると、当該第1の通信データに含まれる音声データの音声を前記音出力部から出力するとともに、前記第2の通信データに含まれる音声データを前記文字変換部により文字データに変換し、当該文字データを前記表示部に表示する制御部とを具備する。
本発明の第3の観点は、回線交換通信による第1の通話、並びに、サーバ装置を介したパケット交換通信による第2の通話が可能な電話機に関するものであり、この電話機は、前記第1の通話に関わる第1の通信データ並びに前記第2の通話に関わる第2の通信データを送受信する通信部と、音を出力する音出力部と、文字データを表示可能な表示部と、前記音出力部が前記第2の通信データに含まれる音声データの音声を出力中に、前記通信部が前記第1の通話の着信を受信すると、当該着信の通知を前記通信部により前記サーバ装置に送信し、前記通知に応答して前記サーバ装置から送られてくる前記第2の通信データに含まれる文字データを前記表示部に表示するとともに、当該着信の報知音を前記音出力部より出力する制御部とを具備する。
本発明の第4の観点は、回線交換通信による第1の通話、並びに、サーバ装置を介したパケット交換通信による第2の通話が可能な電話機に関するものであり、この電話機は、前記第1の通話に関わる第1の通信データ並びに前記第2の通話に関わる第2の通信データを送受信する通信部と、音を出力する音出力部と、文字データを表示可能な表示部と、前記音出力部が前記第2の通信データに含まれる音声データの音声を出力中に、前記通信部が前記第1の通信データの送信又は受信を開始すると、当該第1の通信データの送信又は受信開始の通知を前記通信部により前記サーバ装置に送信し、前記通知に応答して前記サーバ装置から送られてくる前記第2の通信データに含まれる文字データを前記表示部に表示するとともに、当該第1の通信データに含まれる音声データの音声を前記音出力部より出力する制御部とを具備する。
前記第2の観点に係る電話機及び前記第4の観点に係る電話機は、着信を通知する通知部と、着信に応答する旨の指示を入力する入力部とを具備しても良い。この場合、前記制御部は、前記音出力部が前記第2の通信データに含まれる音声データの音声を出力中に、前記通信部が前記第1の通話の着信を受信すると、当該着信を前記通知部により通知し、当該着信に応答する旨の指示が前記入力部に入力された場合、前記通信部により前記第1の通信データの送信又は受信を開始しても良い。
また、前記第2の観点に係る電話機及び前記第4の観点に係る電話機は、発呼を行う旨の指示を入力する入力部を具備しても良い。この場合、前記制御部は、前記音出力部が前記第2の通信データに含まれる音声データの音声を出力中に、前記第1の通話の発呼を行う旨の指示が前記入力部に入力された場合、前記通信部により前記第1の通信データの送受信を開始しても良い。
本発明の第5の観点は、送信側の電話機と受信側の電話機との間でパケット交換通信により行われる通話を制御するサーバ装置に関するものであり、このサーバ装置は、前記パケット交換通信の通話に関わる通信データを前記送信側電話機及び前記受信側電話機との間で送受信する通信部と、音声データを文字データに変換する文字変換部と、前記受信側電話機において回線交換通信の通話が開始される旨の通知を、前記通信部が前記通信データの送受信中に受信した場合、前記通信部が前記送信側電話機から受信する音声データを前記文字変換部により文字データに変換し、当該文字データを前記通信部から前記受信側電話機に送信する制御部とを有する。
本発明の第6の観点は、回線交換通信による第1の通話並びにパケット交換通信による第2の通話が可能な電話機における通信方法に関するものであり、この通信方法は、送信側の電話機が受信側の電話機へ前記第2の通話の音声データを送信し、前記受信側電話機が当該音声データの音声を出力する第1のステップと、前記受信側電話機が、前記第1のステップにおいて前記第1の通話の音声の出力中に、前記第1の通話の着信を受信する第2のステップと、前記受信側電話機が、前記第2のステップにおいて前記第1の通話の着信を受信すると、当該着信の報知音を出力するとともに、前記送信側電話機から送られてくる前記第2の通話の音声データを文字データに変換して表示する第3のステップとを有する。
本発明の第7の観点は、回線交換通信による第1の通話並びにパケット交換通信による第2の通話が可能な電話機における通信方法に関するものであり、この通信方法は、送信側の電話機が受信側の電話機へ前記第2の通話の音声データを送信し、前記受信側電話機部が当該音声データの音声を出力する第1のステップと、前記受信側電話機が、前記第1のステップにおいて前記第2の通話の音声の出力中に、前記第1の通話に関わる通信データの送受信を開始する第2のステップと、前記受信側電話機が、前記第2のステップにおいて前記第1の通話に関わる通信データの送信又は受信を開始すると、当該通信データに含まれる音声データの音声を出力するとともに、前記送信側電話機から送られてくる前記第2の通話の音声データを文字データに変換して表示する第3のステップとを有する。
本発明の第8の観点は、回線交換通信による第1の通話、並びに、サーバ装置を介したパケット交換通信による第2の通話が可能な電話機における通信方法に関するものであり、この通信方法は、送信側の電話機が受信側の電話機へ前記サーバ装置を介して前記第2の通話の音声データを送信し、前記受信側電話機が当該音声データの音声を出力する第1のステップと、前記受信側電話機が、前記第1のステップにおいて前記第2の通話の音声の出力中に、前記第1の通話の着信を受信する第2のステップと、前記受信側電話機が、前記第2のステップにおいて前記第1の通話の着信を受信すると、当該着信を前記サーバ装置に通知する第2のステップと、前記サーバ装置が、前記受信側電話機から前記通知を受信すると、前記送信側電話機から送られてくる前記第2の通話の音声データを文字データに変換して前記受信側電話機に送信する第3のステップと、前記受信側電話機が、前記サーバ装置から送られてくる文字データを表示するとともに、前記第1の通話の着信の報知音を出力する第4のステップとを有する。
本発明の第9の観点は、回線交換通信による第1の通話、並びに、サーバ装置を介したパケット交換通信による第2の通話が可能な電話機における通信方法に関するものであり、この通信方法は、送信側の電話機が受信側の電話機へ前記サーバ装置を介して前記第2の通話の音声データを送信し、前記受信側電話機が当該音声データの音声を出力する第1のステップと、前記受信側電話機が、前記第1のステップにおいて前記第2の通話の音声の出力中に、前記第1の通話に関わる通信データの送受信を開始する第2のステップと、前記受信側電話機が、前記第2のステップにおいて前記第1の通話に関わる通信データの送受信を開始すると、当該通信データの送受信開始を前記サーバ装置に通知する第2のステップと、前記サーバ装置が、前記受信側電話機から前記通知を受信すると、前記送信側電話機から送られてくる前記第2の通話の音声データを文字データに変換して前記受信側電話機に送信する第3のステップと、前記受信側電話機が、前記サーバ装置から送られてくる文字データを表示するとともに、前記第1の通話に関わる通信データに含まれる音声データの音声を出力する第4のステップとを有する。
本発明によれば、パケット交換通信による通話の音声を文字に変換して表示することにより、ユーザの利便性を高めつつ、回線交換通信による通話とパケット交換通信による通話とを両方同時に確立することができる。
<第1の実施形態>
図1は、第1の実施形態に係る通信システムの構成の一例を示す図である。
図1に示す通信システムは、携帯電話機100−1〜100−4と、サーバ装置200とを有する。
携帯電話機100−1〜100−4は、基地局303,304を介してパケット交換網301及び回線交換網302に接続される。
携帯電話機100−1〜100−4は、サーバ装置200の制御に従って、パケット交換網301を介したパケット通信を行う。本実施形態では、一例として、PoC(push to talk over cellular)によるパケット通信を行うものとする。パケット通信によって伝送されるデータには、例えばVoIPによる通話の音声や、画像、文字などのデータが含まれる。
また、携帯電話機100−1〜100−4は、回線交換網302を介した音声による通話も行う。
携帯電話機100−1〜100−4は、例えば先に説明したSVD(simultaneous voice and data)を利用することによって、パケット交換網301の通信データと回線交換網302の通信データとを同時に送受信することが可能である。
また、携帯電話機100−1〜100−4は、パケット交換網301を介してVoIP(voice over internet protocol)による通話(以降、VoIP通話と呼ぶことがある)を行っている途中で回線交換網302を介した通話(以降、回線通話と呼ぶことがある)を開始する場合、回線通話の開始通知をサーバ装置200に送信する。開始通知を送信すると、サーバ装置200からは後述するようにVoIP通話の相手方の音声に対応した文字データが送られてくる。携帯電話機100−1〜100−4は、この文字データをその表示部に表示するとともに、回線通話の音声をその音出力部(拡声スピーカ、イヤホン等)から出力する。
サーバ装置200は、携帯電話機100−1〜100−4のPoCによるグループ通信を制御する。
サーバ装置200は、携帯電話機100−1〜100−4の1つからPoCによるグループ通信の開始要求を受けると、その要求に応じて相手方の通信端末を呼出し、通信セッションを確立する。通信セッションの確立は、例えばSIP(voice over internet protocol)に基づいて行う。
また、サーバ装置200は、グループ内でVoIP通話が行われているときに、受信側の携帯電話機の1つから回線通話を開始する旨の通知を受信した場合、後で述べる音声−文字変換部202において送信側の携帯電話機の音声データを文字データに変換し、この文字データを当該受信側の携帯電話機へ送信する。
次に、携帯電話機100−1〜100−4の構成を説明する。
図2は、携帯電話機100−1〜100−4の構成の一例を示す図である。
図2に示す携帯電話機は、アンテナ101と、通信部102と、キー入力部103と、音声処理部104と、拡声スピーカ105と、イヤースピーカ106と、マイクロフォン107と、表示部108と、記憶部109と、制御部110とを有する。
通信部102は、本発明の通信部の一実施形態である。
キー入力部103は、本発明の文字入力部の一実施形態である。
拡声スピーカ105は、本発明の音出力部の一実施形態である。
マイクロフォン107は、本発明のマイクロフォンの一実施形態である。
表示部108は、本発明の表示部の一実施形態である。
制御部110は、本発明の制御部の一実施形態である。
通信部2は、パケット交換網301及び回線交換網302に接続される基地局(303,304)と無線通信を行い、パケット交換網301を介して伝送される信号の送受信、並びに、回線交換網302を介して伝送される信号の送受信を行う。通信部102が送受信する信号には、回線通話に関わる通信データ(第1の通信データ)や、VoIP通話に関わる通信データ(第2の通信データ)が含まれる。
例えば、通信部2は、制御部110から供給される送信データに所定の変調処理を施して無線信号に変換し、アンテナ101から送出する。また、アンテナ101において受信される基地局からの無線信号に所定の復調処理を施して受信データに変換し、制御部110に出力する。
キー入力部103は、例えば数字キー、文字キー、矢印キー、決定キーなど、各種の機能を持ったキーを有しており、これらのキーがユーザによって操作された場合に、その操作内容に対応する信号を発生して制御部110に出力する。
音声処理部104は、スピーカ(拡声スピーカ105,イヤースピーカ106)において出力される音声信号やマイクロフォン107において入力される音声信号の処理を行う。すなわち、マイクロフォン107から入力される音声信号に増幅、アナログ−デジタル変換、符号化等の信号処理を施し、デジタルの音声データに変換して制御部110に出力する。また、制御部110から供給される音声データに復号化、デジタル−アナログ変換、増幅等の信号処理を施し、アナログの音声信号に変換してスピーカ105,106に出力する。
拡声スピーカ105は、例えば、電話や電子メールの着信を知らせる報知音の出力や、ハンズフリー通話時の音声の出力に用いられる。ハンズフリー通話では、携帯電話機をユーザの耳から離した状態で通話が行われる。
他方、イヤースピーカ106は、携帯電話機をユーザの耳にあてた状態で行われる通常の通話において音声の出力に用いられる。
マイクロフォン107は、例えば、上述した通常の通話やハンズフリー通話において通話相手に送信する音声信号の入力に用いられる。
表示部108は、例えば液晶表示パネルや有機ELパネルなどの表示デバイスを用いて構成されており、制御部110から供給される画像データに応じた画像を表示する。例えば、発信時における発信先の電話番号や、着信時における着信相手の電話番号、受信メールや送信メールの内容、待ち受け画面、日付、時刻、バッテリ残量等を表示する。
また、表示部108は、VoIP通話中において回線通話を開始した場合にサーバ装置200から送られてくる上述の文字データを表示する。
記憶部109は、制御部110の処理で利用される各種のデータや、制御部110の処理結果のデータを記憶する。例えば、制御部110のコンピュータ・プログラムのコードや、その処理に用いる定数データ、処理過程で一時的に記憶する変数データ、電話番号や電子メールドレスを管理するアドレス帳などを記憶する。
また、記憶部109は、VoIP通話中において回線通話が開始された場合にサーバ装置200から送られてくる上述の文字データを記憶する。
制御部110は、例えば、記憶部109に格納されたプログラム(オペレーティングシステム、アプリケーション等)に基づいて処理を実行するコンピュータを有しており、通信端末の全体的な動作に関わる種々の処理を行う。
例えば制御部110は、所定のプロトコルに従った音声通話(VoIP通話、回線通話)が適切に行われるように、音声処理部104における音声の入出力処理、通信部102における通話用の信号の送受信を制御する。
また、制御部110は、VoIP通話の最中に回線通話を開始することができる。すなわち、通信部102においてVoIP通話に関わる通信データ(第2の通信データ)を受信し、その通信データに含まれる音声データの音声をイヤースピーカ106若しくは拡声スピーカ105から出力している最中に、回線通話に関わる通信データ(第1の通信データ)の送受信を開始することができる。
スピーカ(105又は106)がVoIP通話の音声を出力している最中に通信部102が回線通話に関わる通信データの送受信を開始すると、制御部110は、その送受信の開始の旨を通信部102からサーバ装置200に通知する。
サーバ装置200では、当該通知に応答して、VoIP通話の送信側の携帯電話機から送られてくる音声データを文字データに変換する処理が行わる。変換された文字データは、サーバ装置200から当該通知の発信元の携帯電話機に宛てて送信される。
サーバ装置200から送信されたこの文字データを通信部102が受信すると、制御部110は、受信した文字データを表示部108に表示する処理を行う。
また、制御部110は、この文字データの表示処理と並行して、通信部102が受信する回線通話の相手方の音声データを音声処理部104において処理し、その音声を拡声スピーカ105から出力するとともに、マイクロフォン107から入力される音声を音声処理部104において処理し、その音声データを通信部102から回線通話の相手方へ送信する処理を行う。
これにより、VoIP通話の内容を表示部108において文字として表示しながら、マイクロフォン107と拡声スピーカ105とを用いて音声による回線通話を行うことができる。
なお、制御部110は、サーバ装置200から送られてくるVoIP通話の文字データを記憶部109に記憶し、その履歴を残す。
また、制御部110は、VoIP通話の最中に回線通話を開始する場合、その開始の条件として、回線交換網302からの着信に応答する旨の指示や、回線通話の通信を行う旨の指示がキー入力部103に入力されることを判定する。
すなわち、スピーカ(105又は106)がVoIP通話の音声を出力している最中に、回線交換網302からの回線通話の着信を通信部102が受信すると、制御部110は、例えば拡声スピーカ105において報知音を出力したり、表示部108にメッセージを表示したり、発光素子(不図示)を点灯させたり、振動モータ(不図示)を振動させたりすることによって、回線通話の着信があったことをユーザに通知する。こうした通知に応答して、例えば受話/送話ボタン(不図示)を押下するなどの操作により、着信に応答する旨の指示がキー入力部103に入力された場合、制御部110は、回線通話に関わる通信データの送受信を開始する。
この場合、着信の通知を行う拡声スピーカ105や、表示部108、発光素子(不図示)、振動モータ(不図示)等は、本発明の通知部として機能する。
また、スピーカ(105又は106)がVoIP通話の音声を出力している最中に、回線通話の発呼を行う旨の指示(電話番号の入力と受話/送話ボタンの押下など)がキー入力部103に入力された場合、制御部110は、回線通話の発呼を行うための信号を通信部102から送信する。この信号は、回線交換網302の図示しない交換機を介して呼び先の携帯電話機に伝送される。この発呼に対して呼び先が応答したことを通知する信号が通信部102において受信されると、制御部110は回線通話に関わる通信データの送受信を開始する。
次に、サーバ装置200の構成を説明する。
図3は、サーバ装置200の構成の一例を示す図である。
図3に示すサーバ装置200は、通信部201と、音声−文字変換部202と、ユーザインターフェース部203と、記憶部204と、制御部205とを有する。
通信部201は、本発明の通信部の一実施形態である。
音声−文字変換部202は、本発明の文字変換部の一実施形態である。
制御部205は、本発明の制御部の一実施形態である。
通信部201は、PoCのグループを形成する各々の携帯電話機(100−1〜100−4)との間で、パケット交換網301を介してパケットを送受信する。このパケットには、VoIP通話に関わる通信データが含まれる。
音声−文字変換部202は、制御部205から供給される音声データの音声を文字として認識し、当該認識の結果に基づいて音声データを文字データに変換する。
ユーザインターフェース部203は、例えばキーボードやマウス、ディスプレイ装置などによって構成されており、サーバ装置200を操作するための情報の入出力を行う。
記憶部204は、制御部205の処理で利用される各種のデータや、制御部205の処理結果のデータを記憶する。例えば、制御部205のコンピュータ・プログラムのコードや、その処理に用いる定数データ、処理過程で一時的に記憶する変数データなどを記憶する。
制御部205は、記憶部11に格納されるプログラム(オペレーティングシステム、アプリケーション等)に基づいて処理を実行するコンピュータを有しており、サーバ装置200の全体的な動作に関わる種々の処理を行う。
例えば、1つの携帯電話機からVoIP通話の開始要求を受けた場合に、相手方の1つ又は複数の携帯電話機を呼び出して、通信セッションを確立する処理を行う。
また、制御部205は、VoIP通話が行われているとき(すなわち、PoCのグループを形成する各携帯電話機との間でVoIP通話に関わる通信データを通信部201が送受信しているとき)に、受信側の電話機の1つにおいて回線通話が開始される旨の通知を通信部201が受信した場合、通信部201が受信する送信側の電話機からの音声データを音声−文字変換部202において文字データに変換し、この文字データを通信部201から当該受信側の電話機に送信する。
ここで、上述した構成を有する通信システムの動作について、図4に示すフローチャートを参照して説明する。図4の例では、携帯電話機100−1が送信側、携帯電話機100−2〜100−4が受信側になってPoCによるVoIP通話が行われる。
携帯電話機100−1がサーバ装置200にログインし、相手方の携帯電話機の呼出しを要求する。サーバ装置200は、この要求に応じて相手方の携帯電話機100−2〜100−4を呼出し、通信セッションを確立する。ここまでが、サーバ装置200へのログイン処理である。
通信セッションが確立すると、携帯電話機100−1〜100−4の間でVoIP通話が行われる。送信側の携帯電話機100−1は、サーバ装置200に対してVoIP通話の音声データを送信する(ステップS101,S104)。サーバ装置200は、受信側の携帯電話機100−2〜100−4から送られてくる回線通話の開始通知を監視し(ステップS102,S105)、この開始通知が無い場合は、携帯電話機100−1から送られてくるVoIP通話の音声データを受信側の各携帯電話機100−2〜100−4へ転送する(ステップS103,S106)。これにより、送信側の携帯電話機100−1から受信側の携帯電話機100−2〜100−4へVoIP通話の音声データが伝送される。
VoIP通話の音声データを受信した受信側の携帯電話機100−2〜100−4は、受信した音声データの音声をそのスピーカ(105又は106)から出力する。
VoIP通話が行われている途中で、例えば携帯電話機100−4に対し回線交換網302の他の電話機から着信があった場合や、携帯電話機100−4自身が回線交換網302の他の電話機に対して発呼した場合、携帯電話機100−4は回線通話を開始して(ステップS107)、その開始通知をサーバ装置200に送信する(ステップS108)。
携帯電話機100−4が回線通話を開始した後も、送信側の携帯電話機100−1はサーバ装置200に対してVoIP通話の音声データを送信する(ステップS109,S113)。サーバ装置200は、携帯電話機100−4から回線通話の開始通知を受信しているため、携帯電話機100−1からの音声データを音声−文字変換部202において文字データに変換し、これを携帯電話機100−4に送信する(ステップS112,S116)。他方、携帯電話機100−2,100−3については、通常通り、携帯電話機100−1の音声データを転送する(ステップS111,S115)。
サーバ装置200からの文字データを受信した携帯電話機100−4は、受信した文字データをその表示部108に表示し、記憶部109に保存する。また、これと並行して、回線交換網302から送られてくる回線通話の相手方の音声データを処理してその音声を拡声スピーカ105から出力するとともに、マイクロフォン107から入力される音声を処理してその音声データを回線通話の相手方に送信する。すなわち、携帯電話機100−4は、VoIP通話の通話内容を文字として表示部108に表示するとともに、これと並行して、ハンズフリーの回線通話を行う。
携帯電話機100−4は、例えば終話ボタンの押下などによって回線通話を終了すると(ステップS117)、その終了通知をサーバ装置200へ送信する(ステップS118)。サーバ装置200は、携帯電話機100−4から回線通話の終了通知を受信すると(ステップS120)、携帯電話機100−4に対するVoIP通話の音声データの転送を再開する(ステップS121)。携帯電話機100−4は、サーバ装置200から送られてくるVoIP通話の音声データを処理してその音声を拡声スピーカ105若しくはイヤースピーカ106から出力し、音声によるVoIP通話を再開する。
以上説明したように、本実施形態によれば、送信側の携帯電話機(例えば100−1)と受信側の携帯電話機(例えば100−2〜100−4)とがサーバ装置200を介してVoIP通話を行っているとき、受信側の電話機(例えば100−4)が回線通話に関わる通信データの送受信を開始すると、当該受信側電話機からサーバ装置200へ当該通信データの送受信の開始通知が送信される。この開始通知を受けたサーバ装置200では、送信側電話機から送られてくるVoIP通話の音声データが音声−文字変換部202において文字データに変換され、この文字データがVoIP通話の音声データの代わりとして当該受信側電話機に送信される。当該受信側電話機では、サーバ装置200から送られてくる文字データが表示部108において表示されるとともに、通信部102において受信される回線通話の音声データの音声が拡声スピーカ105又はイヤースピーカ106から出力される。
これにより、VoIP通話を行っている途中でも、これを中断することなく回線通話を開始することが可能になる。また、VoIP通話の通話内容を文字によって確認できるため、2つの通話の音声を同時に出力するような方法に比べて、ユーザの利便性を格段に向上することができる。
特に、通信部102において受信される回線通話の音声データの音声が拡声スピーカ105から出力されると、ユーザは携帯電話機を手に持ってイヤースピーカ106により通話を行う必要がなくなり、いわゆるハンズフリーの状態で回線通話を聞きながら表示部108に表示されるVoIP通話の文字データを見ることができるため、ユーザは両方の通信を同時に楽しむことができる。
また、VoIP通話の通話内容が文字データに変換されることから、これを例えば記憶部109に記憶させることによって、通話内容の履歴を文字データとして残すことが可能になる。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
先に説明した第1の実施形態に係る通信システムでは、サーバ装置を介してパケット交換通信が行われているが、本実施形態に係る通信システムでは、サーバ装置を介さずに通信端末同士で直接パケット交換通信が行われる。
図5は、本実施形態に係る通信システムの構成の一例を示す図である。
図5に示すように、本実施形態に係る通信システムでは、複数の通信端末(100A−1〜100A−4)がパケット交換網301を介して直接データ通信(P2P:ピア・ツゥ・ピア通信)を行う。
図6は、本実施形態に係る携帯電話機の構成の一例を示す図であり、図2と図6の同一符号は同一の構成要素を示す。
図6に示す携帯電話機は、図2に示す携帯電話機に音声−文字変換部111を追加し、制御部110を制御部110Aに置き換えたものであり、他の構成要素については図2に示す携帯電話機と同じである。
音声−文字変換部111は、制御部110Aから供給される音声データの音声を文字として認識し、当該認識の結果に基づいて音声データを文字データに変換する。
制御部110Aは、先に説明した制御部110と同様に、通信端末の全体的な動作に関わる種々の処理を行う。例えば、VoIP通話や回線通話が適切に行われるように、音声処理部104における音声の入出力処理や、通信部102における通話用信号の送受信などを制御する。
制御部110と制御部110Aとの主な違いは、VoIP通話の最中に回線通話を開始する場合の処理にある。
すなわち、制御部110Aは、スピーカ(105又は106)がVoIP通話の音声を出力しているときに通信部102が回線通話に関わる通信データの送受信を開始すると、通信部102が受信したVoIP通話の音声データを音声−文字変換部111において文字データに変換し、この変換した文字データを表示部108に表示する処理を行う。また、この表示処理と並行して、通信部102が受信する回線通話の音声データを音声処理部104において処理し、その音声を拡声スピーカ105から出力するとともに、マイクロフォン107から入力される音声を音声処理部104において処理し、その音声データを通信部102から回線通話の相手方へ送信する。
これにより、図6に示す携帯電話機においても、VoIP通話の内容を表示部108において文字として表示しながら、マイクロフォン107と拡声スピーカ105とを用いて音声による回線通話を行うことができる。
なお、制御部110Aは、サーバ装置200から送られてくるVoIP通話の文字データを記憶部109に記憶し、その履歴を残す。
また、制御部110Aは、VoIP通話の最中に回線通話を開始する場合、その開始の条件として、回線交換網302からの着信に応答する旨の指示や、回線通話の発呼を行う旨の指示がキー入力部103に入力されることを判定する。
ここで、本実施形態に係る通信システムの動作について、図7に示すフローチャートを参照して説明する。図7の例においては、携帯電話機100A−1が送信側、携帯電話機100A−2〜100A−4が受信側となって、PoCによるVoIP通話が行われる。
例えば携帯電話機100A−1がパケット交換網301経由で携帯電話機100A−2〜100A−4を呼び出すことにより、PoCによるVoIP通話が開始される。
VoIP通話が始まると、送信側の携帯電話機100−1は、受信側の携帯電話機100−2〜100−4に対して回線交換網302経由でVoIP通話の音声データを送信する(S201、S202)。受信側の携帯電話機100−2〜100−4は、受信した音声データを処理し、その音声をスピーカ(105又は106)から出力する。
VoIP通話が行われている最中に、例えば携帯電話機100−4に対し回線交換網302の他の電話機から着信があった場合や、携帯電話機100−4自身が回線交換網302の他の電話機に対して発呼した場合、携帯電話機100−4は回線通話に関わる通信データの送受信を開始する(ステップS203)。
携帯電話機100−4が回線通話に関わる通信データの送受信を開始した後も、送信側の携帯電話機100−1は受信側の携帯電話機100−2〜100−4に対してVoIP通話の音声データを送信する(ステップS204〜S207)。
一方、回線通話に関わるデータの送受信を開始した携帯電話機100−4は、携帯電話機100−1から送られてくるVoIP通話の音声データを音声−文字変換部111において文字データに変換し、これを表示部108に表示し、記憶部109に保存する。また、これと並行して、回線交換網302から送られてくる回線通話の相手方の音声データを処理してその音声を拡声スピーカ105から出力するとともに、マイクロフォン107から入力される音声を処理してその音声データを回線通話の相手方に送信する。
携帯電話機100−4は、例えば終話ボタンの押下などによって回線通話を終了する(ステップS208)。回線通話を終了した後は、サーバ装置200から送られてくるVoIP通話の音声データを処理してその音声をスピーカ(105又は106)から出力し、音声によるVoIP通話を再開する(ステップS209、S210)。
以上説明したように、本実施形態によれば、送信側の携帯電話機(例えば100A−1)と受信側の携帯電話機(例えば100A−2〜100A−4)との間でVoIP通話が行われている最中に、受信側の電話機(例えば100−4)が回線通話に関わるデータの送受信を開始すると、当該受信側電話機では、送信側電話機から送られてくるVoIP通話の音声データが音声−文字変換部111において文字データに変換され、この文字データが表示部108において表示されるとともに、通信部102において受信される回線通話の音声データの音声が拡声スピーカ105又はイヤースピーカ106から出力される。
これにより、VoIP通話を行っている途中であっても、これを中断することなく回線通話を開始することが可能になる。また、VoIP通話の通話内容を文字によって確認できるため、2つの通話の音声を同時に出力するような方法に比べてユーザの利便性を格段に向上することができる。
特に、通信部102において受信される回線通話の音声データの音声が拡声スピーカ105から出力されると、ユーザは携帯電話機を手に持ってイヤースピーカ106により通話を行う必要がなくなり、いわゆるハンズフリーの状態で回線通話を聞きながら表示部108に表示されるVoIP通話の文字データを見ることができるため、ユーザは両方の通信を同時に楽しむことができる。
更に、VoIP通話の通話内容が文字データに変換されることから、これを例えば記憶部109に記憶させることによって、通話内容の履歴を文字データとして保存することが可能になる。
以上、本発明の幾つかの実施形態について説明したが、本発明は上記の形態のみに限定されるものではなく、種々のバリエーションを含んでいる。
上述の実施形態では、VoIP通話中に回線通話の着信が受信されると、この着信を知らせる報知音が拡声スピーカ等から出力され、この報知音によって着信を知ったユーザが着信に応答する旨の指示を入力部に入力することにより、VoIP通話の音声データを文字データに変換して表示する例が挙げられている。しかしながら、本発明はこの例に限定されるものではない。
この例の場合、回線通話の着信を知らせる報知音とVoIP通話の音声とが重なってしまい、VoIP通話の音声を聞き漏らしてしまう可能性がある。そこで、本発明では、例えば回線通話の着信を知らせる報知音を拡声スピーカ等から出力しながら、これと並行して、VoIP通話の音声データを文字データに変換して表示しても良い。
例えば、図2に示す携帯電話機の制御部110は、通信部102が受信したVoIP通話の音声データの音声をスピーカ(105又は106)から出力している最中に、通信部102が回線交換網302からの回線通話の着信を受信すると、この着信の報知音を拡声スピーカ105から出力するとともに、通信部102が受信したVoIP通話の音声データを音声−文字変換部111において文字データに変換し、この文字データを表示部108に表示する。
また、例えば、図6に示す携帯電話機の制御部110Aは、通信部102が受信したVoIP通話の音声データの音声をスピーカ(105又は106)から出力している最中に、通信部102が回線交換網302からの回線通話の着信を受信すると、当該着信の通知を通信部102からサーバ装置200に送信する。そして制御部110Aは、この着信の通知に応答してサーバ装置200から送られてくるVoIP通話の文字データを表示部108に表示するとともに、回線通話の着信を知らせる報知音を拡声スピーカ105から出力する。
制御部110,110Aが上述のような制御を行うことにより、携帯電話機がVoIP通話中に回線通話の着信を受けた場合、この着信を知らせる報知音が拡声スピーカ105から出力されるとともに、これと並行して、VoIP通話の音声データが文字データに変換されて表示部108に表示される。
また、上述の実施形態では、VoIP通話の途中で回線通話が開始された場合に、VoIP通話の音声を文字に変換して表示することによって、回線通話中の電話機がVoIP通話の相手方のメッセージを確認できるようにしているが、これとは逆に、回線通話中の電話機からVoIP通話の相手方へメッセージを送ることも可能である。
例えば、携帯電話機の制御部110(110A)は、VoIP通話の相手方へ送信する文字データがキー入力部103から入力された場合に、この文字データを通信部102からVoIP通話の相手方へ送信する。
これにより、VoIP通話の相手方には、音声の代わりに文字によるメッセージを送信することができる。
上述の実施形態では、VoIP通話の途中で回線通話の着信があった場合、キー入力部103から通話の開始の指示が入力されることによって回線通話が開始されるが、本発明はこれに限定されない。
すなわち、携帯電話機の制御部110(110A)は、例えばハンズフリー等の特定の通話モードでVoIP通話を行っている途中で回線交換網302からの着信通知を通信部102が受信した場合、キー入力部103からの指示の入力を待つことなく回線通話を自動的に開始しても良い。
上述の実施形態では、パケット交換通信によって通話の音声データをリアルタイム伝送するためにVoIPを使用する例を挙げているが、これに限らず、他の種々の通信方式によって音声データを伝送しても良い。
また、上述の実施形態では、PoCのグループ通信によって音声通話を行う例を挙げて説明しているが、本発明はこれに限定されない。すなわち、パケット交換網を介した任意の通信方式による1対1若しくは1対多の音声通話に本発明は適用可能である。
上述した携帯電話機やサーバ装置の各構成要素の機能は、全てをハードウェアで実現しても良いし、その少なくとも一部をソフトウェアで実現しても良い。
例えば、音声−文字変換部(111,202)における音声認識処理は、全てをハードウェアで実現しても良いし、少なくとも一部をソフトウェアで実現しても良い。ソフトウェアで実現する場合には、その処理を制御部(110,110A,205)に含まれるコンピュータにおいて実行しても良い。
本発明は、上述の実施形態において示すような携帯電話機に限定されるものではなく、例えば据置き型の電話機など、各種の電話機に広く適用可能である。
第1の実施形態に係る通信システムの構成の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る携帯電話機の構成の一例を示す図である。 サーバ装置の構成の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る通信システムの動作を説明するためのフローチャートである。 第2の実施形態に係る通信システムの構成の一例を示す図である。 第2の実施形態に係る携帯電話機の構成の一例を示す図である。 第2の実施形態に係る通信システムの動作を説明するためのフローチャートである。 CDMA方式における通信チャネルの構成の一例を示す図である。
符号の説明
100−1〜100−4,100A−1〜100A−4…携帯電話機、200…サーバ装置、301…パケット交換網、302…回線交換網、303,304…基地局、101…アンテナ、102,201…通信部、103…キー入力部、104…音声処理部、105…拡声スピーカ、106…イヤースピーカ、107…マイクロフォン、108…表示部、109,204…記憶部、110,110A,205…制御部、111,202…音声−文字変換部、205…ユーザインターフェース部

Claims (11)

  1. 回線交換通信による第1の通話並びにパケット交換通信による第2の通話が可能な電話機であって、
    前記第1の通話に関わる第1の通信データ並びに前記第2の通話に関わる第2の通信データを送受信する通信部と、
    音を出力する音出力部と、
    音声データを文字データに変換する文字変換部と、
    文字データを表示可能な表示部と、
    前記音出力部が前記第2の通信データに含まれる音声データの音声を出力中に、前記通信部が前記第1の通話の着信を受信すると、当該着信の報知音を前記音出力部より出力するとともに、前記第2の通信データに含まれる音声データを文字変換部により文字データに変換し、当該文字データを前記表示部に表示する制御部と
    を具備することを特徴とする電話機。
  2. 回線交換通信による第1の通話並びにパケット交換通信による第2の通話が可能な電話機であって、
    前記第1の通話に関わる第1の通信データ並びに前記第2の通話に関わる第2の通信データを送受信する通信部と、
    音を出力する音出力部と、
    音声データを文字データに変換する文字変換部と、
    文字データを表示可能な表示部と、
    前記音出力部が前記第2の通信データに含まれる音声データの音声を出力中に、前記通信部が前記第1の通話データの送信又は受信を開始すると、当該第1の通信データに含まれる音声データの音声を前記音出力部から出力するとともに、前記第2の通信データに含まれる音声データを前記文字変換部により文字データに変換し、当該文字データを前記表示部に表示する制御部と
    を具備することを特徴とする電話機。
  3. 回線交換通信による第1の通話、並びに、サーバ装置を介したパケット交換通信による第2の通話が可能な電話機であって、
    前記第1の通話に関わる第1の通信データ並びに前記第2の通話に関わる第2の通信データを送受信する通信部と、
    音を出力する音出力部と、
    文字データを表示可能な表示部と、
    前記音出力部が前記第2の通信データに含まれる音声データの音声を出力中に、前記通信部が前記第1の通話の着信を受信すると、当該着信の通知を前記通信部により前記サーバ装置に送信し、前記通知に応答して前記サーバ装置から送られてくる前記第2の通信データに含まれる文字データを前記表示部に表示するとともに、当該着信の報知音を前記音出力部より出力する制御部と
    を具備することを特徴とする電話機。
  4. 回線交換通信による第1の通話、並びに、サーバ装置を介したパケット交換通信による第2の通話が可能な電話機であって、
    前記第1の通話に関わる第1の通信データ並びに前記第2の通話に関わる第2の通信データを送受信する通信部と、
    音を出力する音出力部と、
    文字データを表示可能な表示部と、
    前記音出力部が前記第2の通信データに含まれる音声データの音声を出力中に、前記通信部が前記第1の通信データの送信又は受信を開始すると、当該第1の通信データの送信又は受信開始の通知を前記通信部により前記サーバ装置に送信し、前記通知に応答して前記サーバ装置から送られてくる前記第2の通信データに含まれる文字データを前記表示部に表示するとともに、当該第1の通信データに含まれる音声データの音声を前記音出力部より出力する制御部と
    を具備することを特徴とする電話機。
  5. 着信を通知する通知部と、
    着信に応答する旨の指示を入力する入力部と
    を具備し、
    前記制御部は、前記音出力部が前記第2の通信データに含まれる音声データの音声を出力中に、前記通信部が前記第1の通話の着信を受信すると、当該着信を前記通知部により通知し、当該着信に応答する旨の指示が前記入力部に入力された場合、前記通信部により前記第1の通信データの送信又は受信を開始する
    ことを特徴とする請求項2又は4に記載の電話機。
  6. 発呼を行う旨の指示を入力する入力部を具備し、
    前記制御部は、前記音出力部が前記第2の通信データに含まれる音声データの音声を出力中に、前記第1の通話の発呼を行う旨の指示が前記入力部に入力された場合、前記通信部により前記第1の通信データの送受信を開始する
    ことを特徴とする請求項2又は4に記載の電話機。
  7. 送信側の電話機と受信側の電話機との間でパケット交換通信により行われる通話を制御するサーバ装置であって、
    前記パケット交換通信の通話に関わる通信データを前記送信側電話機及び前記受信側電話機との間で送受信する通信部と、
    音声データを文字データに変換する文字変換部と、
    前記受信側電話機において回線交換通信の通話が開始される旨の通知を、前記通信部が前記通信データの送受信中に受信した場合、前記通信部が前記送信側電話機から受信する音声データを前記文字変換部により文字データに変換し、当該文字データを前記通信部から前記受信側電話機に送信する制御部と
    を有することを特徴とするサーバ装置。
  8. 回線交換通信による第1の通話並びにパケット交換通信による第2の通話が可能な電話機における通信方法であって、
    送信側の電話機が受信側の電話機へ前記第2の通話の音声データを送信し、前記受信側電話機が当該音声データの音声を出力する第1のステップと、
    前記受信側電話機が、前記第1のステップにおいて前記第1の通話の音声の出力中に、前記第1の通話の着信を受信する第2のステップと、
    前記受信側電話機が、前記第2のステップにおいて前記第1の通話の着信を受信すると、当該着信の報知音を出力するとともに、前記送信側電話機から送られてくる前記第2の通話の音声データを文字データに変換して表示する第3のステップと
    を有することを特徴とする通信方法。
  9. 回線交換通信による第1の通話並びにパケット交換通信による第2の通話が可能な電話機における通信方法であって、
    送信側の電話機が受信側の電話機へ前記第2の通話の音声データを送信し、前記受信側電話機部が当該音声データの音声を出力する第1のステップと、
    前記受信側電話機が、前記第1のステップにおいて前記第2の通話の音声の出力中に、前記第1の通話に関わる通信データの送受信を開始する第2のステップと、
    前記受信側電話機が、前記第2のステップにおいて前記第1の通話に関わる通信データの送信又は受信を開始すると、当該通信データに含まれる音声データの音声を出力するとともに、前記送信側電話機から送られてくる前記第2の通話の音声データを文字データに変換して表示する第3のステップと
    を有することを特徴とする通信方法。
  10. 回線交換通信による第1の通話、並びに、サーバ装置を介したパケット交換通信による第2の通話が可能な電話機における通信方法であって、
    送信側の電話機が受信側の電話機へ前記サーバ装置を介して前記第2の通話の音声データを送信し、前記受信側電話機が当該音声データの音声を出力する第1のステップと、
    前記受信側電話機が、前記第1のステップにおいて前記第2の通話の音声の出力中に、前記第1の通話の着信を受信する第2のステップと、
    前記受信側電話機が、前記第2のステップにおいて前記第1の通話の着信を受信すると、当該着信を前記サーバ装置に通知する第2のステップと、
    前記サーバ装置が、前記受信側電話機から前記通知を受信すると、前記送信側電話機から送られてくる前記第2の通話の音声データを文字データに変換して前記受信側電話機に送信する第3のステップと、
    前記受信側電話機が、前記サーバ装置から送られてくる文字データを表示するとともに、前記第1の通話の着信の報知音を出力する第4のステップと
    を有することを特徴とする通信方法。
  11. 回線交換通信による第1の通話、並びに、サーバ装置を介したパケット交換通信による第2の通話が可能な電話機における通信方法であって、
    送信側の電話機が受信側の電話機へ前記サーバ装置を介して前記第2の通話の音声データを送信し、前記受信側電話機が当該音声データの音声を出力する第1のステップと、
    前記受信側電話機が、前記第1のステップにおいて前記第2の通話の音声の出力中に、前記第1の通話に関わる通信データの送受信を開始する第2のステップと、
    前記受信側電話機が、前記第2のステップにおいて前記第1の通話に関わる通信データの送受信を開始すると、当該通信データの送受信開始を前記サーバ装置に通知する第2のステップと、
    前記サーバ装置が、前記受信側電話機から前記通知を受信すると、前記送信側電話機から送られてくる前記第2の通話の音声データを文字データに変換して前記受信側電話機に送信する第3のステップと、
    前記受信側電話機が、前記サーバ装置から送られてくる文字データを表示するとともに、前記第1の通話に関わる通信データに含まれる音声データの音声を出力する第4のステップと
    を有することを特徴とする通信方法。

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