JP4255919B2 - キャスターの取付構造及び台車 - Google Patents

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Description

本発明は、キャスターの取付構造と、この取付構造を具備する台車とに関するものである。
台車などにキャスターを取り付けるための構造として、ボルトやナットを用いずに簡単装着ができるようにしたものが提案されている(特許文献1〜3等参照)。これらの構造は、キャスターに設けられている取付用の金属製座板を、その取付相手部材(台車の台枠等に相当)の下面に鉤型を対向させる状態で設けられた一対の係合部分(以下「案内レール部」と言う)へスライド状に嵌め込ませ、スライドさせた先方で当て止めさせることでこの座板を3方向から拘束し、そのうえで、この当て止め位置とは反対側となる座板の一端部に、鉤先(特許文献1)、ストッパ(特許文献2)、抜止片(特許文献3)などの押圧部材を押し付けることで、この座板を位置決めし、且つガタツキや脱落が起こらないようにするものであった。
なお、特許文献1に記載された鉤先は、座板上面と当接する部材(文献中では「凹部4の底面3」と記載)に対し上下揺動自在な状態で一体形成された弾性片であり、特許文献2に記載されたストッパは、座板上面と当接する部材(文献中では「制止部材3」と記載)に対して別途取り付けられたそれ自体が上下揺動自在となる板バネであり、特許文献3に記載された抜止片は、座板上面と当接する部材(文献中では「取付座4」と記載)に対し固定的に一体形成された突出片である。
これら鉤先、ストッパ、抜止片などの押圧部材は、案内レール部に対してキャスターの座板を嵌め込ませるときの座板のスライド軌跡面を遮るように、取付相手部材に突設されているので、いざ座板を嵌め込もうとするときには邪魔になる存在である。
すなわち、案内レール部へキャスターの座板を嵌め込ませるときには、この座板が押圧部材を乗り越す必要がある。キャスターの座板は金属プレートであり可撓性も弾性も殆どないので、この座板が押圧部材を乗り越すときには、押圧部材側、又は案内レール部側を弾性変形させる必要が生じる。
実開昭52−61059号公報 実開昭54−30464号公報 実開平6−53204号公報
従来のキャスター取付構造で採用された押圧部材のうち、特許文献1記載の鉤先や特許文献2記載のストッパは、元々、上下揺動自在となる弾性を有しているため、これらを弾性に抗して撓ませてスライド軌跡面から追い出す状態に保持すれば、座板を案内レール部へ嵌め入れることができる。
ただ、この押圧部材の追い出しには、押圧部材がスライド軌跡面から完全に無くなるように、押圧部材の突出高さ分全部に匹敵するだけの力が必要になる。そしてこの力は、キャスター全体を取付相手部材へ押し付ける向きの力として発揮しなければならない。
従って、キャスターを取付相手部材へ装着する作業は、このキャスター全体を取付相手部材へ押し付ける向きの力と、キャスター全体を案内レールに沿わせてスライドさせる向きの力との直交する二方の力を同時に必要とし、大変な力作業となる。
しかも、キャスター全体を取付相手部材へ押し付ける力は、キャスターの座板が完全に係止部材を乗り越えるまで持続させなければならないので、キャスターを取付相手部材へ装着する作業を繰り返し行うときには、大変な重労働に繋がる。
これらのことは、上下揺動の弾性を有しない特許文献3記載の抜止片では、益々、困難を極めることを意味することは明らかである。
なお、特許文献2記載のストッパのように、この押圧部材が取付相手部材とは別部品とされていると、部品点数が多くなり、部品コストが必要になり、更にそれ自体の組み立ての手間が必要であること等が要因となり、コスト高や組み立て作業の低能率化などの不都合をも招来することになっていた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、ボルトやナット等を用いず、装着が極めて簡単で、装着に必要な力も軽くて済み、また構造的にもコスト高等を招来することがないようにしたキャスターの取付構造を提供することを目的とする。
また本発明に係る台車では、安定した段積みができるものとして、段積み作業時やその後の段積み状態においてキャスターへの衝撃発生を防止させ、ボルトやナットを用いないで装着したキャスターが、万が一にでも、脱落してしまうようなことが決してないようにできる台車を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は次の手段を講じた。
キャスターの取付構造は、車輪21の上部に取付用座板23が設けられたキャスター3を台枠2のキャスター取付部20へ取り付ける構造において、
キャスター取付部20には、キャスター3の座板23上面を当て止めする座板支持部26と、この座板支持部26を中間においた両側で互いに対向して設けられる第一係合口部27及び第二係合口部28とが台枠2に一体形成されており、第一係合口部27と第二係合口部28との相互間隔は、第一係合口部27へ座板23の一端部を差し込んで座板23上面を座板支持部26へ当接させることで座板23の他端部を第二係合口部28へ向けた差し込み準備位置へ位置付けでき、且つ、第一係合口部27へ差し込んだ座板23の一端部を当該第一係合口部27から引き抜くことで第二係合口部28への座板23の他端部の差し込みが可能で、更に第二係合口部28内へ座板23の他端部を行き止まり位置まで達して差し込み完了したときには第一係合口部27から座板23の端部が出る寸法に形成され、第一係合口部27には、第二係合口部28へ座板23の他端部を差し込み完了させた状態で当該第一係合口部27から出た座板23の端部を第二係合口部28へ向けて当て止めするストッパ部30が設けられており、
前記第一係合口部27に設けられたストッパ部30は両脇にスリット31が形成されていて、前記座板23の上面を座板支持部26に当接しながら座板23の他端部を第二係合口部28へ差し込むときに下方へ引き起こすべく、前記ストッパ部30は先端寄りほど上下方向に弾性変形可能に設けられていることを特徴とする。
また、キャスターの取付構造は、前記座板支持部26は、第二係合口部28へ座板23の他端部を差し込み完了状態としたときに第一係合口部27のストッパ部30をキャスター取付部20の上方から視認可能にする開口Xを形成した大きさで形成され、かつ、第二係合口部28へ座板23の他端部を差し込み完了状態としたときにこの第二係合口部28に差し込まれた座板23の上面をキャスター取付部20の上方から視認可能にする開口Yを形成した大きさで形成されていることを特徴とする。
本発明の台車は、台枠2の下面にキャスター3を設けて上下複数段積み可能に構成された台車の前記台枠2とキャスター3との間に、前記請求項1又は請求項2に記載のキャスター3の取付構造が適用されており、
前記台枠2の上面には、上位に段積みされた台車のキャスター3を収容可能にする窪み部8が設けられ、
前記台枠2の一組の対向側辺にはキャスター3に接触しない位置で下方へ突出する幕板部10が設けられ、かつ外周部の上端部に上位に段積みされた台車の幕板部10の下端部が係合して平面方向の位置ズレを阻止する段差11が設けられており、
前記台枠2の幕板部10の裏面には補強リブ13が直角方向に設けられ、かつ外周部の上面に上位に段積みされた台車の補強リブ13の下端部が係合して平面方向の位置ズレを阻止する凹部14が設けられていることを特徴とする。
また、本発明は次のような構成を有する。
即ち、本発明に係るキャスター取付構造は、車輪の上部に取付相手部材への取付用座板が設けられたキャスターを取付相手部材のキャスター取付部へ取り付ける構造であって、キャスター取付部には、キャスターの座板上面を当て止めする座板支持部と、この座板支持部を中間においた両側で互いに対向して設けられる第一係合口部及び第二係合口部とが設けられている。
そして第一係合口部と第二係合口部との相互間隔は、第一に、第一係合口部へ座板の一端部を差し込んで座板上面を座板支持部へ当接させたとき、座板の他端部を第二係合口部へ向けた差し込み準備位置へ位置付けできるという条件を満たす寸法になっている。
また第一係合口部と第二係合口部との相互間隔は、第二に、第一係合口部へ差し込んだ座板の一端部をこの第一係合口部から引き抜いたときに、第二係合口部への座板の他端部の差し込みが可能であるという条件を満たす寸法になっている。
更に第一係合口部と第二係合口部との相互間隔は、第三に、第二係合口部内へ座板の他端部を差し込み完了したときに、第一係合口部から座板の端部が出るという条件を満たす寸法になっている。
これらの条件のもと、第一係合口部には、第二係合口部へ座板の他端部を差し込み完了させた状態で、この第一係合口部から出た座板の端部を第二係合口部へ向けて当て止めするストッパ部が設けられている。
このような構成であると、第一係合口部へ座板の一端部を差し込む段階では、キャスター(座板)に対して何ら負荷が生じない。
次に、第一係合口部へ差し込んだ座板の一端部を引き抜きつつ第二係合口部へ座板の他端部を差し込むに際し、第一係合口部に設けられたストッパ部を座板で引き起こすように操作するが、このときの座板の動きには梃子作用が生じるため、ストッパ部の引き起こしは軽い力でも可能になっている。
そして、第二係合口部へ座板の他端部を差し込み完了させて、第一係合口部のストッパ部を座板の他端部へ当接させる操作でも、キャスター(座板)に対しては殆ど負荷は生じない。むしろ、この操作時には、座板で引き起こし状態とさせているストッパ部の座板に対する接触量(引き起こし量)が徐々に減少するようになるので、操作力は次第に小さくなり、その操作自体に勢いが増すものとなる。
このように、取付相手部材に対するキャスターの装着作業では、キャスター(座板)に対して係る負荷が少なく、且つ短時間の負荷であるから、キャスターの装着は極めて簡単なものである。
なお、第一係合口部に設けるストッパ部は、上下方向に弾性変形可能なものとして設けておくのが好適である。
これにより、ストッパ部を座板で引き起こすようにする操作が、一層、軽減されることになる。
座板支持部は、第二係合口部へ座板の他端部を差し込み完了状態としたときに、第一係合口部のストッパ部をキャスター取付部の上方から視認可能にする開口を形成した大きさで形成するのが好適である。
このようにすることで、一旦、キャスターを装着した後でも、開口を介してストッパ部を上方から押して、ストッパ部による座板の押圧状態を解除させることができるため、これによってキャスターを簡単に取り外すことが可能になる。すなわち、キャスターの交換、或いは取付相手部材の交換が可能となり、それらの再利用ができる(使用寿命を長くできる)という利点に繋がる。
座板支持部は、第二係合口部へ座板の他端部を差し込み完了状態としたときに、この第二係合口部に差し込まれた座板の上面をキャスター取付部の上方から視認可能にする開口を形成した大きさで形成するのが好適である。
このようにすると、座板に設けられているボルト挿通孔を、開口を介して上方へ露出させることが可能になる。そのため、このボルト挿通孔を利用して適宜の抜止措置を講ずることができるようになる。
なお、キャスター取付部は、座板支持部と第一係合口部と第二係合口部を含めて、取付相手部材に一体形成されたものとするのが、製作面及びコスト面で有利である。
一方、本発明に係る台車は、台枠と、この台枠の下面に設けられたキャスターとを有したもので、上記台枠を取付相手部材とし、この取付相手部材とキャスターとの間で、本発明に係るキャスターの取付構造を適用したものである。
そしてこの台車は、上記台枠に対し、相互段積みするときに平面方向の位置ズレを阻止する凹凸係合部が上面と下面との間で形成されるものとなっている。
このようにすることで、段積み状態の安定化が図れる。また、段積み状態が安定するため、キャスターが下位の台車に衝突して横方向の強い衝撃を受けるといったことを防止でき、もって台枠からのキャスターの外れ防止等が図れるものである。
なお、台枠の上面には、上位に段積みされた台車のキャスターを収容可能にする窪み部を設けておくのが好適である。
このようにすることで、キャスターに対して徒に横方向の衝撃等が加わらないようにでき、外れ防止効果を一層高めることができる。また当然に、段積み高さを抑えて安定性を図ることにも繋がる。
また、台枠に対し、キャスターには接触しない位置で下方へ突出する幕板部を設けて、この幕板部の下端が段積み時の下位の台枠上部に当接可能なものとしておき、これら幕板部の下端部と台枠の上部との間で前記凹凸係合部を形成させるようにすればよい。
本発明に係るキャスターの取付構造では、ボルトやナット等を用いずともキャスターの装着が極めて簡単であり、そのうえで装着に必要な力も軽くて済み、また構造的にもコスト高等を招来することがない。
また本発明に係る台車では、段積みが安定し、段積み作業時やその後の段積み状態においてキャスターへの衝撃発生を防止でき、もってボルトやナットを用いないで装着したキャスターであってもその脱落を確実に防止できるものである。
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき説明する。
図1乃至図11は、本発明に係るキャスターの取付構造を具備した台車1の一実施形態を示している。この台車1は、台枠2と、この台枠2を「取付相手部材」としてその下面に設けられたキャスター3とを有している。即ち、台枠2とキャスター3との間で、本発明に係るキャスターの取付構造が実施されている。
なお、この台車1は、パン箱などを複数段積みして運搬する場合に使用されるものを例示した。
台枠2はポリプロピレン等の樹脂材により長方形盤体状に形成されたものであって、軽量化及び材料コスト軽減のため、盤面中央部には大きな開口部5が形成されていると共にこの開口部5の周りを取り囲む盤面にも多くの長孔状開口6が形成されて、目皿状になっている。
この台枠2の外周部にはその三辺部にやや高い外周リブ7が突設形成され、残る一辺部は盤面とフラット面とされており、この盤面上に載せる積載物(パン箱など)を、このフラットな辺部を介して横方へスライド出し入れできるようになっている。すなわち、積載物を外周リブ7の高さまでいちいち持ち上げなくて済むので、荷下ろしや積み込みが容易となっている。
台枠2における盤面上面の四隅部には窪み部8が凹設されている。各窪み部8に相当する盤面下部にキャスター3が取り付けられるようになっており(即ち、キャスター3も4つある)、図10に示すように、この台車1相互を段積みする際には、各キャスター3が窪み部8内に収容されて、台車1相互の段積みを邪魔しないようになっている。
台枠2の一組の対向側辺には下方へ突出する幕板部10が設けられている。この幕板部10は、キャスター3とキャスター3との間(ホイルベース間)に相当した位置付けとされている。但し、キャスター3が首振り回動したとしても、このキャスター3とは接触することがないよう、その首振り軌跡から控えた位置付けとされ、また側面視形状は下すぼみの船底形に形成されている。言うまでもなく、キャスター3による走行時に路面に対して底付きすることがない大きさとされている。
この幕板部10が設けられている辺部の外周リブ7には、その上端部の外向き面に、台車1相互を段積みすることによって上位台車1の幕板部10の下端が係合するように、段差11が凹設されている。これら幕板部10の下端部と段差11とは、互いの係合時に幕板部10が前後にガタツキを生じない程度の係合関係が得られるようになっている。すなわち、これら幕板部10の下端部と段差11とが係合することで、第一の凹凸係合部12が形成される。
また、図10及び図11に示すように、幕板部10の裏面にはその長手方法の両端寄り2カ所で、それぞれ高さ方向に沿って補強リブ13が設けられている。これら幕板部10と補強リブ13とは、これらを平面断面視するとT字状を呈するように直角の関係にある。
これに対し、幕板部10の下端部が段差11に係合したときに補強リブ13が外周リブ7の上面と接触干渉するのを避けるために、この外周リブ7の上面に、切欠状の凹部14が凹設されている。これら補強リブ12の下端部と外周リブ7の凹部14とは、台車1相互を段積みしたときに互いに係合関係が得られるようになっている。すなわち、これら補強リブ12の下端部と外周リブ7の凹部14とが係合することで、第二の凹凸係合部15が形成される。
このように台車1相互を段積みしたときには、第一の凹凸係合部12と第二の凹凸係合部15とが形成されるので、例えば上位の台車1に横向きの強い力が加わっても、台車1相互の段積み状態が平面方向で位置ズレすることは阻止されるものであり、万が一、第一の凹凸係合部12の係合が脅かされる程の強い力であったとしても、第二の凹凸係合部15により、台車1相互の段積み状態は安定状態を維持することができる。
すなわち、台車1相互を段積みしたときにあって、その段積み状態が不安定になることを原因としては、キャスター3が下位の台車1によって横向きの衝突力を受けることがないので、このキャスター3が台枠2から外れるようなことも防止されることになる。
上記したように、台枠2において、盤面上面の四隅部に設けられた窪み部8の下部に対応させてキャスター3が取り付けられるものであり、この窪み部8の底板部はキャスター取付部20を形成している。
なお、図1等に示すように、キャスター3は樹脂、ゴム、或いは金属製の車輪21がブラケット22によって回転自在に保持され、このブラケット22の上部に、キャスター取付部20に対して取り付けるための座板23が設けられている。ブラケット22や座板23は金属製とするのが好適であるが、樹脂などで形成することも可能である。またブラケット22は、座板23を一体に備えたもの(ブラケット22が首振りしないタイプ)でもよいし、座板23が別体とされ回転自在とされたもの(ブラケット22が首振りするタイプ)でもよい。図例は首振りタイプであり、ブラケット22と座板23との間にベアリング24が設けられている。
図1、図4乃至図8に示すように、キャスター取付部20は、座板支持部26と、第一係合口部27と、第二係合口部28とを有している。
座板支持部26は、キャスター3の座板23の上面を当て止めするところであって、第一係合口部27及び第二係合口部28はこの座板支持部26を中間においてその両側に振り分け配置されている。
本実施形態において、座板支持部26は窪み部8の下面に相当し、台枠2の盤面上面と面平行なフラット面となっている。そして第一係合口部27及び第二係合口部28は、この座板支持部26よりも下方へ突出した下向きの鉤型に形成され、座板支持部26を介して互い対向するように設けられている。
図6に示すように、第一係合口部27における鉤型の上面と座板支持部26の下面とは略同じレベルとなるように形成されている。また、第二係合口部28における鉤型の上面と座板支持部26の下面との上下間には、キャスター3の座板23の板厚と略同じ寸法の隙間Gが形成されている。
図4からも明らかなように、第一係合口部27における鉤型の根本部(上端)と、これに近い方(図4、図6の右側)の座板支持部26の端部との間は開口Xとされ、特にこのうち第一係合口部27における鉤型の先端と座板支持部26の端部との間には隙間xが形成されており、この隙間xは上下方向に貫通している。
また第二係合口部28における鉤型の根本部(上端)と、これに近い方(図4、図6の左側)の座板支持部26の端部との間は開口Yとされ、特にこのうち第二係合口部28における鉤型の先端と座板支持部26の端部との間には隙間yが形成されており、この隙間yは上下方向に貫通している。
すなわち、座板支持部26は第一係合口部27(鉤型の先端)と第二係合口部28(同じく鉤型の先端)との相互間隔よりも短く形成されており、窪み部8の上方から、開口Xを介して第一係合口部27を確認したり、開口Yを介して第二係合口部28を確認したりすることができる。
そして、第一係合口部27(鉤型の先端)と第二係合口部28(同じく鉤型の先端)との相互間隔は、この間へ差し込むキャスター3の座板23の寸法を基準として、次のように決められている。
まず、図7に示すように、第一係合口部27へ座板23の一端部を差し込み、この状態から図8に示すように座板23の上面を座板支持部26へ当接させるようにしたとき、座板23の他端部が第二係合口部28には当接せず、この第二係合口部28へ向けた差し込み準備位置へ位置付けられるようになっている。
また、この図8に示した状態から、第一係合口部27へ差し込んだ座板23の一端部をこの第一係合口部27から引き抜くようにすることによって、座板23の他端部を第二係合口部28へ差し込むことができ、この差し込んだ座板23の端部が図1に示すように、第二係合口部28内の行き止まり位置まで達したとき(差し込みが完了したとき)に、第一係合口部27から座板23の端部が出るようになっている。
第一係合口部27には、その鉤型の先端部にストッパ部30が設けられている。このストッパ部30は、第二係合口部28内の行き止まり位置まで座板23の他端部を差し込んだとき(差込完了時)に、この第一係合口部27から出た座板23の端部を第二係合口部28へ向けて当て止めするようになっている。
第一係合口部27には、図4及び図5から明らかなように、ストッパ部30の両脇にスリット31が形成されている。そのためこのストッパ30は、その先端寄りほど上下方向に弾性変形可能なものとなっている。
従って図7の状態から図8の状態へと、第一係合口部27に対する座板23の差込角度を変えるとき(座板23の上面を座板支持部26へ当接させるとき)、座板23によりストッパ部30を下方へ引き起こすようにする操作が軽減される。
上記したように、キャスター取付部20の上方から(窪み部8内で)は、開口Xを介して第一係合口部27を確認することができるよう、座板支持部26の大きさが決められているので、図1及び図4に示したように、第二係合口部28へ座板23の端部を差し込み完了させたときには、第一係合口部27のストッパ部30を上方から視認できることになる。そこで一旦、キャスター3を装着した後でも、ストッパ部30を窪み部8内で押し下げるようにすれば、ストッパ部30による座板23の押圧状態を解除させることができる。
これにより、図1から図8、図8から図7に示す状態へと座板23を上記とは逆移動させれば、キャスター取付部20からキャスター3を取り外すことが簡単にできることになる。すなわち、キャスターの車輪21やベアリング24が摩耗や破損などしたとき、或いは台枠2が破損したときなどに、これらを適宜交換することができる。
また、キャスター取付部20の上方から(窪み部8内で)は、開口Yを介して第二係合口部28を確認することができるよう、座板支持部26の大きさが決められているので、図1及び図4に示したように、第二係合口部28へ座板23の端部を差し込み完了させたときには、この第二係合口部28に差し込まれた座板23の上面を上方から視認できることになる。
これにより、座板23に設けられているボルト挿通孔33を窪み部8の上方へ露出させることができる。そのため、例えば図9に示すように、このボルト挿通孔33へ嵌るダボピン35を具備した盲蓋部材36を嵌め付ければ、第二係合口部28からの座板23の抜止措置となり、キャスター取付部20からのキャスター3の脱落を確実に防止することができる。
のみならず、このような盲蓋部材36は、窪み部8内でキャスター3の座板23が露出する状態を僅かながらも隠すことができる。この盲蓋部材36は、例えば台枠2を形成する際に、盤面中央部に設ける開口部5の内側スペースを利用して、この台枠2と同じ材料で形成することができる。
このように形成した盲蓋部材36であれば、窪み部8の内面と全く同じ色、同じ質感となり、まさにキャスター3の座板23を隠すのに好都合となる。また形成の手間も殆ど不要であり、材料コストも殆ど必要ないという、数々の利点がある。
以上詳説したところから明らかなように、本発明に係るキャスター3の取付構造を具備した台車1では、第一係合口部27に対し、キャスター3の座板23の一端部を差し込む段階(図7参照)では、キャスター3(座板23)に対して何ら負荷が生じない。
また、第一係合口部27へ差し込んだ座板23の一端部を引き抜きつつ第二係合口部28へ座板23の他端部を差し込むに際して(図7から図8への操作)は、第一係合口部27のストッパ部30を座板23で下方へ引き起こすように操作するが、このときの座板23の動きには梃子作用が生じるため、ストッパ部30の引き起こしは軽い力で行える。しかもこの操作はごく短時間の所作である。
そして、第二係合口部28へ座板23の他端部を差し込み完了させて、第一係合口部27のストッパ部30を座板23の他端部へ当接させる操作も、キャスター3(座板23)に対しては殆ど負荷は生じない。
このように、台枠2に対するキャスター3の装着作業では、キャスター3(座板23)に対して係る負荷が少なく、且つ短時間の負荷であるから、キャスター3の装着は極めて簡単なものである。
ところで、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施の形態に応じて適宜変更可能である。
例えば、台車1の用途は何ら限定されない。
また、キャスター3の取付相手は、台車1の台枠2に限定されず、ロッカー、棚、テーブルなどの家具類をはじめ、移動を予定した各種のものとしてもよい。
図8に続く手順であってキャスター取付後の状態を示した側断面図である。 本発明に係るキャスター取付構造を具備した台車の一実施形態を示した斜視図である。 図2のA−A線矢視図(部分平面図:但しキャスターの取り付けられていない状態)である。 図3の一部(窪み部)を拡大して示した平面図である。 図4のB−B線断面図である。 図4のC−C線断面図である。 図6で示した状態にキャスターを取り付ける最初の手順を示した側断面図である。 図7に続く手順を示した側断面図である。 キャスター取付後に抜止処理を行う場合の一例を一部破砕して示した斜視図である。 台車相互の段積み状態を示した部分側断面図である。 台車段積み時に形成される凹凸係合部を説明した斜視図である。
符号の説明
1 台車
2 台枠(取付相手部材)
3 キャスター
8 窪み部
10 幕板部
12 凹凸係合部
15 凹凸係合部
20 キャスター取付部
21 車輪
23 座板
26 座板支持部
27 第一係合口部
28 第二係合口部
30 ストッパ部

Claims (3)

  1. 車輪(21)の上部に取付用座板(23)が設けられたキャスター(3)を台枠(2)のキャスター取付部(20)へ取り付ける構造において、
    キャスター取付部(20)には、キャスター(3)の座板(23)上面を当て止めする座板支持部(26)と、この座板支持部(26)を中間においた両側で互いに対向して設けられる第一係合口部(27)及び第二係合口部(28)とが台枠(2)に一体形成されており、第一係合口部(27)と第二係合口部(28)との相互間隔は、第一係合口部(27)へ座板(23)の一端部を差し込んで座板(23)上面を座板支持部(26)へ当接させることで座板(23)の他端部を第二係合口部(28)へ向けた差し込み準備位置へ位置付けでき、且つ、第一係合口部(27)へ差し込んだ座板(23)の一端部を当該第一係合口部(27)から引き抜くことで第二係合口部(28)への座板(23)の他端部の差し込みが可能で、更に第二係合口部(28)内へ座板(23)の他端部を行き止まり位置まで達して差し込み完了したときには第一係合口部(27)から座板(23)の端部が出る寸法に形成され、第一係合口部(27)には、第二係合口部(28)へ座板(23)の他端部を差し込み完了させた状態で当該第一係合口部(27)から出た座板(23)の端部を第二係合口部(28)へ向けて当て止めするストッパ部(30)が設けられており、
    前記第一係合口部(27)に設けられたストッパ部(30)は両脇にスリット(31)が形成されていて、前記座板(23)の上面を座板支持部(26)に当接しながら座板(23)の他端部を第二係合口部(28)へ差し込むときに下方へ引き起こすべく、前記ストッパ部(30)は先端寄りほど上下方向に弾性変形可能に設けられていることを特徴とするキャスターの取付構造。
  2. 前記座板支持部(26)は、第二係合口部(28)へ座板(23)の他端部を差し込み完了状態としたときに第一係合口部(27)のストッパ部(30)をキャスター取付部(20)の上方から視認可能にする開口(X)を形成した大きさで形成され、かつ、第二係合口部(28)へ座板(23)の他端部を差し込み完了状態としたときにこの第二係合口部(28)に差し込まれた座板(23)の上面をキャスター取付部(20)の上方から視認可能にする開口(Y)を形成した大きさで形成されていることを特徴とする請求項1に記載のキャスターの取付構造。
  3. 台枠(2)の下面にキャスター(3)を設けて上下複数段積み可能に構成された台車の前記台枠(2)とキャスター(3)との間に、前記請求項1又は請求項2に記載のキャスター(3)の取付構造が適用されており、
    前記台枠(2)の上面には、上位に段積みされた台車のキャスター(3)を収容可能にする窪み部(8)が設けられ、
    前記台枠(2)の一組の対向側辺にはキャスター(3)に接触しない位置で下方へ突出する幕板部(10)が設けられ、かつ外周部の上端部に上位に段積みされた台車の幕板部(10)の下端部が係合して平面方向の位置ズレを阻止する段差(11)が設けられており、
    前記台枠(2)の幕板部(10)の裏面には補強リブ(13)が直角方向に設けられ、かつ外周部の上面に上位に段積みされた台車の補強リブ(13)の下端部が係合して平面方向の位置ズレを阻止する凹部(14)が設けられていることを特徴とする台車。
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